【グラブル】ヴィーラ「ジータさん。一緒に寝ませんか?」【百合】 (51)



ジータ「……ヴィーラさん?今なんていいましたか?」

ヴィーラ「一緒に寝ませんか、と。ああ、私の部屋でもジータさんの部屋でも構いませんよ?」

ジータ「えっと、私の部屋はビィもいるし」

ヴィーラ「では、私の部屋で良いですね。待ってますよ。ジータさん」

ジータ「えぇ……どうしよう」



グラブル百合。ヴィーラさん来ないから衝動的に。

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ジータ(……ヴィーラさんと言えば、カタリナを慕っていて、たまに優しいおねえさんと言った印象しか無いけど。なんで私と一緒に寝たいだなんて?)

ジータ(もしかしてこの前の戦闘の後にカタリナに抱き付いちゃったから?)

ジータ(……いや、ヴィーラさんはその時に居なかったし、そもそもヴィーラさんがいたらその場で何か言ってくる筈)

ジータ(それに、私の抱き付き癖なんて騎空団皆に知られてるから今更強く言ってこないよね)

ジータ「……考えてても埒が明かないし、ビィに言ってどうしようか聞いてみよう」



ジータ「ねぇねぇ。ビィ」

ビィ「おぅ!どうしたジータ?」

ジータ「実はさっきねーー」

ジータ「ーーって事があって。……ってビィ?」

ビィ「……ジータ、おめぇ。あの姉ちゃんに何やらかしたんだ?」

ジータ「何もやってないって!……何も」

ビィ「心当たりはあるんだな?」

ジータ「いや、この前カタリナに抱き付いちゃったじゃない?それを知られちゃったのかなーって……」

ビィ「……ジータ」

ジータ「……はい」

ビィ「オイラは行かねえからな」

ジータ「うぅ。今日のビィは意地悪だ……」

ビィ「ジータの自業自得って奴だな!」



ジータ「で、でも。ビィ?」

ビィ「ん?早く行かなくて良いのか?」

ジータ「ビィ楽しんでるでしょ……。そうじゃなくて。その、私……」

ビィ「ん?」

ジータ「……寝相とか、寝言とか、酷くない?」

ビィ「なんだぁ、ジータ。身の危険を感じてるのにそんな心配かぁ?」

ジータ「いや、だって……私だって恥ずかしいし。それに、野宿とかの仮眠とは違うでしょ?だからビィしか知らないでしょ?」

ビィ「んー。オイラは爆睡すると朝まで起きねぇからなぁ。多分大丈夫だろ!」

ジータ「そんな無責任な……」

ビィ「ほら、働く早く行かねぇとあの姉ちゃん怒っちまうぞ?」

ジータ「わわっ。本当だ。じゃあ、行ってくるね」

ビィ「無事に帰って来られると良いけどな!」

>>4

うわっ。でしょ被ってたし。死にてえ。



コンコン

ヴィーラ「はい。開いてます」

ジータ「……失礼します」ガチャ

ヴィーラ「遅かったですね?何かあったのですか?」

ジータ「い、いえ!何も無いです!はい」

ヴィーラ「そうでしたか。では、ジータさん?」

ジータ「は、はいぃ……」

ヴィーラ「………はい。どうぞ」ポスン

ジータ「ごめんなさ………え?」

ヴィーラ「……どうしました?寝る前に紅茶でも、と」

ジータ「え、あ、あの」

ヴィーラ「ホットミルクティーです。飲み終わったらお手洗いに行かないとですね」

ジータ「……あ、えっと」

ヴィーラ「……どうしました?ジータさん」

ジータ「いえ、あの。ヴィーラさんと二人っきりで居たことって余り無くて、突然呼ばれて私何したかなって、えっと、その……」

ヴィーラ「……ふふふ。別に取って食べたりしませんよ。ジータさん最近忙しそうでしたからね。少し二人で話す時間を取りたかっただけです。一緒に寝る、なんて建前のような物ですよ」

ジータ「そ、そうでしたか。てっきり、カタリナ関連で私何かしたかと…」

ヴィーラ「それは見過ごしませんからね?」

ジータ「は、はい!」

ヴィーラ「……ふふふ」

ジータ「……あっ。……ヴィーラさん!」



ジータ「それで、私と話したいって、また何故ですか?」

ヴィーラ「それは……そうですね。あの地で私は貴方達の敵で、私は貴方に剣を向けた」

ジータ「……」

ヴィーラ「それなのに、私を解放し、あろうことか仲間に誘ってしまう、その団長。その器。その人物」

ジータ「……」

ヴィーラ「貴方が何を考えているか分からず、初めは貴方を疑っていました」

ジータ「……えっと、そうですよね。でも、やっぱり」
ヴィーラ「でも、日を経つに連れてただの杞憂と理解したのですよ」

ジータ(セリフ被された)「えっと、私、特別な事はしていない積もりなんですけど……」

ヴィーラ「ええ。普通に話し掛けてくれて、周りとの関わりを無理矢理にも作った上に、貴方はとんだお人好しと来たものです」

ジータ「……えっと、ヴィーラさん、私のこと地味に貶してません?」

ヴィーラ「そんな事無いですよ。貴方にとっては普通の事でも、私にとっては新鮮で、楽しかったんですから」

ジータ「……はあ」

ヴィーラ(お姉さまだけだった世界に、貴方は道を照らした、無理矢理引っ張って、この場所に連れてきた。気にくわないけど、とても居心地が良い……そんな場所に)

ジータ「……いや、だってヴィーラさんカタリナさんとしか話そうとしないから、レベル上げだって……」

ヴィーラ「兎も角ジータさん」

ジータ「はい?」

ヴィーラ「だから私は貴方と話してみたいのですよ」

ジータ「……はい?」

ヴィーラ「最初に尋ねたじゃないですか。なんで私と話したいのかって」

ジータ「……ああ!言いましたけど、答え、ですか?」

ヴィーラ「では、お姉さまに再び出会えた喜びを説明致しま……」

ジータ「すっごく分かりました!」

ヴィーラ「……チッ」

ジータ「ヴィーラさん今舌打ちしませんでした!?」

ヴィーラ「してませんよ?」

今日はここまで。
また明日。

貴方→貴女
おねえちゃんこっそり直しておいてあげたいけど言うことしか出来ないの
ごめんね



ヴィーラ「それでですが。ジータさん」

ジータ「はい。なんでしょうか?」

ヴィーラ「良ければ貴方の事を聞かせて頂けないかと」

ジータ「えっ?いや、あの。別に構わないのですけども。その、何故なのか。聞いても宜しいでしょうか?」

ヴィーラ「簡単ですよ?腹立たしい事に、カタリナお姉さまが認めている騎空団の団長。その人となりを知りたいと思うのは不思議では無いと思いますけど」

ジータ「えっと、あの。何から話しましょうか?」

ヴィーラ「そうですね。では、ジータさんがお姉さまと出会った時の事なんかを」

ジータ「ははは……えっと、あれはーーーー」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー




ジータ「ーーって事があって、カタリナとルリアに出会って、この旅が始まったんです」

ヴィーラ「そう……ですか。やはりお姉さまはお優しいお方ですね……あぁ!」

ジータ「……いつものヴィーラさんだ。んっ……ふわぁ……」

ヴィーラ「あら?もうこんな時間ですか。少々話しすぎてしまったようですね」

ジータ「私は楽しかったですよ?ヴィーラさんとこうやってお話しする事なんてあんまり無かったので」

ヴィーラ「……!…………?」

ジータ「……?どうしました?ヴィーラさん」

ヴィーラ「いえ、なんでも、ありませんよ?」

ジータ「じゃあお手洗い行って、もうおやすみしちゃいましょうか」

ヴィーラ「えぇ……」

ジータ「どうしました?ほら、行きましょう?」

ヴィーラ「分かってますよ。だから引っ張らないで頂けません?」



ヴィーラ「……ほら、どうしました?ジータさん」

ジータ「……えっと、それでは、お邪魔します……」モゾモゾ

ヴィーラ「そんなに端によらなくても。こちらに近付いても構いませんよ」

ジータ「は、はい……」

ヴィーラ「何を緊張しているのですか?そんな状態では寝ることも出来ませんよ」

ジータ「あの、私。誰かとこうやって一緒に寝るのって初めてで……その、緊張しちゃって」

ヴィーラ「……」

ジータ「さっきも言いましたけど、私、小さい頃から両親がどこかに行っていて、ずっとビィと二人で暮らしてたんです」

ヴィーラ「……えぇ」

ジータ「だから、こうやって誰かの側で寝ることって、その、勝手が分からなくて……」

ヴィーラ「……はぁ」

ジータ「呆れられた!?」

ヴィーラ「大丈夫ですよ。ジータさん」ポンポン

ジータ「……へ?」

ヴィーラ「安心して寝ても良いです、と言っているんです。別に無理して気を張らなくても良いですから」

ジータ「……えっと」

ヴィーラ「安心して寝ても、良いんです」ギュッ

ジータ「……わっ」

ヴィーラ「ほら、もう寝ますよ」

ジータ「……ヴィーラさん」

ヴィーラ「……なんでしょうか」

ジータ「おやすみなさい」

ヴィーラ「……ええ」



ヴィーラ(……私は何をやってるんでしょうか。ここまで私が世話を焼く意味なんて……)

ジータ「……すぅ……すぅ」

ヴィーラ(……まあ、たまには良いでしょう。それにしても、ジータさん……)

ヴィーラ(……15歳と言いましたか。この年で団長としての責務。まるで、あの時の私を見てるよう)

ヴィーラ(……だからでしょうか。こうやって気になってしまうのは)

ジータ「……っ!……っくぁ」

ヴィーラ「……!ジータさん?どうしました?ジータさん?」

ジータ「……なぃ」

ヴィーラ「……え?今、なんて?」

ジータ「……っぁあ!……ふぅ……すぅ……すぅ……」

ヴィーラ「……」

ーー誰も死なせない。

ヴィーラ(良いこと、なんでしょう。団長として、団員の身を案ずることは)

ヴィーラ(……しかし、あの様子からするならば……ジータさん)

ヴィーラ(その細身に本当に全てを背負っているのですか?それは、)

ヴィーラ「……それは、呪いでは無いのですか?」

今日はここまで。
sage進行の筈が幾つか挙がっていたようですね。申し訳ない。


>>9
貴方、で統一する予定なのでこのまま進めます。わざわざ指摘ありがとうございます。



ーーーーーーーーーー

ジータ「……さん。ヴィーラさん」

ヴィーラ「……んんぅ!……お姉さまぁ……私はぁ!……」

ジータ「ヴィーラさん!」

ヴィーラ「……だけども私は……ジータ……さん?」

ジータ「はい。ジータです。お早うございます」


ヴィーラ「……まだ夢ですか……うふふふ……」

ジータ「え、ちょっと。ヴィーラさん!?もう朝だから離して……抱き締めるの強くしないで!起きてください!」

ヴィーラ「大丈夫ですよ……お姉さまも一緒ですから……」

ジータ「大丈夫じゃないです!ちょっと。ひゃっ!!どこ触って……!」

ヴィーラ「……ジータさん細見なんですね……ごはん食べてますか?」

ジータ「それはもう3食バッチリ頂いてます!や、んっ!脇は……!」

ヴィーラ「……お肉も付いてなくて、女の子なんですから……」

ジータ「今は団長として……!あの、いい加減に……」

ヴィーラ「……ん?」

ジータ「……ヴィーラさん?」

ヴィーラ「……なんでジータさんが……!!?」

ジータ「……あの?ヴィーラさーん?」

ヴィーラ「……さぃ」

ジータ「え?今何て言いました?」

ヴィーラ「忘れなさい!いえ、忘れるのでは駄目ですね。そうですね。いっそのこと此処に捕らえてしまえば……!」

ジータ「ヴィーラさん!?大丈夫です!何だか分からないですけど、忘れます!全部忘れます!だから取り敢えず離して下さい!」

ヴィーラ「……ふふふ。好都合ではありませんか……」

ジータ「……ヴィーラさん!!?」




ジータ「……落ち着きましたか?」

ヴィーラ「……えぇ。我ながらどうかしていますた。まさかあんな醜態を晒すとは……」

ジータ「ヴィーラさん、朝弱いんですか?」

ヴィーラ「いえ……いつもは普通に起きられるのですが……申し訳ありませんね」

ジータ「い、いえ!私も普段は朝が弱いんですけど今日はたまたま目覚めが良くて!だから、あの。気にすることは無いですよ!いや、あの。えっと。だからそんなに殊勝にならなくたって、普段通りで構わないとでも言いますか」

ヴィーラ「……ふふ」

ジータ「ーーそれで、私は普段のヴィーラさんの方が好きって、私何言って……ヴィーラさん?」

ヴィーラ「いえ。お陰さまで落ち着きましたよ。ほら、着替えに戻って構いませんよ?」

ジータ「え?あ……うわっ!もうこんな時間!今日は降りる予定なのに……!ヴィーラさん!失礼します!私急ぎますので!」

ヴィーラ「はい。私も直ぐに向かいますね」

ジータ「ではまた後で!」

ヴィーラ「ふふふ。別に誰も貴方を攻めないでしょうに」

ヴィーラ(……しかし、私にしてはらしくない、と言うか)

ヴィーラ(まさか熟睡してしまうだなんて……あの頃と比べたら有り得ない事ですね)

ヴィーラ(……と言うか、久し振りに熟睡……夢を見た気がするけど)

ヴィーラ(……まあ、良いでしょう。それより私も早く向かわなくては)

また下げ忘れてる……



ジータ「ーーそれで、本日の予定ですが。先ずラカム率いるA班は買い出しと、村の様子を」

ラカム「おう!任せとけ!」

ジータ「それからーー」

ヴィーラ(相変わらずの団長らしさ、とでも言いますか。数刻前の少女らしさは鳴りを秘め。威風堂々と指示を出す。彼女らしいと言えばそうだけど)

ジータ「ーーシルヴァさんはグランサイファーの護衛をD班とお願いします」

シルヴァ「あぁ。任されたよ。団長」

ヴィーラ(貴方は一体、何を支えにしているのですか?)

ジータ「フィーナさん達は引き続き例の依頼対象をお願いします」

フィーナ「オッケー!フィーナちゃん、頑張っちゃうよー!」

ヴィーラ(父に会うため?ルリアと言う少女の為?)

ジータ「クラリスさんは……」

クラリス「んー。もうちょっと掛かるかなー。あと本当にちょっとなんだけと……」

ヴィーラ(それではいつか……折れてしまうのでは無いですか?)

ジータ「ーーそれでルリアと、カタリナと、私と、……ヴィーラさん?聞いてますか?」

ヴィーラ「え?あぁ。えっと。少し考え事をしていまして。なんですか?」

カタリナ「大丈夫か?ヴィーラ。私とルリアとジータ。それとお前で星晶獣の反応を追うと言う話だが、何なら誰かと変わるか?」

ヴィーラ「大丈夫ですお姉さま!お姉さまに案じて頂いたお陰でもう問題は何も無いですから!」

カタリナ「そ、そうか。まあ、無茶はするなよ?」

ビィ「あの姉ちゃんはいつも通りだなっ!……ジータ?」

ジータ「えっ?どうしたのビィ?」

ビィ「お前も考え事か?今朝は無事に帰って来られたみてえだが……」

ジータ「あはは。さっきも言ったでしょ?一緒に寝ただけだって」

ビィ「そうか?まあ、無茶はすんなよ!」

ジータ「うん。ありがとね。ビィ!」

ジータ「……」



~森の中~

ジータ「……ヴィーラさん?」

ヴィーラ「……ん?どうしましたか?ジータさん」

ジータ「いえ、さっきの場で、ヴィーラさんが上の空の様子でしたから。私が無茶させたのかと思って……」

ヴィーラ「ジータさんが気にすることはありませんよ。少々考え事をしていただけですから」

ジータ「なら良いですけど……無茶はしないでくださいね?」

ヴィーラ「ええ。大丈夫ですよ」

カタリナ「なんだ?ジータにヴィーラ。随分と仲が良いじゃないか」

ルリア「本当です!いつの間に二人はそんなに中良くなったのですか?」

ジータ「えっと……」

ビィ「昨日二人で一緒に寝たらしいからな!積もる話でもあったんじゃねえか?」

カタリナ「なっ!?」

ルリア「お泊まり会ですか?ずるいですジータ!なんで私も呼んでくれなかったんですか?」

ヴィーラ「お姉さま。違うんです。ただ私はジータさんの人となりを判断すべく……」

ジータ「ルリアも今度一緒に寝よっか?」

ルリア「はい!ジータと一緒に寝るのって、今まで無かったですから!」

カタリナ「いや、大丈夫だ。ヴィーラ。ジータの事だ。特に変な心配はしてない。ただお前が視界を広げてくれて、嬉しく思ってるだけだ。手を出したなんて全くなんて思ってない」

ヴィーラ「お姉さま!私の目を見て言ってください!潔白です!ジータさんとは何も……!ジータさんからも何とか言ってください!」

ジータ「皆でパジャマパーティーとかやろうか?ーーん?えっと、カタリナ?ヴィーラさんの言う通りお話ししてただけだよ?」

ルリア「ええ!うふふ。今からでも楽しみですね!」

カタリナ「そ、そうか。いや、別に疑ってる訳では無いが……!」

ジータ「カタリナ!」

カタリナ「ああ。魔物だ。来るぞ!」



ジータ「ーーハッ!!」

カタリナ「……ふぅ、片付いたようだな。皆、怪我は無いか?」

ヴィーラ「えぇ。お姉さま。あれほどの有象無象など私の相手ではありません」

ルリア「はい!私も何ともありません!ジータは大丈夫ですか?」

ジータ「うん。私も大丈夫」

ビィ「しっかし。この辺りは木が本当にたくさんだなぁ。注意しねえと周りが良く見えねぇぜ」

カタリナ「確かにそうだな。何処に魔物が潜んでるか分からない。ジータ。後ろを頼む」

ジータ「任せて。カタリナ」

ヴィーラ「……お姉さまは、ジータさんを随分と信頼しているのですね」

カタリナ「まあ、確かにそうだ。ジータの剣術の腕、そして戦術眼。采配にセンス、どれを取っても大したものだ。それに」

ビィ「おう!何たってルリアとカタリナとジータはずっと旅を続けてるからな。そりゃあお互いの信頼もバッチシってもんよ!」

ヴィーラ「トカゲには聞いていません」

ビィ「オイラはトカゲじゃねえ!」

ルリア「そうですよね。ラカムに出会って、そして色んな人と出会って、仲間が増えて。その中でもカタリナとジータの二人の信頼は抜群だと思います!」

カタリナ「ジータが合わせやすくしてくれているのもあるのだろうが、そうだな。確かに私たちはずっと一緒に戦って来たものだ」

ジータ「えっと、あの」

ビィ「照れてんのか?誉められ慣れてねぇもんなぁ!」

ジータ「そ、そんな事無いって!もう。でも、ヴィーラさんだってカタリナと凄い息ピッタリじゃないですか?」

ヴィーラ「ええ。当たり前です。私はお姉さまの為に最善を尽くし、その場で最適な行動をしていてですね」

カタリナ「あ、あぁ。しかし、最近になってジータや他の仲間にもサポートをするようになったじゃないか。お陰で負傷の割合が凄く減っているらしい」

ルリア「そう言えばさっきもジータの背後の魔物を倒していました!ふふ。ヴィーラさんがこの団に馴染んできてくれてるようで、とても嬉しいです!」

ヴィーラ「……ジータさんが傷付いたらお姉さまが悲しむからです。他意はありません」

ジータ「ヴィーラさん!ありがとうございます!」

ヴィーラ「……!え、ええ。勘違いはしないで下さいね」



カタリナ「ーーふぅ。この辺りで一旦休憩を挟もう。ジータ、どうだ?」

ジータ「うん。そうだね。魔物が近くにいる気配も無いし。ルリア、星晶獣の反応はある?」

ルリア「うーん。……この辺りも弱々しい反応ですね。恐らく近くにはいないと思います」

ジータ「……そっか。じゃあ一息ついたら一度グランサイファーに戻ろっか。情報を皆で整理したいし」

ヴィーラ「……」

ジータ「どうかしましたか?ヴィーラさん?」

ヴィーラ「……いえ、少々気になることが」

ジータ「えっと、なんでしょう?」

ヴィーラ「随分と森の奥地に入りましたが、魔物が近くにいる気配は無いと仰いましたね?」

ジータ「……やっぱり、大物の巣が近いと考えますか」

ヴィーラ「……ええ。一刻も早く戻った方が懸命かと」

ジータ「そうですね……カタリナ!ルリア!」

カタリナ「ああ。準備は出来てる。休憩が短くて悪いが、ルリア」

ルリア「いえ、私は全然大丈夫です!」

ジータ「じゃあちょっと急ごうか。よし、行こう」



ジータ「……!皆」

ヴィーラ「……どうかしましたか。ジータさん」

カタリナ「あぁ。成る程……前を見ろ」

ルリア「魔物!?それも凄く大きいです!」

ジータ「……村の方向に向かってる!」

カタリナ「……不意打ちで仕掛けよう。ジータ」

ジータ「うん。カタリナとヴィーラさんはサポートをお願い。ルリアは」

ルリア「村に行ってラカム達を呼んできます。ビィさん、一緒にお願いしますね」

ビィ「おぅ!ジータ、くれぐれも無茶はすんなよ?」

ジータ「大丈夫だって、もうお説教は嫌だからね」

ヴィーラ「あの、どうするお積もりで?」

カタリナ「ん?ああ、そう言えばヴィーラは知らないか」

ビィ「知ってんのはラカムと……後はシルヴァの姉ちゃん辺りじゃねえか?」

ヴィーラ「えっと……?」

カタリナ「私らの仕事はあれの注意を引き付けて分散させる事だ。ああ言うのはジータが得意だからな」

ジータ「得意って言うか……余裕もないし行くよ」

ルリア「傷付いて帰ってきたら怒りますからね?」

ジータ「……はい」

少ないけどここまで。
誤タッチしてちょっと死にたい。



ヴィーラ(大型の魔物と戦う事は珍しい事では無い)

ヴィーラ(しかし、ジータさんのこれは)

ジータ「ーーっあぁああ!!」

カタリナ「ジータ!」

ジータ「わかって、る!!」

ヴィーラ「……っ!」

ヴィーラ(力では勝てない相手を技術で捌く。手数を数多く重ねる。素早い動きで翻弄する。基本に忠実のように伺える、筈なのだけど)

「ーーーーーーーーーーー!!」

ジータ「……!!だぁっ!!」

カタリナ「ジータ!前に出すぎだ!!」

ジータ「だいっ、じょうぶっ!!」

ヴィーラ「お姉さま!」

カタリナ「ーー!?…助かった!!」

ヴィーラ(なんと例えるのか。あの凄まじい人を)

ジータ「ぜあぁっ!!」

ヴィーラ(……しかし、何故ジータさんは)

ジータ「……ふっ」

ヴィーラ(あんなに楽しそうなのでしょうか)

カタリナ「ーー!?ヴィーラ!!」

ヴィーラ「ーー!!しまっ」

ジータ「っ!」


ーーーーーーーーーー


ヴィーラ「…………」

カタリナ「ヴィーラ。気にすることはない。ジータは大丈夫だし、自らを攻める必要はない」

ヴィーラ「……お姉さま」

ヴィーラ(……あの時、ジータさんはあの魔物の攻撃を自らの体で受けとめ、そのカウンターで魔物を葬り去った)

ヴィーラ(しかし、その傷はどう見ても無事とは言えないものでーー)

カタリナ「……ヴィーラ。実はあいつはな、いつもあんなことをやってるんだ」

ヴィーラ「……え?」

カタリナ「仲間を庇って大怪我をする。全く。団長だと言うのに自らの身を案じない大馬鹿だよ」

ヴィーラ「では、慣れてると言ったのは……」

カタリ「断じて怪我の事では無いぞ?ただあいつはああ言った大型の魔物。それも理性の無い大暴れするタイプを討つのが本当に手慣れているんだ」

ヴィーラ「そのことは、私も実際に見て実感致しました。しかし、あの時のジータさんは、なんと言うか……」

カタリナ「……楽しそう。そうだろう?」

ヴィーラ「ーーっ!……ええ」

カタリナ「私もそうでないかと思ってはいたよ。まあ、今更聞けない話でもあるんだが」

ヴィーラ「……」

カタリナ「……ジータには、何が見えているのか。理解してやれないことが残念だよ」

ヴィーラ「……お姉さま」

カタリナ「さっ、今度は私が説教の番だ。今はルリアにこってりと絞られているだろうが、私だって手加減はしてやらない積もりだ」

ヴィーラ「……ええ。では、その次には私が。……ふふふ、ただで済ませるとは思わないでくださいねぇ?ジータさん……」





ルリア「だから、無茶しないでって!!聞いてますか?ジータ!」

ジータ「き、聞いてるってルリア……ヒッ!?」

ルリア「ジータ?」

ジータ「い、今、とてつもなく嫌な予感が……」

ルリア「そんな事言ってもまだお話は終わっていません!次はカタリナが来てくれますからね!」

ジータ「か、堪忍して……」



ヴィーラ「あらまぁ。随分としぼられたようですねえ?」

ジータ「……ヴィーラさん。えっと、大丈夫ですか?怪我とかは」

ヴィーラ「お陰様で何とも無いですよ。全く。あの程度なんとでもなりますから。何しているんですか、本当に」

ジータ「えっと、体が勝手に動いちゃって……」

ヴィーラ「全く。ほら、包帯変えますから。脱いでください」

ジータ「え?ヴィーラさんが?えっと、その」

ヴィーラ「お姉さまに頼まれたのですよ。拒否するなら無理矢理にでもとも言われましたが」

ジータ「いや、あの」

ヴィーラ「何ですか?恥ずかしいんですか?女同士気にすることも無いでしょうに」

ジータ「……笑わないでくださいね?」シュル

ヴィーラ「何を笑う必要がーー成る程」

ジータ「……」

ヴィーラ「……湯浴みや水浴びなど、貴方が全然共にしない理由が分かりました。こういうこと、ですか」

ジータ「……恥ずかしいわけじゃあ無いんだけど、見せるものでも無いですから」

ヴィーラ「名誉の勲章、と言うのも違いますか。あぁ、だから貴方は身を呈して人を守るのですね」

ジータ「……はい。傷付くのは私だけで良いですから」

ヴィーラ「それ、お姉さまにも仰いましたか?」

ジータ「はい。いっつもそれで怒られていて……」

ヴィーラ「……はぁ」

ジータ「うぅ……ひゃう!?」

ヴィーラ「痛いですか?」

ジータ「い、いえ!寧ろ感覚が過敏になってむしろくすぐった……きゃう」

ヴィーラ「ふふふ。こうしてみれば可愛いじゃないですか。ここも」

ジータ「ーーっ!?」

ヴィーラ「ここも」

ジータ「ーーッん!!」

ヴィーラ「うふふふふ……」

ジータ「ヴぃ、ヴィーラさん!?」

ここまで。
シリアス書きたくない……
ずっとイチャイチャ書いてたい……

次回は寝てなかったら夜。

イマハ ヨル。
タイヨウ ワタシ ミエナイ。



ジータ「……辱しめを受けた」

ヴィーラ「うふふふ。ジータさんの反応が可愛くて、つい、やり過ぎてしまいました」

ジータ「ヴィーラさんの手付きが……はぁ。さて、と。……っ」

ヴィーラ「はぁ?何をしていらっしゃるのですか?今日は一日安静ですけど?」

ジータ「えっと、皆さんそろそろ帰ってきてると思うので、報告を受けなきゃ、って」

ヴィーラ「大丈夫です。そのくらいは私もいますし、お姉さまだっていらっしゃいます。貴方は休んでいても構いませんから」

ジータ「いや、でも……」

カタリナ「ああ。その必要はないぞ」バァン

ジータ「カタリナ!?」
ヴィーラ「お姉さま!!」

カタリナ「ジータ。今日すべき事は皆がもう終わらせてくれている。寧ろお前は色々と受け持ちすぎだ。なんでもかんでも二つ返事で受けるんじゃない」

ジータ「いや、だって、頼られるとどうしても……」

カタリナ「そこでだ。ジータ」

ジータ「は、はい!」

カタリナ「明日から休日をとれ」

ジータ「……はい?」

カタリナ「まあ、休日、と言うかだな。今は星晶獣の問題も無くて、急を要する問題もない。この際全体で休息を取ったらどうか、と言う話になった」

ジータ「え?いや、でも」

カタリナ「ああ。少なからず動かなくてはならないだろうから、交代制で騎空団としての動きはする」

ジータ「じゃあ私」

カタリナ「だがジータ、お前は別だ。お前の日頃の働きぶりを見て、全員一致でお前を休ませると言う結論に至った」

ヴィーラ「私も賛成ですわ?ジータさんたら、また無茶しそうですし」

ジータ「ゼンインニワタシハイッテナイ」

カタリナ「しかし、ジータ。お前の事だ。勝手に何処かで頼み事を受けるだろうとは、皆が予想してる。そこでだ」

ヴィーラ「うふふふ……」

ジータ「……お目付け役とかってこと?」

カタリナ「ああ。その役は」

ヴィーラ「私ですよ?ジータさん。よろしくお願いいたしますね?」

ジータ「」

カタリナ「因みに内容は全てヴィーラに一任した。無理矢理にでも止めるように、とな」

ヴィーラ「うふふふふ」

ジータ「……ヨロシクオネガイシマス」


ジータ「……ヴィーラさん」

ヴィーラ「はい?」

ジータ「確かにカタリナは一任すると言っていましたが、今日もですか?」

ヴィーラ「ええ。今日も私の部屋で一緒に寝ようかと」

ジータ「何時の間にビィに了解取ったんですか……」

ヴィーラ「あのトカゲは喜んで受け入れてくれましたよ?何なら休暇中ずっと、とも」

ジータ「……」

ヴィーラ「ジータさんがどうしても嫌ならば、私も考えますけど?」

ジータ「別に嫌って言うか、その。寧ろちょっと嬉しいから困ってるんです……」

ヴィーラ「え?」

ジータ「だって昨日、凄く安心して眠れたし、ヴィーラさん優しいし……その……」

ヴィーラ「……」

ジータ「……?ヴィーラさん?どうしましたか?」

ヴィーラ「いえ。今お姉さまへの愛を確かめていた所です」

ジータ「え、えぇ?あ、はい」

ヴィーラ「こほん。では、本日も夜のアフターティータイムと洒落混みましょうか?」

ジータ「……はい!」

ちょっと此処まで。
出来たら今日中にちょこちょこと。

……俺、このスレ終わったらルリアとジータのほのぼのイチャイチャ書くんだ……



ヴィーラ「いかがですか?」

ジータ「ーーこれ、とても好きな香りです。安心できるような感じで」

ヴィーラ「カモミールのハーブを使ったハーブティーです。ジータさんが気に入られたなら良かったですね」

ジータ「あ、でも紅茶って夜寝る前には良くないんじゃ……」

ヴィーラ「ふふ。そうですね。普通の紅茶ならコーヒーと同じで、寝付きが悪くなる物ですが、こう言ったハーブティーなんかはそんな事が無いのですよ?」

ジータ「そうなんですか?」

ヴィーラ「ええ。寧ろ気持ちを落ち着けてリラックスして寝ることが出来ます。お砂糖何かも入れてないので、寝る前にはちょうど良い一品なのですよ」

ジータ「ヴィーラさんは紅茶がお好き何ですか?」

ヴィーラ「ええ。昔、それも帝国に居たときに。お姉さまとお茶を共にしたことがありまして」

ジータ「……」

ヴィーラ「それより前から紅茶を好んでいたのですが、その時にお姉さまに淹れて差し上げた紅茶を、その。喜んで頂けまして」

ジータ「……ふふ」

ヴィーラ「だから更に自分の技術を精進させようとーーって、ジータさん。何を笑っていらっしゃるのですか?」

ジータ「ふふふ。いえ、ヴィーラさんってそんな可愛い顔をするんだな、って」

ヴィーラ「ーーなっ」

ジータ「そんな顔が見られて、ちょっと嬉しくなっちゃって。ふふふ」

ヴィーラ「……」

ジータ「ヴィーラさんが本当にカタリナの事が好きなんだなって。ちょっとーーちょっと、なんだろ?」

ヴィーラ「……」

ジータ「……まあ良いかな?あれ?ヴィーラさん?……ヴィーラ、さん?」

ヴィーラ「……ふふ」

ジータ「えっと、その。ヴィーラさーん?」

ヴィーラ「ジータさん?まさか私だけにこのような辱しめを受けさせるおつもりですか?」

ジータ「へ?いや、あの。辱しめって、別に、そんな事少しも」

ヴィーラ「そうですね。では、少々付き合って頂けましょうか……?」

ジータ「……ヴィーラさん。目が、怖いです」

ヴィーラ「うふふふふ……」



ジータ「……あの、これって」

ヴィーラ「良いでは無いですか。お素敵ですよ?」

ジータ「いや、これ、案外恥ずかしいんですよ」

ヴィーラ「うふふふ。こうして見ると、また新たな一面ですね。なんと言うか、とても可愛らしい」

ジータ「何でヴィーラさんこんなの持ってるんですか!絶対これヴィーラさんのでは無いでしょう?サイズも違いますし」

ヴィーラ「私の物ですよ?機会があって持ってきたのです。使い道を探していたのですが、まさかこんな時に役立つとは」

ジータ「うぅ……なんかすーすーします……」

ヴィーラ「ジータさんは折角素敵なスタイルをしているのですから、それをもっと生かしていかないと」

ジータ「いや、でもこれ……」

ヴィーラ「大丈夫です。此処には私しかいません。そして私は気にしません。つまり気にすることは何も無いのですよ」

ジータ「うぅ……」

ヴィーラ「しかし、本当にお似合いですね。この、ネグリジェ」

ジータ「露出多くないですか?」

ヴィーラ「寝間着ですから、この位でちょうど良いのですよ。今日は此れで寝ましょうか」

ジータ「えぇ!?」

ヴィーラ「良いじゃないですか、別に殿方と共に寝るわけでも無いのですし」

ジータ「そ、そうですけど」

ヴィーラ「あぁ、明日からも違う物を着てみましょう」

ジータ「え!?明日からもって、明日以降も一緒に寝るんですか?」

ヴィーラ「駄目、でしょうか?」

ジータ「いや、駄目では無いのですけど……」

ヴィーラ「では、決まりですね。うふふふ。明日は何を着てもらいましょうか……」

ジータ「うぅ……。ヴィーラさんがドSだ……」



ヴィーラ「さて、そろそろ床につきましょう。明日が早いわけでは無いですが、夜更かしは美容の天敵ですからね」

ジータ「……はい」

ヴィーラ「どうしましたか?ジータさん」

ジータ「いえ、寝る前なのに少し疲れてしまって……」

ヴィーラ「それはいけませんね。ぐっすりと寝て、疲れを取ってしまいましょう」

ジータ「……」

ヴィーラ「ーーっと。では、ジータさんもどうぞ?」ポンポン

ジータ「お、お邪魔します」ゴソゴソ

ヴィーラ「もう二度目なのですから、そのように緊張することも無いですよ?」

ジータ「まだ二度目、なんですよ」

ヴィーラ「でも昨日よりは固くなって無いようですね?」

ジータ「ーー確かにそうです。寧ろ、ヴィーラさんの腕の中って、安心して……」

ヴィーラ「ジータさん?」

ジータ「……すぅ」

ヴィーラ「……私が言うのもなんですが、流石に安心しすぎでは無いでしょうか。全く」

ジータ「……すー」

ヴィーラ「……こんな少女が、あの帝国に楯突き、星晶獣を下していき、沢山の運命や夢を抱え、騎空団の団長として立派に努める……」

ヴィーラ「……ちょっと待って下さい。改めて口に出すとこの子。色々抱えすぎじゃありませんか?」

ヴィーラ「さらにその中で自分の目的は父に会うこと、のみ……?」

ヴィーラ「……ジータさん。覚悟して下さいね?この休暇でその肩の荷を存分に軽くしてあげますから……うふふふふ」


やっぱりジータさんは可笑しいと思うってやつ。
ゲームだからって言ってもねぇ?
そんなジータさんが大好きで、もっとヴィーラさんとかルリアとかに幸せにしてもらいなさい!!

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