白の迷路、そして、闇 【オリジナル】 (11)
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SS初投稿で至らない点あり
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目が覚める。
頭が痛い。
そして、白が目に入る。
身を起こす。目覚める前のことを何も思い出せない。
周囲を見渡してみる。周囲を目が痛いほどの白に四方を囲まれている。
いや、一方だけに通路が見える。
そちらへ向かってみようと立ち上がる。
ふと、違和感を感じる。まるで、世界そのものが死に絶えてしまったかのような静けさだ。
それは私が動いた時も例外ではない。足音、衣擦れの音自分が発した声でさえも。
なぜ音が聞こえないのか?
そもそもなぜ私はこんな場所にいるのか?
その答えを求めるように私は通路へ歩を進めた。
ほどなくして、通路が二手に分かれている場所につく。当然のように目印などはない。
実のところ、私はこの白い世界の冒険を少し楽しんでいた。
単純な世界から外れて、この異常ともとれるこの世界の冒険をすることに対して。
分かれ道はどうしようか。適当に決めるか。それとも、何かをして選ぶか。
悩んだ末に、適当に左に行くことにした。
選んだ道を進んで行くと、またも分かれ道があった。それも三方にのびている。
さっきは適当に選んだので、今度は何かをして選ぼうと思う。どうやって選ぼうか……。
目を閉じ、その場で回って止まった方向に進むことに決めた。
幸い分かれ道は、正面、正面右、右となっていたので、戻る通路を選んだ時もやり直せる。
そう思って、目を閉じる。
こんなに楽しいのは久しぶりかもしれない。記憶がないため、久しぶりかどうかは実際にはわからないが。
ただ、今を楽しんでいるというのは確かであった。
止まる。目を開ける。どうやら正面のようだ。
そうして決めた通路を進んでゆく……。
最初の分かれ道から三十分は経っただろうか。あれからいくつもの分かれ道に遭遇し、選び、進んできた。
されどもこの白い世界は何の変化も見せず、ただひたすらに私を奥へと誘う。
もう自分がどこにいるのかすらわからず、この代わり映えのない景色にも飽き飽きとしてきた。
不意に、背後に嫌な気配を感じる。急いで振り返ると、何か……闇のような何かが見えたような気がした。
不思議と黒い生物や物体だなどと感じることはなかった。
あれから十分ほど進み続けた。直接あの闇の姿は見ていない。だが、確実にその気配は強くなってきていた。
そして、分かれ道に差し掛かる。それと同時にアレの姿が見える。黒い瘴気が集まったようなその姿は、白い通路と対照的で目が覚めるようだった。
闇から感じたのはまるで、恐怖、不安、苦しみ、絶望……。そんな負の感情全てを混ぜたような、そんな嫌な印象だった。
唐突に、闇に動きがある。こちらをずっと探していたかのように急速に迫ってくる。
私はすぐに逃げた。アレに捕まってはまずいと本能的に悟ったからだ。
しかし闇は闇は予想を上回る速さで追いかけてくる。ほどなくして闇に覆い被さられるように捕まる。
その途端、深い眠りに落ちるように意識は闇の底へ落ちていった……。
目が覚める。
(主コメ)
とりあえずはここまで。一週間以内には続き書けたらいいな。
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