DIO「犬飼いたい」 (20)
ダービー「何ですか急に」
DIO「ペットとかに癒やされたい、私」
ヌケサク「ペットショップが居るじゃないですか」
DIO「あいつは駄目、私に懐くとかじゃなくて屋敷にって感じだもん」
ヴァニラ「でしたら私が! 何なりとお申し付け下さい!」
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DIO「お手」
ヴァニラ「はっ」スッ
DIO「おかわり」
ヴァニラ「はっ」スッ
DIO「…駄目だ」
ヴァニラ「な、何故?!」ガーン
DIO「何ていうか…初っ端から忠誠度MAXじゃん、お前」
ヴァニラ「当然でございます」
DIO「躾とかしてって少しずつ育みたいのよ」
ダービー「ダニーのくだり全否定ですよね」
DIO「うるさい! 何で貴様がそんな昔のこと知ってるんだ!」
ダービー「適当にそこらへんの野良犬に肉の芽植えちゃえばいいじゃないですか」
DIO「いやいや、肉の芽なんてチートじゃん。ギャルゲーだって最初から好感度MAXなんて無いから過程が面白いんじゃないか」
ヌケサク「そうですかあ? 最初からパラメータ高ければ好き放題できるじゃないですか」
DIO「あっ、お前アレだろ。GTAとか好きって割に所持金MAXとかアイテム無制限とかにするタイプだろ」
ヌケサク「面倒じゃないですか」
DIO「ひくわー、2周目とかならまだしも、最初からは無いわ」
ダービー「アッ、貴様! 『スクウェアとエニックスが合作作るんだって! すげえ楽しみ!』とか言いながら一週間くらい待ってわざわざ中古屋に行ってきたのは!」
ヌケサク「強くてニューゲームで楽に進めましたよ」
ダービー「無いわー、苦労した割にグランドリオンあんま使えないなとかほざいてたくせにお前苦労してねえじゃねえか!」
ヴァニラ「ジョースター一行に聞いてみてはいかがでしょう、奴らも犬を飼っております」
DIO「あー、イギーだっけ? あいついいな、ツンデレって感じで」
ヌケサク「グラディウスなんて公式で隠しコマンド用意してるじゃねえか!」
ダービー「あれはいいんですよ、初心者救済だから」
プルルル
DIO「む、電話か?」
ダービー「おや、私です、失敬…」ピッ
ダービー「あ、典明? ああ…こないだは楽しかったよ、ああ…サターンだがね、ティンクルスタースプライツっていうのがあるんだ、センコロ好きならきっと楽しめるだろう。ああ、二人対戦できるぞ」
DIO「典明って誰だっけ?」
ヴァニラ「ジョースター一行の花京院です」
DIO「こないだずーっと深夜に遊んでたのはアイツか」
ヴァニラ「そうですね、私もコラムスとマジドロは一緒にやりました」
DIO「何それずるい」
ヴァニラ「来なくて正解でしたよ、あの二人どのゲームも強いからストレスマッハでした」
DIO「あっ、花京院にイギーの事聞いてみよう。テレンス、代わって」チョイチョイ
ダービー「DIO様? 典明、DIO様と代わるぞ」カチャ
DIO「花京院か? イギー貸してくれ」
花京院『貸すって…イギーはモノじゃあないんだぞ! なんだ急に』
DIO「かくかくしかじか」
花京院『これこれうまうまという訳か…しかしイギーは気難しいからな…、まずお前の理想とは程遠いだろうな』
DIO「うーんそうか、ありがとう」
花京院『もっと世話が簡単なペットからはじめてみたらどうだ、熱帯魚とか金魚とか』
DIO「あれはあれで難しそうだなあ、それになんか千葉の根暗なオタクみたいじゃないか」
花京院『じゃあテレンスに宜しく伝えといてくれ』ガチャ
DIO「世話が簡単なペットか…ああ、あいつに聞いてみよう」ピポパ
ダービー「流れるように私の電話を勝手に使っている件」
ヌケサク「最近って、○○な件についてとか、○○なわけだがみたいなラノベの題名多くね? 中身はともかくイマイチ観てみようってならないんだよなあ」
ヴァニラ「異世界に召喚されたりな」
DIO「あ、もしもしDIOだけど、え、どちら様って。いやお前こそ誰だよ」
ダービー「間違い電話したんですかね」
DIO「あっ、そうなの? ジッパーって? ああ、そういうこと。トイレ? いやいや、勝手に人の電話にでちゃまずいでしょ。帰ってきた? うん、代わって」
『もしもし、ジョルノです』
DIO「久しぶり、パパだよ」
ジョルノ『何の用ですか?』
DIO「お前亀飼ってなかったっけ」
ジョルノ『飼ってるというか…現在進行形で亀の中にいますね』
DIO「なにそれ」
ジョルノ『スタンドなんです、亀の。ポルナレフさんもいますよ』
DIO「ちょっと何言ってるかわからない」ガチャ
DIO「ええい! 亀を飼いたいのに何故亀の中で暮らす話をしなければならないのだ!」
ヴァニラ「最初は犬だったのに段々脱線していきますね」
ダービー「DSのペット育てる奴でいいんじゃないですかね、もう」
DIO「犬飼いたいなあ」
ダービー「私にいい考えがあります、数日お待ちください」
〜数日後〜
DIO「これは!!」
ダービー「そう、AIBOです」
バアァーン
DIO「懐かしいなァ〜、まだ動くのか?これ」
ダービー「故障してましたが、日本の杜王町に行って直してもらってきました」
DIO「でも所詮ロボットだよなァ〜…」
「そこで私の出番というわけだ!」ジャァーン!
DIO「お前は…!」
「私だよDIO。プッチだ!」
DIO「良い案があるのか! 早くしてくれ!」
プッチ「この、「ペット向けのワンちゃんのディスク」をAIBOに……!」
DIO「素晴らしい! AIBOだから手間もかからない上に普通の犬と同じ体験ができるというわけだ! よおし、目覚めろAIBO!」
AIBO「……」ウィーン
AIBO「ナルホドスゲーワカリヤスイ! ナルホドスゲーワカリヤスイ!」
プッチ「間違った、これF・Fだ…」
完
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