モバP「スポくぼ」 (26)
おはようございます皆さん、もりくぼです。
今日も元気に机の下です。
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本当なら今すぐにでもおうちに帰りたいところですが、帰ってしまうと後日プロデューサーさんのいんぐりもんぐりの刑が待っているので泣く泣く机の下…泣きくぼです。
普段ならお尻ぺんぺんで済むのにどうして今回はそんな重い刑なのか。
というのももりくぼ、実はイースターのライブフェスティバルの主役に急遽抜擢されたんです。
さすがにこれをすっぽかしてしまうとお尻ぺんぺん程度では示しがつかないということなのでしょうか。
憂鬱くぼです…
森久保「まあ…同時に開催されているスポーツ祭に抜擢されなかっただけありがたいですね…」
モバP(以下P)「ほぉーーーそうかそうかそれは良かったな森久保ォ!!」
森久保「!?い、いつの間に来てたんですか…」ビクッ
P「森久保がアホ面でぽわぽわしてる最中に」
森久保「アホ面なんかしてないんですけど……」
P「ちなみに高画質で録画済だ」
森久保「」
P「これで俺の森久保フォルダが一段と潤うってもんだぜ!」
森久保「おかしいんですけど…なんでそんなとこばっかり全力なんですか……」
P「時に森久保、お前スポーツ祭には抜擢されてない、なんて呟いてたな」ニタァ
森久保「確かに言いましたけど…でも事実ですし…」
P「アレは嘘だ」
森久保「」
P「無理矢理枠をねじ込んできてやったぜ!喜べ森久保ォ!!」ヒャッハー
森久保「ありえないんですけど!ありえないんですけどぉ!!」
森久保「そもそも枠は7人分とかじゃないですか…確か全部埋まってましたよね…」
P「ああ、そうだな」
森久保「ならもりくぼの入る余地なんて…」
P「追加でイベ抜擢枠を作った」キリッ
森久保「なんで余計なことしちゃうんですか…」
P「森久保の喜ぶ顔が見たいから」
森久保「絶対嘘なんですけど…もりくぼは騙されないんですけど…」
P「森久保の慌てる顔も見たいから」
森久保「このきちく……おーにぃ…」
P「まあまあこれも一つの経験と思って、な?」ニタニタ
森久保「ニヤけながら言われても説得力無いんですけど…もりくぼの目は誤魔化せないんですけど…」
P「前のイベントの時にも特訓してたじゃないか、それとおんなじようなもんだって」
森久保「あの時のもりくぼはどうかしてました…あんな経験一生に一回あれば十分です…」
P「走久保…いやラン久保、か?」フム
森久保「何真面目な顔してなに変なこと考えるんですか…」
P「ともあれどうにかなるだろ、行くぞ森久保ォ!!!」ズダダダダダ
森久保「話を聞いてくださいぃ…むぅーりぃいいいいいいぃぃぃ」
P「いやーまさか今日が撮影だったなんてウンガイイナー」
森久保「絶対わざとなんですけど…この悪魔はそこまで計算ずくなんですけど……」
P「あ、ちなみに前もって伝えておいた予定だけどな」
森久保「…そうです、本来なら今日は別のライブイベントがあるはずなんです…」
P「アレも嘘だ」
森久保「そんなことだろうと思いました…」
P「ちなみにドリフェスにつぎ込む金は無いぞ、石に全ツッパしたからな」
森久保「いったい何の話をしてるんですか…」
P「さて、今回森久保は特別枠なので色々やっていいらしい」
森久保「遠慮しておくんですけど…隅っこにほおって置いてくれていて構わないんですけど…」
P「そうは問屋が卸さない」
森久保「ですよねー…」
P「まずはあれからやるぞ、準備しろ森久保」
森久保「もりくぼが何を言っても無駄ですよね…別に強引なのは嫌いじゃないんですけど…」
P「出来たぞ助手!テニくぼだ!」
テニくぼ「どうも…テニくぼです……本当にやらなきゃダメですか…」
P「大丈夫だって、誰もスーパーウルトラグレートデリシャス大車輪山嵐打てなんて言わないから」
テニくぼ「さすがにそれは現実味が無さ過ぎます…」
P「ジャックナイフくらいで勘弁してやるからさ」
テニくぼ「プロデューサーはもりくぼを何だと思ってるんですか…」
P「俺の自慢のアイドルだよ、とりあえず行ってこい」
テニくぼ「そういう台詞はもっと心を込めて言うものだと思います……」
パコーン!ドライブビー…
ヒッ
スッパコーン!クールドライブ!
アウアウ…
ドォォン!ジュウジカヲセオッテイキロ…
サケラレマセン…
デュークバント…ヤサシスギルゾー!
ムゥーリィ!!
森久保「」チーン
P「まあ最初のうちはこんなもんか」
森久保「む…むーりぃ…」ハァハァ
P「お、無事だったか」
森久保「もう限界なんですけど…」グッタリ…
P「まだ一種目しかやってないんだよなぁ」
森久保「お家に帰して下さい…」
P「おう考えといてやるよ」
森久保「なんでこんなことやらせるんですか…いぢめですか…」
P「森久保にもっと輝いて欲しいからに決まってんだろ、次行くぞ森久保ォ!!」
森久保「もりくぼに拒否権は…ありませんよね…そうでしょうね…」
P「バスくぼです、何なりと撮影下さい」
バスくぼ「もりくぼは乗り物でもお魚さんでも無いんですが…」
P「でもスラくぼだと雑魚モンスターっぽいし黒くぼだと闇堕ちっぽいし」
バスくぼ「やらないって選択肢は…」
P「そんなものあろうはずがございません」
バスくぼ「知ってます…もりくぼはこの後フンフンする守備やらコート上で気配を消すことを求められるんです…」
P「テレビ的な演出が分かってきたな、それで行こう」
バスくぼ「……言わなければ良かったんですけど………」
フンフンフン!!
ア…アノ…
フンフンフンフン!!!
エ…エット…
フンフンフンフンフン!!!
…フンフン…フンフンフンフン…
フンフンフフーンフンフフー!!
フーレデーリカー…ハッ
森久保「何か釈然としませんでした…」
P「良いじゃないか、OKテイク出たし」
森久保「ずっとがに股でフンフン言ってただけなんですけど…」
P「そういう需要もあるってことさ」
森久保「そんな需要消えてなくなってしまえばいいと思います…」
P「頑張りが認められたのか次が最後の種目らしいぞ、張り切って行け森久保ォ!!」
森久保「そのとりあえず名前叫んでおくの止めませんか…?」
P「無理!!」
森久保「そうですか…」
P「テニス、バスケと来たらやっぱりサッカー。という訳でサカくぼです」
サカくぼ「もりくぼはゲームのタイトルじゃないんですけど…」
P「さっきまでと違って足でやるスポーツだからちょっと違った画が撮れるんじゃないかというお達しです」
サカくぼ「違った画とかもりくぼに期待されても困りますし…」
P「意識しないでいいよ、自然なのがいいんだ」
サカくぼ「聞こえは良いですけど…つまるところハプニングを期待してますよね…?」
P「ああ!!」
サカくぼ「そもそももりくぼのこんな姿なんて需要無いと思うんですけど・・・」
P「何を言うか、全国推定300万人の森久保ファンが聞いたら泣くぞ」
サカくぼ「さすがに盛りすぎでもりくぼでも苦笑するレベルなんですけど・・・」
P「それに、俺も見たいしな!!」
サカくぼ「職権乱用じゃないですか…やーだぁ……」
スカイラブハリケーンガトメラレタ!
ナンデゴールノウエニノッテルンデスカ…
コレガオレタチノファイナルスカイラブハリケーンダ!!
モハヤドコカラツッコメバイイノカ…
キーパーモリサキクンダカラトレナーイ!!
ダレガヤッテモトレナイトオモウンデスケド…
森久保「もりくぼの知ってるサッカーとは違いました…」
P「うんまあ、さすがにボールの上に乗っかって移動とか俺も想定して無かったわ」
森久保「最後の方なんてフィールドに穴が開いたりボールが分散したりしたように見えました…もりくぼ疲れてますよね、そうですよね…」
P「うん俺も白昼夢だと思うことにするわ」
森久保「この仕事が終わったら長期休暇にしましょう…そうしましょう…」
P「それはダメ」
P「ともかくこれで一通り撮影は終わりだな、まさか夕方まで伸びるとは思ってなかったけど」
森久保「疲れたんですけど…お家に帰りたいんですけど…」
P「ああお疲れさん、せっかくだし何か食って帰るか。何がいい?」
森久保「……プロデューサーさんと一緒ならどこでもいいんですけど………それに」
P「それに?」
森久保「家には今日は泊りがけの仕事と伝えてあるので…………その…………」
P「………ああ、そういうことね」
森久保「………///」
P「………」
ギュッ
後日。
P「森久保ォ!!この間の撮影のサンプルが届いたぞォ!!」フンスフンス
森久保「朝からテンション高いんですけど…ちょっと落ち着いて欲しいんですけど…」キーン
P「編集の人も会心の出来って言ってたし楽しみだな!!」テワタシー
森久保「自分の姿を好んで見たいわけじゃないんですけど…」ウケトリー
『森久保乃々のスポーツ体験教室 NGテイク集』
森久保「」
P「あんまりに良い出来だったんで既に焼き増し予定してるらしいし売り上げが楽しみだな!!」
森久保「む」
P「む?」
ムゥウウウウウウウウウウリィイイイイイイイイイイイイイイイイイイ
その後『森久保乃々のスポーツ体験教室 NGテイク集』は売れに売れ、緑の事務員は笑いがとまらなかったそうな。
おわり
森久保と良い感じの距離感になりたいだけの人生だった
コレジャナイ感あったらごめんなさい
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