ビュウ「ヨヨとかもういいですから!!」 (12)
※世にも珍しい「バハムートラグーン」SS。
※スーファミ時代の隠れた名作RPG。知らない人は是非プレイしてみてください。鬱になります。ちなみに1は好きです。
※ゲームエンディング後以降のお話なのでネタバレ注意
よろしくお願いします。
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オレルス(空中に島が浮かぶ世界)での空の平和を守ることとなった主人公ビュウ。
いつもバハムートと他ドラゴンと一緒に過ごしていました。
会話ができるのは、心の中で話せるバハムートだけ。そろそろ彼も、故郷カーナがさみしくなってきたようです。
ビュウ「あー……」
ビュウ「今日も平和だなぁ」
バハムート「良きことではないか。アレクサンダーも、ヨヨの心の中でおとなしくしているようだし。これが貴様ら人間が求めた平和であろう」
ビュウ「ま、そうなんだけどね」
バハムート「……何か不満そうだな」
ビュウ「いやー。なんつーかさぁ」
ビュウ「最近人と会ってないじゃん。オレ」
バハムート「ま、まあ。オレルス全体の平和を我々で監視しているのだからな。なかなか人に会う時間もないが……」
ビュウ「そうそう。だから久しぶりにさー。みんなにちょっとだけ、会いたくなってきちゃってさー」
バハムート「みんなっていうか、お前……」
バハムート「ヨヨに会いたいだけだろ?」
ビュウ「いやヨヨとかもういいですから!!!!」
ビュウ「あんな敵の将軍とイチャラブしてた輩のことなんてもういいですから!!!」
バハムート「そ、そうか」
サラマンダー「キャウゥ!!」
ビュウ「おおびっくりしたあ。いきなり叫ぶなよサラマンダー」
バハムート「サラマンダーはこう言ってるぞ」
バハムート「ビュウ嘘乙wwww 本当はヨヨに会いたいんだろwwww 素直になれよお前wwwwww」
バハムート「って」
ビュウ「いやだからもう未練とかありませんから!!!」
ビュウ「ヨヨの話題はもういいですから!!!」
ビュウ「あいつはバルパレオス的な輩のふっといやつ入ってますから!!!」
バハムート「いやいや。どうやらバルパレオス死んだらしいぞ? 3年前に」
ビュウ「えっ」
バハムート「なんか復讐に燃える民衆に殺されてな。あっけなくコロリと逝ったらしい」
ビュウ「……へ、へえー」
ビュウ「そうだったんだ。へー。そうなんだ。ふーん」
バハムート「ヨヨもそれ以来、1年くらい立ち直れなかったけど、今はもう結構元気らしいぞ」
ビュウ「いやだからそれとこれとはヨヨ関係ありませんから!!! ヨヨはもういいですから!!!」
バハムート「最初は悲しみの心の声が凄く聞こえていたんだがな。バルパレオス……バルパレオス……ビクンビクンッ……って」
ビュウ「最後の効果音で台無しだわちくしょう」
バハムート「でも、1年くらい前からは聞こえなくなったんだよね。そろそろ彼女も、新しい道を歩き出したんじゃないか?」
ビュウ「……へ、へえー」
バハムート「最近の喘ぎ声はこんな感じだぞ。ビュウ、ビュウっ、あ、ああっ、イク……ビクンビクンッ」
ビュウ「乗り換え早っ。ていうかお前ヨヨの一人エッチ覗いてやるなよ、可愛そうだろ」
バハムート「ああっ、あっ、ヨ、ヨヨォーーッ どぴゅるるるるん」
ビュウ「おい やめろ」
バハムート「未だにオカズにするとかお前さ……」
ビュウ「う、うるさい。こないだのがたまたまだったんだよ。ていうかオレの一人エッチも覗くなおまえ」
バハムート「まーでも確かにそろそろビュウも限界かもしれんな。人間界を離れて5年たったし」
バハムート「パルパレオスのことを、バルパレオスとか間違えるし」
ビュウ「ケッ。あんな奴の名前覚えてる方がおかしいっての。……まぁ、いいやつだったけどな」
バハムート「で、どうするの? ラグーン降りてみる?」
ビュウ「そうだなぁ。みんなには久しぶりに会いたいし」
バハムート「分かった。んじゃ好きなとこ連れてってあげるぞ。どこがいい?」
ビュウ「え、マジで? おーそりゃ嬉しいな。じゃあまずは、ビッケバッケたちに会いにいくか!」
バハムート「ん? ヨヨじゃないの?」
ビュウ「だからぁ!! ヨヨとかもういいですから!!」
バハムート「素直じゃないなあ」
ビュウ「いいから行け!」
こうしてビュウは、バハムートとともにいろいろなラグーンを見て回ることになりました。
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