初風「じー…見てるだけよ?いけないの?」

提督「何が見えている?」

初風「雪風と時津風の尻に敷かれている提督が見えるわ」

提督「まだ尻には敷かれていないな」

初風「まぁ提督が調教しているものね」

提督「変な言い方はよしてくれ、てか助けて」

初風「もう寝ちゃってるわよ」

初風「じー…見てるだけよ?いけないの?」

提督「何が見えている?」

初風「…大をしている提督が見えるわ」

提督「まぁそうだな」

初風「鍵ぐらいしなさいよぉ!」

提督「確かに鍵を閉めてなかったのは悪かったよ!でもわざわざ見てなくてもいいじゃないか!」

初風「うるさいわこの7.7ミリ機銃!」ｽﾀｽﾀ

提督「おい!閉めておくれよぉ!」

初風「じー…見てるだけよ?いけないの?」

提督「何が見えている?」

初風「川内姉さんと夜戦している提督が見えるわ」

提督「なんか誤解を招きそうだから言い方を変えてくれ」

初風「川内姉さんと夜の営みをしている提督が見えるわ」

提督「悪化してるじゃねぇか!」

川内「隙あり!」ｾｵｲﾅｹﾞ

提督「ぐほぉっ!」

神通「一本ですね」

初風「じー…見てるだけよ?いけないの?」

提督「何が見えている?」

初風「イカスミで字を書こうとしている提督が見えるわ」

提督「万年筆がぶっ壊れた」

初風「仕方ないわね、買いに行きましょ」

初風「じー…見てるだけよ?いけないの?」

提督「何が見えている?」

初風「クレープ屋さんが見えるわ」ｷﾗｷﾗ

提督「皆には内緒な」

初風「もちろんよ!」ｷﾗｷﾗ

初風「じー…見てるだけよ?いけないの?」

提督「何が見えている?」

初風「全裸の提督が見えるわ」

提督「そりゃここは風呂だからな」

初風「なんで提督が入渠ドックに入ってるのよ!」

提督「仕方ねえだろ俺の部屋には風呂がねぇんだよ!」

初風「だったら鍵ぐらいしなさいよ!」

提督「深夜だったら誰も入ってこないと思ったんだよ!」

初風「いいからさっさとその7.7ミリ機銃をしまいなさい!」

提督「さっきはじっくり見てやがってたじゃないか!」

初風「見てないわよ!妙高姉さんに言いつけるわよ!」

妙高「はい」

初風・提督「え?」

妙高「もう深夜ですので、あまり騒がないでくださいね」ﾆｯｺﾘ

初風・提督「はい」

初風「じー…見てるだけよ?いけないの?」

提督「何が見えている?」

初風「比叡姉さんが作ったカレー」

提督「食べるか?」

初風「結構よ」

初風「じー…見てるだけよ?いけないの?」

提督「何が見えている?」

初風「孤独」

提督「哲学的だな」

初風「…暇なの」

提督「はいはい」

初風「じー…見てるだけよ?いけないの?」

提督「何が見えている?」

初風「金剛姉さんの夜這いの現場」

提督「衝撃的だな」

初風「川内姉さんに投げられてたけど」

提督「てかなんで初風が俺の寝室にいるんだ?」

初風「細かいことは気にしないほうがいいわよ」

初風「じー…見てるだけよ?いけないの?」

提督「何が見えている?」

初風「大量の書類が見えるわ」

提督「手伝ってください」

初風「仕方ないわね、手伝ってあげる」

提督「なぜ俺の膝に乗る?」

初風「じー…見てるだけよ?いけないの?」

提督「何が見えている?」

初風「八人目の私ね」

提督「わぁい初風カーニバルだぁ♪」

初風「くだらないこと言ってないでさっさと海域を攻略しなさい」

提督「はい」

初風「じー…見てるだけよ?いけないの?」

提督「何が見えている?」

初風「寝ぼけて私のことをお母さんと呼んだあんぽんたん」

提督「忘れてください」

初風「さっさと起きて朝ごはん食べるわよ!」

提督「…」

初風「どうしたの?」

提督「もう一回あんぽんたんと呼んで」

初風「はぁ!?」

提督「呼んでくださいお願いします!」ｽﾞｻｧｰ

初風「さっさと着替えなさい!この変態!」

初風「じー…見てるだけよぉ?いけないのー?」ﾌﾗｰ

提督「何が見えている?」

初風「二人のていとくぅ?」ﾌﾗﾌﾗ

提督「お前には一体何が見えているんだ」

初風「あははぁ…みょーこーねーさんとごっつんこー…」ﾌﾗﾌﾗ

提督「お前酔ってるな!?」

初風「みょーこーねーさんとごっつんこー…」ｽﾞｰﾝ

提督「自分でトラウマを掘り起こすなぁ!」

初風「じー…見てるだけよ?いけないの?」

提督「何が見えている?」

初風「提督の顔ね」

提督「おはよう初風」

初風「…どういうことかしら」

提督「昨日酔ったお前に抱きつかれてそのまま寝られたのだが」

初風「…」ｶｧｧ

提督「…ごっつんこー」

初風「さっさと離れなさいこの変態!」ﾄﾞｺﾞｫﾝ

提督「理不尽!」ﾄﾞﾊﾞｧﾝ

初風「じー…見てるだけよ?いけないの?」

提督「何が見えている?」

初風「妙高姉さん」

提督「の面をつけた俺か」

初風「…なにしてるの?」

提督「慣れさせようかと思って」

初風「首をスパっとやっちゃうわよ?」

提督「洒落にならねえ」

初風「じー…見てるだけよ?いけないの?」

提督「何が見えている?」

初風「メイド服ね」

提督「着て」

初風「嫌よ」

提督「でも物欲しそうに見てたじゃん?」

初風「嫌と言ったら嫌なの!」

初風「じー…見てるだけよ?いけないの?」

提督「何が見えている?」

初風「かれこれ十三人目の私ね」

提督「サッカーチームが作れるな!」

初風「自分がたくさんいるって、気味が悪くてしょうがないわ」

初風「じー…見てるだけよ?いけないの?」

提督「何が見えている?」

初風「全裸の提督ね」

提督「…この前、夜中に俺は風呂に入るって言ったよな?」

初風「そうね」

提督「なんでお前が今風呂に入ってるんだよ!もう夜中の2時だぞ!?」

初風「今日はそういう気分だったのよ!この7.7ミリ機銃!」

提督「その呼び方はやめろぉ!」

初風「じー…見てるだけよ?いけないの?」

提督「何が見えている?」

初風「悲哀」

提督「また哲学的だな」

初風「…嫌な夢を見たの」

提督「仕方ないなぁ」

初風「じー…見てるだけよ?いけないの?」

提督「何が見えている?」

初風「難しそうな本」

提督「お前にはまだ早いのかもな」

初風「その間に三冊ほど薄い本があるわね」

提督「なぜバレたし」

初風「じー…見てるだけよ?いけないの?」

提督「何が見えている?」

初風「眠そうな提督の顔」

提督「覚まさせてくれ」

初風「妙高姉さんに言いつけるわよ?」

提督「目がさえてきたぁ!」

初風「妙高姉さんに失礼よ」

初風「じー…見てるだけよ?いけないの?」

提督「何が見えている?」

初風「土下座している提督が見えるわ」

提督「お願いしますあんぽんたんと呼んでください!」

初風「嫌よ」

提督「嫌よ?」

初風「見つめちゃいや?」

提督「見つめてちゃいけないのか?」

初風「…それくらいならいいわよ」ﾊｧ

初風「じー…見てるだけよ?いけないの?」

提督「何が見えている?」

初風「…花束ね」

提督「こんなベタな告白しかできなくてごめんな」

初風「…そんなことない」

提督「これからも一緒にいてくれるか?」

初風「…もちろんよ」

初風「これからも…ずっと一緒」

初風「いつまでも、ね」



終わり