辻廉太｢文部科学省にキャリアとして入省し､順調に官僚として出世してきたというのに････!!｣

辻廉太｢だが、私は幸運だ 幸運だという他ない!!｣

辻廉太｢最近若者向けに流行ってるウェブ小説やＳＦ作品にある設定で、記憶が過去に遡るというものがある｣

辻廉太｢どうやら私は、それを実際に体験しているらしい｣

辻廉太｢今日の日時をみる限り、大洗学園の廃校プロジェクトに本格的に着手する以前だ･･･｣

辻廉太｢これなら、悲惨な未来にあわずにすむ! 今度こそ大洗学園を廃校にすればいいのだから!｣

辻廉太｢大洗の雌ガキ共、待っていろよ･･･ 今度こそ確実に大洗を廃校させ貴様らを絶望に陥れてやる!｣

辻廉太｢それにだ未熟なくそガキにはわからないだろうが、学園艦の統廃合は必ずやらなければならないプロジェクトだ!｣

辻廉太｢今の日本は、財政難だ 巨額の財政赤字を抱えている中、数キロ級もある学園艦の維持のために年間何億もの政府支出が行われるのは負担が大きすぎる!!｣

辻廉太｢私は、官僚だ 日本をより良くする義務がある･･･｣

辻廉太｢学園艦の統廃合は、確実に成し遂げねばならないプロジェクトだ! 大洗を手始めに必ず達成して見せる!｣

辻廉太｢とはいえ門谷杏というガキの交渉能力は、侮れん 高々18の人生経験のないガキにあそこまで交渉能力があるのは異常だ････｣

辻廉太｢今回は、事前にわかっているから交渉で遅れをとるつもりはない｣

辻廉太｢私とて省内の権力闘争の勝者となるべく、交渉を行ったこともある 百戦錬磨だ!｣

辻廉太｢さてどうする･･･｣
辻廉太｢あえて交渉でミスを犯し、前回のように戦車道大会で優勝すれば廃校を撤回だという風に仕向けるか?｣

辻廉太｢そうしておけば、戦車道強豪高校をまかすことができる そうすれば、強豪高校も廃校に導くきっかけとなる････｣

辻廉太｢優勝すると前回は思ってなかったから、口約束を政府が実行するという事態になったが今回はそれがわかっている｣

辻廉太｢事前な根回しをしておき、口約束だから実行力はないと大洗側に告げ廃校にする･･･｣

辻廉太｢なんててもある｣

辻廉太｢とはいえあの門谷杏とかいう雌ガキは、イレギュラーにも程がある･･･｣
辻廉太｢そうだな イレギュラーには､イレギュラーをぶつけるべきか･･･｣

辻廉太｢前に話に聞いたことがある Ｇの略称で呼ばれる世界的暗殺者･･･｣

辻廉太｢ある古本屋を通じて、接触するための手順も知っている 20万ドルの依頼金を必要とするが、用意できないこともない｣

辻廉太｢Ｇに依頼を出し、口約束の件をしる者を抹殺し闇に葬るのもてだ･･･｣

辻廉太｢だがその前にフリーの90パーセントの交渉成功率を誇る交渉人に依頼を出しておこう｣

辻廉太｢米中日を手玉にとり、丸ノ内計画という日本の極秘核開発を隠蔽したという凄腕なら敗けはないだろう｣

訂正

辻廉太｢とはいえ門谷杏というガキの交渉能力は、侮れん 高々18の人生経験のないガキにあそこまで交渉能力があるのは異常だ････｣ →角谷杏

辻廉太｢とはいえあの門谷杏とかいう雌ガキは、イレギュラーにも程がある･･･｣ →角谷杏

辻廉太「ですから、以上のような理由で別府勇午さんあなたには大洗廃校を実現するために私の交渉のアシスタントとして行動してほしいと思っています」

辻廉太「勿論アシスタントといっても、実際の交渉においてはあなたに好きにふるまってもらって構いません」

別府勇午「話は分かりました　ですが、私を雇う必要があるのですか？」

別府勇午「確かに学園艦を廃校にするとなれば、教職員や移転などから否定的な態度をとる学園艦に住んでいる一般人、生徒からの反発が考えられる」

別府勇午「とはいえ、陸上の高校を廃止するのとは規模が違うとはいえ廃校という政府決定に本格的な交渉を行ってまで
異を唱える人間がいるとは思えない」