【安価】男「足りないなあ……」 (45)
男「足りない足りない」
男「刺激が足りない、娯楽が足りない、金が足りない、愛が足りない、友人が足りない、情熱が足りない」
男「そして何より力が足りない」
男「物足りない」
男「はあああああああああ……」
男「誰か俺を満たしてくれ……」
???「…………が欲しいか?」
男「えっ?」
???「力が欲しいか?」
男「!?!? 頭の中から声が……!?」
???「力が欲しいなら、くれてやる」
男「……! くれ! 今すぐくれ! 全部くれ!!!」
SS速民「では、>>3-5の中で、最もコンマが多い力をお前に授けよう」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1459869617
男に何らかの力をあげてください
キミは異能力をあげてもいいし、地位や才能を与えてもいい
安価下
全身の神経が常に10倍になる能力
SS速民「では、全身の神経が常に10倍になる能力を授けよう」
男「何だと!? そんなものが役に立つわけ……」
SS速民「さらばだ」
男「待て!! ふざけるな!」ドンッ!
男「ヒギィッ!?」
机を殴った痛みを、10倍で感じる男
床に転げてのたうち回る
男「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
男「痛い゛痛い゛痛い゛痛い゛あ゛あ゛あ゛びゃあ゛あ゛あ゛!!!」
男「ぐげえ゛え゛え゛え゛お゛ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
あちこちにぶつかり、その度に痛みが増幅していく
あまりの痛みに色々な汁を撒き散らしながら、小一時間苦しみ続けた
男「アヒュー……アヒュー……」
男「……生きでる…………」
男「アッ……アッ……」
喉が枯れ、喋るだけで激しい痛みが伴うようになってしまった
男(生きてる……生きてるだけで痛い……)
男(無味乾燥だったさっきまでの日々が、どんなに恵まれていたか……)
男(この痛みが、痛みのない日常の尊さを教えてくれる……)
男の心は少し満たされたようだ
さて、この力で何をしようか >>9
この段階で男の年齢は(14~25)を想定している
キミは安価に学校を絡めてもいいし、会社に行かせてもいいし、ヒキニートでも構わない
安価下
男(……この痛みは、良いぞ)
男(俺は、さっきまでの俺とは違う)
男(平和に不貞腐れ、平穏を貪っていた頃の俺ではない)
男(いわば、俺自身との決別の痛み……)
SS速民(なにいってだこいつ)
男「だが……」
男「コヒュー……コヒュー……」
男「だが! ま゛だ足りな゛い!!」
男「グフッゲボッ」
男「……あひっ あひゃひゃっ!」
男「もっと! もっとだ!」
男「足りねぇよ!! こんな痛みじゃあ!! もっと! もっと欲しいんだよ!!」
喉が潰れるような痛みを物ともせずに叫びだし、気が触れたように笑う男
呼応するように力が高まり、更に痛みが増していく
笑い声で痙攣する腹にすら激痛が走る
男「あひっ あひひひひっ あひゃっ」
外傷を伴わない激痛は、脳内麻薬を過剰分泌させ続け、男を廃人一歩手前まで追い込んでいた
痛みを和らげるためのドーパミンは、男を興奮状態に陥らせ、ショック死を回避する
興奮をもたらす痛みは性感と混線し、苦痛だけが薄れていく
男「………あ、……あ?」
男「……う、動ける……、痛くない……」
男「ははは…」
男「体が熱い…、気持ちい……」
一昼夜の地獄を経て、男は自身の痛みを制御できるようになった
いや、快感に変換する術を覚えたのだ
翌朝
TV「N市で発生した集団昏倒事件について、専門家は新種ウィルスの可能性を示唆しており」
TV「政府は、原因が判明するまでN市全域を封鎖、内外の出入りを禁止すると発表しました」
TV「なお被害者数は数千人規模と見られており、市内の都市機能は80%が麻痺、物資を求める混乱が続いており――」
男「やべぇ、N市ってここじゃん、参ったな」
既に男は日常生活を送れるようになっていた
何かを掴むだけで性感が刺激され、食事をすれば口内を犯されている気分になるが
苦痛ではなかった
ただ、パンツもズボンも穿けないのは不便ではあったが
男「今の内に食料を買いだめしておいた方が良さそうだな」
男「……しかし、この格好で出歩くのはいかがな物か」
選択肢を選んでください
>>15
①我慢してズボン穿く
②外はどうせ無法地帯だから、おっけーでしょ
③ウィルス怖いし、困ったら出前とかすれば良いや
④その他
※追伸:誠に遺憾ながらこのスレはR-18になるようです
キミは男を露出狂にしても良いし、回避策をとってもいい
踏み台&安価下
1
男「うーん、やっぱり穿くか」
男「悩むまでもなく常識だよな」ゴソゴソ
男「――アヒィッ?!」
男「あっ、あっ、ダメだ、俺のエレクチオンしたマグナムが殺人的に気持ちいい……!」
男「待って、キツいキツい!」
男「おっふ……」
男「ダメでした」
ダメでした
選択肢安価 下2
①ボディペイントでズボン書く
②スカートだけ履く
③アイディア求ム
男「そうだ、ボディペイントにしよう」
男「我ながらナイスアイディア」
男「ハァ…ハァ……アヒンッ」塗り塗り
男「ン……フゥ……」描き描き
男「いいぞ、今までにない興奮だ! 素晴らしい!」ハァハァ
男「しかしまだ足りないな、もどかしい!」
男「拘りが足りない、画力が足りない、もっと細部に……」ハァハァ
男「できた! 完璧だ! 誰がどう見てもズボンにしか見えない!」
男「さあ征こう! 新世界へ!」ガチャッ
男は変態への第一歩を踏み出した
男「あぁ、春風が気持ちいい……、性的な意味で」
男「しかし大通りだというのに全く人の気配がないな」
男「本当にパンデミックなのか……?」
男「これじゃ、ちゃんとボディペイントで誤魔化せているか確認できないな」
男「ああ、オーディエンスが足りないぜ、誰かに俺の作品を見てほしい!」
選択肢 安価下2
①当初の目的通り、スーパーに行こう
②別の場所に行こう(場所も併記)
③誰かに見つかる(どんな人物かも併記)
④その他歓迎
もうすぐ4時ですね
踏み台
上司(40)「あっ、男じゃないか! お前も無事だったんだな」
男「部長! こんなところで何してるんですか? 会社行かなくて良いんですか?」
上司「それはお前もだろ。電車もバスも動いてないし、会社の電話にも繋がらない」
上司「とりあえず行くだけいってみようと思ってな」
男「はえー、社畜の鏡ですね」
上司「は?」イラッ
男「そんなことより、俺の作品見てくださいよ」バァーz‗‗‗‗‗ン!!
上司「……? ……!? ……お前、なんて格好して……!!」
男「あ、やっぱりよく見ないと気付きませんか?」
男「よかったー、これね、会心の出来だと思うんですよ。うふふ」
男「でもあんまりじっくり見られると、視線だけでビリビリしますよ」ハァハァ
上司「いいから隠せ! ふざけるのも大概にしろ!!」バサァ
男「あっ、背広やめて! あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」ビクンビクン
男「あひぃ……」
上司「集団昏倒のショックで気が触れたか、真面目な良い奴だったのに……」
男「…………」
男(それは違う。俺は自分を抑圧していた。何もかも足りなかった。真面目なフリをして、欲しい物を我慢して働いて、何も満たされなかった)
上司「会社は暫く休め、そう連絡しておく。もっとも、会社が残っていればの話だがな」スタスタ
そういって上司は去っていきました
ブランド物の背広を残して
選択肢 下2
①上司に感謝しつつ、スーパーに向かう
②「俺がクビだと?!許せねぇぇぇ!!」
③その他、任意のイベント
kskst
すみません、一旦寝ます
男「ハァ……ハァ……」フキフキ
男「……ウッ」ドピュッ
男「あひぃ、気持ちいい……きりがないな……」フキフキ
男「もう濡れてない部分が残ってねえや」
男「布をくれた部長に感謝。でももう要らねえから捨てて行こ」
男「ああっと!」
男「いつの間にかペイントが落ちて、俺の巨砲だけ丸出しになってしまった」
男「まあ、ボディペイントしてあっても、横から見たら明らかに飛び出てただろうし、別に良いか」
男「仰角最大! 俺戦車、スーパーに向けて出撃!」
男「あっひゃっひゃっひゃっひゃ」
スーパーマーケット
民衆「店開けろ!! いつまで待たせるんだ!!」
民衆「ちゃんと営業しろ!! 独占するな!!」
民衆「早く開けて! お願いだから!!」
民衆「いるんだろ!! 出てこい!!」
男「おっ、やってるやってる」
男「俺と無関係の人間の怒り、憎しみ、苦しみ……」
男「実に心地良い声だ、心が満たされていく……」
男「うひゅひゅへへほほあは」
民衆A「…………!?」
民衆A「キャーーーッ! 変態よ!!」
男「!?」
民衆「うわっ、なんだあいつ!」
民衆「遂にキチガイが……」
民衆「誰か早く通報して!!」
民衆「警察なんて機能してるわけないだろ!! 俺達で縛り上げればいい!!」
民衆「……そうだな! こいつは明らかに正気を失ってる、危険だ!」
民衆「なにかされる前にヤるぞ!」
男「おやおや、潮目が変わってきましたね、うひゅっ」
安価下2
①正気のアッピルをする
②皆殺し
③逃げる
④その他
kskst
男「みんな待ってくれ!! 俺は 正気に 戻った!!」
男「この格好にも、やむにやまれぬ事情があるんだ!!」
男「俺の話を聞けば、必ず分かってもらえマシュゥッ」
男「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ」ドピュッ
男「大声出したら気持ちいいッ イクッ も゛っとだ!」ドピュピュッ
男「俺の声ってがああああッ チンチンに響くよぉぉぉおお!!」ビクンッ (ブリッジしながら
男「見ないでえぇっぇええ!! 視線が痛くて気持ちい゛い゛の゛ぉぉおおおお!!」ビクンビクンッ
民衆「うわっ……」
民衆「えっ…なんだこいつ、怖っ」
民衆「あたまおかしいんじゃない……」
民衆「危ない奴だが危険はなさそうだな」
民衆「一応縛っておいた方がよくね?」
男「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
男「しゃわ゛らないでえええええええええええええ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛」
男「痛い゛!! 気持ちい゛い゛!!!」
男「でも!! まだ!!」
男「 足 り な い ! !」
縛られました
店先のポールに括り付けられた男
剥き出しの男性器からは精液が絶えず溢れ出し、先から滴っているが、拭くことはできない
常人ならば既に枯れ果てている量であるが、男の精力は底なしであった
そんな男を民衆は遠巻きに眺め、軽蔑の視線を送っている
男「縄、縄、気持ちいい!」
男「チクチクすりゅう、あはぁ……」
男「もっと俺を、縛ってくれ、頼む、頼むよ……」
男「もっと軽蔑してくれ、もっと貶してくれ、もっと俺を見てくれ」
男「足りねえよ、足りねえよ……」
男「もっとくれ、もっとくれ……」
キミは男に何かやってもいいし、放置してもいい
安価下2
①縄をきつくする
②縄を解く
③石を投げる
④その他イベント
無課金プレイヤー「なにかください」
kskst
民衆「おい、見ろ! なんだあれは!」
その時、封鎖された都市の上空に円盤の群が飛来した
UFOと呼ぶにははっきりと見えすぎているが、紛れもなくアダムスキー型のそれであった
円盤の下部から伸びた光の梯子は、地上のあちこちを照らし
その輝きの中から現れたのは、あまりにも巨大な
民衆「蟻だぁぁぁぁぁぁああ!!」
民衆「キャーーーーーーーッ!!」
民衆「誰か、助け……!」グシャッ
民衆「うわああああああああ!!」グチャッ
男「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」ジタバタ
男「来た! 来た! 来た!」
男「これだぁあ! この刺激だ! 蟻ども!! 俺はここだ!!」
男「俺を食って見ろ!! さあ! さあ! さあ!!」
蟻「……」ドン引き
男「どうした!! 怖いのか!? 俺は怖くない!! さあ来い!!」
蟻「……」
男「怖じ気づいたのか! エイリアン! さあ一思いに俺を――」
蟻「……」ガブッ
男(おひょぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおお❤)
こうして男は死の絶頂を味わい、逝った
その刺激は、乾いた心を満たすのに十分な刺激となっただろうか
第一部 完
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