多田李衣菜「3*3*3」 (29)


多田李衣菜(以下、李衣菜)「ドウモォ、アスタリスクデス……」

前川みく(以下、みく)「李衣菜ちゃんが変なのにハマったにゃ……」


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・ほぼ初投稿です。

・歌詞に沿って*のふたりが揉める話です。全25レス。

・時系列としてはアニデレ後を想定しています。

・狭い層で恐縮ですが、ゆらゆらしてる頭炭酸の方向けです。

・一部つべのリンクも貼っていきます。ご参考までに。


李衣菜「やっぱロックだよ~!」

李衣菜「今度のステージは、クールな感じでいきたいな~」

みく「それって……さっきのMC、本番でもするってこと?」

みく「あれじゃクールっていうか、じめ~っとして、妖怪みたいにゃ!」

李衣菜「いいね、妖怪! ロックでさ!」

李衣菜「時代は日本語ロックだよ!」

みく「まーたなんか言ってるにゃ……日本語ロックって?」

李衣菜「ほら、やっぱり私達日本人だし?」

李衣菜「日本の文化が吸収したロック、っていうのも表現していかないとさ~」

みく「絶対わかってないにゃ」

李衣菜「わかってるから! ほらこれ! こういう感じ!」

アスタリスクが手ぬぐい被って踊るのか


 テッテッテッテッ テッテッテレー……
 テッテッテッテッ テッテッテレー……
 ttps://www.youtube.com/watch?v=l0-WF408elo

みく「もっ……もういいにゃ……」

李衣菜「ちょっと! まだイントロだよ、ちゃんと聞いて」

みく「大丈夫にゃ、わかった、も~わかったにゃ」

李衣菜「本当?! もうわかったの? この良さ!」

李衣菜「みくちゃんもロックに目覚めてきた?」

李衣菜「あ、もしかして私のおかげ? いや~参ったな~」フフーン

みく「あのね李衣菜ちゃん」

李衣菜「なに?」

みく「確かにね」


みく「確かに前のステージでは、みくの意見を聞いてもらったにゃ」

李衣菜「うん」

みく「だから今度は、李衣菜ちゃんの意見を聞くって言ったにゃ」

李衣菜「うんうん!」

みく「でもね」

みく「これはやばいと思う」

李衣菜「ちょっ、マジなトーンじゃん、やめてよ……」


李衣菜「これは大丈夫だから! ちょっと違うから!」

みく「確かに違うにゃ……やばいもん」

李衣菜「じゃなくて! この路線は、みくちゃんにもぴったりだから!」

みく「ほんと? ねこちゃん出るの?」

李衣菜「デーモンが出る」

みく「は?」

李衣菜「デーモン」

みく「は?」

李衣菜「デーモン」

みく「いや、繰り返さなくていいにゃ……デーモンってなに?」

李衣菜「デーモンはデーモンだよ」

みく「わかんないにゃ……」


李衣菜「ぴったりでしょ?」

みく「いやいや。だからわかんないにゃ」

李衣菜「わかんないの?!」

みく「ふにゃっ?! 驚いてるのはみくの方にゃ!」

李衣菜「じゃあ順番に聞くけど」

みく「うん」

李衣菜「みくちゃん、ねこ派でしょ?」

みく「もっちろん!」

李衣菜「ほら」

みく「え? なにが?」

李衣菜「いや、だから! ねこ派のみくちゃんは!」

みく「うん」

李衣菜「デーモンに見張られてるんだよ!」

みく「は?」


みく「ちょっと、ちょっと待って李衣菜ちゃん」

みく「キバヤシみたいなノリはやめるにゃ」

李衣菜「デーモンはね、たいがい大きな犬のフリをして近所の
子供達を見張ってるんだ」

みく「な……なんだってー!!」

李衣菜「木や草と話ができる子は、大人になる前にどっかに連れていかれちゃうんだよ!」

みく「怖いにゃ! なんの話にゃ?!」

李衣菜「公園を主人と散歩するでかい犬のフリをしてデーモンは子供たちのことを!」

みく「ちょっ、歌い出したにゃ! 話聞いて!」


李衣菜「見張ってる!」

みく「見張ってるの?!」

李衣菜「調べてる!」

みく「調べてるの?!」

李衣菜「危ない子供を探してる!」

みく「危ない子供?!」

李衣菜「アォッ!」

みく「ええっ?! 叫んだにゃ?!」ビクッ

李衣菜「ドゥッドゥイッ!」

みく「なになに?! 李衣菜ちゃんなにそのノリ?!」

李衣菜「アオッ……」

みく「わああ、テンション下げてるにゃ……」


みく「なに今の?! 全然わかんないにゃ!」

李衣菜「わかんないの?!」

みく「逆にゃ! こっちが驚いてるの! 危ない子供ってなに?!」

李衣菜「高校入ってもねこみみアイドルとか言っちゃう子」

みく「ふにゃーーーーー!! いきなりのディス!」

みく「信じらんない! 木や草と話せるっていうのは?!」

みく「みく、そんなのと話せないにゃ!」

李衣菜「猫と話せるんだから、木や草とも話せるでしょ?」

みく「まずねことも話せないにゃー!」


李衣菜「だぁいじょぶだってば! みくちゃんならできる!」

みく「でーきーなーいーにゃー!」

みく「みくは! ねこみみアイドルだけど!」

みく「危なくないし! 植物アイドルでもないの!」

李衣菜「あ、わかった」

みく「絶っっっ対わかってないにゃ!」

李衣菜「昔は木や草と話ができたけど、あるときから話せなくなったんだ」

みく「変な過去増やさないでほしいにゃ!」

李衣菜「歌でもね、けずるくんがさらわれちゃうんだ……」


李衣菜「東京都国分寺市在住M川さんちの長女けずるちゃん……」

みく「また歌い出した……エム川さんってみくのこと?」

李衣菜「5歳の誕生日を直前に控えた1972年9月2日午後……」

みく「みくまだ生まれてない……」

李衣菜「家の前でたんぽぽの茎を裂き開き乾かす最中に行方不明となる……」

みく「どんな遊び……っていなくなっちゃったの?!」

李衣菜「6時間後無事発見されたものの彼女の変化に気がついた者は誰もいなかったという……」

みく「な、なにがあったの?」

李衣菜「そして5年……」

みく「みくどうなっちゃうの?」

李衣菜「そして10年……」

みく「ちょっと李衣菜ちゃん……」

李衣菜「そして15年……」

みく「ごくり……」


李衣菜「おでこ殴られて!」スパーン

みく「ぁいたっ!」

李衣菜「目玉飛び出して!」

みく「ギャー!」

李衣菜「開いたふたつの穴に!」

みく「怖いにゃー!」

李衣菜「おれは2本のシールドぶちこんで!」

みく「やーめーるーにゃー!!」


李衣菜「え~? こっからがいいのに」

みく「なにこれ?! ホラーなの?!」

李衣菜「ホラー……?」ジトー

李衣菜「いやロックだよ!」キリッ

みく「ロックって言えばいいってもんじゃないにゃ!」

みく「ていうかドサクサに紛れてみくのおでこ叩いたにゃ?!」

李衣菜「ごめん、ちょっと盛り上がっちゃって……」

みく「いー加減にするにゃー!」

みく「みくのおめめが飛び出しちゃったらどうするの?!」

李衣菜「何をするでもないんだな~」ハハッ

みく「かっ、解散にゃー!!」


李衣菜「待って待って! みくちゃん落ち着いて」

李衣菜「何をするでもないけど、友達が出てくるから」

みく「友達?」

李衣菜「心の中にいる、友達3人グループ」

みく「友達3人グループ」

李衣菜「みくちゃんだったら、誰と誰と誰?」

みく「え~、急に聞かれても……3人?」

みく「あーにゃん」

みく「ノアにゃん」

みく「李衣菜ちゃん、かなあ……」

李衣菜「……」

みく「……なんで黙るにゃ」

李衣菜「えっ、とぉ……」

みく「なんで顔赤くするの?!」

李衣菜「いや、ちょっと期待してたけど」

李衣菜「いざ入れられると、恥ずかしくって……」//

みく「やめっ、ぁ~、こっちまで照れるから……」//


李衣菜「とにかく! 3人が出てくるの!」

みく「うん」

李衣菜「で、アーニャちゃんに右手まかせて」

みく「うん」

李衣菜「ノアさんに左手まかせて」

みく「うん」

李衣菜「わたしに耳かたむけて」

みく「それで?」

李衣菜「メッセージを聞いて、歌うたって、赤いギター弾いて」

李衣菜「このまま夜が明ける」

みく「夜が明ける」

李衣菜「そう夜は明けるんだ!」

みく「まっ、また歌い出したにゃ!」

李衣菜「アァッ……ァァッ……ァァッ……ァァッ……」

みく「きーんーしー! シャウトでごまかすの禁止ー!」

李衣菜「え~! 何が不満なの?!」

みく「だってそれ遊んでるだけにゃ! こっち目玉飛ばし損にゃ!」

李衣菜「それがロックなんだって!」

みく「わーかーんーなーいーにゃー!!」


李衣菜「みくちゃんほんとわかんないね!?」

みく「にゃぁっ!? 逆ギレにゃ!」

李衣菜「こうなったら、わかるまで説明するから!」

みく「おーおー、できるもんならしてみるにゃ!」

李衣菜「いいよ! だからまず、あれをそれにするでしょ?」

みく「いきなりわかんないにゃ……」

李衣菜「それをこれにするでしょ?」

みく「うん? うん……」

李衣菜「これのここだけ変えるでしょ?」

みく「それで?」

李衣菜「どうなるわけでもないんだよね~」ハハッ

みく「わーーーーかーーんーなーいーにゃー!!」


李衣菜「だーかーらー! 夢を見るなら、でかい夢が見たいの!」

みく「おお……それっぽいにゃ……」

李衣菜「でも見えないの!」

みく「落とすの早っ!」

李衣菜「だから手探りで、心の中にあるみっつの扉を開くんだけど」

みく「今度は扉?」

李衣菜「ひとつ目のはぁ、ふたつ目に続くの」

みく「うん」

李衣菜「ふたつ目のはぁ、みっつ目に続くの」

みく「うんうん」

李衣菜「みっつ目のはぁ……」

みく「あ、わかった! 夢に続いてるにゃ!」

李衣菜「最初のに戻るんだな~」ハハッ

みく「わーかーんーなーいーにゃー!!」


みく「それだけ?! おんなじにゃ! 笑っちゃうにゃ!!」

李衣菜「いやいや! みくちゃんわかってるよ!」

李衣菜「別にどこへも行きたくないの!」

みく「確かに別に行きたくないけどっ!」

李衣菜「アゥッ! ァゥッ! ァゥッ! ァゥッ! ァゥッ ァゥッ ァゥッ アゥッ……」

みく「シャーウートーきーんーしー! エコーも禁止!」

李衣菜「だから! おでこ殴られて、目玉飛び出して」

李衣菜「空いたふたつの穴に、早くフタ閉めなくちゃ、ってそういう話!」

李衣菜「頭の中には、いつでもいたずら小僧が三人で手をつないで、輪を描いて回ってるの!」

みく「そっ、そういう話なの?! デーモンどこいったの?!」

李衣菜「知らない」

みく「フヘァーシャゴロゴロゴロゴロ!!」

李衣菜「うわあ、みくちゃんの内なるリアルねこが!」


みく「とにかく! みくは納得できないにゃ!」

李衣菜「え~? 絶対いいよこれ! このロック!」

李衣菜「衣装も赤いパンタロンにしてさ! 髪もパーマにして!」

みく「李衣菜ちゃんっ!」

李衣菜「ええっ?」

李衣菜「あっ……」

みく「李衣菜ちゃん……みくの、みくの話も……」

みく「ちゃんと聞いて……?」グスッ


みく「みく達、最近別々に活動することが多くなって」

みく「でもそれで、お互い成長したと思うにゃ」

みく「他のところで学んだこと、感じたこと……」

みく「李衣菜ちゃんが知らないみく、みくが知らない李衣菜ちゃん」

みく「それを、またアスタリスクに……みく達のユニットに活かしたい。そう思うの」

李衣菜「……うん」

李衣菜「なんか、前より話すようになったよね」

李衣菜「何を知って、どう考えて……そういうの、お互いにわかっておこうって」

李衣菜「路線はぶつかったままだけど……」

みく「……それは、それがみく達だから」


みく「いつも李衣菜ちゃんは、わかってないのに、ロックロックって言って」

李衣菜「うっひょ~……いきなりのディス」

みく「でも、熱意は本物だったにゃ」

みく「好きだって気持ちが伝わって、それがキラキラしてた」

みく「それが李衣菜ちゃんのいいところだって、魅力だって思うにゃ」

李衣菜「みくちゃん……」

みく「でもね……今日のはわかんない」

みく「李衣菜ちゃん」

みく「ほんとにこの曲好き?」

李衣菜「……」


李衣菜「……ほんとのこと言うとね」

李衣菜「私も、わかってないんだ」

李衣菜「ごめん。ひとりで盛り上がっちゃって」

みく「……李衣菜ちゃん」

李衣菜「自分で勉強するようになってさ、なんかちょっと、戸惑っちゃって」

李衣菜「世界は広いな、とか」

李衣菜「こんなことしてる人がいるんだ、とか」

李衣菜「この良さをわかる人がいるんだ、とか」

李衣菜「考えちゃって」


李衣菜「この曲を初めて聞いたとき、びっくりした」

李衣菜「得体が知れないっていうか、すごいってことはわかるのに、うまく受け入れられなくて」

みく「まあ、確かに受け入れづらいにゃ……」

李衣菜「でも、やっぱりすごい」

李衣菜「すごいんだけど、うまく言えなくて」

李衣菜「うまく言えないけど、そのもやもやごと、誰かに伝えたくて」

李衣菜「そう思ったら、みくちゃんが一番に思い付いてさ」

李衣菜「それで顔見たら、なんか、止まんなくなっちゃってさ……」

みく「……ちょっ、ちょっと待つにゃ」

李衣菜「え?」

みく「なにこの流れ」

李衣菜「なにって、なに……ちょっ、なんで顔赤いの」

みく「だから……ぁ~」

みく「……恥ずかしいにゃ」//

李衣菜「ちょっ、言わないでよ、意識しちゃうじゃん……」//


みく「……李衣菜ちゃんの気持ちはわかったにゃ」

みく「みくも、ちょっと、取り乱してごめん」

李衣菜「いや、みくちゃんは……」

みく「李衣菜ちゃん、このバンドのこと、調べたんでしょ?」

李衣菜「え? うん……」

みく「他に、好きな曲、ないの?」

みく「李衣菜ちゃんがそこまで言う人達にゃ」

みく「みくも、ちょっと、ちょっっっとだけ、興味あるにゃ」

李衣菜「あ……」

李衣菜「うん……うん! こういうのもあるから!」


 チャンカチャンカ チャンカチャンカ ズンチャー ズンチャラーラ
 チャンカチャンカ チャンカチャンカ ズンチャー ズンチャラーラ
 ttps://www.youtube.com/watch?v=n_dk8ChdCA8

みく「このリズム……盆踊りみたい」

李衣菜「でしょ! これぞ日本のロックだよね!」

みく「む~、さっきより取っ付きやすいかも……」

李衣菜「でしょでしょ? いいでしょ?」

李衣菜「でね、この曲といえばこれ!」ヒョイッ

みく「なにこれ」

李衣菜「ひょっとこ」

みく「ひょっとこ?」

李衣菜「これかぶって踊ろうよ! ステージで!」

みく「……かっ」

李衣菜「か?」

みく「解散にゃー!!」


おわり


以上になります。お付き合いいただきありがとうございました。

HTML化依頼を出してきます。

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