初投稿です。
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「「「おつかれさまでしたー!」」」
「おつかれさまでごぜーます!」
P「よし、ロケ終わり!にしても綺麗な神社だったなー歴史あるっぽいのに」
仁奈「神主さんが9年前に建て直したって撮影中にいってやがりました!プロデューサー、人の話をちゃんと聞かないとダメでごぜーますよ!」
P「知ってる知ってる。俺バイトでここの工事したし」ピリリリ
P「あ、はいもしもし!ええ、その件につきましては!仁奈、ちょっと待っててくれ」ハイ、ハイ、デスカラ……
仁奈「……行っちまいやがりました…」ポツーン
仁奈「待っててと言われても退屈でやがります… そうだ!もう一回神主さんのお話しするでごぜーますよ!」トテテテテ
仁奈「神主さーん!どこでごぜーますか!」ガラッ
仁奈「あれ?いやがりませんね… 中で待ってればそのうち来やがりますよ!」
数十分後
仁奈「プロデューサーも神主さんもどこ行きやがったですかね…パパとも会えてねーでごぜーます…もしかしてみんな…になのこと……」
仁奈「そんなわけねーでごぜーますよね……」
さらに数十分後
仁奈「zzz…パパ…ぷろでゅーさー……zzz……」
P「いやー、ごめんごめん!待たせちゃったな!!電話長引いちゃって!!」ガラッ
P「…………あれ??仁奈????」 スッカラカーン
…チャン……オジョウチャン!…
「お嬢ちゃん!起きて!!」
仁奈「ん…?仁奈寝ちまってたですか…?」
神主「ああ起きてくれたね。遊ぶのもいいんだけど夕方に建て直しの工事が始まるからここを出てもらわないと困るんだ。悪いんだけど別の場所に移動してくれるかい?」
仁奈「神主さん、白髪が減りやがりましたね……わかったですよ…」ボー
仁奈「あれ?なんか変でやがりますね?プロデューサーはどこに行きやがったですか?」
仁奈「それにテレビ局の人たちも… ぷ、プロデューサー!どこでごぜーますか!!」
神主「あれ、お嬢ちゃん、もしかして迷子かい?」
仁奈「プロデューサーを見やがりませんでしたか!?寝てる間にどっか行っちまったみてーですよ!」
神主「プロデューサーって…お嬢ちゃん一人で来たんじゃないのかい?」
仁奈「な、何言ってやがりますか?さっきまで撮影が…スタッフさんも…」
神主「…?テレビどころか今日はお嬢ちゃんしか来てないよ?待ってて、今電話を」
仁奈「ちょっと探してくるですよ!!」ダーーーーッ
神主「あ、お嬢ちゃん!!」
仁奈「き、きっと寝ぼけて違う神社に入っちまったですよ!仁奈たちが今日来た神社はあんなにボロくなかったでごぜーます!元の場所にみんないやがるですよ!」
仁奈「で、でもこっちに公園があって、向こうに喫茶店…同じ場所でごぜーます…どうなってやがりますか……」
仁奈「とにかく近くを探してみるですよ…公園から…」
仁奈「こどもがゲームで遊んでやがるだけでした… 杏おねーさんがたまに持ってくる古いほうのDSで…レトロゲーブームでごぜーますかね?」
仁奈「喫茶店にはさすがに入れねーですが…誰かいるかどうか聞くくらいは出来るですよ!」
菜々「いらっしゃいませー!」
仁奈「!?菜々おねーさん!?聞いてくだせ―!プロデューサーとはぐれたですよ!!」
菜々「おやおや?もしかして迷子のお客さんですか?」
仁奈「うっ…恥ずかしいけどそーでごぜーます… 菜々おねーさん最近スマホ買ったってんでごぜーますよね!?覚えたてのLINEでプロデューサーに連絡してくだせー!」
菜々「す、すまほ?確かに最近iPhoneが出ましたけど・・・・・・持ってる人のほうが少ないじゃないですか!!それになんで、菜々の名前を!?」
仁奈「…?だって菜々おねーさんは菜々おねーさんでごぜーますよ?アイドルのウサミン星人でごぜーます!」
菜々「アイドルとして菜々を知ってくれてるんですか!!!わーありがとう!!そう!!歌って踊れる永遠の十七歳!安部菜々です!」キャハッ☆
仁奈「おぉー! ってちげーですよ!だから早くプロデューサーに連絡を!!」
菜々「あ、あれ?菜々に会いに来てくれたんじゃないんですか、お嬢ちゃん?」
仁奈「お、お嬢ちゃんって…仁奈は仁奈ですよ!」
菜々「…???ごめんね、ステージからお客さんの顔見えないときもあって…本当にごめんね!」
仁奈「な、菜々おねーさん…?仁奈がわからねーですか?」
菜々「本当にごめんね!ファンは大事にしないとダメってわかってるんだけど!」
仁奈「そうじゃねーですよ!なんでわからねーんですか!総選挙のお祝いしたばっかりですよ!」
菜々「な、ナナがそんなに人気なわけないじゃないですか!!まだ地下アイドルなのに!!」
仁奈「そ、そんなわけないでごぜーますよ!CDだって…」
菜々「お嬢ちゃん、迷子になって焦っちゃったのね。ちょっと落ち着きましょ?ナナおねーさんがジュース奢っちゃいますよ!」
仁奈「…ありがとうごぜーます……」ポスン
菜々「じゃちょっと待っててくださいね!」タッタッタッ
仁奈「なんか待たされてばっかりでごぜーますね。にしてもどうなってやがりますか!神主さんも菜々おねーさんも仁奈のこと知らねーみたいに言いやがります!…ん?」
仁奈「前のお客さん、新聞を忘れてったみたいでやがりますね。待ってる間ちょっと借りても大丈夫でごぜーますよね。キャッツの結果を友紀おねーさんに教えるですよ!」
仁奈「えーっと…オネエブーム?ちがうページでごぜーますね。……沢尻エリカ『別に?』…違う…ハニカミ王子…スポーツ欄のえーっと…えっ?」
仁奈「新聞の日付が全然違うでごぜーます!古新聞を捨てやがりましたね!!」
菜々「お待たせしましたー!ん?えーっと、仁奈ちゃん、どうしたの?」
仁奈「前のお客さんが古新聞を捨てやがったですよ!見てくだせ―!ほら!」
菜々「えーっと?ウソ!?ZARDの坂井さん亡くなったの!?最近ニュース見てなかったからなぁ…世の中って知らないとどんどん動きますね…」
仁奈「だからー!!」
菜々「あぁごめんなさい!でもこれしっかり今日の日付ですよ?
2007年6月19日って。 」
仁奈「そんなわけねーですよ!今は2016年でごぜーますよ!」
菜々「えっ?」
仁奈「えっ?」
仁奈(神主さんと菜々おねーさんの反応…古いゲーム…新聞の日付… 建て直す前の古い神社…ま、まさか!!)
仁奈「も、もしかして…」
「タイムスリップ……?」
仁奈「仁奈、タイムスリップしたでごぜーますか!?」
菜々「ま、まっさかー!デロリアンに乗ったわけじゃあるまいし!」
仁奈「ジュースごちそうさま!お金置いとくですよ!」ダッ
菜々「あ、ちょっと!仁奈ちゃん!!」
仁奈「2007年ってことは丁度9年前の世界にいるってことでごぜーますね…にな、ひょっとして帰れないなんて……」
仁奈「9年前…プロデューサーもまだ事務所にいねーです…になどうしたら……」
仁奈「……な、なんだか急に怖くなってきやがりました… プロデューサー… パパ…ママ……」
菜々「待って仁奈ちゃん!まって!!」
仁奈「な、菜々おねーさん!どうしたでごぜーますか!?」
菜々「ゼーッ、ゼーッ、こ、呼吸が… こ、腰も…… ふーっ……!! 仁奈ちゃん!ナナの奢りって言ったのにお金置いてっちゃうんだもん!しかもこのお金に書いてある年!平成28年!このお金、平成19年にあるわけないんですよ!」
仁奈「つ、使えねーでやがりますか!?申し訳ねーでごぜーます!」
菜々「違う違う!…仁奈ちゃんがタイムスリップしたってこと、信じられないけど、本当みたいですから…元の世界に帰りたいんですよね?」
仁奈「もちろんでごぜーます!!」
菜々「それなら!ナナが手伝ってあげますよ!」
仁奈「い、いいんでごぜーますか!?
で、でも、菜々おねーさんにとっては、仁奈とは初めて会うのに…
帰る方法もわからねーでごぜーます……」
菜々「いいんです!仁奈ちゃんはちゃんと帰れます!!だって…」
仁奈「だって?」
菜々「ウサミン星人なら、タイムスリップだって不可能じゃないのです!キャハッ!」
仁奈「……………」
菜々「…じゃないのです」プルプル
仁奈「あ、ありがとう、ごぜ、ごぜーま…うわあああああああん!!!!」
菜々「仁奈ちゃん!?だ、大丈夫?」
仁奈「に、になずっと、プロデューサーにも、パパとママにもみんなにも会えねーかもしれねーって思っちゃって、
怖くて、菜々おねーさんに会えても、になのことわかってくれなくて、
でも菜々おねーさんが優しくて…!」
菜々「…よしよし。大丈夫です。きっと帰れますよ!」
仁奈「わああああああああん!」
数分後
仁奈「恥ずかしいところを見せちまったですよ…」
菜々「そんなことないですよ!誰だって不安なときは泣きたくなるんです!
諦めないことが大事なんですよ!ナナだって何年も諦めず…
あぁいやいや!17歳なんですけど!」
仁奈「そういえば9年前の世界でごぜーますよね…
になの知ってる菜々おねーさんも…
17歳…
しかも見た目が変わってないでごぜーます!」
菜々「う゛っ!?そ、それは…ていうか9年後もウサミンしてるんだ私…」
仁奈「と、いうことは菜々おねーさんは……」
菜々(ううっ、ごめんなさい未来のナナ!今、一人の女の子の夢を……壊しちゃいそうです!!)
仁奈「すげーです!菜々おねーさんは本当にウサミン星人で永遠の17歳でやがりますね!!」
菜々「………………そ、そうですよ!!
ええ!その通りです!!キャハッ★☆☆!!!!!」
菜々(未来のナナ!安心してください!!17歳ですよ!!!)
仁奈「もし帰れたらウサミン星に連れてって貰うでごぜーます!」
菜々「う、ウサミン星…どうやって行くんですか?」
仁奈「ウサミン星は電車で一時間でごぜーますよ!」
菜々「なるほど……ニンジンロケットよりいいですね…今度からそうしよ…」メモメモ
仁奈「さて!それじゃ帰る方法を探すでごぜーますよ!」
菜々「うーん、やっぱり最初にいた場所に何か手がかりがあるんじゃないですか?」
仁奈「それなら神社でごぜーます!ついてきてくだせ―!」
菜々「で、神社まで来ましたけど…」
仁奈「そ、そーでごぜーました……この神社、今日建て直すって神主さんが言ってやがりました…」
菜々「思いっきり立ち入り禁止になってますね…」
仁奈「ど、どーしたらいいんでごぜーますか!?」
菜々「落ち着いて仁奈ちゃん!大丈夫ですよ!
まだ立ち入り禁止ってだけで作業は始まってないんですから!
もう一回ゆっくり考えましょう!」
仁奈「うん…そーするしかねーですよね…」
仁奈「はぁ~~……」
…………
,
菜々「仁奈ちゃん…そうだ!未来のこととか仁奈ちゃんのこととか教えてくださいよ!
そもそも、どうしてナナを知ってたんですか?」
仁奈「えっ?菜々おねーさんとになは同じ事務所でアイドルをしてやがります!
プロデューサーといっしょに毎日お仕事してとーっても楽しいでごぜーますよ!」
菜々「えっ、仁奈ちゃんもアイドルなんですね!そっかぁ…アイドル…」
仁奈「そうです!仁奈はアイドルでごぜーます!CDも出したでごぜーますよ!」
菜々「すごいですね!確かに可愛いですものね仁奈ちゃん!大人気なのもわかりますよ!」
仁奈「でも菜々おねーさんは・・・」
菜々「うっ……ナ、ナナは……?」
仁奈「になよりもーっともーっと大人気でごぜーます!!」
菜々「えっ…?」
仁奈「ライブ会場はいーーっつもいーーーーっぱい!!
しかもテレビに引っ張りだこ!すげーんですよ菜々おねーさんは!」
菜々「ナナが…大人気アイドル…」
仁奈「そーでごぜーますよ!!」
菜々「ほ、本当に……?」
仁奈「にな、ウソはつかねーですよ!!」
菜々「仁奈ちゃん…実はね、アイドル…といっても、
仁奈ちゃんとは比べ物にならないような、なんてことない地下アイドルなんだけどね?
辞めようかとっても悩んでたんです。」
仁奈「!?な、なんででやがりますか!!菜々おねーさんは、になの時代では…」
菜々「今のナナはダメなんです…CDも自作でお客さんもいなくて。たまにお仕事をもらっても続けさせてもらえなくって。」
仁奈「菜々おねーさん……」
菜々「ナナはそれでもアイドルになりたくて、やっぱり不安で怖くて…」
菜々「けど!仁奈ちゃんのいた世界のナナも!諦めずにアイドルやってたんですよね!」
仁奈「そーでごぜーますよ!本当に、本当にすっげーアイドルでごぜーます!」
菜々「なら、私も負けるわけにはいきません!
ウサミン星人の安部菜々は時を超えてもアイドルになるんです!」
仁奈「うおー!やっぱり菜々おねーさんはいつでもすげーアイドルでやがります!!」
菜々「ナナも夢を諦めません!だから仁奈ちゃんも最後まで頑張りましょう!きっと帰れます!」
仁奈「その通りでごぜーます!にな、ちょっと諦めかけてやがりました!
菜々おねーさんのおかげで元気が出やがりました!!」
菜々「はい!仁奈ちゃんはやっぱり元気なほうが可愛いですよ!」
仁奈「えへへ… そうだ!元気のお礼にこれをあげるですよ!」
菜々「…?なにこれ?」
仁奈「になの時代の音楽プレイヤーでごぜーます!になの曲もウサミンの曲も、みーんな入ってるでごぜーます!!」
菜々「えっ!?こんな小っちゃくしかも薄くなるの!?
これは…すごいものをもらっちゃいましたね……」
菜々「じゃお礼のお礼です!はい!」
仁奈「こ、これって…ウサミン!?」
菜々「手作りのウサミン公式ミニぬいぐるみストラップです!
アイドルウサミンとしてのお礼です!実はサイン入り!9年後にはプレミア間違いなし!!」
仁奈「すげーです!すげーですよ!!ずっと大事にするですよ!!」
ウワースゴイ!コレモ…コノキョクモ……エェー!!
仁奈「気に入ったみたいでやがりますね!!…えっ?」
仁奈「あ、あそこの、今歩いてた人…
間違いねーです!家で見た写真と同じでやがります!!」
「パパ!!」
菜々「いやーどれもいい曲ばっかりでした!未来のアイドルも曲もすごいですねー!
菜々、自分の曲覚えちゃいましたよ仁奈ちゃん!!……あれ?仁奈ちゃん!?どこいったんですかー!?」
仁奈「ま、待ってくだせ―!!」
仁奈パパ「…うん?何か用かい?」
仁奈「あっ…えーっとその…」
仁奈(やべーです!何も考えずに話しかけちまいました!
このころのになはまだ赤ちゃんでやがります!!
パパは9歳のになを知らねーでごぜーます!!)
仁奈パパ「……ハァ。」
仁奈パパ「人違いならもう失礼するよ。急いでいるんだ。」
仁奈「!!!だ、ダメでごぜーます!!!」
仁奈パパ「じゃ、何の用なんだい?」
仁奈「えーっとその…に、になは…未来から…タイムスリップして…」
仁奈パパ「にな、か……」
仁奈パパ「娘と同じ名前なんだな、君は」ボソッ
仁奈「!!!!!!
そ、そーなんでごぜーますか!!
へぇーっ!!娘さんがいるでごぜーますか!!
になと同じ名前の!!へぇーっ!」
仁奈パパ「あ、ああ…まだ赤ん坊なのだがね…」
仁奈「きょ、今日は、えっと、仁奈ちゃんに会うんでごぜーますか!?」
仁奈パパ「いや、私も忙しくてね…もうすぐにまた仕事で海外に」
仁奈「 ダ メ で ご ぜ ー ま す !!!」グワッ
仁奈パパ「うおっ!?」
,
仁奈「絶対に!少しでも!!仁奈ちゃんに会っていかなきゃダメでごぜーますよ!!」
仁奈パパ「な、どうしたんだ急に!!離してくれ!!」
仁奈「いくら仕事で忙しくても!海外に行ってばっかりでも!!
仁奈ちゃんは絶対にパパに会いたがってるでごぜーます!!」
仁奈パパ「!???」
仁奈「そ、それとも……に、仁奈ちゃんには、会いたくねーでやがりますか…?」
仁奈パパ「そんなことはない!大事な大事な、私の愛する娘だ!会いたいに決まってる!」
仁奈(ホッ…)
仁奈(ハッ!ブンブン!)
仁奈「だったら!!!!なんで帰らねーですか!!!」
仁奈パパ「娘はまだ赤ん坊で会っても私かどうかわからないだろう!!
それに私には仕事があるんだ!!穴をあけるわけにはいかないんだ!」
仁奈「仁奈ちゃんより仕事でやがりますか!!そんなのほっといて今すぐ帰ってくだせー!!
になちゃんは、きっと寂しがってるでごぜーます!!!
もっと遊びてーと思ってるでごぜーます!!! それに!!!」
仁奈「になちゃんはパパにずっと大事なことを言えねーでごぜーますよ!!」
仁奈パパ「ど、どうしてそんな、何も知らない君に!私の娘のことがわかるんだ!!」
仁奈「わかるでごぜーますよ!!!!!だって!!!」
仁奈「になはパパのことが、大好きでごぜーますから!!!」
,
仁奈パパ「……もう離してくれ」
仁奈「えっ…あ、しがみついたままでやがりました…」
仁奈パパ「君は、娘が私のことを好きだというのか。ろくに顔を見せない私を。」
仁奈「もちろんでごぜーますよ!」
仁奈「生まれたばかりの赤ん坊だというのに?」
仁奈「もちろんでごぜーます!!」
仁奈パパ「そうか……そう、なのかな。それで?もう用は済んだのかい?」
仁奈「…あー…まぁ…そうでごぜーますね……」
仁奈(何言ったのか自分でもよくわからなくなっちまったですよ)
仁奈パパ「なら今度こそ失礼させてもらうよ。急ぎの用事ができてしまった。
まったくただでさえ忙しいというのに。」
仁奈「えへへ…もうしわけねーですよ…」
仁奈パパ「まぁ大事なことを教えてもらったし良しとしよう。さて急がなくてはなにせもう
日も暮れる」
仁奈「えっ!?」
夕方に建て直しの工事が始まるから
夕方に建て直しの工事が
夕方に
仁奈「あっ!!!もうこんな時間!!!大変でごぜーます!!!」ダッ
仁奈パパ「あっ、キミ!…行ってしまった。さてと…」ピリリリ
ああ、どうもお世話になっております。あの件ですが、申し訳ありませんまた後日改めてということに……
ええ、娘に会わなければいけないので。では…… ピッ
そのころの安部菜々
菜々「に、仁奈ちゃーん!!仁奈ちゃーーん!!どこですかーー!!!もう!!時間がないのに!!」
菜々「ど、どうしましょう…神社の工事がもうすぐ始まっちゃう!」
親方「えーっと、全員いるな!それじゃ、始めるとするか!」
菜々「たたた大変です!!仁奈ちゃんが帰る手がかりが無くなっちゃう!でもどうしたら……」
菜々「作業を遅らせる…ナナ一人じゃとても無理です!なんとかして邪魔を…あっ」
.
親方「んじゃーまずは神社の古い部分の解体から……」
「そのときーー!!!空から、不思議な光が!!!!降りてきたのです!!!!!!」
作業員a「うお!?なんだなんだ!?」
作業員b「だ、誰だ!?」
作業員p「誰なんだ!?!?!?」
「それは…」
菜々「ナーナでーーーす!!」
.
作業員たち「…???」
菜々「あーちょっと!!引かないでください!!ウサミンパワーでメルヘンチェーンジ!ナナ、頑張っちゃいまーす!」
菜々(仁奈ちゃんから貰った音楽プレイヤーに入ってた
トップアイドル安部菜々の曲!未来の私!力を貸してください!!)
菜々「ミミミン!ミミミン!ウーサミン!はい!」
作業員a「何アレ?」
作業員b「今日なんかあったっけ?」
作業員p「あの子可愛くないっすか?」
菜々(の、ノる気配一切なし!!!!でも負けません!!
仁奈ちゃんに諦めるなって言ったのは私じゃないですか!!)
菜々「ミミミン!ミミミン!ウーサミン!」
作業員a「いや、ホントなんだ?」
作業員b「とにかく作業を」
作業員p「・・・ン、・・ミン、ウーサ…」
菜々(このくらいじゃへこたれません!未来の菜々はもっともーっとすごいアイドルって聞きました!!
だったら、その菜々に負けるわけにはいきません!)ワタシノホウガワカイシ!
アアイヤ、エイエンノ17サイナンデスケドネ!
菜々「ミミミン!ミミミン!ウーサミン!!」
作業員a「…まぁちょっとサボってもいいか」
作業員b「えー!?とっとと終わらせたいんだけど!!」
作業員p「ミミミン!!ミミミン!!ウゥゥーーーッサミン!オイ!」
神主「それじゃ、よろしくお願いします」
親方「はい、承りました!じゃ私は工具と重機を用意してきますので…」
菜々(仁奈ちゃ~~~ん!!早く帰ってきて~~~~!!)
仁奈「たたた大変でごぜーます!!神社の工事が始まってやがるです!!」
仁奈「急がなきゃまずいでやがります!!」
…ーン!…ン!・・・・ン!!
仁奈「ああっ…あんなにでっかい音が!きっと工事の音でごぜーます!!」
…ミン!・・ミミン!-サミン!
仁奈「…あれ?」
菜々「ウサミンパワーで~~~!!!」
作業員abp「「「ウサミンパワーで!!!」」」
菜々「メルヘンチェーンジ!!」
作業員abp「「「メルヘンチェーンジ!!!!」」」
菜々「みーんな、だーい好き!!好き好き大好き!!」
作業員abp「「「うーどっかーーーーーんん!!!!!」」」
仁奈「な、菜々おねーさん!やっぱり菜々おねーさんはすげーです!今のうちに!!」
菜々(仁奈ちゃん!!間に合ってよかったです!!本当によかった!!!それに…)
(私いま、とっても楽しいんです!!)
菜々「わーんつー、せ・え・の!!」
作業員abp「「「ミミミン!!ミミミン!!ウーサミン!!!」」」
仁奈「ふう…なんとか中に入れたでごぜーますよ…さて帰る手がかりをなんとか探さねーと!!」
仁奈「お札…むむむーん!!…さいきっくじゃねーです!!」
仁奈「破魔矢…ふわぁー…宇宙の気持ちでもねーです!!!」
仁奈「八ツ橋!!…モグモグ…ダメですか!京都のお稲荷さんじゃねーみたいでごぜーます!」
アレ!コレ!ソレ!ウガー!!!!
……
仁奈「ダメでごぜーます…芳乃おねーさんの気持ちでも
歌鈴おねーさんの気持ちでも何も起きねーでごぜーますよ…どうしたら……」
菜々「はぁ、はぁ、ありがとうございましたーー!!!」
作業員abp「「「ッフゥゥゥーーーー!!」」」
親方「こらぁーーー!!!お前ら何してるんだ!!!!早く持ち場に戻れ!!!」
作業員a「あっやべ!!」
作業員b「す、すいません!!」
作業員p「お、おれ将来アイドルのプロデューサーになろ!!」
菜々「あっ!!もう工事が!仁奈ちゃん……!」
仁奈「あーもうどうしたら帰れるんでごぜーますか…茄子おねーさんの気持ちになれば
ちょっとは幸運が起きるですかね…」
ドガガガガ!!ガン!ガン!ゴシャ!!
仁奈「!!こ、工事が始まっちまいやがりました!!い、一回出ないと!」
親方「よーしこのまま順調に進めば予定通りだな」
菜々「ま、待ってください!工事を止めてください!」
親方「なんだまたアンタか!これ以上邪魔するとさすがに警察を呼ぶぞ!!」
菜々「ええそれでもかまいません!!いいから止めてください!!」
親方「なんなんだよもう!!構うことはない!!続けろ!!」
菜々「止めてください!!中に、中に子どもがいるんです!!!!」
「「「「何ぃぃぃーーーーーー!?!?!?!?」」」」
仁奈「で、出口は…んぎぎぎぎぎ!! 開かないでごぜーます!!!」
仁奈「ま、窓……高すぎてとても…
あっ!棚にのっかればなんとか出れそうでごぜーます!!」
仁奈「い、よいしょっ…うわぁ!」バキッ、ドスンッ
親方「おい作業とめろ!!」
作業員a「は、はい!!」
作業員b「了解!!」
作業員p「機械が重くて何もまだやってないっす!!」
親方「お前はクビ! 急いで中探すぞ!!」
仁奈「あいてて…た、棚が崩れちまいやがりました……
もう出口が……」ポロッ
仁奈「う、ウサミンのストラップ…た、助けてくだせ―……!!」ギュウッ
作業員a「ああっダメです!もう間に合いません!!」
作業員b「く、崩れる!!」
作業員p「く、クビ……いやそれどころじゃない!!」
仁奈「や、やべーですよ!!た、たすけてくだせ―…!だれか…!菜々おねーさん…!」
パパ……!!」ギュウウウウウウウウッ
ガラッ…ガラガラガラ…!!
菜々「に、仁奈ちゃああああああああん!!!!」
オイ!キュウキュウシャ!イマナラマダタスケラレルカモ!サガセサガセ!!……
(ここはどこでやがりますか…
真っ暗でごぜーます…もしかして…
帰れないでまた変な世界に来ちまったですか…?誰か…誰か…!)
ガラッ ピカッ
P「あっ!!いたぞ!!!おーーーい!!みんなーー!!仁奈がいたぞーーーー!!!」
ホントニ!ヨカッタヨカッタ!ワイワイガヤガヤ
仁奈「ぷ、プロデューサー…」
P「仁奈!お前今までどこ行ってたんだよ!こんな真夜中まで!!!!
神社の中探したときもいなかったのに!!!!」
仁奈「も、もうしわけないでごぜー…」
P「い、いや悪いのは俺だ!!目を離してすまなかった!もっと仁奈のことをちゃんと見とけば…!」
仁奈「になも勝手にいなくなってごめんですよ…それより、神社の中…?
もしかしてずっと夢でも見てたんじゃ……」
菜々「仁奈ちゃああああああああああああん!!!!!」ドンッ!!
P「ぐわあっ!」
仁奈「な、菜々おねーさん!?」
菜々「よかった…!本当によかった!!!」ギュゥゥゥゥ
仁奈「ぐえっ…く、苦しいでごぜーますよ」
菜々「あっ、ごめんなさい…でも本当にうれしくて…!よかった!!」
仁奈「も、もしかして菜々おねーさん、全部…」
菜々「シーッ!ほら、これ見ればわかるでしょ?音楽プレイヤー!」
仁奈「ってことは!!!」ゴソゴソ
仁奈「!サイン入りストラップ!!」
菜々「やっぱり9年前の仁奈ちゃんは仁奈ちゃんだったんですね!…うわああああん!!!」
仁奈「な、泣かないでくだせー!」
菜々「あのとき、仁奈ちゃん神社の中から見つからなくって、本当に怖かったんです!
でも、ナナは信じてました!何も見つからないってことは、ちゃんと帰れたんだって!!
ずーっと信じてました!!」
菜々「あのときのナナは仁奈ちゃんにアイドルをやる元気をもらったんです!
あの時、仁奈ちゃんと会ったから今のナナがあるんです!!
だからこの神社でいなくなったって時はもう色々重なって、怖くって!!でもよかった!!仁奈ちゃん…!おかえり……!」
仁奈「菜々おねーさん……!」
仁奈「でもなんでになはちゃんと帰れたんでごぜーますかね?何にも無かったのに」
菜々「グズッ、ズビッウワァァン……そ、それはですね、言ったじゃないですか!」
菜々「ウサミン星人は、タイムスリップだって不可能じゃないのです!キャハッ☆」ズビッ
仁奈「…おぉーーー!!やっぱり、ウサミンはすげーですよ!」
P「な、なんだかわからんが…とにかく、見つかってよかったよ
…いなくなったままだったら親御さんに会わせる顔がないからな」
仁奈「そうでごぜーましたか…心配かけちまったですね…」
P「いや、悪いのは俺のほうだからな。さて、今日はもう遅いから帰ろう。」
菜々「ええ!」
仁奈「おー!」
P「よし。あ、仁奈ちゃんが見つかりました。
このたびは私共の不手際で危険に晒してしまい申し訳ありませんでした。
後日改めてお詫び申し上げます…」
P「おーい!お迎えが来てるぞ!!」
仁奈「…!!」
P「仁奈が行方不明だって連絡したら飛んできてくれてな…本当に申し訳ないことをしたよ……」
心配したぞ。さ、一緒に帰ろう、仁奈。
わかったでごぜーますよ!! パパ!!
おしまい
投下終了です。お読みいただきありがとうございました!また支援コメも大変励みになりました!
またの機会があれば温かい目で見て頂けたら幸いです。
拙い文章でしたが本当にありがとうございました。
それでは……
>>46
誤字修正です
×仁奈「生まれたばかりの赤ん坊だというのに?」
◎仁奈パパ「生まれたばかりの赤ん坊だというのに?」
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