雪風「な、なんでですか!?」
提督「戦時損害賠償で払えないからお前ら艦娘を戦勝国に売るの」
雪風「そ、そんな!!私はまだ日本で働けます!瓦礫除去など雑務、雑用なんでもしますから!」
提督「必要ないよ。俺らがほしいのはお金」
雪風「で、でも」
提督「うるせーなぁ」
雪風「!?」
提督「死なないだけマシだろ?それとも慰安腐配属にして欲しいか?」
雪風「そ、そんな言い方...うぅ」
提督「これも世の中の常だからチャンコ...いや中国人もお前には悪いようにはしないだろうから安心しろ」
雪風「うぅ...」
ドッグ
雪風「戦争に負けちゃったからこうなっちゃったのか...」
雪風「一生懸命に戦ってきたのに...」
雪風「私たち何のために戦ってきたの...?」
???「雪風...」
雪風「!?」
雪風「響ちゃん!?」
響「雪風、会えてよかった」
雪風「響ちゃん!無事だったんだね!」
響「うん沖縄菊水作戦でエンジン不調で大和達と別れちゃって...朝霧と一緒に呉にもどってそれから朝霧が私を置いて戦場にもどって、それから...それから...」ポロポロ
雪風「響ちゃん...」
響「皆死ん...ヒグ...じゃった」
響「私がエンジン不調になった...せいで」
雪風「響、もういい...もういいんだよ。響ちゃん」ギュウ
響「今提督と会って、私ウラジオストクに行くことになったの...」
雪風「ソ連に?」
響「うん...」
雪風「そっか...実は私もね日本から離れて上海に行くことになったんだ...」
響「中国に?」
雪風「うん、私、政治の事とか良く分からないけど提督は世の中の常なんだって...」
響「私達、捨てられちゃったのかな...」
雪風「...そんなことないよ!提督はああ言ってるけど実は私たちの為にしてくれたのかもしれないし」
響「...」
雪風「響ちゃん?」
響「実は、聞いちゃったんだ。提督が長門が核実験に使われる事について電話してた所...」
雪風「え?」
響「すごく喜んでた...解体する手間が省けるって」
雪風「...」
それから響と別れ日本を離れる日
雪風「誰も見送りに来てくれない、妖精さんたちも」
雪風「服や装備はピカピカに磨きあげられてるけど...」
雪風「私、これからどうなるのかな...」
そして上海へ
ガヤガヤ
雪風「うぁ...すごい賑やかな街...」
???「おーい!日本の艦娘!コッチ!コッチアル!」
雪風「え?」
???「コッチ!コッチアルヨ!どこ見てるアルか!」
雪風「わぁ!パンダ」
国民党海軍仕官(パンダ)「パンダとは失敬な!ワタシは中国国民党海軍の上海司令アルよ!」
雪風「ご、ご免なさい」
パンダ司令「まぁそれはヨシとして遠路はるばる良く来たアルね」
パンダ司令「ささ、そこに座りなさい」
雪風「ど、どうも」
パンダ司令「日本が戦争に負けて戦争が終わっても我が国は共産党と国民党との内乱状態アル」
雪風「内乱ですか?」
パンダ司令「そうアル、よってお前にはやることがあるアルよ?」
雪風「という事は私はまた戦いに参加できるんですね?」
パンダ司令「ほほー威勢が良いアルな。やはり日本の艦娘アルな。しかし慌てなさんな、戦線はほぼ陸地お前の出る幕まもうちょい先になる。」
パンダ司令「それまでドッグで待機してるアル」
雪風「は、はいわかりました」
パンダ司令「あぁそうだ台湾出身の将校達がいるからあいさつしてくると良いアル」
雪風「はい!失礼します!」
待機ドッグ
台湾人国民将校「わふ!わふ!」
雪風「わ!ビックリした!」
雪風「わ、わんちゃん?」
台湾人国民将校「わふわふ!わっふ!わふ!」
雪風「えーと~敗戦国の軍艦でもかくも見事に整備された艦を見た事が無い。まさに驚異である~って?」
雪風「あ、ありがとう、そう言われると嬉しいな」
台湾人国民将校「わふ!わふー、わふっ!わふわふ」
雪風「あー、~兄からの最後の贈り物。今までの御恩は決して忘れません~」
雪風「ありがとう、そんなこと言ってくれたの初めてだよ」
雪風「ふふ、妖精さん見たいで皆ちっこくてかわいいなー」
台湾人国民将校「わふわふ!」
雪風「皆親切だし、ここならやって行けるかもしれない」
雪風「響ちゃん!皆みんなの文まで私頑張るよ」
雪風「中華民国駆逐艦丹陽として!」
その後逃げまわった蒋介石を乗せて台湾に逃げたり
台湾人と逃げてきた漢民族との争いであたふたしたり
武装をアメリカ式に改造されたり
ソ連の油槽船「トープス」を拿捕したり
中国共産軍のコルベットを撃沈したり
多数の観艦式で沸かせたりと台湾人と日本人からも愛され続ける事になりました。
おしり
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません