まどか「平和な日常」(78)
ほむホーム
ほむら「ねえ、まどか」
まどか「なに?ほむらちゃん」
ほむら「平和ね」
まどか「平和だね」
ほむら「……」
まどか「……」
バーンッ
杏子「遊びに来たぞーー!」
さやか「ほむらーーー!」
まどか「さ、さやかちゃん。杏子ちゃん…」
ほむら「また五月蝿いのが…」ハァ
杏子「遊ぼうぜ遊ぼうぜ」
さやか「暇だ暇だ」
ほむら「貴女達…一応アパートなんだから静かにお願いできるかしら」
さやか「はい」
まどか「それで何して遊ぶの?」
杏子・さやか「……」
杏子「特に考えてないな」
さやか「特に考えてないね」
ほむら「帰れよ」
am:10:00
さやか「というわけで、バドミントンすることになりました!」
ほむら「寒いわね…」
杏子「チーム分けどうする?」
まどか「クジがあればいいんだけど…」
ほむら「そんな便利な物用意してないわね、じゃんけんで決めましょう」
さやか「腕が鳴るぜーー!」ブォンブォン
じゃんけんの結果
まどか&ほむら
さやか&杏子
ほむら「妥当ね」
杏子「妥当だな」
まどか「えっと審判はどうしよっか?」
さやか「んーセルフジャッジでもいいんだけど…さっき連れてきたこれで」ドサッ
qb「訳が分からないよ」
ほむら「それじゃゲーム、開始ね」
qb「試合、開始ー!」プピピー
杏子「先行は貰った!くらいやがれ私の超速サービス!」
まどか「って杏子ちゃん上からトス上げたよ!」
さやか「アンタそれは反則・・!」
杏子「ああん?知ったこっちゃないね。qb、どうする!?」
qb「遊びだし細かいルール無しでいんじゃないかな」
まどか「ええー…」
杏子「まあそういうこった、そんじゃくらえ!」ブォン
まどか「きゃあ!」
ほむら「まどか、危ない!」カン!
qb「プピピー!暁美ほむら、反則。杏子チーム1点先取」
ほむら「え…」
さやか「おおやったね杏子!」
杏子「ふん、トーシローが。ちったあ頭冷やせっての」
まどか「ほむらちゃん、まさかバドミントン…」
ほむら「…ええ、実は初めてだわ」
さやか「なんと」
まどかチーム0
杏子チーム1
さやか「ふふふ、まさかほむらがバドミントン初めてとはね…」
ほむら「くっ…」
さやか「この勝負、もらった!」バシュ
まどか「ほむらちゃん!」
ほむら「え、えい!」ストン
杏子「ち、返されたか」
杏子「だがまあ、絶好の玉だぜ!」
杏子「うおおおおお!」スマッシュ
まどか「えいや」ズドン
ほむら「」
さやか「」
杏子「」
qb「プピピー!」
ほむら「な」
杏子「あのまどかが…」
さやか「ようやく正体を現したね…『桃色の悪魔』」
杏子「なんだと…?どういう事だオイ!」
さやか「まどかはね…小学校の時、10年に一度と言われる天才バドミントンプレイヤーだった」
さやか「ついたあだ名が、『桃色の悪魔』」
さやか「調子に乗っていた男子や体育教師を悉く葬って来た逸話を持つ、怪物だよ…」
杏子「はっ。天才ね…。相手に取って不足はないぜ!構えろさやか」
さやか「うん、まどか。今日こそアンタを越える!」
まどか「ウェヒヒ、遊んであげるよ二人とも!」
qb「試合、再開!」
ほむら「展開についていけないわ」
………………
…………
……
am 11:30
まどかチーム 21
杏子チーム 7
さやか「ま、負けた…」
杏子「強すぎとかそういうレベルじゃないだろ、これ」
まどか「ウェヒヒ!ごめんね?」
ほむら「私何もしてないのだけど」
杏子「さーて、散々遊んだら腹減ったな」
さやか「ご飯どうしよっか」
ほむら「そうね。適当に私の家でなんか作りましょうか」
杏子「マジ?やった!」
さやか「悪いねほむら」
ほむら「貴女達最初からそのつもりでしょ…」
ほむら「(まあ私だけ全く疲れてないしね)」
qb「キャットフードは出るのかい?」
am 11:50 ほむホーム
杏子「ただいまー」
さやか「ただいまー」
ほむら「突っ込まないわよ」
まどか「ってあれ、あそこにいるの…」
マミ「……」グスン
ほむら「と、巴マミ…?」
さやか「なんだってマミさんがほむらん家に…」
マミ「暁美さああああああん!」
ほむら「ってきゃああ!?」
杏子「マウントポジションとはやるね、マミ」
マミ「うわあああああん」
ほむら「お、落ち着いてマミさん…どうしたんですか?」
マミ「私だってバドミントンしたかったのに…」
ほむら「は?」
マミ「私だって皆と遊びたかったのにーーー!」ウワアアン
まどか「マミさん…」
マミ「qbすら仲間にいれてたのに…」
qb「それとなく馬鹿にしてないかい」
さやか「ま、まあマミさんとりあえず落ち着いて…」
マミ「うん…」
まどか「よかったら一緒にお昼ご飯食べましょうよ!いいよね?ほむらちゃん」
ほむら「ええ、構わないわ」
杏子「ほら、そういうわけだから元気出せって。一人ぼっちは寂しいもんな」
マミ「皆…ありがとう…」グズ
ほむら「所で早くどいて欲しいのだけれど」
pm 12:20
ほむら「出来たわ」
杏子「待ってました!ってこれは…オムライスか?」
ほむら「ほむライスよ」ホム
杏子「…」
さやか「さーて張り切って食べますかね、それじゃあ」
「「いっただっきまーす」」
qb「これは…相変わらず…ガツガツ…栄養価に優れたペレット…」ガツガツ
pm 13:00
まどか「ふう…美味しかったよ、ほむらちゃん!」
ほむら「まどかにそう言って貰えると嬉しいわ」
まどか「ウェヒヒ」
杏子「あたしもごっそーさん。くはー食った食った」ポンポン
マミ「もう…はしたないわね」
さやか「そうだぞ杏子、マミさんを見習えー」
杏子「ちぇ」
マミ「ふふ」
qb「きゅっぷい」
杏子「この後どうするー?」
さやか「んーこれまた特に決まってないけど…」
まどか「たまには家の中でゆっくり過ごすのもいいんじゃないかな?」
ほむら「そうね…午前中は外に出たし、それがいいかも」
マミ「じゃあお昼寝でもする?今日は日差しも暖かいし…」
杏子「お、それいいねえ。賛成だ」バタリ
さやか「ちょっと、狭いんだから幅取らないでよ!」
ほむら「狭いとか言わないでくれるかしら」
pm1:30
杏子「くかー…」zzz
マミ「ううん…qb…」
qb「痛い、苦しいよマミ」ギュウウウ
さやか「んー恭介ぇーうへへぇ…」
まどか「すー…すー…」
ほむら「まどかの寝顔…可愛いわね…」
qb「きゅっぷ!枕代わりにしないでよマミ!」
pm 2:00
その頃のタッくん!
タッくん「あだーあだー」
知久「ははは、タツヤ。お馬さんごっこは楽しいかい?」
タッくん「だ!」
知久「それはよかった。さーてスピード上げるぞー!」ダダダ
タッくん「だーー!」
タッくん「……」
タッくん「つまんね」
知久「え?タツヤ今なんて…」
タッくん「パパー!お馬ー!」
知久「聞き間違いか、それいくぞー!」
タッくん「やーーー!」
pm 4:00
ほむら「ん……」
ほむら「まどかの寝顔見てたら寝過ぎてたみたいね…」
ほむら「……」チラリ
まどか「わたしまほーしょうじょになったんだよーほむらちゃー…むにゃ」
qb「」
マミ「……」zzz
杏子「おーいさやかぁ…めしぃ…」
さやか「きょーすけーまってー」
ほむら「皆はまだ寝てるみたいだし…」
ほむら「このまま何かしてましょうか」
pm 5:00
杏子「ふああ…よく寝たあ…」ノビノビ
さやか「きょーすけー裸になってどこへゆくーぐへへ」
杏子「おい、起きろさやか」ズドン
さやか「ぐえ!?あ、あれ。裸体の恭介は…」
杏子「お花畑過ぎだろお前…」
まどか「ん…あれ、寝ちゃってた…」
ほむら「おはよ、まどか」
まどか「あ、ほむらちゃん。おはよー」ネムネム
マミ「…」zzz
qb「」
pm 6:00
ほむら「さて、気付いたらもうこんな時間だけれども」
まどか「すっかり暗くなっちゃったね」
マミ「あ、その皆。提案があるんだけど…」
ほむら「?何かしら」
マミ「……」
マミ「よかったら今日は皆で家に泊まりにこない?」
さやか「お泊まり…ですか?」
マミ「……」コクリ
杏子「あたしは別に構わねーよ」
まどか「私もママに連絡すれば大丈夫かなあ、祝日で明日も学校お休みだし」
ほむら「まどかがいくなら、私も構わないわ」
マミ「皆…!」パァ
さやか「あたしもokですよ、マミさん。じゃあ今日は皆でパーッと騒ぎましょうよ!」
マミ「美樹さんも…ありがとう。私友達とお泊まりしたことないから、憧れてて…」
qb「実は昨日からずっと言おうと思ってたんだよね、マミは」
マミ「もう、qb!」
杏子「いつの間に復活したんだよお前」
pm 8:00
まどか「お邪魔しまーす」
ほむら「お邪魔します」
マミ「いらっしゃい暁美さん、鹿目さん。もう美樹さんと佐倉さんは来てるわよ」
まどか「はーい!」
ほむら「相変わらず広いマンションね…」
さやか「あ、遅いよ二人とも!これは罰ゲームだね、罰ゲーム」
杏子「あたしらもさっき来たばっかりじゃんか」ポリポリ
さやか「きょ、杏子…。お菓子で買収したのにまさか裏切るとは…!」
杏子「あたしは冷静な人の味方で、無駄な争いをする馬鹿の敵」キリッ
さやか「ぷっ、そっくりだわww」
杏子「だろー?」
ほむら「やめてもらえるかしら」
pm 8:20
マミ「皆、晩御飯出来たよー」
杏子「おっ待ってました!」
さやか「アンタそればっかね…」
ほむら「ってこれは…」
まどか「お肉にサラダ、パスタに魚料理まで…マミさんちょっと多目に作りすぎじゃないですか?」
マミ「え?そ、そうかしら。五人分だとこんな感じかと思って…」
マミ「一応食後のケーキもあるんだけど…」
さやか「(これは…)」
まどか「(ふ、太らないか心配だよ…)」
杏子「早く食べよーぜー」
……………
杏子「ふう、今日はたらふく食ったな。ゆまの奴にも食べさせてやりたかったぜ」
マミ「今日はゆまちゃんは?」
杏子「それが誘ったんだけどなんか遠慮してるみたいなんだよな。全くガキの癖にいらない心配ばっかしやがって…」
まどか「ふふ、なんかお姉ちゃんみたいだね杏子ちゃん」
杏子「ばっそんなんじゃねーよ!」
さやか「はいはい、こいつめー」ウリウリ
杏子「やめろ馬鹿さやか!」
さやか「かわいいのう、かわいいのう」
ほむら「食器片付けます」カチャカチャ
マミ「あら、ありがと。助かるわ」
まどか「あ、私も手伝うねほむらちゃん」
ほむら「ありがと、まどか」
ほむら「(計画通り…!)」
杏子「んじゃー食うものも食べたし寝るかー」ソファーボフッ
さやか「こら杏子、お風呂入んなきゃ不潔でしょうが!」
杏子「いいだろ1日くらい。死なない死なない」
まどか「駄目だよ杏子ちゃん…。髪洗ってあげるから一緒に入ろ?」
杏子「ちぇー」
qb「僕も入るのかい?」
ほむら「死ね」
マミ「あ、でも…」
マミ「流石にうちのお風呂じゃ五人も入るスペース無いわね。どうしようか」
さやか「あ、なら銭湯行きません?確か近場にありましたよね?」
ほむら「ええ、場所なら把握してるわ」
まどか「ほ、ほむらちゃん詳しいね…」
ほむら「調べたのよ」
杏子「あーならそこでいいから早く行こうぜ、遅くなっちまう」
マミ「決定ね。qbは大人しく留守番してて」
qb「やれやれ、分かったよ」キュップイ
pm 9:10
見滝原の湯
カポーン
まどか「ふぇー…気持ちいいね、ほむらちゃん」
ほむら「ええ、最高だわ。とてもね」ダラダラ
さやか「ちょっほむら鼻血、鼻血出てる。拭いてこい」
杏子「ホテルの風呂もいいけど、こういうのも雰囲気あって中々いいなー」
マミ「み、皆とお風呂…。これが噂に聞く『リア充』?とかいうものかしら」
まどか「あ、杏子ちゃん。約束通り髪の毛洗ってあげるね」
杏子「お、おお。なら頼むよ」
まどか「ウェヒヒ、任せて!」
ほむら「まどか、その次は私の髪もお願い」
さやか「……」
マミ「あら美樹さん、やきもち?」クスクス
さやか「えっ!?いや、違いますよ!何言ってるんですか!」アタフタ
マミ「ふふ」
さやか「………ただ、皆髪長くてサラサラだなあって」
マミ「あ、そっちね」
まどか「ウェヒヒー。杏子ちゃん髪さらさらー」ワシャワシャ
杏子「面倒だから切ってないだけなんだけどねー」
まどか「ますます羨ましいよ、私も髪伸ばそっかな」
杏子「そうしろそうしろ、まどかなら似合うよ」
まどか「そうかな、ウェヒヒ」
ほむら「(ま、混ざりたい…)」
マミ「じゃあ美樹さんは私が洗ってあげるわね」
さやか「す、すいません…」テレッ
マミ「気にしなくていいのよ」
さやか「ところでマミさん…」
マミ「ん?なあに?」
さやか「マミさんって髪下ろすとそんな感じなんですね、ちょっと新鮮っす」
マミ「そ、そんな変わるかしら?自分ではそうでもないと思うんだけど…」
さやか「似合ってますよ!」
マミ「あ、ありがとう…///」
再びカポーン
ほむら「ふう……」
ほむら「……」
ほむら「(所であまり考えたくなかったけど)」
ほむら「皆、中々スタイルいいわよね…)」
ほむら「……」チラッ
ほむら「(まず巴さん。言うまでもなくスタイル抜群)」
ほむら「(今日の夕食みたいに、がつがつ食べればあんな風になれるのかしら…)」
ほむら「(次にさやか)」
ほむら「(正直この五人の中じゃ巴さんの次に胸があるわ)」
ほむら「(身長も高いし…いわゆるアイドル体型って奴かしら)」
ほむら「(他にも杏子だって中学生相応と言えば相応の体型だし)」
ほむら「(まどかもまだまだ伸びる見込みはある。皆凄いわよね…)」
ほむら「……」
ほむら「やめましょう、虚しいだけだわ」
まどか「ほむらちゃん…顔怖いよ」
pm 10:00
杏子「やっぱ風呂上がりといったらこれだよな」
さやか「これだね」
キュポン
杏子「……」
さやか「……」
さやか・杏子「ぷはあ!」
マミ「楽しそうね、私もやろうかしら」
まどか「あ、なら私も」
pm 10:30
マミ「ただいまqb」
qb「あ、お帰りマミ!」
マミ「ちゃんといい子に留守番してた?」
qb「インキュにはそれくらいお安い御用さ!」
杏子「さーて、今度こそ寝るかー」
マミ「あ、さっき出したケーキまだ少し残ってるけど…」
杏子「マジ?食う食う!」
ほむら「どれだけ食べるのよ…私は少し遠慮するわ」
さやか「じゃああたしは杏子に付き合ってあげるかな」
qb「僕も戴くよ」
am 00:40
杏子「むにゃ…うめえ…」
さやか「きょーすけー…」
マミ「ま、魔女が…魔女が来て…」
qb「ぎゅっぷ!無理、死んじゃうよマミ!」
まどか「ふふ、皆幸せそうだね」
ほむら「今日1日あれだけ騒いだもの、よく眠れて当然よ」
まどか「そうだね」
まどか「ちょっと外に出よっか、ほむらちゃん。風に当たりたいな」
ほむら「少しだけね。今日は少し冷えるから」
まどか「うん、ありがと」
ほむら「あと上着羽織って」
まどか「ほむらちゃん、お母さんみたい」クス
まどか「月が綺麗だねー」
ほむら「ええ、そうね。本当に…綺麗だわ」
まどか「…ねえ、ほむらちゃん。今日は楽しかったね」
まどか「杏子ちゃんとさやかちゃんが来て、マミさんも合流して…本当に楽しかった」
ほむら「……」
まどか「本当に」
まどか「私ね、最近よく同じ夢見るんだ」
まどか「マミさんが魔女に殺されて、さやかちゃんがどんどんおかしくなっていって、杏子ちゃんも、ほむらちゃんも皆死んじゃう夢」
まどか「夢にしては妙にリアルで、でも決して現実じゃないそんな夢」
まどか「私、こんな夢見るなんておかしいのかな?」
ほむら「いいえ、おかしいことなんてないわ」
まどか「そうだね、ありがと」ウェヒヒ
まどか「でも私、あの夢は絶対に忘れちゃ駄目だと思うんだ」
まどか「あれはきっと、平和な日常に生きてる私…私達の、戒めだと思うから」
まどか「だからずっと、覚えていようと思う」
ほむら「そう…」
ほむら「……そうね。それでいいと思うわ」
まどか「うん…」
ほむら「(私も、今まで踏み越えてきた世界の事。ちゃんと覚えていないとね)」
ほむら「(それが今私に出来ることだから)」
まどか「さて、そろそろ戻ろっかほむらちゃん。私達も寝よう」
ほむら「ええ。……また杏子やさやかの寝付きに、悩まされないといいけど」
まどか「ウェヒヒ。そうだね!」
そんな、日常の1ページ
終わり
殆ど勢いで書いたから内容薄っぺらかったのは本当にすまんこ
少しでも人が増えたらそれはとっても嬉しいなって
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