キトゥン「土管の先に>>2が?」 (47)

【ヘキサヴィル】
【旧市街 オルドノワ】
【土管の家の前】


キトゥン「新しい異次元に繋がったって本当? ゲイド」

ゲイド「プレシャスジェムや技があるかは分からんがな」

ゲイド「行ってみるか?」

キトゥン「あの赤い人工ネヴィを倒してから、街も元通りになったし……いいことだけど、正直退屈だったからね」

キトゥン「ユニカとか、シドーは忙しそうっていうかあんまり関わりたくないし、クロウはザザ達につきっきりだし」

キトゥン「ニュートとエコルはラブラブだしー」

シアネア「……」ボー

キトゥン「シアネアちゃんはシアネアちゃんだし……」

ゲイド「じゃ、行くのか」

キトゥン「行く! 暇だし!」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1461766683

【イオンモール】


キトゥン「到着!」

キトゥン「わぁ、賑やかだあ……お店がいっぱい!」

ザワザワ
ナニアノコ? コスプレ?
カワイイー ネコ?

キトゥン「いやあ、そんなー。かわいいだなんて」

ゲイド『お前、かなり目立っとるぞ』

キトゥン「見れば分かるよ。さてとっ、あちこち見て回ろっかな」

キトゥン「ダスティ!」gravity on

ダスティ「……」

キトゥン「洋服屋さん、食べ物屋さん、雑貨屋さんも! なんでもあるー!」slide!

ウワー キャー

ゲイド『……適当なところで戻って来いよ』


【オルドノワ】

キトゥン「次は!?」キラキラ

ゲイド「あまり期待し過ぎるのもよくないと思うがのう……」

【2005/12/25】
【神室町】

キトゥン「到着っ……と。マンホールからか。うわっ、寒い……氷が降ってるの?」

重力姫 キトゥン ドンドン

ダスティ「ニャア!」

猫 ダスティ ドンドン

キトゥン「どうしたの、ダスティ?」

ザワザワザワザワ

キトゥン「なんか騒がしいな……いやはや、美少女は辛いね!」
ゲイド『よく見てみろ、何かきな臭いぞ』
キトゥン「え?」


暴徒「錦山組から賞金が出るってよ!」
暴徒「グレースーツのヤクザを殺したやつに大金だってさ」
暴徒「やるっきゃねーだろ!」

キトゥン「うわ、なんか殺気だってるんですけど……」
暴徒「来たぞ!」

ザワザワザワザワ
シニテェヤツダケカカッテコイ!!
オラー コイツマジデヤルキダゼー オメェバカタルォ!? カツキカヨォオッサン

キトゥン「あわわ、なんかおじさんが袋叩きに……っ」
ダスティ「ニャア!」
キトゥン「分かってる、ダスティ!」


桐生「フン フッ セィッ ハッ」□□□□
桐生「オラァ!」△
暴徒「がぅわあぁー!」
暴徒「後ろからだオラァ!」
桐生「(L1L1L1……)」

キトゥン「おじさん、加勢するよ!」gravity kick!
暴徒「ぐわぁあっ!」
桐生「え?」

仮出所 桐生一馬 ドゥワァーン

キトゥン「こんな大勢相手に無茶だよ、逃げよう! 大丈夫、重力グラブで……」

桐生「妙な格好だが……錦の息がかかった嬢ちゃんじゃないようだな」
桐生「助けてくれたことには礼を言うが、それはできねぇ」

キトゥン「こ、殺されちゃうよ!」

桐生「例え死ぬことになろうが、俺は行かなきゃならねぇんだ。錦のところへな」

キトゥン「死んでもって……」

桐生「ここは危ない。今日はうちへ帰ってろ」

キトゥン「せめて手伝わせて!」

桐生「いいから帰れ、」
暴徒「おらぁぁぁ!!」

桐生「せィや!!」虎落とし
暴徒「ぐっ……」drop 鉄パイプ

キトゥン「このっ……!」gravity throw
暴徒「がはああッ!」

桐生「どうなってんだ、物が……」

キトゥン「見たでしょ? これなら足手纏いに  だ っ て    」

桐生「っ? 姿が透けて……」

キトゥン「お、おじさん? あ、こ れ  って、 い  つ か   の」

桐生「おい、嬢ちゃん!!」
暴徒「余所見してる暇あんのかよ!」
暴徒「今だ、殺せ殺せー!」

桐生「チッ、何だったんだ……?」


【オルドノワ】

ゲイド「もともと不安定な異次元だからなぁ」

キトゥン「戻らなきゃ! あのおじさん、やばいって!」

ゲイド「お前さんが考えてるより強いぞ、あの男」

ゲイド「ナナウエぐらいなら素手でいけるんじゃないか」

キトゥン「うそっ?」

ゲイド「まあ心配はいらん」


【ネオサイタマ】
【屋台街】


どんがらがっしゃーん

通行人「アイエエエ!」
通行人「女の子!? 空から女の子ナンデ!?」

キトゥン「もうゲイド、優しく下ろしてよー……」
ゲイド『飛べるだろうに。重力姫の名折れだな』

ダスティ「…」クンクン
キトゥン「ダスティ、どうしたの? また変なもの食べた? 勘弁してよ?」
ダスティ「ニャア!」

キトゥン「それにしても暗い空……インダストリエより汚いなぁ……あ、そういえばこの辺なんか美味しそうな匂いがする! 汚いけど!」

キトゥン「くんくん……おっ! 屋台発見!」

【オスシソバ】

キトゥン「うん、読めない」パラッ
キトゥン「こんにちはー……」

親父「イラッシャイマセ-」

先客「……」ズル…ズル…

キトゥン「ええと……何屋さんですか?」

親父「暖簾の字が読めないのか、お嬢ちゃん。オスシソバだよ。そこの旦那が食ってるだろ」

キトゥン「じゃあ、それ一つ……」

親父「ハイヨロコンデー」

キトゥン「オスシソバって……」チラーリ

先客「……」ズルズル

キトゥン「(……魚? の料理みたいなのが、スープ漬けのパスタっぽい料理に乗っかってる……美味しいのかなぁ)」

親父「オマチド……」

ニ、ニンジャ? アイエエエエエエ!

キトゥン「へ?」
先客「……」ズル……

客「ニンジャ! ニンジャだ!」
店主「アイエエエ!」

親父「ニンジャ? ニンジャ……ニンジャ……ニンジャ!!」

キトゥン「ちょ、ちょっとどうしたの?」

親父「アイエエエエエエエエエ!!!」失禁

キトゥン「」
キトゥン「い、行っちゃったよ……漏らしながら……」

先客「……」
キトゥン「ど、どうしちゃったんでしょうね……」

イヤダ! アタイハカラッポジャナイ!

キトゥン「今度は何?」バッ



ソニックブーム「じゃあ、死にな!イヤーッ!!」ブーム!
ヤモト「ンアーッ!」

キトゥン「あれはっ……女の子が戦ってる!」

ソニックブーム「イヤーッ!!」ブームブームブーム!

キトゥン「危ないっ!!」gravity throw
ソニックブーム「あぁん? イヤーッ!!」ブーム!

KA-BOOON

キトゥン「屋台の木材が……衝撃波を飛ばしてるの?」
ヤモト「ア、アンタは……?」ハァハァ
キトゥン「話は後、もう大丈夫だからね!」

ソニックブーム「何だ? テメェは……ニンジャじゃねぇな。だが一般人でもねぇ」
ソニックブーム「そのガキを庇うってンなら容赦しねぇぞ。ジツに頼りっ放しなのは同じらしいしな、エエッ?」

キトゥン「!!」

ゲイド『そいつは危険だキトゥン、早く離れろ……どうした?』

キトゥン「その声、お、おじさんだよね!?」

ゲイド『ナニ?』

ソニックブーム「何を言ってやがる?」

キトゥン「分かるよ!」
ゲイド『分かるか? 何が?』
キトゥン「おじさんだって分かるよ!」

ヤモト「エッ……」

キトゥン「ダメだよおじさん、こんな女子高生」
ソニックブーム「イヤーッ!!」

キトゥン「イジメっ……危なッ!」回避

ゲイド『しっかりしろキトゥン! どうしたんじゃ!?』

ソニックブーム「NRSか。ハッ、今さらビビってももう遅ぇ! イヤーッ!」ブーム!

キトゥン「ひ、人違いだった……! えーい!」gravity on
ヤモト「……! イヤーッ!!」ダッ

ソニックブーム「サンシタがつるめばマシになるってか? 舐めンなよ」
ソニックブーム「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」ブームブームブームブームブーム!

キトゥン「(避けきれない……なら!)」
キトゥン「Yeeearttt!!」scratch tornado!!

ソニックブーム「台風になったのか面白ぇ! イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」boooooooooooom

キトゥン「ぐっ……うぅッ……ぐぐぐぅう!」

ソニックブーム「とどめだ……」

ヤモト「……イヤーッ!」
ソニックブーム「まずテメェからな! イヤーッ!」ブーム!

ヤモト「ンアーッ!!」

キトゥン「ああっ……」

ソニックブーム「それから、テメェだ!!」jet tsuki!
キトゥン「いやぁッ!」ドゴ

ドサッ

ソニックブーム「フン、寸前で後ろに跳びやがったか。戦い慣れてやがンな……面倒なジツだ」
ソニックブーム「そっちよりゃマシだ、だがカラテは未熟だ!」

キトゥン「いったた……こいつ、強い……!」
ヤモト「っ……(もう、オリガミは……)」

ソニックブーム「どうしたもう終わりか? サイキックに空中浮遊ごときで調子に乗りやがってクソガキ共が」
ソニックブーム「スーサイドは分からなかったが、テメェらはどうかな、エエッ?」

ヤモト「……」ビク
キトゥン「うるさい! この子が何したっていうの! 大のオトナが恥ずかしくないのッ!?」

ソニックブーム「スッゾコラー!!!」

キトゥン「アイエッ……その声で怒鳴られるの超恐い……っ!」

ソニックブーム「何したってか? いいぜ教えてやる、そいつ、ヤモト・コキ=サンは親殺しよ!」

キトゥン「……親殺し?」
ヤモト「……」ワナワナ

ソニックブーム「テメェのようなクズはソウカイヤのニンジャとして飼われるしか道はねぇんだよ!」

ヤモト「イヤーッ!!」slash
キトゥン「ヤ、ヤモトちゃん!」slide kick

ソニックブーム「何がユウジョウだ、笑わせやがって」jet tsuki

ヤモト「ンアーッ!」blast
キトゥン「きゃああぁッ」

ソニックブーム「シンジケートってのは、とことんやるんだぜ」
ソニックブーム「もうしばらくいたぶって……リー・アラキにでもくれてやる。ヘッ、面白ぇモータルもいることだしな。お前ら、死んだ方がましだったろうぜ。間違いなく……」

ズルッ! ズルズルッ! ズルズルッ!

ソニックブーム「……アン? おいコラ、ウルッセーゾコラー! スッゾオラー?」

キトゥン「(あの屋台は……さ、さっきのお客さんだ……出てきちゃダメ……!)」

スッ……

先客「……」つ丼二個
ソニックブーム「!!」

throw!

キトゥン「えっ、えっ、わっ」gravity glove
キトゥン「あ、オスシ ソ  バ ?」

先客「モータルの身でよく持ちこたえた。あとは私に任せておけ」

キトゥン「時間が ……  あ なた は」

「テメェ……テメェはニンジャスレイヤー!テメェいつからそこに……」ソニックブームは狼狽した。赤黒のニンジャは空いた方のドンブリを手に持ったままオジギした。「ドーモ、はじめましてソニックブーム=サン。ニンジャスレイヤーです。おちおち食事もできんな、この街は」


キトゥン「ニンジャ……スレイヤー……」



【オルドノワ】


キトゥン「こ、怖かった……! なんなのアイツ、会ったことない感じの怖さだったよ……!」

ゲイド「あの覆面男ものう。只者ではなかったぞ」

キトゥン「ヤモトちゃん、だっけ。大丈夫かなぁ」

ゲイド「まあ、心配はいらん」

キトゥン「うん。あのお客さん目に見えて強そうだったしね」

ゲイド「……ちょっとくれない?」

キトゥン「やだ!」ズルズルー!



すまぬ……すまぬ……デビチルしかやったことない……わからない……

アニメ見とくから待ってて 安価取ってくれてありがとう マジゴメン

【ヘキサヴィル】
【旧市街 オルドノワ】
【土管の家の前】



キトゥン「おはよう、ゲイド!」

ゲイド「む……キトゥンか」

キトゥン「?」

ゲイド「いや、また繋がったんじゃがな」
ゲイド「行くか?」

キトゥン「いいけど。……何か歯切れ悪いね」
キトゥン「凄く不安定とか」

ゲイド「いや安定はしてる、してるんだが……」
ゲイド「安定し過ぎててな」

キトゥン「いいことじゃん」

ゲイド「急に世界と繋がりが切れてこっちに戻されるってことはそうそうないだろう」

キトゥン「じゃあ、話したい人と最後までお喋りしてから帰れるってこと? 例えば」

ゲイド「そうだな」

キトゥン「いいじゃん、いいじゃん! 早速行こ!」

ゲイド「いいことばかりならいいがのう……」gate open



『There must be a beginning of any great matter, but the continuing unto the end until it be thoroughly finished yields the true glory.』

『どんな偉業にも 始まりがあり 完遂することにより栄光がある』


   Sir Francis Drake, 1587

【暗くて狭い場所】


キトゥン「……出たのかな?」

キトゥン「真っ暗で、狭い……それに冷たい……けほっ! しかも凄く埃っぽいし」

キトゥン「ダスティ? ……ダスティもいない」

キトゥン「参ったなぁ……閉じ込められてるみたい、どうしよう……」

チュインチュインチュインチュイン

キトゥン「!?」

ドガーン ドゴーン

キトゥン「何何何!? は、激しく揺らされてる!」

ガッ ガッ ガッ

キトゥン「叩かれてる!」

ガキッ……

キトゥン「ま、眩しいっ……」



【パナマ沖】
【船上】


エレナ「"今回のアンチャーテッドーー"」●REC

エレナ「"我々はあの伝説の探検家、フランシス・ドレイク卿の棺を発見しました"」

エレナ「"400年以上も前に海底に沈んでいたものです"……」


エレナ「……ねえ、自分のご先祖様の棺を乱暴に扱っていいの?」

ネイト「先祖への冒涜かな?」っへっへっへ~

ネイト「ていうか、俺が子孫だって信じてない、だろっ……」ガツッ

エレナ「だって私の調査によると、フランシス卿に子供は一人もいなかったはずよ」

ネイト「へえ そりゃ間違った歴史だ」ガッ ガッ

ガキッ……


ネイト「……それに」
ネイト「カラの柩は、乱暴に扱ってもいい」

エレナ「え? 空っぽ……」


ネイト「……」rummage
ネイト「……っはっはっはっはっはァ~、やっぱり」つ日記

エレナ「何? ちょっと見せて」

ネイト「ダメダメダメ ダメだ」
ネイト「棺だけを見せる、って 約束だろ」

エレナ「ちょっと待ってよ、うちの番組がお金を出さなかったらなんにm」
ネイト「おいおい、これで番組は出来るだろ?」

エレナ「……ドレイクさん。サインしたわよね契約書に」
エレナ「私には発見した物を全て見せてもらうって話で……」
ネイト「えぇ? あはははは……」

ブーン……

ネイト「……っと、その話は後だ」タタッ

transceiver on
ネイト「サリー 厄介なことになった 来てくれ」ザッ

エレナ「厄介って何……」

ネイト「ああ……海賊だ」

エレナ「海賊?!」

ネイト「今風のね。高速ボートと銃で武装する漁師の副業さ」ドサッ

つ鞄【N Drake】

ネイト「奴ら男の人質は取らない。お目当てはそいつだろうな」take gun

エレナ「ちょっと人の話聞いて……」


boat squad inbound


エレナ「……警察とか何か呼んだ方がいいんじゃない……?」

ネイト「いいこと言うね」
ネイト「でも俺たちだって、ここに来る許可を取ってないからね」

エレナ「はいィ?」

ネイト「だから……俺たちも、パァナマの刑務所に入りたくなきゃあ、自分でカタつけるしかないだろ」

エレナ「……刑務所……」

ネイト「そのコメント、パナマの監獄に入ったことないだろ?」

エレナ「あるの?」

ネイト「さあね」
ネイト「使い方分かるか?」つDefender

エレナ「え? ……、もちろん。カメラと一緒よ」
エレナ「構えて狙う。でしょ?」

ネイト「そのとーり」チャキッ
ネイト「さ、行くぞ」

エレナ「……ハァ」





棺「……」ズズズ


エレナ「こいつらどこにいたの?」
ネイト「ああ、実は尾けられてた。撒いたと思ったんだが」BANG
エレナ「どこで怒らせたのよ!」
ネイト「それは話すと長くなる」BANG BANG

海賊「ぐわぁ!」
海賊「クソッタレが!」dive

エレナ「上がってくる! 仲良しじゃないみたいね!?」
ネイト「喋ってないでガンガン撃て!」BANG BANG BANG

海賊「殺す相手を間違えたな!」boarding
ネイト「おらっ!」□△□
海賊「うがぁあッ」
ネイト「今のは痛ぇぞ」reload

ザザザザザ……

エレナ「どんどん来るわ……って、ドレイクさん! あれ!」

ネイト「ああ!?」

海賊「死ねぇぇぇ!!」BLAMBLAMBLAMBLAM

ネイト「機銃か……隠れろ!」
エレナ「ああもうっ!」

棺「」チュインチュインチュインチュイン

海賊「よし、あそこだ!」
海賊「任せとけ……」aiming Ruchnoy Protivotankobyy Granatomyot

ネイト「……やっぱ離れろ!!」
エレナ「どっちよ!!」

パシュッ シュバァッ
ドゴーン

ネイト「外したか? ヤバいな……」
ネイト「まだか サリー!」BANG BANG

エレナ「私達に当たらなかっただけよ! 船が……絶対保険下りない……」

ブロロロロ……

ネイト「!」
ネイト「助けが来たぞ!」

ドガーン ドゴーン
ドーン

ネイト「船が爆発する、急げ!」

エレナ「カメラOK、行きましょ!」

ネイト「よし海に……、っ?」


棺 ゴゴゴゴゴゴゴ


ネイト「(棺の蓋が閉まってる!?)」
ネイト「(確かに開けて……いや、そんなこと気にしてる場合じゃ……)」

エレナ「ドレイクさん!?」

ネイト「……先に飛び込んでろっ!」つバール

ガッ ガッ ガッ

ネイト「このっ、早く開けよ俺まで焼き鳥になっちゃうだろうが開け!!」ガキッ…


coffin open

キトゥン「ま、眩しいっ……」


ネイト「は?」
キトゥン「え?」

KA-BOOON

エレナ「何やってるのよ、ちょっとドレイクさんッ!?」


ネイト「とッ……言葉通じるか!?」

キトゥン「は、はい!」

ネイト「起き上がって海に飛び込まなきゃ船が爆発して死ぬ分かったな!」dash dive
キトゥン「分かりました!」dash dive

エレナ「何モタモタ……えっ、あなた誰!?」


ドボン ザブン

KA-BooooooooooooM

ブルルルルルル……


ザバァッ

ネイト「ぶはぁッ!」

サリー「ヘッハッハァ」aircraft hutch open
サリー「やっぱぁヒーローがいなくちゃダメみたいだねぇ」

ネイト「何言ってんだ、船が吹っ飛ばされるまでは上手く行ってたんだよ!」ハハハ

ネイト「無事か?」

エレナ「……こ、これぐらい慣れっこよ」∩camera
キトゥン「そういえば泳ぐのって初めてかも……」swim

サリー「おや、これは今をときめく美人レポートさんと……んん、エキゾチックなお嬢さん」つ手

エレナ「はじめまして」つ

キトゥン「あっ、ありがとうございます……」

サリー「ここでなきゃ乾杯でもしたい気分だ」let go cigar

サリー「ビクター・サリバンです」take hand
エレナ「エレナ・フィッシャーです……」

キトゥン「(手の甲にキス! サリバンさん年の割りにやるなぁ……私は?)」

ネイト「出たよスケベオヤジめ……」スカッ
キトゥン「はい、手」
ネイト「サンキュ」グッ

エレナ「……で、その子は?」

サリー「かわいいけど行きは居なかっただろ? 海賊には見えんが」

キトゥン「……えーと」

ネイト「俺も気になってる」
ネイト「だが、ヤツラに見付かる前に出発するのが先だ サリー」

ブルルルルルルロロロロロロロロロ……

【パナマ洋上】
【サリーの飛行機】


サリー「で?」cigar

ネイト「フランシス卿からプレゼントだ」つ日記

サリー「あの子がか! 棺に眠るお姫様ってわけだ!」

ネイト「違うよサリー これだこれこっち」

サリー「冗談だよ」

ネイト「(冗談でもなさそうだけど)」

サリー「……おい、こりゃもしかしてあの?」

ネイト「ハッハァ……フランシス卿の日記だ」


エレナ「……」

キトゥン「……」

エレナ「あなた、どこから現れたの? さっき銃撃戦が始まるまではいなかったわよね」

キトゥン「多分……あーでも、それっぽい音してたかも……結構棺に当たってました?」

エレナ「棺の中に……?」

キトゥン「なんていうか、その、はい。私もちょっとよく分かってないんですけど……」

エレナ「うーん……」


ネイト「俺が睨んだ通り、彼は死んじゃいなかった」
ネイト「でかい獲物を狙ってたんだ……」

サリー「面白くなってきたぞ!」

エレナ「……あの、さっきの続きなんですけど」return gun

エレナ「落ち着いたらその日記見せてもらうからね」

ネイト「もう見せただろ、棺の中身」クイ

キトゥン「ど、どうも……」

エレナ「ふざけないで。」

ネイト「……」
サリー「……」
キトゥン「……」

【アマゾン熱帯雨林】
【のどこかの港】
【桟橋 船の中】


エレナ「……! ……? ……っ!」TELTEL


キトゥン「……(エレナさん、外で通信機と口論してるみたい……)」

ネイト「いいか、フランシス卿は太平洋へ航海した時に、スペインの船団を奇襲したんだ」

キトゥン「すぺいん……?(知らない国の名前だ……)」

ネイト「情熱の国ね」
サリー「女の子がアツい」

ネイト「船にあった資料を奪い、その全てをこの日記に記録した」

サリー「そうか、それで」

ネイト「だがイギリスに戻ると、サーと呼ばれた海賊はその全てを没収された。日記も。勿論口外することは許されなかった」

キトゥン「いぎりす……(国……だよね?)」

ネイト「紳士の国な」
サリー「英国美人ってのは聞かねぇなあ」

ネイト「フランシス卿はこの航海で何かを発見したんだ。秘密にしておく価値のあるもの……何かものすごいものだ」

サリー「ネイト! そんな回りくどいことはどうでもいいから!」
サリー「はっきり! ずばっと! 言っちゃってくれ!」

ネイト「ハァ ホントにせっかちだよな、アンタ」
ネイト「そんなんじゃ女に嫌われるぞ」

サリー「モテまくりだ」

キトゥン「(ホント?)」

ネイト「よしじゃあ、まずいいものを見せよう」

サリー「……ホッホッホォー……」
キトゥン「……」ヒョコ

キトゥン「これって……川?」

サリー「そう。ここ、アマゾン川の地図さ……でもって……」

ネイト「どーだ」

サリー「……エル・ドラドの黄金!」let go cigar

ネイト「これぞデカいヤマだろ!」
ネイト「その気になったか?」

サリー「もちだ!」

キトゥン「エル・ドラドの黄金……?」

ネイト「"黄金の男"って意味の、黄金の都の名前だ」
ネイト「金細工の技術がある街の存在に尾ひれがついて、都になった……ってのが伝説の由来だが」
ネイト「フランシス卿は見付けたんだ、その伝説を!」

サリー「他に手がかりは?」

ネイト「これだけだ しかも最後のページは破られてる ……だがなサリー……」

ネイト「これは……二度とないヤマだ」

サリー「ああ……」
キトゥン「おお……(なんか、凄そうな話になってきてる……)」


サリー「ただ、ひとつ……いやふたつ問題がある」

キトゥン「?」

エレナ「今言った通りです……沈んだんです」
エレナ「そんな、だから保険をかけてるんですよね? ……うそ……」
エレナ「…………カメラは無事に決まってますよ! 新品同様、問題なしです……」



ネイト「サリー、あっちはほっといて平気だ」
ネイト「超ぉーたくましい」

サリー「だ・な!」
サリー「じゃあ『黄金の都を見付けた』って彼女に言って、今夜テレビで生放送ってか?」

サリー「ゲストのハリソンにワイプで『スゲェナ…』って言われながら宣伝か!」

ネイト「バカ言うな なんのだよ……」

サリー「だろ? このままだとさっきの海賊みたいなやつらまでお宝を狙いに来ちゃうぞ?」
サリー「彼女なんてどうでもいい 今すぐ出発だ」

ネイト「大した紳士だな サリー」

サリー「まあな 性分だ」



ネイト「……」
サリー「……」

キトゥン「……それで、ふたつ目っていうのは?」

ネイト「わかる サリー」
ネイト「そんな胡散臭い目で見るなよ ホントなんだって」

サリー「将来性バツグンなお嬢さんにこんなこと言いたかないんだがな……」

サリー「キトゥン(仔猫)? ……偽名にしたってもうちょっとこう……衣装とかピッタリだけどさぁ」

キトゥン「(ふたつ目って、私か……まあそうだよね……)」

ネイト「……棺を二回開けた。一回目はこいつを見付け……船が爆発した時、開けっ放しにしてた棺が閉じてて開けたらジャーン、キトゥンの登場だ」

ネイト「番組のテコ入れじゃなきゃ 神秘さ マジに……」ハァ

サリー「番組のテコ入れじゃなきゃなんだってんだネイト、お前らしくない」

キトゥン「(ダメだ、完全に疑われてる……話が進まない……)……あの……ちょっといい?」

サリー「……何?」

キトゥン「私の入ってたあの棺がフランシスさんって人のだったのは、なんとなく分かったんですけど……」

キトゥン「そのエル・ドラドっていうお宝、フランシスさんと関係があるんだよね?」

ネイト「ああ」

キトゥン「それ探すの、私も手伝うよ! もしかしたら元の世界に帰れるかもしれないし!」

ネイト「元の世界って……」

サリー「徹底してるなぁお嬢さん?」

キトゥン「もうそれでいいから……私も連れていって!(ああもう、せめてダスティがいれば楽なのに……)」

サリー「どうする ネイト」

ネイト「そうだな……」
ネイト「地元の警察はお泊まり三名になるからダメだしな」
サリー「ああ……」

ネイト「運動神経もまあ悪くない」
サリー「……ああ?」

ネイト「しょうがねえ 連れてくか」
サリー「おいおいっ……」

キトゥン「やった!!」

ネイト「ジャマはしないでくれよ?」

キトゥン「大丈夫! 多分!」

サリー「……やれやれ…………ま 華があった方が気分もいいですし」cigar

サリー「いつものいくか?」



サリー「 」ゞ
キトゥン「 」bye-bye

エレナ「ハーイ……」hi…

エレナ「……カメラクルーを送ってください、そうすれば私が……」


boat leave port


エレナ「Son of a bitch……!!」
エレナ「ちょっと!」dash

キトゥン「(エレナさんごめんなさいー……!)」

エレナ「……絶対ゆるさない……!!!」

【熱帯雨林奥地】


ガサガサ


ネイト「……」テクテク

キトゥン「(暑い……暑いし、草が一杯だし……チクチクして……袖のある服で来ればよかった……)」

キトゥン「(でもあんまりカッチリしたのだと倒れちゃいそうだしなあ……)」テクテク…
キトゥン「(…………わたしって、これと制服とメイド服と軍服とライダースーツしか持ってないんだっけ……)」
キトゥン「(こないだのイオンモールで買っておけばよかった……)」

サリー「おい……二人とも!」

サリー「待て、ゆっくり頼む……俺はもう若くないんだ! ……ハァ」

キトゥン「エレナさんにちょっかい出してた時はあんなにはしゃいでたのに」

ネイト「それに、リマの酒場の子とは元気によろしくやってただろ!」

キトゥン「よ、よろしくって……」

サリー「聞きたい~?」

キトゥン「…………別に……」

サリー「……ヘッ、あんときゃ別だ! ま、確かに俺はまだまだイケるがな?」

ネイト「ヘッヘッヘ まあ」
ネイト「頑張れよじいさん もう少しで着くからさ」


サリー「……ッヘヘ おい、思い出しちゃうなぁーー」
サリー「昔麻薬王のパブロ・エスコバルに偽の16世紀の聖人像を掴ませた話はしたかぁ? ハハハ ……ありゃあヒヤヒヤだった……」
サリー「でも偽とバレる前に俺は……」

ネイト「(この辺で準備運動でもしとこっかな)」jump
キトゥン「(暑いなあ……。あ 川冷たい……)」groggy…

サリー「おいネイトキトゥン聞いてんのか!」

ネイト「ばっちり聞いてるよー」
キトゥン「え? 何?」

サリー「……ああ 体力のムダだな」


サリー「フランシスちゃんはホントにこんな所まで来たんだろうなあ」
サリー「かなりイギリスから遠いぞ……」

キトゥン「確かに あんまり紳士って感じはないね……」

ネイト「あは それウケる」




サリー「ここか?」

ネイト「……変だな」
ネイト「GPSによればここの筈なんだ」

サリー「使い方が分かってないんじゃないのー? 見せてみろ」
ネイト「いや あってる筈だ」

サリー「ここには 何もないぞ」

サリー「……いつもの どん詰まりだ!」

ネイト「怒るなサリー 落ち着けよ」
ネイト「探してみよう」

サリー「こりゃあ 歓楽街で花嫁を見付けるようなもんだ……」

キトゥン「…………! あっ」


ミニダスティ「……」dash


キトゥン「ダスティ!?(しかもまた小さくなってる!?)」

ネイト「キトゥン?」

サリー「どうしたお嬢さん」

キトゥン「ネイト、あっちだよ!」dash

ネイト「おい待てって……!」

サリー「だからもうちょっとゆっくり!」


キトゥン「(小さいダスティ……いつかの夢の時と同じだ!)」
キトゥン「(そういえばゲイドの声も聞こえないし)」

キトゥン「(世界が安定してるって言ってたのと何か関係があるのかな……? とにかく追わなきゃ!)」

キトゥン「ああもう 草がジャマ!!」brush!


ガサッ


キトゥン「あっ、抜けた!」

【遺跡跡】


ネイト「いきなり駆け出すから何かと思えば……こいつは……」

サリー「ハァ ハァ……、あった、きっとこれだ!」

ネイト「お手柄だなキトゥン!」

キトゥン「いや わたしはダスティを……」

ネイト「ダスティって?」

キトゥン「わたしのネ……」

キトゥン「(コって言ったらさらに胡散臭がられそうな気がする……)」

キトゥン「……ん導力にビビっときて」

ネイト「……そいつはいいな 当てにしてるぜ?」

キトゥン「はは……(あんまり変わんない……)」

ネイト「……インカのものより……さらに古いな ざっと2000年くらいか」

サリー「はっ……」

キトゥン「……」キョロキョロ
キトゥン「……上から見れれば楽なんだけどね」

ネイト「そういうことだな」climbing

キトゥン「そこから登れそう?」follow

ネイト「おっ、やるね ついてこれるか?」jump

サリー「気を付けろよお嬢さん! ネイト何が見える?」

ネイト「何も」jump and jump
ネイト「(あの岩の下……)」


キトゥン「わあ スゴいねネイト」downstairs

サリー「俺が仕込んだのさ キトゥンも大したもんだったぞ」

キトゥン「サリーがぁ?」

サリー「疑ってんのか ホントだぞ!」

キトゥン「はいはい……」


ネイト「おい 退いててくれ!」puuush…


Baam!!


キトゥン「遺跡の下に通路が……」

サリー「グッドだ坊主! ん、懐中電灯ちゃんが必要だな」
ネイト「キトゥン 予備のやるよ」

キトゥン「ありがとうーー」turn on


バサバサバサバサバサバサ


キトゥン「ひぇああッ!?」

ネイト「コウモリコウモリ」

キトゥン「見えててやったの!?」

ネイト「そんな気がしたんだよ」

【遺跡跡 地下】


サリー「あったかくて居心地いいねぇ」

ネイト「はははは 想像してた場所と違ったか?」

キトゥン「今度はジメジメする……(ダスティ、いないな……)」

サリー「ああ……黄金はどこにある?」

ネイト「何世紀も前に堀り尽つくされたんじゃないか?」
ネイト「……これを見ろ。フランシス卿も先を越されたらしい」pick up helmet

キトゥン「……兜?」
ネイト「昔の情熱の国のな」

サリー「……クソ!」Surry throw!

ネイト「何だよサリー?」
サリー「ここに遊びに来たわけじゃないんだぞネイト!」

サリー「真面目な話 今回のこれに賭けてたんだ! 真剣に……」

キトゥン「(……宝探しに?)」

ネイト「リマの酒場でちょっと遊び回りすぎたか?」

サリー「それもあるが……ちょっとタチの悪いやつらと色々あってな」boots fumble

ネイト「だーから怪しい奴らには関わるなって言ったんだ」look wall
ネイト「怪しい女にもな……」

サリー「おい 人に言えた義理かよ?」

ネイト「……それ、
キトゥン「それどういう意味?」

キトゥン「(…………自覚はあります……)」

サリー「…………」
サリー「……あのレポーター いい女だと思っちゃってるだろ?」

ネイト「……ああ、エレナか? まさか」
ネイト「そんな気があったらみすみすあの桟橋に金具みたく置き去りにしないよ」

サリー「……ヘヘー! 恋と宝探しは何でもあり!」

ネイト「フ じゃ、これは恋か宝探しか?」

サリー「とぼけちゃうの? そりゃハマったねぇ」

キトゥン「サリー?」

サリー「嬢ちゃんのこと言ったんじゃないよ ホントホント」

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