モバP「幸子はブラックホールについてどこまで知ってる？」

幸子「ええっと……星が死んで産まれるんですよね？」

モバP「合ってるぞ。まあ中学生ならそれくらいの知識か」

幸子「理科はあんまり得意じゃないんですよ」

モバP「そうなのか？」

幸子「カワイイ学なら得意ですよ！」

モバP「そんな学科初めて聞いたわ

モバP「ブラックホールの中は物凄い重力が発生してるらしいから最初に幸子の言った『木っ端微塵』という表現は正しいな」

幸子「やっぱり！スカイダイビングと違って本当の命の危険を感じるからやりませんからね！」

モバP「ただし、木っ端微塵っていうのは語弊があるらしい」

幸子「つぶれちゃってバラバラになるんじゃないんですか？」

モバP「いや、ブラックホールの中は光も逃げ切れないほどの超重力が発生していて、飛び込んだ人の主観だと時間が止まったように感じるとかなんとか」

幸子「つまり？」

モバP「幸子の感覚だと永遠に落ち続けてるけど見てる人はバラバラになった幸子が見える」

幸子「今ので絶対やらないことを決めました」

光「呼んだ？」にゅっ

幸子「あっ、光さん」

モバP「おはよう光、呼んでないがどうした？」

光「なんか『光』って聞こえたからさ」

幸子「それは光(ひかる)さんじゃなくて光(ひかり)ですね」

光「あたしは双子の妹の光(ひかり)だ！」

モバP「やめとけ光。詐称はウサミンの始まりだぞ」

〜カフェスペース〜
菜々「ぶえっくしょい！あっ、腰が……」グキリ

友紀「菜々ちゃーん！こっちにビールおかわり！」

早苗「おつまみに塩辛も持ってきてー！」

光「なんの話してたの？」

モバP「幸子が永遠にブラックホールに飛び込み続ける話だ」

幸子「今ボクのカワイイスマートフォンで調べてみたら、ブラックホールに飛び込んだら普通に潰れるらしいですけどね」

光「幸子はブラックホールに飛び込むの嫌なのか？」

幸子「そりゃそうですよ！」

光「じゃあこうしよう！」

モバP「なんかいい案があるのか光？」

光「太陽に飛び込むんだ」

幸子「！？」

幸子「普通に燃え尽きますよ！」

光「不思議なことが起これば行けるって！」

モバP「光、幸子はキングストーンを持ってるわけじゃないんだ」

光「そっかー……ブラックホールは忍者なら飛び込めるんだけどな」

幸子「あやめさんでも難しいですよ多分」

モバP「でも太陽って案は候補に出しといてもいいかもな」

幸子「なんでより過激な方に行こうとするんですか？」

事務所のドア「ガチャッ」

麗奈「あーっはっはっげほげほ！レイナサマの出勤よ！」

モバP「おはよう麗奈。レッスンは昼からだもんな」

光「ﾅﾝｼﾞｮﾌｧｲｯ」ガバッ

麗奈「ギャーッ！？」

幸子「光さんが麗奈さんに飛びかかった！」

モバP「そういえば光のやつ最近インターネットで古い特撮怪獣のやつをみてるって言ってたな」