武内P「バレンタインの奇跡」 (76)

~2月14日 武内P宅~

武内P「はぁ・・・」

武内P「今年もこの時期がやってきました・・・」

武内P「バレンタインデー・・・」

武内P「でも頑張って1日乗りきらないと・・・」

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~346プロ 正門前~

武内P「・・・・・ハァ」

タタタ・・・

??「プロデューサー!おっはよー!!!」

バシン!

武内P「わっ!」ビクッ

武内P「ほ、本田さんですか、おはようございます・・・」

未央「そんなに驚かなくたっていいじゃん・・・」

武内P「す、すみません・・・」

未央「まぁいいや、ハイこれ」スッ

武内P「これは?」

未央「チョコレートだよ、今日バレンタインじゃん」

武内P「こ、これを私にくれるのですか!?」

未央「当たり前じゃん、他に誰にあげるのさ」

武内P「ドッキリとか、何かの悪戯とかではなく?」

未央「疑り深いなぁ・・・別に普通にあげるだけだよ」

未央「色々お世話になったし・・・私は特に迷惑かけちゃったし・・・さ」

武内P「本田さん・・・」

武内P「ありがとうございます!これは大切にします!」

未央「いや、普通に食べなよ・・・」

武内P「そ、そうですね・・・」

未央「さて、渡すもんも渡したし、それじゃ・・・」

武内P「あ、はい」

未央「まったね~」





未央(これからも迷惑かけるかもしれないけど・・・よろしくね!プロデューサー!)

~ロビー~

武内P「まさかこんな事が・・・」

タタタ・・・

美波「プロデューサーさん、おはようございます」

アーニャ「Доброе утро・・・おはようございます」

武内P「おはようございます、どうしました?」

美波「はい、プロデューサーさん」スッ

アーニャ「ダー、チョコレート・・・です」スッ

武内P「お2人まで私に・・・いいのですか?」

美波「いいも何も・・・お世話になってるので当たり前だと思いますけど・・・」

アーニャ「プロデューサー・・・嬉しくない・・・ですか?」

武内P「い、いえ・・・とても嬉しい・・・です」

美波「よかった・・・良かったわねアーニャちゃん」

アーニャ「я рад ・・・嬉しい、です」ポロポロ

武内P「あ、アナスタシアさん・・・」

アーニャ「私・・・プロデューサーと2人っきりで話した事・・・皆さんより少ない・・・から・・・受け取ってくれるか・・・不安でした・・・」

武内P「す、すみません・・・」

アーニャ「よ、よければ今度・・・2人で食事でも・・・いいですか?」

武内P「・・・・前向きに検討します」

アーニャ「ダー!よろしくお願いします!」

美波「うふふ・・・」(私も今度誘ってみようかな・・・)

~CPルーム~

ガチャ

武内P「おはようございます・・・」

莉嘉「あ!P君来た!」

みりあ「おはよー!」

きらり「にょわ~☆」

武内P「ま、まさか・・・」

莉嘉「そのまさかだよ、はいP君」

みりあ「チョコレートだよ~♪」

きらり「きらりもあげるにぃ☆」

武内P「あ、ありがとうございます・・・」

武内P(まさかこんな事が・・・)

莉嘉「こっちはお姉ちゃんの分ね~」

武内P「どうも・・・お姉さんは?」

莉嘉「何かP君にこれ頼むってチョコ渡されて先行っちゃった」

武内P「そうですか・・・」

きらり「どこ行ったんだろうね~」

みりあ(そういえば今朝家の前に大きな箱があったんだけど・・・帰ったら開ければいいよね)





~赤城家前 箱の中~

美嘉(ふひひ★みりあちゃん早く開けてアタシを食べて~)

~武内P 1人でデスクワーク中~

武内P「・・・・・」カタカタ

武内P(なんだか不思議な気持ちです・・・)

武内P(これがバレンタインの魔力という奴でしょうか・・・)

武内P「さて、仕事も一段落しましたし・・・」

武内P「息抜きに外へ出ますか・・・」

~中庭~

武内P「おや、あそこでシートを広げているのは・・・」

かな子「あ、プロデューサーさん」

智絵里「お、おはよう・・・ございます」

杏「うぃー」

武内P「おはようございます、ピクニックですか?」

杏「まーねー」

かな子「はいプロデューサーさん」スッ

智絵里「チョ・・・チョコレート・・・です」スッ

杏「ほれ」スッ

武内P「ありがとうございます・・・もしかして手作りですか?」

かな子「はい!」

智絵里「い・・・一生懸命作りました・・・」

杏「杏は市販のでいいじゃんって言ったんだけどね~」

かな子「でも杏ちゃんも張り切って作ってたよね」

杏「う・・・そうでもなかったと思うけど・・・」

智絵里「ふふふ・・・」

武内P「私のために・・・ありがとうございます」ジーン・・・

杏「そんなオーバーな・・・もらえるモンはもらう!それでいいじゃん」

智絵里「杏ちゃん・・・」

かな子「そうだね・・・味の方も美味しいから大丈夫ですよ!」

武内P「所で、シートに広がってる大量のチョコレートは・・・」

かな子「自分達用です」

武内P「そうですか・・・それでは私はこれで・・・」

杏「あ、そうだ!」

武内P「?」

杏「お返しは2倍・・・いや3倍で頼むねプロデューサー!」

武内P「」

智絵里「もう・・・杏ちゃんったら・・・」

~346カフェ~

武内P「少し休憩していきましょう」

菜々「いらっしゃいませー、本日はバレンタインで特別サービスを実施しておりまーす!」

武内P「サービス?」

菜々「さぁ、お席へどうぞ」

武内P「はぁ・・・」ポリポリ

みく「あ、Pチャン!」

李衣菜「よく来たね!」

夏樹「まぁ座れよ」

武内P「な、何故皆さんがここの制服を・・・」

菜々「特別サービスです♪」

みく「はいPチャン!」スッ

李衣菜「チョコレートだよ!」スッ

武内P「ありがとうございます・・・なぜ2人が私の両隣に座っているんですか?」

みく「雰囲気は大事だにゃ!」

李衣菜「これもある意味ロック・・・かな?」

夏樹「だりーがそう思うならいいんじゃねーの?」

菜々「可愛いですしね♪」

みく「Pチャン・・・色々迷惑かけてゴメンにゃ・・・」

李衣菜「そうだよねぇ・・・色々あったよね・・・」

武内P「前川さん・・・多田さん・・・このチョコも美味しいです」パク

みく「流石りーなチャンだにゃ!」

李衣菜「よしてよ、かな子ちゃんのお株奪いたくないし」

3人「ハハハ・・・」

菜々「仲良しですね~」

夏樹「そうだな」

武内P「その後も高垣さんや白坂さんを始めとしたアイドルの皆さんからチョコを頂きました・・・」

武内P「まさかこんな事になるとは・・・」

武内P「皆さんそんなに私の事を慕ってくれているのですね・・・」

武内P「・・・さて、事務所に戻って仕事の続きを・・・」

ガチャ

蘭子「我が友よ・・・待ちかねたぞ」(プロデューサーが帰ってきた!ドキドキするよぉ・・・)ドキドキ

武内P「神崎さん・・・もしや・・・」

蘭子「あ、あの・・・こ、これ・・・」スッ

武内P「チョコレート・・・ですね」

蘭子「ク、ククク・・・我が魂を込めた贄だ・・・」(一生懸命作りました!)

武内P「ありがとうございます」

蘭子「はうう・・・」キュン

蘭子「あ、あの・・・」

武内P「はい?」

蘭子「よ、良ければ我々の魔力を高める儀式を・・・せぬか?」

武内P「というと?」

パキッ

武内P「半分に割った?」

蘭子「た・・・食べさせ合いっこ・・・しよ?」ドキドキ

武内P「え・・・」

蘭子(キャー!言っちゃった!)

武内P「・・・・・」

蘭子「だ、ダメですか?」

武内P「構いませんが・・・」(今は誰もいませんしね)

蘭子「ほ、本当か!?」(やったー!)

蘭子「そ、それでは・・・」スッ

武内P「は、はい・・・」スッ

蘭子「はい、あ~ん♡」

武内P「あ、あーん・・・」

バリバリ・・・

武内P「お、美味しい・・・」

蘭子「フ・・・当然だ」(良かったぁ・・・)

蘭子「なら、もっと味わうがよい!」スッ

武内P「結局私が全部食べるんですね・・・」

蘭子「ほれ、遠慮せず食すのだ・・・」(もっと食べてください!)

武内P「モガモガ・・・」

ガチャ

卯月「プロデューサーさん!いらっしゃいますか?」

蘭子「あ・・・」

卯月「え・・・」

武内P「ゴクン・・・島村さん・・・」

蘭子「卯月ちゃん・・・」

卯月「ら、蘭子ちゃん・・・プロデューサーさんと何を・・・」

蘭子「ククク・・・お互いの魔力を高め合っていたのだ・・・」(食べさせ合いっこです!)

卯月「な・・・そんな大胆な・・・」

卯月(折角作ってきたのに・・・)シュン

蘭子(勝った!)グッ

卯月「こうなったら!」スッ

武内P「チョコレートを・・・取り出した?」

卯月「島村卯月!頑張ります!!!」ガリッ

モグモグ

蘭子「な・・・自分で食すだと!?」

武内P「し、島村さん何を・・・」

卯月「ひゃあふろりゅーさーしゃん」(さぁプロデューサーさん)モゴモゴ

卯月「わらひのくひかりゃひょこをひゃべてくらふぁい!」(私の口からチョコを食べてください!)モゴモゴ

武内P「」

蘭子「な、何という奇策・・・」(そんな手があったなんて・・・)

蘭子「負けてはおれぬ!」バリッ

モグモグ・・・

武内P「神崎さんまで・・・」

蘭子「ひゃあわかひょもよ、われのくひからひょくとあひわうぎゃよい」(さぁ我が友よ、我の口からとくと味わうがよい!)モゴモゴ

武内P(どうしましょう・・・)

卯月「・・・・」ジリ・・・

蘭子「・・・・」ジリ・・・

武内P(逃げられない・・・)

卯月「ちょっと蘭子ちゃん!真似しないでくださいよ!」ゴクン

蘭子「フン!これも戦略の1つだ!」(やったもん勝ちですよ!)ゴクン

うづらん「あ・・・・」

蘭子「抜かった・・・」

卯月「飲みこんじゃった・・・」

武内P「ホッ・・・」

蘭子「はぁ・・・」シュン

卯月「欲を出したばっかりに・・・」シュン

武内P「お2人共・・・」スッ

卯月「プロデューサーさん・・・」

蘭子「それは食べかけの・・・」

武内P「・・・いただきます」バリッ

モグモグ・・・

武内P「美味しいですよ」

蘭子「プロデューサー・・・・」ウルウル

卯月「良かった・・・」ウルウル

武内P「皆さんが私の為に作ってくれたチョコレート・・・しかと味わいましたよ」

卯月「そうですか・・・皆も・・・」

武内P「こんな幸せなバレンタインデーは初めてです・・・」

蘭子「初めてって・・・」

卯月「昔何かあったんですか?」

武内P「あ・・・」

武内P「この際ですから、お2人には話してあげましょう」

卯月「は、はい!」

蘭子「ドキドキ・・・」

武内P「実は私昔からバレンタインデーにはいい思い出がなくて・・・」

卯月「え・・・」

武内P「小学生の頃には私にチョコをあげるのが女子たちの間で罰ゲーム的な扱いをされたり・・・」

蘭子(うわぁ・・・)

武内P「中高大ではチョコを一個ももらえず・・・」

卯月「・・・・」

武内P「この仕事に就いてから、私のせいで辞めてしまったアイドル達がいる事を聞いたそうですね」

蘭子「・・・・」コクリ

武内P「去年その内の1人からチョコが送られてきたのですが・・・」

卯月「ま、まさか・・・」

武内P「超激辛タバスコ入りでした・・・」

蘭子「」

武内P「しかしこれは自分の責任・・・そう思って食しました・・・」

卯月「それは凄いですね・・・」

武内P「それからバレンタインという物にちょっと抵抗が・・・」

蘭子「そうだったのか・・・」

武内P「でも皆さんと過ごした今年のバレンタインは、とても・・・良かったです」

卯月「プロデューサーさん・・・・」

武内P「皆さん、本当にありがとうございました」ペコ

卯月「そ、そんな・・・」

蘭子「と、当然の事をしたまでだ・・・」

武内P「お陰で来年のバレンタインも楽しみになりました」ニコ

うづらん「そ、そんな///」

卯月「あ、じゃあ私はそろそろ・・・」

蘭子「我もおいとまするとしよう・・・」

武内P「はい、それでは・・・」

卯月「来年も楽しみにしててくださいね、プロデューサーさん!」

蘭子「もっと魔力を高めておくぞ・・・ククク・・・」(もっと美味しいチョコを作ってきますね!)

武内P「楽しみにしてます」

卯月(まぁ私は)

蘭子(プロデューサーと間接キスできただけで幸せですけどね!)

~仕事帰り~

武内P「ふぅ・・・」ドッサリ

武内P「まさこんなに貰ってしまうとは・・・」(あの後ちひろさんからも貰った)

武内P「正に奇跡の日・・・」

武内P「皆さんの想い・・・大切にしますね・・・」

武内P「さて、完食に何日かかるか・・・」

武内P「それに何か忘れてる気がするし・・・」









??「・・・・・ふーん」

~武内P宅 ドア前~

武内P「やっと着いた・・・」

ガチャ

武内P「あれ・・・鍵が開いてる・・・」

武内P「まさか泥棒が・・・電気を・・・」カチ

??「待ってたよ、プロデューサー」

武内P「渋谷さん・・・どうやって中に・・・」

凛「不用心じゃん、鍵かけ忘れるなんてさ」

武内P「そ、そうですか・・・それより」

凛「何?」

武内P「何故全身チョコまみれに・・・」

凛「今日はバレンタインじゃん、それにこういう渡し方もあるって本に書いてあったからさ」

武内P「何の本ですか・・・」

凛「ま、アンタには色々世話になったし、夢中になれる物も見つかったし、このくらいは・・・ね?」

武内P「流石にどうかと思いますが・・・」

凛「まぁいいじゃん、沢山チョコを味わえるんだからさ」

凛「さぁ、好きな所から食べなよ、味は悪くないからさ・・・・」ギラリ

武内P(ああ・・・本当に今年は忘れられないバレンタインになりそうです・・・)

~おわり~

~おまけ~

ちひろ「はいプロデューサーさん、チョコレートですよ」

武内P「ありがとうございます・・・」




~柱の影~

美城(く・・・ただチョコを渡すだけなのに体が動かん・・・何故だ・・・)ドキドキ

部長(やれやれ、私には渡せたというのに、可愛らしいなぁ・・・)

~本当におしまい~

これで終わりです

プロデューサーの学生時代ってどうだったのかちょっと気になりますよね

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