【デレマス】LiPPSと過ごす愛欲と頽廃の日々 (49)

アイドルマスターシンデレラガールズの、一ノ瀬志希、宮本フレデリカ、速水奏、塩見周子、城ヶ崎美嘉のSSです。
全編R18。







 その夜俺は、コーヒーを飲みながら仕事をしていた。

 日も沈み、当日中に済ませる予定の仕事も皆片付き、明日以降に備えて余裕を持って作業できていた。

 他の社員や事務員も今日は早くに帰宅したようだったので、俺もそろそろ事務所を閉める準備にかかろうか、などと思っていたところ。

 いつも置いてあるはずの場所に事務所の鍵が無いことに気づいた。

 もしや、誰かが間違えて持って帰ったか。
 
 あるいは俺が、どこかに置き忘れてしまったか。

 予備の鍵もどこかにあったはずだが、アイドル事務所の鍵が紛失したままというのはいかにも不用心だ。

 大事になる前に発見したくて、椅子や机の下を探っていると、聞き慣れた声が聞こえた。

「おやおや、プロデューサー。何か探しもの?」

「あ、志希。いたのか。もう帰ったものかと」

 現れたのは一ノ瀬志希。

 俺の担当アイドルの1人であり、宮本フレデリカ、速水奏、塩見周子、そして城ヶ崎美嘉とともにユニットを組んで活動する人気アイドルだ。

「うん。今日はなんか眠かったから、休憩室で寝てたの。
 それで、ウカツなプロデューサーは何を無くしたの?」

「多分、俺が無くしたわけじゃないとは思うんだが……事務所の鍵が見つからないんだ」

「事務所の? ……あ、それ、あたし見たかも」

「本当か! いやあ助かる。どこにあった?」

「さっきまで寝てた休憩室に、それっぽいの落ちてたよーな。行ってみようか」

 ということで、連れ立って部屋を出た。

 扉を開けて、休憩室に入る。

 仕事が立て込む時などはここのベッドで眠ることもしばしばあったが、アイドルと一緒に入室するのはもちろん初めてだ。

 まあ、志希たちと一緒に仕事をし始めてそれなりに長いし、今更ベッドルームにいるくらいで動揺はしない。

 その程度のことでいちいち狼狽えていたら、こいつらの担当は務まらないのだ。

 ……しかし、今日の雰囲気は何か違った。

 扉を開けて息をして、志希が何故か念入りに鍵を掛けて。

 いやに甘ったるい、濃厚で芳醇な香りが部屋に満ちているのに気づいた。

 科学実験や香水の調合を好む志希が怪しげなアロマを撒いたりすることはこれまでもあった。

 が、今嗅いでいる匂いはそれらよりももっと本能に訴えかけてくるような、直接的な何かが感じられる。

 何か、淫らな記憶と密接に関連した匂いを嗅ぐことで、生殖衝動を刺激されるような……

 いや、しかし匂いごときに惑わされる訳にはいかない。

 鍵を見つけて志希を帰宅させれば、それで今日の業務は終了だ。

 そう思って何気なくベッドの方を見ると、掛け布団が盛り上がっている。

「ん、ベッドに誰か居るのか。志希が使ってたんじゃないのか?」

「別に1人で寝てたとは言ってないでしょ~」

「は~い、フレちゃんでーす。プロデューサー、いらっしゃーい」

 むくっ、と起き上がったのはやはり俺の担当アイドル、宮本フレデリカ。

 薄手のシャツ一枚に短パンと、随分リラックスした格好で寝ていたようだ。

 まさか下着をつけていないのだろうか、胸の形が妙にくっきり浮かんでいるようにも思えるが、あえて言及はしない。

 志希やフレデリカと楽しく雑談してしまったら、いつまでたっても帰れないだろう。

 こんな、熱帯の花園みたいな雰囲気の中に長くとどまる訳にはいかない。

 さっさと鍵を見つけて外へ出なければ。

「それで、志希。鍵はどこにあったんだ」

「ん~、どこだろうね。床には無いでしょ? ベッドにも無いでしょ? その辺、他の場所にも無いでしょ?」

 志希の言うとおり、周辺を探してみても鍵は見つからない。

 奇妙な芳香を吸い込みながら床を探る俺を嬉しそうに見下ろしながら、志希は続ける。

「じゃあ、あと探してないのは……あたしたちの身体、だけだよね」

「アタシは持ってないよ~。ほら、見て。ポケットの中、何も入ってないでしょ」

 フレデリカが短パンをするっと脱いで、逆さに振ってみせる。

 いきなり目の前で下着姿を見せられて、流石に戸惑う。

 咎めようとはしたが、妙に頭がくらくらして上手く言葉が出てこない。

 フレデリカの、妙に布面積が少ない桃色のパンツから必死で目を逸らす。
 
 股の部分がなんとなく湿っているように見えたのは気のせいだ。

 そう自分に言い聞かせて平静を保とうとする俺の手を引き、ベッドの方へ引き寄せる志希。

 耳元に赤い唇を寄せて、ねっとり言い聞かせるような口調で言った。

「フレちゃんじゃないなら、もうあたしの身体しか残ってないよね。
 ほら、どうぞ。どこからでも探していいよ」

 男が、プロデューサーが、アイドルの身体検査をする。

 決して倫理的に許されないであろうその行いに、なぜかあまり抵抗感を覚えなかった。

 今の志希は、白いシャツの上に上着を羽織ってプリーツスカートを履いた、いつものスタイルである。

 見たところシャツにポケットなどは無い。

 上着に入っていればそれで話は終わりなのだが。

「んっふふ。ざーんねーん。ここじゃないよ」

 するりと脱ぎ捨てられた衣服からは、何も見つからなかった。

 とすると、次に探すべきはどこだろうか。

 スカートの構造は男の目からは分かりにくいものだが、どうもポケットが一つ付いているらしい。

 意を決して手を差し入れると、志希の身体がぴくっと震えた。

「んっ……」

「わーお。プロデューサー、結構ダイタンなんだねー。なんか痴漢してるみたいだよ」

 確かに、18歳アイドルのスカートのポケットに手を突っ込んで弄っている、この絵面は痴漢と言われても仕方ない。
 
 中で手を動かす度に、直接体を触られているわけでもない志希が悩ましげに溜息などつくものだから、尚更だ。

 羞恥と衝動を抑えこみながらしっかり調べても、そこに鍵は無かった。

「じゃあ次はどうする? スカートの中? それともブラの下かな?」

 大事な大事な担当アイドルのスカートに手を突っ込んで下着をまさぐるなんて、許されることではない。

 少しでも倫理的にマシな道を選びたくて、俺は志希に靴を脱ぐよう促した。

「おおっ、焦らすねぇ~。
 いいよ、はい、どうぞ。あたしのあんよ、いっぱい触ってね」

「やっぱりプロデューサー、脚好きなんだ。踊ってるフレちゃんのフクラハギ、エッチな目で見てたもんねー」

「あたしだって脚の綺麗さなら負けてないよ。
 ほら、いい匂いでしょ? 舐めたかったら舐めてもいいよ」

 まさかそんなことする筈もない。

 したいとも、決して、決して思わない。

 脱がせたローファーの中を覗き込むが、そこに鍵は無い。

 鼻を突っ込んで臭いを嗅いでしまうといよいよ戻れなくなりそうなので、すぐに床に戻す。

 次に探せる場所は、靴下の中か。

 ぱっと見ただけでも鍵らしきものは無さそうだが、実際探してみないことには納得しないだろう。

 白い靴下に手をかけ、スルッと脱がすと悩ましい溜息。

「んっ……」

「もー、シキちゃん。喘ぎ声がエッチだよ」

「だってぇー、手つきがいやらしいんだもん。ねっとり服を剥ぎ取られて、こんなのイジワルだよ」

「靴下引っ張るだけで感じさせるなんて、テクニシャンだね?」

 好き放題に言ってくれる志希フレを相手にする訳にはいかない。

 間近で見る志希のナマ足は、肌は白く余分な毛もなく爪も綺麗に整えられた、アイドルとして最高の足だった。

 くいくい、と動かされる足指が、まるで手招きしているよう。

 誘われたというわけではないが、土踏まずの辺りを掴んで足裏を観察する。
 
 踵も踝も綺麗なもので、臭さは全く無い。

 さすがは一ノ瀬志希、足先に至るまで芳香を漂わすとは。

 もっと顔を近づけたい、臭いを嗅ぎたいという衝動に駆られるが、そんなことしたらいよいよ変態だ。

 鉄の意志でもって顔を志希の足から引き剥がし、反対側の靴と靴下も脱がしたが、やはり鍵は無かった。

 とすると、もう後他に探せる場所なんて。

 催促するように舌を出し口を開けて、鍵が口内に無いことを殊更に示してくる志希。

「さあ……あと、探してないのはどこかな?
 ふふふ、ほら、こっち来て。いっぱい調べてよ。あたしのこと」

 首元のネクタイを緩めて、シャツのボタンを外して、いつも以上に胸元とへそを露出。

 こんな、蜜みたいな匂いが充満する中で誘われたら、自制心が鈍って仕方ない。

 ベッドに仰向けに寝転んだ志希に手を引かれ、促されるまま押し倒すような体勢を取ってしまう。

 志希の大きな胸が、呼吸に合わせて上下している。

 汗ばんだ肌にシャツが張り付いて、紅潮した色がほんのり透けているのがたまらなく淫靡。

 志希がスカートの裾をつまんで持ち上げ、少し脚を開き気味にすると、白く眩いフトモモと白いレースの下着が顕になった。

 ここを探れというのか。

 パンツを脱がせて手を突っ込めとでも言うのか。

 まさかそんな、アイドルとプロデューサーが、どうして。

 煮立った頭では全く考えがまとまらない。

 目に映るのは志希の、俺の大事な、可愛い可愛いアイドルの媚態だけ。

 呼吸が荒くなっていくのが自分でも分かる。

 首筋が汗ばんで毛が逆立つ。

 背後からフレデリカが身を寄せてきて、耳たぶを甘噛みした。

「プロデューサー。我慢は体に良くないよ。
 アタシたちのこと、好きなんでしょ?
 自分のものにしたいって、ずっと思ってたんでしょ?
 ここにはアタシたちしかいないんだからさ。
 したいことしちゃおうよ。だーれも文句言わないよ」

 普段のゆるくて適当な感じとは少し異なる、唆すような言葉。

 ずっと聞いていたら何でも言うことを聞かされそうな、甘くて恐ろしい声。

「シキちゃん、すっごく可愛いよね? セクシーだよね? いい匂いするよね?
 だったらもうしょうがないよ、プロデューサーだってオトコだもん」

 いつもフワフワした雰囲気で、いい加減なことばっかり言っているフレデリカに、こんなに欲情を煽られてしまうなんて。

 脇の下から細く真っ白な腕が伸びてきて、俺のズボンと下着をずり降ろす。

 こんなことをさせてはいけないはずなのに、欲望に流され同調し、自ら脚を引き抜いた。

 志希の身体や足をべたべた触っていたせいで、陰茎は既に完全に勃起してしまっている。

 このままでは収まりがつかない。

 志希のパンツのクロッチ部分に指をかけてずらしてみると、粘液まみれになった女陰が見える。

 疎らな毛に覆われた女性器からごぽおっと愛液が流れ出て指に絡みつく。

 例えようの無い濃厚な匂いが鼻から脳を灼く。

 いやしかし、このまましたいようにしていいものか。

 心にぎりぎり残った職業意識が警告する。

 性器はぎんぎんになって、目の前には発情した美少女がいる。

 しかしそれは本来、絶対に手を出してはいけない相手なのだ。

 脳に酸素を届けるはずの呼吸は、いい匂いに汚染されて思考力を奪うばかり。

 と、背中にムニぃっとしたおっぱいの感触。

 シャツ越しの胸の柔らかさに気を取られた時、フレデリカの手が俺の竿を掴んだ。

「がんばるね、プロデューサー。
 そういう真面目なところを、みんな、好きになったんだけど。
 でも、そんな真面目な大人の男がアタシたちアイドルの魅力に狂ってオチるってのが、やっぱり一番ソソるよねぇ……」

 フレデリカの繊手が陰茎をゆっくりとしごく。

 既に溢れてきていた我慢汁を指先で塗りたくり、腰裏に熱烈なキス。

 こんな風に肉欲を刺激されると、もうダメだった。

 背中を押されるままに、ぐっしょり濡れた志希の女性器に正常位で竿を挿入していく。

 服越しに体を触って足を撫で回す以外、前戯らしい前戯も無かったのに、志希は異常なほどに濡れ、感じている。

 ずぶずぶっと中程まで挿し入れられ、仰向けになった志希は背中と首を反らし、喘ぐ。

 普段よりもずっと低くて、苦しみ悶えるような声だったが、それにしては媚が勝ちすぎている。

 奥の方を突いてみると、喉奥から掠れた吐息が漏れた。

「ひ、ぐぅうっ……! や、やら、ダメ、だめだよこれ……!」

「志希、何でそんな感じて……!」

「あは、らぁって、こーんなイイにおい……効きすぎ、ちゃった、ぁっ……!」

 芳香に駆り立てられるのは俺だけではなかったということか。

 やはりこのアロマは、何か淫らな薬理作用を持っていたのか。

 膣奥まで亀頭を届かせて熱くヌメる感触を楽しみ、少しずつ腰を引くとカリ首に掻き出される愛蜜が白濁して泡立つ。

 短い陰毛に絡まってベトベトしている本気汁は生々しい匂いをたっぷり放ち、志希の快感を如実に示している。
 
「にゃひっ……あはあっ、なんか、バカになっちゃい、そ……
 ねーもっと、おかしくしてよ、ねー」

 ピチピチの太腿を指が食い込むくらい強く掴んで、もっと深く犯す。

 ハリのある皮膚の下、しなやかな筋肉の反発すら愛しい。

 汗と愛液が飛沫になって飛びそうなくらい、二人共興奮しきっている。

 志希の女性器は快感で緩んではいたが、もともとはかなり狭かったらしく、入ってきた竿をかなり強力に締めつける。

 やたらと濡れやすい肉筒に、こんな強く搾られてしまってはいつまでも耐えられない。

 それでも止まることはできない。

 ぐったりして膣を締める以外何もできなくなって快感に溺れる志希が、たまらなく愛しかったからだ。

 断続的に軽く絶頂し続けているのだろうか、俺が腰を使う度に志希の体は小さく痙攣し、ダメとかやめてとかほとんど意味をなさない言葉が漏れる。

 このままでもすぐに絶頂してしまえそうだったが、更なる刺激物が来た。

「いやー、ラブラブだね。でもアタシも負けてないよ。ね、シキちゃん。
 アタシだってシキちゃんのこと大好きだもんねー」

 シャツ一枚にパンツをはいただけの、しどけなくも扇情的な格好のフレデリカが俺と志希の間に入り込んできたのだ。

 仰臥位の志希に向かい合うように乗っかり、おっぱい同士を押し付けあって変形させて、俺の腹に尻を押し付けて。

 そのまま志希の頭に両手を添えて、熱烈なキスをした。

「んー……ん、ちゅっ……んふふ、ふふっ……」

「ぅあ……フレ、ちゃ、……んむっ……! ん、ふ、ふう、ふう……!」

 ただでさえ気持ち良すぎたところに、こんな激しいレズキスをされて。

 種付け欲求を煽り立てられてより深く膣奥をえぐると、サラサラした液体が大量に流出してくる。

 潮とも愛液ともつかない、卑猥な匂いを嗅ぎながらスパートを掛ける。

 上下の口を欲望のままに蹂躙され、天才美少女は腕をヒクヒクさせる。

 口をキスで塞がれ、もはや喘ぐことすらかなわないが、潤んだ瞳は焦点が外れて虚ろ。

 心も体もめちゃくちゃにされて、すがるようにフレデリカのキスに応じている姿が扇情的すぎて、込み上がってくる射精感を抑えられない。

 フレデリカごと志希を押さえつけて、速いペースで腰を打ち付け、子宮口の近くを集中的に突きこむと、二人がかりの責めで志希が限界を迎えた。

「んっ! んむ、や、らめ……! ん、ちゅっ……フレちゃ、や、やら、ちゅっ……」

「シキちゃんかーわい……んー、ちゅっ、ちゅ、ほらほら、もっとキスしよ……ちゅぅぅっ……」

「やらキモチイイ、い、イグ、ちゅうで、ナカダシで、ひぎっ、イク、いぐ……!」

 キス責めにされて生ハメされて、とうとう志希はイきっぱなし。

 飢えた子宮、止めどなく濡れる膣が男を求めて激しく吸引してくる。

 身体をガクガクさせて絶頂し続ける志希まんこに熱烈に愛されて、俺の方も限界だ。

 腰を掴んでしっかり挿入して、できるだけ深くまで届かせてから射精した。

「……! ……、……!?」

 もはや声も出せなくなった志希が膣内射精の快楽に悶える。

 生き物のようにうねる膣壁が陰茎に絡みついて尿道から精液を啜り上げる。

 どくどくと溢れる子種汁を残らず志希の子宮に注ぎこむ。

 腰が砕けそうになりながらも、しっかり中で出しきってやった。

 たっぷりエクスタシーに溺れて忘我状態になった志希。

 しかしまだ休む訳にはいかない。

 志希の膣から竿を抜いて、どろっと流れ出る白濁液がシーツを汚すのを見て、次に俺はフレデリカに挿入した。

 散々志希とキスして身体を擦り付けあって、もう大分準備出来ていたらしい。

 パンツをずらして、めりめりっとやや強引に挿入しても、抵抗はほとんど無かった。

「……! プロデューサ、強引だね……そんなに、コーフンした?」

「フレデリカ……お前、こんな格好して……!」

「フフ、そう、だね……挑発しすぎだったかも、ね……」

 こちらを振り向いた、黄緑色の瞳。

 普段は好奇心や喜びで輝いている双眸が、今は霞んで濁っている。

 背中を押さえつけると志希の胸とフレデリカの胸がまたぶつかりあって、乳首を刺激された二人はぴくっと震えた。

「んっ……!」

「ああん、プロデューサー、乱暴……♪ いじめちゃイヤだよ、ねぇ」

 志希はまだ絶頂から帰ってこれていないらしく、目を見開いて短く喘ぐばかり。

 しかしフレデリカにはまだまだ余裕も欲望も有り余っていて、セックスで俺を貪ろうとさえしてくる。
 
 小ぶりで可愛らしいお尻をぐいぐい押し付けてきて、ほとんど毛の生えていない陰部を魅せつけるような体位。

 挿入しているところをこんな風に応じられると、陰唇が捲れ上がって膣の赤褐色の粘膜が垣間見える。

 年齢相応に熟した感じの女性器と、無毛の外観のギャップが凄い。

 アイドルとして水着をはじめとする露出の高い服を着ることはしばしばある。

 また海外の女性は陰毛の処理をしっかり行うという話だから、フレデリカがパイパンであっても不自然ではない。

 しかしそれでも女子大生の股間に毛が無いというのは、見るほどに背徳的で、腰骨を掴む手にも力が入る。

 奥の方まで突き込んで、柔らかく包み込んでくれる膣肉を掻き分けるように出し入れして、三人分の粘液を混ぜあわせて。

 連続の性交で、あまり激しく動くのは流石に無理そうだったが、これくらいのテンポでもフレデリカは悦んでくれているようだった。

「あっは! やん、もう、プロデューサーってばぁ。出したばっかりなのにガッチガチだね……
 そんなに、アタシの事好き? アタシとするの気持ちいい?」

「フレデリカ……!」

「ん、いいよ……そのまま、ナマでして。
 もっともっと、ひあっ、あ、アタシのこと、好きになって。
 んっ、や、いい、もっともっとラブラブしたい、からぁ……♪」

 天真爛漫な色白ハーフ美人にこんな求愛されて、もう耐えられない。

 白い肌が赤らんでいて淫靡。

 むっちりして形のいいおしりを撫で回し、おっぱいとはまた違った弾力を楽しむ。

 いよいよ二人高められてきて、口数も減ってきて、そろそろかと思ったとき。

 恍惚に浸っていた志希が手を伸ばし、フレデリカの頭を捉えて強引にキスした。

「……!? シキちゃ、まっへ……んっ、ちゅ、じゅる、る……」

「にゃはは……らぁめらよフレちゃん。二人きりの世界作っちゃダメ。
 プロデューサーはみんなで分け合うんだから……んふふ、っちゅ、るる、ぇろぇろ……」

 バックから犯されて感じていたところに急にキスされて、フレデリカの身体は硬直する。

 びくびくと震え、膣の締まりがきゅーっと強まり、ドロッとした粘液が奥から漏れ出てきて。

 それで、フレデリカが絶頂したと分かった。

「ん……! ま、まっへ、やら、これやぁ……!」

「フレちゃん、カワイイ……らーいすき。んーっ、はぁむっ……ちゅ、ちゅ……」

 舌を絡めあって唾を啜り合う情熱的なレズキスとぎゅうぎゅう締まる淫乱マンコに責められて、俺も決壊した。

 下半身を押し付けてお尻を割り開くように奥まで挿入して、志希に出したのと同じくらい大量の精液を注ぎこむ。

 子宮口近くまで入れられて、射精しながらびくびく跳ねる竿に体内を蹂躙されて、フレデリカはさらにトぶ。

 志希とキスしながら膣内に生精液を直接出され、手足がひくひく痙攣している。

 フレデリカを感じさせると膣の刺激も強まって、尿道の奥からも徹底的にザーメンを搾られるよう。

 出し終わってもすぐに抜く気になれず、自然に萎えてくるまでの時間ずっと、俺はフレデリカに挿れたままでいた。

 フレデリカと志希は、飽きもせずお互いの口を貪り合う。

 神秘的な芳香に包まれて、俺達三人は長い間この退廃に浸っていた。

 そして、志希とフレデリカを二人まとめて抱いた翌日。

 幸いにして二人共オフだったため、なんとか平静を装いながら業務を終えることができた。

 今後彼女らとどうやって付き合っていくべきなのか、全く展望は無い。

 誰にも知られないように3人で仲良くしていく?

 ユニットメンバーにも隠して? あの志希フレと?
 
 どう考えても無理だ。

 もうこれは、俺一人で考えてどうにか出来る問題ではない。

 とにかく責任を取る覚悟だけは決めて、後はもうなるようになれ。

 そんな風に開き直りつつ家で寛いでいると来客がある。

 扉を開けると、そこには鋭い目つきの速水奏と、何か面白がっているかのような塩見周子が立っていた。

「? お前たち……どうした、こんな時間に」

「ちょっと、あなたと話がしたくってね。家、入れてもらえる?」

「なに……?」

「まさか、プロデューサーの立場がどうこう、なんて言わないわよね。
 聞いたわよ。志希ちゃんやフレちゃんと、したんでしょ?」

「あれでも未成年だよ。いくら合意の上とはいえ、ちょっとマズイよね~。
 プロデューサーさん、犯罪者になっちゃうよ?」

 昨日の今日で、もうバレるなんて。

 全く予想していなかったわけではないが、しかしここまで早いとは。

 まさか志希がバラしたのだろうか。一体どういうつもりで。

 ともかく、アイドルが家の前に立っているのを見られるのはまずい。

 俺はやむなく、二人を招き入れた。


「……で、なにか言い訳はある? 『プロデューサー』」

「いやいや、そんな虐めちゃ可哀想だよ……
 なー? なんかヘンな薬、飲まされたんやろ?」

「薬? 香水みたいなのは嗅がされたが」

「そうなの? へえ……じゃあこっそり、一服盛られたってことなのかしら。
 私はてっきり、同意の上で飲んで、それから三人で楽しんだのかと思っていたんだけど」

「いやいや、そこまで吹っ切れてないって。
 むしろこの子は被害者なんじゃない? 志希ちゃんフレちゃんの罠にかけられたんだよ、きっと」

「ふうん。まあ、なんでも構わないけれど。どうせやることは同じなんだし」

 言って、ポケットから小瓶を取り出す。

 茶褐色のそれは、薬瓶だろうか。

「私はね、あなたが思っているほど面倒な女じゃないわよ。
 ただ、私の事世話してくれる男が夜な夜な別の女に愛を囁く……そういうのが嫌なの」

「お前それ……まさか」

「ええ、昨日飲まされたっていう薬……志希ちゃん、喜んで分けてくれたわ。 
 あの子達と同じように……いいえ、もっと熱烈に、してもらうんだから。
 抵抗しないでね。拒むなんて許さないわ」

「あー、そういう感じ。
 いやー良かった。
 もし万が一刃傷沙汰になったら止めようと思って、目付役のつもりでついてきたんだけど。
 これなら、あたしも楽しませてもらえるかな……?」

「私の次よ」

 奏は薬瓶の蓋を開け、中身をすべて口に含む。

 そして俺の方へにじり寄ってきて、首に手をかけて総頸動脈を軽く撫でて、思い切りキスしてきた。

「んふっ……んー……ちゅ。クスリ、あんまり味しないのね」

 至近距離の奏から、昨日休憩室で嗅いだあの芳香が立ち上る。

 匂いと強力に結びついた性交の記憶。

 志希、フレデリカと繰り広げたあの淫らな宴をまざまざと思い出してしまう。

 瞬間、俺の意識が他所へ飛んでいたことを奏は察したらしい。

 少し強引に俺を突き飛ばし、ベッドに押し倒す。

 もどかしげにスカート内に手を入れパンツをずり降ろし、金色の瞳をギラギラさせて言った。

「私とキスしてるのに、今、別の女の子の事を考えていたでしょう。
 今夜からは、二度とそんなことさせないわよ。
 仕事も事務所も、忘れさせてあげるんだから」

 言っている間にもクスリが効いてきたのだろうか、あるいは香水のせいで既に出来上がっていたのだろうか。

 こうして薬を飲ませてくるくらいなのだから、香水の作用についても分かっているのだろうが。

 それにしては余裕が無いような感じもある。

 興奮のあまりか覚束ない手つきで、しかしその割には手早く俺の服を剥ぎ取る。

 腰を跨いで膝立ちになって、俺の男性器を逆手で握ってしごいて半ば無理やり勃起させて、にまぁっと笑った。

「じゃあ、しましょうか。女に跨がられて悦ぶ情けない顔、いっぱい見せてね」

 そう言って、竿を掴んでスカートの中に入れて、そのまま腰を落としてきた。

 服をほとんど着たままなので、実際奏の身体、股がどうなっているのかは見えない。

 しかし先端が膣口に触れた時、その熱さと溢れる粘液の感触で、奏ももう止まれないのだと悟った。

 ぐっちゃぐちゃに濡れた肉筒が、ゆっくりと俺のものを飲み込んでいく。

 志希のクスリには理性だけでなく身体をも痺れさせる作用があるらしく、ずぷずぷされると気持ちいいばかりで全く抵抗ができない。

 それは奏も同じらしく、いつも余裕ある態度を取りたがる彼女にしては珍しく、激しい欲情と切羽詰まった感じを露わにしている。

 亀頭が膣内にめり込み、かなり狭い膣道が収縮する。

 予想以上の感覚に、俺も奏も一瞬動きが止まる。

 すぐにでも先走り汁が漏れそうな、じんじん響く快感。

 奏はしばらく脚を突っ張っていたが、やがて余計な力を抜き、体重を掛けるようにして一気に奥まで咥え込んだ。

「……!」

「ふふ、これ、すご……! こ、こんなの、独り占めなんてさせないんだから……!」

 ベッドの上に膝をしっかりとつき、一旦身体を落とす。

 ぬぷぬぷっと舐めるように女性器が竿を呑み込む。

 俺のものに対して奏の方がだいぶ狭く、それなのに勢い任せに挿入したせいで少し動くだけでも凄まじい快感が襲う。

 膣奥の少し硬い感触のある当たりに亀頭が触れると奏が息を呑む。

 騎乗位らしく身体を上下させようとしたが、深く食い込んだ陰茎のせいでうまくいかないらしい。

 そこで、腰を前後に使って小刻みに搾り取る方向へシフトした。

 肉と肉のぶつかり合う音の代わりに、汗ばんだ肌が擦れる音や淫液がグチュグチュ泡立つ音が響いて、これまた脳が揺れそうなほど淫靡。

 動きが小さいからといって気持ちよくないわけもなく、しっかり締まる肉壷で根本からしごかれると簡単に屈服させられそう。

 緩んだ顔でレイプしてくる奏だけでも、俺を捕らえ蹂躙するには十分だったろう。

 しかしそれまで手持ち無沙汰だった周子が俺の目の前に顔を出し、こうなってはいよいよ逃れられない。

「シューコちゃんもいるの、忘れないでほしいなー。
 ……あたしも飲みたいんだよね、例のクスリ。
 クチの中、まだ残ってるかな? もらうね」

 言うなり、周子は強引に俺にキスしてきた。

 セックスしているところに脇から顔を出して唇を奪っていった周子に対して、奏は少し複雑な表情を浮かべる。

 しかし咎めだてするほどの余裕はないのだろう、何も言わず再び欲情任せの逆レイプに没頭していった。

「んー……ぷは。はは。
 奏ちゃんの味だかプロデューサーの味だか、わかんないや。
 でも、なんだか美味しいよ。あたしも興奮してきちゃうね」

 アイドルに犯されながら別のアイドルに無理やりキスされる、こんな状況では頭が働かない。

 理性は完全に死んで、本能のままに射精することしかできない。

 欲望が溢れ出しそうなのをシーツを掴んで耐えていると、完全に見透かした風の奏が言った。

「あ、ああっ、いい、いいわよ……女の子に犯されて、こんなに硬くしちゃうのね。
 ほら、遠慮、しないで……精液漏らして、私のこともイかせてよ……」

 きゅぅっと締め付ける肉筒が小刻みに摩擦してくる。

 ぐいぐいと腰を使われて竿を責め立てられて、更には口も犯される。

 じゅるじゅるいう唾の音が頭蓋の中で響いて、どこまでも深く舐めしゃぶられている感覚。

 陰唇がめくれ上がるくらい深く激しく動かれて、奥の方がめりめり言うくらい咥え込まれて。

 女に乗っかられて射精させられる男の顔を、周子にまじまじと見られながら。

 恥辱に流されるまま、俺は射精した。

 どくっどくっと噴き出るザーメンは昨日あれだけ射精したというのに、まだ量が多い。

 子宮に生精子を注ぎ込まれて、奏も動きが止まった。

 首を反らして、唇を噛んで、腰を無意味に震えさせて膣内射精を受け止めている。

 イきながらも腰をカクカクさせて、射精中の男性器からも子種を搾り取ろうとしている。

 彼女の、欲と情の深さを改めて思い知らされて慄然とする。

 しかも。

「あ、終わった? なら次はあたしね」

 情の深い女は、1人ではないのだ。

「ふっふふー。待ちくたびれたよ……じゃあ早速」

 フラフラになった奏を寝かせ、周子が俺を組み伏せる体勢になる。

 男性器が萎えきれないうちに入れてしまうつもりだったのだろうか。

 片手で陰唇を割り開いてドロっとした蜜を一滴垂らして、そのまま竿の上に腰を落としていった。

 周子の膣は奏と比べるとやや広く、入れる時も抵抗感が少ない。

 しかしだからといって気持よくないわけではなく、むしろずるずるっと吸い込まれるような感触が抗いがたい。

 射精直後で虚脱しかけていた竿を全部飲みこみ、べっとり濡れた肉で抱きしめて根本から舐めるように刺激。
 
 こんなことをされたら、またすぐに勃起してしまう。

 自分の中で男性器が硬く大きくなっていくのを感じて、周子は上機嫌だ。

「あは、おっきくなったやん。えらいえらい。
 ご褒美に、もう一回出さしたるからなぁ……」

 そう言って、ゆっくりと身体を倒してくる。

 周子の綺麗なおっぱいがたゆんと揺れる様に目を奪われる。

「あ、今おっぱい見たやろ。
 分かるんやからなー、見られてるの。
 今までだってあたしたちのおっぱいとか脚とか、イヤらしく見てたやろ。
 あんな目で見といて、その気じゃなかったなんて言わせへんからなぁ……」

 直立に近い体勢で搾ってきた奏とは対象的に、周子は俺の身体を抱きしめて胸を押し付けて、尻を突き上げるようにしてグラインドしてきた。

 ぎゅっと抱かれるのはラブラブカップルみたいで気恥ずかしい。

 が、柔軟な肉穴で射精直後のものを無理やり勃起させられて我慢汁を啜られていると、むしろ捕食されているような異様な恍惚。

 やはり腰の動きはそれほど大きくないが、とろふわ名器に包み込まれて優しく犯される状況ではこのくらいのほうが気持ちいい。

 このまま周子に暖かく逆レイプされて、いいように射精させられる。

 それでもいいか、と思いかけた瞬間、胸に鋭い感覚。

 周子が、俺の乳首にキスしていた。

「な、何を……!」

「いやあ、せっかくだからこっちも開発してあげようかと。
 女の子に責められるの好きでしょ? ここでも気持ちよくなっちゃいなよ」

 男の身で胸を弄られるというのは抵抗がある。

 が、今俺の上に乗って俺を貪っている周子にそんな訴えが届くはずもない。

 べろりと舐められ、前歯で甘噛みされて、それで気持ちよくなるよう強制される。

 じゅぷじゅぷという淫らな水音とともにじっくりと性感を高められ、戻れないところまで追い立てられる。

 電気のような感覚が身体に走り、身を委ねたくなってしまう。

 なんとか耐えようとする姿は、京女の嗜虐心を煽るばかりだ。

「なに、我慢してるん? 健気やなあ。
 そんなん見せられたら、もっとしてあげたくなるやん」

 上目遣いを逸らさないまま、乳首を舐めしゃぶりながら騎乗位搾精。

 尿道を、精巣を吸われて子種を啜られ貪られるよう。

 片方の乳首を周子の口で、もう片方を周子の指で、それぞれ蹂躙される。

 押し付けられる周子の胸の柔らかさに気を取られて、忍耐力がどんどん失われていく。

 カリカリと甘噛みされ、口を離すかと思った瞬間、一際強く噛まれた。

 同時に、膣奥のぷるんとした部分がまるで尿道口に張り付いて吸い上げるような、強烈な快感。

 思わず呻き、そして耐えようもなくそのまま射精した。

「ん……! やん、もう、暴れたらあかん……! ……っ!」

 絶頂し、ビクビク跳ねながら子宮へ断続的に精を注ぎこむ。

 その不規則な動きが弱い部分に当たったらしく、俺とほとんど同時に周子も震えた。

 膣内にザーメンを吐き出させ、その時の動きで自らも快感を得る、性的上位者としてのセックス。

 性器だけでなく胸までいいように弄ばれて、こんなに気持ちいいなんて。

 背筋がゾクゾクするような最高の射精が何度も続く。

 周子の膣に思うがままに搾り取られて、失神しそうなほどだった。





 そうしてしばらく、満足しきった3人で倒れ伏していたが。

 ムクリと周子が起き上がり、鞄を漁りだした。

「あー、あったあった。奏、こっち来て。プロデューサーも」

「ん? ……!」

 3人がベッド上で裸になって絡み合っている写真を撮られた。

 2枚、3枚、角度を変えてもう1枚。

 ぼうっとしていた頭が一気に冷える。

「周子、お前、一体それで何を……」

「大丈夫だって。別に、他所の人に見せたりはしないよ。
 ただ、プロデューサーがあたしたちとずっといっしょにいてくれるなら、何も問題ないよ」

 もとより裏切るつもりなど無い。

 これは恐らく、薬の力を借りて行為に及んだ後ろめたさを紛らわすためだろう。

 しかしながら、俺はこれからは一般人女性と迂闊に会話することもできないかもしれない。

 その事実を受け入れるには、まだ少し心の準備ができていなかった。

 その日以来、俺は4人の女達に、朝も夜もなく弄ばれることとなった。

 アイドルと触れ合っていない時間はかなり少なくなるわけだが、それでも不満は無かった。

 綺麗なアイドルたちと触れ合うことで俺は職業意識をさっぱり忘れた。

 欲望に正直になった俺を、皆喜んで受け入れてくれた


 奏と周子に犯された数日後。 

 俺は身体をしつこく触られる感触とともに目を覚ました。

 まだ出勤までかなり時間がある。

 できるなら二度寝したいくらいの時刻だったが、掛け布団が膨らんでいる。

 もぞもぞ動いているその人間は、俺を大人しく寝かしてはくれないだろう。

 侵入者が誰なのか確認しようとすると、突然胸に鋭い刺激が走った。

「あ、起きたんだねプロデューサー! おはよう、ボンジュール~」

 布団の下から出てきたのは、綺麗な金髪と透き通るような白い肌のコントラストが眩しい、フレデリカだった。

 彼女はプロデューサーである俺の担当アイドルの一人であり、こんなふうに夜這いならぬ朝這いをして許されるような存在ではないはずなのだが。

 誰よりも自由な彼女にとってそんな制約は既に意味を為さない。

 いや、フレデリカだけではない。

 もう既にアイドルとプロデューサーという立場上の境界や職業倫理など、完全に無視されてしまっているのだから。

 そんなことを考えていると、また胸に鮮烈な感覚。

 右の乳首をぐりぐりっ、とつままれ潰されているらしい。

 女でもないのに胸を弄られて気持ちいいはずはない。

 ……のだが、連日の陵辱に加えてフレデリカの白くて細い指で激し目に愛撫されると、身体のどこででも気持ちよくされてしまう。

 すっかり俺もアイドルたちのものにされているなと、そう思わざるをえない。

「フレデリカ、おはよう……なんで、こんな朝に」

「いやー、この前合鍵作ってもらったでしょ?
 せっかくプロデューサーもらったんだから、使ってみたいなあって思って。
 それで、寝てる間に乳首を開発してあげたら面白そう!って思って、来たの。
 どうかな、イけそう? あたしの指、気持ちいい?」

「いや……まだ、そこまでは」

「ええー、ホント? おちんちんはこんなにがちがちなのにー。
 あ、もしかしておねだりしてるの? 指で押さえるよりもっとエッチなことして欲しいとか?」

 こちらの返答も聞かず、フレデリカは体を押し付けて、指を離して左乳首にキスしてきた。

 朝っぱらからフレデリカの唇は潤っていて、胸板にベットリとした唾の跡を残す。

 硬いだけの男の胸の何が楽しいのか、フレデリカは機嫌よさ気にちゅっちゅちゅっちゅとキスしてくる。

 長くて赤い舌がべろっと乳首を舐めて、同時に朝勃ちを左手で優しく掴まれる。

 指先でいじくり回されていた時よりかなり大きな快感が走り、気持ち悪い声が出そうになるのをなんとかこらえる。

「おおー! いい感じだよね、これ。
 才能あるのかな。このままどんどんやってあげるよ~」

 早朝にもかかわらず元気のいいフレデリカは、搾り出した先走りを亀頭に馴染ませながら唇と舌を積極的に使ってくる。

 男性器の方は、既にどこをどう触ったら精液が出るのか、完全に知られてしまっている。

 眠っていて動かず、それでいて陰茎はしっかり勃起している、そんな状態の男はフレデリカのような女にとって餌以外の何物でもなかったのだろう。

 しゅっしゅっと手コキされるだけでもすぐに感じさせられて、先走りがだばだば溢れて。

 眠っている間に一体どこまで辱められたのか、考えたくもない。

 ねりねり、にちゃにちゃと粘っこい唾液を擦り付けてくるフレデリカの舌。

 裏筋を人差し指で下からツツツっと撫で上げられ、尿道口を指先でそっと広げる。

 溢れ出たカウパーをカリ首にまで広げて、数時間貯めこまれた精液をまた搾り出そうとしてくる。

 手でしごいているだけなのにオナニーとは比較にならないほど気持ちよく、昨日もさんざん射精させられたのにまた性欲が沸き起こってくる。

 ぬっちゃぬっちゃいう音が響く。

 このまま流れに任せて楽になってしまいたい、そんな気分に浸っていると胸に熱い吐息がかかる。

 乳首を咥えられ甘噛みされ、赤ん坊のように吸引されて、思わず喘ぎ声が出た。

「うぁ……」

「んぅ? んふふ……よかったんだ……
 おっぱい吸われて、可愛く喘いで……ほんと、女の子みたいだよねー」

 そんなふうに言われて、いまさらながら自分の状況が恥ずかしくなってきた。

 もうこれ以上醜態は晒さないぞと決意するのと同時に、フレデリカの嗜虐心に火がついたのか。

 俺の顔を緑色の瞳でじっと見つめながら、更に激しく吸ってきた。

 一度声を出してしまうと、なかなか抑えこむのは難しい。

 竿を握られてリズミカルに手コキされ、陰茎の中ほどまで我慢汁を塗り広げられて、忍耐なんてできない。

 フレデリカが吸ったり噛んだり舐めたりする度に変な声が漏れて、その度に彼女は嬉しそうに笑ってくれる。

「うわ……」

「んん? ほほ? んふっ、んふふふ……」

自分の情けない顔を見られながら、手で責められる。

 想像していた以上に被虐的な気持ちよさがあって、フレデリカから目をそらせない。

 繊細な指使いが男根に絡みつく。

 肌が粟立つような刺激の中、起き抜けの一発をそのまま、フレデリカの手の中に放った。

「……!」

「あ、出てる出てるー。よーしよし。しっかり出すんだよ♪」

 絶頂している最中、男として最も無防備な瞬間をフレデリカは見逃さない。

 手のひらに精液を受けながらニンマリ微笑んで、尿道に精液が残らないようにじっくりしごいてくれる。

 やがて射精が終わると、どろっとしたザーメンを指先でいじりながら言った。

「あはは、なんかあったかくって面白いね~。
 これ、ナカに出したら赤ちゃんになるんだよね。
 こんな風に無駄遣いしちゃって。プロデューサーってば、いけないんだぁ」

 指に絡めたりもう片方の手のひらに注いだり、スペルマで遊ぶのもずいぶん楽しそうだ。

 しかし、気がつけば結構な時間手コキされていたらしい。

 もう、出勤時間が近い。俺は慌ててベッドを出た。

「す、すまんフレデリカ。もうそろそろ行かないと。
 フレデリカは学校へ行ってくれ」

「ええ~。学校はいいよ。今日は休むつもりだったし。
 それより一緒に事務所へ行こうよ。ドウハンシュッキン、って言うの、一度やってみたかったんだぁ」

「駄目だ、誰に見られるか分からないのにそんな……」

「ええーっ。もー、しょうがないなあ。
 でも、まあ、いっか。これから一緒に過ごせる時間はいくらでもあるんだしね」

 フレデリカを独りで家に置いていくことに一抹の不安はあったが、やむを得ずそのまま出勤することになった。

 出社して。

 午後三時頃までは特になんということもなく、書類作成や企画立案、外回り営業などでつつがなく業務を進めた。

 そして夕方と言うにはやや早い時間。

 事務所に制服姿の速水奏がやってきて、俺を事務所奥の応接スペースに連れ込んだ。

「……今日、奏は休みじゃなかったか?」

「用事がないと来ちゃいけないのかしら?」

 別にそういうわけではないが、しかしこんな場所では落ち着かない。

 アイドルたちのスケジュールから言っても、後一時間くらい、事務所には誰も来ないはずだが。

 視線を遮るものもそれなりには置かれているのだが、それでも。

「なあ、せめてここじゃなくて休憩室に……」

「んー……うん、やっぱり。
 プロデューサーさん、今日、誰か女の人と接したでしょう?」

「女の人……? ああ、午前中にフレデリカと会ったよ」

「あら、そうだったの? ……でもそれとは別よ。フレちゃんや志希ちゃんと一緒にいるくらいなら、別にうるさく言ったりしないもの。
 そうじゃなくて、私達アイドル以外の女の人。
 隠すとためにならないわよ」

「女の人……ああ、そういえば。
 今日は奏が来る少し前まで営業に行っていたんだが。
 その時、前の仕事で少しお世話になった他所の女性プロデューサーと偶然会ってな。
 軽く茶を飲んで、話をしたよ」

「ふーん……やっぱり。
 それならますます、あなたをここから出す訳にはいかないわね。
 可愛いアイドル何人も侍らせておいて、一般女性にまで手出しするなんて……信じられないわ」

「ちょ、ちょっと待て、何も手を出すなんて……」

「言い訳無用。
 また今日も、辱めて、お仕置きしてあげる」

 そう言って奏は、俺のズボンのベルトを緩め、下着ごと降ろした。

 露出させられた男性器は、流石にまだまだ勃起していない。

 柔らかいままの肉棒を見下ろして奏がサディスティックに微笑む。

 やや短めのチェックスカートの裾をつまんで、魅せつけるようにゆっくり持ちあげる。

「今日の私の下着。どんなやつだと思う?
 ぴったり当てられたら、少し許してあげてもいいわよ」

 女がどういう基準で下着を選ぶかなんて全く分からない。

 そもそもどんな色を取り揃えているのかすらまだ把握できていない。

 ……奏とこういう事するようになって日が浅いから、仕方ないのだが。

 だが、そういえば。

 前に奏の買い物に付き合わされた時、さり気なく下着も買っていたような気もする。

 いろんな店を回り、試着に付き合い、いくつか高い服は買ってやり、なかなか恥ずかしい思いもさせられたが。

 あの時、「流石にこっちにはあなたを連れて行けないわ」といって買っていた、アレはどんな色だったか。

 まじまじ見たわけでもないので記憶が曖昧だが……確か黒いパンツがあったはずだ。

 奏の趣味やイメージからも、そう外れてはいない。

 意を決して、答えた。

「黒、でいいのね? じゃあ確かめてみて……」

 奏の手がスカートを持ち上げて、ほっそりしたフトモモ、鼠径部、そして股間を露わにする。

 彼女が履いていたのは、やはり黒だった。

「正解、ね。どうやって答えたの? 勘? それとも私のイメージかしら」

「まあ、そんなところかな」

「そう。ふふ、まあいいわ。よくできました。
 ……じゃあ、優しくお仕置きしてあげる。気持ちよくなって、いいわよ」

 陰唇を魅せつけるためにパンツを少し降ろし、脚を開く。

 制服美女の下着を見たせいですっかり硬くなった男性器をフトモモで挟み込む。

 竿を内腿で擦り、陰唇でもどかしく愛撫し、先端にはパンツの柔らかい布が当たる、いわゆる素股の体勢だ。

 素股と言っても、下げたパンツと女性器の間に竿を挿し入れるようなかたちなので、もう後ほんの数センチで生セックスになってしまう。

 はずみで入ってしまいそうな状況で、男性器を腿と陰唇と下着で囲い込んで、奏は悠々と俺を責め始める。

「いくわよ。声が出そうになったら、我慢しなくていいから」

 そう言って、ゆっくりと脚を使い始めた。

 ローションも何も無いので激しくは動けない。

 が、奏のフトモモは妙に汗ばんでおり、若く瑞々しくも粘っこい肌が男性器にぬるりと触れる。

 ダンスレッスンで鍛えた脚力の賜物だろうか。

 くいくいっと脚を交互に動かし、陰茎を摩擦してきても、奏の余裕は崩れなかった。

「ぐ……!」

「気持ち良いかしら? 私の脚。プロデューサーさん、女の人の脚、好きですものね。
 これでいっぱい可愛がってあげるから、情けない顔、しっかり見せてね」

 少しずつ溢れ出てくる奏の淫蜜が水音を立てる。

 パンツは下げたがスカートは履いたままなので、実際に今自分がどんなふうに責められているのかは視認できない。

 しかしぐっちゃぐっちゃいうイヤらしい音があると、見えないせいでかえってエロさが増幅されているようにも感じられる。

 実際、挿入を寸止めされているような状況にもかかわらず、素股されるのはセックスに勝るとも劣らない気持ちよさ。

 薄い皮膚の下、しっかりした大腿の筋肉の質感が感じられて、その意外な力強さに驚く。

 強めに挟み込まれて、もっと密着するために抱きつかれて。

 思わず抱き返したくなるくらい柔らかい、奏の身体。

 しかし迂闊に手を出したらまた何を言われるか分からない、と思いとどまろうとするも。

 やや開かれた胸元からパンツとお揃いの黒いブラがチラチラ見えて、理性が保たない。

 ハリのある少女のフトモモでしごかれ、先端にちょっと湿った魅惑の薄布を何度も擦り付けられ。

 こちらの息が荒くなりかけているのを悟ったか、奏は顔を持ち上げ、唇をほんの僅かに突き出して誘惑してくる。

 もうダメだ。我慢できない。このまま……

 そう、衝動に流されかけた時。

 携帯の着信音が鳴った。

 
 机に置いた携帯を見て、かけてきた人間を確認する。 

「……誰?」

「ええと……あ、これは」

「誰なの? 教えてよ」

「いや、仕事の……」

「当ててあげましょうか。今日会ったっていう女の人、でしょう?」

 奏の直感を誤魔化しきれた試しは無い。

 素直に認めて居留守を決め込もうと思ったが。

「電話が鳴ってるのに放置しちゃダメよ。ちゃんと出てあげないと」

「待て、何を……!」

 奏が手を伸ばし、俺の携帯を勝手に操作して着信を受けてしまった。

 もちろん素股はやめないままで、粘ついた水音を立てながら。

 すぐにでも切りたいところだが、それでは奏は満足しないだろう。

 なんとか乗り切るしか無い。俺は下唇を噛んで電話を受けた。

『今日は、ありがとうございました。本当にお世話になりまして……』

「ええ、いや、大したことじゃありませんよ」

「もしかして奢ってあげたのかしら? ……まあ、そうなるのが自然なんでしょうけど。
 でも、私そこまで寛大には成りきれないの。知っているでしょう」

 キスを中断された恨みなのだろうか、奏の責めは一層苛烈さを増し、女子更衣室で制服のまましているというのを忘れてしまったかのよう。

 俺の方も、相手の女がいろいろ言ってきている内容がほとんど頭に入らない。

 今後の営業、仕事を続けていく上でも他のプロデューサーとある程度コネクションを維持しておくのは、そう悪いことではないのだろうが。

 しかし今そんな話をされても全く対応できない。

 女子高生アイドル速水奏に素股されて、パンツを擦り付けられて、悩ましい溜息を聞かされている状況では。

 奏は俺に対して優位を取りたがる傾向があり、それはセックスの時も同じだ。

 だから、挿入をするしないにかかわらず、射精のタイミングをコントロールしたがる傾向はあった。

 しかし今回は全く容赦というものが見受けられず、服と下着と脚とで少しでも早く、少しでも多く搾り取ろうとしているようにさえ思える。

 弾力ある内腿で挟み込まれると、張り出たカリ首が脂肪に食い込んで濡れる。

 ギラギラと輝く瞳に見つめられて、奏のこと以外何も考えられなくなる。

 先走り汁がとめどなく漏れて、スカートに小さなシミが付く。

 先端をパンツで包み込むようにされて、滑らかな感触で責められる。

 通話相手に声が届かないよう必死で耐えたが、その上からきゅぅうっとモモに挟まれ、溜息とともに射精した。

 音が聞こえそうなほど勢いのある射精。

 どくどくと断続的に噴き出る精液の大半は、パンツにかかっているらしい。

 スカートはあまり汚れていないし、床にもそれほど垂れていないが、半日ぶりの射精は朝方と比べても全く量が減っていない。

 下着にザーメンを注ぎ、クロッチ部分や尻を覆う部分を白濁まみれにする。

 スカートのせいでしっかりとは見えないが、女が着用している衣服に己の子種をかけて汚すのは、想像以上に背徳的で気持ちよかった。

 しかし、いつまでも呆けてはいられない。

 射精の虚脱感を強いて振り切って、通話相手を適当にごまかして電話を切って、やっと人心地ついた。

「ふう、ふう……奏、こんな危ないこと……」

「いいじゃない。有能なプロデユーサーなら、このくらいどうとでも出来るでしょう?」

 流石に咎めたいところだったが、素股とパンツ内への射精が気持ち良すぎて、奏にはもう逆らえない気がしてきた。

 しっかり精液を搾り取れて、お仕置き名目の恥辱プレイもできて、奏は満足気。

 股布部分から流れ出る精液でフトモモを汚されながら、ゆっくり下着を脱ぎ去る。

「じゃあ、人が来ないうちに行ってきてもらおうかしら」

「行く? ……どこへ?」

「決まってるじゃない。替えのパンツ、用意してもらわないと。
 まさか私にスカート一枚で外を歩けなんて言わないでしょうね?」

 服ぶっかけの恍惚が一気に引く。

 俺は慌てて身だしなみを整え、外へ走った。

 夕方。

 外から帰ってきて奏の機嫌を取って事務所から帰らせると、応接スペースのソファで周子がくつろいでいた。

 一日のレッスンが終わり、身体を休めていたのだろう。

 丈の短いトレーニングウェアの裾からは、白く眩い膝、ふくらはぎが突き出ている。

「おっ、おかえり~。外回り行ってたん?」

「いや、別に……単なる用事だよ」

「ほほー。用事。用事ねえ。ふふっ、まあいいけどさ」

 両目を輝かせ、嬲るような口調。

 俺がさっきまで何をしていたか、既に承知の上というわけか。

 であれば、このまま自由にさせてもらえる望みは薄い。

 果たして周子は、ムクリと身体を起こし、こちらへ歩み寄ってきた。

「なー、今日あたし、レッスンしてきたんやけど」

「ああ、問題なかったか?」

「そりゃあもちろん。シューコちゃんだからね。
 でもやっぱり、ああいう激しい運動は疲れるね。脚がもう辛くって。
 だからさ、ちょっと揉んでくれない? 休憩室行こ。ね」

 軽い口調だが、断ることを許さない雰囲気もある。

 周子の黒い、大きな瞳に見つめられると、抗うための意志がすぐに萎えてしまうのだ。

 どうせ千川ちひろもいないし、今更断る理由も無い。

 上機嫌な彼女に手を引かれて、二人で休憩室にしけこんだ。

 本当に疲れ気味らしい周子は部屋の鍵をかけると、すぐベッドへ向かう。

 靴を脱ぎベッドにうつ伏せになり、細いながらもしっかりとした筋肉のついた生足をさらけ出す。

 ニンマリ笑ってこちらを見上げて、媚びるような声で催促してきた。

「ほーらー。はよしてぇ。マッサージして。あたしのフクラハギ」

 求められれば応えるしか無い。

 床に跪き、微かに熱を持った左下肢に手を当てる。

 やや激し目のダンスレッスンで疲労した筋肉を優しく癒やしてやらねば。

 俺はプロデューサーであってトレーナーでもインストラクターでもないが、脚を揉んでほぐすくらいのことは出来る。

 あまり力を入れ過ぎないよう、丁寧に下腿三頭筋をマッサージ。

 周子の白い肌、美しい脚に触れていられる嬉しさを悟られないように、無心でマッサージに務める。

 しかしそんな努力も無駄だったようで、しばらくして疲れの取れてきたらしい周子はまた嗜虐的な一面を見せ始めた。

「んふふ。ありがとね。けっこー気持ちよかったよ。
 でもさー、ちょっとあたしのフクラハギ、エッチな目で見過ぎじゃない?
 手つきも、なんかイヤらしかったし。
 溜まってるの? 興奮させちゃった?」

 もちろん否定はした。しようとした。
 
 しかし相手は元から俺を嬲るつもりでいたのだ。

 いかなる抗弁も、聞き入れられることは無い。

「ダメダメ。言い訳無用だよ。
 ほんま、しょうがないなあ。このエロ男は。
 でも、あたしの脚がエッチだったから興奮して、痴漢みたいに触っちゃったっていうなら……
 あたしにも少しは責任ある、かな?」

 どことなく譲歩してくれているような、寛大なような言い方だが、周子がこういう物言いをする時は大抵ろくな事にならない。

「よしよし、じゃあ脚フェチの変態プロデューサーのために一肌……
 もとい、一枚、脱いであげようかな。
 靴下、使っていいよ」

「使う……?」

 一瞬、意味を理解できなかった。
 
 しかし周子の目は、そんな俺をじっと見据えて、言うことを聞かせようとしているのだった。

「そ。あたしの靴下で、おちんちん擦っていいよ。
 好きなんやろ? あたしの足。レッスン終わりで靴下も結構蒸れてて……
 こういうの、興奮するんやろ?」

 柔らかく微笑んでいるようにも見えるが、瞳の奥の光は完全に捕食者のそれ。

 こうなっては、抵抗など全くの無意味だ。

 女の前で自慰する、そんな恥ずかしいのは耐えられないと思っていても……どうせ従わされてしまうのだ。

「ほーら。はよ、して。
 シューコちゃんの靴下で発情してるとこ、見せてよ」

 どうせ、俺は周子たちに致命的な弱みを握られてしまっている。

 ここで抵抗したってどうにもならないのだ。

 だから仕方ない、こうするしか無いんだ……そう、強いて思い込むことで、むらむらと湧き上がってきそうな情欲を抑えこんだ。

 ズボンと下着を降ろすと、いつの間にか完全に勃起しきっていた竿が出る。

 周子の足先から剥ぎとった黒い靴下からは、汗の匂いが立ち上っている。

 鼻を近づけなくても分かるくらい濃厚な臭いで、今日のレッスンのハードさが窺い知れる。

 しかしいつまでも臭いを嗅いでいる訳にはいかない。

 もし見咎められたら、またどんな要求をされることか。

 既に先走りを漏らし始めている男性器に靴下をかぶせ、竿を包んで布越しに握りしめてみると、女物の衣服ならではの柔らかさと滑らかさで、裏筋が痺れた。

「いつまでも握ってたらあかんよ。中にしっかり射精するまで許さへん。
 ……ふふ、それとも脚フェチ過ぎて靴下当ててるだけでもイケるんかな?」

 からかうような口調に駆り立てられ、俺はオナニーし始めた。

 周子にじっと見られながら、周子のふくらはぎやフトモモや胸の谷間を見ながら、周子の靴下でごしごし擦る。

 強要されて仕方なくやっている筈の自慰だが、カウパーはだらだら溢れ出て靴下をべっとり汚す。

 薄い粘液が浸透して布がテカテカするのを、心底面白そうに見ている。

 今日はじめての射精というわけでもないのに、靴下でオナニーするのを見られていると段々耐え切れなくなってくる。

 手の動きを緩めようとすると、すぐに咎められた。

「あかんあかん、手ぇ止めたらあかんよ。そのまま靴下の中に射精しぃ。
 恥ずかしい? まあそうやろな。
 でもこれはあたしの脚をマッサージしてて興奮した変態への罰でもあるんやから。
 ちゃんと最後までやらな、許さんよ」

 もはや、はじめから周子の狙いがこうして俺を辱めることにあったのは明白。

 しかし今更どうしようもなく、俺は惨めな思いで陰茎を擦り続けるしか無い。

 女体ですら無い、単なる脱ぎたての蒸れ蒸れ靴下でしごいているだけなのに、普通のオナニーより何倍も気持ちよくて、それがまた屈辱的だった。

 もう終わらせたくて、手の動きを早め、先走りを靴下の裏になすりつけるように手を使っていると、更に周子は追い打ちをかけてきた。「あ、そろそろいきそうやね。
 じゃあいくときは、『周子さんの靴下気持ちいいです』って言うてな?」

「え、い、いやそんな……」

「さっきも言うたやん。これはお仕置きなんやで。恥ずかしくなかったら意味ないやろー」

 しごいているところを見られているだけでも尊厳を砕かれる思いなのに、そんな変態じみたセリフまで。
 
 とても無理だ、絶対言えない。……しかし、手を止めることも許されない。

「んふ、我慢してるん? あかんよ無理したら。
 黙って出したら、お仕置き追加やし。
 だからはよ、『周子様の脱ぎたて靴下でしこしこして靴下に種付けさせて下さい』って言うて」

「さっきよりセリフが長くなってないか!?」

「早く出さな、どんどん長くなるよ。
 ほらほら、我慢しないで。きもちよくいっちゃいなよ。
 ほんまは言いたいんやろ? もうわかってるんやからぁ」

 含み笑いの混じった、周子の艶めかしい声。

 耳から這入って自制心を緩ませるような声に、抵抗できた試しは無い。

 頬が真っ赤になるのを感じながら、俺は必死の思いで言った。

「周子様の……脱ぎたて、靴下で……」

「そうそう。その続きは?」

「靴下で、しこしこして……靴下に、種付け……させて……下さい」

「……。
 っふ。あははは!
 本当に言った。いや、すごいね。
 こんな恥ずかしいセリフ……生で聞かせてもらえるなんてな!」

「周子……!」

「はいはい分かってるって。
 ほら。いっていいよ。そのまま出して。
 望み通りあたしの靴下に、中出しさせてあげる」

 許可を貰うと同時に限界を迎えた。

 生暖かい布に包まれて、ひくつく竿を握りしめて、一部始終を観察されながら俺は射精した。

 どくどくと噴き出る精液が靴下に注がれ、布地に淫らな染みを広げる。

 断続的な射精の度に足先部分に精液がたまり、ゆらゆらと靴下が揺れる。

 半ば無意識的に、射精の最中も竿をごしごし擦ってしまう。

 思っていた以上に濃く、量の多い精液を出してしまった。

 尿道に残った精液も搾りたくて、靴下で竿の根本からしごき直すと、背筋が痺れるほどに気持ちいい。

 自分の靴下をもう二度と履けないくらい徹底的に汚されて、周子は随分上機嫌だった。

「いやあ、結構出したね。今日はじめて……じゃ、ないよね。
 そんなにあたしの靴下、気持ちよかったんだ。
 前から靴下、好きやったん? それともあたしの靴下だから、こんなに出ちゃったんかな?」

「いや……ん、まあ……」

「あはは。ま、気持ちよかったならいいよ。
 言ってくれればこれからも、気が向いたら使わせたげる。
 ……イヤっていっても、またそのうちやってもらうけどね」

 そう言うと周子は、ポケットから携帯を取り出した。

 操作するその手付きに、とてつもなく不吉なものを感じる。

 なにか、音声ファイルを再生しているらしい。

 ガサガサ、とノイズ混じりの声が聞こえる。

 流れてきたのは、やはり俺の、さっき靴下で射精した時の声だった。

「ふふふ。いい感じに録音出来てるよ。 
 また弱みが増えちゃたねえ、プロデューサー。
 安心してよ。別に、誰かに聞かせたりしないからさ。
 言うこと聞いてくれるなら、これはあたし一人で楽しむために使うから。
 ね?」

 周子の、抑えようにも抑えきれない笑いは、耳の奥に粘っこく反響していた。

 そんなこんなでアイドルたちに搾られ続けた日の夜。

 事務所を出ても、まだすぐに帰宅する訳にはいかない。

 向かったのは女子量からやや離れた位置にあるマンション。

 オートロック装置に部屋番号を入力し、解錠してもらって入室。

 部屋数の多い、なかなか高そうなその部屋の主が出迎えてくれた。

「やあやあいらっしゃい。ちゃんと今日も来てくれたんだね。えらいえらい」

 ショートパンツと薄手のシャツと言うラフな格好の上に白衣を羽織った、アイドル一ノ瀬志希だった。

 扉の鍵を念入りに閉めると、俺の胸に顔を埋め深呼吸。

 すー、はーと息を吸い込み、煌々と光る瞳でこちらを見上げて言った。

「今日、プロデューサーと接点のあったアイドルは……3人かな? 
 どう、当たってるでしょ」

「……そうだな」

「にゃっははは。だよねー。3人、いつものメンバーだよね?
 勝手にハーレム増やしたりしてないよね?」

「そんなこと出来るわけないだろう。志希が一番わかってるだろうに」

「それもそっか。にゃははっ。
 女の子4人の厳しい監視の目と鼻をかいくぐれるハズ、無いよねぇ!」

 笑いながら志希は俺の手を引き、研究スペースへ連れ込む。

 白い机や試験管立てや鍵の掛かった薬品棚が準備された、志希謹製の調薬スペース。

 高級マンションの一室を改装して、実験やら何やら出来るようにしてあるのだ。

「いつ見ても、すごい設備だよな。ここからあの薬ができたのか」

「まー、すごいと言っても所詮は個人用だけどね。
 海外の製薬会社なんかと比べたら、趣味みたいなもんかも」

「18歳で製薬会社と張り合おうとしてる時点で十分すごいだろうよ」

「ふふ。まあ、張り合うと言っても、会社とあたしとじゃスタンスが、レーゾンデートルが全然違うしねー」

「というと?」

「いやさ、会社はお金を儲けるのが存在意義だから、儲からないことはやらないでしょ?
 あたしが作って使ってるような薬も、製薬会社が本気で時間とお金かけて開発すれば、安く量産できるかもしれないけど。
 でもそれにはいろいろ社会的に問題があるし、問題があったら採算取れないし。
 実際に作って遊べるのは、あたしみたいに知識と技術のある個人だけ、ってことになるわけ」

「なるほどな。
 留学してた時はどうだったんだ。やっぱり制約とか、厳しかったか?」

「そうだねえ。あちらにも予算ってものがあったし。
 医学とか薬学っていうのは実学だからね、あたしの趣味に合わないことも少なくなかったよ」

「というと?」

「例えばさ、抗鬱剤ってあるじゃない?
 脳内のセロトニン量を増やして維持して、鬱を和らげるの。
 これを飲ませると鬱病患者が自殺しにくくなったりするわけだけど」

「だけど?」

「そこであたしは思ったんだよね。
 セロトニン量が減ると自殺したくなる、これはまあいいとして。
 じゃあ人間は、セロトニンに生かされてるの? 
 セロトニンが、生まれ持った自殺衝動を抑えてくれてるの?
 それともセロトニンこそが生きようとする意志の源で、それが減ることで結果的に希死念慮が出るの?
 人間は生きるために必要な脳構造を持って生まれてくるのか。
 あるいは死ぬために、デストルドーを持って生まれて、それを神経伝達物質でごまかしながら生き延びているのか。
 こういうこと調べたくても、なかなかうまくいかなかったねぇー」

「……そうか。今でもそういうの、気になってるのか?」

「いやー。今はアイドルとか、ロデューサーと遊ぶのとかが楽しいし、あんまり気にしてないかな。
 やっぱり人生にはいい匂いが必要だよ。理屈抜きで脳の奥に届くからね。
 キミに会えてよかったよ、ホント」

 一瞬陰りかけた雰囲気を払拭し、志希はまたニッコリ笑う。

「ということで……んふふ、今夜も検体採取、しちゃおっか?」

 知性の光り輝いていた志希の双眸が、みるみるうちに欲望に汚れていく。

 志希がこうして愛欲に屈するのを見るたび、俺は何か崇高なものを汚損してしまったような気分になるとともに、昏く染まった志希の瞳を美しいとも思ってしまうのだ。

 ベッドに腰掛けさせられ脚を開かされ、志希が跪く。

 ズボンと下着を降ろされると男性器が露出するが、流石に勃起できていない。

「あちゃあ。今日もたくさん射精させられちゃったんだねえ。
 毎日毎日レイプされて、可哀想に」

 にまにまと笑う志希は、そんな白々しいことを言いながら白衣のポケットをまさぐる。

 取り出した薬瓶には、透明の粘液が入っていた。

「でも大丈夫。すぐに復活させてあげるからね。
 このあたしの試作品で」

「それは何だ、ローションか?」

「そうだよ。塗っても飲んでもエッチな気分になって、お汁ドバドバ出るやつ。
 これを使えば、男も女もみんな一緒に気持ちよくなれる……予定♪」

 手のひらに試作品とやらを注ぎ、少し馴染ませた後、柔らかい竿に塗りこんできた。

 少しひんやりしているが、ローションというものは市販のただの潤滑液であってもなかなか効果が高かったりする。

 志希の白く細い指、粘液が絡まってイヤらしい手指で男根をヌチャヌチャ弄られていると、酷使されたにもかかわらずまたしても海綿体が充血する。

 少し痛いくらいに張り詰めた勃起の原因が本当にローションの薬理作用によるものなのか否か、断言はできなかった。

「おお、おっきくなったね。やっぱり効果あり、かな?」

「どうだろう……ヌルヌルするのは、気持ちいいけど」

「ふふ、まあ、これも数ある試作品の一つだからね。
 キミの精液と体液を搾って、濃さとか量とか成分とか見て、このまま行くか経口作用に特化させるか考えるよ」

 指で竿の根本から撫で上げながら、志希はそんなことを言う。

 ローションで滑りやすくなった性器を女の繊細な指で触られると、それだけでも気持ちいい。

 少しずつ漏れ出る先走り液を目ざとく見つけた志希は、手コキを止めないまま鼻を近づけ、また深呼吸した。

「クンカクンカ……んーいい匂い。
 キミのおちんちんとかカウパーとか精液とか、嗅いでるだけでも子宮がジクジクするよ。
 もう我慢できない。これあたしのだからね。……いたらきまぁふ」

 陰嚢に近いあたりを親指と人差し指で挟み、志希は大きく口を開けて陰茎を飲み込んできた。

 唇の端から唾液を垂らして、ローションまみれの男性器をくわえ込む。

 きゅっと口を締めてカリ首あたりを刺激してから、息を吸い込みながら奥まで飲み込んでいく。

 志希の唇がずるるるっと竿を撫でて、ローションが泡立った。

「……!」

「んふふ。きもひいい? いーんれしょ。もっほ、きもひよくなっへ……」

 わざと咥えながら喋ることで、志希は簡単に俺を追い込める。

 呼吸、舌の動き、頬裏との摩擦、それらすべてが志希の口を性器に、搾精愛玩道具にする。

 こんこんと溢れ出る我慢汁を舌先で舐めとって、少しずつ飲み下しながらも尿道を吸い上げるのはやめない。

 じゅるじゅるという水音は、もうローションによるものか唾液によるものか判別できない。

 ちゅぅぅぅっとストローのように吸引されると、思わず四肢を突っ張ってしまう。

 反射的に耐えようとした俺を屈服させるのが志希の好み。

 口を使って頭を振ってちゅるちゅる啜るフェラチオに加えて、手で掴んで竿の根本を集中的にしごいてきた。

「んふ。ふふ……ほーあ、きもちーれひょ。……んちゅ、ちゅるっ……じゅるるる……
 んはは、ひこひこしたぁげる……」

 口唇愛撫だけに構えていた俺の男性器は、突然の指での刺激に対応できない。

 しゅっしゅっと短いペースで手コキされ、竿の中ほどまで咥えた口で吸い上げられ。

 頭を振って綺麗な癖っ毛がゆらゆら揺れて、じゅぱじゅぱいう音がとんでもなくいやらしくて。

 裏筋や先端を舌先で断続的に突き回されて。

 こんなの、我慢しようがない。

 ローションの薬理作用なんて関係ない、志希がエロいから抵抗もできず射精させられるのだ。

 ちゅっちゅちゅっちゅと先っぽにキスされ、上目遣いでべろおっと舐められ、催促するように軽く素早くシコシコされると自制心がとろけていく。

 口を開けて舌を突き出して、完全に精液を受け止める体勢になった志希。

 れろれろれろっと裏筋や尿道口を舐められ、順手で握った手をリズミカルに使われ。

 精液を飲み干すために開かれた喉、食道からも強く吸われ。

 俺の忍耐は完全に蹂躙され、全く強制的に射精させられた。

 どくどくと噴き出る精液を、志希は長い舌でもって受け止める。

 少し中央部を凹ませて精液溜まりを作って、溢れそうになるのを喉奥へ流し込む。

 断続的な射精を口で受け止めながら零しもしないのは、もう何度も志希に搾り取られた証。

 尿道口を舌先でいじめながら出てくる白濁を舌に浴び、ちょっと傾けて口内へ流し込み、またザーメンを吸う。

 そんな風に口淫されるとなんだか限界以上に射精させられるようで、脚がガクガクしてくる。

 たっぷり口の中に射精させておいて、志希は頬を膨らませてぶくぶくぶくとうがいし始めた。

 吸いだしたばかりの精液を多量の唾と混ぜあわせて伸ばしながら、口から呼吸器までスペルマの臭いに浸していく。

 やや焦点の合わない目つきで精子を弄んだ後、少しずつ嚥下し始めた。

「んぐっ……こく。ごくっ……ん、ぐっ。こくっ。
 ん……んぐ、ぷは、おーいね、まらあぅ……
 んぐっ……こっくっ、ふうぅ……あっは、いっぱぁい……」

 部屋中に響きそうなエッチな嚥下音。

 こくこく飲み干して、カパッと口を開いてペロッと舌を出して口内に一滴も精液が残っていないことを示して、志希はまたカラカラと笑った。

「あー美味しかった。ごちそうさま。
 朝一番に飲む濃いぃのもいいけど。
 薄くなりかけたのを無理やり口で吸い出すのも、これはこれでいいね」

「……でも、検体採取とか言ってたよな。全部飲んで、いいのか?」

「……あ。
 にゃはは。やっちゃったねー!ついうっかり」

「おいおい」

「にゃはははっ。試験管に取るつもりだったんだけどねー! ちょっと興が乗りすぎちゃったよ!」

「ええ……?」

「ま、ま、別にいいでしょ。もう一回搾れば、それで。
 ということでー、助手君にはまだまだあたしの実験に付き合ってもらうよ。
 たくさん作った子種、全部あたしが味わってあげるからね……くくくっ」

 萎えかけた竿にまたローションを浴びせて小刻みにしごいて無理やり射精させる、動物実験めいたやり方にすら、もう反発することができない。

 唇を舐める志希の可愛さが、俺の倫理を完全に制圧してしまっていたからだ。

 数日後。

 俺が今担当してる5人のアイドルたちは、ユニットを組んで仕事をすることもあるが、それぞれ個別の活動も未だ活発である。

 夕方、単独イベントを無事終わらせた城ヶ崎美嘉を迎えに行った。

「お疲れさん、美嘉。今日の仕事も上々だったな」

「ん、ありがと。プロデューサーはこれから?」 

「いや、もう用事は無い。事務所へ帰ろう」

「そうだね。
 ……1人でこうして歌うのはちょっと久しぶりだったから、なんだか緊張しちゃった」

 城ヶ崎美嘉はこう見えて繊細な所があり、緊張や不安を吐露することも皆無ではない。

 しかし、1人でいることを問題にするのはやや珍しいパターンで、俺は少し訝しんだ。

「前はソロの仕事がほとんどだったじゃないか」

「その分プロデューサーもアタシのこと、しっかり見てくれてたじゃない。
 今はユニットメンバーがたくさんいて、みんな凄い娘ばっかりだけど。
 でも……プロデューサーと二人で仕事してた時の感覚も、嫌いじゃなかったなぁ」

「……」

 見た目は派手で、けばけばしくなる二歩手前くらいでありながらも、同時に美しさや高貴さや尊さすら感じさせる美しさを振りまく。

 そんな、奇跡的なバランスを保ち続けるカリスマギャル。

 しかしながら美嘉は、その世間でのアクティブな印象とは裏腹に、こうしてちょっとしんみりするようなことも少なくなかった。

 いかにカリスマと言っても未成年、センチメンタリズムに浸るのも別におかしなことではない。

 が、美嘉以外の担当アイドル全員と関係を持ってしまった今。

 彼女が憂いを帯びた表情を浮かべるだけで、俺は凄まじい罪悪感に襲われる。

 志希は、他の娘達は、美嘉のことをどう思っているのか。

 俺はこの純情乙女をどうしてやればいいのか。

 恥の意識で顔を伏せると、事更に明るく振る舞ってくれた。

「……って、なに、もう。別に責めてないってば。
 つきっきりとはいかないけど、ちゃんと見てくれてるってのは分かってるから」

「……すまん。いや、ありがとうな。美嘉」

「ふふ、どういたしまして★」

 そうして二人、気まずいような気恥ずかしいような雰囲気のまま事務所に戻った。

 お互いに荷物や何やかやを整理し、今日のイベントについて軽く総括し、明日以降の予定を念のため確認。

 外まで見送っていこうとした時、美嘉が振り返ってこちらに身体を寄せてきた。

「……どうした?」

「最近さあ。志希ちゃんとか奏ちゃんとかと、仲良いよね。
 周子ちゃんやフレデリカちゃんといる時も、なんだか今までと雰囲気が違うし」

 彼女らについては、俺はもう後ろ暗いことしか無い。

 敏感で察しの良い美嘉に、何を言われるか、何を糾弾されるか。

 戦々恐々とする俺に、しかし美嘉は優しく微笑みかけてきた。

「みんな、なんていうか……
 それぞれ原因は違うけど、でも、同年代よりも年上の男の人を頼りたいタイプの娘だと思うから。
 仲良くするのは別にいいんだけど。
 でも」

 顔を近づけ、背伸び。

 身を引く暇も与えないくらい、素早い、一瞬の接触。

 頬に残る体温で、美嘉にキスされたと分かった。

「……いくらあの娘たちに手がかかるからって、アタシみたいないい女を放っておいたらダメなんだからね!
 他の子だけじゃなくて、あたしもしっかり見ててよね! 絶対だからね!」

 そこまでいうと、顔を真赤にした美嘉は踵を返し、逃げるように事務所を出て行った。

 取り残された俺としては、美嘉の行動の真意をつかめない。

 俺がアイドルたちとセックスしていることを悟って、牽制してきたのか?

 いや、それにしては批判的な雰囲気が薄かった。

 非難する意図は全く無く、ただ寂しさを訴えてきただけだったのか?

 だとしたら……俺はなんて罪深い男なんだ。

 己の罪深さ、不実さを悔やみながらオフィスに戻る。
 残務処理をしていると、小一時間経ってから奏、フレデリカ、周子の3人が戻ってきていた。

 俺が何か言うより先に、激情に瞳を輝かす奏が耳元に口を添えてくる。

 美嘉とのことも、既に知られてしまっているだろう。

 一体いかなる手段を使っているのか、彼女らは俺の行動を実によく把握してくれている。

 俺はただ頭を垂れ、美嘉の想いを蔑ろにしてしまっている現状を悔恨するばかりだ。 

 奏のような美女に非難してもらえるのは、いっそ救いと言っていい。

「あなたって、ほんとひどい男よね。
 あんなに純な、美嘉の気持ちを……」

「まあ、そのひどい男とつるんでるあたしたちも、同罪かもしれないけどねー」

「ええー、エッチするとツミが移るの? だったら大変だよアタシたち、ツミまみれだよ」

「……まったく、フレちゃんったら。
 でも、まあ、良くないことしてるっていう自覚はあるみたいだし、そこは認めてあげる。
 もし万が一浮かれてるようだったら、きつく言ってやろうかと思ってたんだけど」

「いやいや、プロデューサーに限ってそんな勘違いしないでしょ。
 『俺がアイドルたちを侍らせてるんだ』なんて、ねえ?」

 そんな風に思ったことは一度たりとも無い。

 だから、彼女らに腕を引かれても抵抗しないし、できないのだ。

「さあて。日は沈んだけど、あたしたちの時間はこれからだよね」

「今日は、志希の家でするのよね?」

「シキちゃんのお部屋、マンションなのに広くていいよね~。
 皆で一緒に住んじゃおうか?」

「いくらなんでもそれは無理ね。6人で住めるくらい大きな家を買えそうな……
 頼れる社会人におねだりしないと」

 奏の流し目を、正面から見返すことはできなかった。



 そして、4人で連れ立って志希の部屋へ。

 何度か来たことはあるが、しかしそれにしてもセキュリティや防音のしっかりした、高級そうな部屋である。

「志希はもう中にいるのか?」

「ええ。あ、あとこれ」

「これは何だ、アイマスク? 俺がつけるのか」

「そだよー。
 それで目隠しして、誰にれいぷされてるのか当ててみよー、ってのをやりたいんだって」

「なんか、AVみたいやんそれ」

 相変わらず天才の考えることはよくわからない。

 が、アイドルの求めを拒むことなど、もとより不可能。

 視界を失い、アイドルたちに手を引かれて志希家ベッドルームへ。

 なんだか嗅ぎ慣れないような匂いを訝しむ俺に、少し離れたところから志希が声をかけてきた。

「やあやあいらっしゃい。これで皆揃ったね。
 今からキミには、エッチの感覚だけで相手が誰か当ててもらうよ。拒否権は認めな~い♪」

 3人がかりで服を剥がれて、俺はすぐ全裸にさせられてしまう。

 直後に魅惑的な衣擦れが響き、仰向けに寝転ぶ俺を組み伏せるものがある。

 声は出さないが、俺の胴にかかる体重や、吐息や肌の感触、何より膣の気持ちよさで、なんとなく検討はつく。

 今、逆手で竿を掴んですぐ勃起させて、柔らかい肉で包み込むように騎乗位搾精してくれているのが誰なのか、当てるのはそう難しくもなかった。

「……周子?」

「せいかーい。ぱちぱちぱちー。いやー流石だね」

「ふっふふ。やっぱご主人様のことは、目で見てなくてもちゃんと分かるんやなぁ。
 えらいえらい。いい子いい子……」

「さすがあたしのプロデューサーだね。
 にゃっはは、有能で結構結構。
 ご褒美に、最後まで気持ちよくなってもいーよ。
 ……ふふっ。まだまだ。焦らない焦らない♪」

「見せつけてくれるわねえ」

「実際、見せつけるためにやってるんだもんねー?」

「ま、そうね」

 こんな風に、周りから好き放題言われながら犯されるのも初めてのことではない。

 今日はじめての射精ということで、気持ちよく周子の中に射精させてもらえた。

 ご機嫌な周子が俺の上から退いて、もうそろそろ目隠しを外しても良いかと思うと、それはいけないと言う。
 
 少し離れた場所でなにかガサガサやっていたようだが、枕元の奏に耳を塞がれてしまってよく聞こえない。

 しばらくすると、今度は耳元で志希の声。

「ふふ、じゃあ第二問。次は難しいよ~? 頑張って当ててみてね」

 言い終わるやいなや、半勃ちのものがどろりと温かい感触に覆われた。

 狭さで言えば奏と同等かそれ以上で、ぎゅうぎゅう締める強さも相当なもの。

 腰を使って出し入れするのも簡単ではなさそうで、実際動きがぎこちない。

 挿入していく途中、一際狭い部分に差し掛かる。

 しかし女はそれも気にせず、勢い任せに腰を落として無理やり咥え込んでくる。

 めりめりと押し広げるような感覚。

 慣れていないというか、興奮し過ぎている。

 はぁはぁという荒い息、掠れた喘ぎ声には聞き覚えのある響きが含まれているようにも思える。

 しかし音をヒントにしてはいけないのだろう、また誰かの手によって俺の耳は塞がれてしまった。

 しかしこうして感覚だけで当てるのは、思ったより難しい、ということか。

 さっきの周子を当てた時は然程迷わなかったし、他の女であってもセックスしたことがあるならば多分分かると思うのだが。

 クスリでも使われているのだろうか、腰使いは激しく、そして貪欲。

 こういうセックスをする女は4人の中にはいなかったはずだが。

 いや、いつもいつでも同じようなセックスしかしない人間なんておかしいし、それだけでは判断できないか。

「さあ、誰とエッチしてるか、分かったかなぁ?」

 こうやって聞いてきてる以上、志希ではあるまい。

 周子も、さっきやったばかりだから違うと分かる。

 すると、フレデリカか奏?

 でも、奏がこういう、必死さすら感じさせるセックスをするのは少し印象と異なる。

 ならば。

「……フレデリカ?」

「ぶっぶー。ざーんねん、はずれー。にゃはははっ」

「アタシはねー、今カナデちゃんとおっぱいの揉み合いっこしてるよー」

「ちょっと、もう……」

 すると一体誰だ。

 もう、当てはまる女がいない。

 ……いや。

 奏でもフレデリカでも志希でも周子でもないとしたら、あり得る可能性は。

 しかし、そんなまさか。

「ふふふ、分からないかな?
 じゃあ実際誰にレイプされてたのか、自分の目で確かめてみてねー」

 志希が寄ってきて、俺の目隠しを取り去る。

 目に写ったのは。

「はぁ、はぁ……! あっ、ひ、い、いい、いぐ、腰、止まんな……!」

 先ほど別れたはずの、城ヶ崎美嘉だった。

「……! な、なんで……」

 綺麗な桃色の髪を振り乱し、涎と涙を垂れ流し、狂ったように腰を振る美嘉。

 つながった部分からは赤黒い血が流れ出て会陰を汚している。

 純潔の証は粘つく愛液や白濁精液と混ざり合って、処女セックスを下品に彩る。

 細い血の跡をシーツに残しながらも、破瓜の痛みがまるで無いような腰使い。

 下半身は裸で、よく見ればふくらはぎに黒い下着が引っかかっている。

 下腹部にはそのレース下着の跡がうっすら残っていて、まさに脱ぎたてであるという生々しさを感じさせる。

 上半身はやはり黒いブラがずり落ち、シャツの前が全開、緩んだネクタイがぶらぶら揺れている。

 成長著しい巨乳をタプンタプン揺らして男を貪る姿は、今日見せた純情な雰囲気とはまるで一致しない。

 あの、ギャルアイドルとして世間の支持を集める一方で、プライベートでは意外とピュアな一面を垣間見せる城ヶ崎美嘉が。

 瞳孔を開いて四肢をがくがくさせて、俺を求めて乱暴に逆レイプしてくれている。

 その事実はすぐには受け入れがたく、それゆえに背筋がゾクゾクする程興奮した。

「志希! 志希、お前が、何かしたのか!」

「そうだよー。キミが来る前にミカちゃん捕まえて、トロットロに感じさせて、気持ちよーく処女喪失できるように準備してあげていたの。
 でもね、勘違いしないでよ。あたしから仕掛けたんじゃないからね」

「なに……?」

「キミは城ヶ崎美嘉のこと、すっごく純粋な女の子だと思ってたみたいだけど。
 なかなかどうして、そうでもなかったよ。
 あたしがさり気なく『惚れ薬つくれるよ』って話振ってみたら、もうすごい勢いで食いついてきたからね」

「惚れ薬!? なんだそれ、美嘉が……?」

「秘薬を唇に塗ってキスしたら彼はもうメロメロだよーって言ったら、その通りにしてくれたんだよね」

「唇? キス? ……まさか」

「ホント、可愛いよね。嬉しそうに、呼ばれるがままに報告に来ちゃってさぁ。
 言うとおりに動いてくれてあんまり愛しいから、採りたてサンプルから作った最新式のおクスリぶち込んであげたの。
 感謝してよねー。自分で新しいお嫁さん連れてくるお嫁さんなんて、他にはいないよ?」

 惚れ薬の話で油断させて、媚薬を飲ませたということなのか。

 同輩を罠にかけて、薬漬けにした話を嬉しそうに語る志希。

「あたしたちが夜な夜なエッチなことしてるの、感づいてたのかもね。
 ずっと大事に育ててくれたプロデューサーが取られちゃう! って思ったのかも。
 そんな風に焦るから、足元すくわれちゃうんだよ」

 まるで悪役のようなセリフを吐きながらも、志希に悪びれた様子は無い。

 惚れ薬(?)を喜んで使うくらいなのだから、今の状況は必ずしも美嘉の意に反するものではない、ということか。

「実際のとこ、こうして望み通りプロデューサーと気持ちよくエッチできてるんだから、全然問題ないよね。
 惚れ薬使おうとした時点で、どうせこの子もあたしの同類だったんだしさ!」

 ひゅー、ひゅーと喉を鳴らす美嘉。

 喘ぐことすらできず、緊張と興奮で細くなった喉で空気がかすれている。

 どろりと濁った目から大粒の涙がこぼれて、途切れ途切れの言葉が漏れた。

「ごめん、ね……プロデューサー、あ、あうっ、アタシ……」

「美嘉……」

「あたし、クスリ飲んじゃって……
 し、志希に何回もい、イかされて、今でも、ずっとイってて、ひっ……
 だからぁ、ね、ナカにいっぱいせーえきちょだい? 
 ちんぽからせーしだして、ナカダシして?
 ねぇ、ねぇっ」

 ベタ甘に媚びてくる美嘉の姿は今まで見ていたのとは全く異なる雰囲気で、本当に同一人物か疑ってしまうほど。

 股間を押し付けてぐいぐい腰を使ってくる処女の騎乗位セックスは刺激が強すぎて、またすぐに我慢汁が出てきてしまう。

 出血しているにも関わらず愛液も大量に出ていて、表情がとろけるほどに気持ちいいのか。

 体液が絡んで独特の粘り気を持つ処女膣で強く締め付けられると、すぐにでもイけそうな、しかし射精しにくそうな、いわく言いがたい快感がある。

 俺のことを考える余裕も無さそうな、ともすれば独りよがりのセックスだが、こういうふうに犯されて気持ちよくなれるよう、こちらも散々開発されてしまっている。

「んっふふー。ミカちゃんのオマンコ、びしょびしょで気持ちいいでしょ?
 キミがアイドルたちに裸にされて抑えつけられて、周子ちゃんに犯されて精子どくどく出してるところ見て発情してたからねぇ。
 にゃはははあっ!」

 嘲笑の声も聞こえないようで、美嘉は一心不乱に腰を上下させ、汗を散らして性を貪る。

 ずっとイってるというのはあながち強調でもないらしく、どろどろ流れ出てくる愛蜜は一向に減らず、破瓜の血を洗い流すほど。

 乳首はかちかちになって舌はだらしなく飛び出て、目を剥いて俺の上で狂う美嘉。

 一度クスリを飲んでしまったのなら、もはや志希の手から逃れることはできないだろう。

 純潔なんて忘れるくらいに、夜毎の狂宴に巻き込まれることだろう。

 もはや止めようもない。俺も美嘉も、揃って堕ちていく定めだ。

 ぴくぴく震える右手を取り、指同士を絡めて恋人つなぎしてやると、それだけで一瞬、身体を突っ張らせた。

「ひんっ! や、やぁ、も、ぷろでゅーさ、やさしすぎ……」

 短時間に何度も往復したせいか、あるいは美嘉が何度も絶頂したせいか、膣肉も少しほぐれてきた。

 細かいヒダのついた膣壁にぐちゅぐちゅ擦られて、そろそろ耐えられない。

 美嘉の方も、欲望任せの処女押し付け逆レイプで体力を消耗したか、動きが鈍くなってきている。

 これくらいのペースのほうが、俺は良い。

 ぐっちゅぐちゅに愛されて、ただただ貪るようなセックス。

 美嘉は一回体を動かすだけで息を呑み、軽く絶頂すると同時にむき出しのクリトリスを俺の下腹に押し付けて、それでまたイく。

 だんだん柔軟になってきた膣肉は美嘉がイくのにあわせて収縮し、子宮で精液を受け止めるべく責め立ててくる。

 一心不乱に俺を犯す美嘉が可愛い。

 腰骨を優しく掴んで、できるだけ奥の方、子宮口近くに届くようにして、そこで射精した。

 膣内射精すると同時に、美嘉は声にならない微かな呻き声を上げた。

「ぅあっ……! やぁ、なかだしだめ、やめて、せーしすき、すきぃ……! プロデューサー、あい、してる」

 ごく小さな声だったが、完全に動きを止めて恍惚に浸る姿は今までで一番気持ちよさそう。

 処女を失い胎内にザーメンを注がれ、追い詰められるようなエクスタシー。

 挿入した陰茎がなかなか萎えず、子宮の精液はいつまでも外へ流出していかなかった。

 しばらく待って、ようやく落ち着けるかと思った瞬間。

 股から精液を垂れ流す美嘉が、まだこちらに熱っぽい視線を向けている。

 二回射精して膣から引っこ抜かれて、やや萎み気味の陰茎をじっと見下ろす。

 舌なめずりして、深呼吸して、掠れ気味の声で言った。

「ごめん、プロデューサー。アタシ、まだまだしたい。がまんできない。えっちしよ」

 そして、精液と愛液でベッタベタに汚れた男性器を、躊躇なく口に含んだ。

 全く躊躇いのない、根本まで一気にくわえ込むフェラ。

 陰毛が唇に張り付くのも構わず、入るだけ喉奥に男根を詰めて、そのまま一気に頭を引く。

 経験不足ゆえか舌使いは弱く拙いが、吸引する力は思ったよりずっと強い。

 これも普段のボイトレの成果だろうか。

 奉仕する、搾るというより貪るといったほうが近そうな、荒々しいフェラチオ。

 ともすれば喉を痛めそうな口淫を、優しく制止するものがいる。

「もうちょっとネットリやってあげたほうが喜んでもらえるよー」

「別に焦る必要なんて無いんやから。じっくりやってあげようよ」

 左右から俺の竿に顔を近づけてきたのは周子とフレデリカ。

 先端を口に含み、一瞬動きを止めた美嘉の首筋を撫でて、そのまま陰茎にキスしてきた。

 フレデリカは亀頭、周子は竿に、それぞれ舌を這わし唾液を塗りつけてくる。

 先っぽをフレデリカに取られそうになった美嘉は慌てて吸い付き直そうとしたが、しゃぶり方であればあちらに一日の長がある。

 亀頭を挟んでキスするような体勢になり、ピンク髪と金髪のコントラストが眩しい。

 じゅっぱじゅっぱと舌を絡めあい、女同士のキスで美嘉の瞳は一層とろんとしてくる。

 フレデリカの綺麗な目に射すくめられ、視線を逸らすこともできないのだろうか。

 見つめ合ったまま、舌先は先端、カリ首、そして鈴口を執拗に舐めてくる。

 更に。

「こーら。あらひのほーも、ひゃんとみへよ。
 あむあむ……ちゅ、ちゅっ。
 んふふ、きえーにしてあげてんらからぁ」

 竿部分を、周子がべろべろ舐めてくれている。

 横から唇で挟んで、歯が当たらない絶妙な力加減で刺激してくれる。

 裏筋を何度も舐めしゃぶり、根元近くの辺りもチロチロと味わい。

 3人がかりでフェラチオされて喜び悶える俺を嬉しそうに見つめている。

 黒い瞳には支配欲が満ち満ちており、普段は飄々としている周子の情念の深さを垣間見せている。

 しかし周子に気を取られていると、亀頭を挟んでレズキスに耽る二人が怒って我慢汁を啜ってくる。

「んふ。んふふ……ちゅるっ、るるる」

「ぷは。は、はあ……ちゅぅぅっ……」

 美嘉の、光の無い虚ろな瞳の中に肉欲だけが煮えたぎっている。

 溢れでた先走りはフレデリカと美嘉の舌先に掬い取られ、唾と混ざって少しずつ飲み下される。

 3人のフェラチオは各々が舐めたいように舐めているだけで連携などは全く無いが、それが却って絶え間ない刺激を与えてくれて、すぐに我慢できなくなる。

 限界を訴えかけた時、美嘉がこちらにちらりと流し目をくれた。

 目が合い、言葉を発しかけた時。

 美嘉が口を大きく開き、フレデリカを押しのけて亀頭全体を口に含んだ。

 同時に、竿の中程から先端に掛けた舌で舐め上げ、尿道口を割り開いてちゅううっと吸引する。

 さんざん高められていたところの強い快感で、もう耐えられない。

 美嘉の口の中に、まだまだ量の減らない精液をたっぷり出した。

 ザーメンを受け止める準備はできていたようだったが、流石に初めてではうまくいかない。

 舌の上、喉の奥へ注がれた精液は唇の端からこぼれ落ち、慌てて口を開けて啜ろうとするも、開けた時にまた白濁が流れ出る。

 射精が終わっていない状態で不用意に口を離したものだから、形の良い鼻や紅潮した頬にまで精液が降りかかる。

 かなり最後の方だったので勢いはそれほどないが、しかしその分精液がドロッとしていて、肌に張り付いてなかなか流れていかない。

 スペルマで顔を白く汚されても、美嘉は精液を飲むのに必死で気づかない。

 飲みきれない精液を手皿に受け、顔を上げて改めて口に流し込み、少しずつ飲み下そうとした時、フレデリカと周子に襲われた。

「ちょっとミカちゃーん。独り占めは良くないよ」

「ちゃんとあたしたちにも飲ませてくれないと。欲張りはあかんよ」

 そう言って、二人は美嘉の口に強引にキスした。

 唇を引き結んで耐えようとしたが、経験で優る女二人にかかればあっさり突破されてしまう。

 熱烈なキスでこじ開けられ、口内に舌を入れられ、搾りたてザーメンを奪われる。

 涙目の美嘉が必死に白濁液を飲もうとするが、不味くて粘り気の強いせいでなかなかスムーズに嚥下できない。

 フレデリカと周子にじゅるじゅるキスされザーメンを奪われ、舌を伸ばして奪い返そうとする。

 子種で汚れた女の舌がからみ合い、ザーメンを奪い合い飲ませ合っている。

 白濁を啜り、前歯で舌からこそげとって口に含み、ぶくぶくぶくっとうがいして唾と混ぜあわせ。

 粘液を薄めて飲みやすくしてから深呼吸して、ごっくん。

 男の精が弄ばれ、賞味され食べられる音は被虐的な感覚を呼び起こす。

 自分の分をなんとか守りきった美嘉が、臭いで涙目になりながらも精液うがいをしている。

「ぶくぶく……ん、うぇぇ……ん、んぐっ……
 ふう、ふう……んじゅ、じゅっ……
 ん、こく、ごくっ……はぁ、はぁ……」

「おおーすごい。全部飲めたんやね」

「全部っていうか3分の1くらいだけどね」

「いやいや、それが当たり前でしょー。3人でイかせたんやから。
 だいたい、そんな必死に搾る必要無いやん。
 プロデューサーは女の子にヤられるの好きな変態で、いじめてあげたらいくらでも精液出してくれるんやから」

「そうだったー♪」

 冗談ではない。
 
 いくらなんでも限界はある。

 流石に少しは休ませて欲しい、と後ずさりしたところ、奏にぶつかった。

「次は私の番よね?」

「いや、そろそろちょっと休ませて……」

「そう言うと思って用意してあるよ! じゃじゃーん」

 志希が取り出したのは、小型の注射器。

 中には薄桃色の液体が入っていて、見るからに怪しい。

「これを静注してあげると、おちんちんガチガチになっていくらでも射精できる、ハズ……
 さっそく実験してみよ~♪」

 止める間もなく腕を取られ消毒され、肘窩に細い針が刺さる。
 
 痛みはほぼ無いが、得体のしれない液体が静脈から全身に回るのかと思うと寒気を感じる。

 注ぎ込まれるにつれて段々下半身に血が回るように感じたのは、プラシーボ効果だろうか。

「ぬっふっふ~。
 カラダを刺して、エッチな液体注ぎ込んで、めろめろのトロトロにしてあげちゃうの。
 これってもうほとんどセックスだよね。中出しエッチだよね。
 くっくく。カワイイ赤ちゃん作っちゃうぞー」

 よく分からないことを言いつつ、注射を終えた志希。

 再び硬くなり始めた陰茎を見て、涎を啜った。

「おおー、いい感じに効いてきてるね。じゃあ奏ちゃん、一緒に可愛がってあげようか」

「ええ。私達でたっぷり、満足させてあげましょ。私達以外の女なんて一生要らないくらいに、ね」

 そう言って二人は胸を露出し、左右から男性器を挟み込んできた。

 汗ばんだ胸同士がぶつかり合って、ぬるりと滑る。

 谷間に竿を迎え入れようとしてお互いくっつきあうものだから、柔らかいおっぱいがぐにゃっと変形してみているだけでもエロい。

 萎えることを許さず、そのままぐいぐい押し付けて擦りつけてくれる。
 
 滑らかなおっぱいによるパイズリの感触は、細かい襞のある膣や、舌と唇を使ってしゃぶれるフェラとくらべて、直接的な快感では劣る。

 しかし美少女アイドル二人が優越感に満ちた視線を投げかけながらしてくれるダブルパイズリは、なによりもその視覚的刺激が強烈で、薬の作用もあってまたすぐに我慢汁が漏れてくる。

「あら、また透明なの出てるわよ。……休ませてなんて言って、本当はやる気満々だったんじゃないの」

「しょーがないよ、この子おっぱいふぇちだからねえ」

「そうなの? てっきり脚フェチなんだと思ってたのだけれど」

「胸も脚も、口も、もちろんおまんこも、好きなんだよね?
 あたしたちのこと大好きだもんね、プロデューサーは。
 にゃはっ、にゃっはははっ! 愛されちゃってるよねぇ!」

「それなんやけどさあ」

 急に、脇から顔を突き出してきたのは周子。

 フレデリカとともに、俺の左右の胸にキスして乳首を甘噛みして、胴体にキスマークを付けてから、なんでもないことのように言った。

「結局、プロデューサーってこの中では誰が一番好きなん?」

「おおー、そういえばそれ、聞いたことなかったねぇ。
 ねえねえどうなの、プロデューサー? 誰がイチオシなの? 教えてほしいな」

 フレデリカは明るく軽く言ってくれるが、しかしいきなりそんな、答えられるはずもない。

 胸をくいくい使いながらジットリした視線を向けてくる奏や、乳首を責めて調教してくる周子の圧力が怖い。

 答えに詰まった俺を救ったのは志希だった。

「もー、そういうの聞いちゃダメ。
 水と空気、生きるのにどっちが大事かって聞いてるようなもんだよ」

「ほんと、気の多い人なんだから」

 正直言って助かった。

 しかし、二人のおっぱいで陰茎を挟み込まれ胸を開発されているという状況には変わりがない。

 特に最近フレデリカが乳首開発に興味津々で、今でも激しくキスしてくれている。

 これで気持ちよくなれる、そんな体になってしまったら俺はどうなるのだろう。

 恐怖とも期待とも付かない気分は、美嘉のキスで消し去られた。

 俺の頭の方に回ってきていた美嘉は、ベッド上に伏せて上下逆さまの俺の顔に激しく口づけしてくる。

 鼻の頭を舐めて唇にキスして、顎先の方までペロペロ舐めてくれる。

 舌を突き出してみると喜んで絡めに来て、5人同時にセックスしているんだということを改めて実感する。

 志希と奏は二人同時に谷間に唾を垂らして、汗よりももっと滑りやすくしてくれる。

 ずりずり、むにむに、スペースの問題で深く挟みこむことはできないが、若々しいおっぱいの弾力で絶え間なく刺激されるのは、他では味わえない快感。

 ふわっふわの乳脂肪で包み込まれて、カリ首が食い込むくらい強く押し付けられて。

 気持ちよさで竿が痙攣すると、二人の谷間に捕らえられて更に気持ちよくされる。

「あ~ん、もう。暴れちゃダメだってばー。
 そんなにパイズリ気持ちいい? 毎晩やってあげよっか?」

「どうかしら。本当は、胸舐められたりキスされたりする方が好きなんじゃない?」

「……!」

 何か答えようとしても、美嘉の口に舌を絡めとられて言葉が発せない。

 そっと耳を覆われて、唾の鳴るキス音が頭蓋の中に響いて、脳がくらくらする。

 射精感がこみ上げてきても、どうしようもない。

 また搾り出される。自分の意志ではない、半ば強制される射精。

 例え出したくないと言っても全く容赦されないであろう、そんな性行為が気持ちよくてたまらない。

 根元の方からこすりあげるような動作でパイズリして、志希が匂いを嗅ぎだした。

「ハスハス……うん、そろそろ出そうだね。もう射精するよ、この子」

「そんなことも分かるの? 凄いのねえ」

「にゃはははっ。これも愛のなせる技だよ」

「みんなを薬漬けにしておいて、よくそんなことが言えるわね」

「あたしだって使ってるんだから、痛み分けってことでいいじゃない」

「へえ。まあ、別に構わないけれど。今更、真っ当な恋愛なんて興味ないし」

「うんうん、楽しいのが一番だよ……
 ほら、プロデューサーも楽しんでよ、あたしたちのカラダ。
 あたしは皆を幸せにするために生まれてきたんだから」

 そう言った志希の目は、まるで底のない大穴のよう。

 俺はその縁に立っていて……いや、違う。もう墜ちているのだ。

 俺も奏も周子もフレデリカも美嘉も、そして志希自身さえも。

 みんな一緒に堕ちていくしか無いのだ。

 なにか吹っ切れたような後ろめたい爽快感。

 汗でじっとり湿ったおっぱいの感触が淫靡。

 二人の身体、胸がギュッと寄せられ、乳と乳の間で圧搾され、亀頭に唾を垂らされた瞬間。

 柔らかい肉に包まれて、抵抗としようとすら思えず、俺は射精した。

 唾を掛けられながら絶頂するのは癖になりそうなほど気持ちよくて、思わずため息が漏れる。

 薬のおかげもあって精液の量は一向に減らず、搾り出した当人たちも嬉しそう。

「おお~、出た出た。にゃはは、あったかいねぇ」

「ほら、どうぞ。あなたの好きなムネに、たくさん精子かけていいわよ」

 どくどくと噴き出る白濁。

 顎先や喉、鎖骨、そしておっぱいをどろどろに汚されて恍惚とする二人。

 精液を浴びながらも小刻みな手の動きは止めず、くいくいと尿道を搾る。

 どぷどぷっと漏れる子種汁を舐めとって、志希が笑った。

「フフ。新薬の効きも、いい感じだったね。これならもっともっと面白いクスリが作れるよ」

「あ、じゃあじゃあ、胸の感度が良くなるクスリも作れる?」

「フレちゃんのマイブームだもんね~。いいよ。試してみようよ」

「わ~お! 良かったねプロデューサー! おっぱい、女の子みたいにしてもらえるよ!」

「じゃああたしは……プロデューサーの舌を性感帯にしてみたいな。
 そしたら、あたしの脚舐めながら射精するところ、見られるんやろ?」

「それ、いいわね。口の中踏まれて射精しちゃったら、どんな顔するのかしら」

「……すき。プロデューサーすき、らいすき……ん、ちゅ、もっほ、きすしてぇ……」

 俺の大事な担当アイドルたち。

 誰よりも美しい、至上のアイドルたち。

 ヤク中になって目が濁って、俺をおもちゃにすることしか考えていなくても。

 それでも彼女らは俺にとって何よりも大切な、最高の美少女たちだった。

以上です。

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