書き溜めてないので投下遅めです、それでも良ければ
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その日も、いつもと変わらない1日だった。
いつも通りにレッスンにみんなを連れていき、その後は営業であちこちを走り回る。そんなたわいもない日だった。
そんないつも通りが、その言葉で、崩れ落ちていった
P「おいおい、幾ら何でも休みが欲しいからってその嘘は無いだろ…冗談キツイぞ」
もちろん、初めはいつものように休み欲しさに嘘をついてるんだと思った、そんなわけがあるかと決めつけていた
だが、彼女はさっきと変わらぬ様子で何気なく言葉を吐く
杏「なんかね、悪性の癌みたいなのが身体の中で出来てるらしいんだ。それももう結構な数が」
淡々と告げられる言葉の中で、徐々に自分の中の余裕が削ぎ落とされていく
そんな俺の隣で彼女は話を続ける
杏「手術で取る事も可能らいしんだけど、杏の場合、転移してる所が多すぎて不可能らしいんだよね」
言葉が出てこない。言われている事が頭に一切入る前に消えて言ってしまう。それを受け止めてしまったら、自分がどうしていいのか分からなくなるから
杏「この事はまだ誰にも言ってないけと、一応プロデューサーには知ってもらわないとと思ってねー。ま、杏からの話は以上かな」
彼女は話を終え、何事も無かったかのようにまた眠りにつこうとする。そこで、ようやく声が出た
P「嘘…だよな…」
それはもはや問いかけでも無かった。心の中で求めていた事が口から声という形で漏れていただけだった
杏「…ほんとだよ、全部」
さっきと違う、真剣な口調で発せられたその言葉に事実だという現実を突きつけられ、抑えていた言葉が溢れ出す
P「どこの病院だ、どこで見てもらった」
杏「東京にあるN病院、あの馬鹿でかい所だよ。プロデューサーも知ってるでしょ?」
P「っ!! だ、だとしても間違えだって事はあるだろ!もっと専門病院とかに行って見てもらえば」
杏「もう何回も行ったよ。ネットで探して片っ端から。まぁどこ行っても言われることは同じだったけどね」
P「じゃ、じゃあ…まだ…っ!」
杏「プロデューサー」
現実と知らされても、まだ助かる方法はあるんじゃないか、まだ彼女は生きられるはずだと思ってしまう自分が心の中で暴れ回る。
P「ダメだ、そんなのダメなんだ…だって、まだ、まだ…っっ!」ボロボロ
感情が抑えきれず、涙がこぼれる。それはもう、全てを認めてしまっている事になっているのに
杏「…プロデューサー」ギュッ
杏は、小さな身体で俺を抱き寄せた。1番辛いはずの本人が、優しく微笑みながら
杏「杏だって、悲しいよ。でも、いくら泣いたって何にもならないって、分かったんだ。だからさ、これからは、やりたいことをぜーんぶやっちゃおうって決めたの」
杏「だから、プロデューサーには最後まで杏の面倒、見てもらうかんね」
俺はその言葉を聞きながら、涙を流す事しか出来なかった。そして、最後まで、彼女のプロデューサーとして、力を尽くすことを決めた
いつかくる、[最期] まで
今日はここら辺で
ホントに思いつきだけで書いてるので更新遅いですが
長い目で見てやって下さい
その後のことは、あまり覚えていない。事務所を出て、家に帰り、何もせずに布団に入った
疲れていた訳では無かった。ただ、考える事から逃げたかっただけだった
しかし、寝れるわけは無かった。今日言われたこと、知ってしまった事が頭の中でグルグルと回り続けた。聞きたくなかった、嘘ではないか、なぜ彼女が、方法は無いのか。そんな、どうしようもない事ばかりが浮かぶ
そして、彼女の決意の言葉、『やりたいことを全部やる』
支えたい、でもどうやって、何をすればいい、俺に何が出来るのか。結局、答えは出ずに最初にまた戻っていく。そんな事を繰り返しながら、夜は明けていった
次の日、俺は無理を言って仕事を休み、杏の言っていた病院に行った。その病院はテレビなどでもよく取り上げられる程の大きな病院で、最先端の機械などを導入し、日本最大の病院とも言われているところだった
杏を疑っている訳では無い。だが、諦めるには早すぎるんじゃないかという、淡い希望を抱きながら俺は病院に入った
受付に事情を説明し、医師のところに案内してもらう。そこにはテレビで見た事のある顔の医師が座って待っていた
医師「どうぞ、おかけになって下さい」
言われるがままに椅子に座る。すると、医師はファイルから数枚の紙を取り出し、説明を始める
正直、話している事は殆ど理解出来なかった。だが、今の自分はそれを理解する事など必要では無かった。ただ1つ、1つの答えが知りたいだけだった
P「…杏は…もう、本当に…助からないんですか…?」
医師の言葉を遮り、つぶやく。聞いたら戻れないのは分かっていた。しかし、これ以上はもう待てなかった
今日はここまでで
今ちょっと大変で更新するのが精一杯です
忙しく無くなったらペースあげようと思います
あと、病気とかの設定とかは曖昧なんですけど、まぁ多めに見てくださいm(_ _)m
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