雪乃「おかえりなさい、ひき、……八幡」八幡「……は?」 (15)

雪乃「ご飯、できてるわよ」

八幡「ん?あ、おお……」

雪乃「今日もお仕事お疲れ様。食べたらゆっくりお風呂に浸かってね。それとも、その、い、一緒に……入る?」

八幡「いや、入らない……」

雪乃「そう、つれないのね。でもまぁ、いいわ。一緒だとひき……八幡がゆっくりできないかもしれないしね」

八幡「っ……いやそういうことじゃないんだが……」

雪乃「さあ、ご飯にしましょう。すぐよそうから早く着替えてきてもらえるかしら?」

八幡「お、おお……」

雪乃「~~~♪初めて知ったのだけれど、愛しい人の帰りを待つというのも楽しいものね」

八幡「………………」


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雪乃「では頂きましょうか」

八幡「……なぁ、食べる前にちょっといいか」

雪乃「何かしら?冷めてしまうから手短にお願いね」

八幡「お、おお。……あのさ、お前なんでここにいんの?」

雪乃「………………?」

八幡「いや、首可愛く傾げるな。キョトンとした顔するな」

雪乃「やだ、そんな可愛いって当然のことを言われると照れるじゃない」

八幡「…………。いや、なんでここに」

雪乃「好きな人に、恋人に会いたい以外に理由が必要かしら?」

八幡「…………。いや、ここ俺んちなんだけど。そもそもどうやって入ったんだよ」

雪乃「合鍵の隠し場所、少し安直過ぎじゃないかしら。気を付けた方がいいわよ」

八幡「……不法侵入じゃねぇか。で、お前は何がしたいわけ?」

雪乃「…………新婚生活?」

八幡「なんで疑問系なんだよ。てか結婚してねぇよ」

雪乃「そうだったかしら……」

八幡「本気で頭抱えないでもらえる?一瞬自分の記憶疑いそうになっただろ」

雪乃「まぁ、とにかく食べましょう。冷めてしまうと私、悲しいわ」

八幡「何も疑問が解決しないままぶった切られた……。まぁもうあるもんは仕方ねぇし、食うか……」

雪乃「ええ、召し上がれ」

八幡「………………」

雪乃「どうかしら?」

八幡「……旨い。超旨い」

雪乃「よかったわ、気に入ってもらえて」

八幡「しかもなんか料理チョイスあざとくねぇ?肉じゃがに味噌汁に……」

雪乃「新婚生活なのだから、ね。何が好まれるか勉強したのよ」

八幡「ほ、ほーん……。って、なんか流されそうになってるヤベェ。食い終わったら話聞かせてもらうからな」

雪乃「ええ。食後はゆっくり団欒を楽しみましょう」

八幡「いやそういうことじゃ……まぁいいか。…………うめぇ」

雪乃「…………ふふっ」

八幡「………………」

* * *

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