モバP「もう辞めたる」 (25)
モバP「こんな荒くれ者の俺を雇ってくれた社長には感謝してもしきれんがそれとこれとは話が別じゃい」
モバP「今まで普通と思ってたが友人に話を聞きゃうちの事務所がいかに異質かよく分かった」
モバP「んで社長に色々と改善を求めても俺がやめれないことをいいことに聞く耳さえ持たねえ」
モバP「思うに誰も入社しなかったからこんな俺でも雇ってくれたんだろうな。何で気づかなかったんだろ俺?」
モバP「さて、アイドル達には悪いがこんな事務所やめさせてもらう!まあ俺がいなくても何とかなるだろ」
モバP「『今月の給料はいらないので仕事辞めます、さよなら』と。うむ、これでいい」
モバP「しばらく仕事は無いだろうが野垂れ死ぬよりかは全然マシだ」
モバP「サラダだ!えーと……765だっけ?346だっけ?961だっけ?」
モバP「まあいいや、ちひろさんやアイドル達が帰ってくるまでにズラかるぜぇー!」ガチャ
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モバP「(俺は今ッ!鳥籠から羽ばたいたッ!果てしなく広がる世界へとッ!)」バタンッ
雪美「………」
モバP「ウェルカムトゥージャジャンコォー♪」
雪美「………P……何してるの……?」
モバP「うわぉっ!?!?」
雪美「……何で……そんな驚くの……?」
モバP「いや、ちげえんだ。これは違う。忘れてくれ、な?ところで雪美は今来たのか?」
雪美「……うん」
モバP「そうかそうか。今日は仕事ないだろ?まあでもせっかく来たんだからゆっくりしてけよ!」
雪美「うん……そうする………Pは……何してたの……」
モバP「え?あ、あぁー……ちょっとそこまでちい散歩しようかなと思ってさ」
雪美「……私も行く……」
モバP「……いやぁー、って言ってもな?めちゃつまんないぜ?俺はオススメしないなぁー(棒)」
雪美「……あなたといる……それだけで……幸せ……」
モバP「(重い)」
モバP「……まぁあれだ、申し訳ないが事務所で待っといてくれ」
雪美「……………………」
モバP「(何この空気)」
雪美「………………分かった」
モバP「(お?)スマンな、雪美」ナデナデ
雪美「ぁ………………」
モバP「じゃあな、雪美!またいつか!」サササッ
雪美「……うん」
雪美「………また……いつか?」
ちひろ「ただいま帰りましたー♪」ガチャ
ちひろ「あれ?誰もいない?」
雪美「…………」
ちひろ「あ、いたいた。雪美ちゃん一人?」
雪美「…P……お出かけした……」
ちひろ「お出かけ?すれ違ったのかな……」
ちひろ「……ん?何かしらこれ?」
『辞表』
ちひろ「ファッ!?」
雪美「!」ピクッ
ちひろ「(何これどういうこと!?)」
そしてこのモバPの失踪を起点に世界の運命は大きく揺れ動き、運命石の扉を開けるためにタイムマシーンを開発するのはまた先のお話。
完。
雪美「……どうしたの……?」
ちひろ「い、いや!な、なんでもないのよ?」
ちひろ「(えぇ!?辞表って、プロデューサーさんの机の上にあるからそういうことよね!?)」
ちひろ「(な、なんで……)」
雪美「……それはPの……?」
ちひろ「い、いえ!違います!ただの紙切れです!」
ちひろ「(これはヤバイ!プロデューサーさんを慕ってるこの娘達に知られたらタダ事じゃないわよ!)」
ちひろ「(最悪流血事件になったら……私まで職無し!?冗談じゃない!オーケーちひろ、絶対これは見せてはダメよ!)」
ちひろ「私、出かけてきます!雪美ちゃん、お留守番頼める?」
雪美「……うん」
ちひろ「(プロデューサーさんを探さなきゃ!)」
モバP「ブラウン管の向こう側ーカッコつけた騎兵隊がー」
モバP「(自分で決めた事とはいえ職なしって情けねえなァおい」
??「あれ?Pさん何してるの?」
モバP「ぬわぉ!?」
加蓮「……そんなに驚くことないじゃん」
モバP「(よりによって何でこういうときにアイドルと遭遇するかね?)……あぁ、スマン」
加蓮「いや、いいけどさ。こんな川原で何くつろいでるの?仕事は?」
モバP「川原で遊ぶ子供達を見守る事も立派な仕事だよな」
加蓮「ごめん何言ってるのか全然わからない 」
モバP「俺もよくわからなかった」
加蓮「……ま、なんでもいいけどさ。Pさん早く事務所に帰ってきてね?話したいこといっぱいあるし♪」
モバP「……そうだな」
加蓮「じゃあね♪Pさん」
モバP「おう、じゃあな」
ちひろ「プロデューサーさん!プロデューサーさん!」ガチャガチャ
ちひろ「居留守ですか!?今開けますからね!?」ガチャ
ちひろ「観念してください!!」バンッ
ちひろ「……いないか」
ちひろ「いいです!なら帰ってくるまでこっちも帰りませんから!!」フンス
モバP「(ドアを開けようと思ったらちひろさんがいた件)」
モバP「(しかし残念だな千川よ、貴様が家に帰る事は2度とないだろう)」
モバP「(つーか仕事しろよ)」
モバP「(……ちひろさんは家にいるし、いなくとも俺が辞めたことが事務所に広まればアイドル達が家に押し掛けるんじゃないか?)」
モバP「(どの道これからは家には帰れねえな。まあ所詮安月給の俺が住むところだ。物も特に置いてないしこの機会に部屋ともさらばだな)」
モバP「(しばらくは野宿だが……ブラック企業に抗うならこのくらい造作も無いわァッ!!フホホホホホ!)」
雪美「(……P……まだ……?)」
響子「ただいま帰りました!」ガチャ
杏「あー、疲れた」フヒー
杏「あれ?プロデューサーは?雪美だけ?」
雪美「……さっきまで……ちひろがいた……」
杏「へぇー、そうなの」
杏「せっかく仕事頑張ろうと思ったけど、プロデューサーがいないと何もできないから帰っていいよね?」
響子「ダメですよ、杏ちゃん」
加蓮「ただいま」ガチャ
響子「加蓮ちゃん、お帰りなさい」
杏「うーっす」グデー
加蓮「今日は人が少ないんだね」
杏「そかな」
響子「この時間帯は皆の予定が重なってるからですかね?」
加蓮「あー、確かにそうかも」
杏「まぁそのうち帰ってくるよ」
キートン山田「杏の言う通り、アイドル達が続々と帰ってきた」
凛「それにしてもプロデューサー遅いね」
奈緒「あとちひろさんも遅いよな」
泰葉「出ていったきりみたいだね……」
卯月「見てください!あやとりで東京タワー出来ました!」
凛「ちょっと今黙ってて」
卯月「!?」
加蓮「Pさんならそこの河原で見たよ」
奈緒「は?河原?」
加蓮「そう、河原」
泰葉「何やってたの?」
加蓮「えーと、普通にくつろいでたかな」
凛「……ふーん」
奈緒「ますますよくわからんな……」
このSSまとめへのコメント
はよ!
はよ!
はよ!
はよ!
はよ!
はよよ!
はよよよ!
催促しても無駄だからお前が書くんやで
男にはな…
急にサボりたくなる時も…
あるんやで…
マジカ……