わたしのお家の天使ちゃん【オリジナル百合】 (78)

「ただいま」

18:30 自宅の戸を開ける

職場を出たのは17:34 サービス残業やブラック企業などの労働問題が叫ばれる昨今、私は中々良い環境で仕事が出来ていると言えるだろう

戸を閉め鍵をかけ靴を脱ぎ始める、特筆することの無いいつものルーティーン、先ほどの「ただいま」に「おかえり」が返ってこないのもいつものこと

いや、「いつものこと」になったのは少し前からか

2ヶ月前、同棲していた相手が消えた 家の鍵と「あなたと結婚するイメージが沸かない」という書き置きを残して

「結婚しようって言ってたのに」とか「結婚するイメージって何?」とか言いたいことはあったけれど何より驚いたのは、私がこの事実をあっさり受け入れてしまったこと

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あの人のことは確かに好きだった、『だった』

今はもう「早く結婚して孫の顔見せて」って親に言われるの嫌だなとか、「私たち結婚しました」って友達からの手紙がそろそろ来るのかなとか、そんなことばっかり考えてる

あの人との楽しかった思い出なんてそれらに比べたらあまりにも薄っぺらで曖昧なモノ

別に寂しく無い、休日に遊ぶ友達も居る、SNSに料理の画像をあげたら反応してくれる人も居る、きっと新しい恋人もその内出来る

だけど……

「さみしいな」

何も無い、自分しか居ない家でわざわざ律儀に「ただいま」なんて言う辺り結局私は誰かを求めてるんだろう

こんな空っぽの私を満たしてくれて、受け入れてくれる…… 天使みたいな人を

「おかえりなさい!」

「は…… ?」

部屋の奥からぱたぱたという足音と共に聞こえてきた「おかえり」の声

最初は聞き間違いを疑った、しかしそれも振り返り声の主を両目で捉えた瞬間に否定された

私の、私しか居ないはずの部屋に居た声の主は少女、それもとびきりの絶世の美少女だった

見た目から推測される年齢は中高生くらいだろうか? まだ少し抜けきらない少女性を秘めた顔、綺麗な黒髪は両サイドにツインテールとしてまとめられている

「ごはん出来てますよ、お風呂も沸いてますからどっちからでも大丈夫ですよ」

確かにキッチンの方からは何か美味しそうなにおいがしている、てそんな場合じゃなくて!

「貴女誰? どうやってこの部屋に入ったの? て言うか靴だって無いけど、お父さんとお母さんは?」

「え、えっと……」

美少女は私の質問に対して困惑した表情を見せ、目をそらす

「今…… 答えなきゃダメ…… ですか…… ?」

「当たり前でしょ!」

「ご、ご飯食べてからじゃ……」

美少女の上目遣いは強烈で、この異常な状況で私に「これ以上の詮索はやめてあげよう」という判断を下させようとしている

「せっかくのご飯が…… 冷めちゃいます……」

「…… わかったわ、まずはご飯食べましょう」

その瞬間美少女の笑顔が花開いた、ぱぁっと

この笑顔さえあれば世界から戦争は無くなるんじゃないか、そう思えるほどの笑顔

「ねぇこれだけは聞かせて、貴女の名前…… 貴女のことはなんて呼べばいいの?」

「…… 天使って呼んでくれますか?」

「天使…… ちゃん?」

なんだそれはと思った、「天使」なんて名前を付けるなんて

だけど目の前の美少女、天使ちゃんはその名前に全く負けない最高の笑顔で答える

「はいっ!」

「「いただきます」」

「はむ……」

「おいしい…… ですか?」

「うん…… とっても美味しいわ」

「やったぁ!」


……今の状況は異常だ

家に帰ってみれば謎の美少女が居て、同じ食卓でその美少女の作ってくれたご飯を食べている

客観的に見れば私は犯罪者だ、こんな見ず知らずの美少女を家に連れ込んでいると知られればまず私は誘拐の容疑で捕まるだろう

だが今の私はそんなことより気になっていることがあった、それは天使ちゃんが使っている食器が「あの人」の食器であることだ

「あの人」が居なくなってからずっと使ってこなかった食器、それを見ず知らずの子に使わせている その事実は私の心の奥にしまったはず気持ちを掻き乱すには十分だった

「ごちそうさま」

「あ! 片付けもわたしがやりますから! お姉さんはお風呂に入っててください!」

「あ、うん……」

て、そうじゃない

「ご飯が終わったから色々話してもらっていい?」

「は、話せることなら……」

「貴女の本当の名前は?」

「答えられません……」

「どうやってここに入ったの?」

「答えられません……」

「…… 貴女の両親は?」

「答えられません……」

「そればっかじゃない!」

「ご、ごめんなさい!」

答えられませんの連発に思わず声を荒げてしまう、がやはり天使ちゃんが大声に怯えてる様を見ているとえもいわれぬ罪悪感が込み上げてきて、それ以上の詮索をやめさせてしまう

「…… じゃあこれからどうするつもりなの?」

「それなら答えられます、わたしここに住んでお料理とか、洗濯とか、お掃除とかしてお姉さんの心を癒します!」

「はぁ…… ?」

今度こそは思った、ふざけてると 今すぐこの子を追い出そうと

「警察に電話するわ」

「や、やめてください!」

「なんで! 貴女にだって心配するご家族だって居るでしょう? それなのに私の家に住むなんて」

「わたしはお姉さんが心配なんです!」

「私が……? なにそれ意味わかんない」

「お姉さんの心はとっても荒んでて、乾いてます…… だから…… わたしがお姉さんの心を癒してあげたいんです!」

「……」

「おねがいします…… 迷惑かけませんから……」

やっぱりこの子は変だ、さっきまであんなに怒ってたはずなのに今は頭のどこかでこの子と一緒に暮らすビジョンを描き始めている

「…… 週末までなら」

「え?」

「今日は遅いし、今警察に電話したら多分誘拐を疑われるだろうし、もっと時間のある土日まで話は持ち越すわ」

「そ、それじゃあここに置いていただけるんですか!?」

だからそんな嬉しそうな顔しないでよ…… そんな顔されたら……

「お姉さん! お布団敷いておきました!」

お風呂から上がった私を待っていたのは満面の笑みの天使ちゃんだった

「……料理の時といい、何で私の家の収納場所いちいち知ってるの」

「答えられません……」

またそれか

「て言うか何で一つしか敷いてないの」

「えっ…… 一緒に寝ちゃ、ダメですか……?」

「んん……」

もういいや、そろそろ疲れてきたし、天使ちゃん暖かそうだから寝るときちょうど良さそうだし

「別にいいわ、天使ちゃんちっちゃいから二人で寝ても不自由しなさそうだし」

「わぁい!」

「早く風呂入ってらっしゃい」

布団に入り落ち着いて考える、もしかしてこれは夢とか幻覚とかなんじゃないかと

冷静に考えてあんな美少女がご飯作って帰りを待っていて、一緒に住もう! なんて都合良すぎる まるでマンガやアニメの世界だ

そう考えるの天使ちゃんは私の理想の相手ということになるのだろうか?

…… 私はいつから女好き(しかもロリコン)になったのか

その辺りで私の意識は途切れた 多分天使ちゃんと一緒に寝ていたんだと思う

「んん……」

朝 一日の始まり、昨日の辺な夢も覚めていつも通りの朝が……

「おはようございます、もうすぐ朝ごはん出来ますからね!」

始まらなかった どうやら天使ちゃんは一夜の夢では終わってくれないらしい

とは言え、朝の眠たい時間に朝ごはんを作ってくれるのは純粋にありがたい 天使ちゃん料理上手だし

「はい、これが今日のお弁当です」

「あ、ありがとう……」

「いえ、住まわしていただけるのですからこれくらいのことはして当然です」

「…… ねぇ、天使ちゃんって料理上手? 何でも作れる?」

「えっと…… まぁだいたいの料理なら作れますけど……」

「じゃあ今晩オムライス作ってもらえる?」

「はい…… ですけど……」

「ですけど?」

「鶏肉が無いので帰りに買ってきてもらえますか?」

「え、天使ちゃん買ってきてくれないの? お金なら出すよ?」

「そうじゃなくて…… わたし外に出られないんです……」

「あ……」

そう言えば天使ちゃん靴持ってないのか

「わかったわ、じゃあ帰りに買ってくる」

「ご、ごめんなさい! 役に立てなくて!」

「いいのよ別に」


「じゃあ行ってくるわ」

「はい、お気をつけて!」

この異常としか言いようの無い状況に私が早くも適応出来ているのはどうしてだろうか

天使ちゃんが可愛いから などという理由が一瞬頭をよぎったが即座に否定させてもらった

一旦切ります。書き溜めは8割くらい終わってるので終わり次第投下していきます。

「ただいま」

「おかえりなさい!」

帰宅すると天使ちゃんの声、ここまで来るといよいよ幻覚妄想説は否定せざるを得なくなる

「オムライスの材料、あと他にも色々買ってきたよ」

「ありがとうございます!」

天使ちゃんは本当に可愛い、この笑顔を見せてもらえるならずっとここに居させてあげたいくらい

まぁこんな可愛い子なんだから、きっと親は一生懸命探してるだろうしちゃんと元の家に帰してあげないと

「「ごちそうさま」」

「どうでしたか?」

「うん、美味しい」

「喜んでもらえて嬉しいです!」

天使ちゃんの料理は本当に美味しい、私も見習わないと

でも…… 天使ちゃんの料理が美味しい理由はまた別にあると思う

「ねぇ天使ちゃん」

「なんですか?」

「天使ちゃんの使ってる食器、それ前にこの家に居た人のものなの」

「え…… それって……」

「そう、私の元恋人」

「そ、そうだったんですか!? ご、ごめんなさいそうとは知らず」

「大丈夫、別に減るものじゃないし」

「そうですか……」

楽しいはずの食卓が一気に暗くなっちゃった……

そんな暗い顔しないでよ天使ちゃん、貴女がそんな顔してたら世界が終わっちゃいそう

「じゃ、電気消すね」

「はい」

「おやすみ」

「あ、はい……」

「どうしたの?」

「電気…… 全部消すんですか…… ?」

「あ、天使ちゃんは豆電球付けるタイプなの?」

「はい…… 真っ暗なのは恐いので……」

もう、いちいち可愛いなぁ

「じゃ、恐くないようにお姉さんがずっとこうしててあげる」

「あ……」

天使ちゃんを、私の元へ抱き寄せる

こんな場面、誰かに見られたら婦女暴行、未成年淫行で捕まるのは間違いない

自分でもわけがわからない行動、だけど天使ちゃんはいつか元のお家へ帰る、私の元から居なくなるって考えたら急に寂しくなってきた

こんな可愛い天使ちゃんを失うなんて……

「お姉さん」

「んー?」

「お姉さんは寂しいですか?」

「そんなこと無いよ、友達も居るし、会社の人とも仲いいし、何より私には天使ちゃんが居るし」

「本当ですか…… ?」

「本当だよ」

「一人で暮らすの寂しくないですか?」

「…… 本当だって」

「わたしになら何でも言っていいんですよ、だから無理しないで」

「…… なんでそんなこと言うの」

「わたしはお姉さんの天使だから、お姉さんを癒してあげたいんです」

「だったらただ笑ってるだけでいいでしょ、余計なこと言わずに笑っててよ」

「そ、それじゃダメです…… お姉さんが傷ついて苦しんでるならわたしはそれも癒してあげたいんです……」

「ただの居候が調子に乗らないで」

「そ、そんな……」

「私は家に一人で居ても全く寂しくなんて無いし、貴女が居なくなったって一向に構わない」

「わ、わたしは!」

「何」

「お姉さんがそんな風になるところ見てるの…… いやです……」

「こうさせたのは貴女でしょ、わざわざ人の古傷抉ってそれで癒したいなんて可笑しいわ」

「わたしは…… お姉さんを救いたいから…… 昔のことを無かったことにして忘れるなんてダメです……」

「…… ごめん、もう寝ていい? 感情的になりすぎた また今度話そ?」

「…… はい」

そう言って私は天使ちゃんに背を向けた

『また今度』っておかしいね、まるでいつまでも一緒に居ること前提みたい

別に前の恋人がそんなに良かったとは思えない

向こうから好きって言われて、私にはそんな気が無かったから断ったのにしつこく迫ってきて、『友達からなら』って答えたら凄く喜んで

そこからは私のためにひたすら尽くしてくれた、ずっと私に愛を囁いてくれて、いつの間にか付き合ってた

あの人はずっと私を好きで居てくれた、私に愛をくれた、だから安心出来た、一緒に居るうちにいつの間にか私もあの人のことが好きになってた

『私も』じゃないか、いつからか私たちの関係は逆転してたんだ

私はひたすらあの人に依存して、愛して愛されようとしてた

当時の私でも気付いてた、あの人がどんどん私に興味を無くしてることに

だけどどうすればあの人の心を取り戻せるか分からなかった、だからずっとあの人に尽くしたり、『結婚』という形で愛を具現化したがった

だけど恋人関係っていうのは二人の愛の大きさが同じくらいじゃないと成り立たない、私の愛が大き過ぎて二人の関係は壊れちゃった

結局、私はあの人が好きだったのか、あの人がくれる愛が欲しかっただけなのか、まだわからないし、考える気もしない

だって、そのことを考えると…… あの時のことを思い出しちゃうから……

天使ちゃんは正しい、天使ちゃんの言うとおり私は昔のことを無かったことにして、あの愛を忘れることで自分の心が砕けることを防いでるんだ

こんな生活をしてる時にあの頃を思い出したら辛すぎて死んじゃう、それなら何もかもを忘れて空っぽになっていれば楽なんだ

次の日の朝、もしかして天使ちゃんは私に腹を立てているかと思ったけど相変わらず天使の笑顔でキッチンに立っていた

「おはようございます! 朝ごはんできてますよ」

天使ちゃんがそんなだから私も昨日のことは忘れて朝ごはんをゆっくり楽しむことにした

「お、お姉さん! ちょっとゆっくりし過ぎですよ! も、もう行かないと……」

「え? あ、もうこんな時間!?」

あ、そう言えば

「ごめん、今日は遅くなるからご飯いらない、先に寝てていいからね! 行ってきます!」

「いってらっしゃい、今日もお仕事頑張ってくださいね」

飲み会、別に好きでもない人と一緒に仕事の話や世間話をするのは仕事と何が違うのか

そうは思うけど今までは特に何とも感じてなかった、でも今日は違った

天使ちゃん あの子のことが心配で仕方ない

昼はずっと一人で居るのだろうから心配はいらないのかもしれない、だけど夜はまた別だ

豆電球が付いてないくらいで怖がるあの子は一人で寝ることが出来るだろうか? 一人でお風呂に入れるだろうか?

早く帰って天使ちゃんを安心させてあげたい


「……」

おかしいな

天使ちゃんはそんなに弱い子だろうか? いやそんなことはないはず……

「……」

そうだ、私が帰りたいのは私が天使ちゃんに早く会いたいからだ……

それに気付いてからは私は早く時間が過ぎてくれとひたすら神に祈っていた

祈りが通じたかどうかわからないが飲み会は終了、二次会のお誘いを丁重にお断りし、私は家へ急いだ

早く天使ちゃんに会いたい、あの笑顔が見たい、天使ちゃんの料理は…… 多分食べられないけど、それでも天使ちゃんと一緒に寝たい

何とかして天使ちゃんが眠る前に家に帰らないと、天使ちゃんに「おかえり」って言ってもらうために……

「ただいま、天使ちゃん!」

家の戸を開けて私は天使ちゃんを呼ぶ、もう寝ちゃったかな、起こしちゃったらどうしよう……

「おかえりなさい!」

天使ちゃんは居てくれた、私のために遅くまで起きていてくれた

「天使ちゃん!」

「ど、どうしたんですか!? お姉さん……」

「わたし…… 早く天使ちゃんに会いたくて…… 天使ちゃんと会えないのが嫌で……」

どうしたんだろう私は、お酒で感情的になっているのだろうか

目から涙を流し、壊れそうなほど強く、強く天使ちゃんを抱き締めている

「…… わたしはどこへも行きませんよ」

「本当に…… ?」

「はい、だってわたしはあなたの天使ですから!」

「ねぇ、何でこんな時間まで起きててくれたの?」

「だって…… 今日はお姉さんと一緒に寝れる最後の夜になるかもしれないから……」

「最後……」

そうだ、週末になったら天使ちゃんの親を探す それまで問題を先延ばしにするって決めたんだ……

「もし、本当にお姉さんがわたしと別れたいって言うなら、わたしと居るのが嫌なら…… わたしはお姉さんの元から消えるしか無いです……」

「そんなのヤダ……」

「え?」

「わたし…… 天使ちゃんと居たい…… 天使ちゃんと一緒にご飯食べたい…… 一緒に寝たい…… いつかお出かけもしたい……」

「天使ちゃん! ずっとここに居て! あなたが誰でもいいからわたしと一緒に……」

「はいっ!」

天使ちゃんの返事は一瞬だった

「いいの…… ?」

「わたし、ずっと待っていたんです お姉さんがわたしのことを真に求めてくれて、愛してくれる時を」

「お姉さんをわたしの愛で癒すためにはわたしもお姉さんからの愛を受け取らなくちゃいけないから」

「わたしが愛し愛され、お姉さんが愛され愛す、これでやっと完成です」

「天使ちゃん……」

「お姉さん、わたしお姉さんのことが大好きです!」

「わたしも…… わたしも天使ちゃんのこと大好き!」

そこから先の記憶はあんまり無い、と言うかあんまり天使ちゃんの抱き心地が良かったからそのまま寝ちゃったみたいだ……

次に私の意識が戻った時は

「おはようございます! お姉さん!」

天使ちゃんの笑顔からはじまる朝だった

ここで切ります、書き溜めは終わったので明日には完結できそうです。
パンツはまだ穿いててください。

「今日はお買い物しましょう」

休みの日に何をするかは大体決めていた、ショッピングだ

天使ちゃんは靴を持ってないし、服もそんなに持ってない

そんなんじゃ美少女に生まれた甲斐が無い、ということでお買い物だ

「えっ…… でもわたし、外に出るのは……」

「大丈夫、ほらこれ」

私が指差したのは

「パソコン…… ですか?」

「そう、通販なら家から出なくてもお買い物出来るでしょ?」

「お姉さん……!」

その後は夕方までずっと天使ちゃんの服を選んでた

天使ちゃんに似合う服を考えるのは楽しくてついあれもこれもとカートに入れてしまう

「あ……」

「ん? これ気になる?」

「はい…… でもお値段が……」

「ふふっ、大丈夫 お姉さんいっつもお仕事頑張ってるんだからこれくらい買えるわ」

「でも……」

「いいの、天使ちゃんは天使なんだからいっつも可愛い服を着てないと」

「あ、でもこの服はお姉さんに似合いそうです!」

「そうかな?」

「はい!」

「じゃあ買っちゃおうかな」

お出かけは出来なかったけど、天使ちゃんと過ごす土曜日はとても充実して、あっという間に過ぎていった

「もうこんな時間…… 夕ご飯作りますね」

「あ、私も手伝うわ」

「えっ、お姉さんはゆっくりしててください!」

「毎日毎日天使ちゃんにばっかり作らせてちゃかわいそうでしょ? それに私も天使ちゃんから料理の技術学びたいもの」

「そ、それなら……」

「よしっ! 私だって料理出来るってとこ見せてあげる!」

天使ちゃんとの夕ご飯 きっとこれはずっと続く新しい私の、私たちの日常

「どう? 私だって料理作れるのよ?」

「はい! お姉さんの料理もとってもおいしいです!」

でも、その前に一つ片付けなきゃいけないことあるよね……

「ねぇ天使ちゃん」

「なんですか?」

「前の恋人のこと、天使ちゃんに話しておきたいの」

「……」

「人に言うのなんてもちろん天使ちゃんが始めてだし、もしかしたら言ってる途中にまた私変なことになるかもしれない」

「だけど天使ちゃんに聞いて欲しい、それで出来たら……」

「…… わたしはお姉さんのこと、癒しますよ」

「…… ありがとう」

そこから私はあの人とのことを話した、初めは向こうが好きだってしつこく言ってきたこと

初めてデートした時に30分前に着いてたのに待ち合わせ場所間違えたせいで結局私が待たされたこと

ずっと好きって言ってくれるのが嬉しくていつの間にか私も相手のことが好きになってたこと

初めてキスされた後、嬉しすぎて「もう一回して?」って言ったら恥ずかしいからって断られたこと

この部屋に決めたのはあの人だってこと、そして初めてこの部屋に住んだ夜…… もう一つ初めてがあったこと

いつからか私の愛が空回りしてて、最後は書き置きだけ残してあの人が消えちゃったこと

そして……

「見てもらいたいものがあるの」

私の部屋、わざわざ鍵をかけてある引き出し その一番奥

「これ、何だかわかる?」

「指環…… ですか?」

「そう、ペアリングの片割れだけどね」

「もしあの人が帰ってきたらって考えたら捨てられなくて…… だけど」

捨てる、これでもうおしまい

「い、いいんですか…… ?」

「うん、これで昔のことは全部おしまい」

「物を捨てたって無かったことには……」

「ううん、あの人との記憶を無かったことにはしてない」

「私がこんなにも誰かから愛されたい、愛したいって思ってるのはあの人の愛があったから」

「あの人を失った虚無感も、昔を思い出した時の痛みも、きっと全部大丈夫 ……天使ちゃんが居てくれるなら」

「私の愛、もしかしたら私が、天使ちゃんが思う以上に大きくて重いかもしれない、それでも天使ちゃんは大丈夫?」

「はい!」

「ふふっ、迷い無さすぎ 逆に疑っちゃうよ」

「わたし嬉しいんです、お姉さんがこうして全て話してくれたことが!」

「そっか……」

隣に座ってずっと私を見て微笑んでくれる天使ちゃん その顔を見てたら少し悪戯心が出てきた

「ちゅっ」

「ふぇ…… !?」

キス…… おでこへのキスなんて子どもっぽいかなって思ったけど天使ちゃんにはこれでも刺激が強すぎたみたいで

「あ、あああ……」

だいぶ戸惑ってるみたい、こういう表情まで可愛いなんて反則でしょ

「好き、好きよ天使ちゃん」

天使ちゃんとの同棲生活も今日で一ヶ月くらい

最近の私と天使ちゃんと言えば

靴やおしゃれな服を一通り揃えたけど、天使ちゃんは肌が弱かったり人混みが苦手だったりするので外に出ることはあまり無かった

だから休日は家でゲームをしたり、天使ちゃんから家事を習ったり(天使ちゃんは料理だけじゃなく家事全般が優秀だった)他愛のない話をしたりしている

結局天使ちゃんは自分のことを一切話さなかったし、私もそれを詮索していない だから天使ちゃんが何者かは今でもわからないまま

取り合えず周りの人には姪と同居している、ということにしてある 当然親には何も言ってない

とにかく天使ちゃんのことが下手に周りに知られれば最悪私は牢屋行き、天使ちゃんは施設行きになるだろう

私たちの関係は出来るだけ内密にしないといけないものなのだ

まぁそんな悩みも家に帰って天使ちゃんの顔を見ればすっかり消えてしまうのだが

「ただいま!」

「おかえりなさい!」

「今日のご飯は何?」

「今日は肉じゃがですよ」

「ふふっ、肉じゃがなんて手作り料理の定番だね、天使ちゃんはきっといいお嫁さんになれるよ」

そう言って天使ちゃんのほっぺに軽くキスしてみた

「きゃっ…… そ、そういうことはいきなりしちゃダメです……」

「え? それじゃあ…… キスしていい?」

「そ、それは……」

顔を真っ赤にする天使ちゃん

「さ、先にご飯食べちゃいましょう! お姉さんにはできたてを食べて欲しいんです!」

ふふっ、可愛いな……

この一ヶ月、天使ちゃんの色々な面を見て一つ変わったことがある

私は天使ちゃんに恋愛感情を抱いている、もっと言うなら天使ちゃんに…… 欲情している……

最初は天使ちゃんのことを妹、そうじゃなくても家族のような感覚で愛しているはずだった

なのに今では天使ちゃんのことをはっきりと女性として見ている

天使ちゃんの白い柔肌を、細い四肢を、彼女自身も触れてないであろう場所を犯したい…… 天使である彼女を堕としたい、穢したい……

今の私はそんなことを考えながら天使ちゃんと生活している

「それじゃあ、おやすみなさい」

「おやすみ んっ」

「も、もう!」

おやすみのキスをする頻度も増えてきて、そろそろ自分を抑えるのも限界かもしれない

まぁ流石に見た目だと一回り以上年下に見える天使ちゃんに手を出す、というのは流石に不味いだろうから必死で自分を律しているけど……

そんなある日、私の元に親から「お見合いをしてみないか」という電話があった

自分がそういう話が来ること自体は何も違和感は無い、確かに私は世間的に見ればもう結婚をしててもいい年齢だろう

しかし、もちろん私はその人と結婚をするつもりは無い、天使ちゃんが居るからだ

とはいえ特に理由も無く断るというのは相手に失礼というものだ、さてどうしたものか……

「ってことがあったの」

「そうなんですか…… 大人の世界は難しいですね……」

眠る前、布団の中で天使ちゃんにこのことを伝えてみたらこの反応、やっぱり天使ちゃんにとってはまだ「結婚」なんて実感無いよね

「天使ちゃんは私がお見合いするのどう思う?」

「わたしは…… お姉さんがそうしたいなら……」

「もし私が結婚したら一緒に暮らせないかもしれないよ?」

「……」

天使ちゃんは目を閉じて俯き、私のお見合いについて自分の中にある全てを使って考えているようだった

「…… いやです」

「ん?」

「わたし…… お姉さんと一緒に居たいです、今の生活を続けたいです……」

…… それが聞けて良かった

「あのね、一つあるの お見合いを上手く断る方法」

「なんですか!?」

「好きな人、つまり恋人が居るって言えば仕方無いってことで上手く引き下がってくれると思う」

「好きな人…… お姉さん好きな人が居るんですか…… ?」

天使ちゃんの顔が青くなる、少しイジワルな言い方だったかな

「好きな人は貴女よ、天使ちゃん」

「わたし……ですか…… ?」

「うん」

ここまでの話はあくまで前置き、一呼吸おいて私は告げる

「天使ちゃん、私は貴女のことを一人の女の子として愛してる だから…… 私の恋人になってください!」

「……」

いつもすぐに答えてくれる天使ちゃんが少し返答に困ってる それだけ重大なことなんだ

天使ちゃんの答えを待っている私は、まるで初恋の少女のような緊張を覚えていた

「わたしで…… 大丈夫なんですか……」

「…… もちろん」

「わたし、まだお姉さんにほんとの名前も言ってないし、どこから来たかも言ってないし、きっと正式な結婚もできないですよ……」

「うん、それでも大丈夫 天使ちゃんが私の側にずっと居てくれる、それだけで満足だよ」

「…… お姉さん!」

珍しく天使ちゃんから私に抱きついてきた

「わたし…… お姉さんを癒すって思いで来たはずなのに、どんどんお姉さんのこと好きになって」

「わたしはお姉さんに愛を与えることはできるけどそれは偽物なんじゃないかって考えたりしてて」

「だけど…… わたしの愛でも大丈夫なんですね……」

「うん、私から天使ちゃんへの愛も、天使ちゃんから私への愛も本物だよ」

「お姉さん!」

あまり自分のことを話さない天使ちゃんが初めて心の内で思ってたことを話してくれる

それが嬉しくて、私は天使ちゃんに深い、深い抱擁を返した

天使ちゃんを抱き締めながら、私は自らの邪な気持ちを押さえられずにいた

「ねぇ天使ちゃん」

「なんですか?」

「恋人と一緒の布団で眠るってどういうことかわかる?」

「…… はい」

天使ちゃんもやっぱりそういうことは知ってるんだ

「…… いい?」

「…… はい」

「わたしはお姉さんが望むなら、妹にも、姪にも、恋人にもなります わたしは…… お姉さんの天使ですから」

「天使ちゃん…… んっ」

「んんっ……」

天使ちゃんの唇に私の唇が触れる、唇同士を重ねるキスは初めて

初めてのマウストゥマウス、だけどそれは天使ちゃんくらいの子がする綺麗なものじゃない

私は天使ちゃんの舌に自分の舌を絡ませる

「んっ…… ん……」

天使ちゃんの声が聞こえてくる、苦しいのかな? 気持ちいいのかな? どっちだかわからないや

「はぁ…… はぁ……」

一通り天使ちゃんとのキスを楽しんだ後、口付けを離し改めて彼女の体を眺める

顔は紅く、息は荒くなっていて普段の可愛らしさとは全く別の雰囲気を醸し出していた

天使ちゃんのその様子を見ていると自分がこの少女を穢したんだ、という背徳感と愉悦感の混ざった不思議な感情に浸れる

今から私が穢すんだ…… この美しい天使の羽を手折って、この美しい乙女の桃園をめちゃくちゃにするんだ……

「えへへ、天使ちゃん可愛いよ……」

「は、はい…… ありがとうございます……」

次に穢す場所は天使ちゃんの胸、服を脱がしながらその隙間に手を入れ、優しく撫でる

「はっ…… は……」

成長期特有のまだ膨らみかけの、張りのあるそれを指先で円を描くように触れていく

「ふっ…… ふぅん……」

そしてその頂点を捉え、指で摘まんだり回したり、様々な方法で弄ぶ

同時に天使ちゃんの首元を舌で舐めていく、顎の下から鎖骨の辺り、耳裏まで入念に

「はぁっ…… はぁ……!」

天使ちゃんは耳裏が特に敏感なのかそこを舐めた時の反応が一番大きかった、それを続けていると

「んっ…… ! んっ…… ! んん……」

天使ちゃんの体が軽く強ばった感じがした

「…… 気持ち良かった?」

「あぁ…… うぅ……」

「イっちゃった?」

「な、なんですかそれ…… ?」

ん? 知らないのかな

「天使ちゃんてオナニーとかしたことないの?」

「な、ないです!」

「ふーん…… そうなんだ……」

天使ちゃんは嘘はつかないし、無いって否定したんならほんとにしたこと無いんだろう

でも『無い』ってことはやり方は知ってるってことになるよね

「ねぇ天使ちゃん、それってどうやるかお姉さんに見せてもらえる?」

「え、えぇ…… ?」

困惑した顔、まぁそうだろう

自らを慰める行為を恋人の前でやらせる、そんなこと恋人に対して要求することじゃない、そう思わないこともない

だけど息を荒げ、不安そうに私を見つめる天使ちゃんを見てるとつい自分の中の加虐心を押さえることが出来なくなってしまう

「じゃ、じゃあ始めますよ……」

「うん」

天使ちゃんは私の熱い視線を受けながら下着の中、その場所に指をあてる

「ふっ…… ふぅ……」

緊張してるのか、初めてだからか、天使ちゃんの指の動きはぎこちなく、感じてはいるだろうが絶頂に達するほどではないようだった

「はぁ…… はぁ……」

「ねぇ天使ちゃん」

「な、なんですか……」

「手を止めずに聞いてね」

「は、はい……」

「年ごろの女の子はね、みんな好きな人のことを考えてそういうことをするものなの」

「んっ…… はい……」

「なんでかって言うとね、そうしないと体に貯まってるえっちなものがずっと体に貯まったままになっちゃうからなんだよ?」

「そ、そうなんですかぁ……?」

さぁ? どうなんだろうね?

「うん、だからそういうことをしてこなかった天使ちゃんは体にえっちなものがいっぱい貯まってすごくえっちな女の子になってるんだよ?」

「えぇ、いやぁ……」

「だから、えっちなものを取り出すためにお姉さんが協力してあげる」

私は天使ちゃんの右手に自分の右手を重ね、天使ちゃんの指を自分の意のまま操る

「あっ、ゃぁ…… あぁっ!」

「どう? 全然違うでしょ?」

「んんっ、すごい…… ですっ…… !」

天使ちゃんは自分の気持ち良くなれる場所を見つけたみたいで、私が手を離しても自らの手の動きを止めることは無かった

「はぁっ! いいっ! ここいいですっ!」

「そう……」

「おねぇさんっ、 もっと…… もっとおねがいしますっ……」

「じゃあもっと激しく動かしてみようか」

「は、はいっ…… !」

天使ちゃんの指の動きは私の指示通り激しくなっていった、天使ちゃんの中ではこの動きは私の主導で行われてるつもりなんだろう

「あ、あ…… っ!」

天使ちゃんの指の動きが止まる、またイったんだね

「はぁー…… はぁー……」

さっきまで自らの性をほとんど知らなかった純白の乙女、そんな天使ちゃんを穢していく、それはこれ以上無い快感だった

「ねぇ天使ちゃん、天使ちゃんは今まで綺麗な天使だったのに私の穢れた手でどんどん穢く、淫靡な姿になっていくんだよ? どう思う?」

「はぁ…… はぁ…… わ、わたしは……」

「ん?」

「わたしが穢れるなら…… その分お姉さんが綺麗になるんですよね?」

「……」

「お姉さんが綺麗になるなら、わたしはそれでいいです……」

はぁ…… ほんとに天使ちゃんは凄いなぁ……

天使ちゃんは穢れてなんていなかった、たとえ体を堕とされてもその清廉な心には染み一つついていなかったんだ

「天使ちゃん」

「なんですか?」

「やっぱり私、天使ちゃんのこと大好き」

「あ、ありがとうございます……」

今だって『好き』って言葉一つでうぶな反応見せてくれるんだもん

「ねぇ天使ちゃん、今度は私のここにしてくれる?」

天使ちゃんの手をひき、自分のそれにあてる そこは天使ちゃんの恥態を見てとても熱く、熱くなっていた

「は、はい……」

「優しく…… してね?」

「が、がんばります!」

天使ちゃんの細く、柔らかな指が私の中に入ってくる

天使ちゃんの綺麗な指が動く度、私の体の中から抑えようもない、とてつもない快感が押し寄せる

「あっ! あんっ!」

「えっ! だ、大丈夫ですかお姉さん!?」

「う、うんっ! だいしょうぶだから…… もっとしてっ!」

されるばかりじゃ年上としてのプライドが傷付く、と思い私も負けじと天使ちゃんのそれに指を入れ天使ちゃんを喘がせる

「えっ、やっ……」

「そのまま! そのまま動かして!」

「は、はい…… !」

二人の人間が汗ばむ体を重ね、お互いの愛を確かめ合う

「天使ちゃんっ! もっと…… もっとぉ!」

「んんっ! あんっ!」

行為が終わった、私という穢れた存在が天使ちゃんに許しを乞い、あまつさえ天使ちゃんを私と同じ穢れた存在に堕とそうとする行為が

未だ息の荒い天使ちゃんを落ち着けるため髪を撫でていると

「あ、あの」

「何?」

「ありがとうございました!」

やたらスッキリした顔で感謝の気持ちを述べられた

「ふふっ」

「えっ!? わたし変なこと言いました!?」

「うん、えっちした後『ありがとう』なんて変だよ」

「そ、そうだったんですか……」

「あのさ」

「なんですか? お姉さん」

「その…… 『お姉さん』って止めて欲しいかな、って」

「えっと……」

「私のこと、名前で呼んで」

「は、はい……」

私の腕の中の天使ちゃんは名前を呼ぶということに緊張しているようだ

もう、さっきまであんな恥ずかしいことしてたのにこんなことでまた恥ずかしがるなんて変だよ、ほんと……

そんな少し変な、小さくて可愛い私の天使ちゃんと愛し合える幸せ

もしかしたらこれは永い夢で、明日になったら天使ちゃんは消えてしまうかもしれない

そんな私の不安を察したかのように天使ちゃんは私の名前を呼ぶ


「わたしはずっとここに居ますよ、ーーーさん」

次の日の朝、目を開けるのが少し怖かった

だって天使ちゃんの温度を近くに感じなかったから

昨日のことで天使ちゃんは私のことを嫌いになって出ていったかもしれない

天使ちゃんは天使なんだから、私が穢したことで天使で居られなくなったのかもしれない

私は臆病者で、独占欲が強いからいつだって愛されたいし愛したい、恋人にはずっと側に居て欲しい

もし…… また愛する人が私の元から離れたら……

「お姉さん! 朝ですよ、休みだからっていつまでも寝てちゃダメですよ!」

そんな私の不安をかき消すのはいつだって天使ちゃんの声、今日も変わらず天使ちゃんは私の家に居てくれる

「おはよう……」

「ふふっ、おはようございます 今日の朝ごはんはフレンチトーストですよ」

「ほんと? 美味しそう」

「お姉さんへの気持ちを込めたから…… とっても甘いと思います!」

「ふふ…… ありがとう」

「えへへ……」

「ねぇ、なんでまた『お姉さん』呼びに戻ってるの?」

「えっと…… や、やっぱりお姉さんのこと名前で呼ぶのはまだ…… 恥ずかしい、から……」

「ふふ、かわいい」

「ご、ごめんなさい!」

「ううん、天使ちゃんがそうしたいならそれでいいよ」

天使ちゃんは私の元から離れたりしない、ずっと私の所に居てくれる

一緒にお出掛けしたり、結婚することは出来ないだろうけど、家に帰ればいつだって私を迎えてくれる

そんな素敵な、私の家の天使ちゃん


おしまい

レスをくれた方、読んでくれた方ありがとうございました。

乙、結局天使ちゃんは何者だったんだ?って聞くのは野暮なのかな

>>74
一応天使ちゃんの正体については何個か考えましたがどれも世界観ぶっ壊すのでボツにしました。

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