N○Kさんの某動物番組リスペクト。みくにゃんに迫る!
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「多数のアイドルが所属する346プロダクション。個性豊かなアイドル達の中でも、ひときわ強いキャラクターを放つアイドルの姿があります」
みく『みんなー、いっくにゃー♪』
ファン『にゃああああ゛あ゛あ゛!!!』
「可愛い猫耳、そして猫しっぽ、猫のような立ち振る舞い。そう、みくにゃんこと前川みくです」
「アイドルとして猫キャラを貫くその姿勢から多くの支持を得てきましたが、それだけにその素顔はなかなか明らかにされてきませんでした」
「今回、研究チームはみくにゃんに密着、高いプロ意識の裏側にある前川みくの素顔に迫りました!」
「すると明らかになったのは、プロ意識へとも繋がる過去の苦い思い出でした」
「そして決定的瞬間! みくにゃんがファンに見せたことがない驚きの姿とは?」
「これまでファンが知らなかった被った猫の裏側に迫ります!」
チャーチャーチャー♪チャラチャーチャチャーチャーチャチャチャー♪チャーチャーチャーチャチャチャーチャーチャー♪
『不屈の猫ちゃん! 前川みくいっちばん可愛い女の子への挑戦』
ナレーション:P
ヒ○じい役 :千川ちひろ
未央「……」チラッ
凛「……」チラッ
卯月「……」チラッ
みく「……えぇ、なにこれ(困惑)」
「第1章 ひた向きな努力! キャラの裏側に迫る」
「5月、徐々に蒸し暑さが増してくる中、研究チームが訪れたのは346プロダクション内のレッスンルームです」
「今回は、みくにゃんがよく訪れるところにカメラを設置して様子を記録します」
「周辺への調査によれば、みくにゃんの目撃情報が一番多いのはここなんだそうです」
みく『おっはようございまーす! よーし、今日もレッスン頑張るにゃ!』
「あ、さっそく来ました! 特徴的な猫耳、みくにゃんです」
ベテトレ『おお、前川、今日も一番乗りか!』
みく『ふっふーん、当然にゃ♪ みくは真面目だもん』
「やる気がみなぎっているようです。アイドル活動に真摯に取り組む、みくにゃんの特徴です」
未央『おっはよー!……お、みくにゃん、今日も早いね~』
卯月『おはようございます!』
凛『おはよ』
「おや? カメラが新たにアイドルを捉えました。ニュージェネレーションです」
みく『みんな、おはようにゃ!』
ベテトレ『……よしっ!揃ったようだな。まずは二人一組でストレッチだ』
4人『はいっ!』
未央『みーくにゃん。この未央ちゃんが後ろからおしてあげよ~!』
みく『え~、未央チャン? 不安だにゃ~』
未央『なにおぅ。そーれっ!』
みく『んにゃ~~~~』
未央『おお、相変わらず柔らかいねぇ』
みく『みくはねこチャンだからね! うーん、なんだかんだ未央チャンは力加減が上手だにゃ、ふぅ~』
「みくにゃんは本物の猫かと思うほどに身体が柔らかいことが分かっています」
「しかし、日頃の鍛錬で身に着いたものではないようで、天性のものではないかと言われています」
「さて、ダンスレッスンが始まったようです。猫耳がぴょこぴょこ揺れています」
「あ、一瞬ウィンクを入れましたね! もう一度見てみましょう」
「……ここです! とても可愛いですね」
「レッスン開始から1時間半、4人の動きに徐々に疲れが見えてきました」
ベテトレ『前川ァ! 猫らしくというならもっと動きにしなやかさを意識しろ!』
みく『は、はぁ、はいにゃっ!』
「みくにゃんから汗がほとばしります。しかし、顔にはまだ笑顔が浮かんでいます」
「しんどいはずですが、特徴的な語尾も崩れていません」
菜々(研究チーム)『えぇ、みくちゃんの特徴は高いプロ意識ですね』
菜々『ただ、歌って踊るだけでもしんどいんですが、そこでキャラを演じ切るというのは、やっぱり大変なことなんですよ!』
菜々『でもみくちゃんはそこに妥協を許しません。真面目に取り組むことが第一の子ですから』
菜々『みくちゃんが猫キャラじゃない姿は、私たち研究チームでもめったに見られません』
菜々『それぐらい徹底されているんですよ。キャハッ☆』
「レッスンが終わったようです。リラックスしてだらーっと伸びていますね」
「おや? みくにゃんが鞄から何かを取り出しました! 猫耳です」
みく『突発的にゃんにゃんゲーム! ほいにゃっ!』
凛『ちょっ!』
「あ、渋谷凛の頭に猫耳が付けられました!」
「突発的にゃんにゃんゲームは、猫耳をつけられたものが語尾に「にゃ」をつけて話さなければいけないゲームです」
「現在までに、神崎蘭子とゲームをしていたという記録が残っています。渋谷凛は猫キャラに少し抵抗があるようですが、さあ、どうなるでしょうか」
凛『ちょ、ちょっと! そんないきなり、私はやらな――』
卯月『わぁ、凛ちゃん可愛いですよ!』
未央・みく『だってよ~(にゃ~)?』
凛『わ、わかったよっ! ちょ、ちょっとだけ付き合うだけだから、にゃ……』
3人『かわいいー!』
ちひろ「かわいいー! って、ちょぉっと待った!」
「なんですか、ちひろさん?」
ちひろ「みくちゃんは度々アイデンティティがクライシスって言われてますよね? それなら、ライバルの猫キャラを増やしかねない、猫耳の布教は何のために行っているんですかね?」
「ちひろさん、よく気づきましたね。まずは大きな誤解をといておきましょう」
ちひろ「と、いいますと?」
「そもそも猫耳をもらったからといって、猫キャラになるわけではないんです。みくにゃんも、猫耳をつけているから猫キャラなのではなく、猫耳をつけた上でねこチャン然りとしているから猫キャラですよね?」
ちひろ「なるほど! ケモ耳をつけただけの子、の一歩先がねこチャンアイドルみくにゃんなわけですね」
「仮にライバルが出てきても絶対に負けない、というプライド、自負もあります。実際、猫耳アイドルが増えてほしいとも語っていますし、その上で自分が一番と胸を張って言っていることが確認されています」
「どちらにせよ、猫耳の布教中、ライバルが増えるからどうこうという考えは頭にない、と考えられています」
ちひろ「では、そもそもなぜ猫耳の布教を?」
「色々な理由がありますが、はっきり語られているのは、みんなに仲良くなってほしいから、という理由です」
「知らない人どうしでも、ねこみみをつけていたら話すきっかけになる、との思いがあるようです」
「他にも、ただ単に可愛いからという理由も語られています。研究チームによってはネコ派を増やすための策略ではないか、という見方も出ています」
ちひろ「へ~、なるほど。相変わらず"ねっこ(猫)"が真面目なんですね♪」
「みくにゃんの変わった姿を見られるという情報が研究チームに舞い込んできました」
「どうやら、みくにゃんが通う学校近辺でその姿が見られるとのことで、学校側の協力の元、研究チームは学校に立ち入りを許可されました」
「学校の中はたくさんの生徒の姿が見えますが、どこにも特徴的な猫耳は見えません」
「そして、学校中をくまなく探すこと3時間、研究チームにも疲れが見え始めたその時! 目の前の教室から聞き慣れた声が」
みく『――。――、――――。』
「みなさん、この映像、よーく見てください。教室の中で音読している生徒の姿、見覚えありませんか?」
「そうです、なんと、これみくにゃんなんです」
「研究チームがこの姿の撮影に成功したのはこれが初めてだそうです」
「猫耳はなく、眼鏡をかけて委員長然りとした風貌でしょうか」
「しかし、衝撃はこれだけではありません。実は、この姿だけなら目にする機会はあるのです」
「研究チームがとらえた、衝撃の映像を見てみましょう」
みく『先生、今日までのプリントを書いてきました。あと、先日お仕事でお休みしていた時の宿題の範囲を知りたいのですが――』
生徒『前川さん、お昼ご飯一緒に食べない?』
みく『あ、○○さん、私も一緒でいいの?』
生徒『うん! 前川さん最近忙しくなってきて学校くる機会減ってるでしょ? こういう時にお話したいなーって。どう?』
みく『うん、ありがとう!』
「どうやら学校では普段の喋り方が抑え込まれていることが明らかになりました。研究チームは普段のみくにゃんとこれを分けて、「前川さん」と名付けています」
「今回の調査ではアイドル活動以外でのみくにゃんの生態が初めて明らかにされました」
幸子(研究チーム)『みくさん、いえ、ここでは前川さんとお呼びしましょう!』
幸子『前川さんはボクと同じで、学校生活をとても真面目に過ごしているようです!』
幸子『お仕事で学校を休みがちなこともあって、前川さんとやや他人行儀な呼ばれ方をされているようですが……アイドルだということが発覚してからも、接し方に変わったこともないそうで、ご友人に恵まれていることがうかがえます!』
幸子『みくさんのファンもいらっしゃるようですが、ひっそり応援する、前川さんのときにみくにゃんを強要してはいけないという不文律があるようです』
幸子『みくさんの普段の姿とはかけ離れていますが……真面目に学校生活を送る前川さんも、ボクには及びませんがカワイイですね!』
「この後は、みくにゃん大ピンチ! 猫耳なしのお仕事をどう乗り切るかに迫ります!」
チャーチャーチャチャー♪チャチャチャチャーチャーチャー♪
ちひろ「老舗芸能プロダクション、346プロダクション」
ちひろ「伝統に支えられたこのプロダクションにあって、アイドル部門は最近誕生しました」
ちひろ「クール、キュート、パッションの3つの部門には、それぞれ魅力的、かつ個性的なアイドルがたくさんいます」
ちひろ「ちょっと、346プロのライブを覗いてみましょう」
ちひろ「……あ! 最初に登場したのはクール部門の渋谷凛ちゃんです。まっすぐで力強い歌声に、訪れたファンの方々も熱狂しています」
ちひろ「お次はパッション部門の本田未央ちゃんが登場しました! 会場がオレンジ色に輝き、その中で元気よく駆け回る未央ちゃんに元気をもらえますね」
ちひろ「そしてキュート部門の島村卯月ちゃんです! 卯月ちゃんの満面の笑みはまさにアイドルと非常に高い評価を得ています」
ちひろ「しかし、この日一番の盛り上がりを見せたのはこの人が登場したときでした」
?『そのとき空から、不思議な光が降りてきたのです…』
ファン『あ、あれは誰だ―!!』
ファン『誰だー! 誰なんだー!!』
?『それは…ナナでーっす☆』
ファン『うぉぉぉぉおおおおおお!!!!』
ちひろ「ウサミンこと安部菜々さんの「メルヘンデビュー!」は、毎回大盛り上がり」
ファンA『ウサミンのライブは、なんだかこう、元気を貰えるんだ』
ファンB『今日はこのライブにこれてよかったよ。明日からも頑張る活力だ。娘ちゃんも楽しかった?』
ファンC『うん、たのしかった』
「誰のときが一番楽しかった?」
ファンC『うーん……ねこのおねーちゃん(前川みく)のとき。……かわいかった』
ちひろ「数多くの個性が光り輝く346プロダクション」
ちひろ「夢に向かって頑張り続ける彼女たちがファンの方がに元気と希望に与えています!」
「第2章 乗り切れるか!? 猫耳なしのお仕事」
「6月、みくにゃんの次の仕事が決まりました」
みく『う、ウェディングドレスでの撮影? ほ、ほんと、Pチャン!?』
P『本当だよ』
みく『やったにゃ! ウエディングドレスは女の子の憧れだもん♪』
みく『でも……花嫁さんだから、猫耳と猫しっぽはなしかにゃ?』
P『いや、どちらでも構わないって。みくはどうしたい?』
みく『もちろんつける!……と、言いたいところだけど……。花嫁さんはアイドルみくにゃん、じゃなくて女の子の前川みくだよね』
みく『だから、今回はなしでいくにゃ!』
「そしてこの日から、猫耳なしでのヴィジュアルレッスンが増えました」
みく『ぐーっと背伸びをしてから、にゃん♪』
ルキトレ『うんうん、いい感じですよ。猫ちゃんみたいです!』
ベテトレ『ん~まだ甘いなぁ。猫らしいポーズしても、猫に見えるのは当たり前だしな。よし、前川、お手!』
みく『お断りにゃあ!』フシャー
ベテトレ『よしっ、威嚇する猫のようじゃないか、いい感じだ』
「実は、このお仕事をもらうずーっと前から猫耳なしでレッスンする姿が報告されていました」
「それもそのはず、これにはふか~い理由があるんです」
「みくにゃんには正統派アイドルとしてデビューしようとして失敗した過去があるんです」
「自分と同じくらいの可愛さい子がたくさんいる世界では、当時のみくにゃんは埋没してしまいました」
「その時に見出したのが猫キャラなんです。魅力がない自分を変えてくれた猫耳は、お守りとも言われています」
「しかし、宣材写真を撮影する時にその猫耳を忘れてしまって大ピンチ! そして、その時にプロデューサーから言われたポーズでカバーする、という言葉が猫耳なしのレッスンに繋がっているんです」
「どんな状況でも可愛いねこチャンであろうと努力する、みくにゃんのプロ意識の高さが表れているんです」
ちひろ「ちょぉっと待った!」
「なんですか、ちひろさん」
ちひろ「なかなかアイドルとしてデビューできなかったときに見出したのが猫キャラなんですよね?」
ちひろ「でも、今ではアイドルとしての能力も相当上がってますし、「前川さん」も魅力的でした。猫キャラにこだわる必要はないんじゃないですか?」
「ちひろさん、それは大間違いですよ。猫キャラはただの手段ではないんです」
ちひろ「と、いいますと?」
「みくにゃんは、可愛い女の子の頂点はアイドル、と考えてアイドルを始めたのはご存知ですか?」
ちひろ「そうなんですか!」
「可愛くなるためにどうするか、というのが根幹にあるんです。だから、自分が大好きな可愛い猫ちゃんになることは、自分自身が求めるものに合致するんです!」
ちひろ「なるほど、そういうことですか!」
「ちひろさん、猫キャラは自分のためだけじゃないんですよ?」
「こちらの映像をご覧ください。みくにゃんが来た最初の頃の貴重な映像です」
みく『Pチャン、みくね、アイドルのこと少し分かってきた気がするにゃ』
みく『みくが可愛くなるためじゃなくて…アイドルって、ファンのためにいるんだよね。ファンに楽しんでもらうのが一番!』
みく『だからみく、みんなの笑顔のために可愛い猫チャンになるにゃ。もちろん、Pチャンと一緒に、にゃ♪』
ちひろ「ほぉ、みくちゃんは自分が可愛くなることがすなわち、ファンを楽しませることでもあるって考えているんですね!いやはや、すごいですね」
「みくが自分を曲げないのは自分のためであり、ファンのためなんですねぇ」
ちひろ「可愛いみくちゃんにファンもキャーッと(cat)盛り上がること間違いなしですね!」
「撮影当日。あ、ウエディングドレスを身に纏ったみくにゃんです!」
「でも、ちょっと元気がなさそうです。やはり、猫耳がなくて少し不安なのでしょうか」
「と、そのとき」
ガチャ
P『みく、どうだ?』
「プロデューサーが現れました。みくにゃんの扱いに手慣れていることで有名です」
みく『素敵なドレスが着られて嬉しいにゃ♪……でも、ちょっと不安かな』
P『大丈夫、大丈夫だよ。似合ってる』
みく『そ、そう、かにゃ?』
P『ああ、自信もっていってこい。それにな、みくは隠そうとしても、にっこり笑うと八重歯が見えて、それが凄くキュートだし、猫っぽいんだよ。だからいい笑顔で楽しめばまるっと大丈夫』
みく『……うん、うん。Pチャンがそう言ってくれるなら、みく百にゃん力だよ!』
みく『ありがとね♪』
「このあと、みくにゃんは素晴らしい笑顔で撮影を終えました」
「にこやかな表情で、猫語を交えつつはしゃいでいる姿は確かに、多くの人に愛されるアイドル、前川みくでした」
チャラチャチャチャチャー♪チャラチャチャチャチャー♪ンーーーーンンーーーアアーーーー♪
「撮影の翌日、今日もレッスン場に見慣れた猫耳が見えました。みくにゃんです」
みく『おっはようございまーす! ふふっ、今日も一番乗りにゃ♪』
みく『……ま、自主練だから当然だけどね』
「誰もいない静かなレッスンルームで、みくにゃんが歌い、踊り、ポーズを決めます」
「しなやかに、可愛く、そして時にセクシーに。その姿はまさしく猫そのものです」
「しかし、輝く個性がひしめき合う346プロダクション、更に外に目を向ければ魅力的なアイドルが溢れています」
「その中でより輝くため、みくにゃんのひた向きな努力はまだまだ続いていくのです」
「可愛いねこチャンアイドル、前川みく」
「強烈な個性獲得の裏には、なかなかデビューできない過去がありました」
「その過去からくる不安をプロデューサーと乗り越え、一歩一歩階段を上るみくにゃん」
「より可愛くなるために、よりファンに喜んでもらうために、という気持ちがアイドル前川みくを支えていたのです!」
終
未央「……」
卯月「……」
凛「……」
みく「……」
未央「みくにゃん、頑張ってるんだね……」
卯月「そうですね……。私、感動しちゃいました!」
凛「みくの真面目なところ、私結構好きだよ。でも、プロデューサーと近すぎない?」
みく「えっと、あ、ありがと、ちょっと恥ずかしいにゃ……♪」
凛「ねえ?」
ドアバーン!!
P・ちひろ「うんうん、いい話だな!(ですね!)」
4人「!?」
みく「Pチャン、ちひろさん!」
みく「……はっ!なんかしんみりしちゃったけど、これなんなの!? 声あててたのPチャンとちひろさんだったよね!?」
みく「Pチャンも自身もなぜか出演してたけど……」
P「いやぁ、せっかくだからみくにゃんの魅力をより広めようと思って」
ちひろ「はい! 私もアシスタントとして微力ながらお手伝いさせていただきました♪」
P「いい出来だっただろ?」
卯月「はい、みくちゃんとっても素敵でした!」
未央「私たちも知らないみくにゃんの素顔、涙なしでは語れないドラマ……! うーん、面白かった!」
凛「改めてみくのことが分かったし、よかったんじゃない。でも、プロデューサーとみくが近すぎない?」
P・ちひろ「やったー!大成功ー!」ハイタッチ
凛「ちょっと?」
みく「……もうっ、Pチャンっ!」
P「お、おう? なんだ?」
みく「その、気持ちは嬉しかったけど、こういうのはちゃんとみくの許可を取るべきにゃ!」
P「あ、あー、そうだよな。驚かせたいと思って隠してたけど、そうだよな。ごめんな。公開するかは検討するから、な?」
みく「ま、まぁ、見られたのがここのみんなだけならまだいいにゃ」
みく「でも……」
P「でも?」
みく「Pチャンと二人っきりのおしゃべり、あんまりみんなに見られたくない、かも……」
P「……」
みく「……」
P「こいつー、可愛いこと言いやがってー撫で回してやるー!」
みく「にゃ、にゃあ! 髪が乱れちゃ、ふ、ふにゃぁ~♪」
凛「」
ちひろ・未央(うわぁ、まーたいちゃつきだした)
卯月「あれ? みんなで頭抱えてどうしたんですか?」
モォ、Pチャン!ナデルナラモットヤサシクニャ!
ワシャワシャワシャー
ニャア、イイカンジニャー♪
ちひろ「……私は仕事に戻りますねー。はぁ、解散解散」
未央「……しまむー、しぶりん、私たちもレッスン行こう? ね?」
卯月「ええっ!? でもレッスンまではまだ時間が……」
凛「」
未央「ほ、ほらっ、みくにゃんの映像見てたら、やらなきゃってなったでしょ? ね?」
卯月「うぇえ? ……でも、確かにそうですね! 島村卯月、頑張ります!」
凛「」
おまけ
ガチャ
菜々「ナナ、レッスンから帰還しましたよー!キャハッ☆」
菜々「……って、あれ? 静かですねぇ?」
菜々(プロデューサーさんがみくちゃんを膝の上であやしてるのはいつものことです! スルー!)
菜々(スルースキルも大事だって、ナナ知ってます……)
菜々「ん? このビデオもしかして、この間プロデューサーさんとちひろさんに協力したやつですね!」
菜々「結局、どんな風になったんでしょうか?」
菜々「……よしっ、ちょっとだけ見てみましょう。ウーサミン、ポチッ☆」
チャーチャーチャー♪
「次回は、永遠の17歳、歌って踊れる声優アイドルを目指すウサミンが主人公!」
「電車で向かえば1時間のウサミン星に住んでいるといわれているものの、まだまだその生態は謎に包まれています」
「腰痛持ち、体力が余りない、たまに古いネタが飛び出してくる、という不思議な17歳」
「しかし、ひとたびステージに立てば、怒号のようなウサミンコールに包まれます!」
「そして、密着取材から明らかになったのは、内に秘めた真摯なアイドルへの想いでした!」
「老若男女問わず、誰もをひきつける17歳の魅力に迫ります! お楽しみに!」
菜々「……」
菜々「ちょっとなんですかこれ!?」
終わりです。みくにゃんは真面目で不器用なりに、まっすぐがむしゃらに進んでいるのが素敵ですね
ウサミン編には続きません
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