優花里「西住こわい」 (18)
優花里「みなさんは何か怖いものってありますか?」
沙織「わたしはヘビとかカエルとか爬虫類や両生類が苦手かな」
華「わたしは虫ですね、特に足のたくさんあるのが…」
麻子「やっぱりお化けや幽霊とかだな。ホラー映画とか怪談話とか」
優花里「はあ…共に戦う戦友がこんなお子ちゃまだったとは…」
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沙織「なによそれ、じゃあ自分は怖いものないっていうの?」
優花里「そうです!自分に怖いものなどありません!幼い頃から『フィアレス秋山』と呼ばれ、
あまりの怖いもの知らずぶりに特殊な症例として精神医療系の医学雑誌に掲載された程です!」
華「それはそれでまずいのでは…」
優花里「あ…申し訳ありません、前言を撤回します。一つだけありました、怖いもの」
沙織「なに?怖いものって」
優花里「実は、西住殿が怖いんです」
沙織「みぽりんが怖いって、なんで?」
優花里「さあ、自分でも怖いから怖いとしか言いようがなくて…特に全裸にエプロン一枚の西住殿とか、
全裸に男物のワイシャツ一枚の西住殿とか、出刃包丁片手に下半身ブリーフ一丁の西住殿が迫ってきたら
どうしようと、怖くて夜も眠れないことがあって…」
華「最後のは確かに怖いですね」
優花里「というわけですから冗談でもいやらしい格好をした西住殿をけしかけたりしないでくださいね!」
沙織「そう言って去っていったけど、本当かな?」
麻子「試してみようか」
華「よく眠っていますね」
沙織「枕元にいやらしい格好をしたみぽりんを置いといてっと…おーい、起きろー」
優花里「ひぃぃっ!枕元に競泳用水着にニーハイソックスという格好の西住殿が!怖いよー!
あ、写メ一枚いいですか?パシャっ、誰か助けてー!」
沙織「あはは、怖がってる怖がってる」
麻子「そうかなあ、喜んでるように見えるけど」
優花里「着痩せするタイプで脱ぐと意外と乳がデカいと定評のある西住殿がそんな窮屈そうな水着姿で!
早く脱いで!脱いで!自分も脱ぎますから!あ、寒かったらこれ羽織ってください。ああっ!裸にパンツァー
ジャケットの上だけ羽織った姿が全裸よりもいやらしく見えて怖い!怖過ぎるぅぅ!」
麻子「な?喜んでるだろ?」
沙織「うーん…」
華「大きなエアマットと徳用ボトルのローションを取り出してきましたが、
どうするつもりなんでしょうか…」
優花里「準備をしますから西住殿は歯を磨いて待っててくださいね、西住殿はこういうお店って初めてですか?」
麻子「おい、お店ってなんだお店って」
3時間後…
優花里「あ…ああ…怖かった…あまりの恐怖にショック死するかと思った♡」
沙織「ちょっと!だましたわね!怖い怖いって言いながらみぽりん(性的な意味で)食べてたじゃない!」
華「本当はなにが怖いんですか?」
優花里「それでもやっぱり西住殿が怖いです…♡」
エリカ「隊長ってどんな状況でも冷静ですよね、怖いものなんてないでしょ?」
まほ「いや、そうでもないぞ。私にだって怖いものはある」
エリカ「意外ですね、なにが怖いんですか?」
まほ「妹が怖い♡」
エリカ「…」
終
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