セイバー「彼に何か、返せるものを」 (62)
Fateの日常SSです。
設定崩壊とかあるかもしれないので、純粋なファンの方、そっ閉じお願しますね。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1456753150
セイバー「むむ……時給900円……私としてはもう少し……」ペラッ
アーチャー「何を読んでいる、セイバー」
セイバー「おや、アーチャー、来ていたのですか」
アーチャー「仮にも警備員を自称するのであれば、侵入者の気配くらい察したまえ。私が敵であればどうするんだ」
セイバー「ご安心を、私の直感スキルはAですから、不意打ちもかわせます。今は家に私しか居ませんから、シロウたちが襲われる危険はありませんし」
アーチャー「まあ確かに奴等は学校だろうが……」
セイバー「それに一応、リンが結界を張ってますし、侵入者が来れば警報がなります」
アーチャー「……きみがそれを言っていいのか?」
セイバー「はい?」
アーチャー「いや……」
アーチャー(墓穴を掘っているようなものだと思うのだが……いや、何も言うまい)
セイバー「してアーチャー、あなたこそ何の御用ですか?」
アーチャー「なに、凛が忘れ物をしたので、学校まで届けに行ったらな」
セイバー「うっかりですね」
アーチャー「ああ、うっかりだ」
セイバー「それで、なんですか?」
アーチャー「衛宮士郎のやつが、君の昼食を用意するのを忘れていたと言うじゃないか」
セイバー「……まことですか?」
アーチャー「ああ、残念ながらな」
セイバー「その割には嬉しそうですが」
アーチャー「そんなことはない」
信者の方に「新スレあったの気づかなかったけど荒らしてくれたから気がつけたわ」と感謝されたので今回も宣伝します!
荒らしその1「ターキーは鶏肉の丸焼きじゃなくて七面鳥の肉なんだが・・・・」
↓
信者(荒らしその2)「じゃあターキーは鳥じゃ無いのか?
ターキーは鳥なんだから鶏肉でいいんだよ
いちいちターキー肉って言うのか?
鳥なんだから鶏肉だろ?自分が世界共通のルールだとかでも勘違いしてんのかよ」
↓
鶏肉(とりにく、けいにく)とは、キジ科のニワトリの食肉のこと。
Wikipedia「鶏肉」より一部抜粋
↓
信者「 慌ててウィキペディア先生に頼る知的障害者ちゃんマジワンパターンw
んな明確な区別はねえよご苦労様。
とりあえず鏡見てから自分の書き込み声に出して読んでみな、それでも自分の言動の異常性と矛盾が分からないならママに聞いて来いよw」
↓
>>1「 ターキー話についてはただ一言
どーーでもいいよ」
※このスレは料理上手なキャラが料理の解説をしながら作った料理を美味しくみんなで食べるssです
こんなバ可愛い信者と>>1が見れるのはこのスレだけ!
ハート「チェイス、そこの福神漬けを取ってくれ」 【仮面ライダードライブSS】
ハート「チェイス、そこの福神漬けを取ってくれ」 【仮面ライダードライブSS】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1456676734/)
セイバー「……しかしシロウが私の昼食を用意してないとは……これは、明日は雪でも降るかもしれませんね、フフ。まったくシロウも、肝心な所が抜けているのですから」フフフ…
アーチャー(少し奴が哀れに思えて来るな……)
セイバー「まあ話は分かります。つまりアーチャー、あなたは私の昼食を作りに来てくれたと?」ビシッ
アーチャー「そう言うことだ。君が空腹に堪え兼ねて慣れない家事に手を出そうものなら、この家のキッチンがどうなるか分からないのでね」
セイバー「それは侮辱しているのですか?」
アーチャー「事実を言ったまでだ。如何に最優のサーヴァントであろうとも、剣は振るえどフライパンを上手に振れまい。それが出来るのは私だけだ」
セイバー「む……確かに、一理あります」
アーチャー「素直に認める所は評価しよう。悪いが適当に作らせてもらうぞ」
セイバー「恐縮です。……しかしアーチャー、適当と言うにはあまりにもその買い物袋、材料が多すぎる気がしますが」
アーチャー「はっはっは、何を言うセイバー、君ならこれくらい楽勝だろう?」
セイバー「アーチャー……どうやら私は貴方を誤解していたようだ。ええ、私は最優のサーヴァント、それくらい、楽勝です」
◆
セイバー「ごちそうさまでした」
アーチャー「うむ、残さず食べてくれて、作り手としても嬉しい限りだ」
セイバー「アーチャー、やはり貴方の料理は至高の一品だ。認めたくは無いが、我がマスターの一歩先を行っている」
アーチャー「そうだろうそうだろう」ニヤニヤ
セイバー「さて、では私は引き続き……」パラッ
アーチャー「……そうだ、一体何を読んでいるんだ、セイバー」
セイバー「ああ、こちらですか?」チラッ
アーチャー「……求人誌? バカな、私は幻術でも見せられていると言うのか……?」
セイバー「は?」
アーチャー「いや、すまない。あまりにも私の理解を超えた現象を目の当たりにしたものでね」
セイバー「何!? まさか近くにキャスターが!? おのれ、白昼堂々、こちらを襲って来ようとは!」チャキッ
アーチャー「いや、彼女は関係無い。私の気のせいだ。だからその聖剣を仕舞いたまえ」
セイバー「そうですか……ならいいのですが。最近、どうにもキャスターがこちらを見ているかのような気配がしてまして」
アーチャー「奴の使い魔なら駆除しておいたから安心しろ」
セイバー「なるほど、それは助かりました」
セイバー「え?」
◆
キャスター「……さぁ~て、今日のセイバーは何をしているのかしら――って、う、うそっ! 使い魔が軒並み壊されてる!? ちょっと誰よ! 私の癒しタイムを邪魔してくれてるのは―!」
アサシン「……今日も女狐は騒がしいな。しかし、暇だ……早く帰ってきてくれ、宗一郎殿……」
◆
アーチャー「それで、何だってまた求人誌など読んでいるのかね。それは君には一生縁の無いものだと思っていたが」
セイバー「確かに私はブリテンの王。肉体労働をし賃金を誰かに貰う等、あまりにも遠い概念です」
アーチャー(かつてはデスクワークも肉体労働もしていただろうに、英霊になるとここまで腐るものなのか……)
セイバー「しかしこの世界では、私も王である前にシロウのサーヴァント。そして、一人の居候に過ぎません。詰まる所……」
アーチャー「成る程、自分も何かしらの仕事をし、衛宮士郎に貢献したいと言うことか」
セイバー「はい、このまま彼に甘えているようでは、ブリテンの王としても、サーヴァントとしても失格です。故に、こうして仕事を探している訳です」
アーチャー「――……そうか、遂にその答えに辿り着いたか。衛宮士郎は幸せ者だな」
セイバー「シロウは私に幸せを与えてくれた。……なら、私も少しでも、彼にその気持ちを返したい」
アーチャー「ふむ、その心意気は見事だな。しかし現代の労働と言うのは、君が考えているよりも過酷なものだぞ? 王たる君に耐えられるものかな」
セイバー「ふっ、シロウの為を思えば、どのような苦難も乗り越えてみせます。なにせ、最優ですから」
アーチャー「ほう、そこまで言うか……いいだろう、ならば私も協力しよう。君に見合った仕事を探そうじゃないか」
セイバー「……よいのですか?」
アーチャー「なに、屋敷の掃除も終わり、暇を持て余していたのでね。君が自立する姿を見れば、我がマスターも少しは行動してくれるのではと思ったまでだ」
セイバー「感謝します、アーチャー」
アーチャー「その礼は君が初給料を貰うまで取っておいて貰おうか。さて……では、その求人誌、私にも見せてみろ」
セイバー「はい、どうぞ」
アーチャー「……なるほど、悪くは無いが……しかし範囲が広すぎるな」
セイバー「ええ……どこから選んでいいものか」
アーチャー「ふむ……ちなみに、君の希望は何だ?」
セイバー「そうですね……シロウの負担を減らすことが第一目的であるので、時給1000円以上は欲しい所です」
アーチャー「なるほど。確かに職種を選ばなければ、そのラインをクリアするものもいくつかあるが……しかしあまり危険な労働や、長時間の労働は、衛宮士郎も望まないだろう」
セイバー「私としては構いませんが、シロウにそのような思いはさせたくない。出来るだけ彼が納得出来るものを探しているのですが……」
アーチャー「時給千円を超えるバイトとなると、夜勤が多いからな。君が働いている時間に寝る等、奴には考えられないことだろう」
セイバー「早朝のバイトも考えてみたのですが……」
アーチャー「そうなれば、君が起きるよりも早く起きて、君の朝食を作るだろうな」
セイバー「……それは私の本意でありません。ただでさえ、シロウは誰よりも早く起きて、皆の朝食をサクラと共に作ってくれていると言うのに」
アーチャー「殊勝なことだ。まあ君がそう言うのなら致し方あるまい。……ふむ、ではセイバー、少し遠坂邸へ来たまえ」
セイバー「リンの? いえ、しかし私はこの家の留守を守ると言う使命が……」
ライダー「ただいま帰りました……アーチャー? セイバーのご飯でも作りに来たのですか?」
アーチャー「やあライダー。まさにその通りだ。それよりも、君は今日、アルバイトでは無かったのか?」
ライダー「シフトを間違えまして……」
アーチャー「君にしては珍しいうっかりだな。まあいい、好都合だ。少しセイバーを借りて行くぞ」ガシッ
セイバー「えっ、ちょ、あ、アーチャー?」
ライダー「構いません、けど夕飯までには返して下さいね、士郎が心配しますので」
アーチャー「ああ、おそらくそこまで時間は掛かるまいよ」ガラッ
セイバー「す、すみませんライダー。私の代わりに留守を任せます」
ライダー「はい、何かは分かりませんがお気を付けて」
ライダー「……さて、誰も居ないことですし、銀英伝でも見ますかね」ゴソゴソ
ピンポ-ン
ライダー「……この時間に訪問者? 宅配便でしょうか」
キャスター「ちょっとセイバー居るー? 着て欲しい服が――」
ライダー「……聞かなかったことにしましょう。どのみちセイバーは居ませんし」
キャスター「せいばー? せいばー? いーなーいーのー?」ドンドンドン
ライダー「うるせぇ……」イラッ
◆
アーチャー「さて、では手っ取り早く検索してみるか」
セイバー「なんと、何時の間にリンの邸宅はパソコンを購入していたのですか」
アーチャー「なに、私用でね。もっとも、今はその代金すら十倍にして返している。我がマスターは未だに触れることすらしないが」
セイバー「リンは現代の機器に疎いですからね」
アーチャー「全く、使いこなせればこの上なく便利だと言うのに。まあそこが凛の魅力とも言えるがね」
セイバー「ノロケはそこまでにして下さい。して、このパソコンで何をするのです?」
アーチャー「おっとそうだったな。君は聖杯に召喚されている以上、多少、これらの知識もあるのだろう?」
セイバー「そうですね、使ったことはありませんが、一般人の認識程度には」
アーチャー「ならば話は早い。この近辺で、君の希望にあったバイトを検索してみようじゃないか」
セイバー「そ、そんなことが出来るのですか!?」
アーチャー「最近は便利なものでね。アルバイト検索専用のサイトもあるのだよ」カチカチ
セイバー「なるほど……では、先程の希望を」
アーチャー「ふむ、まずはこの近辺……時給1000円で検索してみるか」カタカタッ
セイバー「……いっぱいありますね」
アーチャー「しかし正社員に近いものが多いな。いずれは必要になるかもしれんが、今はまだその時ではなかろう。アルバイトに絞り……君の見た目では学生が適当だな。そして、週三日程……と」
セイバー「このように細かく希望範囲を限定出来るのですか」
アーチャー「まあ、それでも自分の希望にピッタリ合うものなどそう見つかるものではない。第一、そのような職場と言うものは大抵人気だからな。倍率も高い」
セイバー「ふむ……職場を探すのも一苦労ですね」
アーチャー「どれ、出て来たぞ」
セイバー「おお……こんな短時間で……私もバイト代が貯まったらパソコンを買ってみましょうか……」
アーチャー「インターネット環境を整える時は私を呼びたまえ。格安で全ての接続をしてやろう」
セイバー「一考しておきます」
アーチャー「さて……君に合うバイトは……これなどどうかな? 衛宮邸から徒歩二十分程の場所にカフェが出来るらしい。少し遠いが、新設と言うこともあり、従業員は皆新人だろうから、仕事も覚えやすいかもしれんぞ」
セイバー「なるほど、カフェですか……しかし」
アーチャー「どうした、何か不満があるのかね?」
セイバー「いえ、少しカフェでのバイトにトラウマが……」
アーチャー「ああ……あの英雄王か……。しかし奴は君が働くとなれば、どこにでも出没しそうだが」
セイバー「出来るだけ人と接しないバイト、と言うのがいいかもしれませんね……」
アーチャー「なるほど、確かに接客業は奴と対面する危険性があるからな。君の対応力を考えればもったいないが、それらは一度候補から外すとしよう」
セイバー「……これなどどうでしょう。コールセンターと言うのは」
アーチャー「ああ、これか。確かに時給も良く、人と面と向かって接しない仕事ではあるが、心的なストレスは相当だと思うぞ」
セイバー「そ、そうなのですか?」
アーチャー「なにせ相手も自分が見えていないからな。言いたい放題だ。おまけにこのような電話の対応は、決まってクレーム処理。それはもう、ありとあらゆる罵詈雑言を、無限の剣製の如く受けるだろうよ」
セイバー「お、恐ろしいですね……かつては私もブリテンの民草のクレームを間接的によく受けていたりとかしていましたが……あれは、辛いものがあります」
アーチャー「ストレスを持て余しているのは今も昔も変わらんな。まあ、このような職種は、ある意味格好の餌場とも言える」
セイバー「では、こちらの警備員と言うのは」
アーチャー「なるほど、それはいいかもしれんな。朝から昼、もしくは昼から夕方と言うのも選べる。極力人と接しない仕事であるのは間違い」
セイバー「しかし時給では無く日当なのですね」
アーチャー「おもにこれは派遣のようなものだからな。派遣先の仕事が早く終われば時給1700円を超えるが、長引けばそれだけ時給も減って行く計算になる」
セイバー「むぅ……」
アーチャー「警備員の仕事なら、固定のものもある。探してみるかね?」
セイバー「お願いします」
アーチャー「ふむ、では……」カタカタッ
アーチャー「これはどうだ? 新都にあるショッピングモールの駐車場前の誘導員だ」
セイバー「ヴェルデですか、私も何度か行ったことがあります。成る程、これはいいかもしれません」
アーチャー「幸い、ここは外国人も多く住む土地だからな。君の外見でもそうマイナスになることは無いだろう」
セイバー「しかし私の外見年齢は十五歳なのですが、大丈夫でしょうか?」
アーチャー「なに、世の中には成人してもそのような見かけの人間などいくらでもいる。要は、年齢を証明出来る書類があればいいだけのことだ」
セイバー「しかし、私はサーヴァントでして」
アーチャー「言いたいことは分かっている。なに、任せたまえ、君の身分証など小一時間で用意出来る」
セイバー「アーチャー……あなたには、大きな借りが出来てしまいましたね」
アーチャー「ふっ、だから言っただろう。その気持ちは、君が初給料を貰うその日まで取っておいてくれたまえ」
セイバー「……はい、では、お願いします」
◆
アーチャー「出来たぞ、我ながら見事な出来映えだ」
セイバー「感謝します。……これは、アルトリア・ペンドラゴン?」
アーチャー「一応きみは海外からのホームステイ扱とした。もう互いに真名を隠す必要も無い身だ。この世界で生きて行くのであれば、仮初めの名は必要あるまい。今は即席で作ったものだが、凛に頼めばいずれ合法に君の戸籍も用意出来るだろう」
セイバー「……そうですね。では、早速電話を掛けてみることにします」
アーチャー「うむ、健闘を祈る」
◆
セイバー「……とりあえず、明日、面接と言うことになりました。簡単でいいから、履歴書を持って来て欲しいと」
アーチャー「まあそれが筋だろうな。履歴書ならコンビニでも売っている。経歴には英国の知名度の少ない高校でも書いておきたまえ、どうせ確認などされまい」
セイバー「私の年齢、二十と書いてあるのですが」
アーチャー「まあ空白の二年間はこちらで語学を学びつつ、国籍を買ったと言えばいいだろーー……バカか私は、その手があったと言うのに」
セイバー「は?」
アーチャー「セイバー、君は当然、英語を喋ることが出来るのだろう?」
セイバー「それはまあ、元がブリテンの人間ですし。あくまで当時のものであるため、現代とは多少の齟齬があることも自覚していますが」
アーチャー「それでも聖杯から知識を上乗せされている身だ、英会話には不自由しまい」
セイバー「はい、しかしそれが何か?」
アーチャー「セイバー、君は人を導くことに一定以上の才能があるだろう」
セイバー「自分でそう認めてしまうのもどうかと思いますが……そうですね、カリスマのスキルもBランクですし」
アーチャー「そこだ、仕事とは自分の強みを使うことだ。極力人と接しない、と言ったが、あくまであの英雄王と会わなければ済む話。ならば、一番有効なのは家庭教師だろう」
セイバー「家庭教師……ですか?」
アーチャー「幸いこの近辺には中高生が多い。個人単位で家庭教師をやるのにも事欠かない」
セイバー「しかし、ああ言うのは実績が無ければいけないのでは無いでしょうか」
アーチャー「なに、実績とは後からついてくるものだ。そこは君が如何に教え子を導けるかに掛かっている」
セイバー「で、ですが、家庭教師などどのように開業すれば……」
アーチャー「問題ない、私にまかせろ。三日もすれば、君が働ける手筈は整えられる」
セイバー「アーチャー……あなたは何故そこまで……」
アーチャー「いやなに、本音を言えば、君が働く姿が見てみたいだけのことだ。それより、そうと決まれば先程の会社には、断りの連絡を入れておかなければな」
セイバー「そ、そうでした。さっきの今で申し訳ありませんが……」
アーチャー「まあ、丁寧に謝っておくことだ。どの道、君の見た目では不採用の確率の方が高かったしな」
アーチャー「では私は準備を整えるとする。吉報を待っていたまえ」
セイバー「はい、では、よろしくお願いします」
中途半端ですけど、とりあえずここまで。
続きはまた後日上げます。
>>1です。
読んでくれている方ありがとうございます。少し出来たので、続き更新します。
◆
セイバー「只今帰りました」
ライダー「はい、お帰りなさい、セイバー」
セイバー「おや、シロウたちは」
ライダー「士郎はバイトが遅くなるそうです。なので」
桜「今日の夕飯は、私が担当しますね」ヒョコッ
セイバー「サクラは帰っていたのですか。今日も何事もないようで安心しました」
桜「そんな、私だって、いつまでも弱い子で居られませんよ」
セイバー(確かに、サクラは短い間で見違える程強くなった。……だからこそ、私も変わらなければ……!)
桜「セイバーさん?」
セイバー「いえ、手を洗って来ます」
ライダー「そう言えば、セイバーはアーチャーと何をしていたのです?」
セイバー「何と言われても……いえ、今は、恥ずかしくて言えません」カァァ
ライダー「!?」ガタッ
桜「せ、セイバーさん!?」
ライダー「セイバー、それは士郎に対して何か心境の変化があった故ですか?」ズイッ
セイバー「心境……そうですね、申し訳無い気持ちが大きくなったと言いますか……現状に、我慢出来なくなったのです。故に、私はアーチャーを求めました」
桜「セイバーさぁん!?」
ライダー「っしゃあ!」グッ
桜「ら、ライダー! 何ガッツポーズしてるの!?」
ライダー「サクラ、何を戸惑っているのです。この家で最も警戒すべきライバルが自ら席を下りたのですよ? 後はサクラが士郎を籠絡するだけです」
桜「で、でも先輩はきっとセイバーさんのことを……」
ライダー「サクラ!」
桜「ひっ!」
ライダー「いつもいつも他人を想う……それこそが貴女の魅力です。けど、一生を決める選択くらい、自分の気持ちを優先するべきです」
桜「ライダー……」
ライダー(そして士郎とサクラが成就した暁には、私もそのおこぼれを……ふふ)ジュルリ
セイバー「サクラ、お腹が減りました」
桜「あ、は、はい、今ご飯にしますからね!」
桜(衛宮桜……)ポワ-ン…
桜「はっ! で、でもセイバーさんや姉さんを裏切るなんて……。で、でも……」
ライダー(ふっ、やはり所詮は腹ぺこ騎士王……貴女には士郎の隣に居座る資格は無かったのです。精々アーチャーと幸せになりなさい)
凛「ただいまー」
ライダー「ああ、リン、お帰りなさい」
凛「ん? ライダー、今日はバイトじゃなかったっけ?」
ライダー「シフトを間違えまして。士郎はバイトが遅くなるそうですし、今日の夕飯はサクラが作ってくれるそうです」
凛「そ。……んじゃ、私も久しぶりに手伝おうかなー」
ライダー「…………」
凛「桜ー? あたしも何か出来るー?」
桜「あ、姉さん、お帰りなさい。……そ、そうですね、ではこっちのお野菜を……」
凛「はい、オッケー……と、そのまえに手洗わなくちゃ」
ライダー(最近のリンはサクラに積極的に関わろうとしてくれている……)
ライダー(それが贖罪なのか、今までの時間を取り戻すためかは知りませんが……サクラにとっては、嬉しいことなのでしょう)
ライダー(しかしリンも少なからず士郎に恋心を持っていますし……いえ、今はセイバーが脱落したことを喜ぶ時。リンとの決着は後日に考えましょう)
凛「そいやセイバーは? あの子のお昼、全員作り忘れちゃったから怒ってると思ったんだけど」
ライダー「あ、そのことですが、実は……」
凛「……え?」
◆
セイバー「ああ、連絡が待ち遠しいです」ソワソワ
凛「……ドユコト?」
ライダー「ああして、恐らくアーチャーからの連絡を待っているものと思われます。電話の前で座って待つ等、昭和の学生のようですね」フフフ
凛「あー、昔は携帯とかなかったからねー……ってそうじゃない!」
凛「なっなななななんでセイバーとアーチャーが!?」
ライダー「まああの二人も過去に出会った仲ですし、何より同じ英霊ですからね……」ウフフ
凛「ライダー、嬉しそうねアンタ……」
ライダー「それは勿論。リンとて、嬉しくはないのですか? 最大のライバルが消えたのですから」
凛「複雑な気分よ……自分のサーヴァントがいつの間にかこんな情事に走ってたなんて……」
凛「とにかく、士郎にこのことは内緒よ? こんなこと知ったらいくら士郎も――……あ」
ライダー「どうしました、リン?」クルッ
ライダー「あ……」
士郎「…………」
凛「し、しししし士郎? きょ、今日はバイトが遅くなるんじゃ……?」
士郎「ネコさんの親父さんが体調崩したからって大事を取って店は休みにしたんだけどさ……」
凛「あ、あのね、士郎、今のは……」
士郎「遠坂、ライダー、そこ、どいてくれ」
「「ひっ!」」ズザァッ
セイバー「おや、シロウ、お帰りなさい。お疲れ様です。バイトは早く上がれたのですか?」
士郎「ああ……それよりセイバー、アーチャーを待ってるって本当か?」
セイバー「そ、それは……」カァァ
士郎「本当……なんだな」ガクッ
セイバー「……はい。恥ずかしながら。士郎のサーヴァントでありながら、彼を求めてしまうなど、騎士として――」
士郎「ーーあの野郎ォォォォオオオオオオオ!」ドドドドド
セイバー「Σしろぉ――――――ッ!?」
凛「ちょっ、あの馬鹿! 今から殺りに行く気!?」
ライダー「これは面白くなって来ましたね……!」
凛「言ってる場合じゃないでしょ!」
桜「せ、先輩!? ちょっ、これ何の騒ぎですかぁ!?」
アーチャー「うむ……よし、これで経歴も偽造完了だ。ふっ、我ながら素晴らしい出来だ。さて、顧客候補とも話がついたし、後はセイバーに連絡を――」
士郎「投影、開始! 刺し穿つ死棘の槍!」ゴォォ
アーチャー「何ッ!? くっ、投影、開始! 熾天覆う七つの円環!」バッ
ズゴオオオッ!
アーチャー「いきなり何をするんだ貴様は!? よもや今更私を倒しに来たか!?」
士郎「うるせぇ! 俺は、自分に負けるのだけは出来ねえんだよ!」
アーチャー「上等だ! 何かは知らんが、そこまで死にたいのなら今ここで骸にしてくれる!」ジャキン
士郎「うぉおおおおお!」
凛「ガンド」
士郎「あふっ」ビシッ
アーチャー「凛!?」
凛「何熱くなって人ン家崩壊させようとしてんのよアンタらはぁッ!」
アーチャー「ふん、邪魔が入ってしまったようだな」シュン
士郎「と……さか」
凛「衛宮くん、あなたの気持ちは痛い度分かるけどね、大事なのはセイバーの気持ちなのよ?」
士郎「……く……そ」
アーチャー「ふん、そうか。セイバー絡みか。なるほどな、彼女を満足に囲えない自分に不満が募ったと見える」
凛「アーチャー! 口を慎みなさい!」
アーチャー「事実だろう、凛。自ら申し出たとはいえ、結局セイバーは私の力を頼っている訳だからな」
凛「それは……!」
士郎「くっ……!」
アーチャー「全く、そもそも衛宮士郎、お前は過保護にも程がある。セイバーを囲いたい気持ちは分からんでもないが、折角彼女が自ら巣立ちの時を迎えようとしているのだ。それを讃えてやるのが道では無いのか?」
凛「アンタ、よくも人の想い人寝取っておきながらそんなこと言えるもんね……!」
アーチャー「……は?」
凛「え?」
アーチャー「待て、凛。何の話をしている」
凛「え、アンタとセイバーがいい感じになってるって……」
アーチャー「誰情報だ、それは」
凛「え、だってライダーが……」
アーチャー「……よく分かった。いや、分かった訳では無いが、察しはついた」
凛「え、ちょ、あ、アーチャー?」
アーチャー「……どうやら酷い誤解をされていたようだな。そこの馬鹿が怒り狂うのもそう言う訳か」
◆
凛「……バイト?」
アーチャー「ああ、そうだ。信じられないかもしれないがな」
凛「信じられない……私、今もしかして幻術を――」
アーチャー「そう言うのはもういい。まあ、彼女も自立する時が来たと言うことだ。そこは褒めてやるべきことだと思うがね?」
凛「そうね……全く、セイバーが紛らわしい言い方するから誤解しちゃったじゃないの!」
アーチャー「私はお前たちの頭の中が心配だ」
凛「ま、アンタらが情事に走ってるんじゃないなら安心だわってことで、私はここで……」ソ-
アーチャー「待て、凛」
凛「……あ、やっぱ駄目?」
アーチャー「そもそも誤解の原因はライダーだったな」
凛「うん! そうよ! 私は悪く無いわ! 全部ライダーのせいよ!」
アーチャー「よし、分かった」スクッ
凛「ふぅ」
アーチャー「まずは君から仕置きをした方がいいみたいだな」
凛「やっぱこうなるのねー!」
◆
ライダー「ふふ……今頃はアーチャーと死闘を交えている頃でしょうか」
桜「ら、ライダー! なんでそんなに嬉しそうなの?」
ライダー「おそらく私の予想では、いくら士郎でも、油断をしていないアーチャーに正面から勝つことは出来ません。おそらく戦闘不能に近い状態にされるでしょう」
桜「えええーっ!」ガーン
ライダー「そしてアーチャーに正面から負けたとなっては、士郎もセイバーを諦めざるを得ない。ここは明白です」
桜「う、うぅ……」
ライダー「まあリンも向かいましたし、士郎が殺されることはありません。ですが、満身創痍にはなるでしょう。そこをサクラ! あなたがそっと抱きしめ、こう言うのです!」
ライダー「『先輩、私は、先輩を愛しています。セイバーさんの代わりにはなれないかもしれないですけれど、私じゃ駄目ですか?』……と! あ、勿論目に涙を浮かべるのを忘れずに」
桜「……ライダー、最近恋愛系の小説沢山読んでたよね?」
ライダー「サクラに助力が出来ないかと思いまして。調査を行った限りでは、相手にストレートに好意を与えつつも、一歩引いた態度を取るのが最適のようです」
桜「で、でも……」
ライダー「サクラ、ここまで来たら素直になりなさい。さあ、自分の気持ちに素直になってーー」
アーチャー「行くのもいいが、少しきみは先走り過ぎだぞ、ライダー」ベシッ
ライダー「ふぐっ!?」
桜「あ、アーチャーさん?」
ライダー「きゅう……」
アーチャー「おっと、流石に顔面から倒れ込ませるのは酷だな」ガシッ
桜「ら、らいだぁ!?」
アーチャー「安心しろ、峰打ちだ。しかしきみも、振り回されることが多い人生だな……」
桜「……その様子だと」
アーチャー「まあ、きみたちのご期待に添えない形ではあったがね、そう言うことだ」
凛「ったく、おかげで私が士郎を背負うことになっちゃったし……地味に重いわ、ホント」
凛(でもこの重さって筋肉なのよね……。改めて触ると、ホントいい身体してるわ……)ゴクリ
桜「姉さん……」
凛「あー、サクラ、悪いけど変わってくれない? と言うか近くにタクシーかなんか……」
アーチャー「駄目だ、きみは自分で衛宮士郎を背負っていけ。それが今日のきみの罰だ」
凛「ううぅ……」
桜「あ、わ、私も手伝いますから! その、すみません、アーチャーさんはライダーをお願いします」
アーチャー「やれやれ、仕方あるまい、まあ彼女にも、後日罰を与えなくてはいけないからな」
桜「……?」
◆
セイバー「アーチャー……今日は連絡無いのでしょうか?」ショボーン
セイバー「それにシロウも、皆もどこに行ったのか……このままでは空腹が限界に来てしまいます」グゥウゥ
凛「ただいまー……」
セイバー「リン! どちらに出かけてーーシロウ!?」
桜「あ、私先輩を寝かせて来ますね」
アーチャー「では、私は別室にライダーを置いてこよう。同室にしたら、危ないからな」
凛「主に士郎がね」
桜「そこは否定出来ないですね……」
セイバー「ライダーまで……一体何があったのですか?」
アーチャー「ああ、きみは知らなくていい。と言うか、知らないほうがいい。それよりセイバー、きみには朗報を持ってきたぞ」
◆
アーチャー「……と、そんな感じだ。きみは英会話の講師として、この近辺の家庭教師をーー」
セイバー「ふむふむ」
凛「……まさかセイバーがほんとに働く気になったとはね」
桜「先輩のために、ついにセイバーさんもその気に……私たちも負けていられませんね」
凛「そうねー。でも、セイバーの唯一の欠点で、その他の全ての良点を消し去れる所と言えば穀潰しだったことだけなのに、働かれたら突っ込む隙も無いじゃない。こりゃお手上げに近いわよ」
桜「た、確かに……」
凛「ま、士郎はセイバーが穀潰しだろうがニートだろうが引きこもりだろうが、注ぐ愛は変わらないんだろうけどねー。って言ってて泣きたくなってきたわ」
桜「……はい」
凛「まったく、いつかはこうなる気がしてたけど……そろそろこの家から離れる時が来たかしらね?」
桜「そんな、でも……」
凛「ま、唯一心配なのは、あの超絶過保護が、セイバーのバイトを許すかって話だけどーー」
ライダー「……甘い、甘いですよ」ズゥ
「「ひぃいいいっ!?」」ビクッ
ライダー「失礼、驚かせましたか」
凛「驚いたわよ! てか復活早いわね!」
ライダー「ええ……何故か一部の記憶が無いのですが、大体の事情は察しました……。ですがサクラ!」ガシッ
桜「は、はいッ!」ビシッ
ライダー「諦める必要はありません。いいですかサクラ、仮にセイバーが家庭教師を始めるとします」
桜「う、うん」
ライダー「あのセイバーのことです。きっと素晴らしい授業が出来るかもしれません」
凛「まー、変に頑固な所見せなければ、そこそこいい先生出来そうよね」ウン
ライダー「ええ、そうでしょう。しかしそこには問題もあります」
桜「問題?」
ライダー「聞いた所によれば、セイバーが受け持つのは、この近辺の中高生と聞きます」
凛「それが何?」
ライダー「小学生ならまだしも、中高生はいわば性欲の塊。自分と同じ年頃に見える麗しい女性相手に、情欲を抑えきれるでしょうか?」
凛「ぶっ!」
桜「な、ななな何言ってるのライダー!?」
ライダー「当然でしょう。そして意識し始めてしまったらもう手遅れ。勉強に手が付かず、ちらりと横目で講師であるセイバーを覗き見ては、顔を赤らめ進まぬ手。セイバーは当然疑問に思い、叱責もします」
凛「あー、そうね……」
ライダー「しかしセイバーは、理不尽にただ叱るだけと言う行為をするような愚者ではありません。当然、理由を尋ねるでしょう」
桜「そ、そうだね……」
ライダー「『どうしたのですか? 以前はあれだけ頑張っていたのに、最近、集中力が落ちているようですね。何か悩み事でもあるのですか? 私でよければ、相談してみてはくれませんか?』」
ライダー「『い、言えませんよ! そんなこと……』」モジモジ
ライダー「『何故です! 確かに私は一家庭教師に過ぎません! けれど、一度この役目を引き受けたからには、責任を持つ必要があります! そのために、出来ることなら何でもしたい!』」バンッ
ライダー「『な、何でも、ですか……?』」チラッ
ライダー「『はい、私に出来ることなら! まさかイジメでも受けているのですか⁉ それなら私が直々にーー』」
ライダー「『ち、違います! それに、やっぱり言えません……』」
ライダー「『何故ですか!』」バンッ
凛(ねぇ……これ、何を見せられてるの?)ヒソヒソ
桜(へ、下手に突っ込まないほうがいいかと……)ヒソヒソ
ライダー「『だって、ボクの悩みって言うのは、先生が気になって仕方ないことなんですから!』」
ライダー「『な、なんですってー!?』」
ライダー「ーー顔を赤らめ、俯向く少年。その気持ちをすぐに察するセイバー。直感はAですからね。そして気まずい沈黙が流れるのです」
凛(あ、なんかナレーション入った)
ライダー「『し、慕っていただけることは嬉しいことですが、あなたと私は教師と生徒。気持ちに応えることはーー』」
ライダー「『そう……ですよね』」
ライダー「ーーそしてまた沈黙。互いに言葉を交わさなければ、部屋は急激に静まり返り、何よりも重い、静寂が二人の心臓と吐息の音だけを大きくさせる」
凛(……いつまで続くのかしらこれ)
ライダー「『……仕方ありませんね。一回、ただ、一回だけですよ』」
ライダー「『えっ、それって……』」
ライダー「『このまま集中力を欠いたままでは、これからの試験にも差し障ります。私とて、教える以上は、あなたにいい成績を残してもらいたい。だから、一度スッキリしたらーーしっかり勉強をするんですよ?』」
ライダー「『先生!』」
ライダー「ーーそう、一度くらいなら。そして何よりも自らの中で暴れる獣を抑え込む少年を助けたい、その一心から、セイバーは過ちを許してしまう」
凛「ちょっ!」
桜「らいだぁ!?」
ライダー「ーーけれど、思春期の男の子が、ただ一度などと守れる筈が無い。むしろ、あの快楽を一度味わってしまえば、麻薬のようにその身体を求めてしまう」
ライダー「『だ、駄目です! 一度だけと言ったでしょう!』」
ライダー「『先生! でも、ボク……!』」
ライダー「ーー自ら招いてしまった事故、セイバーも強くは拒めない。結果、一度きりの約束は儚く消え去り、授業の度に、二人は身体を交えてしまうのです」
ライダー「『ああ……こんなことになるなんて……シロウ、ごめんなさい。私はもう、あなたにふさわしい女では無くなってしまった……』」
ライダー「ーーけれど、その時にはセイバー自身、幼い身体と交わる快感から、逃れられなくなっていたのでした……」
ライダー「ーー完」
ライダー「……といった具合になればいいなぁ、と私は思います」
凛「なるくぅぁ! ライダー! あんたちょっと最近おかしな本の読みすぎじゃない⁉」
ライダー「そうでしょうか? 最近の流行りは寝取られだと聞いたもので」
凛「桜、令呪でライダーに自室の本を全部燃やすよう言ってもらえないかしら?」
桜「ね、姉さん……」
ライダー「まあ流石にそこまでは無いでしょうが、家を離れると言うことは、その分士郎と接する時間も短くなります」
ライダー「そしてそれが意味することは、その分、サクラが士郎と接する時間が増えると言うことでもあるのですよ」
桜「!」
凛「……確かにね、それは私にも言えることだわ」
ライダー「この気を逃してどうするのです。年がら年中家に騎士王が居るせいで、とてもこの家の中で士郎と二人きりになるチャンスなどありませんでした」
ライダー「けれど! これからは! そんなチャンスがちょくちょく湧いてくるのですよ!」バンッ
ライダー「なのでここは、セイバーの門出を、温かく見守ってあげようじゃありませんか」ニコォ
凛(うわっ、悪い笑顔だ)
凛「まー、たしかに」
セイバー「……なるほど、理解出来ました。……ふふっ、少し、楽しみになってきました」
凛「……どう転ぶかは、気になるわよねぇ?」
と言うわけで今回はここまでです。
増えろ……イベントでライダーさんの出番もっと増えろ……!
読んでくれている方、ありがとうございます。
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