青葉「古鷹さんの生肌が恋しい……」 (23)
全国400万の古鷹提督のみなさんこんにちは
生肌じゃない~青葉が古鷹の生肌を求める短編SS(文字数5000くらい)です。
今回の元ネタになった古鷹型改二回も収録されている公式4コマ漫画「吹雪、頑張ります!」第七巻はこちら(ダイマ)
Webでも最新の話は見れるから見とけよ見とけよ~
http://www.famitsu.com/comic_clear/se_kancolle/
それでは逐次投下していきます
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1458435154
青葉「かつて、古鷹さんの制服はお腹を露出した無防備なもので、後ろから抱きつけばその生肌にありつくことが出来ました」
青葉「しかし、第二次改装を終えた今、黒インナーがお腹周りを覆っています」
青葉「黒インナーによって露出が減ったのにもかかわらず、かえて強調されるようになったおへそ。なんと悩ましいことでしょうか」
青葉「失ってから初めてその尊さに気づく…。青葉はどうすれば古鷹さんの生肌にありつけるんでしょうか!ねぇ衣笠」
衣笠「えっ?うん。頼んで触らせてもらえばいいんじゃない?」
青葉「それができたら苦労しませんよ~。第一生肌に触れたいからインナー脱いで触らせてと頼むとか変態チックじゃないですか!」
衣笠「自分じゃ変態だと思ってないんだ」
青葉「このまま古鷹さんの生肌成分を補給しないと気が狂ってしまいそうですぅ。どうにかして古鷹さんの生肌に触れる方法を突き止めなければ!衣笠、ここは一つお姉ちゃんのために協力してはくれませんか!」
衣笠「私に聞くより加古に聞いたほうが古鷹のことはわかるんじゃないかな?」
青葉「なるほど!確かに姉妹の加古さんのほうが古鷹さんのことは詳しいはず!青葉、ちょっくら加古さんに取材してきます!」
衣笠「いってらっしゃ~い」
青葉「このことは内密に頼みますよ!」
衣笠「はいはい」
衣笠(こんな姉の痴態、誰にも言えるわけ無いでしょ……)
青葉「加古さん!加古さ~ん!」
加古「ん?この声は?」ムニャムニャ
青葉「青葉ですぅ!加古さんにお尋ねしたいことがあって参りましたぁ~」
加古「へ、あたしに用かい?」
青葉「お昼寝中にすいません!お時間頂いてもいいですか!」
加古「別に構わないけど、どうしたんだい?」
青葉「姉の古鷹さんについて、妹の加古さんなら詳しいだろうと思って、そのぉ……」
加古「いいからいってみな」
青葉「古鷹さんは、そのぉ、四六時中あのインナーを着用しているのかな?って思いまして」
加古「四六時中って訳じゃないけど、でもなんで?」
青葉「いや、その…もうすぐ衣替えの季節じゃないですか!艦娘によっては夏季だと暑そうな服装の方も多いですし、夏服の特集でも組もうかなぁ~なんて!」
加古「寝るときは寝間着に着替えたりするけど、それ以外は基本制服のことが多いかな~?」
青葉「インナーもですか?」
加古「いつ出動があるか分からないからね。古鷹型は装備が直接肌に触れることも多い艤装だから、インナーや包帯で皮膚をカバーする必要があるんだ。それに…」
青葉「それに?」
加古「古鷹って艦としての意識が強いからさ、あんまりオシャレしたり服を着崩したりしないんじゃないかな?」
青葉「なるほど……確かに時間帯で狙えばどうにかなるってもんじゃないですよね」
加古「一体何を狙うのさ?」
青葉「いやいや、取材の話ですぅ。特に関係は無いですよ?それより、いくら古鷹さんでも夏場は汗で蒸れて、インナーを脱いだりしないんでしょうか?」
加古「あたしゃ包帯型だからそこまでは分からないね。そこら辺はインナーを着ている艦娘に聞いてみたらどうだい?」
青葉「そうですね。加古さんどうもありがとうございました」
加古「良いってことよ。でも、あんまりうちの姉にちょっかいかけるようなら許さないからな」
青葉「迷惑かけるだなんてそんな……青葉はまだ何もしてませんよ!」
加古「まだ?」
青葉「とにかく!失礼しますぅ!」
加古(なんか怪しいけど…昼寝のつづきでもするか)
青葉「あ!日向さん!良いところにいました!」
日向「青葉じゃないか。どうした?また取材か?」
青葉「そうなんです。トレーニング中にすいません」
日向「いつまで深海棲艦との戦いが続くかは分からないが、鍛えた体はきっと役に立つ。そうだろ?」
青葉「はい!それはそうなんですけれど、日向さん。その格好で暑くないんですか?」
日向「このインナーのことか?まだそこまで暑い季節ではないし、特に問題にはならん」
青葉「でも、南方海域での任務や真夏の任務でとなると暑くないですか?」
日向「このインナーは通気性がよく、夏でもあんまり蒸れないんだ。軍用だから民生品よりもずっといい素材が使われている」
青葉「そうでしたか」
日向「それに、長い航海中だとどうしても風に体力を奪われる。多少暑くても体力の温存には最適なんだ」
青葉「見かけによらないものですね。そりゃもう四六時中着てたいぐらいですか?」
日向「そこまでは行かないが…どのシーンにも対応できて万能かもしれない。なかなか手放せないな」
青葉「水に濡れたりした時は?」
日向「外側には加工がされてあって外からはあまり濡れない。まぁ私たちは海で戦うからそのくらいの配慮は当然なのかもしれないが、便利な時代になったものだ」
青葉「そうですか…色々お聞かせいただいてありがとうございました」
日向「礼には及ばないさ。それより、青葉。君の第二次改装について最近噂されているようだが…」
青葉「重巡だと残りは私と高雄さん愛宕さん、オイゲンさんと最近来たザラさんですから、可能性はありますね」
日向「調べてみると君には艦だった頃、航空巡洋艦に改装される案もあったそうじゃないか」
青葉「呉で修理を受けてた時ですね。修理を急ぐためか実現はなりませんでしたけど」
日向「その夢、艦娘になった今叶えてみないか?」
青葉「え?ああでも、実績のある最上型やその発展形の利根型に比べると少しリスクが大きいような気も」
日向「最近はコンバート改装というものが流行っているそうじゃないか!私達が共に戦った呉での戦いを元に防空を想定した状態と、if改装の航空巡洋艦で使い分けるなんてのはどうだ?」
青葉「設計は青葉が決められるものではありませんし、そもそも改二が来るのかも」
日向「最近では水上戦闘機も実装され、ますます自ら制空権を取れる巡洋艦の価値が上がりつつある。これからは航空火力艦の時代、ぜひ考えておいてくれ」
青葉「考えてはおきます。それでは失礼しま~す」
日向「ああ、それじゃあまた。瑞雲はいいぞ」
青葉(こうなったら実力で古鷹さんの生肌を味わうしか……)
ドンッ
青葉「ひゃっ!」
提督「おっと」
青葉「し、司令官!失礼しました!つい考え事をしていて!」
提督「私も前方不注意だった。済まない。怪我はないか」
青葉「青葉は大丈夫です!司令官もお怪我は?」
提督「大丈夫だ。それより、いったいどんな考え事をしていたんだ?」
青葉「ちょっとした悩み事ですが、大したことはありません」
提督「とはいえ、戦場でも不注意で事故を起こしたら大惨事だ。助けになれることがあれば何でもしよう。もちろん秘密は守る」
青葉「それではお言葉に甘えて……司令官はよく艦娘とスキンシップをとられますよね」
提督「まさか憲兵に通報か!?まだR-18展開は自重しているのに!」
青葉「違います。司令官は色々な艦娘に手を出している割にはあまり問題にはなっていませんよね?」
提督「いろいろ誤解を招きそうな言い方だが、人望があるからな」
青葉「そこでお尋ねしたいのですが、スキンシップには何かコツが有るのかなって?」
提督「つまり、私とスキンシップを取りたいと?」
青葉「違いますよぉ!」
提督「じゃあ古鷹か!」
青葉「えっ!なんでそれを?!っていきなり?」
提督「最近古鷹をつっつくと、また青葉かって怒られそうになるからな」
青葉「そんな!それは…その…申し訳ないです。実はかくかくしかじかで」
提督「つまり青葉は古鷹の生肌に触れたいんだな。私にいい考えがある。執務室まで来なさい」
青葉「今からですか?」
提督「少し準備がある。今から一時間後に来てくれ」
青葉「分かりました」
青葉(いい考えとは気になりますね)
コンコン
青葉「失礼します」
提督「よく来た。入ってくれ」
青葉「どうやら色々な機械やら薬品やらがありますがそれはいったい?」
提督「青葉は古鷹の生肌に触りたい。しかし、それをする手段がないといったな」
青葉「ええ。そうですが、それと後ろのものになんの関係が?」
提督「わかるぞ、その気持ち。艦娘でも特に巡洋艦クラスになると抵抗されれば勝ち目はない。それは艦娘同士の戦いでも同じだろう」
青葉「え?」
提督「そこで!私は艦娘の力にも耐えられるような拘束機械を開発した!睡眠薬でも盛って拘束すれば触りたい放題だろう!」
青葉「えっ……えっ?」
提督「こっちは艦娘の服装だけを溶かす特殊な修復剤だ!体に痺れや血行を良くする働きなんかもあるが量ならたくさんある!どうぞ自由に使ってくれ!」トローン
青葉「ひっ…」
提督「この電話機はな、深海棲艦の本拠地につながっている。これで連絡をとって敵の弾を服だけ弾き飛ばすHE弾に変えてもらえば戦場でも生肌見放題ィ!」
青葉「……」ダラダラ
提督「他にも洗脳装置やトーチャーマシーン、その他もろもろなんでも使っていいぞ!」
青葉「こ、こんな……こんなこと……許されると思ってるんですか!」
提督「あのなぁ、青葉。お前は古鷹の生肌に触りたいんだろう?なぜ手段を選ぶ?」
青葉「こんなのひどすぎます!」
提督「酷い?非道でもそれを受けいられる自分に変わらなきゃ、適応しなきゃ駄目だろうが」
青葉「それとこれとは違います!こんなやり方じゃ古鷹さんの生肌に触れる意味がありません!」
提督「じゃあどうして青葉は古鷹の生肌に触りたいんだ?」
青葉「それは……古鷹さんの生肌に触れると古鷹さんの暖かさというか温もりを感じられるからで……」
提督「体温ならどんな方法でも感じられる。なぜベストを尽くさないのか?」
青葉「青葉が感じたいのはただの物理的な温度じゃない……古鷹さんの優しさに触れたいんです!」
提督「なら変われ!」
青葉「だからその変わり方は…その変わり方って、ま、まさか…」
提督「そうだ。ようやく気づいたようだな」
青葉「どうやら青葉はずっと勘違いをしていたようです」
提督「分かったなら良い。来た時よりもずっといい目をしているな」
青葉「司令官。青葉、目が覚めました。青葉、行ってまいります」
提督「気をつけていくんだぞ」
青葉「はい!それではさようなら!」
提督「また一人、迷える艦娘が救われたな…」
青葉「あ、でもこの部屋の写真は取らせてもらったんで後で覚悟してくださいね」
提督「ちょ、待て。この拘束具やローションは断じて私物じゃ……待て青葉ぁぁぁあああ!」
青葉「なんとか撒いたようですね」ハァハァ
古鷹「あ!青葉!どうしたの?息を切らせて。また誰かを怒らせたの?」
青葉「違いますよ。それより、青葉。大切なことに気づいたんです」
古鷹「何?いきなり大切なことって?」
青葉「えいっ」
ギュッ
古鷹「ちょ、ちょっと!青葉!」オロオロ
青葉「青葉、ずっと怖かったんです。また古鷹さんやみんなが青葉を置いて何処かへいっちゃうんじゃないかって……」
古鷹「青葉?」
青葉「朝起きて、全部夢で、また青葉が一人になったらどうしようって」
古鷹「…」
青葉「でも、こうして古鷹さんに抱きつけば、古鷹さんのあったかさ、臭い、心臓の音まで全部わかります!すごく安心できるんです!」
古鷹「……何があったかはわからないけど、私は青葉を置いてどっかに行ったりしないし、ここには鎮守府の皆がいるから気にしなくって良いんだよ」
青葉「古鷹さん……」
古鷹「青葉……」
古鷹「あ、でもさっき加古から聞いたけど、いくら私が恋しいからってインナーのことまで皆に聞くのはやめてね?恥ずかしいから」
青葉「それは、恐縮です…」
古鷹「あはははは。ところで青葉はこれから暇?」
青葉「今日は非番ですね」
古鷹「それじゃあ一緒に間宮さんのところにいこっか」
青葉「良いんですか!それじゃあ青葉、新作の桜パフェ、頼んじゃいます!」
古鷹「さくらぱふぇ?なにそれ」
青葉「ご存じないですか?今駆逐艦からあの戦艦の長門さんまで、皆が夢中なんですよ」
古鷹「へぇ~」
青葉「見た目はほんのりピンク色で、桜味の薄切り羊羹が載ってるんです!ほかにも春を感じさせるような仕掛けがあってですね……」
ーーー
衣笠「もう生肌は良いの?」
青葉「はい!生肌じゃなくても古鷹さんは感じられるんだなって気付きました!」
衣笠「そうなんだ。もう『古鷹さんの生肌がないと死んじゃう~』って騒ぐこともないんだね」
青葉「そこまで言ってませんよ~もぅ!」
衣笠「言ってた言ってた」
青葉「それに、最近は古鷹さんのインナーも良いかなって思うようになってきまして」
衣笠「え?」
青葉「古鷹さんが訓練の時も一日中着ているインナー!きっと古鷹さんの臭いも染み付いていることですし、青葉が触れたインナーを古鷹さんが身につけると考えるとちょっとゾクゾクしちゃいます!」
衣笠「……」
青葉「考えるだけでワクワクが止まりません!青葉、いまから覚醒してきます!」
衣笠「……いってらっしゃ~い」
青葉「このことはくれぐれも内密にお願いしますね!」
衣笠「は~い」
青葉「それじゃぁ青葉、突撃しま~す♪」
衣笠(もうやだこの姉!!)
おしまい
書き込んでる途中で読みにくいなと思ったら空白空行の使い方と一回の投稿量がおかしかったんだね
次はそこら辺も意識して頑張ります
これにて終了なので、HTML化依頼を出してきます
安易にインナーを破くこと無く良い古鷹ライフをお過ごしください
ファッ!?
>>1を古鷹青葉の沼に突き落とした絵師さんがこれを転載したまとめ読んでるやんけ!
これは良質な古鷹青葉を用意せねば……
このSSまとめへのコメント
3作目も期待出来そうだ