にこえり「「希の誕生日」」 (25)
のんたんお誕生日おめでとう。
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──屋上──
にこえり「「…………」」ハァッ
真姫「…………ねえ」
にこえり「「…………」」ハァッ
真姫「ねえってば」
にこ「…………なによ?」ハァッ
真姫「しないの? 練習」
絵里「いや、するんだけど…………」ハァッ
真姫「どうしたのよため息ばっかりついて」
にこえり「「…………」」ハァッ
真姫「あー! わかった希のことね!」ンフッ
にこえり「「────っ!」」
真姫「どうせ誕生日になにあげたらいいかわかんないーって悩んでたんでしょ?」ウフフッ
にこえり「「…………」」シュン
真姫「図星ね。ちなみに去年はなにをあげたの?」
にこえり「「……てない」」
真姫「…………は?」
にこえり「「あげてないの」」
真姫「え!? そ、そうなの!?」
絵里「…………ちょっとタイム」
真姫「え? うん」
絵里「…………ねえ、にこ?」ヒソヒソッ
にこ「なによ、絵里」ヒソヒソッ
絵里「この際だから真姫に相談してみない?」ヒソヒソッ
にこ「でも! 後輩に相談なんて……」ヒソヒソッ
絵里「変なプライドなんて捨てましょう? μ'sは先輩後輩なしなんだから」ヒソヒソッ
にこ「ぐぬぬぬぬ…………」ヒソヒソッ
絵里「それに真姫は同じユニットのメンバー。きっと親身になって考えてくれるわ」
にこ「────っ! ……うん、わかった」ギュッ
絵里「ハラショー!」
真姫「話、まとまった?」
にこ「ことの起こりは数日前よ」プイッ
絵里「あ、そこから話すのね」
にこ「そう、あれはよく晴れた日だったわ────」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
──回想、部室──
にこ「…………」カタッ
にこ「…………」カタカタッ
にこ「…………」カチッ
にこ「…………」フムッ
がらがらばしーんっ!
絵里「にこ! 相談よ! 相談があるの!」
にこ「絵里? なによ? 今調べ物を……」
絵里「にこ! にこにしか相談出来ないことよ!」
にこ「はぁ、仕方ないわねえ」
絵里「希に渡す誕生日のプレゼントが決まらないのよ!」
にこ「────っ!」ガタッ!
絵里「でね、にこってほら。私よりも友達多いし、相談にのって……」
にこ「ストーーーーーップ!」
絵里「?????」キョトン
にこ「絵里、まず確認したいんだけど……絵里は友達何人いるの?」
絵里「うーん、μ'sのみんなだから八人かしら」
絵里「でも、その中でもにこと希は特別なの!」ウインクパチッ
にこ「!?」
絵里「同じ学年だし、二人とも優しいしかわいいしほかのメンバーにも慕われてるし……」
にこ「ストーーーーーップ!」
絵里「??????」キョトン
にこ「恥ずかしいからやめて!///」カァーッ
絵里「そう……?」
にこ「っていうか! ぶっちゃけ、私もそんなに友達多くないわよ」
絵里「え!?」
にこ「それに……絵里と同じことで悩んでて。今もどうしたらわかんなくてインターネットで調べてたのよ」シュン
絵里「まって、まってよにこ!」
にこ「なによ?」
絵里「にこって友達少ないの!?」
にこ「うぅっ、はっきり言わないでよ……」
絵里「こんなに可愛くて仲間想いの優しいにこが!? 世の中わかんないわね」
にこ「あんたの方がわかんないわよ……//////」
絵里「じゃ、じゃあ、一緒に考えましょう? にこと一緒だったら希が喜ぶプレゼントを思いつきそうな気がするわっ!」
にこ「ふ、ふんっ! ほめたってなにも出ないわよっ!///」プイッ
絵里「ふふっ♪ さすがにこね!」ハラショー
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にこ「どう? わかった?」
真姫「わかったわ。二人には友達がいないってことね」ンフッ
絵里「そこじゃないわぁ……」
真姫「逆に希にプレゼントをもらったことってないの?」クルクルッ
にこ「あるわよ」プイッ
にこ「あれは……よく晴れた日だったわ」
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──回想、にこちゃんと希ちゃん──
希「────あの! 矢澤さんっ!」
にこ「…………は?」キョトン
にこ(あ、同じクラスの……)
希「これ、あげるっ♪」ニコッ
にこ「これって……?」
希「お菓子の詰め合わせやよっ!」
にこ「え? なんでにこに?」
希「あっ! え、と……/// そうだカード! カードが告げてるんよ! 今日が矢澤さんの誕生日だって!」カードピッ!
にこ「な、なによそれ? オカルト?」
希「失敬な! うちの占いはよく当たるんよ?」ムスー
にこ「…………たしかに、当たってるわ。だけど、ごめん。あなたからプレゼントをもらう理由がない」シュン
希「え…………っ」
にこ「これ、返すね? 私なんかにあげるより金髪のお友達と一緒に食べた方が、ずっと良いわよ?」ニコッ
────スッ。
希「あ……えと」アワアワ
にこ「さようなら、東條さん」ヒラッ
希「────っ! うちがっ!」ギュッ
にこ「へ?」
希「うちが矢澤さんと仲良くなりたいからとじゃ、ダメっ!?///」カァーッ
にこ「なっ!?///」
希「だから、プレゼントを、に……にこっちにあげる!///」スッ
にこ「な、ぬぁによその呼び方!///」ウガー!
希「ええやろ可愛くて?♪」ニコッ
にこ「い、いまどきそんな呼び方誰もしないわよっ!///」
希「じゃあ、うちだけの特別な呼び方やね///」ニコッ
にこ「────っ//////」
希「えへへっ♪ とにかく受け取って? そして、お誕生日おめでとう。にこっち?//////」ニシシッ
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──回想終わり──
にこ「────今思うと」
真姫「…………うん」グスッ
にこ「あの呼び方やエセ関西弁は希なりの気遣いだったのよね」シミジミ
にこ「心を固く閉ざして、誰も寄せ付けなかった私への……」ウツムキ
絵里「さすがにこね」グスッ
真姫「そこは希じゃないの?」
絵里「弱い自分と向き合ったって意味で」
真姫「なるほど、意味わかる」
にこ「────絵里?」キリッ
絵里「わかってるわ」スッ
真姫「あぁ、次はエリーのばんね」
絵里「ええ……あれは良く晴れた秋空全開の日だったわ────」
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──回想、絵里ちゃんと希ちゃん──
希「えりち!」
絵里「次はこの書類ね……」ブツブツ
希「えりち!」
絵里「やだ! チェックが漏れてたわ!」
希「えりち!」
絵里「もう、仕方ないわね。それなら私が────」
希「えりち!」バンッ!
絵里「わぉっ! 希!? 急にびっくりするじゃない!」ビクッ
希「もぉ! 急じゃないよぉ。うち、さっきから呼んでたんよ?」ムスー
絵里「そう? 集中してて気付かないかったわ。ごめんなさい」シュン
希「ふふっ♪ えりちは仕事熱心さんやね」クスクスッ
絵里「そ、そんなことないわよ」アハハッ
絵里「それより、希も書類整理手伝って────」
希「そんなえりちにはこれ! じゃーん! チョコレート!」スッ
絵里「ハラショー! ────ってこれ、最近テレビに出たって話題のお店のじゃない!?」ガタッ!
希「あははっ♪ そうなん? うちようわからん」アハハッ
絵里「買うのに何時間も並ばなきゃいけないしすぐに売り切れちゃうって────」
希「はい、えりちにあげるっ♪」スッ
絵里「そ、そんな!? 貰えないわよ、こんな高価な物……」アワアワ
希「お誕生日おめでとうっ! えりちっ!」ニコッ
絵里「────っ! 希……覚えててくれたのね///」キュン
希「ふふんっ♪ うちを誰だと思ってるん?」カードピッ!
絵里「ふふっ♪ なによそれっ」クスクスッ
絵里「ありがとう希。大切にするわね」ニコッ
希「うんっ♪ ちゃんと食べるんやよ?」ニコッ
絵里「うんっ♪」
希「じゃあ、うちはバイトに行くね。書類整理はまた、明日一緒にやろうねっ! 一人じゃ大変やし」ニヒヒッ
絵里「ハラショー!」
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──回想、終わり──
にこまき「「…………っ」」
絵里「いまでもあのチョコレートは大切にしまって────」
にこまき「「いや食べなさいよ」」
絵里「食べたら無くなっちゃうじゃない!? 友達からもらった初めての誕生日プレゼントなのよ!?」ウガー!
真姫「……よーくわかったわ。絵里がぽんこつだってこと」ハァッ
絵里「なんでよっ!?」
にこ「どーせ書類整理も一人で遅くまでやってたんでしょ?」ハァッ
絵里「そ、そうよ! 悪い!?」ウルッ
にこ「あんたはなんでそんなに無茶ばっかりするのよ…………」
絵里「だって、早く仕事を終わらせて希との時間を作りたかったんだもん……」ウルウル
にこ(かわいい…………)キュン
真姫(健気じゃない…………)キュン
絵里「というわけで真姫!」バンッ!
真姫「な、なによ……」クルクルッ
絵里「私たち、プレゼントどうしようかしら!」クワッ!
にこ「そうよそれよ! 真姫! あんたの力を貸してちょうだい!」バンッ!
真姫「そ、そんなこと言われても…………」アワアワ
絵里「う、占いの道具とかどうかしら!?」
にこ「そ、それいいわね! 真姫はどう思う!?」
真姫「け、けどそういうのって結構高いわよ?」アセアセ
絵里「じゃあ、にこと私で折半しましょ!」
にこ「そうね! せっかくだから良いものを渡した────」
真姫「────ストップ」
にこえり「「…………真姫?」」
真姫「二人とも落ち着いてよ。もっとよく考えて?」
にこ絵里「「え、えと…………」」
真姫「二人とも、希からすっごい高いプレゼントもらったらどう思う?」
にこ「嬉しいけど…………」
絵里「…………申し訳ない気持ちになるわ」
真姫「そうでしょう? 逆に貰うなら、二人はどんなプレゼントが欲しい?」
にこ「…………」チラッ
絵里「…………」チラッ
にこ「なにを貰っても嬉しいわ」
絵里「だって、そのプレゼントには相手からの気持ちがこもっているんだもの」
真姫「……ふふっ♪ なによ、出てるじゃない? 答え」ニコッ
絵里「で、でもなにをプレゼントすれば…………」シュン
真姫「そんなの決まってるじゃない。一番気持ちを込められるモノよ」ウインクパチッ
にこ「一番気持ちを……。────行くわよ、絵里っ!」
絵里「にこ? 行くって、どこに?」キョトン
にこ「すぐに準備しなさい!」グイッ
絵里「ちょっ、引っ張んないでっ!」ダッ
真姫「気を付けてね?」ニコッ
にこ「────真姫! ありがとっ!」ニコッ
絵里「あ、わ、私もお礼を────」
ぐいっ。
ばたーんっ!
真姫「まったく…………」クスッ
真姫「────困った先輩たちね」ンフッ
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
お誕生日当日
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──朝の練習、屋上にて──
海未「ワン、ツー、スリーフォー!」パンッパンッ
海未「ファイブ、シックス、セブン、エイト!」パンッパンッ
海未「────はい、じゃあ今日はここまで。放課後は希の誕生日会です」
「「はいっ!」」
海未「あくまで合宿という形で校内で寝泊まりします。ハメを外し過ぎないようにしましょうね」ニコッ
「「はーーーいっ!」」
タノシミニャー!
ホノカモ! オカシイッパイモッテキ……
アー! ホムラカラノサシイレワスレター!
ホノカチャン……
海未「────希? 本当に買い出し班で良かったのですか? ゆっくり待っていただいても……」シュン
希「あははっ。ええんよ! うち、そういうの好きやし」ニコニコッ
にこ「ほら? 行きなさいよ!」ヒソヒソッ
絵里「え!? にこが渡していいのよ?」ヒソヒソッ
海未「…………にこ?」
希「…………えりち?」
にこ「一番に渡したいって言ったのはあんたでしょーが!」ヒソヒソッ
絵里「でも、やっぱりパーティで渡した方が…………」ヒソヒソッ
海未「ふふっ♪ 先に部室に戻っていますね」クスクスッ
希「うんっ♪ ありがとう海未ちゃんっ♪」
にこ「あーもう! 希!」
希「ほいきたっ!」シュタッ
にこ「絵里があんたに話があるって!」プイッ
絵里「にこ!?」
にこ「嘘はいってない」プイッ
絵里「でも、それじゃ────」
キーンコーンカーンコーン。
にこえり「「あっ」」
希「あははっ。と、とりあえず教室戻ろか?」ニコッ
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
──お昼休み、屋上──
にこ「ぬぁんで渡さないのよ!」ウガー!
絵里「だってにこ! にこが渡した方がいいと思って!」
真姫「…………」クルクルッ
にこ「なんでよ! あんたが渡した方が希が喜ぶに決まってるじゃない!」
絵里「そんなことない! 私はにこの方がいいと思う」
真姫「…………」クルクルッ
にこ「はぁっ!? 意味わかんないんですけど! 今まで希を支えてきたのはあんたでしょうが!」
絵里「それは違う! にこがいたから────」
キーンコーンカーンコーン!
にこえり「「あっ」」
真姫「…………」クルクルッ
にこ「絵里のせいで昼休み終わっちゃったじゃない!」ウガー!
絵里「私のせいじゃないわよっ!」ウガー!
真姫「────そこまでよ」
にこえり「「真姫!?」」
真姫「二人ともよく考えて。自分に置き換えて考えて」
にこ「自分に…………」
絵里「…………置き換えて?」
真姫「そうよ」ンフッ
真姫「二人は一緒にプレゼントを用意したんでしょう? どういう風に貰ったら嬉しい?」
にこ「どうって決まってるじゃない」
絵里「一緒に渡して欲しいわ」
にこえり「「…………あっ」」
真姫「……ふふっ♪なによ、出てるじゃない? 答え」ニコッ
真姫「買い出しは…………一年生と二年生で行くようにするわ。だから…………」
真姫「────頑張ってねっ♪」ンフッ
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
──放課後、部室──
にこ「そ、そろそろくるわよ!」ドキドキ
絵里「大丈夫よ! 真姫がくれたチャンス、無駄にはしないわっ!」ドキドキ
────ガチャ。
希「やっほー! 真姫ちゃん話って…………って、二人とも何してるん?」キョトン
にこえり「「あ、希…………っ!」」ギュッ
希「二人も真姫ちゃんに呼び出されたん?」ニコッ
にこ「ちが、くて…………」ドキドキ
絵里「────っ!」
絵里(にこ、緊張してる? ここは……私が頑張らなきゃっ!)
絵里「あのね、私たちが真姫にお願いしたのっ!」
希「んー? どういうこと?」
にこ(絵里!? あんた…………っ)ギュッ
絵里「私たちから、その────」
にこ「ストーーーーーップ!!!」
絵里「に、にこ?」ドキッ
希「にこっち?」
にこ「希ちょっと待って作戦タイムよ! 絵里、ちょっといい?」キリッ
絵里「い、いいけど……希の前よ?」アセアセ
希「うち、外そか?」
にこ「黙ってそこにいなさいっ!」
希「う、うん…………」
にこ「絵里! あんたに勇気をあげる。だから……私に勇気をちょうだいっ!」スッ
絵里「────っ!」
絵里(にこが、私に手を……?)
にこ「────お願いっ」
絵里(さすがにこ、ね)
絵里「当たり前じゃないっ!」ニコッ
────ぎゅっ。
にこ「────っ」
絵里「だって、私たちは……ね?」ウインクパチッ
にこ「絵里…………うんっ!」ニコリ
希「…………っ」ウルウル
希(あ、あかん……)ゴシゴシッ
絵里「────せーので行くわよにこっ!」
にこ「わかったわ。せーのっ!」
にこえり「「お誕生日おめでとう希っ!///」」
希「────っ」
にこ「こ、こここれ! 私たちから!///」
絵里「にこと一緒にアクセサリーを作ったの……気にいるといいんだけど///」
希(…………なんだろう、この気持ち)
にこ「結構難しかったんだけど、絵里がすごくて……」
希(意地っ張りで)
絵里「そんなことないわ! にこの方が上手よ?」
希(面倒で)
にこ「ぬぁにいってんのよ! あんたがいなきゃ上手く作れなかったわよ!」ウガー!
絵里「それはこっちのセリフよ! にこのセンスがなくちゃ完成しなかったわ!」ウガー!
希(うちの大好きな二人が────)
──────ぱたん。
希「え?」キョトン
希(本を閉じる音?)クルッ
「────よかったね、希」
希「うちのこと知って…………」
「今までもらったどんなプレゼントより素敵だね」ニコッ
希「────っ! も、もしかして────」
「『のぞみ』は今、幸せなのだっ!」ニヒヒッ
にこ「とにかくっ! このスーパーアイドルにこにーが一生懸命作ったんだからっ!」ニコッ
絵里「希のことを想って作ったのよっ!!」ニコッ
にこえり「「────受け取ってっ」」スッ
──────ぽたっ。
希「…………っ」ポロポロ
にこえり「「のぞ、み?」」キョトン
希「…………っ」ゴシゴシッ
希「────ありがとう。にこちゃん、絵里ちゃん」ボロボロ
希「私、とっても嬉しいよ」ニコッ
にこえり「「ちょっ、のぞっ────」」
──────ぎゅぅぅぅっ。
希「────世界で一番、幸せだよ」ニヒヒッ
にこえり「「────っ」」ウルッ
にこえり「「…………っ」」ポロポロ
にこ「うわーんっ! のぞみぃー!」ボロボロ
絵里「のじょみぃーっ!」ボロボロ
希「ずっと、ずーっと」ポロポロ
希「私の友達でいて下さいっ♪」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
──夜、みんなが寝静まって──
真姫「…………」zzz
真姫「……んっ」
真姫「…………っ」ゴシゴシッ
真姫(やだ、変な時間に起きちゃったわ)
真姫「…………あら?」
真姫「あの三人、お布団がかかってないじゃない」ハァッ
のぞえりにこ「「…………」」zzz
真姫「────よいしょっと」
真姫「まったく、最後まで世話がかかる人たちなんだから」クスクスッ
絵里「……さす、のぞ…………」zzz
にこ「のぞぷり…………」zzz
希「…………んんっ」zzz
真姫(…………私、少しはあなたたちの力になれたかしら?)
────キラッ。
真姫「…………綺麗なアクセサリーね」
真姫「ムーンストーン、だったかしら?」
真姫「希にぴったりねっ♪」ニコッ
希「…………くーっ……すー」zzz
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
にこえり「「希の誕生日」」
また来年も…………。
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