七海「針を呑む」 (14)
・モバPのことが大好きな浅利七海ちゃんのお話です。
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七海「ゆ~びきりげ~んまんうそついたらはりせんぼんの~ます♪」
ちひろ「モバPさん、七海ちゃんと何か約束したんですか?」
七海「えへ、プロデューサーと次のお休みにお魚を釣りに行く約束をしたのれす♪」
ちひろ「へぇ、いいですねぇ。 何を釣りに行くんですか?」
七海「イワシれすよ」
ちひろ「イワシですか、たくさん釣れるといいですね」
七海「きっとプロデューサーさんと一緒なら大量れす~♪」
七海「いっぱい釣れたらお裾分れすよ~♪」
ちひろ「うふふ、お土産期待してますね」
――――数日後
七海「おはよございます~」
ちひろ「おはよう七海ちゃん、今日は早いのね」
七海「はい! 今日は待ちに待った釣りの日れすから」
ちひろ「あっ…………」
七海「どうしたんれすか?」
ちひろ「あのね、その……言い出しにくいんだけど……」
七海「もしかして、急なお仕事れすか?」
ちひろ「そうなの、急いで出て行っちゃって……ごめんなさいね」
七海「ちひろさんが謝ることはないれすよ」
七海「でもプロデューサーには針千本れすね~」
ちひろ「えぇ……」
七海「今日は1人でじっくり釣ってくるれすよ♪」
雪美「七海……釣り……行くの……?」
七海「あ、雪美ちゃん今日は早いれすね~」
雪美「うん……今日……千秋と……遊ぶ約束…してた……」
ちひろ「あぁ、千秋ちゃんも急なお仕事なんですよね」
雪美「残念………」
七海「あぶれた物同士れすね~」
雪美「うん……七海…イワシ……釣る…?」
七海「釣るれすよ~。雪美ちゃんも来るれすか?」
雪美「行く…ペロの餌……稼ぐ……」
七海「おぉ~、それは頑張らないとだめれすね♪」
雪美「うん……行こう……」
七海「いくれすよ~」
――――――――――
七海「……という感じで釣るのれすよ!」
雪美「……わかった……」
七海「………………」
雪美「…………………」
七海(雪美ちゃんとはお互い黙っていても気まずくないれすね~」
七海(不思議な魅力を持ってる人れす)
雪美「…………あっ……」
七海「おっ、釣れたれすか?」
雪美「うん……」
七海「引き上げるれすよ!」
雪美「…うん……っ!」
七海「おぉ、釣れました~♪」
雪美「…………これ、どうするの?」
七海「あっ、針はこのハズシミズサチコで取るれすよ」
雪美「こう……?」
七海「そうれす♪」
雪美「ありがとう……。 釣り……楽しい…ね……」
七海「えへへ、楽しんでくれてなによりれす~」
雪美「うん……楽しい……ありがとう……」
―――――数時間後
七海「そろそろ帰るれすよ」
雪美「うん……暗くなったら……ちひろさん……心配……」
七海「そうれすねぇ、これだけあったらペロちゃんも大喜びれすよ!」
雪美「事務所で……料理……? 楽しみ……」
七海「いいれすね~、今日の晩ごはんはイワシのつみれれすよ~」
雪美「美味しそう……」
――――――――――
ちひろ「おかえりなさい」
七海「ただいまれす~♪」
雪美「……ただいま……」
ちひろ「あら、大量ですね」
七海「雪美ちゃんのおかげれすね♪」
雪美「釣り……楽しかった……」
ちひろ「うふふ、一緒に調理しましょうか」
雪美「ちひろ……お仕事……大丈夫?」
ちひろ「大丈夫よ、もう終わったから。 二人のこと待ってたの」
七海「わ~、わざわざありがとうれす!」
ちひろ「それじゃぁご飯作りましょう」
七海「はーい!」
雪美「あっ……ペロの分……ちょっとだけ……頂戴……」
―――――
ちひろ「美味しいイワシでしたね」
七海「ちひろさんのおかげで美味しい料理ができました~」
雪美「ペロも……喜んでる……」
七海「それにしてもプロデューサー遅いれすねぇ」
ちひろ「明日には帰ってくると思いますよ」
七海「帰ってきたらいっぱい償ってもらうれすよ♪」
ちひろ「うふふ、モバPさんもお仕事で疲れてますからお手柔らかにおねがいしますね?」
七海「大丈夫れすよ~。 でもちょっとは大変な目にあってもらうれすよ♪」
ちひろ「…そうですね、明日はきっとそんなに忙しくないはずですからいっぱいお仕置きしちゃいましょうっ♪」
七海「えへえへ~、明日が楽しみれすね~♪」
ちひろ「さ、もう時間も遅いですから寮まで一緒に行きましょう」
七海「はーい」
雪美「……うん」
―――――翌日
雪美「モバP……話…ある……」
モバP「えっ? 何?」
雪美「膝…乗っていい……?」
モバP「お、おう」
雪美「モバP……昨日……約束…破った……?」
モバP「七海と釣り行く約束だよなぁ。 申し訳ないことをしてしまった」
雪美「……そう…私が…代わりに……」
モバP「釣りに行ったのか、珍しい組み合わせだな」
雪美「ペロの…餌……欲しかった……」
モバP「な、なるほど」
ガチャッ
七海「おはようれす~」
雪美「おはよう……」
モバP「おっ、七海おはよう。 昨日はすまなかったな」
七海「あっ…」
モバP「ん? どうした?」
七海「わ、忘れ物してきたれす~」
モバP「えっ?」
バタンッ
七海(身体が勝手に動いてお手洗いまで来ちゃいました……)
七海(なんだか雪美ちゃんがプロデューサーの膝に載ってるのを見ると胸がちくちくするれすね……)
七海(この気持ちはなんれすか?)
七海(うぅ、でもなんだかまだ胸がちくちくするれす)
七海(このままじゃプロデューサーにあえないれすよ)
七海(………………)
七海(なんだか…釣られた魚みたいれすね……)
七海(飲み込んだ釣り針がちくちくするれす……)
ちひろ「あら、七海ちゃんどうかしたんですか?」
七海「か、顔を洗っていただけれすよ?」
ちひろ「本当ですか? なんだか泣きそうな顔をしてますけど」
七海「そ、そんなことないれすよ!」
ちひろ「え、えぇ…そうよね」
七海「ちょっと屋上で飛鳥ちゃんごっこしてくるれすよ~♪」
ちひろ「あら、いってしまいました……」
――――――――――
七海「ビル風は潮風と違って乾いているれすねぇ……」
雪美「…………七海……ここに…居た……」
七海「あっ…雪美ちゃん」
雪美「モバP……いいの……?」
七海「えっ、あっ、やっぱりお仕置きは可哀想れすから」
雪美「………………私の…せい……?」
七海「ゆ、雪美ちゃんのせいじゃないれすよ?」
雪美「……………」
七海「本当れすよ?」
雪美「…………嘘」
七海「う~ん、雪美ちゃんには嘘はつけないれすねぇ」
雪美「……ごめんなさい……」
七海「いいんれすよ。 早い者勝ちれすから」
雪美「釣りと……同じ……ね?」
七海「雪美ちゃんもいいますねぇ。 そうれすよ」
七海「でも釣られたのは七海達れすね~」
雪美「私も…釣られた……だから…針が……痛い……」
七海「雪美ちゃんもなんれすか?」
雪美「うん……モバP……他の子…膝に…乗せる……」
雪美「ちょっと……胸……ちくちく……」
雪美「だから……七海も…そう……?」
七海「雪美ちゃんはすごいれすねぇ、そこまで考えるなんて」
雪美「私…モバP……魂…繋がってる……離れても…ずっと…」
雪美「だから…七海……気持ち…わかる……」
雪美「みんなのも…わかる……みんなも…繋がってる…から……」
七海「なるほど、雪美ちゃんにはまだまだ勝てないれす……」
七海「七海はまだ最近釣り上げられたばっかりれすから……」
雪美「そんなことない……大丈夫……」
雪美「モバP…平等……優しい……」
七海「そうれすね」
雪美「だから…今から……膝に……乗せてもらう……?」
七海「えっ? 膝に乗るのはちょっと恥ずかしいれすよ」
雪美「任せて……大船に乗ったつもりで……膝だけに……ふふっ……」
七海「雪美ちゃんもなかなかいうれすね♪」
雪美「楓仕込み…ね……」
雪美「じゃぁ…行こう……」
七海「そうれすね、モバPさんに針千本を飲ませにいきましょう」
終わり
おまけ
雪美「モバP…昨日…約束…破った……だから…罰…」
モバP「えっ?」
雪美「七海…膝に……乗せて……」
モバP「むしろご褒美だけどいいの?」
雪美「うん……」
モバP「七海もそれでいいのか?」
七海「そうれすねぇ、それが針の一本目れす」
モバP「えっ?」
七海「言ったじゃないれすか~ 針千本飲ますって」
モバP「そ、それはそうだけど」
七海「後999本、これからいっぱい飲ませますから期待しててくださいね♪」
本当に終わり
以上です。
これからも膝の上の恋人こと佐城雪美ちゃんをよろしくお願いします!
前作です。
まゆ「いつも使ってるリボンが切れたので蓄光テープを貼ってみました」
まゆ「いつも使ってるリボンが切れたので蓄光テープを貼ってみました」 - SSまとめ速報
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