片桐早苗「プロデューサー君が童貞じゃなかった」 (40)

飲み屋 個室

「「かんぱーい」」

川島瑞樹「今日のバラエティはきつかったわー、まさか9ホールも回らされるなんて…」

佐藤心「はぁともすっごく疲れたわ☆」

三船美優「私はちょっと前にしていたのでキツくはなかっですね」

瑞樹「そりゃぁ、美優ちゃんは一番に良いスコアだったものねぇ」

片桐早苗「バンバン飛ばしてましたわよね」

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姫川友紀「キャッツもあれくらい飛ばしてくれたらなー」

瑞樹「野球とゴルフじゃ話は違うでしょうに…」

心「明日はマッサージ行かないと」

美優「メンテナンスは大切にしませんとね」

早苗「友紀ちゃんもいつかこうなるわよ」

心「覚悟しとけよ☆」

友紀「うわー…」

瑞樹「でも早苗ちゃんはプロデューサーにしてもらうのよね?」

美優「仲良いですよね」

心「羨ましいな、このこの☆」

早苗「それなんだけど…」

友紀「?」

瑞樹「どうしたのよ?」

片桐早苗「プロデューサー君、童貞じゃなかったのよね…」

一同「…」

瑞樹「早苗ちゃんのプロデューサーって…」

早苗「あたしより、年下よ…」

心「おぅ…」

瑞樹「そう…それは…」

美優「その…ショックでしたね…」

友紀(え、なんなの、この雰囲気!?)

美優「あまり…気を落とされない方が…」

瑞樹「早苗ちゃん、いいわよ!全部吐き出しちゃいなさい!」バン

心「はぁとも付き合うぞ☆」

友紀(えぇーーー!!)

早苗「一昨日ことなんだけどね…」

~回想~

早苗P(以下P)「早苗さん、今度の休みですけど、何処か行きたいところとかあります?」ツクネ

早苗「それって二人っきりで?」スナギモ

P「二人っきりで」ショウチュウ

早苗「泊りで?」ショウチュウ

P「泊まりで」カワ

早苗「んー、何処かお酒とお魚の美味しい温泉街とかいいわねー」

P「良いですね、探しておきます」

早苗「期待しちゃうわよ?」タコワサ

P「任せてください」

早苗「お魚と一緒に、P君の初めても食べちゃおうかしら?」

P「もう…早苗さん、飲みすぎですよ?」

早苗「こんなの、まだまだよー」

P「それに俺、童貞じゃないですし」

早苗「え」ポトッ

P「え、どうしました?」

~回想終わり~

早苗「こんな感じだったわ…」

瑞樹「ほら?どう卒業することになったのかにもよるじゃない?」

早苗「最初は言いたがらなかったんだけど、問い詰めたら大学の時に付き合って一年半のサークルの子としたらしいわ」

友紀(よく聞く話だよね…)

美優「大学生の時なら結婚することも視野に入れてたんじゃ?」

心「まぁ、確かにそれならギリギリ許せるか」

友紀(それでもギリギリなの?)

早苗「お互いそこまで考えてしてたわけじゃないって…」

心「うわー」

瑞樹「言い逃れできないわね」

美優「普通結婚するまで大事にしておくものですよね?」

心「ないわー☆」

友紀(女性のそう言うのは男性が気にするって聞いたことあるけど…)

友紀(あたしの上の世代って男性にも厳しかったんだ…)

早苗「その後一気に酔いが冷めちゃって、問い詰めた後は揉めに揉めちゃって…」

~回想2~

P「いいじゃないですか、昔のことなんですし」

早苗「過去じゃないわ!P君は今童貞じゃないんだし」

P「大体それの何がいけないんですか」

早苗「道徳的に悪いわよ!あたしをスカウトする際に『過去にそういった男性経験はありましたか?』とか聞いてきたじゃない!」

P「それは早苗さんがデビューしたあとに変にネットやマスコミに情報挙げられたら困るから聞いただけですよ、『問題のありそうなのがなければいい』って言ったじゃないですか!」

早苗「普通は結婚してからするもんでしょ?」

P「え、流石にそれは…それに早苗さんは?」

早苗「その時にあるわけないって答えたでしょ!」

P「え、それって…早苗さんが?」

早苗「何よ?」

P「いや、何でもないです」

早苗「あたしのことそんな尻軽に見てたの?」

P「いや、と言うか一度で尻軽とか」

早苗「尻軽でしょ!」

P「流石にそれは言い過ぎですって!」

~回想2終了~

早苗「そこから先は覚えてないわ…」

瑞樹「大変だったわね…」

早苗「移動願い、だそうかしら…」

心「はぁとの部署はちょっと無理」

瑞樹「私の部署もちょっと今はバタバタしてるから無理だわ」

美優「私の部署で良ければ聞いてみましょうか?ちょっと動物の格好とかさせられちゃいますけど」

早苗「ありがとう、美優ちゃん、でも流石に部署移動は考え過ぎね」

瑞樹「その方が良いと思うわ」

友紀「早苗さんはプロデューサーのこと嫌いになっちゃったの?」

早苗「いや、P君のことは嫌いなった訳じゃないのよ、優しくて、ちょっと強引で行動力あって、あたしのことちゃんと見てくれて、入ってる仕事見てもあたしのこと大事にしてくれてるのもわかって、あたしの無茶も頑張って聞いてくれて、今でも好きなんだけど、ただ色々ぐちゃぐちゃになっちゃって…お酒の入ってたのもあってぐちゃぐちゃ言っちゃって…」

友紀(今ノロケ入ったよね?)

瑞樹「なら、ちゃんと話し合った方がいいわよ」

美優「そうですね、これからも付き合っていくなら」

心「喧嘩別れはよくないし☆」

友紀「それに、あたしがっていう訳じゃないけど…早苗さんのプロデューサーの話ってあたしたちの年齢なら特段おかしいって話じゃないと思いますよ、あたしは野球やキャッツばっかりでそう言うのはなかっただけで…」

瑞樹「そ、そういうもんなの、今の若い子って?」

美優「そうなんでしょうか?」

友紀「あたし達は今アイドルだからそう言うのを厳しく見るのも良いけど限度くらいはあってもいいとおもいますよ」

早苗「そうね…確かに…

バタンッ

P「早苗さん!」

一同「「!!」」

早苗「P君!?」

P「すいませんでした!」

早苗「いや、あたしだって言い過ぎたし…」

P「さっきまで先輩P達と飲んでてて話したらその…怒られまして、俺って感覚とか、考え方とかおかしかったんだなって」

友紀(あ、男性の方もそうだった)

早苗「あたしも悪かったわ、友紀ちゃん話し聞いて、ちょっと変に見すぎてたわ」

P「その…旅行、一緒に行ってくれますか?」

早苗「うん…」

P「そう言うのはちゃんとプロポーズしてからにしますから」

早苗「うん…」

心「今、さらっとプロポーズするって宣言した?」ヒソヒソ

美優「えぇ」ヒソ

瑞樹「完璧に二人の世界よね」ヒソヒソ

友紀(さっきから蚊帳の外率高いなー、あたし…これくらいの守備の抑え来ないかなー)

早苗「じゃあ、あたしたちちょっとP君と旅行の話するから抜けるわ、お金ここ置いとくから」

P「いや、俺が出しますって、いきなり来たの俺ですし」

早苗「大丈夫よ、元はと言えばあたしが強く言ったのも悪いんだし」

P「いやいや、俺が…」

早苗「いーや、あたしが…」

心(イチャイチャし始めやがったな☆)

美優(長引きそうですね…)

瑞樹(これはしばらく見せつけられるパターンね、わかるわ)

後日

友紀「ねぇ、プロデューサー」

友紀P(24)「どうした?」

友紀「男女交際ってどのくらいってどんなのがいいの?」

友紀P「なんだその曖昧な質問」

友紀「あはは、やっぱり気にしないでいいよ」

友紀P「?、そう言えば昨日そんな話で早苗Pが先輩達にフルボッコ食らってたな」

友紀「あ…」(フルボッコって…)

友紀「それで聞いてどう思った?」

友紀P「厳しすぎだろと思った」

友紀「ふぅ…良かった」

友紀P「あ、でも友紀はアイドルなんだから気を付けろよ」

友紀「はーい」

佐々木千枝「志乃さん、男女交際の流れってどういうものですか?」

柊志乃(31)「あら、私に聞くのね」

千枝「はい、比奈さんがそう言うのは年長者に聞いた方が良いって言ったので」

志乃「そうね、お友だちから始めて、手を繋げるようになってからかしら…ね、礼子?」

高橋礼子(31)「あら、志乃ってば結構大胆ね、普通は手を繋げるようになってから一月は空けるものじゃない?」

志乃「そうかしら…」

礼子「そうよ、参考になった、千枝ちゃん?」

千枝「はい、ありがとうございました」

礼子「どういたしまして」

千枝(プロデューサーさんと初めて手を繋いでから一月は経ってますし、もう千枝とプロデューサーさんは男女交際、してますよね…?)

安部菜々(え、男女交際って文通50往復してからじゃないんですか!?)

終わり

遅れながらも早苗さん誕生日おめでとうございます!

早苗さん誕生日用SS!という感じで書こう、けどネタがネタだし夜に回そうと思ってスタートが随分遅れて気づけばもう二時間半前には早苗さんの誕生日終わってた

年齢が上がる毎に男女交際が厳格になっていくっていうネタで「だから行き遅れるんだよ」みたいなつっこみレスが欲しかったがやはり文才が足りなかった

ちなみに24時間前くらいにニューウェーブのSSも書きあげたのでよろしければそちらもどうぞ

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