今日こんな夢を見たんだ...(33)

今日見た変な夢、または昔見た印象に残った夢なんかを書き起こして晒すスレです

自分の夢の文章化、描写の練習に使ってください
ただ一人による独占はやめましょう、いろんな人の夢の中身が見たいです

感想とか夢診断とか一言もらえるとありがたいです

では私から

車が交差点を左に曲がると舗装されていない道に出た。
ぐらぐら揺れながら坂道を下ってゆくと
右側に停めてある黒い車と掠る程度の接触をした。
車を横切る際に小さな衝撃と、鉄と鉄とが擦れる小さな金切り音を聞いた。

車は停まった。
自分は車を降りた。運転手は降りなかった。

地面は黄土色で固く、乾燥し、荒れ果てていた。象の足跡を思わせる小さなクレーターがあり、
その周りには無数の凸凹が連なっていた。足でその凹凸を蹴り崩すと、想像通りに固かった。

明治時代の建築様式を思わせる、古い銀行のような建物が目の前に建っていた。
入り口は神殿のような縦筋の入った円柱で挟まれ、エントランスと地面は8段ほどのステップで
扇状に結ばれていた。
扉は白い格子の入ったガラス扉に白い把手が水平に付いたもので、観音開きで開く扉だ。

建物はそれ一棟しか無かった。
その銀行を中心としてこの空間はy路路になっており、左の道は光が当たり、右の道は青暗かった。

右の道の先には暗い森が見え、暗いがゆえに足がすくみ、左の道を選んだ。
左の道には先程接触した黒い車が車道を斜めに横断する形で雑に停められていた。

その車に近付いて見てみると、大正時代に登場した、ずんぐりしたビートルに似たような形で、相当に古い型と見うけられた。
しかもそこら中に黄色い砂が付着し、数年間放置されているようだった。
数年間放置されていると感じたのは砂の下から見える黒いボディにはまだ清潔な輝きが残っていたからである。

タイヤの周りには短い木っ端、荒縄、手ぬぐいなどが無造作に散乱していた。
乾いた泥と砂とが混じり合い、黄色い地面と一体化して硬直していた。
車と違ってこちらは相当年数放置されているようだった。

いつの間にか自分の母親が左側にいた。
実年齢よりかなり老けていた。60代半ばかのように見えた。

母親は自分に目もくれず目の前の急勾配な土道を登って行った。
仕方なく自分もこれについて行った。

この土道にはバラバラに砕け散った大八車(江戸時代のリヤカーのようなもの)が上から下へ流れるように散乱し、これもまたそのまま放置され、砂を被った状態であった。
麻布が埋まっていてこれを引っ張り上げるには相当な苦労がいるなと思った。
他にも模様、色とりどりの布が経年変化して地面に散らばっていた。

土道の途中で分岐点があった。

左の道の先にホテル型の旅館がゆるやかな坂の上にあり、裏手には山が見え、温泉の煙が建物から立ちこめていた。
しばらく立ち止まって見ていたが右の勾配な道を母親が脇目もふれずに進むので何も言えずにそのまま付いて行った。

一連の状況から「歴史的な事件現場が状況証拠、または観光地としていまだに片付けられないで放置してある。」と自分なりの結論を仮定づけた。
この場所を「事件の化石」と命名した。

しかし懸命に考えてみてもこの状況にみあう歴史的事件が思いだされず、目の前をぐんぐん登って行く
年老いた母親に聞いてみる事にした。

「ここで何があったの?俺が生まれる前?」という質問に
母親は「そうよ。」と後者の質問にだけ背中で答えた。

母親の少し前にトレンチコート姿にハット帽をかぶった一人の男が居た。
父親ではなく、見知らぬ男だった。

急勾配な土道が右から左へ曲がりくねって母親の横顔がちらりと見えた時、母親はその男を真剣な表情で見据えていた。
母親はどうやらその男を追っているらしい。

ようやく道を登りきると右手に枯れた木が一本見えた。その背景には足の短い黄色い枯れ草の草原の丘が一面に広がり、空も黄色く、その境は全く見分けがつかなかった。
草原の少し上部に白い雲が浮かぶのを確認して空だとわかったのだ。

手前の枯れ木は右から枝を延ばして構図を支配し、草原と空とを同時に叩いて割った。
黒と黄色の明暗は明確にわかれ、木も草もどちらも鮮明に見せた。
左には一本道が続いており、母親はいぜん自分の10m先を歩いていた。
一本道なのに先程見たはずの男が消えていた。

一本道は左側に竹林、右側には垣根があり、垣根の奥は森であった。
高く延びた竹の影のせいか、道はにわかに暗く、霧がかっていた。
一本道をしばらく歩いていると後ろから誰かが歩いて来るのを感じ、あわてて振り向いた。
後ろには薄いピンクの肌着のワンピースを一枚着ただけの裸足の老婆が一人、白髪を振り乱して半狂乱状態で歩いていた。

自分はそれを見て焦燥し、思わず早歩きになった。
しかし老婆は自分の歩幅に合わせてくるどころか自分を追い抜かしてしまった。
抜かされ、改めて前を見てみると、今度は母親が居ない。
道の奥の霧が先程より濃くなっていた。

今度は老婆を追う形になって一本道を進んで行くと、左側に道端だがバレエのレッスンをしているレオタード姿の男女が一組居た。
男は青いレオタードに白いタイツ、腰に黄色いヒモ。
女は蛍光ピンクのレオタードに白いタイツ、腰に白いヒモを着けていた。
男は肥満体で立派な口ひげを生やし、女と同じくらいの低身長だった。
髪にはたっぷりとポマードがついていた。

女は熟女で化粧が厚く、付け睫毛が異常なほどに長かった。
男は一本足で立つ女の足と腕に手を添えて、そのポーズを眉間に皺を寄せながら吟味していた。

気付くと、深い霧の向こうからこちらに人影が走ってくるのが見えた。
女性のようだった。
それとほぼ同時に、右側の垣根の奥に公園がある事を悟った。
走ってやって来る女性は細身のピンクのジャージの上下にピンクのサンバイザーをしていて、ランニング途中だった。

ワンピースの半狂乱の老婆を一瞥し、自分の右横を過ぎる傍、こちらに一言放った。
「またあのババアだ。」
その顔を見て、自分は戦慄した。
その顔は半狂乱の老婆と全く同じ顔をしていたのだ。

ワンピースの半狂乱の老婆を一瞥し、自分の右横を過ぎる傍、こちらに一言放った。
「またあのババアだ。」
その顔を見て、自分は戦慄した。
その顔は半狂乱の老婆と全く同じ顔をしていたのだ。

ランニングしていた老婆とワンピースの老婆は双子だった。
自分はなんだか恐ろしくなって、おろおろしていると、自分が「静かなる場所」まで辿り着いた事をおもいだした。

右側の垣根の向こう側にある公園の名前が「静かなる場所」なのだ。
その名前から安息の場所が連想されたが、絶対に行ってはいけない、行ったら全てが終わってしまうという意志が自分の中で強く強く芽生えた。

ここで目が覚めた。
以上です。

>>15
あ、ミスった...orz
文章重複はミスですごめんなさい

久々にかなり鮮明な夢を見たんで思わず書いちゃいました

特に夢の前半の「事件が化石化されている」っていう現象がすごく印象に残っていて
起きてからもしばらく現実でそんなことあったけなって悩んじゃいました

マジでそういうことってあったりするのかなぁ?


夢の中の破綻した世界をアレンジすると結構いい物語になるかもね

次書いていいですか?

ありがとうございます


夢の中の、いろいろな世界を巡っていたのだろうけど、気がつくと薄暗い場所にいた

その暗さにだんだん目が慣れてくると、一般宅の中に居る事がわかった

それも、日本ではなく、欧米の一般宅であるようだった

何故かと言うと、私が土足で上がり込んでいたからだ

この夢の中の私は、小学校中学年ぐらいの少年だった

と言っても、鏡を見て確認した訳じゃないのだが、扉やクローゼットに対する身体の大きさから推測するに、それぐらいの子供だったと思う

この「夢の中の自分」に何ら疑問を持つ事もなく受け入れた私は、辺りを見回した

私が立っていたのは廊下の分岐の真ん中で、左手にリビング、右手にキッチン、正面に寝室があり、背後にはクローゼットがあった

廊下は大人だとすれ違うのにやや不便するほどの狭さだったが、その割りに散らかっていて、壁埋めタイプの棚から小物が溢れていた

私は探索するでもなく、夢の中の少年という人物として日常を再開しようとした

そこに私の意志や思考はなく、身体が自動的に日常生活を行っているようだった

この「少年」の中に、私の意識だけ入り込んだ……少年の視点で物を見ていると言った感じだ



少年は母親からおやつを貰うべくキッチンへと向かった

廊下は左に右にクネクネと折れており、キッチンに行くまでの短い道のりに、扉が2つもあったのが印象的だった

キッチンの扉を一つあけ、二つ目に手をかけた時、少年が振り返った。

さっきの分岐と玄関に通じる廊下に、血まみれの大柄な人間が姿を現したのだ

人間と呼ぶのが適かはわからないが……そいつは足を引きずりながら、私の方に真っ直ぐ向かってくる

私は理解した。奴の目的はこの少年を殺す事だ、と


瞬間、少年の身体の主導権が私に移ったのがわかった

考えるより速く、私はキッチンへの扉ではなく、もう一つ、キッチンに向かって右手にあった扉へ飛び込んだ

扉の向こうは、また廊下が繋がっており、リビングへの回り道になっていた

私は閉めると同時に鍵を掛け、廊下を疾走した

奴が現れてから、急に室内の老朽化が進んだように感じたり、明らかに不自然な地下への立て梯子があったが、それらを考察する余裕はなかった



家中を駆け巡り、ぐるぐると回る事で時間稼ぎができるポジションを見つけ、奴の動きを待った

やたらと分岐、扉の多いこの家は、寝ている最中である私にクロックタワーを彷彿させた

周囲を警戒しつつ、じっと奴の出方を窺う

だが、一向に奴が襲ってくる気配はない……

いやに静かな室内が、私の緊張を煽る


……と


「キャーッ!?」


女性の叫び声が聞こえた

母親だ。母親が血まみれ人間に襲われたのだ

逃げる事で精一杯だった私はすっかり母親の存在を忘れていた

母親の叫び声の後に聞こえてきたのは、骨がへし折れるような……肉が千切れるような……おぞましい音

最早母は助かるまい

そう思うと、私の中に悲しみと怒りがふつふつと湧き上がってきた

廊下に立てかけてあったゴルフを手に取り、奴へ報復すべくじりじりと前へ進む

すると前方の分岐、右手方向から奴が近づいてくる音がした

このまま進めば丁度鉢合わせる

私は、曲がり角でゴルフクラブを構え待ち伏せた

ズルズルと、足を引きずる音が近づいてくる

さっきまでバクバクと脈打っていた心臓はキューッと縮み上がり、呼吸もままならなかった

ズル……ズル……

僅かに影が覗く

奴はすぐそこまで来ている!

私は、ゴルフクラブを強く握り締め、奴が曲がり角に飛び込んできた瞬間


――――フォンッ
        グシャッ―――

ゴルフクラブが何かを穿った音が響き、鈍い感触が両手に広がった

そして、ゆっくりと「母親」は曲がり角に倒れ、頭の中身を廊下にぶちまけた


私は、母親の頭部を力いっぱい殴ったのだ

放心状態の私の後ろには、あの血まみれ人間


そこで私の目は覚めた


おしまい

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