吹雪「第五遊撃部隊で無人島に行った」 (56)
吹雪「第五遊撃部隊と2人でお鍋をつついた」
吹雪「第五遊撃部隊と2人でお鍋をつついた」 - SSまとめ速報
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瑞鶴「いたた…」
吹雪「み、みなさん大丈夫ですか…?」
金剛「何とか平気デース…」
加賀「私もよ…だけど損傷が激しいわ」
大井「北上さん、お怪我はありませんか?」
北上「ちょっと痛むけど…平気だよ」
瑞鶴「よいしょと…全員無事で何よりね」
吹雪「はい…ですが」
金剛「ここはどこデース!!」
それはついさっきの出来事
ゴゴゴゴゴ
吹雪「あっ、あれはまさかトルネード!?」
金剛「ハリケーンデース!」
瑞鶴「大嵐でしょ」
加賀「サイクロンかもしれないわね」
北上「いやいやツイスターだよ」
大井「どれも同じ…と言うかこっちに来てませんか!?」
吹雪「ほ、ホントだ!総員撤退です!!」
ギャラクシーサイクロン「よろしくニキ〜wwwwww」
瑞鶴「いやカッコよすぎでしょ!」
加賀「突っ込んでる暇はないわよ。早く逃げ」
コズミックサイクロン「ンゴゴゴゴゴwwwwwwwwww」
6人「キャーッ!!!!!!」
吹雪「でも良かったです…バラバラにならなくて皆さん一緒で」
瑞鶴「そうね。サバイバルものだと大抵最初は1人だものね」
加賀「早く救助を頼みましょう」スッ
加賀「あ、あら…?」
加賀「…艤装が無いわ」
北上「ホントだ。どこにも落ちてないよ…」
吹雪「そ、それじゃあ帰ることも戦うことも出来ないじゃないですかぁ!!」
吹雪「どうしよう…このまま皆ここで死んじゃったら」アセアセ
金剛「ブッキー!落ち着いて下サーイ!」
金剛「readerが冷静さを失ってしまってはnoデース。こういうsurvivalは冷静さが必要ネ!」
吹雪「金剛さん…」
瑞鶴「そうよ。何とかして6人全員生き残らないと」
吹雪「瑞鶴さん…」
北上「よし、取り敢えず各自今持ってるものを出し合おう」
吹雪「何をするんですか?」
北上「備品を確認するんだよ。そしてこれからのプランを考える」
瑞鶴「持ってるったって…こんなのしかないわよ?」ゴソゴソポイ
北上「キャンディか…」
大井「加賀さんなら何か食料をお持ちではないのかしら?」
加賀「なっ…!そこまでお腹が空いているわけではありません」ポトリ
吹雪「乾パンですね」
瑞鶴「ぶはは!アンタ甲板はなくした癖に乾パンだけは大事に持ってたのね!!」
北上「いや、ちょー大事な食料じゃん」
金剛「これで少しは飢えを凌げマスネー」
加賀「だ、ダメよ…これは私の非常食」ギュッ
瑞鶴「加賀、今はわがまま言える場合じゃないでしょ?」
北上「そうだよ。加賀さん、お願い」
加賀「…」
加賀「わかったわ。但し、乾パンの所有権は私のままよ」
金剛「私はこれしか持ってないデース」ゴソゴソ
北上「ティーパックか…でも、お湯が作れたら飲めるね」
金剛「イエース、こういう時こそtea timeで落ち着くデース」
大井「貴女のような底抜けに明るい人がいれば不安にもならなそうですけど」
北上「大井っちは何持ってるの?」
大井「へあっ!?私ですか!?」
大井「私は…」ゴトリ
酸素魚雷「やあ」
瑞鶴「でしょうね」
大井「な、何かあった時には役に立つはずよ!」
北上「うん…まぁね」
瑞鶴「後は貴女と吹雪だけよ」
吹雪「私は…これでーす!」
『週刊日本の名乳100選 114514号 濡れる幼妻編』
5人「(ブレないなぁ…)」
瑞鶴「てゆーかそんなどうどうと出すものじゃないでしょ!!」
加賀「はぁ…1切れのパンかナイフかランプのいずれかでも持ってると思ったのに」
吹雪「えぇぇ…」
吹雪「あ、でもこれもありますよ!」ガサゴソ
瑞鶴「軍用ナイフじゃない!!」
吹雪「この前司令官からお守りとして貰ったんですよ」
大井「お守りにしては物騒すぎる!」
北上「でも良かったよ。吹雪がまともなモノ持ってて。流石旗艦だね」
吹雪「えへへ…それほどでも」
北上「という訳でこれはこうしとくね」ビリグシャザシュッ
吹雪「あぁ私のおっぱいがぁ!!」
北上「いざとなった時の燃料用に使うからさ」
瑞鶴「で、北上は何持ってるのよ」
北上「私?何も持ってないよー」
瑞鶴「はぁ!?」
加賀「1番役に立たないのが貴女とはね」
大井「加賀さん…それは聞き捨てなりませんよ?」
加賀「この状況で何も持っていないという時点で役立たずよ。私は事実を言っただけ」
大井「そこの甲板胸!酸素魚雷をこっちに渡しなさい!!この減らず口にぶち込んでやるわ!!」
金剛「喧嘩はnoデース!!」ガシッ
大加賀「!!」
金剛「さっきも言いマシタ!coolになるデース!!」
金剛「こんな時こそお互いを助け合わないと…youは軍で何を学んだんデスカ!!」
金剛「今はどんなことがあっても怒るのはnothingデス!次怒ったら本気でぶちマース!!Are you ok!?」
大加賀「い、いえーす…」
瑞鶴「1番ブチ切れてるじゃないの…」
金剛「それに、怒ると余計なpowerを使いマスネ」
加賀「…そうね」
加賀「ごめんなさい北上さん、失礼なことを言って」
北上「いいよいいよ。最悪の事態を考えず何も用意してなかった私も悪いんだし」
吹雪「…はいっ、これでおしまいです。今はこれからのことを考えましょう」
加賀「そうね」
瑞鶴「水がないのはキツいわね…海水から取れても6人で賄えないし」
吹雪「どうしましょう…」
北上「…」
北上「止まってても仕方ないよ。取り敢えず2手に別れて人を探そう」
北上「普通浜辺ってゴミとか流てるはずなんだけど、この辺は全然ゴミがないんだよ。と言うことは多分人がいるはずなんだよね」
瑞鶴「確かに…いきなり無人島伝説見た時そうだったわ!」
北上「私と大井っちと金剛でこっちを探すよ」
吹雪「じゃあ私達で向こうを探しますね」
北上「日没までにここへ戻ろう。どんな生き物がいるかわからないからね」
吹雪「一応ナイフがありますけど、基本丸腰ですからね」
北上「よし…みんな、必ず生き残ろうね」
ザッザッ
ガサガサ
北上「今のところ人の気配は全くないね…」
大井「き、北上さん…あまり無闇に進まない方が」ギュ
北上「大井っち、ちゃんと自分の方向を見てて!」
大井「ご、ごめんなさい…」
金剛「んーなにもいませんネー」
北上「!!」ピタッ
大井「ど、どうしたんですか…?」
北上「シ-」
北上「何か聞こえない?」ヒソヒソ
大金「?」
…グチャッ…パキッ
大井「ひっ!」
金剛「これは…何かを食べる音デスネ」
北上「マズイね…熊かなにかかも」ヒソヒソ
北上「そーっと、そーっと拠点に戻ろう」ヒソヒソ
金剛「イエース」ヒソヒソ
スパッスパッ
吹雪「うーん、よく切れるなぁこのナイフ」
瑞鶴「軍用だもの。でもそれ普通に持ってると犯罪よ?」
吹雪「そうなんですか?」
瑞鶴「いや、銃刀法あるでしょ…」
吹雪「まぁ戦闘にしか持っていかないので」
瑞鶴「それなら安全ね」
加賀「…」
吹雪「にしても人の気配が全くないですね」
瑞鶴「結構歩いた気がするんだけど……」
吹雪「あと、蚊がめっちゃ大きくないですか?」
瑞鶴「わかる。蚊がめっちゃ大きい」
加賀「」タプン
ずいふぶ「(大きい…)」
瑞鶴「てか一航戦、アンタさっきから一言も喋ってないんだけど…どうかしたの?」
吹雪「お腹空いたんですか?加賀さん」
加賀「」フルフル
加賀「と、トイレに…」フルフル
瑞鶴「はぁ…そんなこと?その辺でしてきなさいよ」
加賀「…」
加賀「置いていったり、しないわよね?」
瑞鶴「するわけないでしょ」
加賀「じ、じゃあ行ってくるわ…」ヨタヨタ
瑞鶴「トイレとかもないからその辺でしなきゃいけないのよね…」
吹雪「はい。でも水分が確保できないことには出るものも出ないですし…」
瑞鶴「そうね…」
吹雪「あ、ちょうちょですよ。瑞鶴さん」
瑞鶴「ホントだ。てゆーかここに来て初めて蚊以外の生き物を見た気がする…」
バサッバサッ
瑞鶴「ね、ねぇ…吹雪」カタカタカタ
吹雪「な、ななななんですか……?」カタカタカタ
瑞鶴「蝶ってあんなに大きかったかしら…?」
バサッバサッ
吹雪「い、い……」
吹雪「いやああああああ!!!!!!」ダッ
瑞鶴「ああっ!ちょっ…吹雪!!」
加賀「ふぅ…」ツヤツヤ
加賀「どうしたの?大きな声出して」ガサ
巨大蝶の群れ「……」
加賀「」
吹雪「な、なんなんですかこの島は!!」ダダダ
瑞鶴「そんな事言われても知らないわよ!!とにかく拠点まで戻りましょう!!」ダダダ
吹雪「あっ!!」キキッ
瑞鶴「わわわっ!いきなり止まらないでよ!!」
吹雪「加賀さんを置いてきました…」
瑞鶴「!!!!」
吹雪「どっ、どどどどどうしましょう瑞鶴さん!!」
瑞鶴「どうするったって戻るしかないじゃない!!」
吹雪「で、ですよね!」
瑞鶴「今頼れるのはアンタしかいないんだから!」
吹雪「(急がないと…加賀がおっきなちょうちょにあんなとやこんなことを)」
北上「まだ3人は帰ってないみたいだね…」
大井「北上さん!さっきの生き物って…」
北上「うん、確実に肉食の動物だろうね」
金剛「危うくfeedになるところデシター」
大井「はぁ…走ったらお腹が空きました」グゥ
北上「私も喉乾いた……喉乾かない?」
金剛「紅茶が飲みたいデース」
北上「…」
北上「我慢しよう…これくらいなら耐えられる」
瑞鶴「さっきの場所って、こっちで合ってたわよね?」
吹雪「はい。私が草を刈った跡がありますので」
瑞鶴「加賀…何も無いといいけど」
吹雪「…」
私はとても大事なことを忘れていました。蝶に吸水行動をとる種がいることを。そしてそれは繁殖のためにアンモニアを摂取していることを
私達は戻るのに遅すぎました。もっと早く思い出していれば…巨大な蝶に怖気づかなければ…
そこには見るも無惨な加賀さんの姿がありました
クチャ…クチャ…パキッ
加賀「あら、戻ってきたのね」モグモグ
吹雪「か、加賀…さん?」
加賀「意外といけるわよ。貴女達もどう?」スッ
瑞鶴「うわぁ…」
吹雪「(何かもう蝶の鱗粉と体液まみれになって凄いことになってるよ)」
瑞鶴「襲われたりしなかったの…?こんな大きな蝶に」
加賀「大きいと言っても所詮は蝶よ。それに、お腹が空いていたし…何より帰ったら貴女達がいないから頭にきていたのよ」ゴゴゴ
瑞鶴「し、仕方ないじゃない!びっくりするわよあんなの!!」
加賀「…まぁいいわ。とにかく貴女達も食べなさい。何も食べないと辛いわよ」
吹雪「…」
瑞鶴「吹雪、加賀が食べられるんだから私達も大丈夫よ」
吹雪「そ、そうですよね…では」パク
ずいふぶ「!!」
ずいふぶ「まずーっ!!!!!!」
吹雪「エビっぽい何かを食べてるみたいです…おえ」
瑞鶴「アンタ…よくこんなの食べられるわね」プルプル
加賀「情けないわね」モグモグ
加賀「吹雪、ナイフを貸して」
吹雪「は、はい」スッ
加賀「あの子達にも持って帰ってあげましょう」
瑞鶴「…まぁ、貴重なタンパク源だものね」
吹雪「後はお水があれば」
加賀「水なら向こうに川があったわよ」
吹雪「本当ですか!?」
加賀「えぇ、せせらぐ音が聞こえたもの」
瑞鶴「やった!これで口の中の違和感を洗い流せる!」
加賀「はぁ…これだから五航戦なのよ」
瑞鶴「何ですって!?」
吹雪「ま、まぁまぁ」
北上「…火が欲しいな」
大井「そうですね。暗くなると明かりも無くなりますし、何より熊よけになりますもんね」
北上「でも火をつけるのがないからなー…どうしよう」
金剛「ヘーイ」ズルズル
北上「金剛さん…って、何持ってきたの!?」
金剛「ライターとcorpseを見つけマシター」ズルズル
大井「ひいっ!そんなもの持ってこないでください!!」
金剛「でもでもー、これって人がいるevidenceデスヨネー?」
大井「た、確かにそうかもしれないですけど…気持ち悪いので捨ててきてください!!ていうかどうして拾ってくるんですか!!」
北上「待って!金剛さん、さっきライターも拾ったって言ったよね?」
金剛「イエース、少しのpowerしか残ってないデース」
北上「充分だよ!ありがとう金剛さん!!」ギュ
大井「なぁっ!?」
金剛「Oh」
北上「…よいしょと、これで後は吹雪の本に火をつけてと」カチッカチッ
北上「…やっぱ湿気てるのかな」ヴォ-…
北上「おっ、ついたついた」
金剛「corpseをfuelにするのデスネー」
大井「北上さん…化けて出たりしないですよね?」
北上「大丈夫だって、生きるためなら仕方ないって思ってくれるよ」
北上「いやー、にしてもこの死体が太った人でよかったね。脂肪いっぱいだからさ」
大井「でもこの綺麗さから推測すると、死んでまだ経っていないですよね?」
金剛「イエース、でもflyが集ってたので追っ払いましたケド」
大井「そんなことしてまで……でもこれはこれでよかったのかしら」
北上「後は吹雪達が何かを見つけて帰ってきてくれたら」
金剛「ブッキー…」
瑞鶴「加賀〜、いつまで歩けば川に着くのよ」
加賀「もう少しよ」
吹雪「早くしないと日が落ちちゃいますよ」
瑞鶴「口の中気持ち悪くて吐きそうなんだけど」
加賀「もう少しだから…」
加賀「ほら、見えてきたわよ」
ずいふぶ「」ダッ
加賀「あっ…」
吹雪「おぉ……!」
瑞鶴「やった…水だわ!」
吹雪「早速飲みましょう!!」
瑞鶴「えぇ、そうね!」
加賀「待ちなさい」グイ
吹雪「ぐえ、何するんですかぁ!!」
瑞鶴「見つけたからって独り占めするんだったらぶちのめすわよ!!」
加賀「ちゃんと飲めるかどうかわからない水を飲むなんて自殺行為よ」
瑞鶴「う…確かに」
加賀「私が確かめるから、それまで待ちなさい」
吹雪「は〜い」
瑞鶴「目の前にあるのに飲めないなんて苦痛以外の何物でもないわよ」
加賀「」スッ
加賀「」スンスン
加賀「」クイ
加賀「…」
加賀「大丈夫、飲み水とまではいかないけれど害は無さそうよ」
吹雪「ぃやったぁ!!」ドボン
瑞鶴「あぁ…幸せ」ゴクゴク
加賀「(後はどうにかして北上達のところへこれを届けるべきか)」
加賀「!!」
加賀「吹雪、瑞鶴、川から離れなさい!」
吹雪「へ?」
瑞鶴「何?どうしたの?」
加賀「いいから早く!!」
ザバァ
吹雪「何かあったんですか?」
加賀「吹雪、ナイフを貸して」
吹雪「ど、どうぞ」スッ
加賀「」バッ
ズシャア
巨大ゲンゴロウ「」
瑞鶴「ひいっ!なんじゃこりゃあ!!」
加賀「気づくのが遅かったら2人とも餌行きだったわ」
吹雪「た、助かりましたぁ」
瑞鶴「ま、まぁ…今回は一応お礼を言っておくわ」
加賀「それはまだ早いわよ」
ザバァ!
巨大ゲンゴロウ「…」
吹雪「ま、また出てきたぁ!!」
加賀「吹雪!瑞鶴!これを使いなさい!」
吹雪「これって…」
瑞鶴「さっきの蝶の口?」
加賀「蝶の口は鋭くて硬いの。これで腹を突けばダメージは与えられるはずよ」
加賀「あと、ゲンゴロウは美味しいのよ」
吹雪「まさか…!」
加賀「えぇ、夕食はこの子達よ」ニコ
巨大ゲンゴロウ「」ダダダダ
吹雪「わわっ!危ない!」サッ
瑞鶴「早く水を飲ませないよ!!」ブスリ
巨大ゲンゴロウ「!!」
瑞鶴「へぇ…確かに鋭いわ。これ」
吹雪「瑞鶴さん!危ない!」
瑞鶴「へ?」
巨大ゲンゴロウ「」ガシッ
瑞鶴「きゃっ!」
加賀「瑞鶴!」
瑞鶴「この…離しなさいよ!!」ググッ
瑞鶴「っ!」
吹雪「はあああああ!!!!!」グシャア
巨大ゲンゴロウ「!!」ジタバタ
瑞鶴「このぉ!」ゲシッ
瑞鶴「見えなくしてやるわ!!」ゲシッゲシッ
グチャア
巨大ゲンゴロウ「!!!!」
加賀「っ!」ザシュッ
ブシャアアアアア
吹雪「頭が真っ二つ……」
ドサァ
吹雪「ハァ…ハァ…もういないですよね」
加賀「多分ね」
瑞鶴「にしてもこの島何かがおかしいわ。普通有り得ないでしょ?さっきの蝶といいこのゲンゴロウといい」
吹雪「虫は呼吸器官の問題で巨大化できないって言われていますしねぇ」
加賀「何かの弾みで進化したのかもしれないわね…もしくは虫であって虫でない新たな生物」
吹雪「一刻も早く帰らないと」
加賀「そうね。でも今は水を汲んで拠点に戻ることが1番よ。あの3人が干からびちゃうわ」
瑞鶴「その前に早く水を飲ませて…」
大井「…」
北上「大井っち〜とれたよ〜」
金剛「bigなshellデース」
北上「フジツボだってば」
大井「それ、食べられるんですか?」
北上「美味しいらしいよ」
大井「こんな大きなフジツボ、みたことないです」
北上「私もだよ。やっぱりこの島、何かあるね」
金剛「Oh、このshellよく見ると艤装によく引っ付いてマスネー」
北上「後は3人が帰るだけだね…」
大井「そろそろ日の入りよ…流石に遅すぎるような」
金剛「No problem、必ず帰ってきマース」
おーいみなさーん!!
金剛「ネ?」
北上「おかえり〜…って何か凄いの持ってるね」
瑞鶴「蝶の口よ。有り得ないくらいの大きさだけど」
北上「蝶…そうなんだ」
加賀「夕食は調達できたわ…後は」
加賀「あら、火ついたのね」
北上「燃料はあんまり言いたくないけどね」
金剛「ブッキー、大きなinsectの頭はなんデース?」
吹雪「これですか?お水ですよ♪」
北上「お水だって!?」
吹雪「加賀さんが川を見つけてくれたんです。こんな入れ物で申し訳ないんですけど…どうぞ」
北上「やった…お水!お水だよ大井っち!!」ギュッ
大井「北上さぁん////」
金剛「紅茶が飲めるんデスね…!」ホロリ
加賀「早速食事にしましょう。お腹が空いたわ」
吹雪「うっ…何ですかこの臭い」
瑞鶴「腐った肉を焼いた臭いがする…」
北上「あー…うん」
金剛「fuelはcorpseデース」
吹雪「へー死体ですかぁ…って死体!?」
瑞鶴「燃料にするもんじゃないでしょ…」
北上「こんな状況なんだから使えるものは使わないと。ね?」
大井「それに、死体があったということはこの島に人がいる可能性があるんだから」
加賀「流れ着いたという可能性もあるわよ?」
大井「それは…」
金剛「今はnegativeはやめまショー」
加賀「そうね」
吹雪「あっ、貝が焼けてきましたよ」
北上「フジツボね」
加賀「お肉も焼けたわよ」
瑞鶴「金剛さんと大井にあげるわ。先食べてちょうだい」
吹雪「ずっと待たせたのでお腹も空いてるはずですし…」
金剛「Oh Thank youネ」
大井「モグモグ…あっさりしてるわね」
金剛「普通に美味しいデスネー」
北上「これ何のお肉?」
ずいふぶ「…」
北上「え、何でだんまり決め込んでるのさ」
瑞鶴「いやだって…ねぇ」
吹雪「はい…」
加賀「蝶とゲンゴロウよ」
3人「」
金剛「き、急に気分が…」
大井「途端に喉を通らなくなりました…」
北上「うん…うん…もういいかな」
加賀「焼くととても美味しいわよ」
瑞鶴「あらほんと、生よりはマシね」
吹雪「はい!これなら食べられますよ!」
3人「えぇ…」
北上「あーフジツボ美味しいなぁ」モグモグ
加賀「沢山あるからしっかり食べなさい」ドスン
大井「い、いや…加賀さん」
吹雪「食べないと生き残れないですよ?」モグモグ
瑞鶴「もぐもぐもぐ」
金剛「口の中無くなってから話すネ…」
加賀「ほら、どんどん焼けてきたわよ」スッスッ
北上「いらないよぉ…」グス
金剛「加賀ー止めてくだサーイ」グス
加賀「これ全部食べるまで乾パンはあげないから」
吹雪「あれ?何だか気分が…」フラ
瑞鶴「うっ!お腹が…」ギュルルル
北上「ほらー!やっぱ虫なんか食べるから!!」
大井「もういやぁ!早く帰りたいぃぃ!!」
ザザーン
吹雪「はぁ…」
北上「取り敢えず交代で火の番ね。どうする?」
加賀「私、最後でいいわよ」
瑞鶴「加賀、アンタ色々あったんだから先に番しなさい。最後は私がするわ」
加賀「そう…じゃあお願いするわ」
吹雪「あの…もし何かあった時にこれを」スッ
北上「…うん、使わせてもらうよ」
で、なんやかんやあって
北上「明日は前に進もう。あまり同じところにいるのもマズイし」
加賀「そうね。取り敢えず川があったところまでは進みましょう」
吹雪「それじゃあ大井さん、お願いします」
大井「えぇ、ゆっくり休みなさい」
吹雪「…zzz」
…キー
……ッキー
吹雪「(?誰の声だろう)」
……ブッキー
吹雪「(金剛さん?)」
ブッキー
吹雪「(私はここですよ!)」
グラグラ
吹雪「!?」
吹雪「(地震!?)」
吹雪「(な、何か掴むものは……!)」
吹雪「(あっ、これだ!!)」フニョン
ひゃあっ!
吹雪「ふにょん?」
大和「ブッキー!どこ触ってるんですかぁ!!」
吹雪「へ?大和さん!?」
ザザーン
大鳳「やーっと起きたのね」
吹雪「ナントカさん…そうだ!私達遭難して!!」ガバ
吹雪「あ、あれ……?」
大和「クス、夢でも見てたんですか?」
大鳳「かなり魘されてたわよ…怖い夢でも見たの?」
吹雪「あれれー?」
大和「へー、嵐に巻き込まれて巨大な虫がいる無人島に」
吹雪「ホントに怖かったんですから!艤装はないし虫は大きいし!」
大和「よしよし」ナデナデ
吹雪「ふぁ…」
大鳳「だけど、貴女の話を聞く限りは完全に夢ね」
吹雪「そうですよね。やっぱり巨大な虫なんて有り得ないですよね」
大鳳「ううん、そこじゃないわ」
吹雪「へ?」
大鳳「出撃、したんでしょ?」
吹雪「……あー!」
大和「確かに、出撃するのはおかしいですよね」
大鳳「ブッキー、旗艦なんだったらもっとすぐに気付くべきよ」
吹雪「そうでした……」
バシュッ
吹雪「わぶっ!」
グラーフ「敵将!討ち取ったり!」
吹雪「ぐ、グラーフさん!やめてくださいよぉ!!」
グラーフ「油断しているからだ。隊の上に立つ者はもっと周りに注意を向けろ」
吹雪「…」プルプル
グラーフ「す、すまない…思ったよりもダメージが大きかったか?」
吹雪「もー!やったなぁ!!」テテテ
グラーフ「ははは!こっちだブッキー!!」ダッ
大鳳「…」
大和「大鳳さん、ブッキーを取られて寂しいんですか?」
大鳳「なっ…!そ、そんなわけ」
大鳳「いや…そうね。少し寂しいわ」
大和「ふふ」
大鳳「だって!大きいものついてるのに大きいもの大好きとか負けるに決まってるじゃない!!あんなの卑怯よ!!」
大和「そっちかー」
大井「北上さぁん!待ってくださ〜い!」タタタッ
北上「待たないよーだ」ダダダッ
瑞鶴「加賀ー!ここから出しなさいよ!!」
加賀「やりました」ドヤ
金剛「お、オウ…立派なpenisデスネー////」
瑞鶴「ぺ、ペニ……?加賀ぁ!!!!!」
加賀「金剛さん、あっちでビーチバレーでもしましょう」
金剛「いいんデスカー?」
加賀「いいのよ。どうせ誰もいないんだし」
瑞鶴「責めて下じゃなくて上にしないよ!!」
加賀「もう、わがままな子ね」ザッザッ
瑞鶴「当たり前でしょ!?誰がこんなことされて喜ぶのよ!!」
加賀「世の中には物好きも多いって聞くじゃない」
瑞鶴「いつ私がアンタの中で物好きになった」
金剛「ヘーイずいずい!sand bathどうデシタカー?」
瑞鶴「え?ま、まぁ…温かいというよりは熱いくらいだったわね」
金剛「Ohそうデスカ…私もしたかったデース」
瑞鶴「やめといた方がいいわよ?砂風呂ならちゃんとした所へ行きましょう?」
加賀「そんなことよりお腹が空いたわ。お昼にしましょう」
瑞鶴「そんなことって…砂に埋めたのはアンタでしょ!?」
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