うみほの未来日記 (6)
※オリジナル小説です。書き溜めはしてないので更新遅いです。初めてなので、内容は保証できません。
また、『未来日記』とは全く関係ありません。
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あのとき、私は、なぜ――――
最初は夢だと思った。私が日記に軽い気持ちで書いた冗談が、現実になるなんて。
だが、いくら後悔しても彼女たちが戻ってくることはない。これでよかったはずなのに、胸が痛む。
私の日記には、未来が描かれている。そして――――
これは私、如月うみほの、《未来日記》を巡る、物語である。
「うみちゃん、一緒に帰ろう?」
そう私に話しかけたのは、小学校からの幼なじみ、神野詩菜。中学、そして高校までも一緒の仲良しだ。
「うん」
この後特に用事のなかった私は、そう答える。少し重い鞄を持ち上げ、帰路につく。
「最近なんかあった?」
詩菜が聞く。
「別に」
別にといえば、嘘になる。最近、妙なことが起こるようになったのだ。それは、日記。
高校に入学してからずっと続けているのだ。その日記に『未来に起きてほしいこと』つまり、《未来日記》を書くと、現実になる。
最初はただの偶然だと思っていたのだが、それが何度も何度も続いて、偶然ではないことが分かった。
例えば、テストで100点を取る未来を書いてみたり、ちょっとした嫌がらせをしたり。些細なことに使っていた、最初は。
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