真宵「ねぇねぇみつるぎ検事」 (29)
真宵「なるほどくんが遊んでくれないから遊びに来ちゃった」
御剣「……」
真宵「なーるーほーどーくーんーがー!」
御剣「む、聞こえている」
真宵「!」テーン
御剣「だが私は書類整理で忙しい。力になれそうにはない」
真宵「……そんなー」
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真宵「ねぇねぇみつるぎ検事」
御剣「……なんだろうか」
真宵「暇?」
御剣「……」
真宵「実は暇なの?」
御剣(見てわからないのだろうか)
真宵「忙しい?」
御剣「うむ」
真宵「えー大丈夫だよ、きっと」
御剣(何がだろうか)
真宵「喉乾いちゃった」
御剣「そうか」
真宵「みつるぎ検事、こーひー飲む?」
御剣(……君の家かここは)
御剣「……いただこうか」
真宵「まかせて!ひとっぱしりしてくるよ!」
真宵「だからおかねちょーだい。おつりはおだちんね」ニヤニヤ
御剣(……給湯室に行くのに金がかかるとは知らなかったな)
真宵「えーっ!こーひーってコンビニに行かなくても買えるの!?」
御剣「うむ」
真宵「へー、文明だねぇ。こりゃ1本取られたって感じだね!」
御剣(何が取れたのだろう)
御剣「……ちょうど良い。給湯室までついてきたまえ」
真宵「ついてきて欲しい? しかたないなー、みつるぎ検事さんは」
真宵「でも待っててあげても良いよ。お客さんが来たら大変だもんねー」フンフン
御剣「誰も来ないし、1人にしたら何をされるかわからん。ついてきたまえ」
真宵「ちぇー」
御剣(……成歩堂も大変だな)
~~~~
御剣「……いかがかな?」
真宵「にがぁ……」
御剣「それはそうだろう」
真宵「お砂糖と牛乳無い?」
御剣「無いが」
真宵「それじゃこんな苦いの飲めないよ……。見るからに苦そうな色してるしさ……」
御剣(色は関係無いだろう)
真宵「みつるぎ検事のいれかたが悪いんだ……」
御剣「フッ……まだまだ子供だな……」
真宵「自分は良い香りの紅茶飲んでるくせにさ」
御剣「ぐっ……! 」
御剣「……紅茶党なのだから構わんだろう」
真宵「えー、言い訳は良くないよ」
真宵「……このこーひーはなるほどくんにあげよ。最近水しか飲んでないから泣いて喜ぶよ、きっと」
御剣(憐れな……)
真宵「ねぇねぇみつるぎ検事」
真宵「みつるぎ検事って顔怖いよね」
御剣「なっ……!」
真宵「笑ったりしないの?」
御剣「人並みに笑うが」
真宵「……にーらめっこしましょ、あっぷっぷ」プクー
御剣「……」
真宵「……んー」ペチョー
御剣「……」
真宵「ご、ごめんなさい……」
御剣「な、何故謝る……」
真宵「なるほどくんならいいリアクションするのに……」
真宵「みつるぎ検事にはがっかりだよ……」
御剣「す、すまない……」
真宵「それだよ!それっ!」
真宵「謝る前に笑えばいいんだよ!わかってないなーっ!」
御剣「こ、こうだろうか……」ニヤァ…
真宵「うわぁ……それは駄目だよ。子供が泣いちゃうよ……」
御剣(ぐっ……!笑い損ではないかっ……!)
御剣「今更だが真宵くんは何をしにここに来たのだろうか」
真宵「えっ?なるほどくんが遊んでくれなくてね?」
真宵「暇つぶししたいなら超暇な御剣の所に行けってなるほどくんが、ね?」
御剣(成歩堂……貴様っ……!)
御剣「……刑事はどうした。部外者はそもそも来れないはずだが」
真宵「イトノコさんが『お!よく来たッスね!御剣検事ならいるッスよ!さ!さ!どうぞッス!』って」
御剣(……今月の給与査定を楽しみにしておくが良い)
真宵「ねぇねぇみつるぎ検事」
御剣「なんだろうか」
真宵「なるほどくんそろそろ迎えに来るって」
御剣(やっと解放されるのか)
真宵「日も暮れてきちゃったねー」
真宵「太陽って何で沈むの?」
御剣「……地球が自転しているからだろう」
真宵「何で自転しているの?」
御剣「えっ……! ……そ、それは」
御剣「……自転していないと、困るからだろう」
真宵「私は困らないよ?」
御剣「困らないなら問題ないのではないだろうか」
真宵「それもそうだね!さっすがみつるぎ検事!」
御剣(私もこのくらい能天気でいたいものだな)
~~~~
成歩堂「あ、御剣?」
真宵「あ、なるほどくん!いらっしゃい!お安くしておくよ!」
御剣「む、成歩堂。身内だろうが平等に厳しくするからな」
成歩堂「な、何もしてないって!検事に世話になるようなことは!」
真宵「なぁーんだ。じゃあ何しに来たの?」
成歩堂「……じゃあ帰るぞ」
真宵「うそうそ!ジョーダンがわからないなぁ、なるほどくんは。」
御剣「ずっとこんな調子だ」
御剣「お陰で全く仕事にならん」
真宵「全く仕事にならんよ!なるほどくん!」
成歩堂(原因の癖に猛々しいな……)
御剣「このベビーシッターは時給いくらなのだ?成歩堂。」
真宵「いくらなのだ?なるほどくん!」
成歩堂「わ、わかった。埋め合わせはするさ……」
真宵「ならご飯食べに行こ!お腹すいちゃってるんだよねー」
成歩堂「へいへい……」
成歩堂(1日楽して、対価がラーメン程度ならまぁいいか……)
御剣「ふむ……成歩堂の奢りか……」
成歩堂「えっ御剣も来るのか」
御剣「埋め合わせをするといったのはお前だ、成歩堂」
成歩堂(まぁラーメンが2杯なろうがたいしてかわらないよな……)
真宵「さっすがなるほどくん!焼き肉なんてふとっぱらだねー!」
成歩堂「焼き肉?」
成歩堂「えっ焼き肉?」
真宵「あ、イトノコさんも呼んじゃう?」
御剣「む、それは泣いて喜ぶだろうな。肉なぞ滅多に食える給与ではあるまいし」
御剣「ついでに矢張でも呼ぶとしよう。喧しいが賑やかにはなるだろう」
成歩堂「えっ」
真宵「多い方が楽しいもんね!あっ、ニボサブさんも呼んじゃう?」
御剣「むっ、都合が合えば是非。彼にはお話をうかがいたいものだ」
成歩堂「えっ」
成歩堂「ち、ちょっと!焼き肉なんて一言も……」
御剣「真宵くんを1日預けたのだ。当然だろう」
真宵「あたしは安い女じゃないよ、なるほどくん!焼き肉の後はラーメン屋にもいくからね!」
御剣「フッ……流石にラーメンも奢らせるのは可哀想だ。私は遠慮しておいてやろう」
御剣(イトノコと矢張は遠慮なんてせんだろうがな……)
真宵「ね、はやくいこっ!なるほどくん!」
成歩堂「い、い……」
成歩堂「意義あり!」
おしまい
逆裁だからって裁判しなくちゃいけない理由はないよね
アニメ?ゲームしなおします。検事はやったこと無くてすまんが三雲ちゃん可愛いのは知ってる
キャラ崩壊とか時系列適当ですまん
ありがとうございました
酔いが覚めた今になって気づいたけど最後意義じゃなくて異議だ
最後の最後でやっちゃった。こんなんでも見てくれてありがとね
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