【安価】ボクっ娘と遊ぼ! in 鬼も内 (142)
「……ん、ぅ」
「むにゃ……おはよう。いや、こんばんは?」
「あけましておめでとう、もまだ正しいかな」
「あぁ、よく寝た……」
「え?なんでいるのかって……」
「玄関に鍵がかかっていなかったもので」
「相変わらず不用心だね、クスクス」
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「それじゃ、改めて」
「お邪魔します……っと」
「んー、ぬくぬく」
「キミの部屋はいつきても温かいから好きだよ」
「キミがじゃないよ?部屋がね」
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「何しにって……」
「用が無かったら来ちゃいけない?」
「いつからそんな冷たい事言うようになったのかなぁ」
「ボクは悲しいよ」
「しくしく」
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「いてっ」
「……ぶー」
「ボクが来た理由、本当は分かってるんだろう?」
「鬼は外ー、福は内ー……ってね」
「こっちからも仕返しだ」
「えいっ、えいっ」
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「……ふぅ」
「停戦の申し立てを受理しよう。一時停戦だ」
「んしょ」
「この体勢なら冷気が完全に遮断出来るんだ。動かないで欲しいな」
「もぐもぐ……」
「……ん」
「ほら、あーん」
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「……ひゃっ」
「こ、こら。そんなサービスまでするつもりは無かったぞ」
「……」
「……ぺろっ」
「うん、十分温度は貰ったかな」
「むしろ暑いくらいだ。ほら、離れて離れて」
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「もー、暑いってばー」
「……もぅ」
「ぎゅー……」
「元々の体温が違うからかな」
「キミの胸は、特別温かい気がするよ」
「……ぬくぬく」
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「……む」
「今なんだか、凄く失礼な言葉が聞こえた気がする」
「キミ、今なんだか凄く失礼な事を言わなかったかい?」
「もし言ってなかったとしたら、チラリとでも思ったとか」
「じとー……」
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「……むむー」
「まぁ、豆だけじゃ足りないと思ってたんだ」
「ボクはおこたから出たくない。早く用意してくれたまえ」
「そういえば、恵方巻きって正しい食べ方があるんだよね」
「確か……」
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「……そんな食べ方だったっけ?」
「まぁ、いいけど……」
「それじゃ、キミは向かいに座って」
「……はむっ」
「……じー」
「もぐもぐ……」
「……じー」
「……何か違った気がするのだけれど」
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「へ?」
「これって何かを願って食べる物だったんだ」
「そんな事言ってなかったじゃないか」
「それどころでも、無かったし……」
「と、とにかく」
「ボクは折角のお願いチャンスを棒に振ってしまったわけだ」
「……これは責任を取って貰わないといけないね」
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「さて、どうしようかな」
「……そうだ」
「キミはこたつから出て、そこに座って」
「そうそう、そこから動かないでね」
「……んしょ」
「キミに膝枕をして機会なんてめったにないしね」
「……」
「……くぅ」
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「……くかー……くかー」
「……ん、む」
「……あれ?」
「……」
「……おかえり」
「ぶすー……」
「人のお願いを聞いておいて、放置して出掛けるなんていい根性してるじゃないか」
「鍵でも掛けて閉め出してやろうかと思ったけれど、一応ここはキミの家だからね」
「……つーん」
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「……鬼のぬいぐるみ?」
「こんな顔してるとでも言いたいのかね」
「……謝罪の気持ちとして一応は受け取っておこうか」
「外、寒かっただろう?」
「ほら、こっち来て温まりなよ」
「……別に許したわけじゃ」
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「わっ……」
「こっちの方が暖かいって……」
「絶対おこたの中の方が暖かいと思うんだけれど」
「キミがそれでいいと思うんなら別にいいけどさ」
「……暑くなったら離れてね」
「よく見たら結構かわいいじゃないか、キミ」
「キミじゃないよ、この子の事」
「うりうり」
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「……よく見たらぁ?」
「あんなこと言ってるよ、オニ男」
「酷いよね、よく見なくてもこんなに可愛いのに」
「うりうり」
「キミは可愛いなぁ」
「……なにさ、その顔」
「何か不服でも?」
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