【艦これ】 鬼怒嫁日記 (33)

昔ドラマ化もされた※『実録鬼嫁日記』のパロディです

※鬼嫁に苦しむ男の日記形式ブログ





提督「どうして、こうなったんだろう…」

目をつぶると、浮かんでくるのがこの言葉


鬼怒「今日も一日頑張ろうね!」
提督「はーい!」

ただ一つの指輪を渡した相手
幾人もの提督LOVE勢から選択したケッコン相手
それは鬼怒だった

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ちょっとアホでギャグが寒くて不器用で戦力的にも……いいとこねぇなこいつ

それはともかく鬼怒の姿勢 ひた向きに努力する姿と裏表のない所に心惹かれた

指輪を渡した時は最初きょとんとした顔で硬直
声を発するまで約3分
喜びを表わすまでさらに約2分

「伝達速度遅すぎだろ爬虫類か」とからかったのはいい思い出だ。

それから一か月。

これだけ甲斐甲斐しく、気持ちを明るくしてくれる嫁がどこにいるのか

そんな喜びに満ちた毎日を書きためたのがこの日記
周囲に言うとひきつった笑いをされる、うっとおしい男の叫び
読んであげてください。

4月1日  『一人で寝かせてもらえません……』


鬼怒「ねーね― 鬼怒眠ぅい。早く寝ようよぉ」

提督「書類仕事片付けてるから 先に寝てていいよ」

鬼怒「……ううん。一緒にいたいから待ってる」

そういってちょこんと立ってる鬼怒ちゃんパナーイ!


「じゃお・ふ・と・ん・で」とか「いいから寝よう?(エロいポーズ)」とか

夜戦の誘いされたら仕事ポーイなのに静かに待ってるところが可愛い

提督「じゃ、もう寝ようか」

鬼怒「駄目だよ! お仕事はちゃんとしないとぉ!」

提督「で、でも暇だろ?」

鬼怒「お仕事してる男の人の横顔は見てて飽きないから」

鬼怒「…って何言ってんだろっ うわっ。恥ずかしー マジパナっ!? うひぃー」

自分で言っておいて顔が髪の色くらい真っ赤っか

これもう夜戦の合図ですよね。

仕事は放りだして、そのまま部屋まで連行。

布団に横たわらせました

速効で着替えて戻りました

そしたら本当に眠かったらしく スヤスヤ寝てました ひどい

4月7日  『丸坊主だけは勘弁して下さい』


実は鎮守府内には床屋も美容室もありません。

姉妹艦に切ってもらう子がほとんどです。

隼鷹とか江風とか初春とか髪型がえらいことになってるのは本人違う、姉妹原因

陸奥の後ろ髪がなんか変なのはきっと長門が不器用だからです。

提督「じゃあ散髪お願いできるかな?」

鬼怒「えーと あー うん 頑張るよ!」

ケッコン後、初の散髪を頼んでみました。
阿武隈と由良 髪型こだわってそーな2人に挟まれてかなり普通の髪型

きっと鬼怒が2人をカット(上手い)
どちらかが鬼怒をカット(平凡だけど素材がいいから可愛い)
しているのだろうと思って頼みました。

鬼怒「う゛おーっ!?  なんで! なんで!?」

鬼怒「根性! 根性さえ込めれば何とかなる!」

鬼怒「やぁあああああやっちゃったあああああああ!!」

鬼怒「パナイわー マジパナイわー 修復不可能だわー」




鬼怒「ねぇ提督? 鬼怒、海老蔵とかATSUSHIとか峯岸とかカッコいいと思うな」

提督「……丸刈りでもいいよ」

結果的に青々とした五厘。貧相な住職みたいになりましたが鬼怒が満足してれば

いや、なぜ剃ったし
せめてスポーツ刈り

なお「髪型? 鬼怒はセットとか苦手だから普通ので頼んでる」とのこと

長良型の髪を切っていたのは同じく普通な髪型名取さんでした。

4月9日  『嫁よ 映画館ではお静かに』


提督「今日はたまの休み 映画でも見ようか?」

鬼怒「映画かぁ ええんがない?」

提督「……」

提督「じゃ、行こうか」

夕張が作った映画上映室
軍の機材をふんだんにつかったそこは…まるで4DXのよう

鬼怒「鬼怒はポップコーンが食べたいなぁ 豆は大丈夫かって? 鬼怒は鬼じゃないよ!」プンスカ

提督(そうだね 天使だね)

~上映中~

鬼怒「うごっ、動いたぁぁあああああ」

鬼怒「水だぁ! 大変大変排水ポンプぅ!」

鬼怒「ふぁぁ 戦車に乗ってる気分…今ならカミ車装備できそう」

提督(それ違うだろ)

鬼怒「……ちょっと 酔った」

提督「ほら飲み物飲み物」


~終了~

鬼怒:目キラッキラ

鬼怒「すごいよぉー 最新技術パナイよー」

提督「楽しかった?」

鬼怒「ガルパンはいいぞ!」

こっちは横が気になって映画の内容は頭に入りませんでした。休みの時一人で見よう

鬼怒「次の休みも一緒に来ようね! 絶対だよ!」

上映期間内に間に合うかな

4月11日  『恐怖のリアルタイム配信』


夕張「ドローン使って 戦闘がLIVE中継できるようにしてみました~」

アーケードみたい

提督「確かに今まで作戦出したら任せっぱなしだったもんな」

夕張「ええ これで戦況に合わせて作戦を変えられます」

夕張「ちょっと 流してみましょうか」

ポチッ

提督「おっ 鬼怒が映ってる 美人だなぁ」

夕張「…っていうか2-5でなんで旗艦が軽巡」

提督「勲章は妻に捧げるのがふさわしいからさ」

夕張「はぁ」

提督「夜戦マップだな 慎重に慎重に くそう、なんで駆逐にも積めるバルジが使えない」

夕張「あの子例外 缶3つ積んでりゃ大丈夫…ってあら中破」

提督「鬼怒ぅうううううううう! 撤退だ、撤退しろ!」

夕張「えっ 中破ですよ?」

提督「馬鹿! あの意外に豊満なボディを俺以外にさらけ出させてたまるかこのまな板!」

夕張「まなっ… メロンじゃないだけで普通ですからぁ! ほらっ」

提督「誰が鬼怒以外の乳など見るか! 誤解される、その貧相なものをしまえ!」

心臓に悪いのでLIVE中継は即時廃止した。

4月14日  『お弁当』


今日から本土で会議 鬼怒に3日間も会えないのがさみしい。

「鬼怒提督さん どうですか。お昼一緒に」

初日。会議午前の部が終了。横に座っていた別の提督が声をかけてきたので同意する。
彼が開いた弁当箱には…面積の8割を占めるほどの巨大なカツが鎮座していた

「はは、私足柄提督でしてね 最近太り気味ですよ」

よく見ると多くの提督が手作りと思しきお弁当箱を持参していた

「握り飯とたくわん旨し」
「六駆カレー 温度は冷めても 愛冷めぬ」
「くらむちゃうだー? 弁当で?」
「魚介のパスタとチーズとクロワッサン この小瓶は…? ってワイン駄目だろ!」
「……コンビニのパンうめぇ これが人間の食いものだぁ」

なにこれ羨ましい。

「愛妻弁当を持参することが提督のステータスと言えます」
カツを貪り食う小太り提督の言葉が胸に響く

うちの鬼怒ちゃん料理作ってるの見たことないな。
今度頼んでみよう

4月17日  『初の手料理 おいしかった』


おかいもの おかいもの
3日ぶりに会った鬼怒に手料理作成依頼 二人で近所の商店に

鬼怒「……ルーはなにがいいかなぁ」

鬼怒「ああ、でもスパイスから作ってみたいし」

鬼怒「やっぱカレーは辛くないと! かれーってね!」

どうして女性の買い物は時間がかかるんだろうか……

たかだかカレーの食材を買うだけなのにもう1時間も経過。
2人前のはずなのに山と買いこまれた食材達
男らしく荷物は引き受けたが……そろそろ限界。助けて!

さらに二時間後

ようやく帰宅。エプロンを纏う姿は妖精のよう
台所に女性が立つ姿
……いいなぁ

鬼怒「えへへへー ちょっと待っててねー 激辛カレーはりきって作るよー」

鬼怒「ふふんふんふんふ~ん♪」(鼻歌)

くぴーーーーーぃ!
たまらん

こんなことがあっていいのだろうか(感涙)

あぁぁ、これだよ…
これが幸せってもんじゃないのか
新妻が作る料理を待つひととき。ああ、俺はなんて幸せ者なんだ~~!


3時間後
鬼怒「次は成功するから」

提督「大丈夫 鬼怒が沸かしてくれたお湯で作ったカップ麺。すごいおいしい」

ズルズル

4月24日 『嫁は体育会系』


鬼怒「ハッスルハッスル! 提督も一緒に汗かいちゃう?」

自分から夜戦のお誘いだなんて!(*゚∀゚)=3

と、思って鼻息荒く駆けつけると

鬼怒「とりあえず腹筋からね!」

なんだホントに運動か
ちょっとがっかりしながらも足を持つと、鬼怒はゆっくりと腹筋を開始した

鬼怒「ふんっ! ふんっ!」

気合いを入れ腹筋をする鬼怒とは裏腹に、反応をする我が愚息

そう

なんかエロい

上体を起こすたび、案外デカめで流石長良型という感じの乳がふるん ふるんと揺れている
「ぷるん」まではいかないがこれはこれでいいもの
また、本人が無防備で意識していないのもいい

鬼怒「98 99 100…と あ゛~疲れた。次提督ね」

提督「ちょっとまだ無理です 先に背筋やったほうが いい よ」

鬼怒「…?」

鬼怒「うんしょ うんしょ」

静まれ… 静まれ…

4月27日  『鬼怒はさみしがりや』


明るくて、元気があふれている鬼怒ですが実はかなりのさみしんぼ

たまに怖いくらいスイッチが入ってしまうことも


今日は一日開発室にこもりっきりで新装備開発
三式弾が足りないのだ

ようやく終えて執務室に戻り来客簿を確認

自分が不在の時に訪ねてきた者が要件と時間を書くメモ帳だ

もっとも緊急案件なら放送で呼び出されるからあまり使われる機会は…


( ゚д゚)ポカーン

(つд⊂)ゴシゴシ

(;゚д゚) ……

(つд⊂)ゴシゴシゴシ

(;゚ Д゚) …!?

11:00:鬼怒 「手作りカレー成功!!\(≧∇≦)/ お昼にたべよ!」

11:30:鬼怒 「まだ帰ってきてないの? どこ行ってるの?」

12:00:鬼怒 「カレーはお昼じゃなくてもいいよね! 2人で食べたいから鬼怒も我慢!」

13:00:鬼怒 「お昼休みの間待ってたけど帰ってこないから訓練に行きます カレーは夕飯だね!」

18:00:鬼怒 「訓練から帰ってきたよ まだ帰ってきてないみたいだね」

19:00:鬼怒 「鬼怒お腹すいた でも待ってるよ」

20:00:鬼怒 「……全員しゅ」

21:00:鬼怒 「遅いよぉ また後で来るからこれ読んだら待ってて」

22:00:鬼怒 「まちぼうけ 一人さみしく 独りきり」

23:00:鬼怒 「カレーはタッパに入れて冷蔵庫にしまっといたから」

提督「ヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ」

慌てて鬼怒を探そうと執務室を飛び出そうとしたところで机の端から赤い髪が見えた

提督「き、鬼怒さん…」

提督「おにおこです…か?」

鬼怒:zzz

体育座りで寝てた

そのまま抱っこして連れ帰る

1晩寝たら機嫌は直るタイプ よかったー

4月30日 

最後の日記では私、提督の視点ではなく誰か別の人に書いてもらおうと思います。
客観的に見た鬼怒の魅力の証明に。

というわけで義姉である名取さんによる証言です。
名取さんよろしく。

以下 名取さんの手記

私が5番目の妹を初めて見たのは
提督が着任した1年近く後でした

もう、川内型もハイパーズも改二になっていて
阿武隈ちゃんもドロップした後。長良型の最後でした。

目つき悪いな と思いました。
ちょっと顔怖いです

正直由良ちゃん以降は由良型という感覚があり(略)

でもそんな目つきからは想像できないくらい鬼怒ちゃんは優しくて真面目でいい子でした。
あとポンコツでした
あのポーズは理解に苦しみます
ギャグセンスはさらに理解に苦しみます

会話が少ないのは特に仲が悪いわけじゃなく長良型の個性です

そんなあなたがケッコン対象になったときのことは今でも忘れられません

鬼怒「あのね そのね 提督から首輪もらっちゃった!!」

由良「首…輪?」

五十鈴「鬼怒牧場…っ」

鬼怒「ほらこれっ マジパナーく綺麗でしょ!」

長良「なんだ指輪」

鬼怒「そうそれ いきなり渡されて 大型艦に渡すと思ってたからびっくりしたよー」

由良「おめでとう」

鬼怒「ケッコン式には絶対参加ね! スピーチもお願い!」

阿武隈「エッアタシッ イ、イケルケド」

長良「スピーチ阿武隈でいけるかなぁ…?」

五十鈴「ていうかケッコン(仮)に式とかある?」

鬼怒「……仮ってなぁに?」

(ガチ)と(仮)の区別がついていませんでした

どちらかというと残念な妹ですが。幸せにしてあげてください。

可愛い妹です

おねがいします。

あとがき


鬼怒はどちらかというと使えない子かもしれない。
改二はないし、装備は貧弱。

スロットは3だし、売りが対潜とか仕様ヒドい
そもそも軽巡自体があんまり使いどころない
効率派から見たら育てているのが不思議なくらいだろう……

でも、鬼怒の「また頑張ろうね、提督!」

この一言で頑張れる。
この先改二が来なくても頑張れる。

ありがとう

そして、これからもよろしく……      おしまい

こんなん書いてなんだけど鬼怒は普段使ってなかった

昨日秘書艦にしてツンツンしてたらしりとりがツボにきて急遽レベリング決定
目指せ99

一発屋芸人みたいな立ち位置のことが多いけど
実は正統派
ぜひ秘書艦にしてツンツンしてね!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年11月17日 (木) 11:39:17   ID: XZiwYOQi

素晴らしい

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