警察官「貴様ァァァッ！　そんないたいけな女の子の父親を殺したのかッ！？」


警察官「逮捕だッ！　逮捕してやるゥ！」





男「ええっ！？」


幼女「カタキー、カタキー」ﾎﾟｶｯﾎﾟｶｯ

警察官「逮捕だッ！　逮捕ォォォッ！」


男「いやいやいや！　これは違うんですって！」


警察官「何が違うんだ！？　パパの仇といいながら、アンタを叩いてるじゃないか！」


男「実はですね……これは“肩叩き”なんです」


警察官「……へ？」

幼女「パパのカタキー」ﾎﾟｶｯﾎﾟｶｯ


男「この子まだ幼いんで、“かたたたき”って発音できないんですよ」


警察官「あっ、なぁんだ、そういうことでしたか！」

警察官「微笑ましい光景を見物させていただきました！　では私はこれで！」


男「いえいえ！　こちらこそお騒がせしました！」


幼女「カタキー」ﾎﾟｶｯﾎﾟｶｯ

男「ふぅ……どうにかごまかせたな。これで俺の邪魔をする奴はもういねえ」


男「お前もすぐオヤジのいる場所へ送ってやるよォ！　――あの世へな！」


幼女「……終わりだ」


男「へ？」

幼女「私は今、貴様を１０００回殴打した」


幼女「その千の衝撃は蓄積され、凝縮され、間もなく貴様の体内で荒れ狂う」


幼女「私が三つ数えたら貴様の体は、ボン！　……だ」


男「ハァ！？」

幼女「３」


男「ふざけんな！　いきなり何ほざいてやがる！」


幼女「２」


男「あんなポカポカパンチで俺を倒せるわけねえ！」


幼女「１」


男「あんなポカポカ……」

男「ポカッ！？　ポカッ……ポカッ……ぽかぽかぽかぽかぁ～～～～～！？」ﾒｷﾒｷｨ…


男「ぽかりぃ！！！」ﾎﾞﾝｯ


男「」ﾄﾞﾁｬｯ…


幼女「…………」