承太郎「サンドマン?」 (52)

スティール・ボール・ランのサンドマンがスタクルメンバーに加わるSSです

不定期更新

矛盾発生するかも(特にイン・ア・サイレント・ウェイの能力)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1461298869

砂漠

ポルナレフ「ヘリコプターだッ!」

花京院「言われなくても見りゃあわかる」

ジョセフ「来たか…スピードワゴン財団のヘリじゃ!」

承太郎「まさか今度はあのヘリに乗るんじゃあないだろうな」

ジョセフ「いや…『助っ人』を連れてきてくれたのじゃ」

ポルナレフ&花京院「『助っ人』!?」

ジョセフ「1人はちと性格に問題があってな、今まで連れてくるのに時間が掛かった」

花京院「1人は…ということは、助っ人は2人以上いるのですか?」

ジョセフ「察しがいいのう、花京院。そうとも…助っ人は2人じゃ。
1人は『愚者(ザ・フール)』のカードの暗示を持つスタンド使いじゃ」

ポルナレフ「『愚者』ゥゥフ?なにか頭の悪そうなカードだな」

アヴドゥル「敵でなくて良かったって思うぞ。お前では勝てん!」

ポルナレフ「何だとこの野郎ッ、口の利き方に気をつけろ!」

花京院「やめないか。ヘリが着陸したぞ」

SPW職員「」ザッ

??「」ザッ

ポルナレフ「何だあ?妙な格好じゃあねえか」

花京院「話には聞いていたが…まさか、アメリカの原住民『インディアン』ですか?」

ジョセフ「うむ。ワシが日本に来る前に知り合ったアメリカの友人…『サンドマン』だ!」

アヴドゥル「ジョースターさん、だから彼の名前は『サンドマン』じゃあありません。
音を奏でる者…『サウンドマン』です」

サンドマン「すまない、ジョースターさん。捕獲に予想以上に手こずってしまった」

ジョセフ「なに、気にすることじゃあないさ。よくぞ連れてきてくれた。サンドマン」

承太郎「捕獲…だと?」

ポルナレフ「じゃあ、その助っ人ってのはこの男と…アンタってことか?」

SPW職員「いえ、もう1人は後ろにいます」

ポルナレフ「おいおい、どこにいるってどこによッ!」

ナンダ?コノベトベトハ オオオオオオオオ! コッコッコッコイツハーッ!

サンドマン「俺はサウンドマン。
ジョースターさんとアヴドゥルとは2ヶ月ほど前に知り合った」

アヴドゥル「彼は白人に、アリゾナの先祖代々の土地を追われた身だ。
そしてある時、サウンドマンは1人で旅に出た。
巡り巡った挙げ句に、彼は不動産王のジョースターさんの所へやって来た」

サンドマン「憎き白人相手だ。初めはどんな手段を使おうとも…と思ったが、ジョースターさんは自ら、親身になって俺の話を聞いてくれた。
そして言った。
「ワシに任せておけ。金は要らん。ただ、少し協力して欲しい事がある」と」

ジョセフ「それがあのポルナレフの髪を毟っている犬、『イギー』の捕獲じゃ」

承太郎「あの犬が…」

アヴドゥル「そう。『愚者』のカードの暗示のスタンド使いだッ!」

花京院「じゃあ、君のスタンドは…」

サンドマン「俺のこの『能力』には既に自分で名前を付けた。
能力名は…『イン・ア・サイレント・ウェイ』」

アヴドゥル「彼のスタンドは、戦ってみればわかる。かなり強いぞ」

ポルナレフ「おおおおおおおおお!!」

イギー「ワン!ワン!」

アヴドゥル「早速仲が良くなってきたじゃあないか、ポルナレフ」

ポルナレフ「うわああああああ!!」

サンドマン「大丈夫か?こいつは髪を毟った後、顔で屁をこく癖がある」

ポルナレフ「先に言えッ!……んで、アンタは?」

サンドマン「俺はサンドマン。この犬と同じく助っ人として」

イギー「」クンクン

サンドマン「…何か感じたか?イギー」

イギー「……」


ポルナレフ「?」

ンドゥール「フフ…犬め。このンドゥール様に勘づきおったか」

バババババババババババババ

ポルナレフ「ジョースターさんなんとかしてくれよッ!
なんでこのクソッタレのワン公がシートに座って俺っちが荷台にいなきゃあならねーんだよッ!
狭くって腰が痛ぇーよッ!しかもおかげで人が入りきれなくなって、サンドマンだけ乗れてねーじゃあねーかよッ!」

ジョセフ「好物のコーヒーガムの味がなくなるまで待つしかないな……味がなくなったら新しいガムで荷台に来るように誘って、その隙に座るんじゃ」

イギー「ガルルルルル」

花京院「しかし…サンドマンは後で迎えに行くのですか?これでは手間が掛かりm」

ジョセフ「」チョイチョイ

花京院「?……えぇッ!?」

サンドマン「」シュゴォオオオオオオッ

承太郎「何ッ、車より速いだと…?」

サンドマン「」グン グン グン

花京院「なんだ…こ…この人…加速した……く…車を引き離していくぞ……」

ポルナレフ「人間の走りがッ!あいつ!どうやってここまで来たんだッ!?
人間が車より速いなんて事がありうるのかッ!!」

ジョセフ「ああ、言ってなかったのう。サンドマンは大地を味方につけた男じゃ。生身のダッシュでとんでもないスピードが出る」

ポルナレフ「おかしいだろあいつ!どういうメカニズムであんな早く走れるんだよッ!」

ジョセフ「それは…」

サンドマン「!」

ジョセフ「ムッ!」

車「」ズギャァアアアアアアアアアア

一同「うわああああああああああ」

イギー「ワン!アンン!」

車「」ズズゥゥン

ポルナレフ「なっなんだァ――――ッ!?」

ジョセフ「み…見ろッ、あ…あれを!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ジョセフ「こっこいつはッ!」

サンドマン「俺の乗っていたヘリコプターだ………」

花京院「飛び去ったSPW財団のヘリが砂に埋まっているぞッ」

アヴドゥル「兵器による攻撃の跡はないな」

花京院「なんかそのままドスンと落ちた感じだ」

ポルナレフ「ま…まさかッ!」

ジョセフ「気をつけろッ、敵スタンドの攻撃の可能性が大きい!」

承太郎「見ろ、パイロットだ」

サンドマン「まだ息がある」

ジョセフ「大丈夫かッ!しっかりしろ!!いったい何があったんだッ!」

SPW職員「み……み…ず」

ジョセフ「何!水が欲しいのか。おいポルナレフ、そこの水筒をくれ」

サンドマン「!」

ジョセフ「ほら、しっかりしろ水だ。ゆっくり飲んで」

サンドマン「ジョースターさん!水筒を今すぐ投げ捨てろッ!!」

ジョセフ「何ッ?」

サンドマン「」パシッ ブンッ!

水筒「」ビチャッ

ジョセフ「な…何のつもりじゃ、サンドマン!」

サンドマン「この水は罠だ…」

アヴドゥル「何故そう言いきれる?」

サンドマン「その水筒、そもそも何故蓋が空いているんだ?彼は飛び立つ前に水を飲んでいたが、蓋を閉め忘れるなんてことはないはずだ。
彼が落ちてから水を飲んだにしても、落ちてた場所と距離がありすぎる」

花京院「たしかに…それに水筒に全く外傷がないのに、蓋だけが取れるなんておかしい。この蓋は回して閉めるタイプなのに」

ポルナレフ「水筒に気をつけろッ!」

花京院「違うポルナレフ!注意すべきは…中の水だッ!」

ジョセフ「その場に伏せて様子を見るんじゃ、敵スタンド使いを探せ!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

承太郎「本体は見えないな…」

ポルナレフ「お、俺はパイロットを車に乗せるぜ」ザッ

水たまり「」ジュワワワ

花京院「ハッ!ポルナレフ、水がッ!」

ポルナレフ「何ィ!?」

ジョセフ「水が人の手の形にッ!」

ポルナレフ「追ってくるぜ!!」

ジョセフ「走れポルナレフ!ここの水から逃げるんじゃ!」

ポルナレフ「はっ、速い!」ドザザ

水たまり「」シュゴォオオオオオオオオ

時計「」ドサッ

ポルナレフ「うおおおおおおおお―――ッ!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

時計「」ピピピピピピピピピピピピピピ

承太郎「!」

水たまり「」クルッ

水たまり「」ボッゴォン!

ジョセフ「時計だ…時計のアラームを攻撃したぞ」

アヴドゥル「音だ、音で探知して攻撃しているんだ!」

花京院「マズい…一歩でも動いたらポルナレフがやられるッ!」

サンドマン「」スクッ

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

アヴドゥル「立つなサウンドマンッ!お前までやられるぞッ!」

サンドマン「…『イン・ア・サイレント・ウェイ』」

ピピピ「」ピピピピピピピピピピピピピピ

水たまり「」シャッ

ピピピ「」ピピピピピピピピピピピピピピ

水たまり「」ズバッ ズバッ

承太郎「こ…この能力はッ!」

サンドマン「今のうちに車に乗れ、この砂漠を脱出する」

花京院「サウンドマン、君も早く来るんだ!」

サンドマン「俺は…イギーと共に敵スタンドを仕留める。こいつは鼻が利くから、2人で敵を見つけ出して始末する」ガシッ

イギー「zzzzZ」ガー グオー ガー

サンドマン「俺に策がある。すぐにでも敵スタンド使いを仕留めてこよう」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ンドゥール「全員車の上に乗ったか。やつらめ…どうやらこのンドゥールが音で探知している事に気づいたようだな……フフフ……気づいたところでどうなるわけでもないが………フフフ」

ンドゥール「……」

ンドゥール「……!!」

ンドゥール「どういう事だ…車は一台だけだったはず!何故2台……!?」

ンドゥール「しかも一台は近づいてきている…この俺の方角へ!近づく前にやつらを倒さなくては…」

バババババババババババババ

花京院「ジョースターさん、彼の能力は一体…」

ポルナレフ「ま…漫画の効果音みてーなモンが出てきて、そこから音が出ていたッ!」

ジョセフ「彼のスタンド『イン・ア・サイレント・ウェイ』は音を具現化できるんじゃ。

何かを斬る音を出せば、触った対象を斬りつける。何かを焼く音は実際に熱を生み出す事が可能なのじゃよ」

承太郎「して、あいつの策とは?」

アヴドゥル「まず、この車の音を具現化させて…」

バババババババババババババ

イギー「」クン クン

サンドマン「さっきイギーが臭いを嗅いだ方角、向こうだな」

バババ「」バババババババババババババ

サンドマン「(長くは持たないか…ここで次の音に乗り換え)」

イギー「」ピクッ クン

イギー「」バッ

水たまり「」ボショァア!

サンドマン「くっ!」

イギー「zzzzZ」

ンドゥール「む…この足音、犬だ…犬め…俺の攻撃の前に車を出た!やはりあの犬…なかなかやっかいだぞ」

ンドゥール「どうやらあの犬の鼻…で、我がスタンドの攻撃に気づいたらしい。このンドゥールが西方約500mにいる…ということもわかっているにちがいない……どうするか…あの犬を先に始末するか!」

イギー「zzzzZ」グー グー

ンドゥール「フフフ、いや…犬はほっておこう。ジョースターたちはあの犬を手なずけていないようだし、寝ているだけの犬なら害はない…」

ンドゥール「ジョースターどもは今…犬どころではないしな…フフフ……心おきなく!」

水たまり「」ズバッ ズバッ

バババ「」グググググ

サンドマン「降りるしか…ないのかッ!」バッ

サンドマン「」スタッ

イギー「zzzzZ」

サンドマン「!」

水たまり「」ジュワ ジュワ ジュワ

サンドマン「(蒸発したんじゃあない…沈んだんだ。少しでも歩いたら…探知され襲われる…)」

サンドマン「(いや…足音を探知されるなら、ジョースターさん達の足音がないのがバレてしまう…本物の車の方に行かれる!)」

サンドマン「(仕方ない…こうなったら!)」

ンドゥール「何故だ…何故一人分の足音しかない?ジョースター達は…車ごと飲まれたのか?」

サクッ サクッ サクッ

ンドゥール「4歩…5歩…ぬき足さし足で歩いているな…聞こえる聞こえる」

ダッ ダッ ダッ

ンドゥール「走り出したか…どこへ走る気だ…まわりは砂漠なのに……」

ンドゥール「この歩幅…身長2m…2m!?承太郎は195cmだ…そこまで高身長の者はいないはず…一体誰なんだ?もしや……さっきインディアンの気配を感じ取ったが、そいつが」

ギュン  ガシィッ グンッ

ンドゥール「!?」

ドンッ!

ンドゥール「いや、こいつの「走り方」は……あれはインディアンの走り方じゃあない!
あれは白人の走り方だ!白人が賞金やトロフィーを掛けて競技をする時の走り方だ!短い距離だけ走る時のッ!」

水たまり「」シュゴォオオオオオオオオ

ンドゥール「くっ、早い!まさか…ポルナレフか?」

シュゴォオオオオオオオオ

ンドゥール「フフフ…早いとはいえ、無計画に突っ込んでくるとは…ここだな…来るッ!」

ボッ!

ンドゥール「わかるぞポルナレフ…貴様の位置がッ!」

ドシュ ズバッ ズバッ

ンドゥール「とどめだ、狙撃(シュートヒム)!」

ドン! ズババッ

ンドゥール「フフフ……音は…消えた」

シィ――――――ン

ンドゥール「……」

シィ――――――ン

ンドゥール「…どういう事だ?」

シィ――――――ン

ンドゥール「静か『すぎる』ッ!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ンドゥール「普通敵を倒せば、倒れた音まで聞こえるはず。なのに何故だ…何故攻撃してから一向に音がしない!?」

ンドゥール「ここまで痛めつけてなお…仁王立ちか?いや、そんなはずはない。我がスタンド『ゲブ神』は確実に息の根を…」

ンドゥール「待て、それ以前に…俺は誰を仕留めたんだ?」

ンドゥール「あのインディアンか?違う…インディアンはあんな走り方じゃあない……」

ンドゥール「それよりも…犬はどうした?犬の足音までなくなったぞ……」

ンドゥール「おかしい…あの歩き出した瞬間から何かがおかしい……」

??「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコ

ンドゥール「!」

サンドマン「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコ

ンドゥール「俺の背後を取るとは……貴様、ただ者ではないな…インディアン」

サンドマン「サウンドマンだ」

ンドゥール「いつ…どうやって…俺に近づいた?そして…俺は誰を仕留めたのだ?」

サンドマン「俺の能力は音を操る。俺の足音を具現化させ、幅を調整して左右一歩ずつ砂に落とした。
お前が感知して仕留めたのは、具現化した俺の足音の塊というわけだ」

ンドゥール「全ては…音だというわけだな?貴様が作った…『音』!」

サンドマン「違うな。途中、加速に入るまでの足音は本物の俺の足音だ。
あそこまで助走をつけて一気に飛び、このイギーの『愚者』で宙を滑空した。
そしてその足音を一つの塊にし、足音を等間隔で落とすように飛ばした。
一方俺は『愚者』に掴まり、500mほど離れたこの地に到着し、お前が音の塊を攻撃している最中に音を殺してゆっくりと着地したというわけだ。
方角はすぐにわかった。時々イギーが臭いを嗅ぐ仕草と、アメリカ原住民の俺の勘に頼ればな」

ンドゥール「その犬のスタンド…空を飛べたのか」

サンドマン「抵抗すればこの短剣で喉元を貫く。おとなしくするんだ」

ンドゥール「もはやこのつえで音を探知する必要はなくなったわけだが……このつえは帰るときに…」


杖「」ピタリ


ンドゥール「必要」




サンドマン「……」




ンドゥール「……」




イギー「イギィアア!!」


キィ―――z___ン








サンドマン「」ヒュン!

ンドゥール「」シュバ!

ヒュン「」メシャァア

ンドゥール「防がれたか…!」

短剣「」ザグゥ!

ンドゥール「グゥッ!」

ザグゥ「」ピタッ

ザグゥ「」ピタッ

ザグゥ「」ピタッ

ザグゥッ!!

ブシュゥウウウウウウウ!!

ンドゥール「ゲフッ!」



杖「」パタン

ンドゥール「」ドバァアアアアアアアア

ンドゥール「」ガフッ ガフッ

サンドマン「急所は外した。だが、出血多量でじきに死ぬ…何か言い残す事はあるか?」

ンドゥール「『死ぬのはこわくない。しかしあの人に見捨てられ殺されるのだけはいやだ』」

サンドマン「…件のDIOという男か。そこまで忠誠を誓うほどの男なのか?」

ンドゥール「悪には悪の救世主が必要なんだよ。フフフフ」

サンドマン「……」


ンドゥール「ひとつだけ…教えてやろう。おれの名はンドゥール…スタンドはタロットカードの起源ともいうべき…『エジプト9栄神』のうちのひとつ『ゲブの神』の暗示……!『大地』の神を……意味する」

サンドマン「『大地』…か」



サンドマン「(俺の走法は大地を味方につける。そして戦い方はお互い音に関連する)」

サンドマン「(もし敵でなければ…いい友になれたのかもしれない)」

サンドマン「この杖は…借りていく。お前の代わりになって、全てを見聞きするのに使うと約束しよう」

ンドゥール「……」コクリ


サンドマン「俺はお前の事を永遠に記憶のかたすみにとどめておこう…さらばだ、ンドゥール」

一旦落ちますm(_ _)m

授業終わってからまた書き込みます

ID変わりましたが1です


イギー「」クチャクチャ

花京院「とにかく、僕らの中に負傷者がいないようでなによりですね。
SPW財団のパイロットも、すぐに別のヘリに乗せて送り届けましたし」

ジョセフ「彼が無事で本当に良かったわい。ホリィの容体と敵の情報を伝えてくれたのに、死なすわけにはいかんからのう」

アヴドゥル「しかし、その杖はなんだというんだ?サンドマン」

サンドマン「これはあの敵、ンドゥールという男の…魂だ」

ポルナレフ「ケッ、使い道なんざねーだろ。そんなダッセー杖」

ジョセフ「事故らしいぞ。バスとトラックだ」

ポルナレフ「メチャメチャだぜ…バスが倒れて人が外まで飛ばされてるぜ。
死人が出るぜ!こりゃあ――」

ジョセフ「アスワンに着いたら少し休憩にするかな?カフェで水なり紅茶なり飲みたい気分じゃ」

ポルナレフ「み…水はこえぇ…」

ジョセフ「はーっはっは!トラウマになっとるのう、ポルナレフ!」

承太郎「やれやれだぜ」

??「あ…新しいページが……あらわれた…ゾ」

『オインゴボインゴの仲よし兄弟は4時間後のバスに乗ったので事故にはあわずにすみました。ルンルン・
仲よし兄弟の次なる冒険は!アスワンの街に入ると…おっ!いたぞ!憎っくき7人の敵がいるぞッ!
やつらはあまりに疲れていたので毒入りの紅茶を飲んでしまいました。ゴク!』



オインゴ「」カ―――z__ン

店主「」ズズ――ッ

ボインゴ「」パラ パラ パラ

オインゴ「たしかにこの店、このテーブルで…ウクックックッ、やつらは毒入りの紅茶を飲むッ!」

ボインゴ「ぼ…ぼ…ぼくのスタンド『書物の神トト』の予言は必ず当たる。
ウケッ ウケッ ウケコッ ウコケ ウコケ ウヒャホ コケコケコケケケケケケケコケコ」

オインゴ「……」

花京院「街なんて久し振りですね」

アヴドゥル「このアスワンはそこそこ栄えている街だ。カフェもたくさんありますが…どうします?ジョースターさん」

ジョセフ「そうだな…おい、ポルナレf」

ポルナレフ「」ピン!

ジョセフ「やっぱやめだ。サンドマン、その杖使って決めてくれ」

ポルナレフ「お、やっと使い道みつけたじゃあねえかよ」

サンドマン「……」ザッ

承太郎「おいどうした?目ぇ瞑って胡座なんぞかいて」

杖「」ピタリ

サンドマン「」スッ

杖「」パタリ

サンドマン「この杖はあの店を差した」


オインゴ「なっ……」

オインゴ「(何で隣の店なんだァ――ッ!?)」

オインゴ「(弟の予言は必ず当たるはず……外れるなんて…)」

ボインゴ「ああ…オインゴ兄ちゃん大変だよ!」

オインゴ「おう?どうしたボインゴよ」

ボインゴ「店が火事だッ!」

オインゴ「な…何ィ―――ッ!?」

ボインゴ「タバコの火が燃え移ったんだよ!」

オインゴ「に…逃げるぞッ、ボインゴ!本が燃えたらヤバい!」

ボインゴ「……」パラ パラ

『しかし、そんなプランを練っていたオインゴボインゴ兄弟は、やつらが店に入る前にタバコの不始末のせいで店が燃えて、計画がパアになりました。
オインゴボインゴ兄弟はものすごく悔しがりました』

ジョセフ「かァ――ッ!うまい!なかなか良い店に当たったのう」

アヴドゥル「…ただの瓶入りのコーラですけどね」

承太郎「…ジジイがあまりにも警戒するんでコーラにしたが、別にそこまで警戒する必要はないだろうよ」

ジョセフ「ウムム…たしかに、息抜きの時間じゃからのう。おい店主!紅茶6つ追加で」

ポルナレフ「しかし、あの店にしなくて良かったぜ。
大方タバコの消し忘れで火が着いたんだろ」

サンドマン「ああ。店ごと焼けてリタイアになりかねなかった」

ジョセフ「まったくj……ん?…OH MY GOD!車に財布を忘れてしまった!」

花京院「ハハハ、冗談はよして下さい。愉快なサザエさんじゃあないんですから」

ポルナレフ「みんなが笑ってる~♪」

花京院「イギーも笑ってる~♪」

ポルナレフ「YEAAAH!!」

花京院&ポルナレフ「」ピシ ガシ グッ グッ

ジョセフ「いや、マジじゃよ」

承太郎「やれやれ…てめぇ大金持ち歩いてんだろ。
車上荒らしでも来たらどーすんだ」

サンドマン「心配いらん。車に罠を仕掛けた」

アヴドゥル「?」

オインゴ「えーと…次の予言は車にオレンジに見せかけた爆弾を…と。
まずは車を開ければいいんだな」

オインゴ「~~♪」

オインゴ「」バギ!

オインゴ「あとは爆弾を…うん?何だ今現れたこの物体は」スッ

バギ「」

ピトッ

バギ「」バギバギバギバギ!!

オインゴ「ぎにゃああああああッ!!」

オインゴ「痛ッ…痛ェ~~よォ~~!!」

ボインゴ「オインゴ兄ちゃん!大丈夫?」

オインゴ「な…何だよ今のは…指をやられた…」

ボインゴ「……」パラ パラ

『しかし、サンドマンの罠により妨害され、思わず爆弾を落としてしまいました。
そこに、オインゴ兄が』

オインゴ「弟よ…ボインゴよ……次の予言は」グシャリ

爆弾「」グシャリ

オインゴ「あっ」

ボインゴ「あっ」

『やってきて、あわてていたので爆弾を踏んづけてしまい、弟ボインゴと共に吹っ飛ばされてしまいました。
そしてジョースター一向は無事アスワンを出て、オインゴボインゴ兄弟は入院してしまいました。
でもくじけちゃだめだよ。人生とはそういうものだから』

書き溜めたのはここまでです

また書いてから書き込みますm(_ _)m

ジョセフ「エジプトは古代からナイル河を境に、陽の沈む方向に死者を葬ったらしい。
だからすべて町はナイルの東側に集まっている。
西側にある建造物はすべて墓か死者にまつわる建物だそうだ。
敵は西だろうが東だろうが東西南北おかまいなしに襲ってくるがな」

アヴドゥル「ええ。油断は出来ませんね」

ポルナレフ「ところでサンドマンよォ~。オメーのその能力でよォ」

サンドマン「?」

ポルナレフ「これも擬音に出来るか?」カチッ

ウォークマン「」チキシャンチキシャンシャカシキシャカシキ チキシャンチキシャンシャカシキシャカシキ

サンドマン「『イン・ア・サイレント・ウェイ』」

チキシャン「」バ――z__ン

ポルナレフ「どれ…」スッ

チキシャン「」チキシャンチキシャンシャカシキシャカシキ チキシャンチキシャンシャカシキシャカシキ

ポルナレフ「うおおおおおッ!すげぇ!!」

花京院「スピーカーの役割まで果たすとは…」

ジョセフ「ほう、これならMDがいらないのう!」

ポルナレフ「こっちもこっちも!」

ウォークマン「」ズッダンズッズッダン ズッダンズッズッダン

ポルナレフ&花京院「」グイン バッ グイン バッ

承太郎「やれやれ…人の能力で遊んでんじゃあねーぜ」

ポルナレフ「コム・オンボぉ~?こんなとこに寄り道してる暇あんのかよ」

ジョセフ「ぶつくさ言うな」

アヴドゥル「地元商人の船に便乗させてもらっている以上、文句も言えまい」

花京院「商人達に聞いたところ、滞在時間は10分のようです」

ポルナレフ「メシ喰う時間もねぇじゃあねェーかよ!!」

承太郎「うるさいやつだ。暇なら寝てろ」

サンドマン「俺は少しだけ神殿を見てこよう」

ジョセフ「早めに帰るんじゃぞ」

男「ねえ…パピルス買わない?パピルスは紙の起源ね…
旅の記念ね…正真正銘パピルスね。お得だよ」

サンドマン「?」

男「安くしとくよン、ダンナ」

サンドマン「本物かい?」

男「そうだよん」

サンドマン「……」



サンドマン「『イン・ア・サイレント・ウェイ』」

バリッ「」スッ

バリッ!

男「あっ!」

サンドマン「なんだ…その程度の衝撃で破れるのか。お姉ちゃんへの土産にすらならないじゃあないか」

男「べっ……弁償しろ~!!」

サンドマン「」ダッ

サンドマン「」シュゴォオオオオオオオオ

男「クソッ、なんてスピードだ!」

サンドマン「…ケバブ?」

男「固まり肉の串焼きね。ここから食べる分だけ切り取ってあげるヨ」

サンドマン「(財団からしこたま金をもらっている…これなら余裕か)」

サンドマン「それ、もらおうか」

男「はいはい、今切り取r」

サンドマン「違う。それごとだ」

男「えっ……?」

サンドマン「どうした?金ならある」

男「ま…まいど」スッ

サンドマン「」バグゥッ グビグビグビグビィ

男「……」

??「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

チャカ「あいつか…新しく加入したというインディアンは」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

チャカ「いかなる能力を持っていても…この『アヌビス神』のスタンドにかかれb」




サンドマン「マズい…汽笛だ!」

サンドマン「店主、美味しかったよ。ではまたッ!」ドン!

男「……」

チャカ「……」

アヌビス神のスタンド使いチャカ、サンドマンに気づかれないまま、置き去りッ!


チャカ「おのれ…あのインディアンめ……いつか絶対に仕留めてやる。今にみていろ…」

訂正

>>34

ウォークマン「」ズッダンズッズッダン ズッダンズッズッダン

サンドマン「」スッ

ズッダン「」ズッダンズッズッダン ズッダンズッズッダン

ポルナレフ&花京院「」グイン バッ グイン バッ

ルクソール

花京院「テレビで見た事のある光景ですね」

サンドマン「テレビか…俺は昨日のホテルで初めて見たが、文明の進歩というやつか」

ポルナレフ「こういう話になると噛み合わねーんだよなぁ…サンドマンとは」

アヴドゥル「あの有名なツタンカーメン王の墓も、この王家の谷にあるのだ」

ポルナレフ「へぇ~、歴史のある街なんだなぁ」

アヴドゥル「いまだにどこかの家の地下では、金銀財宝を求めて政府に内緒で洞窟を掘ってるやつがいるということだ」

ポルナレフ「まだ発見されていない墓や財宝があるかな?」

アヴドゥル「ひょっとしたらな」

承太郎「ところで、ジジイはどこへ行った?」

アヴドゥル「トイレだ。イギーといっしょだから異常があれば気づくだろう」

ポルナレフ「トイレ?」

アヴドゥル「お前も行くか?」

ポルナレフ「……まともな仕組みならな」

アヴドゥル「ここのトイレは空気が乾燥しているから、ブツがすぐ塵になって飛んで行く仕組みだ」

ポルナレフ「冗談じゃあねェーぜッ!!」

アヴドゥル「その後は砂漠の無菌の砂で尻を拭く」

ポルナレフ「ちっとも魅力を感じねぇ…」

サンドマン「大丈夫だ、ポルナレフ。俺の地元で用を足す時は」

ポルナレフ「答えが大体予想出来るから言わんでいいッ!
クッソ~~…よってたかってこの俺をからかいやがって…」

アヴドゥル「おい、トイレの説明をしただけだろ」

承太郎「…やれやれだぜ」

トイレ

ジョセフ「OH MY GOD!!」

ジョセフ「全く…いくらなんでもあそこでする気はせんぞ」

ジョセフ「ポルナレフじゃあないが、ホテルまでガマンしよう。
これならワザワザトイレじゃなくても岩かげでしてもかわらんと思うが……ん?」

コンセント「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ジョセフ「「まったくわけがわからんわい…なんでこんな岩にコンセントがうめこまれているんだ?何につかうんだろう?電線だって来てないのに…」

ジョセフ「」スッ


コンセント「」バチィッ!

ジョセフ「うおおおっおおっ…しびれたァー!」ドサッ!

アヴドゥル「ジョースターさん、どうしました?そろそろ出発しますよ」

ジョセフ「ああ?わかった行くよ」


ジョセフ「フウー…しかしビックリしたわい…電気が通っているとは。地中を電線がとおっていたのかな?」

ジョセフ「しかしわけがわからん所だ。シュールよのォー」




??「」ド ォ オ ン

『バステト女神』のカードッ!本体の名はマライア!

マライア「触れてはいけない物というのは、触れてしまいたくなるものね」フー

マライア「」パチーン

コンセント「」ボン

今日はここまで

また明日

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