はい
竜華「それでなー、やっぱりウチ怜のこと好きやねん///」
怜「はいはい、もうさっきからそればっかやん竜華は……ん?」
咲「ふえぇ……また迷子になっちゃったよ……和ちゃん、助けてよ」
怜(あれは……恐らくチャンピオンの妹やな。角のあたりが宮永照とそっくりや!)
怜「おい竜華」
竜華「何ー?」
怜「私ちょっと喉乾いたわ。悪いんやけど飲み物買ってきてくれへん?」
竜華「うん、ダッシュで買って来るわ!何がええ?」
怜「あー、何でもええわ。とりあえずゆっくり行ってきてや」
竜華「え、でも喉が乾いとるなら急いだ方が――」
怜「……私、言うこときかへん竜華は嫌い」
竜華「ゴ、ゴメン怜!ゆっくり買いに行くからウチのこと嫌いにならんといて!!」
怜「はいはい」
竜華「じゃ、ウチ行ってくるから!」ノロノロ
怜(よっし、これで邪魔者は消えたで!)
咲「なんでこんな時だけ和ちゃんは私の傍にいないんだろう……」
怜「ゴホン」
咲「ふぇ?」
怜「う、うーん……ちょっと目まいがする……」バタリ
咲「うわ、大丈夫ですか!?救急車呼びますか?」
怜「ゴ、ゴメンな……でもちょっと横になれば大丈夫やから、とりあえずベンチに運んでくれへん……?」
咲「は、はい!ベンチですね。あ、丁度いいところにベンチがあったよ!あそこで休みましょう!」
怜「見ず知らずの方、わざわざ運ばせてもらってすまんな……」
咲「気にしないでください!」
怜(ぷくく、ちょろいで)
咲「ベンチに到着しましたよ!」
怜「うん、ホンマにありがとうな……よっこらしょ」
咲「いえいえ、困った時はお互い様ですから」
怜「ところで、まだ名前聞いてへんけど……」
咲「あ、私は宮永咲っていいます」
怜「咲ちゃんかぁ……(宮永咲……やっぱりチャンピオンの妹か)」
怜「私は園城寺怜っていうんや、よろしくな」
咲「はい、よろしくお願いします」
怜「咲ちゃん、いきなりで悪いんやけど膝枕お願いしてもええ?」
咲「えっ、膝枕ですか……」
怜「せや……うっ、ゴホゴホゴホッ!!は、はやく――」
咲「うわわ、大丈夫ですか!?私の膝枕なんかでよければどうぞ」
怜「ホンマにすまんな……ではお言葉に甘えて」ポフッ
咲「ひゃ」
怜(ぐへへ……咲ちゃん、反応が初々しくてかわええわ)
怜(寝心地は竜華に比べるとちょっと物足りないけど、まぁええわ)
怜(チャンピオンの妹の膝枕なんか二度と味わえへん、堪能しまくるで~!)スリスリスリ
咲「あ、あのっ!」
怜「ん~」スリスリスリ
咲「その、くすぐったいんですけど///」
怜「ウチはくすぐったくないで~、むしろ気持ちええわ」
咲「うぅ///」
竜華「やっと自販機に到着したで」
竜華「えっと、怜の好きな飲み物は……売ってへんやんけ!!」
竜華「仕方ない、ここは無難にボカリスウェットでも買っていこう」チャリン ゴトン
竜華「えっと……ウチはどれにしよう――はっ!」
竜華(もしかして、これ一本だけ買えば怜と間接キス出来るんちゃう?)
竜華(うん、ありえる話しや!ちょっとシミュレーションしてみよ)ポワワ
――――――――――――――――――――――――
竜華「怜ー、飲み物買ってきたでー!」
怜「うん、いつもありがとうな竜華」
竜華「気にせんでええよ、はいボカリ!」
怜「どうも……ゴクゴク、は~、生き返るわ……って竜華は何も買ってきてへんの?」
竜華「あっ、怜のこと考えたら自分の分買うの忘れてしもーたわ(棒)」
怜「竜華もうっかり屋さんやなぁ」クスクス
話し→話
怜「はい」
竜華「ん?」
怜「私こんなに飲めへんし竜華に分けてあげる」
竜華「怜……ありがとう、愛しとるで」ゴキュゴキュ
怜「うん。私も竜華のこと好きやで」
――――――――――――――――――――――――
竜華(ぐっふっふ、これやこれ!)
竜華(怜と間接キスは出来るわ、ますます仲良くなれるわで最高や!)
竜華(うん、この作戦でいこう。待っててや、怜!)ノロノロ
淡「あついー……」グテーッ
照「……」ペラペラ
淡「テルー、こんなところで読書してないで冷房効いてるとこに行こーよー」
照「私冷房苦手……」
淡「もー!テルーが迷子にならないように監視役に指名された私の気持ちも考えてよ!」
照「……これあげる」チャリン
淡「500円……?」
照「これで好きな飲み物買ってきていいよ」
淡「やったー!んじゃちょっとそこの自販機行ってくるねー!」タタタッ
照「あ、ついでに私のも――行っちゃった」
淡(何買おー♪……ん?)
竜華「ふんふふーん」ノロノロ
淡(あれ、千里山の大将じゃん。……何であんなスローペースで歩いてるんだろ)
竜華「怜、待っててな~」
淡(……気になる。つけてみようかな?……うん、面白そうだしそうしよう!)
淡(待てー)コソコソ
竜華「♪」
怜(ふわぁ……膝枕してもらうと眠くなる現象て何ていうんやろ)
怜(アカン、睡魔が半端ないわ……ちょっと寝かせてもらお)
怜「すぅすぅ……」
咲「あ、あの園城寺さん……そろそろ――」
咲「うわわ、眠りについちゃってるよ。どうしよう……」
咲(もうちょっとこのままにしてあげたほうがいいよね……)
怜「う~ん……咲ちゃん……すやすや」
そのころ竜華
竜華「怜ー、飲み物買ってきたでー!……って、怜おらへん!!」
竜華「ど、どこに行ったんやろ……」
竜華「!!」
竜華「まさか……ウチが目を離してる内に誘拐されてしもーた!?」
竜華「あわわわわ」
淡(ん?もしかして今私の名前を呼んだ??)
淡(そっか、千里山の大将の能力は他人の呼吸や体温を感じて麻雀するんだっけ)
淡(仕方ない、つけてたのを謝って帰るとしますか)
淡「あははは、ゴメンねー。何か面白そうだったから尾行してたよ」
竜華「へ?」
淡「え?」
そのころ竜華
竜華「怜ー、飲み物買ってきたでー!……って、怜おらへん!!」
竜華「ど、どこに行ったんやろ……」
竜華「!!」
竜華「まさか……ウチが目を離してる内に誘拐されてしもーた!?」
竜華「あわわわわ」
淡(ん?もしかして今私の名前を呼んだ??)
淡(そっか、千里山の大将の能力は他人の呼吸や体温を感じて麻雀するんだっけ)
淡(じゃ、最初からバレバレだったわけだ。仕方ない、つけてたのを謝って帰るとしますか)
淡「あははは、ゴメンねー。何か面白そうだったから尾行してたよ」
竜華「へ?」
淡「え?」
竜華「あんたは白糸台の大将……」
淡「う、うん……」
淡(ってもしかして、つけてたのバレてなかったの!?あちゃー、しくっちゃった)
竜華「お願いや!」
淡「え」
竜華「ウチの大事な恋人が誘拐されたんや!アンタも捜すの手伝って!!」
淡「ゆ、誘拐!?」
竜華「うわああああん、怜どこ行ったんや、返事してや~!」
淡(うっわ、何かメンドクサイ感じになっちゃった)
竜華「うぅ……ひっく……ぐすっ」
淡(あーダルい……)
淡「はぁ、えっと名前なんていうんだっけ」
竜華「? ウチは清水谷竜華やけど……」
淡「いや、その誘拐された人の名前」
竜華「園城寺怜や」
淡「園城寺怜……ね。ちょっと待っててね」
淡「ん~……はぅ!」カッ
竜華「な、何や……白糸台の大将の髪が急にユラユラしだしたで……!」
淡「ほんとはこの能力使いたくなかったんだけどね、私が本気出せば探し人なんでこのユラユラですぐ察知できるんだ」ユラユラ
竜華「ホ、ホンマに!?」
淡「まぁね、あと私のこと淡、もしくはあわあわちゃんで呼んで。白糸台の大将って長くてメンドクサイから」ユラユラ
竜華「う、うん!あわあわちゃん、おおきにな!」
淡「むっふー!」ユラユラ
淡「ふんふむ……」ピコンピコン
竜華「……何この音?」
淡「えっとね、この音が反応しだすとその探し人が近くにいるって合図なんだ」
竜華「じゃ、じゃあ怜はそう遠くないところにおるんやな!?」
淡「まぁね……むむむ?こっちの方角から強い反応が……」ピコンピコン!!
淡「竜華、こっちだよ!ついてきて!!」
竜華「う、うん!」
竜華(……それにしてもそのピコンって音はどっから鳴っとるんやろ?)
そのころ怜
咲「あ、あの園城寺さん……」
怜「むにゃむにゃ……ん、おはよう咲ちゃん」
咲「あ、おはようございます……じゃなくて、そろそろいいですか?」
怜「何がー?」
咲「その……膝枕です」
怜「うーん、どうしよ。咲ちゃんの膝枕めっちゃ気持ちええしなぁ」ジュルリ
咲「そ、そんなぁ」
淡「たぶんこの当たりだと思うんだけど……」ピコンピコン
竜華「あ!見つけたで!――えっ」
淡「え、どこどこ?……あ、あのベンチに座ってる人かな。私のユラユラがそう示してるよ」
怜「あと1時間~♪」イチャイチャ
咲「園城寺さんったら///」
竜華「」
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません