アイドル「もう嫌!」(10)
アイドル「アイドルなんか止めてやる!」
ガラス パリーン
ペットボトル バッシャー
パイプイス ガンガンガンソク!
マネージャー「ど、どうしたのよアイドル!控え室だからって荒れすぎよ!」
アイドル「マネージャー…私もう歌いたくない…アイドル止めたい!」
マネージャー「急にどうしたのよ。会場には沢山のファンが貴方を待ちわびてサイリウムを振り回しているのよ?」
アイドル「ファンの皆には申し訳ないけど…私もう…」
マネージャー「ライブが始まるまでまだ時間があるわ。話を訊かせて」
アイドル「…こんな汚れた業界での生活に嫌気がさしたのよ」
マネージャー「汚れた業界?」
アイドル「昼はマイクで可愛く歌って…夜は営業先の男共の汚ったねぇマイクを咥えて…私の人生マイクマイクアンドマイクよ!」
マネージャー「つまり枕営業が嫌になったのね」
アイドル「そうよ。体を売らなきゃ活躍できない業界なんて、もうウンザリなのよ!」
マネージャー「今の時代、枕営業は当たり前なのよ。歌手、モデル、声優…どんな仕事も体を売らなきゃ大成できないのよ」
アイドル「くそっジャニーズめ!」
マネージャー「いやジャニーズ関係なくね?」
アイドル「とにかく、私もうアイドル止めるから。普通の女の子に戻るから」
マネージャー「…ククッ」
アイドル「!?」
マネージャー「クックックッ…今更、『普通』になんか戻れると、思っているの?」
アイドル「な、何よ急に…」
ガサゴソ
マネージャー「これ、何だと思う?」
アイドル「写真…?あ…え…まさか、それ…」
マネージャー「とくと見なさい!これが汚れた業界にいる貴方の姿よ!」
バラバラッ
ハメドリィ…
アイドル「なっ…嫌…嫌ぁぁぁ!」
マネージャー「これがばらまかれたら…貴方のご両親はさぞ悲しむでしょうね…ファンや友人も…さぞ…さぞ…」
ニマァ
アイドル「くっ、このド外道がぁぁぁ!」
マネージャー「分かったかしら?貴方はこれから先も、我が事務所の奴隷…社長の肉便器なの…ふふ、あはははは!」
アイドル「うぅっ、泣き寝入りするしか…ないの…?」
アイドル「なんて無力感…止めたくても止められない…自分の意志で行動できない…事務所のいいなり…信じていた人の裏切り…」
アイドル「あなた達もこんな無力感で…ずっと活動していたの…?」
アイドル「スマッ…」
【痔 END】
※訂正
×:止める
○:辞める
何だよアイドルはタイムストッパーかよ恥ずかしい…
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