注意事項
①μ'sはおしまいにしています。
②オリジナルキャラ、設定が含まれている場合があります(※原作の設定から大きくかけ離れることはないと思います)。
③筆者は描くスピードが極端に遅いため、更新ペースは極端に遅いです。
④筆者の文章力は皆無です。
⑤ラブライブ!アンチはお断り。
よろしくお願いいたします。
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「おーい!!」
そう言って駆けてきた絢瀬亜里沙に、高坂雪穂は
「おはよう」
と微笑み言う。走ってくる亜里沙の胸元には青色のリボンが軽やかに踊っている。ゆっくりと歩み寄る雪穂も、また同じだ。
「今日は早かったね」
「うん!今日はお姉ちゃんに起こしてもらったから♪」
「もう。また?あまり絵里さんに迷惑かけちゃダメでしょ?」
「えへへ、ごめん」
「私に謝られても困るよ……」
そんな会話をしていると、2人の通う音ノ木坂学院の校舎はもうすぐ目の前だ。
「そう言う雪穂は?」
「それがねぇ、聞いてよ!お姉ちゃんったら、また今朝も二度寝して……」
2人が通う音ノ木坂学院は、つい昨年まで廃校の危機に瀕していた。
しかし、そこで立ち上がった音ノ木坂学院の生徒の仲の9人による「スクールアイドル」と呼ばれる活動で、音ノ木坂学院は廃校の危機を脱したのだった。
「穂乃果さんはいつも通りだったんだね」
「本当だよ!いつもいつもお姉ちゃんはだらしないんだから……」
そう雪穂が言うとクスクス笑い出す亜里沙。
「雪穂は本当に穂乃果さんが大好きなんだね」
「いや、なんでそうなるのよ……」
2人が昇降口を抜けると、今日も待ち合わせに遅刻してきた幼馴染みをガミガミ叱る日舞の家元の娘園田海未、海未に叱られながら必死に弁解をしている老舗和菓子店の娘であり雪穂の姉である高坂穂乃果、そんな2人の間に入って必死になだめているこの音ノ木坂学院の理事長の娘南ことり
の3人組に出会す。
「あ、海未さん、ことりさん、おはようございます」
「おはようございます♪」
雪穂と亜里沙が挨拶すると、
「2人とも、おはようございます。」
「雪穂ちゃんに亜里沙ちゃん!おはよう♪」
「亜里沙ちゃんおはよう!」
幼馴染み3人とも各々挨拶を返す。
「今朝も穂乃果がご迷惑をかけたようですみません」
「あはは……まあ、いつものことですから」
「違うよ~今日はたまたま二度寝しちゃっただけで……」
「その二度寝がいけないんです!!」
「まあまあ海未ちゃん、それくらいにして……」
「ことりは穂乃果に甘すぎます!!」
「あはは……」
何だか毎日聞いている気がするこの会話に、亜里沙も雪穂も苦笑いが隠せない。
「ああ!穂乃果ちゃんまた海未ちゃんに怒られてる!!」
そうはしゃぎ気味に言って混ざってくるのは穂乃果たちのひとつ下である星空凛。
「凛ちゃん待ってぇ……」
「凛、ちょっとあなた早すぎるわよ……」
息を切らしながら走ってくるのは小泉花陽と西木野真姫。凛と同学年である。
「穂乃果ちゃんまた待ち合わせに遅刻かにゃ?だらしないにゃ~」
「今日も待ち合わせギリギリだった凛が言うことじゃないでしょ?」
「あれは真姫ちゃんが早すぎるんだにゃ。そんなに凛たちと登校するのが楽しみなのかにゃ?」
「べ、別にそんなわけじゃないわよ!!」
「あ!真姫ちゃん照れてる~!照れ屋さんだにゃ~」
「照れてなんかいないわよ!」
「まあまあ凛ちゃん、それくらいにしてあげて?真姫ちゃんも困っちゃうよ?」
この3人もよく朝は一緒に登校している。とても仲がいいみたいだ。
「じゃあ、私たちはこの辺で」
「2人とも頑張ってね♪」
「2人とも、ファイトだよっ!」
「穂乃果!まだ話は終わってません!!」
「ふえ~ぇ!もうそれくらいにしてよぉ……」
「ダメです!!大体いつになったら……」
2人の声がだんだんと遠ざかっていく。
「2人とも、いつもああだね」
「本当、お姉ちゃんも海未さんも変わらないね……」
「でも」
そう言って雪穂の方を見ていた亜里沙は正面を向く。
「あの人たちが本当に、ラブライブ!で優勝したんだよね」
「うん。」
「紛れもなく、本当に。」
2人は後ろを振り返る。まだ昇降口には仲良さそうに6人が話し込んでいる。
「……雪穂、今日も放課後練習する?」
「うん、もちろん。今日もキッチリやるよ!」
「雪穂、張り切ってるね」
「もちろん!私たちも負けてられないよ!!」
「そうだね!頑張ろう!」
そして彼女たちも今や立派な、スクールアイドルなのだった。
短いですが、今日はここまで。
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