苗木「超高校級の女神?」 (441)

このSSは一風変わったボクからの勝負、覚えてる人いるかも知れないけど2か月前に序盤だけ書き込んだ事があるよ。

今回は指定安価なのにきちんと指定されなかった場合にはコンマで判断するからね。

舞台はダンガンロンパの希望ヶ峰学園

人もオマエラの知るダンガンロンパだけど1人だけ追加させてもらうよ

今回は別次元からネプテューヌさんに来てもらいました。

キャラの口調の違いとかは別次元だからで通してね。

ボクからはとりあえず第1章を披露するね

雑談も相談も自由だよ。

ネプテューヌへの視点変更安価があるけどあくまでも苗木君だけを使いたいならそれでも良いよ、ただ難易度が上がるかもしれないね。
ネプテューヌだけを使っても同じく難易度は上がるよ、どちらも上手く使ってね。

それとそうだね、陳腐な暗号でも出しておこうかな

「いつの間にか一人を殺す冬
ほらくるあなた指揮権
上もお胸や歯させぬ目
そち我へ」

実は犯人だと疑われたくない人が隠れてしまったんだよ、この暗号を解いて出てきた人物は一章どころか全体の犯人ではないよ。少しは推理が楽になるかもね?
解けなくても問題ないから安心して。


それじゃあボクからは以上だよ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1452381544

その巨大な学園は、都会のど真ん中の一等地にそびえ立っていた。

まるで…そこが世界の中心でもあるかのように…

私立 希望ヶ峰学園…

あらゆる分野の超一流高校生を集め、育て上げる事を目的とした、政府公認の超特権的な学園…

この学園を卒業すれば、人生において成功したも同然…とまで言われている。

何百年という歴史を持ち、各界に有望な人材を送り続けている伝統の学園らしい…

国の将来を担う"希望"を育て上げる事を目的とした、まさに、"希望の学園"と呼ぶに、ふさわしい場所だ。

そんな学園への入学資格は2つ…

"現役の高校生であること"と"各分野において超一流であること"

新入生の募集などは行っておらず、学園側にスカウトされた生徒のみが入学を許可される。

そんな、超が何個も付くほど、超すごい学園の校門の前に…ボクは立っていた…

まずはオーソドックスに自己紹介から始めたいと思う…ボクの名前は"苗木誠"だ。

外見は、どうしようもないほどの平均的な普通の高校生…

中身の方も…同じ…性格にも特技にも成績にも、これといった特徴はない。

特別な趣味や趣向がある訳でもなければ、ミュータントでもないしスタンドを出せる訳でもない…

ボクの好きなアイドルや、好きなマンガ、好きな音楽、好きな映画を知りたければ…

ランキング番組でも見れば1発だ。その1位になるヤツが、大抵そうだから。

"王道"という言葉すら裸足で逃げ出す、まさに、普通の中の普通…

…それがボクだ。

最初に、自己紹介というオーソドックスなところから始めたのも、そのいい例だと思う…

まぁ、強いて言うなら、唯一の取り柄は…人よりちょっと前向きな事くらい……かな

そんな普通のボクは、今…希望ヶ峰学園という普通じゃない学園の前に立っている訳だけど…

本当に…すごい所に来ちゃったよな…ボクみたいなのが…こんな学校でやっていけるのか?

案の定、ボクは、この学園の圧倒的な存在感に呑まれてしまっていた。

だけど、ボクがこうなるのも無理はないんだ。という事をわかってもらう為にも…

まずは、昨日の晩の"事前準備"の事を説明した方がいいだろう。
希望ヶ峰学園に選ばれる生徒達は、本当に、各分野の超一流高校生ばかりで…

その選抜メンバーに関しては、ネットの掲示板で、専用のスレが立つほどの話題となる。

ボクは事前準備を兼ねて、それを覗いてみたのだが…

そこには、いずれも平均値から大きくとび抜けた"超高校級"の面々ばかりが揃っていた。

例えば"超高校級のアイドル"として、希望ヶ峰学園に入学するのは…
国民的アイドルグループのセンターマイクとして活躍する、話題の女子高校生アイドルだったり…

”超高校級の野球選手”として入学するのは…
高校野球大会の優勝チームのエースで4番バッター。プロも注目の逸材だったりする…

”超高校級のギャル”として入学するのは…
ギャル系ファッション雑誌で表紙を飾る人気モデルで、女子高校生達のカリスマ的存在だし…

おまけに”超高校級の暴走族”なんて肩書きで入学するヤツもいて
…恐ろしい事に、日本最大の暴走族の総長で、全国のヤンキー連中から尊敬畏怖を集める男らしい。

超高校級の女神として入学する人もいるらしい
詳細はわからなかったけど、美人なのかな…女神板の住人…ってことはないよな、多分

その他にも、超高校級の格闘家や、御曹司、同人作家、スイマー…
プログラマー、ギャンブラー、風紀委員、占い師などなど…

そこには、自分の無力さを痛感させられる、そうそうたるメンバーばかりが揃っていた…

例えるなら、ライオンの群れに紛れ込んでしまった三毛猫の気分…

…だけど、ちょっと引っかかる事もあった。

いくら検索しても、情報がヒットしない新入生が何人かいるみたいなのだ…

何人か……その内の1人は、大した才能もないボクさからいいとして…

じゃあ、他に検索がヒットしない新入生って?

ボクと同じように、これといった実績のない人が他にもいるって事か…?

…と、思うと少しだけ勇気がわいてくる。我ながら情けない性格だ。

まぁ、それはともかくとして、問題なのは…

そんな”超高校級”が揃うメンバーの中に、どうして普通の高校生のボクが選ばれたのかって事だ。

その理由は…希望ヶ峰学園から届けられた、この入学通知を見れば一目瞭然だ。

『今回、我が校では平均的な学生の中から、抽選によって1名を抽出いたしました。』
『その結果、当選したあなたを”超高校級の幸運”として、我が校に招き入れる事になりました。』

つまり、僕が選ばれたのは、ただの”運”って訳だ。ここに明記してあるしね…

とは言え、こうして実際の学園を目の前にすると…やっぱり場違いだった、なんて怖気づいたりもして…

…でも、いつまでも校門の前で立ち往生してる訳にもいかないよな…

ぶつぶつと独り言を呟きながら、ボクは手にした入学通知に視線を落とす。

そこには"新入生は8時に玄関ホールに集合"の文字。

集合時間まで、まだ時間があるけど…そろそろ…行こうか…うん…行くぞ…!!

たかが初登校とは思えないほどの大げさな決意を固めると…

ボクは、玄関ホールへと足を向けた。

集合場所の玄関ホールって…ここだよな。まだ誰もいないみたいだけど…

ホールにある置時計を見ると、時刻は5時10分を指していた。

ナエギ「集合時間は8時だから…まだ2時間50分も前だ。」

ナエギ「誰もいなくて当たり前か…緊張して…早く来すぎちゃったな…」

ナエギ「集合時間まで結構あるし、ここでずっと待ってるってのもなぁ…」

ナエギ「そうだ、先に学園の中でも回ってみようかな。緊張をほぐす意味でも。」

ナエギ「ボクだって、もうこの学園の生徒なんだから、問題ないはず…だよな?」

ちょっとした時間潰し…

その程度の軽い気持ちで、ボクは希望ヶ峰学園に、最初の1歩を踏み出した。

新しい学園生活の始まりとなる希望に満ちた1歩…

…となるはずだった。

ナエギ「…えっ!?」

だけど、その1歩目を踏み出したのと同時に…

ボクの視界は、ぐるぐると歪み始めた。

やがて、世界は飴細工のようにドロドロと溶け、混ざり合う……

ぐるぐるぐるぐるぐると、ドロドロドロドロドロとなり…

その次の瞬間には…

ただの暗闇。

それが始まり…

そして、日常の終わり…

この時点で…ボクは気付いても良かったのかもしれない…

ボクが希望ヶ峰学園にやって来たのは、”超高校級の幸運”なんかじゃなくって…

”超高校級の不運”だったって事に…

ナエギ「…ん?あ…れ…?こ、ここは…?」

ボクは硬い机の上で目を覚ました。

体がやけにダルい…。

確かに、退屈な授業中には居眠りする事もあるボクだけど…

でも…今はどうして机の上で寝てるんだ?

それに、そもそも見覚えのない教室

ナエギ「どう…なってるんだ…?」

正面の掛け時計を見ると時刻はいつの間にか8時を回っている。

ナエギ「ボクが玄関ホールに入ったのが5時10分くらいだったからあれから3時間近く経っているのか…」

ナエギ「これって…監視カメラかな?」

ナエギ「最近は物騒だし…不審者が入ってこないように設置してるのかも。」

ナエギ「な、なんだよ…これ…?」

本来の教室なら窓があるべき場所…だが、そこには…

鉄板のような物が打ち付けられていた。

拳で叩いてみると…ドンドン…と鈍い音が響く

ナエギ「やっぱり鉄板…だな。しかも、かなり頑丈で分厚そうだ…」

ナエギ「いや、そんな分析よりも…そもそも、どうして鉄板が?」

ナエギ「なんだこれ、入学…案内……?」

安っぽいパンフレット…しかも手書きだし…

『新しい朝が来た』
『希望の朝だ。喜びに胸を開け大空あおげ、
ラジオの声に 健やかな胸を』か…

ナエギ「なんだ、これ…誰かの悪ふざけか?」

えーっと、この状況から察するに…

緊張のあまり玄関ホールで立ちくらみしたボクを誰かがこの教室まで運んでくれた…とか?

とすると、この教室って…希望ヶ峰学園の…教室って事になるよな。

でも…それにしては…

…異様だ。とてつもなく異様だ。

窓に打ちつけられた鉄板…まるで牢獄のような圧迫感…

意味不明で…理解不能…

ナエギ「とりあえず…もう1度玄関ホールに戻ってみようかな…」

ナエギ「集合時間を過ぎてるし、他の新入生が集まっているかもしれない…」

廊下に出ると、鳥肌が立った

ナエギ「なんだか…廊下まで不気味だな…」

ナエギ「とりあえず…玄関ホールに行こう…」

ボクが再び玄関ホールに戻ると、そこには……彼らの姿があった。

???「オメーも…ここの新入生か…?」

ナエギ「じゃあ…キミ達も…!?」

???「うん。今日、希望ヶ峰学園に入学する予定の…新入生だよ。」

???「これで16人ですか…キリがいいし、これで揃いましたかね…」

彼らが…希望ヶ峰学園に運ばれた”超高校級”の生徒達…

その場に揃った顔を、ゆっくりと見回してみる。

なんだか…オーラのようなものを感じると言ったら、言い過ぎだろうか?

ナエギ「ん?一人足りない…?」

???「やっほー!ここだよー!」

ナエギ「!?」

後ろからの声にボクは勢いよく振り向く。

ネプテューヌ「隠れてたわけじゃないけどねー!初めまして!私!ネプテューヌ!よろしくね!」

ナエギ「えっと、あの…はじめまして…苗木誠って言います…」

ナエギ「色々あって、いつの間にか寝ちゃってて…それで遅れちゃって……」

???「え?オメーもそうなんか?」

???「とすると、ますます妙ですわね…」

???「異常…これは間違いなく異常事態宣言発令ですぞ!」

ナエギ「あ、あの…どういう事?よく状況を把握できていないんだけど…」

???「ちょっと待ちたまえ! その前にだ!」

???「苗木くんッ! 遅刻とはけしからんじゃないか!!8時集合と知らされてあったはずだろう!」

???「入学初日に遅れるなど言語道断!」

???「アンタ、何言ってんの…?しょうがないじゃん、こんな状況なんだからさ…」

???「それより、改めて自己紹介しない!?遅れてきたクラスメイトくんの為にもさ!」

???「…自己紹介だぁ?んな事やってる場合じゃねーだろ!!」

???「ですが、問題について話し合う前に、お互いの素性はわかっていた方がよろしいでしょう。」

???「なんてお呼びしていいのかわからないままでは、話し合いも出来ないじゃありませんか…」

???「それも、そうだよねぇ……」

???「じゃあ、まず最初に自己紹介って事でいいですか?話し合いは、その後という事で…」

イマイチ、この状況が理解出来てないけど、とりあえずは自己紹介って事でいいんだよな?

マイゾノ「舞園さやかです。これから、よろしくお願いします。」

クワタ「うーっす、オレの名前は桑田怜恩だ!ヨロシクな~!!」

ヤマダ「山田一二三…”すべての始まりにして終わりなる者”二つ名の方で呼んで頂いても構いませんぞ。」

ヤマダ「ところで、苗木誠殿は2次元関係にはお強い方ですかな?」

ナエギ「ま、まぁ少しは」

ヤマダ「僕は二次創作の同人誌を出しておりましてなぁ!…最近はちょっとふたなりものに興味がありまして…」

ナエギ「じ、自己紹介中だから後にしようか!」


コトダマゲット!!【ふたなりモノ】

チュートリアル
コトダマを手に入れました。
これは推理に役立つモノを【】で注釈したモノです。
学級裁判で使うこともありますが一章では推理に使える程度で安価には採用してません。
人との会話の中で手に入るのでどんどん会話するのが重要です。
ネプテューヌの方も同様にコトダマを入手できます。
手に入れたコトダマはどちらの主人公も使用することが出来ます。

フカワ「どうせ…あたしの名前なんて…後ですぐに忘れるんでしょうけど…腐川冬子よ」

イシマル「僕の名前は石丸清多夏だ! 座右の銘は質実剛健!お互い、学業に切磋琢磨して頑張ろうではないか!!」

アサヒナ「こん千和っすー! 朝比奈葵っすー!ヨロシクねー!」

フジサキ「どうも、はじめまして…藤二咲千尋ですぅ…これから…よろしくね…」

キリギリ「…………」

キリギリ「霧切よ、よろしく」

そう言えば、希望ヶ峰学園の新入生の中には、ボク以外にも素性が明らかにならない新入生がいるんだっけ、それが、この彼女なのか…?

オオワダ「オレは大和田紋土だ…ヨロシクな…」

エノシマ「どーも、江ノ島盾子でーす。よろしくねー。」

ハガクレ「俺は葉隠康比呂ってんだ。まぁ、ほどほどに頼むべ。」

トガミ「十神白夜だ…」

オオガミ「大神さくらだ…よろしく頼む。」

セレス「お初にお目にかかりますわね。セレスティア・ルーデンベルクです。」

ナエギ「セレスティア…ルーデ…って何が?」

セレス「わたくしの名前ですわよ。”セレス”と呼んでくださって結構ですわ。」

ネプテューヌ「私!ネプテューヌ!よろしくね!」

ナエギ「超高校級の女神なんだよね、普通の女の子に見えるけど。」

ネプテューヌ「うん、人に信仰されるーみたいな才能なんだって、希望の象徴って奴!」

ナエギ「すごい才能だね、これからよろしくね」

ネプテューヌ「うん!」

それのしても”超高校級”なんて呼ばれるだけあって、みんな個性的と言うか…なんと言うか…

トガミ「…おい、そろそろ本題に入るぞ。仲良く”はじめまして”ばかりやっている場合でもないんだ…」

ナエギ「あ、そう言えば…さっき言ってたよね?この状況がどうとか、問題がどうとか…それって、どういう意味なの?」

マイゾノ「えっと、それはですね…苗木君、言ってましたよね?色々あって寝ちゃってたって…」

マイゾノ「それって私達も…一緒なんです…」

ナエギ「えっ!?一緒って…?」

クワタ「この玄関ホールに入った直後に、いきなり気を失っちまってさぁ…」

クワタ「そんで、気付いたら校内で寝てたっつー訳!オメーもそうなんだろ?」

ナエギ「で、でも、それって変だよ!ここにいる全員が揃って気を失うなんて…」

オオワダ「だから困ってんだろがッ!!」

イシマル「異常なのは、気を失った件だけではないぞ。諸君らも教室や廊下の窓を見たであろう?」

イシマル「…至る所に、鉄板が打ち付けられていた。あれは一体なんだと言うのだッ!?」

エノシマ「それに、あたしの荷物どこ行っちゃったの?ケータイも行方不明だし…」

フジサキ「そう言えば…PDAがどこにもないよぉ……」

イシマル「それに、妙なのはこの玄関ホールもだ!」

イシマル「奥の入口が、妙な鉄の塊で見事に塞がれてしまっているじゃないか…」

イシマル「僕が入って来た時には…あんな物なんてなかったぞ。なぜだッ! 一体なぜなのだッ!!」

エノシマ「もしかして…犯罪チックな事に巻き込まれたんじゃ…?」

クワタ「誘拐…とか…?オレら…みんなして希望ヶ峰学園から連れ去られた…なんてオチ?」

ハガクレ「どうせ、学園が企画したオリエンテーションかなんかだべ?」

フジサキ「…そっかぁ。みんなを驚かせる為のドッキリイベントだね?」

クワタ「何よ、そういう事なの…?ならオレも昼寝させてもらっちゃうよ?」

と、一同の緊張が緩みかけたその時だった。

突然”それ”は始まった。

「キーン、コーン… カーン、コーン…」

???「あー、あー…!マイクテスッ、マイクテスッ!校内放送、校内放送…!」

???「大丈夫?聞こえてるよね?えーっ、ではでは…」

それは場違いなほど、能天気で明るい声…

それゆえに…ボクは、その声に強烈な不快感を抱いた。

例えば、事故現場で鳴り響く笑い声のように、思わず眉をしかめたくなるような不快感…

???「えー、新入生のみなさん…今から、入学式を執り行いたいと思いますので…」

???「”男子”は至急、体育館までお集まりくださ~い。女子は少しの間そこで待っててくださ~い。」

???「…って事で、ヨロシク!」

エノシマ「なに…? なんなの、今の…?」

トガミ「俺は先に行くぞ…」

エノシマ「ちょ…ちょっと!なんで、いきなり行っちゃうの!?」

ハガクレ「入学式…なるほど、そういう事ね…これは入学式って催し物の一部だったってか。」

ハガクレ「じゃあ、俺も行くとすっか。お次は、どんな趣向のイベントかなっと…」

クワタ「せっかく一眠りしようと思ってたっつーのに…空気読めよなマジで。」

フジサキ「ぼ、僕は…その、あの…残ります」

セレス「”男子”と言っていたので私も残りますわ。」

フカワ「誰も…気にしてないでしょうけど…あ、あたしも」

マイゾノ「大丈夫なんですかね…?」

エノシマ「今の校内放送にしたって、妙に怪しかったしね…」

キリギリ「団体行動した方がいいでしょうけど、とりあえず今は言われた通りにしましょう。」

エノシマ「ふざけんなッ!あたしは体育館に行く!こんなおふざけした奴に文句言ってやるッ!」


安価下1 
視点を選んで下さい(指定失敗の場合はコンマ偶数奇数で選びます)
①苗木誠
②ネプテューヌ

ネプテューヌ視点

私達は玄関ホールで待機していた。

腐川ちゃんだけが床に座り込んで他のみんなは私を含めて立ちすくんでいる。

ネプ「暇だねー、私やることないし探索してきてもいいかなー。」

キリギリ「女子はここで待つように言われたでしょ。」

キリギリ「相手の存在が何かわからない以上は何があるかわからないし…」

キリギリ「男子達が戻って来た時にあなたを探さなきゃいけなくなるわ。」

ネプ「えー、でもでも、江ノ島ちゃんは女子だけど行っちゃったよ、私もちょっとくらいー!」

キリギリ「危険な相手だったらどうするの、あなたの軽率な行動が私達全員を危険に晒す可能性だってあるのよ。」

キリギリ「江ノ島さんに関しては止めるタイミングを見誤った私のミスだわ。何もなければいいのだけれど。」

ネプ「う…ご…ごめんなさい…」

キリギリ「…いいのよ、少しピリピリしすぎたわ、トイレくらいならいいと思うわ。」

ネプ「そ、そうだねー!でもでも!女神はトイレなんて行きません!」

マイゾノ「それ女神じゃなくてアイドルじゃないですか。」

セレス「…トイレ?はて?トイレとは何でしょうか?」

アサヒナ「セレスちゃんはどこの国設定なの!?」

セレス「…設定…?設定ってなんでしょうか…?」

アサヒナ「あ…うん、いいや、ごめん。」

ネプ「でもでもでもー、このままだと暇だしー、何かやろうよー!」

ネプ「舞園ちゃん!モノマネ!はい!」

マイゾノ「え、えぇ!?え、えっと…その…。」

ネプ「だめだよー!近頃のアイドルはバラエティで芸人さんと共演することだってあるんだから!」

マイゾノ「そ、そうですね!私、やってみます!」

キリギリ「私は少し席を外すわ。」

セレス「あら?どちらへ?」

キリギリ「あなた達がしないという行為をしに行くのよ。」

アサヒナ「何それ?」

フカワ「トイレでしょ…。1分前のやりとりも覚えてられないの…」

ネプ「まぁー朝日奈ちゃんはそういうキャラでしょー!」

セレス「…あなたもそういうキャラだと思いますけど…。」

セレス「…男子と江ノ島さんが体育館へ向かってからまだ5分ですか…。何もなければいいのですけれど。」

セレス「ギャンブラーとしての感が言っていますわ…。何か良くない事が起こる…と。」

霧切ちゃんがここを離れてすぐ、建物全体が揺れた。

遠かったが爆発音だろうか。

ネプ「わ、わー!何、なに!?懐かしの爆発音!?」

アサヒナ「ゆ、揺れたよ…!?」

セレス「揺れましたわね、なんでしょうか…?」

ネプ「えー、朝日奈ちゃんは揺れそうだけど、セレスちゃんは揺れるほどないでしょー。」

セレス「ぶちころされたいのでしょうか」

ネプ「ねぷっ!?」

フカワ「…ば、爆弾でも、ば…爆発した時みたいな揺れよ…」

マイゾノ「ば、爆発!?だ、大丈夫なんでしょうか…!?」

ネプ「よーっし!ここは主人公オブ主人公こと私、ネプテューヌが見に行ってくるよー!」

アサヒナ「だ、だめだよ、危ないよ!」

セレス「そうですわ。…もしあのアナウンスの声の主が爆発を起こしたのなら…」

セレス「カメラで見張られている私達がおかしな行動を起こした時に何かをするかもしれませんもの。」

フジサキ「そ、それって…ここも爆発…とか…?」

フカワ「なんなのよぉ~…!!」

マイソノ「お、落ち着いてみなさん、ここには不審な物は見当たりません。」

ネプ「えー、不審な物ばっかりじゃない?カメラとか扉とか、セレスちゃんとか!」

セレス「…誰が不審ですって?」

ネプ「あー!セレスちゃんのは腐心だよ、安心してー。腐女子の心を持つ乙女って意味だよ!」

セレス「婦女子の心…まぁ当然ですわね、私は高貴なるセレスティア・ルーデ…」

アサヒナ「今はそういうのいいって!!結局どうすればいいのー!?」

フジサキ「キリギリさんを待たなきゃ行けないし…」

フカワ「動かないようにも言われてるし、ここで待機が無難ね…」

マイゾノ「そ、そうですね、何かあれば誰か来ると思いますし」

ネプ「危ないのは嫌だしねー。あー、もう暇ー。霧切ちゃんも遅いよー!」

ネプ「これはあれなの!?想像案件なの!?大きいほ…」

マイゾノ「ちょ…ちょっとネプテューヌさん!?そういう詮索はやめましょう…?」

セレス「想像した方もされた方も得はしませんわね。…特殊な性癖でもない限り…ですけど…。」

フカワ「…あんたら…危機感なさすぎ………。」

フジサキ「きっと迷ってるんだよぉ…。」

アサヒナ「暗いし広いしねー。霧切ちゃん戻ったら場所聞いとかなくちゃ!」

その場での待機を選択して5分ほど経った所で廊下に影が映る、霧切ちゃんだ。

ネプ「おおー!霧切ちゃんおかえり!」

キリギリ「ただいま、でいいのかしら、少し迷ってしまったわ。」

フジサキ「暗くて広いからねぇ。」

キリギリ「まさか学校で右手法を使うとは思わなかったわ。」

アサヒナ「右手法?」

キリギリ「壁につねに右手をつけて進み続けると迷路の出口にたどり着けるという方法よ」

キリギリ「迷路の外周にゴールが無ければ意味がないのだけれど、トイレは普通外周について作られているでしょ」

キリギリ「それと2階への階段が閉鎖されていたわ、だから立体迷路でもなく目的地が外周に密着している。」

キリギリ「試したのは初めてだけど良い検証となったわ。」

アサヒナ「…へ、へぇー…。」

フカワ「絶対理解してないわね…」

アサヒナ「理解してるよ!ずっと壁に手をついてたってことでしょ!」

フカワ「そこしか理解できなかったのね…」

アサヒナ「…あれ?壁に手をついてたら拭けなくない?」

マイソノ「朝日奈さん?」

アサヒナ「なになにー、舞園ちゃん。」

マイソノ「…天然ですか…」

アサヒナ「なんなのよー、もう!」

セレス「霧切さん、先ほどの音は聞きましたか?」

キリギリ「えぇ、何かが爆発した音と一緒に揺れも感じたわ、すぐに戻ろうとも思ったのだけれど自分の体調を優先してしまったわ、ごめんなさい。」

セレス「いえいえ、いいのです。私達はここで待機するのが正解だと思うのですがどうでしょう。」

キリギリ「私は男子達に合流した方が良いと思うわ。」

セレス「何故か理由を聞いても?」

キリギリ「ここにいても何もわからないからよ、”探偵”は現場百篇って知らないかしら?」

キリギリ「何かが起きて爆発音と揺れが生じたならそこに行くべきよ」

フジサキ「で、でもカメラで見られてるし…もし勝手にここを離れたりしたら…」

キリギリ「ここを離れることに問題があるのなら、江ノ島さんや私がここを離れた時点で何かあったはずよ」

セレス「…ですが……」

ガヤガヤ…!!ガヤガヤ…!!

玄関ホールで待機してから10分ほど経った時、廊下の奥からざわざわがやがやと声が聞こえてきた。

体育館へと行っていた人が戻って来たのだろう。

イシマル「大和田くん!君は少し乱暴すぎる!」

エノシマ「な、苗木くん、大丈夫…。」

ヤマダ「苗木誠殿ー、貴殿は健闘した、健闘しましたぞ~」

アサヒナ「あ、戻ってきたみたいだね!」

キリギリ「討論終了でいいみたいね」

セレス「ええ、待機する、がアンパイでしたわね」

ネプ「アンパイ?un Oppai?」

セレス「しつこいですわね…!」

マイゾノ「そ、そんなことどうでもいいですよっ!何があったんですか!」

イシマル「とりあえず説明は全員が揃ってからにしよう」

ヤマダ「十神白夜殿はどこかへ行ってしまわれましたし、苗木誠殿は今、気を失っておりますので…」

マイゾノ「苗木君っ!?」

キリギリ「何があったのかしら…?」

イシマル「と、とりあえず苗木クンは部屋へ送ろう、その後食堂に集合して頂きたい。」

マイゾノ「私は苗木君を見てます。食堂に集まるよう言わないといけないので」

ネプ「アイドルが男の子と二人きり?大丈夫なの!?」

ヤマダ「スキャンダルですぞ~!」

マイゾノ「大丈夫です、私達、実は中学校が同じだったので」

セレス「あら、それこそマスコミには良いスキャンダルだと思いますわ。中学から知り合いの男子と個室に二人きり、と。」

セレス「カメラもありますし、録画でもされていたらマズイと思いますわよ」

マイゾノ「で、でも…」

キリギリ「ここから出られたとして、アイドルとしての地位を失うことになる可能性がある…あなたは自分の才能が無になるのを耐えられるかしら…?」

マイゾノ「…ッ!」

キリギリ「部屋に連れていって、メモを残しておきましょう。それで十分だと思うわ。」

マイゾノ「はい…。わかりました。」

ネプ「じゃあ話もまとまったところで!食堂に向かいますかー!」


主人公の変更が可能です。視点を選んで下さい。(無効安価ならコンマ偶数奇数で判断)
①苗木誠
②ネプテューヌ

ネプテューヌ視点

食堂
ネプ「それで、何があったのー?」

トガミ「ちょうどいいな、苗木がいないが人数がまとまっている今話をしておく」

イシマル「苗木君を待たないのか!」

トガミ「あいつは説明せずとも事情はわかっているだろう。」

十神は体育館でのあった事を私達に伝えた。

セレス「なるほど…殺し合い…」

マイゾノ「そ…そんな…!」

ネプ「舞園ちゃん落ち着いて、こういう時にヘコんだら駄目だよ」

アサヒナ「でもでも!殺し合いって…」

オオガミ「朝日奈よ…落ち着け」

トガミ「とにかく今は情報が必要だ」

イシマル「手分けしてここの探索をしようと思う!午後8時まで探索をし、何かあったかどうか報告し合おう。」

トガミ「ふん、俺はもう行くぞ」

キリギリ「私ももう行くわ」

ネプ「私もー」

私は食堂を出て、まずはトイレに行く。

ネプ「紙はたくさんあるねー、それとここにはカメラがない…か」

モノクマ「プライバシーなのです!」

ネプ「ねぷっ!?」

モノクマ「さすがに健全な高校生の排泄姿を見てもいいものかと思い自重しました!」

ネプ「お、お風呂とかも?」

モノクマ「トイレとシャワールームにはカメラがありません!よかったね、安心だね!」

ネプ「そうだねー、廊下とか部屋のカメラは死角なし?」

モノクマ「うん、完全に死角はないよ?」

ネプ「ありがと、そんじゃ私行くとこあるから!」

モノクマ「忙しい子だねぇ」

さっきの様子から舞園ちゃんが参っちゃってたし声かけようかなー

マイゾノ「あっ、ネプテューヌさん」

ネプ「やっほー、舞園ちゃん、元気ー?」

マイゾノ「元気…ではないですね、やっぱり…」

ネプ「ならちょっとお話ししようよ!とっておきの愚痴があるんだよ!」

マイゾノ「な、なんですか…?」

ネプ「この状況とは全く関係ないんだけど、海外と日本のマルボタンとバツボタンの仕様は統一すべきだと思うんだよ!」

ネプ「シカクとかサンカクが通常攻撃になってるゲームもあるし覚えるのが面倒だから通常攻撃は絶対にマル!とか決めてさ!」

ネプ「キーコンフィグがあればいいんだけど、レトロゲーだとないし…最近のもないの多いし…」

マイゾノ「そ、そうなんですか、あ、私マルとかバツとか好きなんですよ!」

ネプ「星とかハートも好き?」

マイゾノ「PSコントローラーにはないけど好きですね~」

ネプ「バツが好きならこれあげるよ!」

マイゾノ「髪飾り…?ネプテューヌさんの髪飾りの…色違い、黒ですね」

ネプ「女神の加護がついてるからね!お守りとして持っててよ!」

マイゾノ「ありがとうございます!」

ネプ「それじゃ私はもうちょっと探索してくるね!」

マイゾノ「はい!ネプテューヌさん…ありがとうございました」

ネプ「うんっ!」

舞園ちゃんと別れてから廊下に死角がないか見てみたけど多分なかった。

もう8時前、特になんにも見つからなかったなぁ、もどろっか、少し疲れたしね。



食堂につきました、苗木誠に視点が戻ります。

イシマル「よし、全員揃ったようだな!では、さっそく会議を始めようと思う!!」

イシマル「お互い、調査の成果を披露し合い、情報を共有化しようではないか!」

イシマル「一刻も早く、ここから脱出する為にッ!!」

エノシマ「あ、ちょっと待って…!」

イシマル「何事だッ!?」

エノシマ「えーっと、あの…なんていったっけ?あの銀髪の彼女…」

ネプ「マザコングの事?」

エノシマ「誰のあだ名よ…えっと、そうそう、キリギリキョウコ…?」

イシマル「…彼女がどうした?」

エノシマ「いないけど…」

イシマル「なんだとっ!?」

ボクは、ぐるりと食堂を見回した。

そこには…確かに霧切さんの姿がなかった。

アサヒナ「霧切ちゃん…どこ行っちゃったんだろ。誰か見た人いない?」

みんな首を横に振る…

フジサキ「え…?誰も…霧切さんの姿を見ていないのぉ?」

霧切さん…彼女が姿を現さない理由……それって…?

ネプ「霧切ちゃん方向音痴だから迷ってるんじゃない?」

セレス「あれは場所がわからない所に行こうとしたから迷ったわけでして、地図を見ることが出来る以上、彼女が迷子になることはないと思いますわ。」

セレスさんとネプテューヌが何の話をしているかわからないけど、僕らが体育館に行ってる時に何かあったのかな

イシマル「おのれ、霧切君め…初日から遅刻か…」

イシマル「遅刻しているにも関わらず遅刻の旨も伝えないとは遅刻者としての根性がなっておらんぞ…」

エノシマ「言ってる事メチャクチャだけど、わかってる?」

イシマル「だが、何事も時間厳守だ。仕方あるまい。第1回希望ヶ峰学園定例報告会の開催を宣言するッ!」

マイゾノ「…苗木君。じゃあ、まずは…手分けして調査していたみんなの報告を聞くとしましょうか。」

ナエギ「うん、そうだね」

マイゾノ「うふふ、なんだか…今の私って、本当に苗木君の助手みたいじゃありませんでした?」

マイゾノ「頼りない助手ですけど精一杯頑張るんで、よろしくお願いしますね。」

ナエギ「いや…これ以上ないくらい心強い助手だよ…舞園さんは…」

マイゾノ「じゃあ、状況を知らない苗木君の為に私から簡単に説明しておきますね。」

マイゾノ「みんなで手分けして調査することになったんですけど十神君と石丸君とネプテューヌさんは単独行動。あと、霧切さんもですね…」

マイゾノ「桑田君、葉隠君、江ノ島さん、不二咲さんは一緒に行動していたみたいです。」

マイゾノ「後は朝日奈さんと大神さん、大和田君が一緒で、残ったセレスさん、腐川さん、山田君も一緒です。」

トガミ「俺が調べていたのは俺たちを閉じ込めた犯人についての手掛かりだ。」

トガミ「だが、これといった発見はなかった。以上だ…」

イシマル「そ、それで終わりか?」

トガミ「発見があれば報告するつもりだったがないのだから仕方あるまい?」

イシマル「そ、そうか…了解した…」

イシマル「僕は寄宿舎を調べていたんだが…」

イシマル「そこで世紀の大発見を成し遂げたぞ!!寄宿舎には全員分の個室が存在したのだ!!」

アサヒナ「そんなの知ってるよ…真っ先に確認したし…」

エノシマ「ドアにネームプレートが貼られててそれぞれの個室が指定されてたわね。」

オオガミ「ご丁寧に、名札付きの鍵まで用意してあったな…」

ナエギ「…って事は、やっぱり、さっきの部屋がボクの部屋だったんだな。」

エノシマ「それと、あの部屋は完全防音みたいよ。あたしと不二咲とで確認してみたんだけど…」

フジサキ「隣の部屋で大声出しても全然聞こえなかったよぉ…」

セレス「ですが、清潔なシャワールームもありましたわ。鍵まで付いていましたわね。」

エノシマ「鍵が掛かるのは女子の部屋だけらしいけどね。」

さっき調べた時はボクの部屋のシャワールームは鍵が掛かってたような…
あれ…?ボクってもしかして…?

オオワダ「つーかよ、勝手に個室なんぞ用意して何を勝手に泊まる流れにしてやがんだ…!」

イシマル「ないよりはマシじゃないか!おかげでサバイバル生活を強いられる心配もないのだ!」

フカワ「そ、それで…あんたの報告はそれだけ?そんなはずないわよね…優等生さん…」

イシマル「…………報告は以上だ!では次に移ろう!」

エノシマ「あたしらは、廊下や教室の窓の鉄板を片っ端から調べ回ってたんだ。」

エノシマ「どこかに外れるのがないかと思ってさ…で、結果は…」

クワタ「全滅だよ、ぜんめつ…どの鉄板もビクともしねーでやんの。」

フジサキ「どこにも…逃げ道なんかなかったんだよ…!この学校…本当に封鎖されてるんだよ…!」

エノシマ「ヤバいヤバいヤバいヤバい…マジでヤバいって…どーすんのよ、みんな…!」

クワタ「おいおい、落ち着けって…オレまでビビってくるっつーの…」

アサヒナ「私達は学校エリアの方を調べてたんだ。どこかに、外との連絡手段はないかなーって!」

アサヒナ「だけど、何も見つからなかった…ゴメン…」

オオワダ「玄関ホールに戻って、あの入口の鉄の塊をなんとか出来ねぇかと試してみたんだけどよ…」

オオワダ「オレと大神が束になっても歯が立ちやしねー。いくら机や椅子でぶっ叩いても駄目だった。」

オオワダ「ありゃ、まるで鉄みてーな硬さだったぜ…」

セレス「そうですわね、鉄ですから。」

オオワダ…とにかく、正攻法であの鉄の塊をぶち破る訳にはいかねーみてーだぜ。」

アサヒナ「なんだか…泣きそうになってきた…でもガマンしないと…水分消費は抑えておかないとね…」

オオガミ「続きは、我から話そう…」

オオガミ「外との連絡手段とは関係ないが学校と寄宿舎の廊下には2階へと続く階段が存在する。」

アサヒナ「だけど、シャッターが閉じてて入れないんだよ。どこを探しても、それっぽいスイッチとかなかったし…」

オオガミ「つまり、現段階では、建物の1階部分しか調べる事は叶わぬという事だが…」

オオガミ「されど、現状では入れぬ2階より上にはまだ可能性が残されているという事にもなる。」

オオガミ「脱出口が存在するという可能性がな…」

ネプ「私はトイレを調べたよー!紙とかたくさんあったから安心だね!」

ナエギ「そ、そっか…無いと困るもんね。」

ネプ「部屋と廊下のカメラがどこにあるかも見てたんだけど死角は無さそうだよ、あ、でもトイレにはなかったよ!」

ネプ「ま、カメラに死角が無いのと、トイレの心配はないってのがわかったね!」

オオワダ「紙は良いにしても、詰まったらどうすんだろうな。」

イシマル「うむ、確かにそうだな。次にモノクマにあったら聞いておこう。みなも会ったら頼むぞ。」

ナエギ「最後はセレスさん達だね」

セレス「正確に言えば、わたくし達は『一緒に行動してた』ではなく…」

セレス「『一緒に何もしていなかった』という事になりますね。ずっと、体育館にいただけですから。」

セレス「だって、学園内をかけずり回って調査するなんて、わたくしのイメージじゃありませんもの…」

エノシマ「何もしないで体育館にいただけなんて、アンタら、何考えてんの?」

フカワ「だって…他の場所は暗いから不安なのよ…一緒に行こうって…誰も言ってくれないし…!」

フカワ「あたしをのけ者にするのが…いけないのよ…!それがいけないのよ…!」

エノシマ「なによ、一緒に来たかったら、自分から言えばいいじゃん!!」

フカワ「フン…こ、こっちから願い下げよ・・あ、あんたみたいな…汚ギャルと一緒なんて…」

エノシマ「汚ギャル……?」

フカワ「あたし…あんたみたいに頭も体も軽そうな女って…せ、生理的に…吐き気をもよおしちゃうの……」

エノシマ「ビックリだし、仰天だわ…ほぼ初対面でそこまで人の悪口言えるなんて…!」

ハガクレ「お2人さん、冷静に話し合うべ。こんなん肌にも悪いし。な?」

マイゾノ「そうですよ!ケンカするほど仲が良いんですか?どうなんですか?

舞園さん…それは何か違うと思う…

マイゾノ「これで、一通り話は聞きましたね。じゃあ、報告が終わってないのは私だけですね…」

マイゾノ「私は、この食堂を調べていたんですけど…奥の厨房にある冷蔵庫の中にびっしりと食材が詰まっていましたよ。どうやら、食糧の心配はなさそうです。」

ヤマダ「いくら豊富でも16人もいたら何日持つやら…」

フカワ「あ、あんたは…ゴマでも食べてなさいよ。」

ヤマダ「え?僕は鳥?」

マイゾノ「心配いりませんよ。冷蔵庫には毎日自動で食糧が追加されるらしいんで。」

マイゾノ「…と、モノクマさんが言ってました。」

エノシマ「…あんた会ったの!?」

マイゾノ「冷蔵庫を調べてたら飛び出してきて、それだけ言ってまたどっか行っちゃいました。ラジコンとは思えないスピードでした。」

フジサキ「神出鬼没の動くヌイグルミ兵器って…怖いのか怖くないのかビミョーな設定だね…」

オオワダ「超高校級のプログラマーなら作れたりしねーのか?」

フジサキ「自動で動かすだけなら簡単だけど、そうするとこっちの質問に答えたりは無理かなぁ。」

フジサキ「こっちに合わせて話す内容と行動が変わるなんてまさに夢みたいなプログラムロボットだよぉ。」

ナエギ「不二咲さんでも作れないなら誰にも作れないだろうね。」

フジサキ「うん、多分完全自動は無理だと思うよぉ。ただ舞園さんに会ったモノクマは…」

フジサキ「説明だけして逃げたらしいから、完全自動のロボットだったかもしれないねぇ。」

マイゾノ「そうですね、私は質問もしてませんし、逃げに対して妨害もしてませんので。」

そんな話をしていると、その声は上がった。

???「ずいぶんと騒がしいのね…」

キリギリ「余裕があるの?それとも現実を受け入れてないだけ…?」

イシマル「霧切くん!今まで何をやっていたんだ!!とっくに会議は始まっているんだぞ!」

すると、彼女は無言のままテーブルの上に1枚の紙を投げた。

ナエギ「え…?これって…?」

キリギリ「希望ヶ峰学園の案内図らしいわよ…」

ナエギ「希望ヶ峰学園の…案内図…?」

イシマル「待て…どこで…これを…?」

キリギリ「…どこだっていいじゃない。」

イシマル「いい事あるかぁ!激しく気になるじゃないかぁ!!」

エノシマ「…そんな事よりさぁ、この紙にどんな意味があんの?」

キリギリ「この見取り図を見る限りだと今、私達がいる建物は希望ヶ峰学園の構造とまったく同じみたいよ。」

ナエギ「つまり、ここは正真正銘…希望ヶ峰学園って事?」

キリギリ「…生徒手帳のマップと見合わせた結果、構造だけはね。でも、色々と妙な改築は入っているみたいよ…」

ナエギ「…改築?」

キリギリ「詳しい事はわからないわ。手に入れた見取り図は、1階の分だけだったから…」

フジサキ「でも、本当に希望ヶ峰学園だったんだ…他の場所に連れ去られた訳じゃなかったんだ…」

オオワダ「…んなバカな事あるかよ。こんな所が、国の将来を担うエリートを育てる学園だ?」

アサヒナ「でもさぁ、ここが希望ヶ峰学園なら、他の生徒達はどうしていないの?」

ハガクレ「もうやめんべ…そーんな暗い話ばっかし…」

ナエギ「でも、葉隠クンは心配じゃないの?ボクらの…この状況がさ。」

ハガクレ「心配…?なんの心配だべ?だって、これって希望ヶ峰学園が計画したドッキリイベントだろ?」

ハガクレ「実際、こんなんで、いちいち動じてたら口からエクトプラズムが出るって話だべ!」

ハガクレ「果報は寝て待て…要はゆっくりイベントの終了を待ちゃいいんだって…」

セレス「うふふふ…!」

フカワ「あんたは…何を笑ってんのよ…!」

セレス「よかったですわね。みなさんで手分けして調査した甲斐があったようですわ。」

フカワ「あ、あんた話聞いてた?ど、どこに調査の意味があったのよ…!」

フカワ「逃げ道を見つからず…犯人の正体も…不明のままで…」

セレス「あら、調査したおかげで判明したじゃないですか。」

セレス「逃げ場のない密室に閉じ込められたというのが紛れもない事実だという事が…」

彼女のその言葉に…ボクらは黙るしかなかった。

認めたくない現実…でも、それこそがボクらの目の前の現実だったのだ。

フカワ「い、言わないでよ…忘れようとしてたのに…出口もない所に…閉じ込められて…ど、どうすればいいの……」

トガミ「簡単な事だ。ここから出たければ殺せばいい…」

エノシマ「冗談でもやめろって!!」

マイゾノ「みなさん落ち着いてください…!もっと冷静に…これからどうすべきか考えましょうよ…」

クワタ「なんか…いい方法ねーのかよ…」

セレス「適応ですわ…ここでの生活に適応すればいいのです。」

フジサキ「ここで暮らす事を…受け入れろって言うのぉ…?」

セレス「適応力の欠如は…生命力の欠如…生き残る者は、強い者でも賢い者でもありません。変化を遂げられる者だけなのですよ。」

セレス「…それを踏まえた上でわたくしから、みなさんに提案があるのです。」

オオワダ「あぁ?提案だと?」

セレス「閉じ込められている以上、わたくし達はこの場所で夜を過ごさなければならない訳ですが…」

セレス「みなさん、夜時間に関するルールは覚えていらっしゃいますでしょう?」

夜10時から朝7時までを”夜時間”とします。
夜時間は立ち入り禁止区域があるので注意しましょう。

就寝は寄宿舎エリアに設けられた個室でのみ可能です。
他の部屋での故意の就寝は居眠りとみなし罰します。

セレス「この夜時間に関してなのですが…もう1つルールを追加した方がよろしくありません?」

ナエギ「ルールの追加って…?」

セレス「『夜時間の出歩きは禁止』…以上です。校則では、夜時間の出歩きは禁止しておりませんがそこに制限を設けるのです。」

フカワ「な、なんで?」

セレス「このままですと、わたくし達は夜になる度に、怯える羽目になりますわ。誰かが殺しに来るのではないか、と…」

マイゾノ「えっ…!?」

セレス「そんな疑心暗鬼を抱いたまま夜を重ねていけば、すぐに憔悴し切ってしまいますわ。」

オオガミ「…その防止策として夜時間の行動に制限をかけようという訳か。」

セレス「ただし、校則と違って強制力はありません。みなさんのご協力次第となりますが…」

エノシマ「でも…あたしは賛成かも…」

エノシマ「そこのゴスロリの言う通りっつーか…”ルール”を設けなきゃ共倒れになりそうだし…」

イシマル「僕も男子を代表して賛成しよう!」

クワタ「勝手に代表!?」

セレス「みなさん、賛成いただけたようですね?良かったですわ。」

ネプ「…あー、ごめん…。私は賛成出来ないかなーって…」

セレス「あら?なぜですの?」

ネプ「カメラがあるってことは監視されてるってことでしょ?私達のことを見ている人がいるとして、その人が休む時間を作らない方が良いと思うんだよね。」

キリギリ「そうね、夜に私たちが出歩かないルールを任意といえ設けてしまうと。黒幕の活動する時間イコール私たちの行動している時間になるわね。」

キリギリ「そうなると私たちが脱出する方法を探すのを妨害してくると思うのよ。でも全員がバラバラの時間に動いてしまえば…」

マイゾノ「いずれはここに閉じ込めた犯人さんも疲れて眠る…ということですか。」

トガミ「邪魔されずに探索が出来るのは魅力だが元々邪魔などされていないぞ」

トガミ「元より調べても無駄だったのだから妨害する必要もなかったのだろうけどな」

キリギリ「そうね、それに犯人が1人とは限らないという可能性もあるわね」

イシマル「と、とにかく任意であり強制ではないのだ!ルールとして掲げるだけなら構わんだろう!?」

ネプ「うん、まあ良いと思うよー。でもでもー、私は夜も昼も関係なく何もしないけどねー!」

セレス「…では、わたくしはこれで失礼しますわ」

フジサキ「…え?どこ行くのぉ…?」

セレス「もうすぐ夜時間になりますわ。その前にシャワーを浴びておこうと思いまして。」

セレス「それでは、ごきげんよう…」

セレスさんは優雅な足取りでそのまま食堂から出て行った…

それは、他の者に止める隙すら与えないような、ごく自然で当たり前の行動のようだった。

ヤマダ「も、ものすごい割り切りようですな…この場所に泊まる事に何も疑問も抱いていないような…」

オオガミ「適応力…か…」

エノシマ「どうすんの、議長?1人いなくなっちゃったけど…」

イシマル「う、うーむ……で、では…今日の会議はこれくらいにしておこうか…」

イシマル「なぜなら、夜時間まで間もなくだからな!僕らも明日に備えるとしよう!」

フジサキ「本当に…こんな場所に…お泊まりするしかないのぉ…」

エノシマ「仕方ないわよ。寝なきゃ体力削られるだけだし…」

オオワダ「今日のところは…諦めるしかねーな…」

フカワ「今日はそれでいいとしても…明日からは…ど、どうするの…?」

オオガミ「今日のように、手分けして調査を続ける他あるまい。何か発見があったら互いに持ち寄ればいい。」

アサヒナ「…そうだね。そうしよっか。」

エノシマ「じゃあ、解散ね…あたしも疲れたし…」

みんなは重い足取りでそれぞれの個室へと向かっていった…

マイゾノ「苗木君…私達も行きましょうか。」

ナエギ「うん、そうだね…」


安価下1 主人公の変更が可能です。(不定ならコンマで決めます)
①苗木誠
②ネプテューヌ

本当に、この部屋で泊まるのか…

そうだ…休む前にシャワールームをもう1度調べておかないと…

女子の部屋だけ鍵が掛かる…はずだったよな?

ナエギ「よし、開けてみよう…」

「ガタガタガタ!」

ナエギ「駄目だ、やっぱり鍵が…」

モノクマ「ブブーッ!鍵じゃないよっ!」

ナエギ「…うわあっ!!」

モノクマ「リアクションが大げさだなぁ。まるで人を幽霊みたいに…」

モノクマ「いやっ…この場合は、『クマを幽霊みたいに』が正しいのかな?」

ナエギ「な、何しに来たんだよっ!」

モノクマ「苗木誠クン、マジヤバだよ!マジカルなヤバさだよ!」

モノクマ「実は、キミの部屋のシャワールームだけ、ドアの建付けが悪い事が判明したのですッ!!」

ナエギ「ドアが開かないのは鍵じゃなくて建付けのせい…?」

モノクマ「お知らせ読んでないんスか?字が読めないんスか?男子のシャワールームには鍵が掛からないんスよ!」

モノクマ「だって、男子のシャワールームに鍵があっても意味なーいじゃーん!」

モノクマ「いや、意味なくはないけど…ボクは…薔薇とか百合とかには詳しくないんで…」

モノクマ「とにかく、その建付けの悪いドアを開くにはちょっとしたコツが必要な訳で…ボクはそれを教えに来てあげたんだよ。」

モノクマ「いい?ドアノブをひねりつつ、上に持ち上げるようにしながら開けるんだ。ほれ、やってみ?」

ナエギ「ドアノブをひねりつつ…上に持ち上げるようにしながら…」

すると…ドアはあっさりと開閉する事が出来た。

モノクマ「うぷぷぷぅ…開いたね…でもさぁ、笑えない?キミの部屋のドアだけが建付け悪いなんて…」

モノクマ「だって、超高校級の幸運なんでしょ?それなのに全然ツイてないじゃんね!」

モノクマ「キミたちの先輩の超高校級の幸運と同じなら、この不運の後に何か良い事があるかもね!」

モノクマ「まあ、建付けは明日にでも直しておくよ」

モノクマ「じゃあ、ボクは唐突な感じで帰るねッ!」

ナエギ「お、おいっ!!待てよっ!!」

モノクマ「待つよ!」

ナエギ「うわぁ!?な、なんだよ!」

モノクマ「いやね、待てって言ったじゃん」

モノクマ「それに言い忘れた事があったからね、建付けの不備はこっちの責任だからお詫びとして”キミの部屋にだけバスタブ”を用意しておくよ、お風呂につかって疲れを癒してね」

モノクマ「それと少しアドバイスしちゃおうかな」

ナエギ「アドバイス…?」

モノクマ「ネプテューヌに気をつけて。彼女は超高校級の”女神”、だからね。」

ナエギ「…どういうことだ?」

モノクマ「”女神”と十神って似てるよね、それじゃ帰るね」

ナエギ「あ、おい!」

クソ…なんだよ…。ネプテューヌに気をつけろ…?

ナエギ「疑心暗鬼にさせようったってそうは行かないぞ。」

「キーン、コーン…カーン、コーン」

モノクマ「えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより”夜時間”になります。間もなく食堂はドアをロックされますので立ち入り禁止となりま~す。」

モノクマ「ではでは、いい夢を。おやすみなさい…」

ナエギ「夜時間か…外出は禁止の約束だったよな…」

ナエギ「霧切さんやネプテューヌは出歩いてたりするのかな…?」

ナエギ「でも僕は大人しく眠ろう…」

そんな独り言を呟きながらボクはベッドへと倒れ込み…それと同時に目を閉じた。

眠かった訳じゃないけど、ただ、ものすごい疲労感だった。

まるで1日中ぶっ通しで映画を見せ続けられたような疲労感…

自分がフィクションの世界に放り出されてしまったような錯覚…

…当たり前だ。

いきなり、こんな状況に巻き込まれて簡単に受け入れられる訳ないじゃないか…

こうして希望ヶ峰学園での初日は幕を閉じていった。

このまま眠ってしまって…

目が覚めたら全部夢だった…なんてオチはどうだろう?

オチとしては最低だけど、でも最高だ。それが1番いい。

モノクマ劇場

整った設備、優しそうなモノクマ先生。

そんな中でこれからの日々がスタートを切ると思うと…

ボクはとても誇らしく、嬉しくてなりません。

今日は私たち新入生の為にこのような素晴らしい式典を執り行っていただき、誠にありがとうございました。

希望ヶ峰学園の生徒としての自覚を失う事なく、それぞれ、新しい自分の理想を目指して…

明日からの生活を、送っていく事を誓いますっ!


安価下1 主人公を選択してください。(無効ならコンマ判断)
①苗木誠
②ネプテューヌ

「キーン、コーン… カーン、コーン」

モノクマ「オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ~!さぁて、今日も張り切っていきましょう~!」

ナエギ「朝…らしいな…窓がないから確かめようもないけど…」

ナエギ「とにかく…今日はこれからどうしよう…」

ナエギ「とりあえず、舞園さんを誘って…彼女と相談してみようかな…」

ナエギ「ボクの助手だって…そう言ってくれたんだしな…」

ナエギ「よし、思い切って彼女の部屋に行ってみるか!」

ナエギ「そう決心を固めたところでボクは自分の部屋を後にした。」

視点ミス、上記訂正します。

ネプテューヌ視点

「キーン、コーン… カーン、コーン」

モノクマ「オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ~!さぁて、今日も張り切っていきましょう~!」

セレス「朝…ですわね…窓がないから確かめようもないですけど…」

ネプ「今日は何か予定あるの?」

昨日はセレスちゃんの部屋に泊めてもらっちゃった。

私の部屋がない事に誰も気づいてなかったしね…部屋の持ち主じゃなくても個室で寝さえすれば校則違反じゃないみたいだね。

セレス「ありませんが特に一緒に行動する理由もありませんわね」

ネプ「ねぷっ!ひっどーい、一緒に行こうよー!」

セレス「私は先に行きますわ」

ネプ「待ってよー!出る時は一緒じゃないと鍵かけれないよー!」

2人で部屋の外に出るとセレスちゃんが鍵をかける。

セレス「扉に鍵はかけましたし、お夕食の時にまた会いましょう」

ネプ「うん!またねー!」

ネプ「よおっし!どこに行こうかなあ!」



視点変更&自由行動(誰の所へ行くか、視点の指定がない場合ネプテューヌのまま)

①朝日奈 葵
②大神 さくら
③霧切 響子
④十神 白夜
⑤腐川 冬子
⑥舞園 さやか
⑦山田 一二三

ネプテューヌで腐川の所へ

ネプ「あれ、合いそうで合わない3人だー、何してんのー」

フカワ「い、いきなり失礼ね、考えてたのよ」

ネプ「何をー?」

キリギリ「黒幕をよ」

トガミ「モノクマに関してだがどうやって会話をしているのかと思ってな」

ネプ「んーと、手動か自動かって事?」

キリギリ「そうね、もしいくつかの答えを録音しておけば、自動でこちらが質問して答えることが出来るわ」

フカワ「あたしは手動運転してると思うけど…」

トガミ「もし黒幕が俺達の中にいたら、動きはともかく話が出来ないだろうという話からこういう考察をしているんだ」

なるほど、でもそれだと…

ネプ「録音だとしたら犯人は”モノクマと一緒に私達の前に出て来てた”って事だよね」

そうじゃないと質問を聞いて、ボタンを押して録音ボイスを再生、のタイミングが合わないもんね

キリギリ「そうね、録音じゃないとしたら別の場所から見てたって事になるわ」

キリギリ「録音だけじゃ対応できない場合は黙ってしまうでしょうし、マイク搭載の可能性もあるし…」

フカワ「い、いまのところは不明ってことよ…!」

キリギリ「最初の体育館では何か録音では対応できないような状況にならなかった?」

トガミ「大和田がモノクマを爆発させたことかな」

トガミ「これに対応出来た、という事は3つの可能性がある」

トガミ「1つはその場にいた犯人が録音で上手く会話を繋いだ、この場合モノクマの再登場まで上手いこと演出したという事になるな」

トガミ「2つ目はその場にいないで状況を把握していた場合、録音でもマイク通話でもスムーズに対応できる。マイク通話など俺達は無理だったが、玄関ホールで離れた奴はいたか?」

キリギリ「私が少しの間離れてたから疑われても仕方ないわね」

ネプ「疑心暗鬼になっちゃだめだよ!」

トガミ「例えの話だ、後の1つは…」

フカワ「別の人間がいる場合…ね」

トガミ「ああ、そうだ、その場合なら一番良く、ボロも出ないだろう」

ネプ「そうだね。」

ネプ「とにかく今は情報を集めなきゃ分かるものもわからないしね、考えることも大事だよ!」

キリギリ「疑心暗鬼にならないように…思考ゲームを続けるわ」

トガミ「ふん、ほどほどやってやる・・・?」

ネプ「うん、またね」

苗木誠視点で舞園さやかの所へ

ナエギ「あれ、なんか合いそうで合わない3人だね」

ネプテューヌと山田君と舞園さんの3人はとても賑やかに食堂で話していた。

ヤマダ「ネプテューヌ殿は女神でしたな!」

ナエギ「女神…そうだ、信仰を得るって結局なにするの?」

ネプ「何って…元気に笑顔で…お仕事?」!」

マイゾノ「お仕事って何してるんです?」

ネプ「書類にハンコ押しとかー、イベントのお手伝いとかー」

ヤマダ「イ、イベント!な、ならばノワールという女性と知り合いではないですか!」

ヤマダ「我らの間で神コスプレイヤーとして有名な女性なのですが、女神との繋がりがあるらしくて」

ネプ「あっはははは!ノワール、神、うっははは!」

ナエギ「爆笑!?」

ヤマダ「知っているのですかーーー!」

ネプ「女神本人だよ、ラステイションの!」

ヤマダ「ほおおおおー!女神が、本物の女神がコスプレイヤー!今年のコミケは俄然やる気が出てきましたぞー!」

マイゾノ「そ、そうですか…」

マイゾノ「ラステイションというとあのゲートキーパーの国ですよね」

ヤマダ「ああ、同人本出されて規制回収してましたね」

ネプ「ゲ、ゲハネタはやめとこうかなー」

ナエギ「そうだね、暗い話はよくないよ」

ヤマダ「それはそれとして揚げ物が食べたいですぞ!コミケに向けて体力をつけなければ!」

ナエギ「その前にここから出なきゃだね」

マイゾノ「揚げ物…今日はから揚げにでもしますか」

ヤマダ「軟骨が食べたいですぞーー!」

マイゾノ「そ、それはさすがに難しいですね」

ネプ「お肉が好きならから揚げで良いんじゃない?」

ヤマダ「今のボクは軟骨を非常に欲しているのですぞ!」

ナエギ「なんで!?」

ヤマダ「なんでもいいじゃないですかー」

ヤマダ「というか苗木誠殿は軟骨が食べたくならないのですか!この状況で!」

マイゾノ「この状況で食べたくなるの訳がわからないです…」

ナエギ「ま、まあ作れそうなら作ってみようか」

マイゾノ「そ、それはそうと山田君は…その…アブノーマルな同人誌も出していますよね…」

ヤマダ「そ、それはいわゆる…年齢規制本の事でございましょうか…?」

マイゾノ「アイドル題材の本とか…出してますか…?」

ヤマダ「ふむ、良い質問ですな、今年は二次元と三次元を繋ぐべくアイドルを同人ネタに…」

マイゾノ「うちの事務所からうちのアイドルをモチーフとしたそういう本の販売が禁止されるそうでして…」

ヤマダ「1年以上前に言ってくださいよぉおお!?」

マイゾノ「わ、私のせいじゃないですよ!」

ナエギ「超高校級のエロ同人作家…」

ヤマダ「何も上手いこと言えてないですぞ!」

視点変更と行動安価@4回


ネプテューヌ視点で
①朝日奈 葵
②大神 さくら
③霧切 響子

苗木誠視点で
①石丸 清多夏
②江ノ島 盾子
③大和田 紋土
④桑田 怜恩
⑤セレスティア・ルーデンベルク
⑥葉隠 康比呂
⑦不二咲 千尋

安価下1~4(無理安価だったら再安価します)

ネプテューヌ視点で霧切さんの所へ

ネプ「合いそうで合わなそうな3人じゃん、何してんのー」

フカワ「また失礼なのが来たわね、考えてたのよ」

ネプ「何をー?」

キリギリ「黒幕をよ」

トガミ「モノクマに関してだがどうやって会話をしているのかと思ってな」

ネプ「んーと、手動か自動かって事?」

キリギリ「そうね、もしいくつかの答えを録音しておけば、自動でこちらが質問して答えることが出来るわ」

フカワ「あたしは手動運転してると思うけど…」

トガミ「もし黒幕が俺達の中にいたら、動きはともかく話が出来ないだろうという話からこういう考察をしているんだ」

ネプ「でもそれだと…録音だとしたらタイミング謀らなきゃいけないからモノクマと一緒に私達の前に出て来てたって事だよね」

そうじゃないと質問を聞いて、ボタンを押して録音ボイスを再生、のタイミングが合わないもんね

キリギリ「そうね、録音じゃないとしたら別の場所から見てたって事になるわ」

トガミ「最初の体育館で大和田がモノクマを爆発させたが、その時の対応がまるで見ているかのようだったので遠隔操作の可能性が高いんだ。」

トガミ「もし録音再生だけであのイレギュラーに対応できたとすれば、よっぽど大和田の行動を理解している人物が犯人だろうな」

キリギリ「録音再生じゃないとすれば遠隔通話、この場合犯人は私かまだ見ぬ第三者になるわ」

フカワ「そ、そうなるわね、私達…じょ、女子は霧切以外一緒にいたものね」

ネプ「ぎ、疑心暗鬼はやめよーよー」

キリギリ「あら、何もかも信用するのは愚かよ、私が怪しいのは本当なのだからそれは受け入れるわ」

ネプ「わ、私は疑ったりしてないからねー!」

苗木誠で桑田怜恩の所へ

ナエギ「あっ、桑田君、何してるの?」

クワタ「おう、苗木か、あのカメラを壊すのは禁止だったよな?」

ナエギ「う、うん、校則違反だね」

クワタ「タオルかけるのは駄目なんかな?」

ナエギ「そ、それはどうだろう、見えなくするのは賛成だけど…」

モノクマ「駄目です!カメラへのいたずらを禁止します!」

クワタ「おわっ!?」

ナエギ「急に出て来るなよ」

モノクマ「もう!揚げ足を取る生徒達だよまったく…」

モノクマ「いいね!監視カメラへのいたずらを禁止します!」

クワタ「わーったよ、さっさとどっかいけ…」

ナエギ「初めからそういう校則にしておけばいいのにね」

モノクマ「もうっ!そんなんだから苗木君は超高校級の幸運なのに不運なんだよ!もうっ!」

クワタ「いっちまったな…んで、不運ってなんの話だよ」

ナエギ「えーっと、あれかな、僕の部屋のシャワールームの建付けが悪くてね、上にあげながらひねらないと開かないんだ」

クワタ「地味に面倒だな」

ナエギ「僕の部屋だけらしいからね、運が悪いよ…」

クワタ「超高校級の幸運って当てになんねぇんだな」

ナエギ「幸運ならこんなところに閉じ込められてないよ…」

クワタ「まっ、気を落とすなよ、人生意外となんとかなるって~」

ナエギ「うんっ、そうだね、ありがとう」

僕は桑田君とそのまま少し話をして、その場を後にした。

苗木誠で不二咲の所へ

あれ?共通点の無さそうな3人が一緒だ

ナエギ「何してるの?」

セレス「少しモノクマについて話をしていまして」

ハガクレ「売ったら金になんじゃないかって話だべ」

フジサキ「違うよお、録音した声だったら対話できたんじゃないかって話!」

ナエギ「えーと、手動か自動かの話の続き?」

フジサキ「続き…?えーと、もしいくつかの答えを録音しておけば、こっちが質問してもとっさに答えることが出来るんだよ!」

フジサキ「今の技術だとボタン1つで音を鳴らすのは簡単だしね」

ハガクレ「ぶっちゃけ手動運転してると思うべ」

セレス「もし黒幕が私達の中にいたら、動きはともかく話が出来ないだろうという話からこういう考察をしているのです」

なるほど、でもそれでも…

ナエギ「僕たちの中に黒幕はいないと思うけど、録音だとしたらタイミング的にモノクマと一緒にボクらの前に出て来てたって事だよね」

そうじゃないと質問を聞いて、ボタンを押して録音ボイスを再生、のタイミングが合わないよな

フジサキ「うん、録音じゃないとしたら別の場所から見てたって事だね」

セレス「最初の体育館では何か録音では対応できないような状況になりましたか?」

ナエギ「う、うーん、大和田君がモノクマを爆発させたことかな」

セレス「それに対応出来た、という事は3つの可能性があります」

セレス「1つはその場にいた犯人が録音で上手く会話を繋いだ、ですがこの場合モノクマの再登場まで上手いこと演出したという事になりますわね」

セレス「2つ目はその場にいないで状況を把握していた場合、私たちですと…霧切さんが私たちから少しの間離れていましたからもしかしたらもありますわね」

フジサキ「そんなの…!」

ナエギ「疑心暗鬼になっちゃだめだ!」

セレス「例えの話ですわ、後の1つは…」

ハガクレ「俺ら以外の別の人間がいる場合だべ?」

セレス「ええ、そうですわ、その場合なら一番良く、ボロも出ないでしょうね」

ナエギ「そうだね。」

ナエギ「とにかく今は情報を集めなきゃ分かるものもわからないしね、考えることも大事だ!」

セレス「疑心暗鬼にならないように…思考ゲームを続けますわ」

フジサキ「ほどほどにね・・・?」

ナエギ「うん、またね」

「キーン、コーン… カーン、コーン」


えー、校内放送でーす。

午後10時になりました。

ただいまより”夜時間”になります。

間もなく食堂はドアをロックされますので

立ち入り禁止となりま~す。

ではでは、いい夢を…

おやすみなさい…

えー、ご覧のみなさま…

…安価はどう踏んだかな…?

安価先が被った場合、行った先に人物が被った場合は省略されちゃうかもね

もうされちゃった?されてない所もある?

どういうさじ加減だろうね、うぷぷぷ。


すでにコロシアイ学園生活は始まっている訳ですが…

本当に…笑っちゃいますよね…

この希望にあふれる新入生のみなさんは

まだ自分達が、逃げられると思ってるみたいですよ!

うぷぷ…いつになったら始まるんですかねぇ?

”希望”同士のコロシアイは…!

まだかな…まだかな…

ワックワックのドッキドッキだよねっ!!

「キーン、コーン… カーン、コーン」

モノクマ「オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ~!さぁて、今日も張り切っていきましょう~!」


視点の変更が出来ます(無効安価だった場合コンマで決めます)
①苗木誠
②ネプテューヌ
③××××(1日目の条件不足で選択不可)
④××××(1日目の条件不足で選択不可)

ナエギ「…朝だ。今日は…これからどうしよう…」

ナエギ「昨日会わなかった人に会いに行ってみようかな」



石丸と江ノ島と大和田の元へ

ナエギ「おはよう、何してるの?」

エノシマ「あたし達は”先輩呼び出し”について話してんよ。」

オオワダ「生徒手帳の機能のでな、俺達の先輩を呼び出せるらしい。」

イシマル「体を勝手に動かされるのは怖いが、試してみたいのだ!」

ナエギ「へぇ…試してみようかな、…でも超高校級って普通の僕と違って癖がありそうな…」

エノシマ「それって私達も癖があるって言ってる?」

ナエギ「ち、違うよっ!」

エノシマ「生徒手帳にそんな機能がついてるって気付いたからモノクマに聞いたんだけど…まーあよくわかんなかったよ、脳に電気的エネルギーを与えて意識を入れ替える…的な?」

オオワダ「んで、やってみればわかるってほっぽられたらしいぜ」

ナエギ「そっか、ちょっと不安だけど面白そうだね」

僕はポケットから生徒手帳を取り出すと、先輩呼び出しの機能をタッチした。

???「…ん…んぅ…」

???「目が覚めたら奇異な目線を向けられる…喜ぶべきなのかな?」

オオワダ「なんか雰囲気あるな」

これが僕の先輩…!

???「なんか僕の中に何か……。もしよければ、どういう状況か説明してもらえるかな」

ボクは頭の中この状況を軽く伝えた。

コマエダ「なるほど、おっと、自己紹介が遅れたね、僕は狛枝凪斗よろしくね。…それで、つまり君達はいつでも僕らを呼べるって事か…。自分がAIになってるなんて実感がないなあ」

コマエダ「一度全員集まって話した方が良いと思うよ。僕の知り合いは癖のある人が多いからね。」

うーん…全員集まるかな?

コマエダ「集まるのが難しいなら一人一人伝えるしかないね…」

コマエダ「僕はもう戻るね。人の体を勝手に使うわけにも行かないしね」

イシマル「お、お疲れ様でした!先輩!」

コマエダ「そういうのはいいよ。…それじゃ、またね。」

狛枝先輩が生徒手帳の先輩送還を押すと、ボクの意識は体とつながった。

ナエギ「ふぅ…。」

エノシマ「おかえり!でいいのかな。」

ナエギ「ただいま。なんか違和感がすごいね。自分の目で見たことに自分でツッコミ出来ないなんて。」

イシマル「それはもどかしそうだ。それに呼び出した先輩に体を預かられている以上…最大で30分、体の自由を奪われることになる…」

オオワダ「…それっておめー」

ナエギ「考えたくはないけど、先輩が殺人を起こした場合」

エノシマ「元々の体の持ち主がクロになるかもしれない…?」

モノクマ「はいっ!それに関してですけどね!」

ナエギ「うわっ!?」

モノクマ「先輩方は絶対に殺人を起こしません。」

オオワダ「でも、体を奪われてる以上信用仕切れねーぞ!」

モノクマ「こればっかりは信じてもらうしかないんだけど、このシステムはあくまでも暇つぶしなんだよ。」

モノクマ「だから”絶対”に先輩方は殺人を起こさない、殺人のギミック、トリックに知恵を貸しても直接的には関わらない。」

モノクマ「スイッチを押したら人が死ぬ、という場合には、何があっても、無意識、偶発的にもそのスイッチは押せない。」

モノクマ「殺人のギミックやトリックを考える事は出来るからね。もし何も思いつかなければ聞いてみるのもいいかもね。うぷぷ。」

モノクマ「信じられなければそれでもいいよ、”先輩呼び出し”をしなければいいんだしね。」

モノクマ「それじゃ、またね。」

ナエギ「よ、呼んでも問題ない。ってことでいいんだよね…?」

イシマル「モノクマの言葉を信じるならばそうなるな。」

エノシマ「でも!モノクマでしょ!信じきれない!」

ナエギ「ま、まぁ呼ばなきゃいけないわけでもないし、とりあえずみんなと話し合ってどうするかも聞いてみようよ。」

ナエギ「じゃあ、ボクは散歩を続けるね。またね。」

イシマル「さらばだ苗木君!」

モノクマ”関係ない話を補足しておくね先輩は一人一人、それぞれAIを作った時期が違うんだ。お互い仲良しなら何も起きないけど…仲悪いとどうなっちゃうんだろうね?”

モノクマ”それと…一人に一人の先輩だからね、生徒手帳を交換しても機能しません。苗木君の先輩は当たりかな、かな?”

視点の変更が出来ます


①苗木誠(寝る)
②ネプテューヌ
③狛枝凪斗
④××××(1日目の条件不足で選択不可)

下1(無理安価ならコンマ)

狛枝視点

不意に起こされたような感覚に目を開けると、いつもより低い視点と見慣れない光景を目の前にし、僕は理解する。

コマエダ「…ん…んぅ…どうかしたのかい?苗木君?」

ナエギ(用はないんだけど、やることもないし、何かやりたければどうかなーって…)

コマエダ「…ありがとう。…苗木君はコロシアイする気はあるのかな?」

ナエギ(え!?な、ないよっ!?なんでそう思ったの…?)

コマエダ「そこの模擬刀が気になってね。」

ナエギ(そ、それはいざという時の自衛道具だよ。)

コマエダ「自衛…ね…。周りを信用していないのかぁ…」

コマエダ「まぁ、初対面の人間と閉鎖空間に閉じ込められたら、心から信用するなんて出来ないよねぇ。」

ナエギ(ち、違うよッ!!)

ナエギ(舞園さんが不安がってたから、昨日自衛道具を探しに行ったんだけど…)

コマエダ「苗木君、長くなる場合にはカクカクシカジカするといいよ。」

ナエギ(……………)

あらら、拗ねちゃったかな?

コマエダ「まぁなんとなくわかったよ。舞園さん…そうか、あのアイドルが入学したのか。」

コマエダ「彼女は要注意だね。」

ナエギ(…え!?)

コマエダ「さっき僕が言ったろ。この状況、周りをみんな信用しきるのは無理だ。」

コマエダ「その状況で自衛用とはいえ武器を探す人間。1番信用出来ないよ。」

ナエギ(舞園さんはそんなんじゃないよっ!!)

コマエダ「キミがそう思うのは構わないけど、ボクとしては信用できないよ。」

コマエダ「だからと言って彼女に何かする気はないから安心してよ。むしろ事前対策を手伝うよ。」

ナエギ(対策って…。ほんとに舞園さんはそういう人じゃないのにな…。)

コマエダ「まずはこの模擬刀があった場所を見に行こう。これは…体育館前のルームだよね?」

ナエギ(特に何もないと思うけど、30分は体を返してくれないだろうし…)

ナエギ(僕もやることはないし任せておこう。)

体育館前ルーム

コマエダ「苗木君、見て黄金の像だ…」

ナエギ(そ、そうだね。売ったらいくらになるんだろう)

コマエダ「金ではあるけどこういうのは不純物を混ぜて作るのが一般的だからね。それほど高くは無いと思うよ。」

コマエダ「不純物が混ざってると固くなるからさ、撲殺に使えちゃうね」

ナエギ(ぼ、撲殺!?)

コマエダ「でも撲殺なら調理場の方がいい長さの麺棒とかあるだろうしわざわざこれは使わないね」

コマエダ「うーん…」

ナエギ(その像に何か気になることでもあるの?使えないんじゃないの?)

コマエダ「いや、これだけなら別にないね。というか苗木君、使えたら使いたかった?」

ナエギ(違うってば!)

コマエダ「他にこういう物が置いてある所ってあるかい?」

ナエギ(…購買部とかは…?)

コマエダ「ああ、あそこには大した物ないよ。うーん。とりあえず見るべきところは見たし」

コマエダ「君に体を返すよ。」

ナエギ「あ、あ…ああ、うん。意識と体のリンク…慣れないなぁ。」

ナエギ「時間も余ったし少し散歩しよう」

強制ネプテューヌ視点

セレス「ネプテューヌ、朝ですよ。」

ネプ「んぅ…後…。ラステイションの過去ハードのソフト全部プレイ可能な新作ゲーム機が発売されるまでぇ~…」

セレス「な、何を言ってるのかわかりませんが丸1日寝て過ごすのはもったいないと思いますが。」

ネプ「もうっ…わかってないなぁ。ノワールの国がそんなハード出すわけないって突っ込む所だよ!」

セレス「いいから起きなさい」

セレス「それにしてもモノクマにも困ったものですね、いつまでもネプテューヌの個室を用意しないとは…」

ネプ「まぁ主人公に苦難は付き物だからね~泊めてくれてありがと!」

セレス「支度出来たら行きますわよ。」

ネプ「うんっ!」

さてと、セレスちゃんとご飯も食べたし、気になってた物を見に行こ。

ネプ「少し付き合って欲しい所があるんだけどお願いしてもいい・・・?」

オオガミ「ああ、別にかまわないぞ」

体育館前ルーム
ネプ「あれー?模擬刀がなくなってる。」

オオガミ「模擬刀?そんなものがあったのか?」

ネプ「うん、まぁ金箔がまぶしてあって、使うと金箔がボロボロ落ちちゃうから殺人には使われ無さそうだったからいいんだけど、ここに無いとなると誰が何の目的で持って行ったのか…」

オオガミ「模擬刀でも人は死ぬからな…」

ネプ「危ないかもだし、知ってそうな人に聞いてみようかな!」

ネプ「まぁそれはそれとして、さくらちゃん、これ壊せる?」

オオガミ「金の像か…純金なら問題ないと思うが…普通の金は硬いからな…」

オオガミ「ふんっ!!」

オオガミ「無理だな…曲がりすらしない…何か壊さねばならない理由があるのか?」

ネプ「RPGだと壊せる物は壊すんだよ!ツボとかタルとか!!」

オオガミ「あーるぴーじー…?」

ネプ「ここから出たら一緒にやろうね!ベールにオススメ貸してもらおう!」

ネプ「じゃあ次はー、食堂!」

食堂

ネプ「さくらちゃん、包丁は壊せる?」

オオガミ「包丁か…。ふんっ!!」

オオガミ「無理だな…しっかりした包丁だ…。我が奥義を習得していれば…もしかしたら…。」

ネプ「ま、まぁ気を落とさないで。鍋とかフライパンは?」

オオガミ「ふんっ!!」

ネプ「おおーっ!」

オオガミ「簡単に曲がったぞ、もっと丸めるか・・・?」

ネプ「も、もう大丈夫。」

オオガミ「この行動には何か意味があるのか?」

ネプ「全員揃った時に言おうと思うんだけど、凶器になりそうな物は壊した方が良いんじゃないかってね。」

ネプ「包丁は見張り立ててさ、フライパンとかは最低限残して壊しちゃうの。」

オオガミ「疑って…いるのか…?」

ネプ「私は死ぬ訳には行かないからねー。1%でも可能性は消したいんだよ!」

ネプ「妹と友達が待ってるからねー・・・」

オオガミ「そうか、出られるように我も全力で手を貸そう。」

ネプ「ありがとう!今のところ周りたいところは回ったかなー。」

オオガミ「そうか。我は少し散策するとしよう。」

ネプ「私は少しみんなの様子見てくるねー!」

オオガミ「夕食時にでもまた会おう。」

それからまた夕食時に朝日奈ちゃんとさくらちゃんとセレスちゃんと話しをした。

食べ終わってから苗木と舞園ちゃんとも話をして、先輩召喚の事を聞いた。後でこっそり試してみよー。

そして今、ベッドの中…

「キーン、コーン… カーン、コーン」

モノクマ「えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより”夜時間”になります。」

モノクマ「間もなく食堂はドアをロックされますので立ち入り禁止となりま~す。」

モノクマ「ではでは、いい夢を…おやすみなさい…」

私は…私達は…
いつになったら、ここから出られるんだろう…?

私はベッドに寝そべりぼんやりと天井を見つめて…

…いつの間にか、眠りに落ちていた。

モノクマ劇場
迅速かつ早急なテコ入れが必要なのです。

速さのない対応策など、後に立つ後悔と同じなのです。

世界を支配するのは、すなわち速さだと思いませんか?

だからこそ、F1ドライバーはモテるのです。

遅い作業なんて、バカでもクズでも誰でも出来ます。

一生をかければダメ人間でも名作を作れるのです!

早い方が、偉くて賢いのです!

平泳ぎや背泳ぎよりクロールの方が偉いのです。

カーブやフォークよりストレートの方が偉いのです。

懐石料理より、ファーストフードの方が凄いのです。

月刊漫画家より週刊漫画家の方が賢いのです。

つまり、速さこそが世界基準の価値なのです。

だからこそ、ボクは早急なレコ入れが
必要だと論じるのです。

(この間、0.000002秒)

苗木視点
「キーン、コーン… カーン、コーン」

モノクマ「オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ~!さぁて、今日も張り切っていきましょう~!」

ナエギ「モノクマの不快な声に目覚めさせられボクはゆっくりと体を起こした。」

ナエギ「今日もあんまり寝られなかったな…なんか、日に日に疲労感が増していくような…」

…と、その直後だった。

「ピンポーン…」
部屋に来客のインターホンが鳴り響いた。

イシマル「グッモーニンッだぞ、苗木くん!」

ナエギ「い、石丸クン…」

イシマル「では、おじゃまするぞ!」

ボクの返答も待たず、石丸クンは、ずかずかと部屋に入って来た…

ナエギ「…どうしたの、石丸クン?」

イシマル「いくら荒波にもまれようとも両足をしっかりと着いていれば倒れる事はない。」

イシマル「…君もそう思うだろう?」

ナエギ「え、えっと…意味が…」

イシマル「1人で荒波を持ち堪えるのが困難なら互いに支え合えば良い。そうやって嵐を乗り越えるのだッ!」

ナエギ「……………」

イシマル「苗木くん。僕は昨日の夜からずっと考えていたんだ。僕らはもっと固く協力し合うべきだってね。」

イシマル「そこでだ…これから毎朝、起床時間後にみんなで朝食を共にしようと思う。」

イシマル「そして、今日をその記念すべき最初の日にするのだッ!だから、すぐに食堂に集まってくれたまえ!」

イシマル「では、僕はこれで失礼するぞ!他のみんなにも知らせて回らねばならないのでな!」

また、ボクの返答も待たず石丸クンは足早に歩き去っていった…

ナエギ「えっと…とにかく食堂に行けばいいんだな…」

食堂
イシマル「よーし、みんな集まったな!では、さっそく朝食会を始めるとしようかッ!」

イシマル「諸君、わざわざ集まってくれてありがとう!!」

クワタ「断ったのに、オメーが無理矢理連れて来たんじゃん…」

ヤマダ「苗木誠殿、ボクは昨日夢を見ましてな、ドラゴソボールって知ってますかね?」

ナエギ「うん、知ってるよ、でもよく夢なんて見れたね、僕は緊張しちゃってね…」

ヤマダ「緊張した時だからこそゆっくり休むんですぞ!今夜は徹夜で語り合いましょうぞ~!」

イシマル「そこ!私語は慎みたまえ!」

ナエギ「は、はいっ!」

イシマル「さっきも話したと思うが…ここから脱出する為には僕らが一層互いに協力し合う事が必要不可欠だ!」

イシマル「その第一歩として、仲間同士の信頼を築き上げる為の朝食会を開催する事と相成った!」

イシマル「これからは、朝の起床を知らせる校内放送後、この食堂に集まるように、よろしく頼むぞ!!」

イシマル「では、さっそく朝食を頂くとしようではないかッ!」

フカワ「他人と朝食を食べるの…?き、緊張するわ…そんなの初めてよ…」

クワタ「久しぶりですらねーんだ…」

エノシマ「ねぇ、そんな事よりさ…あれから手掛かりを掴んだヤツはいないの?」

ネプ「あ、それなら私からいくつかー!」

ネプ「まず1つ目-、じゃなくて2つ目のから言うね!」

ネプ「凶器に使われそうな物は監視をつけるか破壊するのが良いと思うんだよね。」

ネプ「疑うのも疑われるのもみんな嫌だと思うし…」

トガミ「馬鹿め、この椅子も机も撲殺に使える、全て破壊していくのは不可能だ。」

トガミ「あらかた鍋やフライパン等を想定しているようだが、それら以外にも殺人に使える物は多い。」

トガミ「包丁に監視をつけるとかならば賛成だが監視だと責任が伴う。もしなくなれば疑われるのは監視者だ。」

トガミ「監視者が持ち出していなかったとしても、しっかり監視できていなかった事で周りからも責められる。」

トガミ「誰もやりたくはないだろうな。」

キリギリ「監視、とすれば仕事のような物になるものね。相応の対価がなければやる人は出ないわよ。」

キリギリ「…まぁ食堂には常に数名いるだろうし…無理に監視をつける人はないと思うわ。」

キリギリ「凶器になりそうな物に関しては一応リストアップして管理しましょう。最低限必要な物以外は破壊してしまってもいいでしょう」

イシマル「よし!食堂には常に誰かいるように心がけ、凶器になりそうな物はオレに伝えてくれたまえ!」

ネプ「まとまったね、じゃあ次ね。」

ネプ「気付いてる人もいるだろうけど生徒手帳に新機能が追加されてるよ!」

アサヒナ「先輩呼び出しシステムだね」

クワタ「先輩っ!?マジ、助けてもらえるじゃん!?」

ネプ「いやいやー。モノクマの暇つぶし機能みたいでねー。」

ネプ「1日に30分までだし、犯行には一切手を加えないらしいよ。説明は一応書いてあるみたいだから読むといいよっ!」

アサヒナ「私はもう試したけど、「罪木」さんっていう、超高校級の保険委員さんだったよ。」

アサヒナ「誰か怪我したら私にいってね」

オオガミ「我は「弐大」という超高校級のマネージャーだったな。マッサージなら任せて欲しいそうだ。」

ネプ「私は「七海」さんっていうぷるるんみたいな子だったよ。…怒ると怖いかも。才能はゲーマーだって。」

ナエギ「僕のは「狛枝」っていう先輩だね。才能はボクと一緒みたいだ。」

キリギリ「今試すのは止めた方が良いと思うわ。」

ネプ「えー!なんでー、みんなで知っておいた方がよくない?」

キリギリ「説明を読んだ限りだと30分は体の自由を奪われるのよね?」

ネプ「呼び出しした後は呼び出しボタンが送還ボタンになってそれを押すとすぐ戻れるよ。」

トガミ「それを押せるのは入れ替わった後の先輩とやらなんだろう?別の奴が押しても戻れはするだろうが」

トガミ「もし暴れられたら、止めるのも面倒だ。」

オオガミ「犯行に手は加えない、がどこまでかもわからぬしな」

トガミ「そうだ、殺人にならない暴力は可能なのかどうか、そういった基準がわからない以上はむやみに使わん方が良い。」

キリギリ「全員自室に戻って確認で良いと思うわ。30分は部屋に鍵をかけて外には出ないこと。」

ナエギ「部屋の鍵を開けて出ちゃうんじゃない?」

キリギリ「他の人が外に出なければ危険はないでしょ?」

キリギリ「喧嘩っ早い先輩が2人いたら廊下で喧嘩を始めてしまうでしょうけどね。」

イシマル「う、うむ。霧切クンの意見で問題ないだろう。」

イシマル「では後で先輩呼び出しをし、どんな先輩だったのかを報告、これでいいかね。」

オオワダ「ああ。」

クワタ「おっけーだ。」

落ち着いたのも束の間、鼻につく笑いと共にそれは現れた。

モノクマ「はーい!モノクマでーす!」

クワタ「うわあっ!?」

モノクマ「学園生活が開始されて数日経った訳ですが、まだ誰かを殺すようなヤツは現れないよね!」

モノクマ「オマエラ、ゆとり世代の割にはガッツあるんだね…でも、ボク的にはちょっと退屈ですぅ~!」

ナエギ「な、何を言われたって…ボクらは…人を殺したりなんか…」

モノクマ「あ、わかった!ピコーン、閃いたのだ!」

モノクマ「場所も人も環境も、ミステリー要素は揃ってるのにどうして殺人が起きないのかと思ったら…」

モノクマ「そっか、足りないものが1つあったね!!」

ナエギ「た、足りないものって、なんだよ…」

モノクマ「…ずばり”動機”だよ!うぷぷ、だったら簡単!ボクがみんなに”動機”を与えればいいだけだもんね!」

オオワダ「動機だぁ…?どういう意味だッ!!」

モノクマ「ところでさ、オマエラに見せたい物があるんだ!」

オオワダ「話変えんな、コラァァ!!」

モノクマ「オマエラに見せたいのはちょっとした映像だよ…」

モノクマ「あ、違うよ。18禁とかアブノーマルとかじゃないよ!ホントに、そういうのじゃないんだからッ!!」

モノクマ「学園の外の映像なんだってば!」

ナエギ「学校の外の…なんの映像だよ…」

モノクマ「へへッ、ダンナも気が短けぇや!そいつは見てのお楽しみじゃねーですかッ!」

モノクマ「なんでも、学校内の”ある場所”に行けば、その映像が見られるようになってるらしいですゼッ!」

キリギリ「…だったら、すぐに確認してみましょう。でも、その前に聞かせてもらえる?」

キリギリ「あなたは何者なの?どうしてこんな事をするの?」

キリギリ「あなたは私達に何をさせたいの?」

モノクマ「ボクがオマエラに…させたい事?あぁ、それはね…絶望…それだけだよ……」

モノクマ「後の事が知りたければオマエラが自分達の手で突き止めるんだね。」

モノクマ「この学園に潜む謎…知りたければ好きにして。ボクは止めないよ。」

モノクマ「だって、オマエラが必死に真実を探し求める姿も面白い見世物だしさッ!」

モノクマ「ボクも楽しませてもーらおっと!」

マイゾノ「行っちゃいました…ね…今回も…結局、何も聞けず終いで…」

キリギリ「そう…?いい事を聞けたじゃない。」

キリギリ「真実を追い求めるのは自由。あいつはそれを止めはしない…なるほどね。」

オオガミ「されど…学園の外の映像とは何の事だ?気に掛かるな…」

オオワダ「よぉし!じゃあ、ここは…!」

オオワダクンはぐるりと食堂内を見回したかと思うと…

その視線は、ボクに向けられたところで止まった。

オオワダ「おう、苗木!ちっと調べてみてくれや!」

ナエギ「えっ?なんでボクが…!?」

オオワダ「オメェが扉の近くに立ってるからだ。決まりだろ?」

ナエギ「き、決まりだって…」

マイゾノ「…だったら、私も行きます。1人だと危険じゃないですか。」

オオワダ「そっか、わーったよ。じゃあ、2人とも頼むぜ!」

オオワダ「何かあったら助けを呼べよ。ソッコーでオレが駆けつけてやっからよ!」

食堂外へ
マイゾノ「大和田君って、酷い人なのか頼れる人なのかよくわかりませんね…」

ナエギ「うーん…どっちも…なんじゃない?」

悪人じゃない…とは思うんだけど…善人でもないだろうな、間違いなく。

マイゾノ「それで…モノクマさんが言っていた”ある場所”ってどこの事ですかね?」

マイゾノ「映像が見られる場所らしいですけど…」

ナエギ「映像が見られる場所…。」

マイゾノ「先輩に聞けば分かるかもしれません。ちょっと待ってくださいね。」

舞園さんは当たり前のように生徒手帳のボタンを押す。気軽に押すなぁ。

???「ヒャッホー!あれ?ナギトちゃん?縮んだ…?」

ナエギ「こ、狛枝クンじゃないよ、ボクは苗木誠です。よろしくお願いします。」

ミオダ「澪田唯吹です!よろっすー。」

ミオダ「お?ふんふん、ちょーっと思い出すから待つっすよー。」

舞園さんと話をしてるのかな…?

ミオダ「それなら視聴覚室があるっすよー。たーだこの状況で見せられる映像なんて、きっとロクなもんじゃねーっすよ!」

ナエギ「そ、そうかもね。でも他に手掛かりもないし…。」

ミオダ「ふーん。まぁいいっすけど。他の人はいないんすか?」

ナエギ「僕らが偵察に行く役割になったからね。何か問題ありそう?」

ミオダ「いんやー、なら映像とやらはまずお二人で見るのが良いかと。良い映像ならそのまま提供、悪い映像なら見せない方がいいんじゃないかなーと。」

ナエギ「見せなきゃ見せないで騒ぎになりそうだけどね…」

ミオダ「その辺はナギトちゃんが上手くやってくれるんじゃないですか?煽ってまとめるの旨いっすよ!」

ナエギ「うーん、とりあえず映像見てから決めるよ。どんな映像でも石丸クンが上手くまとめてくれると思うし。」

ミオダ「じゃー行ってらっしゃいっすよ!イブキはもう戻るっすー!」

視聴覚室
ん…?ダンボール箱の中に何か…

ナエギ「こ、これって…!」

マイゾノ「DVDみたいですね。しかも…ラベルに、みんなの名前が書いてありますけど…」

ナエギ「モノクマの言ってた”ある映像”って、きっとこれの事だよ…」

マイゾノ「私、みんなを呼んで来ますね!!」

ナエギ「待って、澪田先輩が言ってた事が…」

マイゾノ「わかってますけど、名前が書いてある以上、勝手に見るわけにも行きません。」

ナエギ「モノクマのプレゼントなんて何があるかわからないよ、まずはボクの分だけでも見てみようよ。」

マイゾノ「は、はい…。」

マイゾノ「苗木君の「2枚」あるみたいですよ…?」

ナエギ「2枚?ボクのだけ?」

マイゾノ「えぇ、どっちから見ます?①と②がありますけど…」

ナエギ「じゃあ①だけ見ようか。それで問題無さそうならみんなを呼ぼう。」

マイゾノ「じゃあ再生しますね。」

その映像は、僕が椅子に固定されてモノクマの授業を受けている光景が映っていた。

ベルトコンベアだろうか、僕はそのまま後ろに流されていく。

後ろの方でガン!ガン!とプレス機が上下しているのが分かる。

僕の顔が青くなっていく、それに対比したようにモノクマの顔が赤くなり、僕は…ついにプレス機の真下に来る。

今まで一定の間隔で上下していたプレス機の音が止まる。

青ざめていた顔の色が戻り僕が上を向いた瞬間…

………残ったのは血だけ……

肉も骨も残らぬように何度も何度もプレス機は上下していた。

…もうそこには潰せる物なんて残っていないのに…

ナエギ「な、なんだよこれ…?」

マイゾノ「スナッフビデオ…でしょうか?」

ナエギ「スナッフビデオ…?」

マイゾノ「殺人等の猟奇的な映像の事です。趣味が悪いです…」

ナエギ「どうしようか…。気分は悪いよね…やっぱり…やめとこうよ」

マイゾノ「フィクションビデオなら問題無いですよ。ちょっとみんなを呼んできます!」

舞園さんは走り出した…ボクは彼女の後は追わず生徒手帳の先輩呼び出しボタンを押した。

コマエダ「あれ?どうしたの?コロシアイでも始まっちゃった?」

ナエギ(違うよ、困ったら呼んでって言ってたでしょ…)

コマエダ「あぁ、そんな事も言ったっけね、で、何に困っているんだい?」

ナエギ(このビデオ、どういうことだと思う?)

ボクがそういうと早送りで狛枝クンは映像を見る。

コマエダ「①は苗木君に対するスナッフビデオか…。②の方は…」

そこには僕の家族からの応援メッセージが録画されていた。

映像にノイズが走り…さっきまでそこにいた家族の姿はなくなった。

部屋も先ほどまでとは違い、ぼろぼろだ…

そして、最後に…

コマエダ「真相は卒業の後…だってさ、これは動機を作ったってことだろうね」

ナエギ(狛枝クンを通してみたからなんとか抑えられてるけど…どうにかなりそうな映像だ…)

コマエダ「落ち着いて、暴れたってどうにもならないんだから」

コマエダ「うーん…君達が用心して見ない事を考えての苗木君だけ2枚のDVDか」

ナエギ(ど、どういうこと?)

コマエダ「君達が警戒して見ない時の為に①には見ても別に問題ない物を用意する。そうするとみんなもこんなものか、と見始めるでしょ。」

ナエギ(で、でも、ここに来たのが僕じゃなかったら。)

コマエダ「全員が一緒にここに来たとしても2枚ある君の映像から見ることになると思うよ」

コマエダ「15人もいれば口の上手いのが何人かいるでしょ?そして君達は今、思考もできる行動も閉鎖している…」

コマエダ「こんな状況なら君のDVDから見ることになるよ。他の人と違って、君だけ”2枚”あるんだからね。」

ナエギ(そ、そんな。)

コマエダ「ただね、わかった事があるよ」

コマエダ「これからみんなが来て、②のような映像を見ることになる。するとどうなるかな…」

ナエギ(こ、狛枝君ッ!!体を返して!)

コマエダ「断るよ、苗木君。僕はね、見たいんだ。」

コマエダ「この映像を見ても絶望しない彼らを!絶望してもまた輝く希望を!その邪魔はたとえ君にもさせるわけにはいかない。」

ナエギ(狛枝君ッ!!狛枝君ッ!)

マイゾノ「どうしたんですか…?様子がおかしいですよ…?」

ナエギ(気付けば、視聴覚室のドアの前にはボクに困惑の眼差しを向けているみんなの姿があった。)

アサヒナ「な、何か…あったの…?」

コマエダ「なーんにも無いよ、ただ気分の良い映像ではなかったからね。」

クワタ「モノクマの言ってた映像の事?」

イシマル「スナッフビデオだと聞いたが、確かに気分が悪くなりそうだ…。」

フカワ「自分の死の映像なんて、ほんとに悪趣味ね…。」

一斉にダンボール箱に群がった彼らはそこからDVDを奪い取ると…即座にモニターへと走った。

そんな彼らの顔色が豹変するのに時間はかからなかった。

オオワダ「な、なんだよ…こりゃ…?」

アサヒナ「こ、これ…本物じゃないよね…?捏造…だよね?」

クワタ「おい!苗木ぃ!!お前のはフィクションスナッフなんだよなぁあ!」

フカワ「そ、そうよ!私達のも偽物に決まってるわ!」

コマエダ「僕からはスナッフビデオだなんて言ってないよ?僕の2枚目のDVDに映っていたのはおそらく君達と同じような物だろうしね」

コマエダ「家族との談話の後に、襲われた後みたいな映像だったよ。」

オオガミ「な、なぜそれを我々が見る前に言わぬのだ…!」

コマエダ「ここで僕が止めた所でみんな見るでしょ?それに①枚目の時点でボクは見るべきじゃないと思っていたし。」

コマエダ「この映像をみんなに見せても良い判断をしたのは僕じゃなくて誰だったかな?」

ナエギ(…このっ!?)

キリギリ「なるほどね…これが、あいつの言っていた”動機”の意味…」

キリギリ「私達の”出たいという気持ち”を煽って殺し合いをさせようとしているのね…」

セレス「囚人のジレンマ…ですわね。」

ヤマダ「…なんて?」

セレス「後でゆっくり教えますわ。」

フカワ「い、今の…あたし達みたいって事ね…口では…協力なんて言いつつ…心の中では…誰かが裏切る恐怖に怯えてる…」

イシマル「だ、だが、変な考えを起こすんじゃないぞ。それこそ黒幕の思う壺だぞ!」

クワタ「…んな事言って、オメーこそ、みんなを油断させた隙にって考えてるんじゃ…」

イシマル「な、なんだとっ!?」

オオガミ「そうやって争う事こそ黒幕の狙いなのだとわからんのか?」

フジサキ「そ、そうだよ…冷静にならないと…」

エノシマ「じゃあさ…まずは、お互いに話し合ってみるってのは?」

エノシマ「自分がどんな映像を見せられたのか…きっと話した方が楽になるしさ…それに…ちょっと気になるじゃん?」

コマエダ「人の映像を見てどうするって言うんだ。感情の共有で楽になれるとでも…?」

コマエダ「こんな悲観的な映像での感情共有なんて良い事は何もないと思うけどね。」

トガミ「貴様、苗木ではないな。」

コマエダ「十神君、そんな事はどうでもいいんだよ。」

コマエダ「苗木君自身、この映像はみんなに見せるべきじゃないって思ってたしね。」

コマエダ「それなのにみんなを呼びに行ったのは…」

コマエダ「おっと、そんなに睨まないでよ十神君…。」

トガミ「俺の先輩もハズれだが、貴様のも相当なハズれのようだな。」

コマエダ「みんなに睨まれちゃあ仕方ないね、苗木君、後は任せるよ…。」

ナエギ(ちょっ!?)

トガミ「ここにいる全員に言えることだが、むやみに先輩を呼ぶな」

キリギリ「そうね、見た目で判断が出来ない以上、トラブルを起こす可能性が増えてしまうわ。」

マイゾノ「………………」

ナエギ「だ、大丈夫…?」

フカワ「さっきのあんたのせいでしょ…」

ナエギ「……舞園…さん?」

ボクは、彼女の肩にそっと手を…

マイゾノ「…やめてッ!!」

ボクの手を振りほどくのと同時に、彼女は走り出していた。

アサヒナ「舞園ちゃんッ!?」

トガミ「放っておけ…」

ナエギ「ほ、放っておけないよ!ボク、探しに行ってくる!!」

フカワ「ラブコメなんて…気色悪いわ…あ、あたしは知らないわよ…」

セレス「お好きなようになされば?全員の足並みを揃えずとも良いでしょう?」

セレス「わたくしも好きなようにしますから。ごきげんよう…」

みんな…バラバラだ…でも、今はそんな事を気にしている場合じゃない…舞園さんを探しに行かないと…!

誰もいない教室の片隅に彼女はいた…

イスに腰掛け、膝の上で組んだ手にぼんやりとした視線を落としている。

泣いているようにも見えるし怒っているようにも見える。いや……表情なんてない。そこには…表情と呼ばれるものは何もなかった。

まるで、仮面がそぎ落とされたかのように…

ナエギ「ま、舞園さん…大丈夫…?」

マイゾノ「はい…大丈夫……な訳ないじゃないですか…」

マイゾノ「私達が…何をしたって言うの…?どうしてこんな酷い事をするの?出してッ!今すぐ私をここから出してよッ!!」

ナエギ「…舞園さん!落ち着いて!!」

ボクは、暴れる彼女の両肩を強く掴んだ。

ナエギ「気持ちは…わかるよ…ボクだって、自分の家族に何かあったらって思うと…」

ナエギ「でも、こんな時だからこそ冷静にならなきゃ!ボクらの冷静な判断を奪う事こそが黒幕の狙いなんだ…」

ナエギ「大体、あんな映像…でっち上げに決まってるって!」

ナエギ「あんな事になってたら…今頃、警察だって大騒ぎしているはずだよ……そうでしょ?」

ナエギ「だから…冷静になろ?冷静にならなきゃ…駄目なんだ……」

それは…なかば自分に言い聞かせるような言葉だった。

脳裏に焼きついたさっきの映像を振り払うようにボクはその言葉を連呼した。

冷静になれ。冷静に…

ナエギ「きっと…みんなで協力すれば逃げ道を見つけられるはずだよ」

ナエギ「それに、もしかしたら、その前に助けが来るかもしれないし…」

マイゾノ「でも…逃げ道もなくて助けも来なかったら…?」

ナエギ「そ、その時は…ボクがキミをここから出してみせる!どんな事をしても絶対にだよ!!」

と、そこでボクの言葉は途切れた。

一瞬、自分の身に何が起きているのかわからなかった…

ナエギ「舞園…さん…?」

マイゾノ「お願い…助けて…」

彼女の声は…小さく震えていた。

マイゾノ「どうして…こんな事になっちゃったの?」

マイゾノ「殺すとか、殺されるとか…そんなの……もう堪えられないッ!!」

そこで舞園さんはようやくボクの胸から顔を上げると…大きな濡れた目を、ボクに向けた。

マイゾノ「さっきの言葉…信じてもいいですか?」

ナエギ「えっ…?」

マイゾノ「苗木君が…私をここから出してくれるって言葉…どんな事をしても…絶対にって…」

ナエギ「も、もちろんだよ…!」

マイゾノ「信じられるのは…ナエギ君だけなんです。だから…お願い…」

マイゾノ「苗木君だけは…何があっても…ずっと私の味方でいて……」

ナエギ「え……あ、当たり前じゃないか…!」

ナエギ「何があっても、ボク達は味方同士だって!だって、舞園さんは…ボクの助手じゃないか…」

マイゾノ「…苗木君、ありがとう。そう言ってくれると…なんだか頑張れそうな気がします…」

マイゾノ「苗木君と一緒なら…頑張れそうな気がします。」

マイゾノ「だって、私は苗木君の助手だもんね。」

そこには、いつもの見慣れた笑顔が戻っていた。

まだ少しぎこちない笑顔だったけど…それでも、さっきまでよりは随分とマシだった。

モノクマ「…たってますね!」

マイゾノ「キャアッ!!」

モノクマ「苗木クン…たってますね!」

ナエギ「たってるって…何がだよッ!」

モノクマ「言わずと知れた…フラグですよッ!」

ナエギ「…あっち行けよ!」

モノクマ「ヤダヤダぁ!!ボクもまぜて~!!」

ナエギ「だったら、聞かせろ!さっきの映像って…!」

モノクマ「言っていいのぉ?せっかく立ち直った彼女の前で…?」

ナエギ「…ッ!!」

モノクマ「そんなに睨まなくてもボクはもう消えるよ~。またね。」

マイゾノ「なんだったんですかね、今の…?」

ナエギ「ただの…嫌がらせだよ……」

マイゾノ「とりあえず…帰りましょうか…」

ナエギ「そうだね…」

なんとなくいい雰囲気をモノクマに台無しにされたボクは…

舞園さんと一緒に寄宿舎エリアへと戻った。

寄宿舎エリアへ

ナエギ「舞園さん…ちょっと休んでいた方がいいよ。まだ顔色も良くないしさ…」

マイゾノ「ごめんなさい。気を使ってもらって…」

ぺこりと小さなお辞儀を残し彼女は部屋の中へと消えていった。

残されたボクは、他のみんなに舞園さんの無事を説明した後…

いったん、自分の部屋へと戻る事にした

妙な映像を見せられたせいで混乱した思考を…少しだけでも落ち着かせる必要があったんだ

ナエギ「まったく…なんだってんだよ…問題だらけだ…何が一番問題なんだ?」

ここから出られない事…?さっき見せられたあの映像…?

モノクマ…?黒幕の目的…?それとも…ボク達自身…?

ここから出たい…

殺せる訳がない…みんなも…そうなのか…?

それが…1番の問題か……

・………………

「ピンポーン…」

…ん?目を開けたボクはまず最初に部屋の時計を見上げた。

10時近く…いつの間にか…寝てたのか……

もうすぐ夜時間…それなのに……誰か来た?

「ガチャ」

マイゾノ「ごめんなさい、こんな夜遅くに…」

ナエギ「…舞園さん!?こんな時間にどうしたの…?」

と、そこでボクは気が付いた。
彼女の体が…小刻みに震えている事に。

ナエギ「何か…あったの…?」

マイゾノ「ごめんなさい…ちょっと変な事があって…」

ナエギ「へ、変な事って…?」

マイゾノ「さっき…部屋で横になってたら……」

ナエギ「急に…部屋のドアがガタガタと揺れ出して…」

それは、肺から空気を絞り出したような声で…聞いていたボクも、思わず緊張した。

マイゾノ「誰かが無理矢理…ドアを開けようとしているみたいでした。」

マイゾノ「鍵を掛けておいたんで開きはしなかったんですけど…」

マイゾノ「でも、その揺れは…どんどん酷くなって…私は怖くて、そのままじっとしていたんですけど…」

ナエギ「そ、それで、どうしたの!?」

マイゾノ「…しばらくしたら収まりました。」

マイゾノ「後で、恐る恐るドアを開けて確認してみたんですけど…」

マイゾノ「…誰もいませんでした。」

ナエギ「誰かが…ドアを無理矢理開けようと…?でも…誰がそんな事を?」

マイゾノ「みんなを疑うって訳じゃないんですけど…でも…ちょっと心配で……」

マイゾノ「もし、夜時間の間にあの映像みたいな事があったらどうしようって…」

ナエギ「だ、大丈夫だよ…夜時間は外出を禁止してるんだし…」

マイゾノ「でも、ただの口約束ですよね?もし約束を破る人がいたら…」

ナエギ「じゃ、じゃあさ…今晩は、ボクの部屋に泊まれば?そうすれば怖くないでしょ?」

マイゾノ「え…!?」

ナエギ「校則では、『就寝は個室で』としか書かれてなかったよね?」

ナエギ「ネプテューヌがセレスさんの部屋で寝泊りしてるらしいから、問題ないと思うよ」

マイゾノ「で、でも…女の子同士とは話が違って…」

ナエギ「あ…!ご、ごめんッ!気付かなかった!!」

ナエギ「ホ、ホントだよ!気付かなかっただけなんだ!!決して、やましい気持ちとか、そういうのは…」

マイゾノ「いえ…私も…嫌とかそういう訳じゃないんですけど…」

マイゾノ「あの、もしよかったら、一晩だけ部屋を交換してもらえませんか?」

ナエギ「部屋の…交換…?それで…舞薗さんが安心するならボクは構わないけど…」

ナエギ「ボクが舞薗さんの部屋に入ったりして大丈夫なの?その…色々と問題があるんじゃないかと…」

マイゾノ「それは大丈夫です。苗木君の事、信用していますから…」

ナエギ「そ、それならいいんだけど…」

「キーン、コーン… カーン、コーン」

モノクマ「えー、校内放送でーす。午後10時になりました。」

モノクマ「ただいまより”夜時間”になります。」

モノクマ「間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す。」

モノクマ「ではでは、いい夢を…おやすみなさい…」

マイゾノ「大変…夜時間になっちゃいましたね。」

ナエギ「とりあえず部屋を交換するって事でいいね…ボクは舞園さんの部屋に行くから…」

(…っと、部屋の交換をするならお互いの鍵も交換しておかないと…)

マイゾノ「…そうですね。お互いの鍵を交換しておきましょう。」

ナエギ「ま、…また!?」

マイゾノ「エスパーですから。」

マイゾノ「……………」

ナエギ「…あれ?冗談です…ってのはないの?」

マイゾノ「冗談じゃ…なかったりして。」

舞園さんの顔には…笑顔らしきものが戻っていた。

よかった…少しは落ち着いたみたいだな…

ナエギ「じゃあ…鍵の交換をしよっか。」

マイゾノ「はい、そうですね。」

互いの鍵を交換し合い、ボクが再び舞薗さんの顔に視線を戻すと…今度は…心配そうな表情があった。

マイゾノ「…苗木君、気を付けてくださいね。万が一、誰か来ても絶対にドアを開けちゃ駄目ですよ。」

ナエギ「うん、わかってる。」

ナエギ「舞園さんも…誰か来ても絶対にドアを開けちゃ駄目だよ。」

マイゾノ「苗木君だとわかっても絶対に開けませんよ。でないと、部屋を交換した意味がありませんもんね。」

ナエギ「あ、そうだ!念の為に言っておくけどボクの部屋のシャワールームって建付けが悪いんだよ。」

ナエギ「だから、シャワールームのドアを開ける場合は…」

ナエギ「ドアノブをひねりつつ、上に持ち上げるようにしてドアを押し開けて。」

ナエギ「そうすれば、簡単に開くからさ。」

マイゾノ「やってみますね」

マイゾノ「あら?普通に開きますよ?」

ナエギ「あ、あれ?そうだ、モノクマが直しておくっていってたや…そういえば、ごめんね」

マイゾノ「いえいえ、でも、夜時間はシャワーの水って出ませんでしたよね?」

ナエギ「あ、そっか…忘れてた。バスタブもあるけど水も出ないし意味ないね。」

マイゾノ「朝起きた後で使わせてもらうかもしれません。…ありがとうございます。」

ナエギ「…じゃあ、ボクはそろそろ行くね。舞園さん…また明日…」

マイゾノ「あ、さっきの話ですけど…」

ナエギ「ん…?」

マイゾノ「エスパーって言うのは冗談です。ホントは、ただの勘なんです。」

ナエギ「うん、わかってるよ…」

マイゾノ「…おやすみなさい。」

マイゾノ「また、明日……」

舞園さんの笑顔に見送られながらボクは自分の部屋を後にした。

廊下へと出たボクはすぐにあたりを見回した。

各個室のドアはしっかり閉まっているし人の気配もまるでない…

あたりに誰もいない事を確認するとボクは舞園さんの部屋へと入った。

ここが…舞園さんの部屋か……見た目はほとんど変わらないけど…

なんだか…いい匂いがするな…

ナエギ「あんまり、部屋をジロジロ見てたら、舞園さんに悪いよな…」

ナエギ「…そろそろ、ボクも寝るとするか。」

ナエギ「ゆっくりとベッドに体を預けると…良い香りがふわりと全身を包み込んだ」

ナエギ「舞園さんの…香り…なんだか…いい夢が…見られそうな……」

少しだけ幸せな気分のまま…ボクは眠りへと落ちていった……

モノクマ劇場

ここは宇宙船の仲。

みなさまは宇宙を旅している最中なのです。

ノアの方船をご存知ですか?

そうです、我らは地球を捨て飛び去っているのです。

頭のおかしい隣人や、警察の横暴

酔っ払い運転や放火魔の危険性はありません。

排気ガスや、大気汚染が引き起こす喘息の心配ももういりません。

もちろん、受験や競争に悩まされる事もないでしょう。

ただ、自由で素晴らしい世界にもルールはあります。

自由と言うのは、ルールで縛られた上に存在するのです。

もし、あなたが、あんなクソどうでもいい地球に

どうしても戻りたいと、そう仰るのであれば…

…ルールを守ってください。

私の言っている意味はおわかりになるでしょう?

では…秩序はみなさまと共に…

「キーン、コーン… カーン、コーン」

モノクマ「オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!起床時間ですよ~!さぁて、今日も張り切っていきましょう~!」

まだ寝ぼけた目をこすりながらボクはゆっくりとベッドから体を起こした。

…舞園さんの部屋で。

ナエギ「そう言えば…朝食はみんなで一緒って約束だったな…」

ナエギ「行かないと…」

ボクは舞園さんの部屋を出て食堂へと向かった。

食堂
イシマル「やぁ、おはよう苗木君!」

フジサキ「えへへ…おはようございますぅ…」

アサヒナ「おっはー!!」

セレス「おはようございますわ」

ネプ「おっはよー!!」

ナエギ「みんな早いね。」

イシマル「うむ、一番のりだ、ネプテューヌさんが早いのは意外だったが。」

ネプ「セレスちゃんが起こしてくれたんだよー」

アサヒナ「私はいつもこのくらいだしねー」

フジサキ「…ボクはあんまり眠れなかったから…」


キリギリ「…遅くなったわね。」

フカワ「…な、何よ…遅れて悪い?」

ハガクレ「寝坊じゃねーって。道に迷っただけだべ。実際、バミューダトライアングルの仕業だべ。」

オオワダ「まー、俺らが最後って訳でもないみてーだな。」

エノシマ「そーだよ石丸!怒んない怒んない!」

イシマル「まだ怒ってないのだが!?」

こうして全員が揃う。いつもなら、そのはずなのだが…

イシマル「おや?結構時間が経ったのだが、まだ揃っていないな…?」

アサヒナ「さくらちゃんと舞園ちゃんと十神と桑田と山田が来てないね…」

ナエギ「十神クンと桑田クンはともかく…」

ナエギ「舞園さんと山田クンと大神さんは、本来なら、もっと早いのにまだ来てないなんて…」

トガミ「…どうした?何かあったか?」

オオワダ「…おお、十神!オメェ、舞園と桑田と山田と大神を見なかったか?」

トガミ「…俺が知る訳ないだろう。今、自分の部屋からここに来た所なんだ。」

セレス「朝食会を忘れているのかもしれませんわ」

キリギリ「桑田くんはともかく、しっかり者の…3人が?」

みんなの会話を聞くにつれ、ボクの中で芽生えた小さな胸騒ぎは…

…次第に大きく膨らんでいった。

ナエギ「ボ、ボク…ちょっと…様子を見て来る…!」

言い終わるや否や、ボクは廊下に飛び出していた。

ボクが向かった先は舞園さんと一晩だけ交換した、自分の部屋…

ドアノブに手を掛けると扉は簡単に開いた

…彼女が泊まったはずのボクの部屋…その部屋は…昨日と同じようにきれいなままだった。

ナエギ「いない…?」

静かな部屋に耳をすますと、水の流れるような音が聞こえる。

ナエギ「舞園さん!部屋に入っちゃってごめんね!朝食会に来ないから心配しちゃってさ!」

声は聞こえない…

ナエギ「舞園さん!いる?!………ごめん…開けるよ…?」

ボクはそっとシャワールームの中を覗き込んだ。

ボクは……シャワールーム…の中……を……

・……ノ・・……ゾキ・・……コ・……………

…………………………………

自分が叫び声を上げていると気付くまでにしばらくの時間が必要だった。

目の前の2つの異常な光景はボクのまぶたにしっかりと焼きつき…」

そして……暗転。

「死体が発見されました!一定の捜査時間の後、学級裁判を執り行います!」

遠くから聞こえる不快な声を聞きながら、僕の意識はそこで途切れた。



視点を苗木が食堂を飛び出す直前のネプテューヌに変更します。

ナエギ「ボ、ボク…ちょっと…様子を見て来る…!」

ネプ「ねぷっ!?どこ行くの」

セレス「行ってしまわれましたね、何か心当たりがあるんでしょうか」

イシマル「それならちょうどいい、遅刻者を連れてきてもらおう」

キリギリ「そんな平和な事だと良いけれど…」

トガミ「ふんっ……」

「ギャアアアアアアッ!!」

ネプ「ねぷっ!?苗木の声!?」

アサヒナ「何かあったんだ!!」

モノクマ「死体が発見されました!」

オオワダ「お、おい、なんだそりゃあ」

モノクマ「一定の捜査時間の後、学級裁判を執り行います。」

モノクマ「っと、その前に苗木君もつれて体育館に集まってもらえるかい?」

キリギリ「なぜかしら?」

モノクマ「学級裁判の説明をしなくちゃならないからね、もし来ないならこういう手は使いたくないけど、校則違反扱いにします!」

トガミ「ちっ、汚い奴め」

トガミ「苗木が戻ってこない所をみると気を失っているやもしれん」

オオワダ「俺が行くぞ!」

トガミ「待て、俺が行く…!」

オオワダ「なんでだよ!」

トガミ「苗木が気絶するような事が起こったという事だ…貴様は耐えられるのか…?」

オオワダ「ぐっ…」

ネプ「私も行くよ、こう見えて力持ちだからね!」

トガミ「ふざけてる場合じゃないんだ…!」

ネプ「ふざけてないよー!」

キリギリ「舞園さんを呼びに行って悲鳴が聞こえた、という事は舞園さんの部屋にいるはずよ、急いで」

セレス「桑田君と山田君と大神さんはどうしましょう」

キリギリ「部屋にいるかもしれないし私が呼びに行くわ、セレスさんと石丸君、ついてきてくれるかしら」

イシマル「僕がか!?」

キリギリ「適当に選んだだけよ、死体が発見されたという放送を信用するなら、1人で行って殺人犯扱いされても嫌だもの」

セレス「わかりましたわ」

イシマル「わかった」

トガミ「時間が惜しい、ネプテューヌついてこい」

ネプ「うんっ、みんなは先に体育館に行っててー」

苗木の部屋

トガミ「ここで待っていろ」

トガミ「…!?」

モノクマ「死体が発見されました!一定の捜査時間の後、学級裁判を執り行います」

ネプ「何固まってるのー?」

トガミ「おいっ、来るな!!」

私はこれ以上にひどい光景を見たことがなかった。

バスタブの中に沈んでいる動かない桑田。

床に倒れる苗木。

そして…壁にもたれるようにし、腹と手首から血を流す舞園ちゃんの姿に声を出せなかった。

トガミ「貴様、大丈夫か」

ネプ「…うん」

私と十神で苗木を持ってその場を離れた。

見つかってない4人のうち2人は見つかった。

じゃあ残りの2人は…?

生きてるの?死んでるの?

殺したの?殺されたの?

私は悲しみよりも許せない気持ちでいっぱいだった。

まだ会ったばっかりだけど…私の友達を…友達になれるかもしれなかった人を…殺した奴を…

…犯人を…殺したいと思ってしまった…

そんな事を思ってしまった自分自身も許せない…。

モノクマ「死体が発見されました!一定の捜査時間の後、学級裁判を執り行います」

トガミ「また…か、何人死んだというんだ…」

ネプ「ねぇ…十神…」

トガミ「どうした」

ネプ「犯人…見つかったら…私がころ」

トガミ「ふんっ、女神が聞いてあきれるな!」

トガミ「女神だと言うのならこういう時こそ人々の象徴であるべきだろう」

トガミ「俺は、この状況でどうするべきかわかっている…」

ネプ「…そうだね、私は女神だもんっ!元気でいかなきゃ!」

トガミ「そうだ、そして俺がリーダーとしてお前らを指揮してやる!」

ネプ「え~、柄じゃないでしょー、主人公の活躍のだしに使われる役が似合うと思うよっ?」

トガミ「ふんっ、勝手に言ってろ」

目を覚ますと、広い天井があった。なんとなく見覚えのある広い天井…

体を起こすと、今度は顔が見えた。なんとなく見覚えのある顔…

アサヒナ「あ、やっと目覚ました!大丈夫?」

オオワダ「寝ぼけてるヒマはねーぞ…さっさと起きろ。」

ナエギ「あ…れ……?」

ハガクレ「…苗木っち、気ぃ失ってたんだべ。そいつを、十神っちとねぷっちが運んで来たんだ。」

トガミ「…あんな事があったんだ。無理もないがな。」

ナエギ「あんな…事…?」

僕の部屋…シャワールームの2人…あれは…

ナエギ「うう…うううっ……!!」

アサヒナ「苗木…ちょっと大丈夫…?」

ナエギ「…夢じゃない?あ、あれは…夢じゃ…ない…?」

トガミ「現実だ。…あいつらは…死んだ。」

ナエギ「…ッ!!」

ドロドロと濃い絶望が体内で膨れ上がりそして一気に爆発した。

ボクは飛び起き、そして走り出していた。

トガミ「どこに行く気だ…」

ナエギ「決まってるだろっ!舞園さんを!舞園さんを!舞園さんを!!」

トガミ「舞園さやかは間違いなく死んでいた。桑田怜音もな」

キリギリ「山田君も…死んでいたわ」

ナエギ「なんだよ!どうしてこんな時に、体育館なんかに集まってるんだよッ!」

ナエギ「仲間が死んだんだぞッ!!」

死んだ…その言葉を発した瞬間、ボクはようやく実感した…

桑田君も…舞園さんも…死んでしまった・……

キリギリ「…私達だって、こんな場所にいる事は本意じゃない。」

ナエギ「だったら…どうして……」

フカワ「き、決まってるでしょ……モノクマよ…あ、あいつが集まれって……」

キリギリ「こなければ校則違反扱いと言われては仕方ないわ、何をされるかわかったもんではないしね」

ナエギ「…………………」

ナエギ「なんで…あんなヤツの言う事なんか…聞かなくちゃなんないんだよ…」

ナエギ「みんなを殺したのも…あいつに決まってるのに…!」

モノクマ「ボクはそんな事しないよっ!それだけは信じてっ!!」

オオワダ「で、出やがったな…」

モノクマ「校則違反をされない限りはボクは自ら手を下したりしません。」

モノクマ「この学園生活の趣旨に反するような事は決してしませんッ!」

モノクマ「ボクって、クマ1倍ルールにはうるさいってサファリパークでも有名だったんだから!!」

フジサキ「だったら…誰がこんな事を……」

モノクマ「わかってるクセにっ!」

モノクマ「桑田怜音、舞園さやか、山田一二三を殺したのはオマエラの中の誰かじゃーん!」

その言葉に…ボクらは完全に沈黙した。仲間を殺したのは…ボクらの誰か…?

ナエギ「そんなバカな…事が……」

モノクマ「あり?どうしたの…?ハトがガトリングガン食らったような顔してるよ?」

モノクマ「イヤだなぁ、最初に行ったでしょー!?オマエラの誰かが、ここから卒業する為に殺しただけだよ!」

モノクマ「それがルールじゃん!悪い事じゃないよ!」

アサヒナ「ウソ…だよね?」

ナエギ「ウソに決まってるじゃないかっ!!あいつが殺したに決まってる!!」

モノクマ「いいや…殺したのはオマエラの誰かだよ。それは、当の本人がよく知っているはずだけどね?」

ナエギ「え…ッ!?」

ボクは…思わずみんなの顔を見回していた。

それは、他のみんなも同じだった…

恐怖と混乱と疑惑の入り混じった視線がその場で何度も何度も交差した。

フジサキ「ホント…なのぉ…?」

イシマル「誰が…誰が殺したんだ…ッ!」

セレス「まったく…信じられない事をする人がいるものですね…」

オオワダ「待てコラ!アイツの言ってる事なんか鵜呑みにすんじゃねー!」

トガミ「…静かにしろ。」

トガミ「その前にそこのヌイグルミに確認しておく事がある。」

トガミ「俺達の中に殺人者がいるとすると、そいつはここから卒業出来るんだな…?」

モノクマ「…へ?」

トガミ「とぼけるな、お前が言ったんだろう?殺人を犯した者は卒業出来るとな…」

モノクマ「う、うぷぷ…うぷぷ…うぽぽぽぽ…ぶひゃっひゃっひゃ!!」

エノシマ「…なんで爆笑?」

モノクマ「うぷぷ…だってさ…」

モノクマ「甘い…甘過ぎるッ!人を殺しただけで、簡単に出られると?」

モノクマ「そんなの大甘だよ!デビル甘だよ!地獄甘だよっ!」

モノクマ「むしろ…本番はこれからじゃん!!」

ナエギ「本番…?」

モノクマ「では、ここで…!!『卒業』に関する補足ルールの説明を始めます!!」

モノクマ「『誰かを殺した人だけが卒業出来る』という点は以前、説明した通りですが…」

モノクマ「その際に、守っていただかなければならない約束があったよね?」

セレス「校則の項目にありましたね…」

セレス「自分が殺人を犯したクロだと他の生徒に知られてはならない…」

セレス「その点を言っておられるのでしょう?」

モノクマ「そう、ただ殺すだけじゃ駄目なの。他の生徒に知られないように殺さなければならないの!」

モノクマ「で、その条件がクリア出来ているかどうかを査定する為のシステムとして…」

モノクマ「殺人が起きた一定時間後に『学級裁判』を開く事とします!」

ナエギ「学級…裁判……?」

モノクマ「学級裁判は、殺人が起きた数時間後に開催されます!」

モノクマ「学級裁判の場では殺人を犯した”クロ”と…」

モノクマ「その他の生徒である”シロ”との対決が行われるのですっ!!」

モノクマ「学級裁判では『身内に潜んだクロは誰か?』をオマエラに議論してもらいます。」

モノクマ「その結果は、学級裁判の最後に行われる”投票”により決定されます。」

モノクマ「そこで、オマエラが導き出した答えが正解だった場合は…」

モノクマ「秩序を乱したクロだけが”おしおき”となりますので残った他のメンバーは共同生活を続けてください。」

モノクマ「ただし、もし間違った人物をクロとしてしまった場合は…」

モノクマ「罪を逃れたクロだけが生き残り、残ったシロ全員が”おしおき”されてしまいます。」

モノクマ「その場合、もちろん共同生活は強制終了となります!以上、これが学級裁判のルールなのですッ!!」

フジサキ「…さっきから連呼している”おしおき”って…?」

モノクマ「あぁ…簡単に言えば…処刑ってところかな!」

フカワ「しょ…処刑!?」

フジサキ「処刑って…なんの事…?」

モノクマ「処刑は処刑だよ。ショ・ケ・イ!!」

モノクマ「電気イスでビリビリ!毒ガスでモクモク!ハリケーンなんちゃらで体がバラったりってヤツだよ!」

イシマル「つ、つまり…犯人を当てれば、犯人だけが殺されるが…もし犯人を外せば…僕ら全員が処刑される?」

モノクマ「賢いチンパンジーだね!さりげなく自分が犯人じゃないとアピる小技もグッド!」

モノクマ「つまり、外の世界で言う裁判員制度ってヤツだよ。犯人を決めるのはオマエラって訳。」

モノクマ「それとチンパンジーが犯人なんて言わないからね!あれがミステリなんて…おっと話が逸れたね」

モノクマ「判断は慎重にね。オマエラ全員の命がかかってるんだからさ!」

モノクマ「じゃあ、今のルールも校則に追加しとくからさ。各自ちゃんと”確認”しとくんだよ!」

エノシマ「ちょ、ちょっと待ちなさいよっ!!」

エノシマ「アンタの言ってる事って…無茶苦茶じゃない!!」

モノクマ「んぁ…?」

エノシマ「何が…学級裁判よッ!」

エノシマ「あたし、そんなのに参加するのヤだからね…!」

モノクマ「…君はわかりやすいね。どうしてもやりたくなければ…ボクを倒してからにしろーーッ!!」

という声と共にモノクマはテトテトと突進してきた。だけど…

モノクマ「ぎゅむ…!」

エノシマ「はい、これで満足?」

モノクマ「そっちこそ。本当にわかりやすいねぇ…。」

モノクマ「学園長ことモノクマへの暴力を禁ずる。校則違反だね…」

モノクマ「召喚魔法を発動する!助けて!グングニルの槍ッ!!」

一瞬だった、ヒュッと音がしたと思ったら、目の前には…血の海。

エノシマ「・・…………は……?」

エノシマ「あれ…?お…おかしくない…?なんで……あたしが………?」

江ノ島さんは、最後にカッと目を見開くと…そのまま……2度と動かなくなった……

アサヒナ「な、なに…」

フジサキ「これ……」

イシマル「ウ、ウ、ウソだ…」

イシマル「ウソだぁぁぁぁぁぁぁあああッ!!」

モノクマ「ボクは今、痛感しております。”お約束”というものの偉大さを…」

モノクマ「関係ないところでは出来るだけ死人は出さないようにと思っていたんだけど…」

モノクマ「やっぱり見せしめは必要だったんだね!おぉ!なんと偉大なお約束ッ!!」

モノクマ「でもさ、これでオマエラもわかってくれたよね?」

モノクマ「…ボクは本気だよ。」

モノクマ「逆らう生徒は…ハチの巣になったり爆発させられたり生き埋めにされたり溶かされたり……エトセトラ。」

モノクマ「そんな風になりたくなかったら…オマエラは、学園の校則にしっかりと従う事ッ!!」

ネプ「ねぇモノクマ、1つ質問、夜時間に私の事って見てた?」

モノクマ「……………」

ネプ「ねぷぅ…?」

シカト、いや、でもこいつが口を開かなくてよかったと思う。

今はモノクマが何を言っても、僕はイラついてしまうから…

キリギリ「…モノクマ、犯行について1ついいかしら殺人犯が皆殺しにして卒業なんて結末もありえてしまうのかしら。」

モノクマ「それは僕も決めていなかったのですよ。」

モノクマ「なにせこんなに早く5人も死ぬなんて思ってなかったもんねー!」

トガミ「5人…だと…?」

モノクマ「まぁその内の1人はボクがヤっちまったんですけど!」

アサヒナ「ま、待って、5人。5人って…!」

フジサキ「死んだのは「桑田くん」「舞園さん」「山田君」それと「江ノ島さん」でしょ…?」

モノクマ「あっと、失敬失敬、口が滑ってしまいました。モノクマ反省です。」

アサヒナ「…え、え、嘘、うそだよ…え…さくら…ちゃんも…?」

アサヒナ「嘘だよぉ!」

朝日奈さんは走り出した。

でも扉が開かないみたいで…

アサヒナ「開けて!開けてよお!!さくらちゃん!さくらちゃあん!!」

モノクマ「ボクの話は終わってないからね、それまではここにいてもらうよ」

モノクマ「皆殺しが出来ないように校則を追加します!」

モノクマ「一度の犯人で殺せるのは2人までとします。」

キリギリ「それは今回もかしら?」

モノクマ「あのですね、校則が決まる前に起こっちゃった事はいくらボクでも取り締まることはしません。」

モノクマ「だって、想定していなかったからねー!」

ネプ「今回は4人殺した人がいるってこと…?」

モノクマ「それはお答えできません!」

モノクマ「ただ今回はもし3人以上殺していたとしても校則違反にはなりません!」

モノクマ「ではボクからは以上です!みなさん!捜査開始ぃ!」

キリギリ「待って、どうして江ノ島さんを殺したの?」

モノクマ「校則違反したからでしょ?」

キリギリ「…最初から殺す気だったんじゃない?」

モノクマ「ま、そんなことはどうでもいいでしょ。」

モノクマ「忘れてたけど、クロ探しの捜査にあたって、オマエラにこれを配っておかないとね!」

モノクマ「これはボクがまとめた死体に関するファイル。その名も…ザ・モノクマファイル!!」

モノクマ「まぁ、結局のところオマエラは素人さんな訳だし、死体を調べるって言っても限度があるでしょうから…」

モノクマ「代わりに、ボクが死亡状況や死因っぽいのをまとめておいてやったの!」

モノクマ「えっ?そういうお前はどうやって死因なんかを調べたんだって?」

モノクマ「監視カメラで一部始終を見てたから一目瞭然なのだっ!!」

キリギリ「じゃあ、あなたは知ってるのね?彼らを殺した犯人を…」

モノクマ「モチロンですともっ!!じゃなきゃ、学級裁判のジャッジを公平に下せないでしょ?」

キリギリ「そう、ジャッジは公平に下されるのね。それを聞いて少しだけ安心したわ…」

ネプ「あ、ねぇモノクマ、「ノックスの十戒」って知ってる?」

モノクマ「じゃあみなさん!捜査を頑張ってくださいね!」

ネプ「ねぷぅ!?また無視!?」

モノクマ「では後ほど、学級裁判でお会いしましょう!」

こうしてモノクマは去っていった。

混乱した僕らと困惑した空気を残して…

キリギリ「あなたが「ノックスの十戒」を知っているのは意外だったわ」

ネプ「私はジャンル問わず色んなゲームをしてきたからね!」

キリギリ「ふふ、でも「未知の機械」が出てきてしまっている以上は守られてないわね」

ネプ「そうだねー…推理材料になるかと思ったのに…」


何本もの槍で貫かれた…江ノ島さんの体…

その体からは、大量の血が広がっていた…

それは…ボクが初めて見た”人の死ぬ瞬間”だった。

とてつもなくショックなのは当然だよな…でも、それだけじゃなかった…

この中にいる誰かが…”人を殺した”という事実…

しかも、その人物を突き止めなければ、”他の全員”が処刑されてしまう…

互いが互いに、疑いの目を向け合っている状況…最悪の状況だった…

ただ、そんな常軌を逸した最悪の状況でも…彼女達は…動じた様子を見せていなかった…

キリギリ「落ち込んでる場合じゃないわよ…」

ネプ「そうだよー!犯人見つけなきゃ私達しんじゃうんだよー!?」

キリギリ「まずこのまま互いを丸っきり信じないのはどうかと思うわ。」

キリギリ「それって、互いを丸っきり信じるのと同じくらい、悲惨な結果を生むはずだから…」

オオワダ「…は?」

キリギリ「協力は必要よ、誰を信用して、誰を信用しないかは自分次第だけどね…」

セレス「確かに、いつまでも死人の事を引きずっていても仕方がありませんわね…」

キリギリ「今は、誰が犯人なのかを突き止めるのが先よ…」

キリギリ「そうでないと…全員まとめて処刑されるだけ…それだとつまらないわ…」

トガミ「…その通りだ。さっさと犯人探しを始めるぞ。」

イシマル「どのみち、逃げられない…やるしかあるまい。」

オオワダ「何が処刑だ…殺されてたまっか…!クソ…やってやるよ…!」

やるしかない…誰もが口々に、そう呟いていた…

自らを奮い立たせるかのように…そうだ…やるしかないんだ…

やりたくなくても、やるしかないんだ…

それが生き残る唯一の術ならやるしかないんだ…!

それに…ボクは知らなくちゃいけない…どうして、みんなが殺されたのか…

どうして殺されなければならなかったのか…

知るのは怖いけど…でも、知らなくちゃいけないんだ。

そうでなきゃ…ボクは”仲間の死”に納得がいかない…

だから…やるしか…ないんだ…!

キリギリ「舞園さん殺しの捜査を始める前に…現場の保全はどうする?」

ナエギ「現場の…保全?」

トガミ「現場が荒らされない為の”見張り役”の事だろう?」

トガミ「犯人に証拠を隠滅されてしまっては手詰まりになりかねん」

オオワダ「だったら、オレが見張り役をやってやんよ。どうせ…考えるのは得意じゃねーしな…」

オオワダ「事件の犯人の件は…テメーらに任せる…」

トガミ「いいだろう。だが1人で見張り役をさせる訳にはいかんな。」

オオワダ「あぁ?なんでだよっ!」

トガミ「…当然だろう?お前が犯人だったらどうするんだ?」

トガミ「見張り役と称していくらでも証拠隠滅が可能となる。」

オオワダ「なっ…!テメー!」

キリギリ「見張りは2人立てるのが良いでしょうね」

キリギリ「舞園さんと桑田くんの現場、山田くんの現場…それとおそらくだけど大神さんの現場もね…」

アサヒナ「っ!そうだ…行かなきゃ…」

朝日奈さんは走り出していた。モノクマが去った事による安堵で忘れていたのだろう。無理もない、一気にいろんな事が置きすぎていて、ボクももう訳がわからない。

セレス「行ってしまわれましたわね」

セレス「まあいいでしょう、現場の保全ですが…3か所、6人配置してしまいますと調査出来る人が限られてしまいますわ。」

ネプ「私は調査したいよー!働かないのは好きだけど犯人捕まえたいし!悪!撲滅だよー!」

キリギリ「そうね、推理に意欲のある人は…」

キリギリ「十神くん、ネプテューヌさん、セレスさん、私、それに…苗木君もかしら?」

キリギリ「他のみんなに異論がなければ…まあ朝日奈さんには後で聞くとして」

キリギリ「石丸くん、腐川さん、大和田くん、不二咲さん、葉隠くんには現場の保全をお願いするわ。」

トガミ「異論なんてあるまい、こいつらに推理は無理だ」

イシマル「十神くんっ!ボクは犯人を見つけたいと…」

トガミ「顔色が悪い、まだ平静になれていないだろう。」

トガミ「異常に呑まれて平静を失ってしまっては判断が鈍る。」

トガミ「貴様お得意のテストとは違って間違えたらここにいる全員が死ぬんだ。」

トガミ「それでも貴様が推理したいならするといい。」

トガミ「震え、負け犬のような顔をした貴様が犯人を突き止められるとは思わんがな。」

イシマル「…ぐっ…む…。承知した。我々は現場の保全に努める。」

キリギリ「決まりね。ではさっそく…」

セレス「あら…?うふふ…気付いてしまいましたわ…」

ネプ「何に…?」

セレス「先ほど配られたモノクマファイルに目を通していたのですが…」

セレス「…とても簡単で、とても妙な事に気付いたのです」

フジサキ「…え?なんの事ぉ?」

セレス「ご覧になってください。舞園さんと桑田君の死亡現場は…」

セレス「『苗木誠の個室』となっていますわよ。」

ハガクレ「…じゃあ!もしかしてだべっ!!

みんなの視線が、一斉にボクへと向けられた。

ナエギ「ちょ、ちょっと待ってよ!違うんだって!」

ナエギ「ボクは一晩だけ…舞園さんと部屋を交換してただけなんだ…」

ナエギ「それって言うのも彼女が怯えてたから…」

トガミ「おびえガード100は基本だ…真実だけを言え…!」

みんなの目付きが…さっきまでとは明らかに変わっていた

ネプ「まって、それはありえる話だよー」

ネプ「昨日、夜におなかが空いたからセレスちゃんと食堂に行ったんだけどね」

セレス「そんな事もありましたわね…」

ネプ「開いてないって聞いてたけど、侵入できないかなーって食堂まで行ったんだけど」

セレス「無駄足でしたけどね」

ネプ「その時に部屋のネームプレートのドット絵が可愛いねーって話してたら苗木と舞園ちゃんのネームプレートがおかしいことに気づいて…」

キリギリ「どういうことかしら」

セレス「苗木君と舞園さんのネームプレートが入れ替わっていたのですわ」

トガミ「何故それが分かる、人の部屋等わざわざ覚えていないぞ」

ネプ「セレスちゃんの部屋は角部屋だからね!方向間違えると長い距離歩く事になるからマップ見ながら歩いたんだよー」

ネプ「それでね舞園ちゃんの部屋と苗木の部屋のネームプレートが入れ替わってたから直しておいたんだ!」

部屋のプレートが入れ替わっていた…?

トガミ「理由はわからんが覚えておこう、それは何時頃の話だ。」

セレス「日付の変わる直前…だったような。確か0時より少し前だったと思うわ」

トガミ「桑田の死亡時刻は午前0時頃らしいから、その少し前…か」

セレス「舞園さんの死亡時刻も午前0時頃になってますね」

キリギリ「頃、というのがどれくらい前後するのかが問題ね。」

モノクマ「10分です!いや、9分59秒、ですかね!

ネプ「ねぷっ!?でたあ!?」

モノクマ「さすがに0時の10分前だったら11時50分頃って書くからね、誤差は10分未満だって覚えておくといいよ!それじゃ!」

セレス「神出鬼没ですわ」

キリギリ「だとすると後少し早いか遅い時間に廊下にいれば殺人は起こらなったでしょうね」

ネプ「…ごめんなさい」

フカワ「そ、そんなの殺人が起こるなんてわからないんだから仕方ないじゃない…!」

ネプ「でもでもー。やっぱり少しヘコむよー…」

セレス「何があったかはわかりませんがそもそも部屋の交換が怪しいのです。」

セレス「舞園さん無き今、部屋の交換の提案が本当に舞園さんから出されたかもわかりませんしね」

みんなの目付きは…さっきまでとは明らかに変わっていた。

疑惑と恐怖のこめられた眼差し…つまり…ボクが…疑われてる…!?

キリギリ「話し合いは、もういいわね?そろそろ捜査を始めましょう。」

キリギリ「ここから別行動よ…」

キリギリ「誰が彼らを殺したのか、その答えに辿り着く為に…」

キリギリ「根拠となる手掛かりを集め、そこから推理を組み立て、正しい判断を下さなければならないわ。」

キリギリ「もし、間違った答えを出してしまえば…」

キリギリ「その先は言わなくても、いいわね?」

ハガクレ「むしろ言わないで欲しいべ…」

キリギリ「健闘を祈るわ…」

みんな…ボクが犯人だと思ってるのか?どうして、そうなるんだよ…

そんな訳ないじゃないか…

ナエギ「どうしてボクが、仲間を!舞園さんを殺さなきゃならないんだよっ!!」

なんとか…しないと…!このままじゃ、みんな…


(困ったら呼んでね)

狛枝君…駄目だ、またDVDの時みたいな事に…

頼れない…だったら、ボクが犯人を見つけてみせる…

舞園さんを…桑田君を…山田君を…それと大神さんを…

殺した…犯人を……

まずは現場だ…僕の部屋に…急いで…

体育館を出たのは…僕が一番最後だった…でも体育館前ルームを超えたのは僕が一番最初だった。

みんなを追い抜いて、誰よりも早く…現場へとむかった。

寄宿舎廊下

朝日奈「開かないっ!開かないの!!」

僕が部屋に戻ろうと寄宿舎の廊下を走っていると声が聞こえた。

大神さんの部屋の前でガチャガチャとノブを乱暴にいじる朝日奈さんがいた。

苗木「どうしたの!?」

ネプ「何かあったのっ!?」

朝日奈「ドアが開かないの、鍵、きっとさくらちゃんが持ってるからっ!」

ボクもノブをガチャガチャと音を立てて上下させるが開かない。

ネプテューヌも試しているが鍵が掛かっているようで全く開く気配はない。

ネプ「あ、開けられそうな人は…」

ナエギ「駄目だ、みんなまだ…」

ナエギ「モノクマッッ!!出てこいッ!」

モノクマ「はいはい、なんですか、どうしましたかと。密室殺人ですか…?」

ネプ「殺人かはわかんないけど密室だと中を調べられないんだけど、ていうかまだ死んだとは限らないでしょ!」

モノクマ「いやあ、ボクは嘘をつかないよ?さっき体育館で言ったのはほんと、大神さんは死んじゃってまーす!」

ネプ「このっ!」

ナエギ「駄目だネプテューヌっ!校則違反になる!」

モノクマ「うぷぷ、命拾いしたね?開けていいのか迷う所ですが…持ち主のいない部屋は開けてもいいでしょう、人権がもう無いからね。うぷぷ」

アサヒナ「それって…ほんとに…」

モノクマが扉を開けると、そこには見覚えのある金の模擬刀で後ろから刺された大神さんがベッドに座っていた。

アサヒナ「さくらちゃん!さくらちゃあん!!」

朝日奈さんは大神さんに近づくと抱きしめ、泣いた…

元々泣いてはいたが、声を上げ、大粒の涙を流して…泣いていた。

フジサキ「ど、どうしたのぉ!!」

不二咲さんが騒ぎを聞きつけ来てくれた、彼女の保全すべき現場はここだ。

フジサキ「う、うわあああぁあ!!」

モノクマ「死体が発見されました!一定の捜査時間の後、学級裁判を執り行います。ってうぷぷ、もうネタバレしちゃってた死体だけどね」

ナエギ「あいつ…!」

アサヒナ「ベッドに鍵が…自殺…なのかな」

苗木「自殺だとすると…他の3人は彼女が…?」

アサヒナ「さくらちゃんはそんな事しないよ!!」

ネプ「そうだよ…まだ犯人だとか決めつけちゃダメッ!」

ネプ「決めつけちゃ…駄目だよ…」

僕は大神さんの部屋を出て考える

まずは、さっき配られたモノクマファイルに目を通しておこう…


モノクマファイル1
被害者は桑田怜音…
死亡時刻は午前0時頃。

死体発見現場となったのは、寄宿舎エリアにある苗木誠の個室。

被害者はそのシャワールーム内のバスタブ内で死亡していた。

致命傷は打撲による頭部外傷。


モノクマファイル2
被害者は舞園さやか…
死亡時刻は午前0時頃。

死体発見現場となったのは、寄宿舎エリアにある苗木誠の個室。

被害者はそのシャワールームで死亡していた。

致命傷は刃物で刺された腹部の傷。


モノクマファイル3
被害者は山田一二三…
死亡時刻は午前0時30分頃。

死体発見現場となったのは、寄宿舎エリアにあるトラッシュルーム内。

被害者はそのトラッシュルーム内で死亡していた模様

致命傷は首を強く絞められた事による窒息死。
その他、左耳の一部が千切れている模様。

モノクマファイル4
被害者は大神さくら…
死亡時刻は午前6時30分頃。

死体発見現場となったのは、寄宿舎エリアにある大神さくらの個室。

被害者は個室内のベッドの上で死亡していた。

致命傷は心臓を一突きされたことによる即死。

これを元に…捜査を進めていくしかないのか…

ナエギ「なんとかして…突き止めないと…ボクやみんなが生き残る為に…」

ナエギ「そして殺されてしまったみんなのためにもだ!」

モノクマファイル1
モノクマファイル2
モノクマファイル3
モノクマファイル4
を入手

ナエギ「4人も…こんなに…こんなにたくさん殺す必要があったのか!?」

モノクマが言うには…1人の犯人が殺せるのは2人まで…

でも今回はそのルールは適用される前だったから…彼ら全員を殺した犯人がいるかもしれないってこと…

そんな人が僕らの中にいるなんて、信じたくはない……でも!

ナエギ「とにかく、捜査を始めよう…!」

視点と現場を選んで下さい。行動回数制限10

苗木で
①桑田と舞園の事件現場
②山田の事件現場
③大神の事件現場
④食堂
⑤山田の部屋
⑥桑田の部屋
⑦舞園の部屋
⑧体育館前ルーム

ネプテューヌで
①桑田と舞園の事件現場
②山田の事件現場
③大神の事件現場
④食堂
⑤山田の部屋
⑥桑田の部屋
⑦舞園の部屋
⑧体育館前ルーム



その他:校則を確認する。

安価下1

ネプテューヌで桑田と舞園の現場へ

よーし…まずは”苗木の部屋”に行こう…
死亡時刻的にはあそこ全ての始まりなんだ。


部屋
まずは、この部屋の状況を詳しく調べてみよう

そうすれば…何かわかるかもしれないしね

普通の部屋だ…ここで殺人があったなんて信じられないね…セレスちゃんの部屋よりもきれいかも。
コトダマゲット!! 【キレイな部屋】

あれ?この粘着テープクリーナー…テープの残量が"かなり"減ってるね。
苗木はきれい好きだったのかな
コトダマゲット!! 【テープクリーナー】

床に鍵が落ちている…名前のついたキーホルダーが付いた鍵だ。

ネプ「苗木の部屋の鍵…か、苗木が言うには部屋の交換をしたらしいからこの鍵は舞園ちゃんが持ってたってことだよね」

ネプ「だとすると…そもそも、犯人はどうやってこの部屋に入ったんだろ?いや…それよりも桑田も…どうやって…?」

ネプ「舞園ちゃんが…鍵を掛け忘れた?いやいや、さすがに不用心すぎるでしょー」

ネプ「桑田に関しては…呼んだ…?スキャンダルだよ!!スクープだよ!アイドル、夜の密会!?って…やめておこ…舞園ちゃんにも桑田にも失礼だ…」
コトダマゲット!! 【部屋の交換】

台…?模擬刀の下に置いてあったやつかな…

模擬刀そのものは大神さんの所のあれだろうけど…犯人が持ち出した…?

コトダマゲット!!【持ち出された模擬刀】

メモ帳がある…

ネプ「私知ってるんだー、こういうのは上を鉛筆でこするとー…」

ネプ「ねぷっ!?」

キリギリ「どうしたの?」

ネプ「霧切ちゃん…これ」

キリギリ「これは…」

コトダマゲット!!【舞園から桑田への手紙】

ゴミ箱が倒れてる……テープクリーナーが減ってたけどそのゴミがないね…

犯人が証拠処分をしたってことかな…

コトダマゲット!!【からっぽのゴミ箱】

工具セット…新品みたい…使ってないのかな

ネプ「ていうかこの工具セットを使う事なんてあるの?」

オオワダ「…オメェもそう思ったか?」

ネプ「大和田!」

オオワダ「そうだよなぁ、工作や日曜大工って気分でもねーしな」

ネプ「大和田も使ってないの?」

オオワダ「オレだけじゃねー、他の連中もそうみたいだぜ。ちょうど昨日くらいにその話になったんだよ。」

オオワダ「男連中は誰も工具セットなんぞ使ってねーってよ、まぁ当たり前だけどな」

霧切ちゃんは部屋を隅々までじっくり見回していた。

キリギリ「苗木君は潔癖症だったのかしら」

ネプ「テープクリーナーが大量に減ってたから犯人が証拠を消す為に掃除したんだと思うよー!」

キリギリ「そう考えるのが普通かしらね」

コトダマゲット!!【苗木の部屋の清掃状況】

シャワールーム…この…向こうに……

ネプ「舞園ちゃん…桑田…」

怯んでいられない……

どうして、二人が殺されなければならなかったのか…

私はその真相を解き明かさなくちゃッ!!

桑田・・・
バスタブの中の水に沈んで動かなくなっている。

両手両足が服で縛られている。

水面に…金箔…??

コトダマゲット!!【バスタブの金箔】

そういえば今シャワールームに入った時に違和感を覚えたんだけど何だろう

いや、違和感というか異常しかないんだけど…そうじゃなくて…さっき苗木を探しに来た時と違う部分がある気が…

舞園ちゃん…
正直…直視するのも辛い……

手元のモノクマファイルによるとお腹に刃物が刺さってる…これが致命傷か…

でも、この刃物って……どこから持ってきた物なんだろ?

刃物がありそうな場所、後で調べておく必要があるかも

それと舞園ちゃんは身体を切られているみたい…これが致命傷ってわけじゃないみたいだけど

手を握っているけど…何か握っているのかな…

ごめんね、舞園ちゃん、私は冷たくなったその手を開くと…

驚愕した…驚いた…でも…

彼女の…舞園ちゃんの手には…その両手には…私のと色違いの髪飾りが握られていた。

特徴的だから見間違えることもない。これは私がプレゼントした…

コトダマゲット!!【"両手"に握られたネプテューヌの髪飾り】

それと手のひらにキラキラした物がついてる…これも金箔!?

バスタブに浮いていたのと同じだ。

コトダマゲット!!【舞園の両手の金箔】

あれ?舞園ちゃんの左手…人差し指だけ血が付いてる。

左手…あれ、壁に何か…

ネプ「えっ…!?」

【W8□10M】と書かれた赤い文字…

これって…舞園ちゃんが残したの?

もうこれ以上は調べる事はないね…シャワールームから出よう。

キリギリ「ネプテューヌ、見つけたみたいね…シャワールームの血文字。あれはきっとダイイングメッセージよ」

ネプ「血文字なんて初めて見たよ…本当に最後のメッセージだね…」

ネプ「きっと…命そのもので書かれてるんだね…」

キリギリ「…詩人みたいな事を言うのね?」

ネプ「でも、あの血文字って、どういう意味なんだろ…」

ネプ「【W8□10M】って数字とローマ字だよね…全然心当たりがないけど…」

ネプ「□に何か入れれば意味がわかるのかなー?」

キリギリ「あの血文字は彼女の背中で隠れるような場所に残してあった。」

キリギリ「舞園さんがあの体勢のまま、あの場所に字を書いたのだとしたら…」

キリギリ「”手だけを背中の後ろに回した状態”で書いた事になるわね。」

キリギリ「そんな状態で字を書いたら、どんな風になるか…」

ネプ「逆さまになるんだよねー!知ってるよ!」

キリギリ「いえ…そう考えてもこれは…どういう事なのかしら…?」

ネプ「そうだね…逆さまにしてもわかんないよ…」

キリギリ「まだわからない事だらけね」

コトダマゲット!!【ダイイングメッセージ】

なんだかよくわからないけど

私もこの部屋の事は一通り調べたし、他の場所にも行ってみないと。

凶器の刃物があったと思われる場所も調べなきゃいけないし…それに…

舞園ちゃんが持っていたDVD、舞園ちゃんが殺された今、あのDVDの中身は自分で確認するしかないよね

それ以外にもまだまだ捜査する場所はある

他のみんなの意見も聞いてみよう…

桑田と舞園の現場+シャワールームの捜査をしたので行動回数が2減りました。

視点と現場を選んで下さい。行動回数制限8

苗木で
①捜査済み選択不可
②山田の事件現場
③大神の事件現場
④食堂
⑤山田の部屋
⑥桑田の部屋
⑦舞園の部屋
⑧体育館前ルーム

ネプテューヌで
①捜査済み選択不可
②山田の事件現場
③大神の事件現場
④食堂
⑤山田の部屋
⑥桑田の部屋
⑦舞園の部屋
⑧体育館前ルーム



その他→校則を確認する。

裁判に進む→行動消費なし

安価下1

苗木誠で食堂へ
ナエギ「あ、朝日奈さん…大丈夫…?」

アサヒナ「うん!いつまでも落ち込んでちゃ駄目だもん!さくらちゃんを殺した犯人…絶対見つけてやる…!」

気迫というものがピリピリと伝わってきた。当たり前だ、親友が殺されたんだ…!

ナエギ「朝日奈さんは…食堂の調査?」

アサヒナ「ううん、休憩中。現場保全頼まれてるんだけど離れて推理してるんだよ」

ナエギ「そっか…」

アサヒナ「それとなんかこの食堂って落ち着くよね、だからついつい居座っちゃうんだ…」

アサヒナ「舞園ちゃんが殺された昨日の夜もそうだったし…」

ナエギ「そっか、僕は調理場を調べるね」

アサヒナ「うん、行ってらっしゃい!」

調理場
といっても…調べる所少なそうだな…刃物は…あそこの壁か

大小、様々な大きさの包丁が取り揃えられている。でも…

包丁が1本足りないみたいだ。

これって最初からなかったのか?それとも…?

この厨房に詳しい人がいれば話を聞いてみたいところだけど…

コトダマゲット!!【厨房の包丁セット】

他に見るとこもないし一度出よう…


ナエギ「あのさ、朝日奈さんは知らない?調理場の包丁が1本足りないみたいなんだけど」

アサヒナ「え?…あー私も変だと思ってたんだよね。いつの間にか包丁が無くなっててさ」

ナエギ「じゃあ包丁は最初から足りなかった訳じゃないんだ?」

アサヒナ「違うよ、前に見た時にはちゃんと全部揃ってたもん。」

ナエギ「包丁がなくなったのに気付いたのはいつの事?」

アサヒナ「昨日の夜、紅茶を飲もうとして厨房に入った時は確かに包丁は揃ってたよ」

アサヒナ「だけど食堂で紅茶を飲んだ後、その紅茶を片付けようと厨房に入った時には…」

アサヒナ「もうなかったんだ」

ナエギ「あの日の夜は何時頃までいたの?」

アサヒナ「夜10時前、だったかな、さくらちゃんも一緒だったよ。」

ナエギ「じゃあ朝日奈さんが食堂で紅茶を飲んでいる間に包丁は消えちゃったんだね」

アサヒナ「う、うん。多分、そうだね。ごめん持ち出しにその場で気付けば止められたのに」

ナエギ「仕方ないよ…誰も殺人が起こるなんてわからなかったし」

食堂での包丁についてまとめると、朝日奈さんが"食堂にいる間"に包丁は持ち出された事になる。

コトダマゲット!!【朝日奈の証言】

アサヒナ「ねえ、ところでさ、苗木って本当に桑田と舞園ちゃんを殺しちゃったの?」

ナエギ「な、何言ってんだよ!そんな訳ないじゃないか!!」

アサヒナ「本当ね……?」

朝日奈さんがボクをにらむ。

ナエギ「朝日奈さんはボクが殺したって…思ってるの?」

アサヒナ「舞園ちゃんと桑田は苗木の部屋で殺されたんだよね?だとしたらやっぱり…」

アサヒナ「でもね…結局良くわかんないんだよ…苗木にそんな事ができるとも思えないし…」

アサヒナ「さくらちゃんの部屋の”密室”の事もわかんないし…」

もうここに用はないと思う…他の場所へ行こう……

視点と現場を選んで下さい。行動回数制限7

苗木で
①捜査済み選択不可
②山田の事件現場
③大神の事件現場
④捜査済み選択不可
⑤山田の部屋
⑥桑田の部屋
⑦舞園の部屋
⑧体育館前ルーム

ネプテューヌで
①捜査済み選択不可
②山田の事件現場
③大神の事件現場
④捜査済み選択不可
⑤山田の部屋
⑥桑田の部屋
⑦舞園の部屋
⑧体育館前ルーム



その他→校則を確認する。

裁判に進む→行動消費なし

安価下1

ネプテューヌで桑田の部屋

ここが桑田の部屋か…セレスちゃんの部屋と変わらないね

そう言えば桑田は野球選手だったよね…

部屋にそういう個性は見られないけど…

セレスちゃんの部屋も別にギャンブラーらしさはなかったしそういう物なのかな

特に変な所は見当たらないけど…

ここにはこれ以上の手掛かりは無さそうだ。

次はどこに行こう

視点と現場を選んで下さい。行動回数制限6

苗木で
①捜査済み選択不可
②山田の事件現場
③大神の事件現場
④捜査済み選択不可
⑤山田の部屋
⑥捜査済み選択不可
⑦舞園の部屋
⑧体育館前ルーム

ネプテューヌで
①捜査済み選択不可
②山田の事件現場
③大神の事件現場
④捜査済み選択不可
⑤山田の部屋
⑥捜査済み選択不可
⑦舞園の部屋
⑧体育館前ルーム

その他→校則を確認する。



裁判に進む→行動消費なし

安価下1

俺でもいいならネプテューヌで3

ちょっと質問あるんだがゲームオーバーになった時ってやり直し出来る?

>>154
言えない。言わないんじゃなくて言えない、僕がギリギリ言えるのはそこまでだ。

ネプテューヌで大神さくらの個室

フジサキ「あ、ネプテューヌさんも調査に来たんだ」

セレス「あら、奇遇ですわね」

ネプ「うん、何かわかった事はある?」

セレス「…その前に1つ聞きたいことが、ここは密室だったんですよね?」

ネプ「うん、鍵が掛かってたしそうだと思う」

セレス「密室…鍵が掛かっていた事の確認はネプテューヌがしたのですか?」

ネプ「苗木と朝日奈ちゃんも鍵が掛かってることの確認は出来てると思うよ」

セレス「そうですか…。そういえば分かった事、でしたね。大神さんの手に遺書が握られていました」

ネプ「遺書…?」

セレス「ええ・・・でも…これは…」

考えこんでるみたいだね。私も調べるとしよう。

部屋の状況
争った形跡はないね、清掃状況は…されてる方がおかしいんだよねー、セレスちゃんも掃除なんてしてないし私もしないし、学生ならしてる方が珍しいよね。

テープクリーナーに使われた跡はない。

シャワールーム…は関係ないよね、一応見るけど。

うん、何もおかしい所はないね。


遺書…
机の上に置かれている。セレスちゃんが手から取っておいてくれたんだろう。

机の上に置かれたその紙にはしわがついていた。

強く握られていたんだねー・・・。

「我は黒幕の仲間で有り、人を殺す事を命じられていた。
だが我には出来なかった。罪無き人を殺すなど出来ぬ。
我は罪人を殺した。それで我が一族が救われると信じた。
だが我自身の罪を許せぬ、償いになるとは思えぬが我にはこの罪に耐えられぬ。迷惑をかけてしまってすまない」

これは…

さくらちゃんは人を殺してしまったんだ…。

罪無き人を殺すことは出来ぬ、でも罪人を殺したとある。これは…

さくらちゃんは誰を殺したんだろう?桑田?舞園ちゃん?山田?

わからない、わからないけど、モノクマファイルの殺害時刻を思いだすと、彼女が最後に死んでいる。

夜中に誰かを殺してしまい。夜の間中悩んで…朝に自殺……

密室の謎も自殺ならこれで解ける…

でもなんだろう…違和感があるんだ。

この部屋に最初に入った時に感じたもの。

わからない。わからないけど。わからないから…考えるんだ。

コトダマゲット!!【大神さくらの遺書】

死体…
さくらちゃんの死体は遺書を取るために手だけ開かれたみたいで他は事件発生の時と変わらずに保全されていた。

さくらちゃんの手…キラキラした物がついてる…ああ、模擬刀の金箔か、自殺…なら当たり前か。

コトダマゲット!!【大神の手の金箔】

心臓を一突きされたんだよね…

セレス「ネプテューヌもおかしな事に気づきましたか?」

ネプ「へ?」

セレス「…まったく…あなたは現場保全の方が向いているのではなくて…?」

ネプ「え、あ、その…ごめん…」

セレス「これならあなたの先輩の方が役に立ちそうですわね」

行ってしまった…他の現場でも見に行くのかな。

私の先輩…か。”苗木のコマなんとか先輩の方が頼りになる”っぽいけどなあ…

ま、まあ私のぷるるんだって先輩だもんね!

やってみよう!

ナナミ「おいすー。呼んでもらえるとは思ってなかったよ」

ネプ(ぷるるん、モノクマファイルに事件の事は書かれてるよ、後電子生徒手帳のメモ欄に私の手に入れた手掛かりも書いてあるから…お願い!助言を…)

ナナミ「後輩の頼みとあれば頑張るしかないねぇ。ちょっと待ってね」

そういうとぷるるんは手帳とファイルに目線を行ったりきたりさせ…

ナナミ「ネプちゃん、これは他殺だよ」

ネプ(えっ!?なんで!?)

ナナミ「心臓を一突きして自殺するとして、後ろから刺す事が出来る?」

ネプ(あっ…!?)

ナナミ「うーん、でも自殺じゃないとしたら密室の謎が解けないんだよね」

ネプ(鍵にはピッキング防止加工もあるし…)

ナナミ「…部屋に秘密の通路があったりとかは・・」

モノクマ「校内放送です!!失礼な推理してる人がいるみたいですが、”1階に秘密の通路”なんてありませんよ!以上です」

ナナミ「怒られちゃったね、…でも今のでわかった事があるね」

ネプ(今ので何かわかったの!?)

ナナミ「ここが完全に密室だったって事が分かったよ」

ネプ(そ、それは何もわかってないのと同じなんじゃ…)

ナナミ「それと…テープクリーナーを使わせてもらおうかな、不二咲さん」

フジサキ「何?ネプテューヌさん…?」

ナナミ「これ少し使うから後で他の人が来た時に私が使ってたって言っておいて、他の人の推理の邪魔はしたくないしね」

フジサキ「うん、わかったよぉ」

ネプ(なら他の人のを借りてくればいいんじゃ・・・)

ナナミ「これは…大神さんと苗木君のと朝日奈さんのとネプちゃんのかな」

ネプ(あんな一瞬しか部屋に入ってないのに落ちちゃうもんだね)

ナナミ「本当に密室だった事の証明にしかならなかったね、犯人の髪の毛でも落ちてれば良かったんだけど」

ナナミ「もう身体は返すね、次に会う時は学級裁判かな」

私の体と意識がリンクする。

ネプ「ありがと!ぷるるん!」

コトダマゲット!!【大神の部屋に落ちた髪の毛】
コトダマゲット!!【後ろから刺された大神】

部屋を出ようとすると苗木と会った。入れ違いだねー。

ナエギ「あれ、ネプテューヌ。」

ネプ「ああ、苗木だー、捜査は進んでる?」

ナエギ「まだ全然わからない事だらけだよ、ネプテューヌは?」

ネプ「私だけじゃ全然わかんないことだらけだから、ぷるるんに頼ってみたんだけど結局わかんないことが増えただけだよー」

ナエギ「そ、そっか。さっきの失礼な推理ってのはネプテューヌが?」

ネプ「ううん、ぷるるんが秘密の通路があるから密室じゃないーっていう推理を披露しただけ」

ナエギ「そっか。…僕も先輩に頼るべきなのかなぁ・・・」

ネプ「私はちゃんと謎を解きたいから使える手はなんでも使うよー!」

ナエギ「…そうだね。僕も…狛枝君に少しだけ…」

ナエギ「ネプテューヌ、ありがとう。…まだ捜査してない所もあるでしょ。またね」

ネプ「うん!またねー」

さてと、次はどこに行こうかな。

視点と現場を選んで下さい。行動回数制限5

苗木で
①捜査済み選択不可
②山田の事件現場
③捜査済み選択不可
④捜査済み選択不可
⑤山田の部屋
⑥捜査済み選択不可
⑦舞園の部屋
⑧体育館前ルーム

ネプテューヌで
①捜査済み選択不可
②山田の事件現場
③捜査済み選択不可
④捜査済み選択不可
⑤山田の部屋
⑥捜査済み選択不可
⑦舞園の部屋
⑧体育館前ルーム

その他→校則を確認する。



裁判に進む→行動消費なし

安価下1

苗木でトラッシュルームへ

扉を開けてトラッシュルームに入ると、鉄格子のシャッターは開いていた。

鉄格子は縦にとても太い棒が4本、横に細い棒が無数についている厳重なタイプだ。

トガミ「ふんっ、本来ならば掃除当番しか開けられないようだったがな、担当が死んだからとモノクマが開けたぞ」

ナエギ「十神くん…」

トガミ「一応説明はするが自分の目でも確かめておくんだな」

トガミ「山田は掃除当番でこのトラッシュルームの鉄格子は山田にしか開けることは出来なかった。」

トガミ「しかし鉄格子の内側で山田は倒れていた、そして左の耳が無い」

ボクは現場を確認する。

鉄格子のシャッター…隙間からは手がぎりぎり入るけど肘がつっかえちゃうな

この鉄格子は掃除当番が持つ鍵でしか開けることが出来なかった。

つまり、山田君にしか開けることは出来なかった。

いや…スイッチさえ奪ったなら誰でも開けることはできる…もちろん、閉めることも。

外からでも鉄格子の隙間からギリギリ通せるな…大神さんの部屋と違って密室とは言えない…?

鉄格子の内側で殺害して…鉄格子の外に出てスイッチで閉めて…スイッチだけを隙間から入れることが出来る…


鉄格子の内側で首を絞められて死んだ山田君…

死体の側には首から下げる事の出来る少し長いタオルと黄金像

黄金像…?なんでこんなものがここに…

コトダマゲット!!【黄金像】

トガミ「苗木、見てみろこのタオル…少し血が付いている。…耳をちぎった時についたんだろうな」

そういうと十神君はタオルを手に取りその両端を1本の鉄格子に結んだ。

なるほど、こうして結びつけた後に首を入れてシャッターを上げれば、シャッターは上に上がっていき首が絞められる…つまりは…自殺?

トガミ「よっ!」

すーっと上がって行く十神君だったが中腹でまたシャッターのボタンを押し、シャッターを降ろし始めた。

トガミ「鉄格子を見てみろ」

ナエギ「え?」

見てみると結びつけていた鉄格子が曲がっていた。

トガミ「俺の体重でも耐えることが出来ないようだな、負荷を分散させることが出来ればいいのだが」

トガミ「少なくとも鉄格子7,8本分でないと山田の巨体、それも暴れたはずだろうから支えられずに折れてしまうだろう」

ナエギ「3、4本ごと結ぶのは出来ないの?」

トガミ「お前は馬鹿か、タオルの長さが足りなくなる、1本の太さに結び付けても山田の首ではギリギリなのだぞ」

ナエギ「そっか…」

ナエギ「縦の鉄棒に結ぶのは…感覚が遠くて無理だし・・・」

ナエギ「絞殺って可能性はないかな?モノクマファイルによると首を絞められた事による窒息死ってなってるし」

トガミ「俺は一応でも知識はある。これは間違いなく”首吊り”による痕なんだ。」

なるほど…山田君は首吊り。

でも一体どうやって…?

僕は全員を信用したい。でも…疑わなきゃいけない………十神君さえも…

トガミ「信用していないという顔だな」

ナエギ「え!?あ…ごめん…」

トガミ「気にするな。先程ネプテューヌもそう言って朝日奈を連れてくるようだ」

ナエギ「朝日奈さんを?なんで?」

トガミ「あいつの先輩は保健委員だが検死もできるみたいだからな。その先輩も嘘をつくと疑うのならそれでもかまわんが」

ナエギ「ううん。検死の出来る二人の意見が同じなら信用するよ…」

そんな事を話していると。彼女たちは現れ…



ネプ「十神、疑ってごめんねー!」

ナエギ「僕もゴメン」

トガミ「別にいいと言っただろう。とにかく山田は首吊りによって死んだ。以上だ。」

ネプ「朝日奈ちゃんも付きあわせちゃってごめんね」

アサヒナ「いいよー、推理の役に立てたなら私も嬉しいし!」

コトダマゲット!!【山田の死因の詳細は首吊り】

ナエギ「あれ、タオルに金箔もついてるね」

トガミ「黄金像の金でもはがれたのか?」

コトダマゲット!!【鉄格子の強度】
コトダマゲット!!【タオルの長さ】
コトダマゲット!!【タオルについた金箔】

ナエギ「あれ?山田君、何か手に握ってる?」

トガミ「何っ!開いて見せろ」

ナエギ「う、うん…って…わぁあっ!?」

トガミ「これは…耳…か?見てみろ、これは山田の耳だろう」

ナエギ「耳?なんで自分の耳!?なんで!?」

トガミ「知らん、だが自分が自殺するとしたらわざわざ耳をちぎる必要はあるまい」

ナエギ「それって…」

トガミ「山田は誰かに首吊りさせられたのだ、その事実を伝える為に自分の耳をちぎった…のかもしれんな、タオルに血も付着しているな」

コトダマゲット!!【山田の耳】


これくらいかな…次はどこを調べようか…

視点と現場を選んで下さい。行動回数制限4

苗木で
①捜査済み選択不可
②捜査済み選択不可
③捜査済み選択不可
④捜査済み選択不可
⑤山田の部屋
⑥捜査済み選択不可
⑦舞園の部屋
⑧体育館前ルーム

ネプテューヌで
①捜査済み選択不可
②捜査済み選択不可
③捜査済み選択不可
④捜査済み選択不可
⑤山田の部屋
⑥捜査済み選択不可
⑦舞園の部屋
⑧体育館前ルーム

その他→校則を確認する。



裁判に進む→行動消費なし

安価下1

苗木誠で舞園さやかの部屋へ

ここが舞園さんの部屋…僕が1晩泊まった部屋

僕が部屋を変わらなければ死んだのは僕だったのかな。

部屋には舞園さんの個性は見られないな…

シャワールームは…きれいだ

女子のシャワールームを見てきれいなんて言う日が来るなんてね。

”このシャワールームには鍵がかかる”んだよな、”夜時間でも水が出る”し。

男子と待遇が違い過ぎないか?

もう出よう…



ここにはこれ以上の手掛かりは無さそうだ。

次はどこに行こう

視点と現場を選んで下さい。行動回数制限3

苗木で
①捜査済み選択不可
②捜査済み選択不可
③捜査済み選択不可
④捜査済み選択不可
⑤山田の部屋
⑥捜査済み選択不可
⑦捜査済み選択不可
⑧体育館前ルーム

ネプテューヌで
①捜査済み選択不可
②捜査済み選択不可
③捜査済み選択不可
④捜査済み選択不可
⑤山田の部屋
⑥捜査済み選択不可
⑦捜査済み選択不可
⑧体育館前ルーム

その他①校則を確認する。

その他②モノクマを呼ぶ→行動消費なし

裁判に進む→行動消費なし

安価下1

ネプテューヌ視点で山田の部屋へ

ここが山田の部屋か…セレスちゃんの部屋と変わらないね

そう言えば山田は同人作家だったよね…

部屋にそういう個性は見られないけど…

セレスちゃんの部屋も別にギャブラーらしさはなかったしそういう物なのかな

引き出しには何かないかなー。

ネプ「ねぷっ!?こ、これは私にはまだ早いよー><」

ネプ「もうっ!やっぱり男子高校生だとこういうのが好きなんだねぇ…!」

ネプ「ま、まあ中身の確認は苗木とか…十神も男子だから…」

ネプ「うん。この引き出しには何も入ってなかった。私はなーんにも見てなーい。」

ここにはこれ以上の手掛かりは無さそうだ。

次はどこに行こう

視点と現場を選んで下さい。行動回数制限2

苗木で体育館前ルーム

ネプテューヌで体育館前ルーム



その他①校則を確認する。

その他②モノクマを呼ぶ→行動消費なし

裁判に進む→行動消費なし

安価下1

その他②モノクマを呼ぶ

うぷぷ。今の所君達の推理に役立つコトダマは。

【ふたなりモノ】山田の今気になっているコンテンツ

【キレイな部屋】苗木の部屋の状態

【テープクリーナー】苗木の部屋の清掃状況

【部屋の交換】苗木誠と舞園さやかは部屋を交換していた

【持ち出された模擬刀】体育館前ルームから苗木の部屋に置かれた模擬と刀は大神さくらの部屋で見つかった

【舞園から桑田への手紙】今が霧切が持っている

【からっぽのゴミ箱】苗木の部屋のゴミ箱はからっぽだった

【苗木の部屋の清掃状況】髪の毛一本落ちていない。争っていないのか…それとも証拠隠滅に掃除されたのか

【バスタブの金箔】桑田の死体が沈むバスタブの水面に金箔が浮かんでいた

【"両手"に握られたネプテューヌの髪飾り】ネプテューヌが舞園にプレゼントした髪飾りが両手に握られていた

【ダイイングメッセージ】舞園さやかの残したダイイングメッセージ。ネプテューヌいわく舞園の体勢で書くと、文字は逆さまになる

【厨房の包丁セット】持ち出せた人間は限られる

【朝日奈の証言】食堂から包丁を持ち出せた人間に関する証言

【大神さくらの遺書】ネプテューヌと苗木は違和感を覚えた

【大神の手の金箔】自殺なら手に金箔が付くのは当たり前だが、自殺じゃないなら何故…?

【大神の部屋に落ちた髪の毛】この部屋に入った人間の髪の毛

【後ろから刺された大神】自殺だとしたら後ろから刺すのは難しい。ただ完全に他殺と言い切る証拠はない

【黄金像】山田の死体のそばにタオルとともにあった。とても硬い

【山田の死因の詳細は首吊り】十神と罪木の検死の結果である。二人が嘘をついているなら間違いだが2人が共犯する理由はあるのだろうか

【鉄格子の強度】1本で十神の体重を支えきれない。7~8本あれば山田が暴れても耐えられるだろう。

【タオルの長さ】両端を結び、山田の首を通したらもうギチギチ。あまり太いモノには結びつけることはできないだろう。

【タオルについた金箔】タオルに模擬刀の金箔が付着していた。ただ山田本人には金箔はついていない。

【山田の耳】山田の手ににぎられていた耳。山田の顔と一致したため本人のである。


モノクマ「これくらいかな?けっこう手に入れたみたいだけど今のコトダマだけじゃあ…うぷぷ」

モノクマ「僕なら絶対解けないねぇえ!うぷぷ」

モノクマ「コトダマ以外に目を向ければ…まあ稀に解ける人もいるかもしれないね」

モノクマ「ヒントだよ!って言われてるコトダマよりも…もっと考えを広げて考えてないと。」

視点と現場を選んで下さい。行動回数制限2

苗木で体育館前ルーム

ネプテューヌで体育館前ルーム


その他①校則を確認する。



裁判に進む→行動消費なし

安価下1

ネプテューヌで体育館前ルームへ

模擬刀ってここにあった奴だよねー、苗木が持って行ったとは聞いてたけど殺人に使われるなんてね。

黄金像がなくなってる。やっぱり山田の死体の側にあったのはここのかあ。

さくらちゃんと見に来た時にはあったよね。

確かさくらちゃんでも壊せないくらいすごく硬いとか…

誰がもっていたのかより…なんで持って行ったんだろう。

撲殺は無かったよね…?

…?あ、桑田は確か打撲による頭部外傷が致命傷だったっけ。

つまり撲殺…だよね。

何で撲殺したかわかんないけど、もしかしたら黄金像って可能性もあるよね。

あれれ?ていうか、それならなんで水に沈める必要があったんだろう。

撲殺なんだから水に沈めても意味ないよね?ないよね…?

ネプ「あーもう!わかんない!ぷるるーん…!」

私は勢いよく生徒手帳を開きボタンを押す。

ナナミ「だーりぃ…」

ネプ(お願いぷるるーん、カクカクシカジカなんだよ!)

ナナミ「マルマルウマウマー。なになにー。桑田君を水に沈めた理由?」

ネプ(そうなんだよ、もし撲殺なら沈める必要ないでしょ?溺死に見せかけようとしてもモノクマファイルでばれちゃうんだし)

ナナミ「うーん…ネプちゃん、モノクマファイルで死因が分かるっていうのはみんなが知っていた事なのかな?」

ネプ「ねぷー?うん、そうでしょ?今みんなモノクマファイル持ってるし」

ナナミ「ちがうよ~、死んだ人も含めてみんなが知っていたのかってこと~」

ネプ(…?)

ナナミ「まあそれは今は置いといて…」

ネプ(おいといちゃうの!?)

ナナミ「どうやって水を貯めたのかの方が私には気になるなあ」

ナナミ「夜時間は水が出ないってネプちゃんのメモには書いてあるけど」

ネプ(そうだね!でもでもー、女子の部屋は出るよ!)

ナナミ「ネプちゃんの部屋は出るかも知れないけど事件現場は”苗木誠の個室”なんだよねぇ」

ナナミ「水が出るとしたら22時よりも前か朝7時より後じゃないといけない」

ネプ(元から貯めてたか朝に貯めたかって事?)

ナナミ「元から貯めてたかは”私達にはわからない”ねえ…」

ネプ(私が十神と一緒に部屋に行ったときには水が出てたよ!)

ナナミ「…!?それ本当…!?」

ネプ(う、うん。水がジャーーーッ!って出しっぱなしにされてて、十神が止めて、苗木を担いで2人で部屋を出たのを覚えてる)

あ、苗木の部屋のシャワールームを捜査した時の違和感はこれだ。

だしっぱなしだった水が止まっていたこと。

…って、最初に見た時と捜査の時の違いに違和感を覚えただけかあ。

ナナミ「…なるほどね」

ネプ(何かわかったの?)

ナナミ「まだ、全部はまだだけど…私達先輩はね、殺人に直接加担することができないけど、ヒント以上になる答えを教えることもできないの」

ナナミ「桑田君のバスタブに水を貯めた人とその理由もわかった、多分だけど…方法も。…なのに…教えることができない…ごめんね」

ネプ(いいよー、ぷるるんに解けたんなら私にも解けちゃうだろうしね!…ば、馬鹿にしてるんじゃないからね><)

ナナミ「うん、また何かあったら頼ってね」



他には特に見るものはないな…

別の場所を捜査しよう

行動を選んで下さい。回数制限1


その他①校則を確認する。


裁判に進む→行動消費なし


安価下2

生徒達はこの学園内だけで共同生活を行いましょう。共同生活の期限はありません。

夜10時から朝7時までを”夜時間”とします。夜時間は元々立ち入り禁止の場所に加えて食堂が立ち入り禁止になるので注意しましょう。

夜10時から朝7時までの夜時間には”男子の個室の水が出ません”備え付けのシャワー、トイレ、苗木誠君の風呂の蛇口、それら全てから水が出ません。トイレは廊下の突き当たりにありますのでご容赦ください。

就寝は寄宿舎エリアに設けられた個室でのみ可能です。他の部屋での故意の就寝は居眠りとみなし罰します。

希望ヶ峰学園について調べるのは自由です。特に行動に制限は課せられません。

仲間の誰かを殺した人は”卒業”となりますが、自分が犯人だと他の生徒にいられてはいけません。

死体が犯人以外の3人に発見された場合、死体発見アナウンスでみなさんにお知らせいたします。

学園長ことモノクマへの暴力を禁じます。監視カメラの破壊を禁じます。

「キーン、コーン…カーン、コーン」

モノクマ「えー、ボクも待ち疲れたんで…そろそろ始めちゃいますか?」

モノクマ「お待ちかねの…学級裁判をっ!!」

モノクマ「ではでは、集合場所を指定します!」

モノクマ「学校エリア1階にある赤い扉にお入りください」

モノクマ「うぷぷ、じゃあ後でね~!!」

ナエギ「学校エリアの…赤い扉…そこに行けばいいんだな…」


赤い扉前
ネプ「せっかくだから私はこの赤い扉を選ぶよー!!」

キリギリ「赤しかないじゃない」

ネプ「へ?マジレス??」

ナエギ「伝わらないと思うよ…」

追いかけるように僕も中に入った。

赤い扉の中 エレベーター前

イシマル「苗木くん!遅かったじゃないか!みんな待ってたんだぞ!!」

フカワ「フン…怯えてたんでしょ…」

疑われてるのかな…だけどボクが犯人じゃないって事はボク自身がよく知っている。

暴くんだ…ボクが…犯人を・・・

モノクマ「うぷぷ…みんな揃いましたね?それでは…」

モノクマ「正面に見えるエレベーターにお乗りください。そいつがオマエラを裁判場まで連れてってくれるよ。」

モノクマ「オマエラの…運命を決める裁判場にね……」

このエレベーターに乗り込めばいいんだな…

セレス「では行きますわ」

トガミ「そうだな」

キリギリ「早くしなさい」

みんながぞろぞろと乗り込む

ボクは緊張に震える足をエレベーターへと向けた。

1歩1歩進むごとに心臓の鼓動も徐々にその速度を上げて行く。

すでに全員が乗り込んだエレベーター…

最後のボクが乗り込んだところで…扉は閉じ…動き始めた。

ゴウンゴウンと耳障りな音を響かせながらエレベーターは下へと下がって行く。

裁判場

モノクマ「にょほほ!やっと来たね!」

モノクマ「どう、これっていかにも裁判場って感じじゃない?」

モノクマ「じゃあオマエラは自分の名前が書かれた席に着いてくださいな。」

モノクマ「ハリーアップ、ハリーアップ!!」

モノクマに言われるまま、ボクらは指定された席へと向かった。

一同が円状に陣取るように配置された席…

みんなの顔がぐるりと見回せるようになっている。

互いの緊張感が互いへと飛び火し…

その場の空気は一気に重苦しいものへと変化していった。

そして幕は開く

命がけの裁判…

命がけの騙し合い…

命がけの裏切り…

命がけの謎解き…命がけの言い訳…命がけの信頼…



命がけの…学級裁判……

モノクマ「まずは、学級裁判の簡単な説明から始めましょう!学級裁判の結果はオマエラの投票により決定されます」

モノクマ「正しいクロを指摘出来ればクロだけがおしおき。だけど…もし間違った人物をクロとした場合は…」

モノクマ「クロ以外の全員がおしおきされ、みんなを欺いたクロだけが晴れて卒業となりまーす!」

ナエギ「本当に…この中に犯人がいるんだよな?」

モノクマ「当然です」

イシマル「よし、みんなで目を閉じよう!そして犯人は挙手したまえ!」

オオワダ「アホか、挙げる訳ねーだろ…」

キリギリ「ちょっといい?議論の前に聞いておきたいんだけど…遺影があるのはどうしてなの…?」

モノクマ「死んだからって仲間外れにするのはかわいそうでしょ?友情は生死を飛び越えるんだよ!」

モノクマ「前置きはこれぐらいにして、そろそろ始めよっか!」

モノクマ「まずは最初の事件からだね!じゃあ、議論を開始してくださーい!!」

始まる…犯人を決める為の議論が……

アサヒナ「は、話合えっていっても何を話していいのか」

キリギリ「とりあえず事件が多すぎるわ、死亡時刻順に議論していきましょう」

イシマル「ならば、断言しよう!最初に殺されたのは桑田くんだ!」

ハガクレ「…そんなん、わかってんべ」

トガミ「最初の殺人が起きたのは苗木の部屋だったな」

ナエギ「う、うん、部屋を交換していたから…舞園さんがいた僕の部屋だ」

アサヒナ「そのシャワールームだったよね…」

フジサキ「きっと、桑田君はシャワールームにいる所をいきなり襲われて…」

フジサキ「殺されちゃったんだね…」

アサヒナ「まず苗木の部屋にどうやって入ったんだろう?」

キリギリ「それについて言っておきたい事があるのだけれど」

ネプ「舞園ちゃんのメモの事だね…」

キリギリ「苗木君にとっては考えたくない可能性でしょうけど…これを見てもらえるかしら?」

そう言うと霧切さんは黒く塗られた小さなメモ用紙を…うっすらと文字が書いてある…?

”2人きりで話したい事があります。5分後に私の部屋に来てください。部屋を間違えないように、ちゃんと部屋のネームプレートを確認してくださいね”

ナエギ「なんだ…これ…」

キリギリ「ある場所に置いてあったメモ帳の1番上のページを鉛筆でこすってみたら、こんな字が浮かび上がったわ…」

アサヒナ「あ、ドラマで見た事あるよ!」

アサヒナ「メモ帳の下のページに残された筆圧を鉛筆でこすって浮かび上がらせるんだよね!」

アサヒナ「それを見た時思ったもん!メモに字を書く時はメモ帳を破った後で書かないとって!」

キリギリ「古い手法だけど、意外と古典も役に立つものね…」

キリギリ「ちなみに、このメモ帳が置いてあったのは苗木君のデスクの上よ。そうよね、ネプテューヌ?」

ネプ「う、うん」

ナエギ「え…?」

キリギリ「つまり、このメモを事件前に残せたのは苗木君の部屋に入った事のある人物だけ…」

トガミ「部屋に入った事が確認できているのは、部屋の持ち主である苗木か…昨晩だけ部屋を交換していたという舞園…」

キリギリ「…苗木君、これはあなたが書いた物かしら?」

ナエギ「い、いや…違うけど…」

キリギリ「…そうでしょうね。このメモには”舞園”と読めるサインも書いてあったみたいだし…」

じゃあそのメモって…舞園さんが書いた…?

ナエギ「で、でも、どうして彼女がそんなメモを?」

キリギリ「彼女は桑田君を呼び出そうとしていた。そこでこのメモを使ったんじゃないかしら…」

キリギリ「このメモを部屋のドアの隙間から入れる事でこっそり呼び出そうとしたのよ。」

オオワダ「超高校級のアイドルにそんな風に誘われたならイチコロだろうな…」

セレス「…ですが、そのメモで本当に呼び出せたんでしょうか?」

フジサキ「え?どういうこと?」

セレス「うふ…聞いていただけますか?ではお話しして差し上げましょう」

セレス「舞園さんと苗木君は部屋を交換していたのですよね?」

セレス「ですがそのメモの呼び出し先には私の部屋とありますわよ。」

フジサキ「そっか、そのメモで呼び出されたら」

フジサキ「桑田君は舞園さんの部屋に行っちゃうんだ!」

セレス「苗木君がいた舞園さんの部屋にです」

セレス「つまり呼び出されたとしても、舞園さんの所へは行けないという事になるますわ」ドヤア

オオワダ「なあるほど…確かにそうかもしれねえな…」


どうして桑田は舞園の所へたどり着く事ができた?

ヒント:ネームプレートが~

安価下1




3時頃出かけるからそれまでは投下する。

正解!!

ナエギ「ボクの部屋と舞園さんの部屋はネームプレートが交換されてたんだよ」

セレス「ネームプレートが…?」

ネプ「私達が夜中に直したから朝には証拠として残ってなかったんだけどね」

セレス「そうでしたわ…」

キリギリ「ネームプレートは部屋の交換と同じように交換されていた。」

キリギリ「そのせいで苗木君がいた舞園さんの部屋は”苗木誠”のネームプレートになり…」

キリギリ「舞園さんがいた苗木君の部屋は”舞園さやか”のネームプレートになっていたのよ。」

トガミ「つまり”舞園さやか”のネームプレートの部屋には本当に舞園がいたという事だ…」

フジサキ「じゃあ、そのメモの通りに行動しても、舞園さんがいる苗木君の部屋には行けたんだね…」

キリギリ「しかも2人の部屋は隣同士…ネームプレートを入れ替えるにはうってつけだった…」

キリギリ「じゃあそれをやったのは誰なのかしらね。もちろん苗木君じゃないのよね?」

ナエギ「う、うん……」

オオワダ「そ、そんじゃ…誰がやったっつーんだよ…」

この時点でのネームプレートの交換が可能だった人物…それは、あの人しかいない…

ボク以外に部屋の交換の事を知っていた…あの人

選択肢

①苗木誠
②舞園さやか
③モノクマ

安価下1

正解!!

ナエギ「そもそも、この時点だと部屋の交換を知ってたのは黒幕を除くと”ボクと舞園さん”だけなんだ…」

ナエギ「だからネームプレートの交換が出来たのは…ボク以外には舞園さんしかいないはずだよ」

キリギリ「その事は彼女が残したメモの文面からも推測出来るわね…」

キリギリ「彼女は呼び出した人物に対して、部屋のネームプレートを確認しろと言っている」

キリギリ「ネームプレートの入れ替えを知っていなければ書けない言葉よ…」

フジサキ「でも、どうして舞園さんはネームプレートの交換なんかをしたの…?」

キリギリ「”苗木君との部屋の交換”を隠した上で自分のいる部屋に人を呼びたかったからよ…」

ナエギ「…え?」

アサヒナ「部屋の交換を隠した上で人を呼ぶって…そんな事してなんの意味があんの!?」

キリギリ「それについて知る為には…」

キリギリ「彼女が桑田君を部屋に招き入れた後…そこで何が起きたのかを知る必要があるわ」

キリギリ「答えはそこにあるはずだから…」

イシマル「その後に起きた事か…おそらく…」

イシマル「舞園くんに呼び出された桑田君が…そこで彼女に襲い掛かり……」

イシマル「なんとっ、犯人が判明してしまったぞ!!桑田君が犯人なのだ!」

オオワダ「桑田も殺されてるじゃねぇか…」

セレス「相打ちの可能性もありますわよね?」

アサヒナ「とりあえず、どんな事があったのかをハッキリさせようよ!?」

トガミ「そう言えば、バスタブに金箔が浮いていたな」

オオワダ「そういや…あれってなんなんだ?」

ナエギ「舞園さんに勧められて…ボクが護身用に持って帰ってきた模擬刀の金箔だと思うけど…」

アサヒナ「さくらちゃんを殺した凶器だね…!」

トガミ「だとすると模擬刀は桑田を殴る事と大神を殺す事の2つの事件に関わっているというわけか。」

キリギリ「今は順番に事件に触れて行きましょう、解くべき謎が多すぎて混乱してしまうわ」

ネプ「事件の時刻的にとりあえずは桑田の話だね」

キリギリ「バスタブに浮いていた金箔は桑田君に付いた物だと思うの、そう考えるとこの時点ではまだ模擬刀はこの部屋にあったのよ」

キリギリ「おそらくだけど桑田君を呼び出した舞園さんが模擬刀で気絶させたんでしょうね」

フカワ「なんでそんな事がわかるのよ」

キリギリ「部屋がきれいだったでしょ?争う事もないままに気絶でもさせられたと考えるのが無難だわ」

キリギリ「争った形跡がない以上は抵抗する間もなく意識を失った可能性が高いわ、それに彼女の…舞園さんの手には金箔が付いていたわ。」

キリギリ「呼び出して桑田君に攻撃することに成功したんでしょう」

フジサキ「…そ、それでバスタブに水を貯めて溺死させたって事…?」

セレス「いえ、それはあり得ませんわ」

フジサキ「ど、どうしてぇ…?」

ナエギ「ボクの部屋は…夜時間に水は出ないんだ、ほら、男子のシャワールームは夜時間に水が出ないってアナウンスがあったでしょ?」

ナエギ「あれはシャワールーム内のトイレも洗面所も、もちろんバスタブにも水が出ないんだよ」

キリギリ「そもそも水が出るなら桑田君を殴ったであろう舞園さんの手に金箔が付いていたのも納得がいかないの」

オオワダ「洗いながしゃいいんだもんな」

ネプ「そもそも桑田の死因ってなんだったっけ?」

ナエギ「死因は打撲による頭部外傷だよ、モノクマファイルにもそう書いてあるよ」

トガミ「そうなるとどうやって、ということもだが何故水を張ったのかがわからんな」

みんなうーんという仕草とともにだまりこんでしまう。


キリギリ「……死んだ人間と気絶した人間って…区別がつくかしら…?」

トガミ「何を当たり前な事を聞く、つくに決まっているだろう」

ネプ「待ってまって!普通は見分けつかないよ!」

キリギリ「だとすると…水を張った理由は…そうね、知らなかったことが多かったから、でしょうね」

キリギリ「仮定の話をするけど。水を張ったのは2つの目的があった、1つは殺すということ。」

キリギリ「もう一つはそうね、失敗したみたいだけどアリバイに関係しているわ、水を張った時間について考えてみましょう」

水を張った時間…?桑田君を気絶させて、縛ってバスタブに入れて、蛇口をひねって…水を…水…?

ナエギ「そうだよ!僕の部屋は夜時間に水が出ないんだ!」

キリギリ「そう、それはさっきも言ったわね、なら犯人はどうやって水を張ったのかしら。」

僕が頭を悩ませる。みんなも答えが出ないのだろう。黙っている。

キリギリ「殺す為じゃなくてアリバイが欲しかった。これを考えるのよ」

キリギリ「そうね、だらしなければいずれやっていたかもしれない行動かしら?ふふ」

犯人がどうやって水を張ったか、それは僕が舞園さんと桑田君の死体を発見した時と捜査した時の違いにあるはずだ。

ナエギ「犯人が水をどうやって張ったかは”○○”んだね!」

①夜時間の内に蛇口をひねっておいた。
②食堂から水のペットボトルをはこんだ。
③食堂から氷を運んできて朝までに解けた。

安価指定忘れ。

安価下1

正解!!

ナエギ「犯人が水をどうやって張ったかは、夜時間のうちに蛇口をひねっておいたんだね!」

トガミ「…なるほど、夜の間は水が出ないが…朝になれば水が出て確かに水を張れる、だがそれになんの意味がある?」

キリギリ「勘違いよ」

ネプ「勘違い?」

キリギリ「さっきネプテューヌも言っていたように気絶と死んでいるかの区別が普通はつかないの。」

キリギリ「だから犯人は桑田君が気絶しただけと勘違いして溺死させようとしたのよ」

キリギリ「溺死を選んだ理由は…アリバイ……だと思うわ」

アサヒナ「アリバイ?」

キリギリ「この溺死の策が成功していた場合を考えてみて」

ナエギ「桑田君が気絶していて…朝、水が出て、バスタブに水が貯まりだす。」

キリギリ「そう、その水が貯まる時間にあるイベントがあるわよね?」

トガミ「…そうか!朝食会か、その時間にアリバイを作ってしまえば疑われないということか」

キリギリ「そう、もし7時にその犯人が食堂にいたとしたら、その犯人を疑わない」

ネプ「それに…部屋は苗木の部屋だし…」

ナエギ「僕が犯人だと思われる…ってことだね…」

キリギリ「そう、もし桑田君が気絶していて、朝7時に計画通りに溺死していたら誰もが苗木君を犯人だと思ってしまう。」



ネームプレートを入れ替える事が出来た人…

桑田君を呼び出した人…

そして今、僕が考えてしまったのは…彼女の演技力なら…みんなを騙せただろうという事…

そうか…君なんだ…なんでだよ…!なんでこんなことを…!



桑田を殺した犯人を指名しろ!

安価下1

正解!!

セレス「気絶じゃなく、運悪く殺してしまったから失敗した計画…」

ネプ「モノクマファイルが配られなければ死因を自分達で判断しなきゃいけないから私達は溺死だと思っていただろうし、知らない事が多すぎたんだね…」

アサヒナ「一応検死できるけど信用されるかは別だしね…」

トガミ「舞園か…恐ろしい奴だ。成功していたらきっと解けなかっただろうな」

ナエギ「……………」

キリギリ「まとめるわ、桑田君は舞園さんに一撃くらわされて死んでしまった。」

キリギリ「ただ死んだ桑田くんを気絶しただけと勘違いし、溺死に見せかければ自分にもアリバイが作れると思った」

キリギリ「今回はモノクマファイルに死因が書かれていたことによって、それと本当に死んでしまっていたことで失敗してしまった。

声が出ない。みんなも下を向いているだろう。

キリギリ「今は落ち込むよりも生き抜くことを考えて、間違えたら…みんな死ぬのよ」

トガミ「桑田があの部屋にいた理由とどうやって死んだかは概ねわかったな、では次だ。何故同じ場所で舞園は死んでいたのか、だ」

セレス「舞園さんは桑田君を殺した後に何かがあったんですわね」

キリギリ「何があったのかしらね?」

何があったのか…

今ある情報だと、あの二人が次に行動している。

桑田君が死んだ時間。

舞園さんの死んだ時間。

その間にあった出来事。

それは…

0時頃にあった出来事を提示せよ

ヒント:ネームプレート

安価下1

正解!!

苗木「時間的に…セレスさんとネプテューヌがネームプレートを直してから舞園さんは死んでるんだ…」

アサヒナ「それって…えっと…どういうこと?」

キリギリ「またネームプレートが入れ替わったのよ。さっきまでは中にいる人物とネームプレートは一致していたけど…」

キリギリ「このタイミングでまた中にいる人物とネームプレートは入れ替わってしまったの」

ナエギ「それって・・・」

トガミ「舞園を殺した犯人はもともと苗木の部屋を訪れるつもりだったという訳だ」

ナエギ「そんなっ!」

トガミ「だが苗木の部屋を訪れたら舞園がいた、犯人はもともと殺すつもりだったのかは知らんが包丁で刺し殺したという訳だ」

オオワダ「包丁…?」

キリギリ「そこの説明も必要みたいね」

ナエギ「…厨房にあった包丁が、事件後に1本だけなくなってたんだ。」

ナエギ「それは舞園さんの腹部で見つかったんだ」

イシマル「その包丁が凶器になったという事だな」

オオワダ「あぁ…確かにそうかもしんねーな。あの女の腹に刺さってた刃物・・・」

オオワダ「よく見ると包丁だな…」

キリギリ「犯人は苗木君の部屋と間違えて舞園さんの部屋へ行き、包丁で刺し殺した」

トガミ「…もし舞園が桑田を殺し、すぐに証拠隠滅にでも入っていたら鍵の閉め忘れもあり得るだろうな」

アサヒナ「いきなり襲われた桑田が閉めるとは思えないしね…」

キリギリ「そうでしょうね、殺人を犯して冷静でいられるモノではないわ、おそらく舞園さんは鍵を閉め忘れていた」

キリギリ「そこにやって来た犯人はドアを開けてしまったんでしょうね、そこで彼女に何かを感じて…」

セレス「衝動的に殺してしまった…と。訪れた部屋に想像していた人と違う人物がいたら…悪い想像をしてしまいますわね」

フカワ「昨日は…変なDVDも見せられたし…その状況なら…何かあったと思うわね…」

セレス「ですがこの場合、包丁を持っていた人物が犯人という事になりますわね」

キリギリ「いえ、そうでもないかもしれないわよ?」

アサヒナ「あ、私昨日の夜は食堂にいたよ」

ナエギ「包丁は朝日奈さんが食堂にいる間になくなったんだよね?」

アサヒナ「うん…そうだよ…」

ナエギ「包丁は朝日奈さんが食堂にいる間になくなった。その間って誰か来たりした?」

フカワ「どうせそこの水泳バカが持ってったんでしょ」

アサヒナ「私じゃないよっ!」

セレス「それを証明する人物はいるのですか?」

アサヒナ「い、今は…もういないよ…」

アサヒナ「昨日の夜、食堂で紅茶を飲んでた時、私はずっとさくらちゃんと一緒だったんだよ…」

フカワ「…念のために聞いとくけど、さくらちゃんって…」

ネプ「大神さくらちゃんだねー。おおが…み…さくら…はっ!?」

キリギリ「どうかしたの?」

ネプ「…ううん、なんでもないっ!」

ハガクレ「じゃあ朝日奈っちとオーガのどっちかが持って行ったんじゃねーのか?」

アサヒナ「ううん、それはないよ。あ、でも…証明は出来ないや…」

セレス「仮に食堂にいたあなた方でもないとなると、もう他の可能性は…」

アサヒナ「実はね…私達が食堂にいる間、他にも1人だけ食堂に来た人がいるんだ…」

トガミ「なぜ、それを先に言わん」

アサヒナ「だって…もう、ここにはいない人だから…」

ここにはいない人?それって…もしかして…

アサヒナ「舞園さやかちゃん…食堂に来たのは…殺された彼女だよ」

ナエギ「じゃあ、包丁を持ち出したのも…舞園さん?」

アサヒナ「そうとしか考えられないよ…」

アサヒナ「それにね、今になって思えば言動も少し変だったかも」

アサヒナ「食堂に来るなり私達の方見向きもしないで厨房に入って行ってさ」

アサヒナ「水を飲みに来ただけだって言ってたけど、多分その時に…」

イシマル「では、包丁を持ち出したのは被害者である舞園くん自身だったのか!」

ナエギ「きっと…護身用にしようと…」

トガミ「すでに桑田殺しは舞園が犯人だとここにいる誰もが思っている、下手な擁護で議論を妨げるな」

トガミ「つまり、舞園は自分で持ち出した包丁を犯人に奪われ、それで殺されたんだな?」

トガミ「だが部屋に入れた理由が鍵の閉め忘れだとすると誰にでも犯行が可能だ…」

キリギリ「なら別の面から考えましょう」

ナエギ「別の面…?」

キリギリ「舞園さんの死体には異質な点が見られたわ、それを検証していきましょう」

トガミ「まずはあれだな、舞園が握っていた髪飾りだ」

ネプ「それは私がプレゼントしたやつだよー!」

トガミ「舞園はこれを両手で握っていた。これそのもので犯人を示しているんじゃないのか?」

ネプ「残念だけど私にはセレスちゃんと同じ部屋で寝てるっていう鉄壁のアリバイがあるんだなーこれが!」

トガミ「なっ…!?」

セレス「断言しますわ、昨日の晩は私の隣で寝ていましたわ、部屋を出たならさすがに気づきますわ」

セレス「いつものように寝相が悪かったのを覚えていますわ」

ネプ「ひどー!セレスちゃんがその無駄なウィッグつけてるから避けて寝たらああいう体勢になっちゃうんだよーっ!」

キリギリ「髪飾りが何なのかはわからないけれど、犯人を示す手掛かりならダイイングメッセージを残してるみたいだしそこから考えましょう」

ナエギ「ダイイングメッセージ…【W8□10M】のことだよね」

セレス「その前に聞いておきたいのですが…そもそも、その血文字は本当に舞園さんが書いたものなのですか?」

あれを書いたのは舞園さんで間違いないはずだ。

その根拠だってあるんだし…

証拠を提示しろ!

①左手の人差し指
②腹部の致命傷
③右手の手首

安価下1

タイトルに安価って入れてないと大体こうなるものだね

正解!!

ナエギ「舞園さんの左手の人差し指が血で汚れてた理由…きっとその指で血文字を書いたからだよ」

アサヒナ「舞園ちゃんが書いたのは、いいとしてもさぁ…その【W8□10M】って、どんな意味なの?

オオワダ「数字とアルファベットの事なら、その女が詳しいんじゃねーのか?プログラマー…なんだろ?」

フジサキ「それが…全然なんだよね…どうやっても、この文字列に意味を見い出せなくて…」

キリギリ「彼女は壁にもたれかかった体勢で背後の壁にメッセージを書いた…」

キリギリ「おそらく、手だけを背中の後ろに回した”後ろ手の状態”でメッセージを書いたんでしょうね。」

キリギリ「そんな体勢で書いてしまったせいで…正面から見ると180度ひっくり返った形になってしまったのよ…」

キリギリ「実際に自分で試してみるといいわ。その状態で書くと、字が反転してしまうはずだから。」

イシマル「だ、だがひっくり返しても【W01□8M】にしかならんぞ!」

キリギリ「私にもわからないのよ…」

ナエギ「キリギリさんでも…!?」

トガミ「ダイイングメッセージは解けなければ意味がない…舞園は解いてもらえると思い書いたと思うが…」

アサヒナ「あ、だからネプテューヌの髪飾りを握ってたんじゃない!?」

ネプ「私の…」

アサヒナ「きっとそうだよ!きっとネプテューヌなら解けると思って、両手で髪飾りを握って伝えようとしたんだよ!」

ナエギ「ネプテューヌ…僕も一緒に考えるから…頑張って考えよう!」

舞園ちゃんは私なら解けると思って私の髪飾りを”両手”で握った。

私と舞園ちゃんの今までの会話の中にそのヒントはあるはずなんだ。

そして…その答えは…


ダイイングメッセージの答えは?
ヒント:なし






出かけるんで4時過ぎには戻る。

戻るまでに正解出てればそれで進める。出てなければヒント投下する。

トガミ「ネプテューヌ…どうした。何も思いつかないか…」

キリギリ「なんでもいいのよ、ささいな事でもいいの」

舞園ちゃんは私なら解けると思って私の髪飾りを両手で握った。

私と舞園ちゃんの今までの会話の中にそのヒントはあるはずなんだ。

そして…その答えは…なんだろう。

私の髪飾りを両手で握っていた。

私の髪飾りを右手と左手でそれぞれ1個ずつ握っていた…

なんで片手で2個を握らなかったんだろう。握るのは1個じゃだめだったのかな。

私に「解いて。」と意思表明するだけならわざわざ【両手にわけた理由】が無い。

両手で…

左手と右手で…

ネプ(ダイイングメッセージ…W01□8M)

ネプ(わざわざ両手で握られた私の髪飾り)

ネプ「ああ…そういうことかぁ・・・」

ネプテューヌ「ダブリュー、ゼロ、イチ、シカク、ハチ、エム」

ネプ「マル、シカク…」

ネプ「舞園ちゃんがさ…PSコントローラーが好きだって話をしてたんだ」

トガミ「なんの話だ」

ネプ「PSコントローラーが好きなんだって、私はコントローラーならなんでも好きだけどね」

キリギリ「それが今、関係あるの…?」

ネプ「大有りだよ、そこでね、星とハートも好きだって言ってたの」

ナエギ「…そういえばそんなことを僕も話したよ」

ネプ「苗木も舞園ちゃんとこういう話をしたんだね。…他に何か言ってた?」

ナエギ「なんだったかな…最近のPSコントローラーはあまり好きじゃないとか…言ってたと思う」

ネプ「そっか、だったら私には解けたよ。きっとね、最近のPSコントローラーについてるあのボタンが好きじゃないんだと思う。」

ネプ「苗木にはわかる?PS1と2のコントローラーにはなくて、最近のPS3とPS4についてるあのボタン」

PS3や4のコントローラーにはあってPS2コントローラーにないボタン…?

発言せよ!!

①PSボタン
②Aボタン
③Bボタン

安価下1

本人が訂正したから1で良いのかな
①正解!!

ナエギ「PSボタンだね!」

フジサキ「PSボタンは分かるけど、どうしてそれを嫌うの…?」

ネプ「○、×、△、□、そして十字キー。これって全部さ共通点があるんだよね」

キリギリ「共通点…?」

トガミ「早く答えを言え…!」

ネプ「○、×、△、□、十字キー、そして舞園ちゃんの残した、W、0、1、□、8、M、全部に共通点があるの」

ネプ「その共通点に気づくと…犯人が誰かわかっちゃったよ」

キリギリ「共通点…?それって…」

ネプ「メッセージだって考えちゃったから難しくなったんだよ、形だけを見るの。」

トガミ「形だけ…。ふん、なぞなぞか何かか?暗号なら解けるがそういうのは専門外だ。」

ナエギ(メッセージとして見るのではなく、形として見る…)

ナエギ(そしてもう一つ…PSボタンを嫌っていたという事…)

ナエギ(違い…)

ナエギ(○、×、△、□、+、W、0、1、□、8、M、全部に共通点があって…"PS"にはない…)

そうか…もしかして…!

共通点を答えろ!!

①全て点対称
②全て割引対象
③全て左右対称

安価下1

ナエギ「そうか!!全て点対象なんだね!!」

トガミ「……。何を言っている」

トガミ「MとWは点対称ではない。」

キリギリ「中心から180度回転させても同じ形になる。それが点対称よ」

キリギリ「他のは全て点対称だけど…MはWにWはMになってしまうから点対称ではないわね」

フカワ「ま、真面目にやりなさいよ…!」

①不正解!!



ナエギ(○、×、△、□、+、W、0、1、□、8、M、全部に共通点があって…"PS"にはない…)

そうか…!

共通点を答えろ!!

①全て点対称
②全て割引対象
③全て左右対称

安価下1

正解!!

ナエギ「そうか…全部左右対称なんだよ!」

ネプ「そう、全部左右対称で…PSボタンは…ボタンそのものは丸いけどマークが変なマークしてるから左右対称って言えないんだと思う」

オオワダ「左右対称って…上手くいえねぇがあれだよな!」

キリギリ「ある一点で折り返した時に左右がピッタリと重なるモノよ、なるほど。」

フジサキ「たしかにPSボタンのあのマークは左右対称じゃないねぇ…」

キリギリ「両手で髪飾りを握っていたのは、右と左に分けて持つことで左右を意識させようとしたんでしょうね」

イシマル「……えーと…それだけか…?」

トガミ「それだけで何を伝えたかったというんだ」

アサヒナ「左右対称なのはわかったけど、これだけじゃさっぱりだよー」

オオワダ「おいおい、これで何がわかるんだよ」

セレス「左右対称だった、というだけでなんにもわかりませんわね」

ネプ「ううん。これだけ、これだけで…犯人がわかるんだよ」

ネプ「…きっと苗木ならわかると思うんだ。苗木にも関係があることだから。」

ネプ「苗木、ここまで言えばわかるよね?」



犯人を指名しろ!!


安価下1





寝るので起きるまでに正解出てればそれで進めます。

安価いらないですね。少し寝ます。

起きるまでに正解出てればそれで進めます。

山田一二三 正解!!


ナエギ「そう、名前が左右対称の人物…それは、山田一二三君、舞園さんを殺したのは…彼だ」

僕にも関係があるって、きっと苗字だけなら僕も左右対称だからか。

アサヒナ「でも山田ももう…」

キリギリ「そうね、でもこれでハッキリしたわね、これは連続殺人事件じゃないわ、不連続殺人事件なのよ」

1人の犯人が連続してみんなを殺したのではなく…

一つ一つの事件に別々の犯人がいるってこと…?

キリギリ「舞園さんは山田君に襲われ、腹部を刺されて亡くなった。その死の間際にダイイングメッセージを残した」

トガミ「苗木の部屋の異常なテープクリーナーの減りは、おそらく山田も部屋の証拠隠滅をしたからだろうな」

ナエギ「2回も掃除に使われれば…確かにね…」

アサヒナ「でもどうして山田は苗木の部屋に行ったんだろうね」

フジサキ「そうだよね。山田くんには苗木くんの部屋に行った理由がないよねえ?」

トガミ「包丁は山田が用意したものではないし、突発的な犯行だっただろう、苗木を殺しに行こうとしたわけでもあるまい」

キリギリ「そうね、桑田君は舞園さんに呼び出されて、舞園さんは苗木君に代わってもらって苗木君の部屋に行った。」

キリギリ「でも山田君には理由がない…ねぇ、山田君が苗木君の部屋に行った理由ってなんだったのかしら?」

トガミ「苗木、山田が舞園のいる部屋…つまりはお前の部屋を訪れた理由は…何か思い当たる節はあるか?」

ナエギ「それは…」

山田君がボクの部屋を訪れた理由…それって…


コトダマ不足
ノーヒント

安価忘れてました。

安価下1

不正解!!

ナエギ「駄目だ…なんにもおもいつかないよ…」

トガミ「山田と特別仲が良かったやつはいないのか」

セレス「この状況で心から仲良くなんて無理ですわね。できていた人物なんて朝日奈さんと大神さんくらいですわ」

キリギリ「こんな閉鎖的でよくわからない空間で仲良くなんて普通は無理なのよ…」

キリギリ「だからこそ…普段の何気ない会話の中から相手を知る必要があるのよ…」

ナエギ「何気ない…会話…」

そんなに話した覚えはないけど…それでも他の人に比べれば話をした方だ。”これから”だっていっぱい話をしたかった…

山田君はどうして僕の部屋に来ようとしたのか…

僕が山田君と話した中に…何か………何も…?

何もなかった…から…



安価下1

キリギリ「…何も…思いつかないみたいね」

ナエギ「………」

トガミ「…ッチ!!」

フカワ「なんなのよぉ~…!」

駄目だ…みんな暗くなってしまった…

でも僕には何も…

セレス「少し顔色が悪いですわね」

キリギリ「あなただけに考えさせてしまってごめんなさい。少し休むといいわ、私達で議論を続けるから」

ナエギ「…ごめん」

ここは私の出番かなー。

っていっても何も思いつかないんだけどね。

まあ苗木も体力の限界みたいだし、頑張るかなー。

山田と苗木が話をしていた印象ってあんまりないなあ。

私も話をしたけど、そんなには話してないしなあ。

私はゲームと漫画ならゲーム派だしね、うーん。

そもそも誰が誰と話をしていたかー、なんて、”普通”は当事者以外覚えないよね。

苗木と山田って”いつ話”をしてたんだろう、話す機会は結構あっただろうけど…

”そもそも話をしていたのかな…?”

うーんうーん。私じゃダメみたいだねー。


私の元気よー!苗木に届けー!


ナエギ(あれ、少しだけ元気が出た…な。もう少しだけ考えてみよう)

山田君はどうして僕の部屋に来ようとしたのか…

僕が山田君と話した中に…何か………何も…?

”何も話してなかった”…から…


安価下1

>>84より
>ヤマダ「苗木誠殿、ボクは昨日夢を見ましてな、ドラゴソボールって知ってますかね?」

>ナエギ「うん、知ってるよ、でもよく夢なんて見れたね、僕は緊張しちゃってね…」

>ヤマダ「緊張した時だからこそゆっくり休むんですぞ!今夜は徹夜で語り合いましょうぞ~!」


これですかね?

大体正解!!

(そっか…難しく考える必要なんてなかったんだ…)

ナエギ「僕と…仲良くなりたかっただけなんだ…」

トガミ「…この状況でか…?」

ナエギ「うん、きっとね…漫画の話をしたかったから…だと思う」

フカワ「ま、漫画…!?」

イシマル「この状況で…夜中に…漫画の話を…!?」

ナエギ「ほら、モノクマが”動機のDVDを出してきた日の朝”に石丸クンに私語を慎め!って怒られたでしょ?」

ナエギ「あの時に山田君は「今日は徹夜で漫画の語り合おう」って言ってたんだ」

ナエギ「結局その日、ボクは動機のDVDのせいで疲れて忘れちゃってたんだけど…」

トガミ「なるほど、覚えていた山田はこんな非常な時だからこそ普通を求めたのかもしれんな…」

キリギリ「なるほどね。山田君は漫画の話がしたくて苗木君の部屋に行った。インターホンでもならしたんでしょうけど出てくる気配がない。」

キリギリ「ドアノブを下げてみたら開いてしまい…舞園さんがいて…」

トガミ「部屋に持ち主とは別の人間がいて…何やら様子がおかしい。いや、山田も襲われたのかもしれんな」

オオワダ「だがあの体格差だったら武器もってようがアイドルが勝てるわきゃねーよな」

セレス「だから争いの後も残らなかったのですわね」

アサヒナ「包丁は舞園ちゃんがもっていったものだから…山田はある意味被害者だったのかもね…」

イシマル「そもそも舞園クンは包丁を持って行かなければよかったのではないか」

キリギリ「そうね、溺死に見せかける、気絶させる。これだけなら包丁はいらなかったでしょうけど。」

キリギリ「舞園さんの狙いは桑田君…相手は男性だから、気絶しなかった時には刺し殺すつもりだった…とかかしら」

トガミ「いずれにせよ、超高校級と言われるアイドルが演技すれば、刺殺でも撲死でも溺死でも苗木の部屋で起こった事件だから苗木が犯人だと刷り込まれるだろう」

キリギリ「包丁が山田君の手に渡ったのは運が悪かったわね…ふふ、舞園さんは運が悪すぎるわね」

キリギリ「舞園さんの殺人について一段落ついたわね。次は山田君の殺人についてね」

キリギリ「山田君はトラッシュルームで死亡していた。」

キリギリ「まあ舞園さんを殺害したのが彼だとしたら証拠処分のためでしょうね」

トガミ「山田が掃除当番だったのだから鉄格子のシャッターを開けた方法については考えなくてもいいだろう」

キリギリ「それに今までの仮定が正しいのなら、山田君を殺した犯人はもうわかっているわ」

ナエギ「えっ…!?」

あ、そうか。犯人って…!

山田君を殺した犯人ってあの人だよな…?

人物を指名しろ!

安価下1

大神さくら 正解!!

ナエギ「大神さん…だよね?」

遺書には罪人を殺したとあった。桑田君は罪人じゃない。

舞園さんは山田君に殺された。つまり残った罪人は山田君だけだ。

キリギリ「遺書を見る限りそうでしょうね、だけど犯人しかわかっていないのよ、トリックがわからない以上は議論の余地はあると思うわ」

トガミ「大神が犯人だとして話せばすぐに山田殺しのトリックも解けるだろうな」

アサヒナ「さくらちゃんが犯人って決めつけないで!」

セレス「現実を見なさい。遺書には罪人を殺した、と書かれていました。」

セレス「罪人とは人を殺した者の事でしょう。舞園さん亡き後、残った罪人は山田君だけです…」

アサヒナ「くっ…!……山田の死んだ理由は窒息死だよね」

ネプ「首吊り…なんだよね」

トガミ「タオルをシャッターに結びつけての首吊りだと思うが俺の体重でも鉄格子がもたなかった。」

イシマル「絞殺の可能性はないのか?」

トガミ「朝日奈の先輩の保健委員と俺を信用しないのならその可能性もある」

ネプ「そういえば現場には黄金像が落ちてたね」

ナエギ「そういえばそうだね、狛枝君がすっごい硬いって言ってたよ」

ネプ「そうそう、さくらちゃんでも壊せなかったんだよー」

フカワ「ね、ねぇ…その黄金像にタオルを巻けば…いいんじゃないのかしら…」

フカワ「黄金像に巻いて…タオルをくぐらせてまた端を結びつければ…」

キリギリ「…いい線いってるかも知れないわ、それなら黄金像の大きさの分、鉄格子に対する負荷も分散されるわね」

トガミ「だがそれでも4本分くらいに分散されるだけだ、持たないぞ」

セレス「これと同じような物がもう1本あるといいのですが…」

ネプ「あ、それならあるよ!」

セレス「なんです?」

ふふん、黄金像と同じくらい硬いモノって言ったらあれくらいだよね、でもあれって…

ま、まあ今は少しでも情報は必要なんだから、発言しないと!!


物の名前を発言せよ!!

ヒント:大神さくらでも壊せない

安価下1

ネプ「包丁…なんだよね…」

ナエギ「包丁…持ち出されたのは1本だけだし…その1本は舞園さんのお腹に刺さってる…」

トガミ「これでは包丁が足りないな…」

キリギリ「そう…。なるほどね。」

ナエギ「何かわかったの!?」

キリギリ「ええ、少しだけね。ねぇ、山田君はどうしてトラッシュルームに行ったのかしら?」

トガミ「証拠の処分だろうな」

ナエギ「きっと舞園さんを殺した後に部屋を掃除して…」

ナエギ「証拠になる可能性のあるゴミを廃棄しようとしたんだ…!」

キリギリ「その時に包丁も廃棄しようとしたんじゃないかしら?」

トガミ「確かにそれなら山田の首吊りは出来るだろうが…」

トガミ「どうして包丁も廃棄したと言える…?舞園の腹には包丁が刺さっていたんだぞ。」

トガミ「廃棄したのならこれはおかしな話になるだろう」

キリギリ「廃棄したのではなく、廃棄しようとした、よ。」

キリギリ「彼女のお腹に刺さっていた包丁は”致命傷を与えた包丁だけど、致命傷を与えた包丁ではなかった”のよ」

トガミ「何をいっている…?」

イシマル「て、哲学か何かか?」

キリギリ「そうね、これは苗木君にしかわからないかもしれないわね」

キリギリ「それと…そうね、十神君とネプテューヌもわかるかもしれない」

トガミ「俺と…」

ネプ「私…」

ナエギ「僕が…?」

どういうことだろう、舞園さんのお腹に刺さっていた包丁は…

致命傷を与えたものだけど…

致命傷を与えたものじゃなかった…


どういうことか発言しろ!!
①舞園さやかは山田に殺されてはいなかった
②舞園さやかは死んでからまた刺された

安価下1

ナエギ「舞園さんはまた刺された…とか…?」

キリギリ「私の仮説が正しいなら、そうなるわ。…それにね」

キリギリ「2回刺されたであろう証拠は…桑田君が教えてくれたわ」

トガミ「桑田が…?」

キリギリ「ええ、桑田君の死体発見時の状況と校則が色々と教えてくれたわ」

校則…?霧切さんの言ってる校則って…


校則を言え!!

安価下1

死体発見アナウンス 正解!!

ナエギ「桑田君の死体発見アナウンスのことだね」

キリギリ「そうよ、苗木君がシャワールームで気絶した時の事を思い出してほしいの」

キリギリ「あの時、苗木君が部屋に向かって…しばらくして悲鳴が聞こえた、そして…」

トガミ「そうか!!」

キリギリ「そう、その時点で死体発見アナウンスが流れたのよ」

トガミ「死体発見アナウンスが流れるのは犯人以外が3人死体を見た時…だったな」

ナエギ「それって・・・ボクの前に2人が死体を発見してたって事…?」

キリギリ「ええ、1人は山田君でしょうね」

トガミ「そうだな、シャワールームで舞園を殺す時に嫌でも目に入ったはずだ。」

ナエギ「も、もう1人は…?」

キリギリ「私の仮説が確かなら…大神さんになるわ」

キリギリ「山田君はゴミの廃棄にトラッシュルームに行ってそこで襲われた。そして首吊りさせられたんじゃないかしら。」

キリギリ「遺書によると大神さんは元々人を殺すつもりだった。だけど出来なくて罪人を殺した」

キリギリ「元々殺すつもりだったとして、夜に動いていたとしたら彼女は部屋から出ていたことになるわ」

セレス「暗いとはいえ目立ちますわね」

キリギリ「ええ、だから…トイレにでも隠れていたんじゃないかしら」

トガミ「なるほど、それならトラッシュルームも良く見える。

キリギリ「体格のいい山田君でも大神さんの一撃は耐えることはできなかったでしょうね」

キリギリ「気絶させられて…首吊りさせられた」

アサヒナ「ど、どうやって?」

フカワ「さっき言ったとおりよ…」

フカワ「て、鉄格子にじゃなく、モノにタオルを結んだのよ」

トガミ「黄金像にタオルの左端を結び、タオルを鉄格子にくぐらせ、山田の首を通し、また鉄格子をくぐらせる。右端を包丁に結び…」

トガミ「トラッシュルームの鉄格子を上げれば首吊りの完成だ」

キリギリ「包丁も黄金像も縦に長いから鉄格子への負荷分散も問題ないでしょうしね」

キリギリ「包丁の話に戻るけど山田君殺害後に大神さんは苗木君の部屋に行った」

キリギリ「山田君が証拠を処分しようとしたのなら、包丁もゴミ箱も山田君の死体の周りにあるはずなのに」

キリギリ「苗木君の部屋にゴミ箱は置いてあったから、誰かが苗木君の部屋に戻したはず。これが大神さんね。」

ネプ「そうだね」

トガミ「戻した理由はわからんが…」

キリギリ「そこで…殺害された2人を発見した」

キリギリ「ゴミ箱を置き、包丁をまた舞園さんに刺した」

ナエギ「な、なんでまた刺すの」

トガミ「山田の首吊りが不可能だったと思わせるためだろう、現に俺達はタオルと黄金像では首吊りが出来ないと悩んだ」

セレス「ですが包丁と黄金像のどちらも残っていた方が自殺で片づけられる可能性が高かったですよね?」

キリギリ「…朝日奈さんが…疑われると思ったんじゃないのかしら」

アサヒナ「えっ…?」

キリギリ「包丁を持ち出せたのは舞園さんと大神さんと朝日奈さんの3人」

キリギリ「包丁を使った首吊りトリックにしてから、これでは朝日奈さんが犯人だと疑われる可能性が高い事に気づいた」

キリギリ「特に仲が良かった朝日奈さんの事を守ったんじゃないかしら」

ナエギ「…そっか…やさしいね…大神さんは…」

キリギリ「でも…わからないのは山田君の耳ね、何故自分の耳をちぎったのかしら?」

キリギリ「これが大神さんを犯人だと示す手掛かりとは結びつかないのよ」

ネプ「それなんだけどさ…山田の事を……少し思い出してほしいんだよね」

ナエギ「山田君の…?」

ネプ「うん、山田をちゃんと思い出せば、答えは見えるんだよ!」

キリギリ「あなたにはわかったって言う事かしら?」

ネプ「うん、でもこれは男子に向けたダイイングメッセージ…だと思う。」

トガミ「なんだ、回りくどい、さっさと言え」

ネプ「……耳ってさ、軟骨なんだよね…?」

セレス「えぇ、ほとんどが軟骨ですわ、でもそれがどうかしましたの?」

ネプ「男子に考えて欲しいんだ…きっと山田も…男子にならわかると思って残した手掛かりだと思うからさ…」

ナエギ「山田君が…僕たちに残した…」

イシマル「山田君は大神さくら君が犯人だと伝える為に軟骨を残した…という事か…?」

オオワダ「山田のことか、まだよくわかってねーことが多いから俺には無理だな」

トガミ「山田は超高校級の同人作家だ」

ハガクレ「確か健全じゃねーのも書いてるっつってたっけな」

ナエギ「そう言えば…特に好きじゃないけど軟骨を夕食に出してほしいって言ってたような…」

キリギリ「軟骨を…?」

フジサキ「えっ…!?でも…まさか…そういうことなの…?」

ナエギ「フジサキさん、何かわかったの!?」

フジサキ「う、うん…でも…これは…そのう…」

ネプ「フジサキちゃんが知ってるのは意外だけど、これは女の子の口からは言いにくいかなーって」

ナエギ「言い…にくい…」

ネプ「もうっ、なんでわかんないかなー!口に出してみればわかるよ、犯人と手掛かりを、口で!」

ナエギ「大神さくらと耳…」

ネプ「耳じゃなくて軟骨ー!」

トガミ「大神さくらと軟骨………ま、まさか!あいつは…!」

トガミ「ふっ、これは確かに男でなければわかるまいな、ネプテューヌと不二咲が知っていたのは意外だがな」

ネプ「さぁ苗木、ここまで言えばわかるよね?」

超高校級の同人作家である山田君が"大神さくら"を犯人だと伝える為に耳…いや、"軟骨"を手掛かりとして残した…

口に出してみればわかるって言ってたな…

ナエギ「そうか!そういうことだったんだ!」


耳が千切れていただけで"大神さくら"が犯人だとわかるか発言せよ!!
コトダマ不足!!
ノーヒント!!



安価下1~5、答えでるまで。

ふたなり 正解!!

ナエギ「…ふたなりもの…かあ…」

セレス「…なっ!?何を言っているのです!?」

ネプ「気付いたんだね…私は山田の部屋の引き出しにあった本のおかげで解かったんだけどね」

ナエギ「…みさくら…なんこつ…」

オオワダ「お、おい!苗木、それってまさか!」

ナエギ「女の子にはわからないかもしれないけど、男の子ならほとんどの人が知っている"なんこつ"があるんだよ…」

セレス「なんでしょうか…?」

イシマル「陰茎か!?」

ナエギ「それは違うよ!!!!」

トガミ「山田の超高校級の才能、人柄、そして"なんこつ"…あいつらしいダイイングメッセージだったという訳だ。」

セレス「耳が千切られていただけでわかるものなのでしょうか」

オオワダ「わかるに決まってるだろぉ!!」

ハガクレ「今まで気付かなかったのが恥ずかしいべ」

ナエギ「きっと気絶させられた山田君は首吊りをさせられる時には目を覚ましてしまったんだ」

トガミ「黄金像を取りに行ってくるのには時間もかかるしな、大神の速さでも少しは手間取ったはずだ」

トガミ「目を覚まさなければ苦しまなかっただろうに…」

アサヒナ「で、でも!普通耳をちぎるよりも先にタオルをどうにかしようとするでしょ!」

ナエギ「…朝日奈さん……。自分が死ぬ直前…もう駄目だと思った山田君は…」

ナエギ「最後に…可能性にかけたんだ…。」

ナエギ「僕らなら犯人に気づいてくれると信じてくれたんだ…!」

ナエギ「自分が死ぬ事よりも…僕らに犯人を暴いてくれ…って…!」

ハガクレ「てか十神っちが知ってることに驚きだべ」

トガミ「帝王学に必要な知識だからな。」

トガミ「というより日本男児なら知っていて当然の知識だ。むしろ知らない男児がいるのか?」

オオワダ「石丸言われてっぞ!」

イシマル「う、うむぅ…だ、だが、結局"軟骨"がどう関係しているのだ?」

セレス「そうですわ、さっきからみなさん、謎が解けたようですが、どういう事です?」

ナエギ「"みさくらなんこつ"は同人作家の山田君…いや、さっき十神君も言ったとおり、男なら知っていて当然の事なんだ」

ナエギ「そして山田君は出会ってしまった。名前の一部に"みさくら"を持つ人物に」

ナエギ「ボクは夕食に軟骨を出してほしい、でもそこまで軟骨は好きじゃない、って言ってる山田君を知っている」

ナエギ「きっと、彼の頭の中はみさくらなんこつでいっぱいだったんだと思う」

ハガクレ「確かにそうなるべ、俺らの中に"みさくら"がいた事実に気づいたら、軟骨が食べたくなってきたべ」

オオワダ「言ってくれりゃあ…男子会でもして…盛り上がれたのによぉ!」

キリギリ「でも今回は犯人が先にわかっていたから…山田君の残したその手掛かりは…その…無駄になってしまったわね」

ナエギ「無駄じゃない!!…無駄じゃ…ないんだ…!」

トガミ「そうだ…左耳だったのも…きっと理由があったんだろう…」

トガミ「左耳にピアスをする時には性別によって意味が違うんだ」

セレス「確か男性ですと勇気と誇りの象徴…性別を無視すると守る人でしたわね」

トガミ「山田は左耳についてそれだけを知っていたのだろう。ピアスはしてないのに、思い出したんだろうな…」

ナエギ「僕らを守るために…勇気と…誇りを持って…みさくらなんこつを…伝えようとしたのか…」

キリギリ「ピアスを付けた場合の意味よね・・・?」

セレス「な、なにか感動しているようですし放っておきましょう」

トガミ「勇気ある男。山田一二三に…敬礼!!」

オオワダ「おう…!」

ハガクレ「だべ…!」

ナエギ「それに賛成だ!!」

フジサキ「うん…!」

イシマル「な…なんだっていうんだ…」

ご飯食べるので少し止まります。

トガミ「最後に大神について議論するぞ」

トガミ「大神は遺書を残して死んでいた、だが俺は自殺だとは思えんのだ」

オオワダ「遺書があって密室だったなら自殺だろ…!」

キリギリ「いいえ、あれは自殺なんかじゃないわ」

ナエギ「自殺だとしたら後ろから心臓を一突きなんて無理なんだよ」

アサヒナ「でも、部屋には誰も入れなかったんだよ…!鍵がかかってたのはネプテューヌも苗木も知ってるでしょ」

キリギリ「大神さんの自殺なら確かに密室だわ、でもね、他殺の可能性がある以上、密室は絶対に崩れるわ」

キリギリ「密室は解けるから密室、自殺でないのなら、何かトリックがあるのよ」

フジサキ「それなんだけどさぁ…さっき桑田君の死体発見アナウンスの話を聞いた時に思ったんだけど…」

フジサキ「大神さんの死体を発見した時に…ボクが4人目だったはずなのに…」

フジサキ「ボクが行くまで、死体発見アナウンスがならなかったって事はさ…」

トガミ「なるほどな、苗木、ネプテューヌ、朝日奈が発見した時点ではアナウンスはならなかった、とすればこの3人の中に犯人がいることになるな」

イシマル「ネプテューヌ君は女神だから含まれなかったとかはないのか?」

トガミ「モノクマ、どうだ?超高校級の女神は"人"としてあつかわれるのか?それとも"女神"だから人ではないのか?」

モノクマ「そもそもね、その質問に意味はないって事に気付かないのが…うぷぷぷ。ばかばーっかりなんだなあって思ってしまうんですよ…」

モノクマ「まあ一応答えますけどね…ネプテューヌは"人"だよ」

セレス「そうですわ。ネプテューヌはあり得ませんわね、夜の間中、私とずっと一緒でしたもの」

キリギリ「なら苗木君か朝日奈さんって事になるわね」

アサヒナ「え…?……だったら苗木が犯人なんでしょっ!そうだよ!結局は最初の舞園ちゃんも桑田も苗木なら殺せたじゃん!」

フカワ「や、やっぱり苗木なの…?」

ナエギ「ま、まってよ…!」

アサヒナ「山田のことも苗木が呼び出したんでしょ!山田を殺すためにさ!」

キリギリ「朝日奈さん落ち着いて」

アサヒナ「落ち着けないよ!さくらちゃんを殺した犯人がそこにいるんだよ!落ち着けない!」

キリギリ「もし苗木君が自室で誰かの殺害を行ったのだとしたら、部屋の掃除を入念にした理由がないのよ、部屋の持ち主と被害者の髪の毛が落ちていてもおかしくはないのだから」

トガミ「していてもおかしくはないが数回もした理由がないからな」

ナエギ「それにさっき話したでしょ?僕が桑田君を見た時点で死体発見アナウンスがなったんだ…」

ナエギ「もし桑田君を殺したのがボクなら…死体発見アナウンスがなったのはおかしいんだ」

アサヒナ「く、桑田はそうかもしれないけど、舞園ちゃんはどうなの!」

ネプ「それについてはもう一人の主人公!私の出番だね!」

ネプ「苗木の悲鳴を聞いて、十神と一緒にシャワールームに行ったんだけどさ、ねぇ十神、あの時私と十神って一緒に入ったっけ?」

十神「…いや、俺が先に入り、思わず固まった俺を心配したお前が入って来た」

ネプ「その時のアナウンス、どんなだったか覚えてる?」

十神「俺が発見した時点で鳴っていた…な」

キリギリ「これで苗木君の疑いは晴れたわね」

アサヒナ「な、なんで!」

ナエギ「十神君が発見してアナウンスが鳴ったなら、犯人以外に他に2人が舞園さんの死体を見たことになるんだ」

ナエギ「そのうち一人は包丁を返しに来た大神さん、じゃあもう一人は誰だろう…って話になるんだよ」

アサヒナ「山田か桑田でしょ!ほら、桑田が生きててさ!」

キリギリ「モノクマ、モノクマファイルに嘘は書かれてないのかしら?」

モノクマ「はい!絶対に嘘は書いてません!それをしちゃうとボクのやりたい放題になっちゃうからね!」

キリギリ「らしいわ、死亡時刻が正しいのなら桑田君が舞園さんの死体を見たって事はないわ。」

トガミ「そして山田は舞園を殺した犯人だ、これは舞園のダイイングメッセージが示していたな」

ナエギ「だから舞園さんの死体を見た人物は「大神さん」「ボク」「十神君」この3人なんだ」

アサヒナ「だ、だからどうしたっての!結局は他の3人を殺せなかったってのはわかったけどさ!」

アサヒナ「それは私も一緒じゃん!今の推理だと私にも殺せなかったってことだよね!」

トガミ「そうなるな、お前ら2人とも「桑田」「舞園」「山田」の殺害はしていないと推理できる」

トガミ「だが大神を殺せたのは”お前達2人だけ”だ」

キリギリ「ねえ、また最初の話と同じになってしまうのだけれど、犯人は大神さんの部屋にどうやって入ったのかしら」

イシマル「桑田クンと同じように部屋の主に…大神クンに呼ばれた…とかか?」

キリギリ「でしょうね、密室は内側から開けるか、外側から鍵を使って開けなければ開くことは出来ないわ」

セレス「そうですわね。それと…気になることがあるのです」

ナエギ「何かあるの?」

セレス「大神さんの死亡時刻ですが、朝の6時半頃となっていますわね。他の方と違いずいぶんと後になっていますわ」

セレス「これはどういう事…なのでしょうか」

キリギリ「遺書に…罪に耐えられない…とあったわ」

ナエギ「そうだね…」

キリギリ「きっと…朝まで悩んだのよ、山田君を殺してしまった事を…」

アサヒナ「さくらちゃん…」

キリギリ「大神さんは…相談したんじゃないかしら…」

トガミ「相談だと?」

キリギリ「朝日奈さんか苗木君に相談した、何をしてしまったか説明する為に部屋に呼んだ…とは考えられないかしら」

ネプ「だから…かな…、あの遺書って違和感があったんだけどさ…手紙のようにも思えたんだよね…」

ナエギ「手紙なら差出人の名前を書かなきゃおかしくない…?」

ネプ「えー、さくらちゃんの字なら絶対わかるでしょー、印象的だし」

キリギリ「手紙…そうね、その可能性もあるでしょうけど今は遺書としてで十分よ」

キリギリ「朝日奈さんか苗木君に相談をした、何をしてしまったか説明する為に部屋に呼んだ…」

セレス「呼び出された…それなら密室の謎は解けますわね」

キリギリ「そこで何があったのかはわからないわ、犯人は大神さんを殺し、そして外に出た」

ネプ「待ってよ!それだと密室じゃないよね」

キリギリ「いいえ…鍵を閉めたのよ…」

ナエギ「鍵を…」

トガミ「だが鍵は部屋の中で発見されたのだろう?それが何故犯人の手にある」

セレス「ドアの隙間からは入りませんわね」

ネプ「それにベッドの上で鍵は見つかったんだよ?」

セレス「魔法のようですわね、どういうことでしょうか?」

どういうことだろう…?

鍵はどうしてベッドの上から見つかったんだろう。

霧切さんが言うには外から中に…それもベッドの上に鍵が現れた…



どういうことか説明しろ!!

安価下1~3 正解でるまで。




非常に申し訳ないがコトダマ足りなくて最後がマズい。

正解!!

鍵が密室の中にあったから密室だった、というわけではなく…

密室が解かれたから鍵が現れた…

ナエギ「扉が開いてから誰かが鍵を置いた…って事だね…」

キリギリ「そうよ、そしてそれが出来たのは苗木君とネプテューヌと朝日奈さん」

キリギリ「セレスさんと一緒にいたネプテューヌは大神さんの部屋の鍵を持っているわけがないから」

ナエギ「鍵をおいたのはあなた達2人のどちらか、ここまでは今までの推理と一緒ね」

トガミ「鍵を置いた、という事はネプテューヌともう一人に気付かれないようにおいた、という事だ。」

トガミ「それが出来たのは、誰だ?」

ナエギ「それが出来たのは…」

ナエギ「一番最初に鍵を見つけた人…いや、一番最初にベッドに近づいた人だよね」

キリギリ「そうね、一番最初に近づいてこっそりと鍵を置き、鍵を発見した振りをする。」

キリギリ「これが密室の答えよ」

ネプ「でも…それが出来たのって…」

アサヒナ「…待って!待ってよ!!私は殺してないよ!」

トガミ「見苦しいぞ」

セレス「密室を作れたのも解けたのもあなたならもう決まりじゃありませんか」

ナエギ「朝日奈さん…どうして…」

アサヒナ「待ってって!認めないよお!!」

ナエギ「朝日奈さん…」

アサヒナ「認めないよ、絶対に認めない。私は殺してない!!」

アサヒナ「さくらちゃんを殺したのは苗木なんだよぉおおお!!」

朝日奈さんは息を切らしながら叫び続ける。

アサヒナ「だってだってだってだってだって!」

アサヒナ「さくらちゃんをさくらちゃんを私が殺すなんてころころころ…殺すなんてえ!」

アサヒナ「私が犯人なわけないよ!苗木がやったんだよお!」

アサヒナ「そ、そうだ、ネプテューヌかもしれない…!セレスちゃんだって寝てる間ずっと見てたなんて言えるわけ…」

セレス「殺害時刻が朝なのです。もう私は起きていた時刻です。その時間にネプテューヌは私の部屋にいましたわ」

アサヒナ「…うぅ…うぅううううう!!」

トガミ「…もういいだろう…苗木…事件をまとめろ…」

キリギリ「そうね、終わりにしましょう」

クライマックス推理!!

①苗木誠のクライマックス推理

②ネプテューヌのクライマックス推理



安価下1

じゃあ、最初から事件を振り返ってみるよ…

昨日の夜、ボクと舞園さんは部屋の交換をしたんだ。

それっていうのも、舞園さんが怯えていたからだ。でも…それは彼女の演技だった。

僕と部屋を交換した後、舞園さんはメモで桑田君を呼び出した。

部屋を交換していたんだけど、舞園さんがネームプレートも交換していた為に桑田君は舞園さんのいる部屋に辿り着けた。

そして舞園さんの部屋に着いた桑田君は抵抗する間もなく後頭部を模擬刀で殴られて死んでしまった。

模擬刀を使ったのは打撃目的だったからだろう。

舞園さんは桑田君が気絶しただけだと勘違いして、手足を縛ってバスタブにおいた。

そして蛇口を全開にしたんだ。溺死だと思わせるために。

溺死を選んだのは夜時間に水が出ないことを逆手にとって、朝、ボクに部屋を返した後に桑田君の死体が発見されるようにするためだ。

でも桑田君が最初の一撃で死んでしまったこと、モノクマファイルに死亡時刻が書かれてしまった事でこの偽装は無駄に終わった。

そして舞園さんは部屋の掃除を始めた。桑田君が来た痕跡を消す為だ。

これが1回目のテープクリーナーの使用だ。

この時、部屋の外ではネプテューヌとセレスさんが食堂に向かっていた。

ネプテューヌとセレスさんはマップを見ながら歩いていたから僕と舞園さんのネームプレートが入れ替わっている事に気づいて直した。

ここでまたネームプレートが入れ替わった事で事件が起きてしまった。

山田君がボクと漫画の話をしようとボクの部屋を訪れた。

でもネームプレートを見て尋ねた部屋には舞園さんがいたんだ。

舞園さんは急いで証拠隠滅をしたくて焦っていたんだろうね、鍵を閉め忘れてしまったんだと思う。

山田君はボクの部屋を訪れ、インターホンを押しても誰も出ないからノブを下げ、開けようとした、そして開いてしまったんだ。

僕の部屋を訪れたら他の人がいた…山田君は焦ったと思うよ。

襲われたのか何があったのかはわからないけど山田君と争いになった。

あの体格差では舞園さんは敵わなかったんだろうね。

シャワールームに逃げ込んだんだろうけど男子のシャワールームに鍵はかからないから、逃げ込んでも無駄だった。

そして山田君は舞園さんを包丁で刺し殺してしまった。

この時、舞園さんはダイイングメッセージを残した。

両手にネプテューヌの髪飾りを握り、ネプテューヌなら解けるであろうとダイイングメッセージを残した…!

そして山田君は部屋に来た痕跡を消す為に掃除を始めた。

テープクリーナーがかなり減っていたのは舞園さんと山田君の2人が掃除をしたからだったんだ。

そして証拠になるゴミと凶器である、包丁を持ってトラッシュルームへと向かった。

トラッシュルームには鉄格子が降りているけど掃除当番の山田君には開ける事が出来た。

でも証拠の処分中にまた事件が起きた。

黒幕の命令で誰かを殺そうとしていた大神さんに目をつけられてしまったんだ。

大神さんと山田君だ、たとえ包丁を持っていても、山田君では勝ち目がなかった。

大神さんは山田君を気絶させた。

そしてタオルとトラッシュルームの鉄格子を利用して首吊り自殺に見せかけようとした。

でもトラッシュルームの鉄格子は1本1本が細くて山田君の体重を支えられなかったんだ。

そこで大神さんはそこにあった包丁の強度を思い出した。

そして包丁にタオルを結び、タオルを鉄格子にくぐらせ、山田君の首に回して反対の端をまた包丁に巻く。

これで鉄格子に対する負荷を分散させればいいと考えた。

でもそれでも鉄格子は持ちそうもなかった…

そこで彼女は包丁の他にも強度が高い物がある事を思い出したのだ。

体育館前ルームにあった黄金像。

夜時間には食堂はロックされるけど学園の方には制限がかけられていないから、体育館前ルームまで取りに行ったんだ

そして包丁にタオルを結び、鉄格子をくぐらせ反対側のタオルの端を黄金像に巻いて、タオルの輪を山田君の首を通した。

そして山田君の持っていたスイッチを使って鉄格子を上げたんだ、でもそこで山田君は目を覚ましてしまった。

体育館前ルームまで黄金像を取りに行ったりしてたんだ、目を覚ましてもおかしくはない。

そこで山田君は抵抗しようとしたけど、もうどうしようもない事に気づいた。

だからせめて犯人の名前だけは伝えようと自分の耳をちぎったんだ。…僕ら高校生男子…いや、日本男児を信じて…!

こうして山田君は自殺のように首吊りで死んだ。

山田君が死んだのを確認した大神さんは山田君を降ろした。

自殺に見せかけるなら全部そのままの方が良かったんだけど、それだとここに包丁が残る事になってしまう。

そうすると朝日奈さんが疑われると思って考えた。

…そう考えた大神さんは山田君が殺した人物を探して、ボクの部屋へとたどり着いた。

ゴミ箱に石丸君がボクに当てたメモも残っていたし、僕の部屋のゴミ箱だとわかったんだろう。

そこでゴミ箱を置き、包丁を舞園さんに刺したんだ…

その辺に置いておいたら…舞園さんの腹部から凶器が抜けていたらおかしい、と思われてしまうから…

また舞園さんの腹部に刺すしかなかったんだ。

自室で自分が人を殺した事を後悔した大神さんは遺書を書いて自殺しようとした。

だけど朝日奈さんにだけは…自分の親友には何があったのかを伝えたんだと思う。

そして何があったのかわからないけど朝日奈さんは大神さんを殺害した。

大神さんの部屋の鍵を持って部屋を出た朝日奈さんは鍵を掛けた。

そして事件が次々と発覚し、体育館でモノクマに大神さんが死んだ、という事を公開された時に朝日奈さんは演技を始めたんだ。

モノクマの気まぐれの公開がなければ、どんな演技になっていたか、面白そうで興味があるね。

体育館から解放されてから朝日奈さんは大神さんの部屋の前で人が来るのを待った。

そして人が来た時点で大きな声で扉が開かない事を言ったんだ。

でも実際には自分で鍵をかけて、その鍵を隠し持っていただけなんだ。

そしていつまでも開かないことにボクがモノクマに頼んで開けてもらった。

そして自分が一番に大神さんに近寄り、鍵を置いた。

密室の中に鍵があったわけじゃなくて、密室が開いたから鍵が置かれた。

これが大神さんの部屋の密室の答えなんだ。

でもここで一つ誤算があった。ボクとネプテューヌの2人しか来なかったことだ。

他のみんなは体育館から歩いてきていたからね。

そのせいで死体発見アナウンスが流れないという事から…犯人が絞られてしまった。

僕にもネプテューヌにも鍵を置く事は出来なかった。

だから犯人は…もう・・1人しかいないんだ!

そうだよね?



犯人を指名せよ!!

ヒント:クライマックス推理

安価下1

ナエギ「そうだよね?朝日奈葵さん!!!」

アサヒナ「わ、私じゃない…。私じゃない…」

トガミ「どうやら反論はできないようだな」

セレス「これで終わり…のようですわね」

モノクマ「うぷぷぷ…議論の結論が出たみたいですね。では、そろそろ投票タイムといきましょうか!」

モノクマ「オマエラ、お手元のスイッチで投票してくださーい!」

モノクマ「あ、念の為に言っておくけど…」

モノクマ「必ず誰かに投票するようにしてくださいねっ!!」

モノクマ「じゃ、順番にいきましょ~!」

モノクマ「お待ちかねの!投票ターイム」

モノクマ「何度も投票するのは時間がかかるけど、頑張ってね!」

モノクマ「…はいッ!では張り切って参りますよ!!」

モノクマ「投票の結果、クロとなるのは誰か!?」

モノクマ「その答えは正解なのか不正解なのか」

モノクマ「さぁ、どうなんでしょーーッ!?」

モノクマ「まずは桑田君を殺した犯人を投票してください!!」


安価下1

モノクマ「あらら!大正解っ!!」

モノクマ「桑田怜音君を殺害したのは…舞園さやかさんでしたー!!」

モノクマ「アイドルの裏の顔って奴~?怖いね~」

ナエギ「…そうだね…本当に恐ろしいよ」

ネプ「苗木…大丈夫?」

ナエギ「僕なら大丈夫、むしろ調子が良いくらいだよ」

イシマル「苗木クン…強がらなくていい…僕はクラスメートが本当に犯人だった事実に…少し驚き落ち込んでいる」

ナエギ「落ち込んでなんかいられないよ。まだ投票は続くんだ」

モノクマ「そうです!では次は舞園さやかを殺した犯人を投票してもらいます!」

モノクマ「…はいッ!では張り切って参りますよ!!」

モノクマ「投票の結果、クロとなるのは誰か!?」

モノクマ「その答えは正解なのか不正解なのか」

モノクマ「さぁ、どうなんでしょーーッ!?」




舞園さやかを殺した犯人に投票しろ!!

安価下1

モノクマ「またまた大正解っ!!」

モノクマ「舞園さやかさんを殺害したのは…山田一二三君でしたー!!」

モノクマ「やめて!乱暴しないで!って奴~」

ナエギ「…そういう展開もありえたのかもね」

トガミ「…ゲスが…!」

モノクマ「殺害する前にも後にも色々できただろうにね~。超高校級のアイドル相手にさ~」

キリギリ「…いいかげんにして!早く次に移りなさい」

モノクマ「怒っちゃって~。まあいいや。次はその山田一二三君を殺した犯人を指名してもらおうかな」

モノクマ「…はいッ!では張り切って参りますよ!!」

モノクマ「投票の結果、クロとなるのは誰か!?」

モノクマ「その答えは正解なのか不正解なのか」

モノクマ「さぁ、どうなんでしょーーッ!?」



山田一二三を殺した犯人に投票しろ!!

安価下1

モノクマ「まったまた大正解っ!!」

モノクマ「山田一二三君を殺害したのは…大神さくらさんでしたー!!」

モノクマ「最後の言葉はんほぉおおおお!!だったかもねえ。うぷぷぷ。」

オオワダ「…早く次の投票にしろや」

モノクマ「ま、そうだね。長くなっても仕方ないし。次はその大神さくらさんを殺した犯人を指名してもらおうかな」

モノクマ「…はいッ!では張り切って参りますよ!!」

モノクマ「投票の結果、クロとなるのは誰か!?」

モノクマ「その答えは正解なのか不正解なのか」

モノクマ「さぁ、どうなんでしょーーッ!?」

大神さくらを殺した犯人に投票しろ!!



安価下1

モノクマ「うぷ…うぷぷぷ。うぷぷぷぷ。ぶあっひゃっひゃっひゃ!」

トガミ「…なんだ、どうしたというのだ。」

スロットがゆっくりと止まっていく…リールが順に止まり、朝日奈さんの顔が順番に揃っていき…

そして…揃った。

でも。スロットは今までのように光らず…青い光とブーイングの音が流れる。

モノクマ「ざ~んねん!!大神さくらを殺したのは…!朝日奈葵さんじゃありませ~ん!」

トガミ「なっ!?」

キリギリ「…!?」

僕は周りを見て、少し考えたのちに言う。

ナエギ「間違えたんだ」

モノクマの笑い声が耳に響く。

泣いている声も聞こえる。

そうだよ…本当の犯人…それは…




安価下 答え出るまで
ヒント:コトダマ不足。情報不足。

致命傷を喰らった大神が死ぬ前に自分の手で止めを刺したのか?

でもそうすると死体発見アナウンスがおかしくなるな
苗木は違う、朝日奈も違う、千尋が来た段階でアナウンスが鳴ったから千尋も違う
とするとネプテューヌ?
良く良く考えたら大神に模擬刀が刺さってた…どうやって刺した?ネプテューヌが女神化して殺ったとでも?
本当に手がかりが無いから全く見当が付かない、駄目だ眠い、一旦寝ます

自殺はないとして
遺書と髪の毛と入った時の違和感あたりがまだ解けてないな
あと何でネプテューヌは夜時間に自分のことを見てたかを聞いたんだろ

下手にヒント言うのも無粋なんでしばらく書き込まないですが。すでに意味なくなっている部分だけ

>>328
何故ネプテューヌは夜時間に自分のことを見てたかを聞いたのか。



今までの安価だと必要な分岐ルートに入らなかったので今回は意味ないです。

待てよ、何で大神の部屋に千尋の髪の毛が落ちてないんだ?
千尋はずっと部屋にいたんだよな?

あちゃー…俺がコトダマ全然集められなかったもんなぁ。本当申し訳ないわ
大神の部屋は鍵掛かってて朝比奈も犯人じゃないってことは、完全な密室だし誰も出入り出来ないよなぁ

見返してみたらモノクマが1階に秘密の通路は無いって言ってたけど、これは本編のトイレの事を刺してるからこれは関係無いな
今気になってるのは
・何故模擬刀が大神の部屋にあったのか

・部屋に争った形跡が無いという事は大神は恐らく無抵抗かそれに近い状態で模擬刀で心臓を一突きにされて死んだ事になる、大神相手にどうやったのか

・大神は苗木が起床した7時より30分程前に死んでいる、一体何があったのか。そして当日の朝に千尋があんまり眠れなかったっと言った事から普段はもう少し遅めに来ている事になる、何故今日は早く来たのか

・校則より犯人以外の3人が死体を発見したらアナウンスが流れるが、大神の死体発見アナウンスが流れた時は苗木・ネプテューヌ・朝日奈・千尋がいた。
苗木はメタ的に考えて犯人では無い、千尋は来た段階でアナウンスが鳴ったから違う、朝日奈もさっき犯人ではない事が分かった、だったら残ったネプテューヌかと言うと、これもメタ的に考えて違うと思うしセレスと一緒に寝ていたアリバイがあるから恐らく違うと思われる
そうするとシロである筈の苗木・ネプテューヌ・朝日奈が大神の死体を見た時点でアナウンスが鳴らなかった事をどう説明すれば良いのか分からなくなる

大神の部屋の髪の毛処理は苗木の部屋にあったテープクリーナーを使ったのかな?
かなり使用された後だから今さらいくら使おうと変わりはしないと思う

桑田は最初の一撃で死んだからダイイングメッセージを残せなかった
舞園は壁に記号を書いて山田が犯人である事を示すダイイングメッセージを残した
山田は残された時間で自分の耳をちぎることで大神が犯人である事を示すダイイングメッセージを残した
そして大神の遺書に苗木とネプテューヌは違和感を抱いていた
その違和感の正体はその遺書は遺書の体裁を為した大神を殺した犯人を示すダイイングメッセージだったからなのか?

とりあえず、犯人は必ず今生きていると仮定すると、犯人じゃないのは朝日奈、苗木、ネプテューヌ、千尋、セレスか
この中でオーガ殺れるのは大和田ぐらいしか心当たりないな。というか模擬刀でオーガの息の根を止めるって凄いな…

うーんチャプター1でこれとかもうEDなんて見れる気がしないの
この時点でガメオベラだし

質問出来ないウミガメのスープ状態だからな、キツイってレベルじゃない
タオルと大神の手に金箔が付いてたのと模擬刀が大神の部屋にある理由は何なんだろう
遺書を強く握りしめてたという事は犯人にその遺書を知られたくなかったという事か?やはりダイイングメッセージなのか?

モノクマがドアを開けてからすぐに苗木・ネプテューヌ・朝日奈が大神の死体を発見した時点でモノクマは死体発見アナウンスを流すつもりだったけど、タイムラグが発生したのか?2~3回目は1回目の録音の使い回しで4回目の大神の死体発見アナウンス時にはドアを開けてから元の場所に戻るまでにかかった時間とわざわざ一言付けたそうとする準備のせいで千尋が来たタイミングで流れる事になったとか?
確か自由行動にどうやってモノクマは会話をしているかで録音だなんだの話してた筈だからそれが関係してるのかな?
そうすると千尋が怪しくなるな

ちょっとキー情報が足りなさ過ぎですね。

犯人分岐エンディング式だったんで管理しきれなかったですごめんなさい。

一応予定してた分の”このルート”で必要な会話は


最初の視点で選んだのと"逆の視点"で初日の舞園と話す。

初日の夜にネプテューヌで部屋を探す。

3日目で寝た場合の狛枝と苗木の"みんなの性格について"の会話

3日目に七海と話した場合の"主人公同士の交流が少ないのは何故か"について会話

3日目にどちらの先輩も使った場合の"ノックスの十戒"についての会話

死体のあるいずれかの現場を"探索前"に校則を確認する。

苗木で桑田と舞園の現場探索→霧切に会う。

ネプテューヌで食堂探索→朝日奈に会う。

どちらかの主人公で"最初"に大神の部屋を探索

自由探索時の安価率が少なかった主人公で大神の部屋を調べる

のどれか1つでもないと無理っぽいので進めます。

ナエギ「間違えたんだ」

モノクマの笑い声が耳に響く。

泣いている声も聞こえる。

そうだよ…本当の犯人…それは…

ボク。

ナエギ「ははっ…はははっ!」

思わず笑いだしてしまう。笑いがとまらない。

ネプ「まさか…!」

キリギリ「苗木君…あなたなの…?」

アサヒナ「うぅ…ぐすっ…」

ナエギ「わかっていたのは朝日奈さんだけかな。まあ”本人も気付いてない間”に…共犯なんだけど」

アサヒナ「共犯…?」

ナエギ「だって、君が鍵をベッドまで運んでくれたから僕の疑いが完璧に晴れたんだよ?」

ナエギ「初めから鍵を持っていることをみんなに言うかドア付近に鍵を落とせばよかったのにね」

ナエギ「まあ、できないよね、君は。」

アサヒナ「………」

ナエギ「馬鹿なのに勝手に動くからだよ、朝日奈さん?」

ボクは両手を広げて大きな声で言う。

ナエギ「さあ!始めるよ!本当のクライマックスを!」

舞園さんが誰かを殺そうとしていたのはわかってたんだ。

まあ、君達にはわからないだろうね。

でも僕にはわかるんだ。あ、黒幕だからじゃないよ?

ボクだってそんなに鈍くはないからね。

あの動機のDVDを見た舞園さんの反応とその夜に部屋の交換という不審な行動。

さすがに誰かを殺すってわかったね。

他にも分かった理由はあるけどね。

止めてもよかったんだけどそれだと何も進まないしね。

トガミ「進まない…?」

うん。この事件が終わると2階が解放されるんだ。

そうだよね、モノクマ?

モノクマ「…なんで知ってるのかな?」

後で言っても良かったんだけど先に言っておこうかな

ボクは"記憶"を持っている。

黒幕なら知ってるかな、この学園にタイムマシンがあるの。

モノクマ「まさか君は…。…なるほどね」

モノクマ「でも持っている記憶は1周前のだけかな?」

ああ、何度もタイムトラベルしてるかって?

1回だけだと思うよ?僕の記憶での学級裁判は4回だけだから。

下手したら霧切さん辺りに気付かれるかと思ってたけど、大丈夫だったね。

ネプ「タ、タイムマシンって…そんなもの…!」

あるわけないって?

あるんだよ、そしてボクは戻って来た。

でもね、おかしなことが1つあるんだ。

それはね…君の存在だよ。

ネプ「私の…?」

ボクの前の世界では君がいなかった。

自己紹介の時に僕が驚いたのを覚えてる?

あれはね、君がいるなんて知らなかったからだよ。

それと。僕はあまり君と一緒に行動しなかった。

だってね…君が怖かったんだよ。

僕の記憶に君はいない。もしかしたら黒幕が君なんじゃないかって思ってね。

…おっと、話が逸れたね。

舞園さんが誰かを殺すのはわかった。

前のコロシアイの記憶と同じだったからね。

そして、僕は山田君を利用した。

ネプテューヌ「利用…?」

うん、仕返しのね。

前の世界で僕は最初の裁判で煮え湯を飲まされたからね。

22時の部屋交換の後に僕はずーっと扉を少し開けて舞園さんが桑田君の部屋にメモを入れにいくのを見ていた。

そして桑田君が舞園さんの所に行くのも見ていたんだ。

桑田君が舞園さんのいる部屋へ入ったのを確認した僕は山田君の部屋へ行き、彼に徹夜で話がしたいから徹夜の準備をしてからきてくれと頼んだ。

ネームプレートはそこで僕が元通りにしようと思っていたけど、ネプテューヌ達が直してくれたから手間が省けたよ。

そして殺人が起こった。

まあ僕の記憶と結果は逆だったけどね。

彼女は前の世界でボクに罪をなすりつけようとした。

まあ霧切さんがなんかフォローしていたけど、あくまでも推測でしかなかったし。思い出してもムカつくよ。

あの裁判では桑田君が犯人なのに疑われちゃうし、みんなに信じてもらえなくて、すごいくやしかったよ。

だから…その仕返し。

山田君が舞園さんの所へ行って何があってもよかった。

桑田君が殺されても舞園さんが殺されても前の世界での仕返しになる。

山田君が殺されれば、それはそれで証拠も増えるだろうしね。

前回の時は本当に困ったよ、証拠不足で僕が疑われちゃってさ。

その時に思ったんだ。証拠ってのは本当に重要なんだってね。

だから証拠が増えてくれればうれしかったんだけど。

かえって面倒な事件になっちゃったよ。

ま!今回は舞園さんが死んだから少しだけスッキリしたよ。

山田君が死んだのは運が悪かったね。どうでもいいんだけどさ。

山田君に関しては僕は呼んだだけだもん。

大神さんが動いていたとはしらなかったしね。

そして朝、大神さんは朝日奈さんじゃなくて僕の所に来たんだ。

なんでかはわからなかったけどさっきまでの議論を重ねたおかげでわかったよ。

みんなの推理によると山田君の殺害を終えた大神さんは舞園さんのいた僕の部屋へ行ったんでしょ?

その時、大神さんは何を思っただろうね。

キリギリ「苗木君の部屋に行ったら…部屋の持ち主が不在で…」

トガミ「シャワールームを覗いたら2人がしんでいた…」

彼女は朝までどうしようか悩んで、僕に会いに来たんだよ。

あの惨状を見たなら僕も殺人に関わっている可能性があったからね。

彼女は罪に耐え切れなくて相談に来たんじゃなくて、僕に殺人を犯してないかを聞きに来てたんだよ。

舞園さんと桑田君の惨状を見て、僕の部屋なのに僕がいなくて、そりゃあ何か疑われるよね。

でもね、僕は正直に話すだけですむんだ。

舞園さんが怯えていたから部屋の交換をした。ってね。

山田君に関しては何も聞かれなかったけどね。

そして僕は大神さんが何をしたかを聞いた。

殺人をした大神さんと、殺人をしていない僕。

何も悪い事をしていない善人な僕と山田君を殺した悪人の大神さん。

大神さんは僕に全部話してくれたよ。

そしてあの遺書のような事を言った。

僕は言ったよ。

「僕が外に出る。おしおきだってすぐに行われるわけじゃないだろうし、助けを呼んで来てあげる」って。

でもそのためには誰かを殺さなきゃいけない。

そういうとね、彼女は喜んで死んでくれたよ。

キリギリ「罪に耐え切れない彼女を…あなたは…!」

自殺しそうな雰囲気がでてたからね、命の有効活用だよ。

そして彼女の部屋へ行き、遺書を書いてもらい。

僕が後ろから刺した。

鍵を持って外に出た僕は鍵を閉めた。

鍵はその辺に捨てても良かったんだけど。

それだと犯人がわからなくなってしまう。

まあわからないだけならボクはそれでもよかったんだけど、投票があるからね。

わからないから運に任せよう。とかになったらマズいからね。

僕の幸運ならなんとかなったかもしれないけど、それでも運に任せられて当てられるのは怖くてね。

だから…偽装の犯人を用意したんだよ!!!

僕は朝日奈さんの部屋のドアの隙間から遺書を入れて、ドアの前に鍵を置いた。

そしてインターホンをならして逃げたんだ。

朝日奈さんは手紙を見て青ざめただろうね。名前は書いてなかったけど字体だけで大神さんだとわかるだろうしね。

そして部屋を出て、鍵が落ちていることに気づいて急いで大神さんの部屋に向かった。

朝日奈さんは大神さんの部屋で何を思ったんだろうね。

僕の想像通りの朝日奈さんなら…何も出来なかったんじゃないかな。

みんなに相談したら疑われてしまう。

密室だからね、鍵を持っている人が犯人だなんてクズの葉隠君でもわかるでしょ?

だからこそ、朝日奈さんは自分が疑われないように隠ぺい工作をしたんだ。

手紙は遺書として大神さんの手に握らせたみたいだね。

まあもともと遺書だから、握らせなくても置いとくだけで良かったのにね。

部屋の掃除は出来なかっただろうね、朝食会に遅れるのも怖かっただろうし。

鍵は捨て場所が思いつかなかったんだろうね。

トラッシュルームは掃除当番がスイッチを持っているから使用できないっていうのはみんな知っていたし。

自分の部屋においておいたら疑われる。

だから鍵は秘密にしてもっておいた。

その辺に…適当に…捨てればよかったのにね。

それか鍵を閉めずに大神さんの部屋の中に鍵を置けばよかったんだ。

捨てちゃえば犯人がわからない運ゲーだった。

鍵を閉めなければ誰にでも殺人が出来たから投票は運ゲーだった。

朝日奈さんは本当に浅はかだねえ。

気持ちいいくらい僕の思い通りに動いてくれたねえ。

アサヒナ「…運じゃなくてさ………犯人を…当てて殺したかったんだ」

アサヒナ「だから犯人が密室を作ったんなら…密室のままがいいと思ったの。」

アサヒナ「私には解けなくても…みんななら犯人のトリックを暴いてくれると思ったから…」

自分じゃ無理でも誰かが推理して、謎を解いて、犯人が暴かれてお仕置きを受けると思ったってことね。

…浅はかだねぇ。

犯人を殺したいのに君自身が余計な行動をとったせいで助かってしまったよ。

僕よりも推理できるのなんて霧切さんくらいじゃないか。

他の人は議論を引っ掻き回す馬鹿ばかりなのがわかんなかったのかな?わかんないかあ。

君はね、周りを信用して推理を託したのかもしれないけど。

本当に信用していたなら、ちゃんと相談できたよね?

そういうことだよ。

信用しなきゃ信用なんてされない。

君が秘密にしていた事が多いから、君が疑われて…

このザマだ。

朝日奈さんはずーっと演技をしながら犯人を捜してたんだろうね。

体育館を後にして…

大神さんの死体発見アナウンスの時にボクかネプテューヌが犯人だとわかったのに証拠がなくて、どうすることもできず。

そのままずるずると何もできないまま学級裁判へ。

ネプテューヌにはセレスさんと寝ていたという鉄壁のアリバイがあったから犯人はボクしかいないのに…

誰も君を信じてくれなかったね!!!

笑っちゃうよ、本当に面白い。

信じる。なんて簡単なことが出来ないんだから。

まあ安心してよ、きっとこんな裁判を続けても希望はなかっただろうしね。

毎日毎日誰かに殺される恐怖を感じながら生きて行く。

そして起こる殺人…裁判。

そんな恐怖や苦しみを味わうよりも、ここで一気に死んじゃったほうが幸せだって!

ボクも外に出てからみんなの分も引きずって生きて行くから!

乗り越えて忘れたりしないよ!

それじゃあボクの言いたいことはこれで終わりだから。



みんな。




ばいばい。

僕はみんなの罵声を浴びながら笑う。

泣きながら笑う。

一度見たお仕置きもあったけど2回目だからかな?

面白いと思えた。

大和田君の顔はいつみても面白い。

十神君のは初めてみるなあ。

みんな…

みんなみんな…

死んでいく。

ああ、朝日奈さんだあ。

泣き顔が似合うなあ。

「ウォーター・イリュージョン・ショー」

そう書かれたプールの水槽の中にいる朝比奈さん。

水槽の上には手品師風のモノクマ…

モノクマがステッキを振ると幕が降りた。耳が痛いくらいの大きな音でドラムロールがなり、後幕があがると…水槽の中に大量のサメがいた。

またモノクマがステッキを振ると幕が降り、またうるさいドラムロール…

後に幕が上がるとそこには右手の無くなった朝比奈さん姿…

またモノクマがステッキを振ると幕が降りドラムロール後に幕が上がるとそこには…

左足の無い朝日奈さんの姿が…

またモノクマがステッキを振ると幕が降りドラムロール後に幕が上がるとそこには…

首の無い朝日奈さんの姿があった…

またモノクマがステッキを振ると幕が降り…ドラムロールがなる…

幕が上がるとそこには朝日奈さんの姿はもうない。青く透き通っていた水槽は、赤く染まっている。

手品成功で拍手を受けて自慢げなモノクマの姿が…

僕も思わず拍手を送る

みんなのお仕置きに。

拍手をして…

そして…



お仕置きは終わった。

ボクが目の当たりにしたもの…

それは絶望…

これをそう呼ばずして何と呼べばいいのだろう?

でも、殺し合い、糾弾し合う僕達の姿はとても醜く…

傍からみれば…絶望だったのではないだろうか。

モノクマ「……………」

動かない。

ナエギ「ねえ、モノクマ。僕は…外に出られるんだよね…?」

モノクマ「……………」

ナエギ「動かないのか?とりあえず上に戻ろう。」

エレベーターに乗り、地上に戻って来た僕は正面玄関まで歩く。

なんだ、階段のシャッターが開いてる。

ま、そんなことより…

正面玄関だ。

ここでみんなと出会ったんだよね。

まあ、楽しかったなあ。

でもみんなはもういない。

あの学級裁判はお別れ会だったね。

さてと、外に出て、警察を呼んで。

みんなに感謝しながら生きて行こう。

鉄の扉がゆっくりと開き、光が入り込んでくる。

むわっとした空気がボクの頬を撫でる。

ナエギ「はは…これはすごいや…」

外は…荒廃していた。喉に細かな粒子が当たる感じ…空気も悪い。

僕の知っている地形じゃない…でも…なんとなくわかっていた。

前のコロシアイの時に長い間に誰も来ないこと。

もしかしたらあの動機のDVDは本当なんじゃないかってこと。

まったく予想していなかったら心が折れていたかもしれないけど。

ボクは大丈夫だ。

人から疑われることも。疑うことも。

人を信用することも。信用されることも。

全部知っている。

人のきれいな部分も汚い部分も知っている。

また僕は笑っていた。

そうだ。

僕はどっちも与えよう。

人に。

希望も。

絶望も。

どちらも人には必要だ。

だからぶつけ合って、高め合って…

そうして生きるってことを感じてもらおう。

善しかしらないとすぐに心が折れちゃうからね。

悪しかしらなくてもすぐに心が折れちゃうからね。

だからボクが…どっちもきちんと導いてあげなきゃ…!





苗木誠 脱出成功!!

Chapter1失敗!!

Ending No.03 [絶望と希望のはざまで] クリアー

モノクマ「うぷぷ。謎が解けておめでとうって言えばいいのかな?」

モノクマ「勝ち負けで言えば今回は引き分け…だよね?」

モノクマ「うんうん。引き分けだよ。」

モノクマ「一章で終わっちゃうなんて本当なら負けって言ってもいいんだけどね。」

モノクマ「今回は3番目のエンディングだったみたいだね。」

モノクマ「第二章はすごーく時間がかかるけど…」

モノクマ「今回の一章を”きちんと終えた”次の日からになるからね」

モノクマ「今回の引き分けの原因だけど…そうだなあ。」

モノクマ「主人公である苗木君と主人公オブ主人公のネプテューヌさん」

モノクマ「どちらかに片寄った捜査をしていたからかな」

モノクマ「あれ?片寄った?偏った?どっちだろう…どっちでもいいね」

モノクマ「かたよったって事はさ、どちらかが主人公力で負けたってことだよね」

モノクマ「エンディングもそうだけど、他に手掛かりが増える要素もあったんだけどね。」

モノクマ「例えば…そうだなあ。ネプテューヌの個室がない事に苗木君は気付いていなかったけどネプテューヌさんは気付いてたんだよねえ。」

モノクマ「うぷぷ。ネプテューヌさんがもし葉隠君辺りと同部屋なら夜に出歩けたよね」

モノクマ「もし苗木君と同部屋なら大神さんは”苗木君”に殺されてないかもね。」

モノクマ「選択肢によって大きな変化はないだろうけど小さな変化が積み重ねられればもっと良い推理が出来ただろうね。」

モノクマ「うぷぷぷ。コトダマによってはもっと楽に推理できたかもね」

モノクマ「また別のダンガンロンパで会おうね」

モノクマ「それじゃあ…ばいばーい」

モノクマ「やりなおしは少し厳しいよ。”犯人”と”手掛かり”は変わっても”事件”そのものは変わらないからね。」



Ending No.00 [未解決事件]
Ending No.01 [第一の事件の終結]
Ending No.02 [絶望の女神]
Ending No.03 [絶望と希望のはざまで] ←クリアー
Ending No.04 [超高校級の絶望的結末]
Ending No.05 [希望の世界]

申し訳ない…これは俺が悪いっすね…
これはやり直しおkなのかな?

レス返して行きますね。

>>325
モノクマファイルより"即死"

>>327
不二咲でなったから不二咲はシロ
ネプテューヌはセレスとのアリバイ有り、朝日奈か苗木のみに絞られる。

>>330
これは完璧にこっちのミス。不二咲は見張りだから入口に立っていた。死体の側は怖くて近づけなかった。って言い訳していいですかね。

>>331
大神が生きている間なら密室ではない。

>>333
chapter1で秘密の通路は関係ない。
模擬刀の存在は舞園、苗木、山田、桑田、大神、(情報不足だったけどネプテューヌ)しか知らない。一応ここでも犯人は絞れた。
苗木が起床した。目覚めた時間ではない。起床時間の7時にまだ寝ぼけた目をこすりながらゆっくりとベッドから体を起こしただけ。
メタ的に考えて。が何を指しているかはわかんないけど
"みんなの性格について"のヒントがなかったから苗木視点の心情はごめんなさいするしかないです。
ただしネプテューヌと霧切のノックスが使われていない会話から主人公も犯人の可能性がある。

>>334
これ没犯人の時考えたんだけど大神のテープクリーナーの減りについては何も言ってない。

>>336
苗木とネプテューヌの違和感は、苗木は遺書を握らせた意味がわからなかっただけ。
ネプテューヌは遺書ではなく手紙だと思った。

>>337-338
無抵抗のオーガならだれでもやれる。

>>339
バッドエンドもエンディング。ゲームオーバーはない。

>>340
タオルは情報不足。模擬刀は大神が運んだ。遺書が強く握られていたがシワから判断しただけだから強く握ったのが大神とは限らない。

>>341
それも面白いかも。

>>366
一応エンディングまで行けたから問題ないよ。

長くなりましたが、お付き合い頂きありがとうございました。

ん?これクリア出来てたらED No.はどれになったんだ?

>>373
No.01 [第一の事件の終結]
犯人が○○しか可能性の状態で犯人を当てる。



SSじゃなくてゲームブックみたいなものです。

文字抜けました。

可能性の"ない"状態で、ですね。


WXF UXJMRWP ■□□□□□□□□□


TUC RUGJOTM■■■■□□□□□□


QRZ ORDGLQJ ■■■■■■■□□□

OPX MPBEJOH ■■■■■■■■■□


NOW LOADING...■■■■■■■■■■ 

COMPLETED!!



YOU READY FOR THIS ?

GAME EXECUTION

START-UP!!

"ANOTHER DIMENSION NEP-RONPA Re;Birth1"


The language to Japanese.........

①はじめから
②リメイクシステム
③ゲームを終了する



安価下1

ネプwikiの説明文なくなってたんだな、すまんこ。


リメイクシステム
1周目でダルくなった人、やり込みたい人や2週目でダルくなった人のために有利に進めるようにするシステム。


なくても困らないヒントだと思ってください。


あと、今回チェック頻度少ないから更新遅いかも、すまない。



安価下

②リメイクシステム

同じエンディングに到達する場合に回避条件箇所が増える。

エンディングの条件を少しだけ先に知っておく。


No.00 [未解決事件]
手掛かりがあまりにも少ない状態で学級裁判へ進む。
校則を確認しないまま学級裁判へ進む。
犯人が○○しか可能性のない状態で犯人を外す。

No.01 [第一の事件の終結]
犯人が○○しか可能性の状態で犯人を当てる。

No.02 [絶望の女神]
犯人が△△の可能性がある状態で犯人に△△以外を指名する。

No.03 [絶望と希望のはざまで] 
犯人が□□の可能性がある状態で犯人に□□以外を指名する。

No.04 [超高校級の絶望的結末]
犯人が△△の可能性がある状態で犯人に△△を指名する。
犯人が□□の可能性がある状態で犯人に□□を指名する。

No.05 [希望の世界]
特定のコトダマが揃った状態でいずれかの投票時に黒幕を当てる。





なお、最初は同じなのでカットします。
17と同じレス投下からスタートします。

ハガクレ「入学式…なるほど、そういう事ね…これは入学式って催し物の一部だったってか。」

ハガクレ「じゃあ、俺も行くとすっか。お次は、どんな趣向のイベントかなっと…」

クワタ「せっかく一眠りしようと思ってたっつーのに…空気読めよなマジで。」

フジサキ「ぼ、僕は…その、あの…残ります」

セレス「”男子”と言っていたので私も残りますわ。」

フカワ「誰も…気にしてないでしょうけど…あ、あたしも」

マイゾノ「大丈夫なんですかね…?」

エノシマ「今の校内放送にしたって、妙に怪しかったしね…」

キリギリ「団体行動した方がいいでしょうけど、とりあえず今は言われた通りにしましょう。」

エノシマ「ふざけんなッ!あたしは体育館に行く!こんなおふざけした奴に文句言ってやるッ!」


視点を選んで下さい(指定失敗の場合は安価下)
①苗木誠
②ネプテューヌ


安価下1

①苗木誠視点

体育館前

オオワダ「それにしてもよぉ…希望ヶ峰学園がこんな辛気くせぇ場所だとはなぁ…」

オオワダ「どっちかっつーと、俺のいた鑑別所みてーだ。いや、それよりヒデーかもな…」

エノシマ「てかなんで校内に誰もいないのよ、なんだかさ…マジでヤバいんじゃない?」

イシマル「ぼ、僕らを驚かせようとしてるだけだろう!」

オオワダ「別にビビってる訳じゃねーんだ…行ってやろうじゃねぇか…!」

オオワダ「オラァ! 俺様を呼び出しやがったのは、どこのどいつだぁ!!」

イシマル「おい、大和田くんッ!校内を走ってはいけないぞ!」

ヤマダ「あぁ、待って!1人にしないでッ!!」

エノシマ「こらぁ、女の子置いていくとかありえなくない!?」

不安と恐怖を抱えながら、校内放送で指定された体育館へとやって来た。

そこで、ボクらを待ち受けていたのは…

ナエギ「入学式…みたいだね?どっからどう見ても…」

ハガクレ「ほら、俺の言った通りだべ?実際のトコ”普通”の入学式じゃねーか。」

と、葉隠クンが言った直後だった。

ボクらが”普通じゃない”光景を目の当たりにする事になるのは…

???「オーイ、全員集まった~!?それじゃあ、そろそろ始めよっか!!」

ナエギ「え…?ヌイグルミ…?」

???「ヌイグルミじゃないよ!ボクはモノクマだよ!」

モノクマ「キミたちの…この学園の…学園長なのだッ!!」

ここまで何かに視線を奪われたのは、生まれて初めてだったかもしれない。

だけど、その対象が…あんな…訳のわからない物体だなんて…!

モノクマ「ヨロシクねッ!!」

それは場違いなほど明るい声…それは場違いなほど脳天気な振る舞い…

ボクの抱いていた不快感はいつの間にか、底知れぬ恐怖へと変わっていた。

ヤマダ「う…うわわわ…ヌイグルミが喋ったぁぁぁ!!」

イシマル「落ち着くんだ…! ヌイグルミの中にスピーカーが仕込んであるだけだろう…!」

モノクマ「だからさぁ…ヌイグルミじゃなくて…」

モノクマ「モノクマなんですけど!しかも、学園長なんですけど!」

ヤマダ「うわぁぁぁぁ!動いたぁぁぁ!!」

オオワダ「落ち着けっつってんだろ!ラジコンかなんかだ…」

モノクマ「子供のおもちゃと一緒にしないで。深く深く…マリアナ海溝より深く傷付くよ…」

モノクマ「ボクには、NASAも真っ青の遠隔操作システムが搭載されてて…って、夢をデストロイするような発言をさせないで欲しいクマー!!」

クワタ「クマ…?ベタだな。」

モノクマ「じゃあ、進行もおしてるんで、さっさと始めちゃうナリよ!」

ナエギ「尊師かな?」

クワタ「コロ助だろ…」

エノシマ「キャラがブレてない…?」

モノクマ「ご静粛にご静粛に…えー、ではではっ!起立、礼!おはようございます!」

イシマル「おはようございますっ!!」

オオワダ「言わなくていいだろ…」

モノクマ「まず最初に、これから始まるオマエラの学園生活について一言…」

モノクマ「えー、オマエラのような才能溢れる高校生は、”世界の希望”に他なりません!」

モノクマ「そんな素晴らしい希望を保護する為、オマエラには…”この学園内だけ”で、共同生活を送ってもらいます!」

モノクマ「みんな、仲良く秩序を守って暮らすようにね!」

ナエギ「は……?」

モノクマ「えー、そしてですね…その共同生活の期限についてなんですが…期限はありませんっ!!」

モノクマ「つまり、一生ここで暮らしていくのです!それがオマエラに課せられた学園生活なのです!」

ハガクレ「なんてこったべ… 一生ここで…?」

モノクマ「あぁ…心配しなくても大丈夫だよ。予算は豊富だから、オマエラに不自由はさせないし!」

オオワダ「そういうこと聞いてんじゃねーよッ!」

エノシマ「つーか、何言ってんの…?ここで一生暮らすとか…」

エノシマ「ウソ…でしょ?」

モノクマ「ボクはウソつきじゃない!その自信がボクにはある!」

モノクマ「あ、ついでに言っておくけど…外の世界とは完全にシャットアウトされてますから!」

モノクマ「だから、汚れた世界の心配なんて、もう必要ないからねっ!!」

ナエギ「シャットアウトって…じゃあ、教室や廊下にあったあの鉄板は…!」

ナエギ「ボクたちを…閉じ込める為の…?」

モノクマ「そうなんだ。だから、いくら叫んだところで、助けなんて来ないんだよ。」

モノクマ「そういう訳で…オマエラは思う存分、この学園内だけで生活してくださーいっ!」

クワタ「えぇーと…なんだよ…これ…希望ヶ峰学園が用意したにしては、いくらなんでも悪ふざけが過ぎるんじゃ…」

オオワダ「テ、テメェ…大概にしろよ、コラ…それ以上は冗談じゃすまさねぇぞ…」

モノクマ「さっきからウソだの…冗談だのって…疑い深いんだからっ…」

モノクマ「でも、それもしょうがないかぁ。隣人を疑わなきゃ生き抜けないご時世だもんね。」

モノクマ「まぁ、ボクの言葉が本当かどうかは、後でオマエラ自身が確かめてみればいいよ。」

モノクマ「そうすれば、すぐにわかるから。ボクの言葉が、純度100%の真実だって事がさ!」

モノクマ「まぁでも、ぶっちゃけた話、ない訳じゃないよ。ここから出られる方法…」

ナエギ「ほ、本当か…?」

モノクマ「学園長であるボクは、学園から出たい人の為に、ある特別ルールを設けたのですっ!」

モノクマ「それが『卒業』というルール!!」

モノクマ「では、この特別ルールについて説明していきましょーう。」

モノクマ「オマエラには、学園内での”秩序”を守った共同生活が義務付けられた訳ですが…」

モノクマ「もし、その秩序を破った者が現れた場合…その人物だけは、学園から出て行く事になるのです。」

モノクマ「それが『卒業』のルールなのですっ!」

トガミ「その”秩序を破る”とは…何を意味するんだ?」

モノクマ「うぷぷ…それはね……人が人を殺す事だよ…」

ナエギ「こ、殺す…ッ!?」

モノクマ「殴殺刺殺撲殺斬殺焼殺圧殺絞殺惨殺呪殺…殺し方は問いません。」

モノクマ「『誰かを殺した”人”だけがここから出られる…』それだけの簡単なルールだよ。」

モノクマ「最悪の手段で最良の結果を導けるよう、せいぜい努力してください。」

ゾワリとした…

『誰かを殺した人だけがここから出られる』その言葉を聞いた途端…

猛烈な寒気が、足元から背中を通り、頭のてっぺんまで一気に駆け上がっていった。

モノクマ「うぷぷ…こんな脳汁ほとばしるドキドキ感は、鮭や人間を襲う程度じゃ得られませんな…」

モノクマ「さっきも言った通り、オマエラは言わば”世界の希望”な訳だけど…」

モノクマ「そんな”希望”同士が殺し合う”絶望”的シチュエーションなんて…ドキドキする~!」

クワタ「な、何言ってんだっつーの!?殺し合うって……なんなんだよ…」

モノクマ「殺し合いは殺し合いだよ。えーとね…」

イシマル「意味なら知っている!そうではなく、どうして我々が殺し合わねばならないのだ!?」

ヤマダ「そうだ、そうだ!ふざけた事ばっかり言うな!さっさと家に帰せー!!」

モノクマ「…ばっかり?ばっかりってなんだよ、ばっかりって…ばっかりなんて言い訳ばっかりするなっての!」

モノクマ「ホントに物分かりの悪い連中だよ。何が帰してだ。同じ事を何度も何度も何度も何度も…」

モノクマ「いいかい?これからはこの学園が、オマエラの家であり世界なんだよ?」

モノクマ「殺りたい放題、殺らせて殺るから、殺って殺って殺って殺りまくっちゃえっつーの!!」

ハガクレ「おいおい…いつまで続ける気だって…」

モノクマ「ん…?」

ハガクレ「もう十分ビックリしたからよ、そろそろネタばらしにすんべ?」

モノクマ「ネタばらし…?」

ハガクレ「いや…だから…ドッキリなんだろ?実際…」

オオワダ「…もういい。テメェは、どいてろ…」

葉隠クンを押しのけつつ最前列に立った大和田クンは、まるで地響きのような声でモノクマに凄んだ。

オオワダ「オイコラ、今更謝ってもおせぇぞ!テメェの悪ふざけは度が過ぎたッ!!」

モノクマ「悪ふざけ…? それってキミの髪型の事?」

オオワダ「があぁぁぁあああッッ!?」

雄叫びと共に、ドン、と音が響いた。

大和田クンが、足元の床を蹴り上げた音だった。

跳躍した彼の体は弾丸のように一直線に突き進んだ。

獲物へと向かって一直線に…

オオワダ「捕まえたぞ、コラァ!!ラジコンだかヌイグルミだか知らねぇが…」

オオワダ「バッキバキにひねりつぶしてやんよっ!!」

モノクマ「キャー! 学園長への暴力は校則違反だよ~ッ!?」

オオワダ「るせぇ!! 今すぐ俺らをここから出せッ!でなきゃ力ずくでも…!」

モノクマ「……………」

オオワダ「おい…今更シカトかぁ…!?」

モノクマ「……………」

オオワダ「妙な機械音出してねぇで、なんとか言いやがれッ!!」

トガミ「…まさか、投げろプランクトンッ!」

オオワダ「あ…?」

トガミ「いいから早くやれ…ッ!」

彼の言葉に気圧されたのか大和田クンは言われるままにモノクマを放り投げた。

と、次の瞬間…!!

大きな音ともに空中で爆発した。

オオワダ「なっ…!?しゃ、洒落んなってねーぞ…。ば、爆発…しやがった…」

痛みを伴う激しい耳鳴り…むせ返る火薬の匂い…

爆発なんて、映画やテレビじゃ当たり前かもしれない。だけど、生で本物を見たのは…もちろん、これが初めてだった。

ナエギ「でも、爆発したって事は…あのヌイグルミも…壊れて…」

モノクマ「ヌイグルミじゃなくてモノクマ!!」

クワタ「うぉっ!別のが出てきやがった…」

オオワダ「テ、テメェ…!さっきの…マジに俺を殺そうとしやがったな…」

モノクマ「当たり前じゃん。マジに殺そうとしたんだもん。校則違反するのがイケナイんでしょ?」

モノクマ「今のは特別に警告だけで許すけど今後は気を付けてよね。」

モノクマ「というかですね、男子のみを呼んだのに、江ノ島さんがいるのも許してるんだよね。」

モノクマ「"入学式開始の時点"で言うことが聞けない人が二人もいるなんて、ボクは君たちの将来が不安です。」

モノクマ「ま、男女分けたのに理由はないんだけどね、主人公補正2人分が怖かったくらいだね、うぷぷ。」

エノシマ「ね、ねぇ…ひょっとして、アンタみたいのって他にもたくさんいたりするの…?」

モノクマ「モノクマは、学園内の至る所に配置されております。」

モノクマ「さらに、学園内には監視カメラも配備されております。」

モノクマ「そして、校則を破る者を発見した場合は今みたいなグレートな体罰を発動しちゃうからねっ!」

モノクマ「うぷぷ…次からは外さないから…そうならないように気をつけてね!」

ハガクレ「む、無茶苦茶だべ…」

モノクマ「じゃあ…最後に、入学祝いとしてオマエラにこれを渡しておきましょう。」

モノクマ「この学園の生徒手帳です。カッコイイでしょ?電子化された生徒手帳、その名も…なんとっ!!」

モノクマ「電子生徒手帳です!!」

ナエギ「……………」

モノクマ「コホン、気を取り直して…」

モノクマ「電子生徒手帳は学園生活に欠かす事の出来ない必需品だから、絶対になくさないようにね!!」

モノクマ「それと、起動時に自分の本名が表示されるから、ちゃんと確認しておいてね。」

モノクマ「単なる手帳以外の使い道もあるんでね…」

モノクマ「ちなみに、その電子生徒手帳は完全防水で水に沈めても壊れない優れ物!」

モノクマ「耐久性も抜群で10トンくらいの重さなら平気だよ!」

モノクマ「詳しい”校則”もここに書いてあるんで各自、じっくりと読んでおくよーに!」

モノクマ「何度も言うけど…校則違反は許さないからね!」

モノクマ「ルールは人を縛りもするけど守りもするんだ。社会でも法律がないと平和は成立しないでしょ?」

モノクマ「それと一緒!だから、違反者は厳しく罰する必要があるのです!」

モノクマ「ではでは、入学式はこれで終了となります!!それじゃあ、まったね~!」

…そして、モノクマは去って行った。呆然とするボクらだけを残して…

イシマル「き、君達は…今のを一体どういうモノであると定義する?」

クワタ「どうもも…何も…ぜんっぜん、意味わかんねーよ…」

オオワダ「ここで一生暮らす…?殺す…?」

トガミ「…落ち着け」

モノクマの発言によると、今の僕達には”2つの選択肢”が与えられた事になる。

1つは、みんなと共にこの学園内で”期限のない共同生活”を送るか…

出る為に”仲間の誰かを殺す”か…

いきなり拉致られて…学校らしき場所に閉じ込められて…

ヤマダ「ってコレ、なんなんですかーッ!」

イシマル「ウソだ…そんなバカげた話…ウソに決まってるじゃないか…!」

トガミ「本当にウソかどうかが問題なのではない。問題となるのは…」

トガミ「この中に、その話を本気にするヤツがいるかどうかだ…」

その言葉に…ボクらは再び押し黙った。

押し黙ったまま…互いの顔を見回していた。

互いの胸の内を探ろうとする視線からは薄っすらとした敵意まで感じ取れた。

そこで、ボクはモノクマが提示したルールの本当の恐ろしさを知ったんだ。

『誰かを殺した人だけがここから出られる…』

その言葉は、ボクらの思考の奥深くに、”恐ろしい考え”を植え付けていた。

『誰かが裏切るのでは?』という疑心暗鬼を…

こうして、ボクの新たな学園生活は始まった。

でも、期待に胸を膨らませてやって来たこの学園は”希望の学園”なんかじゃなかった。

ここは……”絶望の学園”だったんだ!

重苦しい空気…

それを打ち破ったのは…彼の無愛想な一言だった。

トガミ「ここにいてもらちが明かん、玄関ホールへ戻るぞ…」

イシマル「そ、そうだな…!うむ、彼女達にも説明しなくてはな!」

イシマル「怖かろうと不安だろうと歩を進めなければならぬ時がある!」

オオワダ「騒いでるヒマがあんなら、さっさと体を動かせや…」

クワタ「女の子たちのとこいってから逃げ道探しだな!」

エノシマ「ついでに、あのふざけたヌイグルミ操ってるヤツを見つけて、袋叩きっしょ。」

ナエギ「でもその前に、電子生徒手帳を見ておこうよ?」

ナエギ「動き回る前にモノクマの言っていた”校則”を確認しておいた方がいいと思うんだ…」

ナエギ「ルールも知らずに動いて、さっきみたいにドカンってなったら危ないもんね。」

オオワダ「チッ…」

エノシマ「じゃあ、さっそく、その校則ってのを確認しよっか…」

電子生徒手帳を起動させると最初にボクの名前が浮かび上がった。

モノクマの言った通りここには、持ち主本人の名前が表示されるようだ。

その後、表示されたメニュー画面の中から、”校則”のアイコンを選択すると…

画面上に浮かび上がる箇条書きの文章…これが”校則”…

つまり、ボクらに課せられたルール…


ざっと目を通した後…

ボクは、軽いめまいを覚えながら画面から顔を上げた。

見ると、他のみんなも一様に渋い表情を浮かべている…

オオワダ「ざけんな、何が校則だ!そんなモンに支配されてたまっかよ!」

トガミ「だったら校則なんて気にせず行動してみろ。」

トガミ「ルールを破るとどうなるか予想はつくが実際にどうなるか知りたいしな」

ヤマダ「しかし…そんな事になれば、大和田紋土殿は、残機ゼロ状態に…」

オオワダ「オレはなぁ…ガキん時から、兄貴にしつけーくらいに言われて育ったんだよ。」

オオワダ「”男の約束”は死んでも守れってよぉ…」

エノシマ「…で?」

オオワダ「オレには、まだ守りきれてねー約束があんだ…」

オオワダ「だから、ここで死ぬ訳にゃいかねーんだよッ!!」

イシマル「よくはわからないが、とりあえず校則は守るという事でいいんだな?」

オオワダ「…ん?あぁ…そうなるかな…」

ヤマダ「あのー…ちょっといいですか…?」

ヤマダ「校則の6番の項目なんですけど…これって、どういう意味だと思います?」

仲間の誰かを殺した人は”卒業”となりますが、
自分がクロだと他の生徒に知られてはいけません。

ナエギ「後半の『他の生徒に知られてはならない』の部分だよね?確かに、ボクも気になったんだよね…」

トガミ「…卒業したいなら、誰にも知られないように殺せという事だろう。」

クワタ「な、なんでだよ…どうして?」

トガミ「…そんな事、気にする必要はない。」

トガミ「与えられたルールは守るもの…お前らはそれだけ覚えていればいいんだ…」

トガミ「他人に決めてもらわねば何も出来ないお前らが偉そうに疑問など口にするな。」

イシマル「…とりあえず殺人がどうとかバカげた話は置いといて…これで、校則もわかった事だ、そろそろ玄関ホールに戻ろう!」

イシマル「その後は探索だ!ここはどこなのか?脱出口はないのか?食料や生活品はあるのか?僕らには知らなければならない事が山積みだッ!」

クワタ「うぉっしゃあ!さっそく、みんな一緒に探索すんぞー!」

トガミ「…俺は1人で行くぞ。」

エノシマ「はぁ!?どうしてよ!流れ的におかしくない?」

トガミ「すでに他人を殺そうと目論んでいるヤツがこの中にいるかもしれない…」

トガミ「そんなヤツと一緒に行動しろと言うのか?」

ナエギ「ちょ、ちょっと待ってよ。そんな事…!」

トガミ「ないとは言い切れないはずだ。」

トガミ「だからこそ、オマエラは卒業のルールを聞いて恐怖した。…違うか?」

ナエギ「そ、それは…」

トガミ「…俺は自分の思った通りに行動させてもらう。」

オオワダ「待てコラ…んな勝手は許さねぇぞ…」

トガミ「…どけよ、プランクトン。」

オオワダ「ああッ!?どういう意味だッ!?」

トガミ「大海に漂う1匹のプランクトン…何をしようが、広い海に影響を及ぼす事のないちっぽけな存在だ…」

オオワダ「…ころがされてぇみてーだな!」

ナエギ「ちょ、ちょっと待ってよ!ケンカはマズイって!!」

オオワダ「あぁ?なんだオメェ…今キレイ事言ったな?」

オオワダ「そいつは説教かぁ?オレに教えを説くっるーのか!?」

ナエギ「い、いや、そんなつもりは…」

オオワダ「るせぇっ!!」

ガンッ!!と殴られた…そして吹っ飛んだ。マンガみたいにキレイに吹っ飛んだ。

なんの前ふりも伏線もなくきわめて唐突で突発的に…殴られて吹っ飛んだ……

そう言えば…ボクは忘れていたのかもしれない…

そもそも、ボクが相手にしているのはそういう人達だったんだよな…

今までのボクの常識なんてまるで通じない…”超高校級”なんて、非常識な集まり…

当然、こんな非常識な展開もあり得る。

それを…ボクは忘れてた……のかも……

ボクの意識は、ゆっくりと遠のき…

そこで途切れた。


視点を選んで下さい。
①苗木誠
②ネプテューヌ

安価下1

ネプテューヌ視点

食堂
ネプ「それで、何があったのー?」

トガミ「ちょうどいいな、苗木がいないが人数がまとまっている今話をしておく」

イシマル「苗木君を待たないのか!」

トガミ「あいつは説明せずとも事情はわかっているだろう。」

十神は体育館でのあった事を私達に伝えた。

コトダマゲット!!【入学式の違和感】


セレス「なるほど…殺し合い…」

マイゾノ「そ…そんな…!」

ネプ「舞園ちゃん落ち着いて、こういう時にヘコんだら駄目だよ」

アサヒナ「でもでも!殺し合いって…」

オオガミ「朝日奈よ…落ち着け」

トガミ「とにかく今は情報が必要だ」

イシマル「手分けしてここの探索をしようと思う!午後8時まで探索をし、何かあったかどうか報告し合おう。」

トガミ「ふん、俺はもう行くぞ」

キリギリ「私ももう行くわ」

ネプ「私もー」

私は食堂を出て、まずはトイレに行く。

ネプ「紙はたくさんあるねー、それとここにはカメラがない…か」

モノクマ「プライバシーなのです!」

ネプ「ねぷっ!?」

モノクマ「さすがに健全な高校生の排泄姿を見てもいいものかと思い自重しました!」

ネプ「お、お風呂とかも?」

モノクマ「トイレとシャワールームにはカメラがありません!よかったね、安心だね!」

ネプ「そうだねー、廊下とか部屋のカメラは死角なし?」

モノクマ「うん、完全に死角はないよ?」

ネプ「ありがと、そんじゃ私行くとこあるから!」

モノクマ「忙しい子だねぇ」

さっきの様子から舞園ちゃんが参っちゃってたし声かけようかなー

マイゾノ「あっ、ネプテューヌさん」

ネプ「やっほー、舞園ちゃん、元気ー?」

マイゾノ「元気…ではないですね、やっぱり…」

ネプ「ならちょっとお話ししようよ!とっておきの愚痴があるんだよ!」

マイゾノ「な、なんですか…?」

ネプ「この状況とは全く関係ないんだけど、海外と日本のマルボタンとバツボタンの仕様は統一すべきだと思うんだよ!」

ネプ「シカクとかサンカクが通常攻撃になってるゲームもあるし覚えるのが面倒だから通常攻撃は絶対にマル!とか決めてさ!」

ネプ「キーコンフィグがあればいいんだけど、レトロゲーだとないし…最近のもないの多いし…」

マイゾノ「そ、そうなんですか、あ、私マルとかバツとか好きなんですよ!」

ネプ「星とかハートも好き?」

マイゾノ「PSコントローラーにはないけど好きですね~」

ネプ「バツが好きならこれあげるよ!」

マイゾノ「髪飾り…?ネプテューヌさんの髪飾りの…色違い、黒ですね」

ネプ「女神の加護がついてるからね!お守りとして持っててよ!」

マイゾノ「ありがとうございます!」

ネプ「それじゃ私はもうちょっと探索してくるね!」

マイゾノ「はい!ネプテューヌさん…ありがとうございました」

ネプ「うんっ!」

舞園ちゃんと別れてから廊下に死角がないか見てみたけど多分なかった。

もう8時前、特になんにも見つからなかったなぁ、もどろっか、少し疲れたしね。



食堂につきました、苗木誠に視点が戻ります。

イシマル「よし、全員揃ったようだな!では、さっそく会議を始めようと思う!!」

イシマル「お互い、調査の成果を披露し合い、情報を共有化しようではないか!」

イシマル「一刻も早く、ここから脱出する為にッ!!」

エノシマ「あ、ちょっと待って…!」

イシマル「何事だッ!?」

エノシマ「えーっと、あの…なんていったっけ?あの銀髪の彼女…」

ネプ「マザコングの事?」

エノシマ「誰のあだ名よ…えっと、そうそう、キリギリキョウコ…?」

イシマル「…彼女がどうした?」

エノシマ「いないけど…」

イシマル「なんだとっ!?」

ボクは、ぐるりと食堂を見回した。

そこには…確かに霧切さんの姿がなかった。

アサヒナ「霧切ちゃん…どこ行っちゃったんだろ。誰か見た人いない?」

みんな首を横に振る…

フジサキ「え…?誰も…霧切さんの姿を見ていないのぉ?」

霧切さん…彼女が姿を現さない理由……それって…?

ネプ「霧切ちゃん方向音痴だから迷ってるんじゃない?」

セレス「あれは場所がわからない所に行こうとしたから迷ったわけでして、地図を見ることが出来る以上、彼女が迷子になることはないと思いますわ。」

セレスさんとネプテューヌが何の話をしているかわからないけど、僕らが体育館に行ってる時に何かあったのかな

イシマル「おのれ、霧切君め…初日から遅刻か…」

イシマル「遅刻しているにも関わらず遅刻の旨も伝えないとは遅刻者としての根性がなっておらんぞ…」

エノシマ「言ってる事メチャクチャだけど、わかってる?」

イシマル「だが、何事も時間厳守だ。仕方あるまい。第1回希望ヶ峰学園定例報告会の開催を宣言するッ!」

マイゾノ「…苗木君。じゃあ、まずは…手分けして調査していたみんなの報告を聞くとしましょうか。」

ナエギ「うん、そうだね」

マイゾノ「うふふ、なんだか…今の私って、本当に苗木君の助手みたいじゃありませんでした?」

マイゾノ「頼りない助手ですけど精一杯頑張るんで、よろしくお願いしますね。」

ナエギ「いや…これ以上ないくらい心強い助手だよ…舞園さんは…」

マイゾノ「じゃあ、状況を知らない苗木君の為に私から簡単に説明しておきますね。」

マイゾノ「みんなで手分けして調査することになったんですけど十神君と石丸君とネプテューヌさんは単独行動。あと、霧切さんもですね…」

マイゾノ「桑田君、葉隠君、江ノ島さん、不二咲さんは一緒に行動していたみたいです。」

マイゾノ「後は朝日奈さんと大神さん、大和田君が一緒で、残ったセレスさん、腐川さん、山田君も一緒です。」

トガミ「俺が調べていたのは俺たちを閉じ込めた犯人についての手掛かりだ。」

トガミ「だが、これといった発見はなかった。以上だ…」

イシマル「そ、それで終わりか?」

トガミ「発見があれば報告するつもりだったがないのだから仕方あるまい?」

イシマル「そ、そうか…了解した…」

イシマル「僕は寄宿舎を調べていたんだが…」

イシマル「そこで世紀の大発見を成し遂げたぞ!!寄宿舎には全員分の個室が存在したのだ!!」

アサヒナ「そんなの知ってるよ…真っ先に確認したし…」

エノシマ「ドアにネームプレートが貼られててそれぞれの個室が指定されてたわね。」

オオガミ「ご丁寧に、名札付きの鍵まで用意してあったな…」

ナエギ「…って事は、やっぱり、さっきの部屋がボクの部屋だったんだな。」

エノシマ「それと、あの部屋は完全防音みたいよ。あたしと不二咲とで確認してみたんだけど…」

フジサキ「隣の部屋で大声出しても全然聞こえなかったよぉ…」

セレス「ですが、清潔なシャワールームもありましたわ。鍵まで付いていましたわね。」

エノシマ「鍵が掛かるのは女子の部屋だけらしいけどね。」

さっき調べた時はボクの部屋のシャワールームは鍵が掛かってたような…
あれ…?ボクってもしかして…?

オオワダ「つーかよ、勝手に個室なんぞ用意して何を勝手に泊まる流れにしてやがんだ…!」

イシマル「ないよりはマシじゃないか!おかげでサバイバル生活を強いられる心配もないのだ!」

フカワ「そ、それで…あんたの報告はそれだけ?そんなはずないわよね…優等生さん…」

イシマル「…………報告は以上だ!では次に移ろう!」

エノシマ「あたしらは、廊下や教室の窓の鉄板を片っ端から調べ回ってたんだ。」

エノシマ「どこかに外れるのがないかと思ってさ…で、結果は…」

クワタ「全滅だよ、ぜんめつ…どの鉄板もビクともしねーでやんの。」

フジサキ「どこにも…逃げ道なんかなかったんだよ…!この学校…本当に封鎖されてるんだよ…!」

エノシマ「ヤバいヤバいヤバいヤバい…マジでヤバいって…どーすんのよ、みんな…!」

クワタ「おいおい、落ち着けって…オレまでビビってくるっつーの…」

アサヒナ「私達は学校エリアの方を調べてたんだ。どこかに、外との連絡手段はないかなーって!」

アサヒナ「だけど、何も見つからなかった…ゴメン…」

オオワダ「玄関ホールに戻って、あの入口の鉄の塊をなんとか出来ねぇかと試してみたんだけどよ…」

オオワダ「オレと大神が束になっても歯が立ちやしねー。いくら机や椅子でぶっ叩いても駄目だった。」

オオワダ「ありゃ、まるで鉄みてーな硬さだったぜ…」

セレス「そうですわね、鉄ですから。」

オオワダ…とにかく、正攻法であの鉄の塊をぶち破る訳にはいかねーみてーだぜ。」

アサヒナ「なんだか…泣きそうになってきた…でもガマンしないと…水分消費は抑えておかないとね…」

オオガミ「続きは、我から話そう…」

オオガミ「外との連絡手段とは関係ないが学校と寄宿舎の廊下には2階へと続く階段が存在する。」

アサヒナ「だけど、シャッターが閉じてて入れないんだよ。どこを探しても、それっぽいスイッチとかなかったし…」

オオガミ「つまり、現段階では、建物の1階部分しか調べる事は叶わぬという事だが…」

オオガミ「されど、現状では入れぬ2階より上にはまだ可能性が残されているという事にもなる。」

オオガミ「脱出口が存在するという可能性がな…」

ネプ「私はトイレを調べたよー!紙とかたくさんあったから安心だね!」

ナエギ「そ、そっか…無いと困るもんね。」

ネプ「部屋と廊下のカメラがどこにあるかも見てたんだけど死角は無さそうだよ、あ、でもトイレにはなかったよ!」

ネプ「ま、カメラに死角が無いのと、トイレの心配はないってのがわかったね!」

オオワダ「紙は良いにしても、詰まったらどうすんだろうな。」

イシマル「うむ、確かにそうだな。次にモノクマにあったら聞いておこう。みなも会ったら頼むぞ。」

ナエギ「最後はセレスさん達だね」

セレス「正確に言えば、わたくし達は『一緒に行動してた』ではなく…」

セレス「『一緒に何もしていなかった』という事になりますね。ずっと、体育館にいただけですから。」

セレス「だって、学園内をかけずり回って調査するなんて、わたくしのイメージじゃありませんもの…」

エノシマ「何もしないで体育館にいただけなんて、アンタら、何考えてんの?」

フカワ「だって…他の場所は暗いから不安なのよ…一緒に行こうって…誰も言ってくれないし…!」

フカワ「あたしをのけ者にするのが…いけないのよ…!それがいけないのよ…!」

エノシマ「なによ、一緒に来たかったら、自分から言えばいいじゃん!!」

フカワ「フン…こ、こっちから願い下げよ・・あ、あんたみたいな…汚ギャルと一緒なんて…」

エノシマ「汚ギャル……?」

フカワ「あたし…あんたみたいに頭も体も軽そうな女って…せ、生理的に…吐き気をもよおしちゃうの……」

エノシマ「ビックリだし、仰天だわ…ほぼ初対面でそこまで人の悪口言えるなんて…!」

ハガクレ「お2人さん、冷静に話し合うべ。こんなん肌にも悪いし。な?」

マイゾノ「そうですよ!ケンカするほど仲が良いんですか?どうなんですか?

舞園さん…それは何か違うと思う…

マイゾノ「これで、一通り話は聞きましたね。じゃあ、報告が終わってないのは私だけですね…」

マイゾノ「私は、この食堂を調べていたんですけど…奥の厨房にある冷蔵庫の中にびっしりと食材が詰まっていましたよ。どうやら、食糧の心配はなさそうです。」

ヤマダ「いくら豊富でも16人もいたら何日持つやら…」

フカワ「あ、あんたは…ゴマでも食べてなさいよ。」

ヤマダ「え?僕は鳥?」

マイゾノ「心配いりませんよ。冷蔵庫には毎日自動で食糧が追加されるらしいんで。」

マイゾノ「…と、モノクマさんが言ってました。」

エノシマ「…あんた会ったの!?」

マイゾノ「冷蔵庫を調べてたら飛び出してきて、それだけ言ってまたどっか行っちゃいました。ラジコンとは思えないスピードでした。」

フジサキ「神出鬼没の動くヌイグルミ兵器って…怖いのか怖くないのかビミョーな設定だね…」

オオワダ「超高校級のプログラマーなら作れたりしねーのか?」

フジサキ「自動で動かすだけなら簡単だけど、そうするとこっちの質問に答えたりは無理かなぁ。」

フジサキ「こっちに合わせて話す内容と行動が変わるなんてまさに夢みたいなプログラムロボットだよぉ。」

ナエギ「不二咲さんでも作れないなら誰にも作れないだろうね。」

フジサキ「うん、多分完全自動は無理だと思うよぉ。ただ舞園さんに会ったモノクマは…」

フジサキ「説明だけして逃げたらしいから、完全自動のロボットだったかもしれないねぇ。」

マイゾノ「そうですね、私は質問もしてませんし、逃げに対して妨害もしてませんので。」

そんな話をしていると、その声は上がった。

???「ずいぶんと騒がしいのね…」

キリギリ「余裕があるの?それとも現実を受け入れてないだけ…?」

イシマル「霧切くん!今まで何をやっていたんだ!!とっくに会議は始まっているんだぞ!」

すると、彼女は無言のままテーブルの上に1枚の紙を投げた。

ナエギ「え…?これって…?」

キリギリ「希望ヶ峰学園の案内図らしいわよ…」

ナエギ「希望ヶ峰学園の…案内図…?」

イシマル「待て…どこで…これを…?」

キリギリ「…どこだっていいじゃない。」

イシマル「いい事あるかぁ!激しく気になるじゃないかぁ!!」

エノシマ「…そんな事よりさぁ、この紙にどんな意味があんの?」

キリギリ「この見取り図を見る限りだと今、私達がいる建物は希望ヶ峰学園の構造とまったく同じみたいよ。」

ナエギ「つまり、ここは正真正銘…希望ヶ峰学園って事?」

キリギリ「…生徒手帳のマップと見合わせた結果、構造だけはね。でも、色々と妙な改築は入っているみたいよ…」

ナエギ「…改築?」

キリギリ「詳しい事はわからないわ。手に入れた見取り図は、1階の分だけだったから…」

フジサキ「でも、本当に希望ヶ峰学園だったんだ…他の場所に連れ去られた訳じゃなかったんだ…」

オオワダ「…んなバカな事あるかよ。こんな所が、国の将来を担うエリートを育てる学園だ?」

アサヒナ「でもさぁ、ここが希望ヶ峰学園なら、他の生徒達はどうしていないの?」

ハガクレ「もうやめんべ…そーんな暗い話ばっかし…」

ナエギ「でも、葉隠クンは心配じゃないの?ボクらの…この状況がさ。」

ハガクレ「心配…?なんの心配だべ?だって、これって希望ヶ峰学園が計画したドッキリイベントだろ?」

ハガクレ「実際、こんなんで、いちいち動じてたら口からエクトプラズムが出るって話だべ!」

ハガクレ「果報は寝て待て…要はゆっくりイベントの終了を待ちゃいいんだって…」

セレス「うふふふ…!」

フカワ「あんたは…何を笑ってんのよ…!」

セレス「よかったですわね。みなさんで手分けして調査した甲斐があったようですわ。」

フカワ「あ、あんた話聞いてた?ど、どこに調査の意味があったのよ…!」

フカワ「逃げ道を見つからず…犯人の正体も…不明のままで…」

セレス「あら、調査したおかげで判明したじゃないですか。」

セレス「逃げ場のない密室に閉じ込められたというのが紛れもない事実だという事が…」

彼女のその言葉に…ボクらは黙るしかなかった。

認めたくない現実…でも、それこそがボクらの目の前の現実だったのだ。

フカワ「い、言わないでよ…忘れようとしてたのに…出口もない所に…閉じ込められて…ど、どうすればいいの……」

トガミ「簡単な事だ。ここから出たければ殺せばいい…」

エノシマ「冗談でもやめろって!!」

マイゾノ「みなさん落ち着いてください…!もっと冷静に…これからどうすべきか考えましょうよ…」

クワタ「なんか…いい方法ねーのかよ…」

セレス「適応ですわ…ここでの生活に適応すればいいのです。」

フジサキ「ここで暮らす事を…受け入れろって言うのぉ…?」

セレス「適応力の欠如は…生命力の欠如…生き残る者は、強い者でも賢い者でもありません。変化を遂げられる者だけなのですよ。」

セレス「…それを踏まえた上でわたくしから、みなさんに提案があるのです。」

オオワダ「あぁ?提案だと?」

セレス「閉じ込められている以上、わたくし達はこの場所で夜を過ごさなければならない訳ですが…」

セレス「みなさん、夜時間に関するルールは覚えていらっしゃいますでしょう?」

夜10時から朝7時までを”夜時間”とします。
夜時間は立ち入り禁止区域があるので注意しましょう。

就寝は寄宿舎エリアに設けられた個室でのみ可能です。
他の部屋での故意の就寝は居眠りとみなし罰します。

セレス「この夜時間に関してなのですが…もう1つルールを追加した方がよろしくありません?」

ナエギ「ルールの追加って…?」

セレス「『夜時間の出歩きは禁止』…以上です。校則では、夜時間の出歩きは禁止しておりませんがそこに制限を設けるのです。」

フカワ「な、なんで?」

セレス「このままですと、わたくし達は夜になる度に、怯える羽目になりますわ。誰かが殺しに来るのではないか、と…」

マイゾノ「えっ…!?」

セレス「そんな疑心暗鬼を抱いたまま夜を重ねていけば、すぐに憔悴し切ってしまいますわ。」

オオガミ「…その防止策として夜時間の行動に制限をかけようという訳か。」

セレス「ただし、校則と違って強制力はありません。みなさんのご協力次第となりますが…」

エノシマ「でも…あたしは賛成かも…」

エノシマ「そこのゴスロリの言う通りっつーか…”ルール”を設けなきゃ共倒れになりそうだし…」

イシマル「僕も男子を代表して賛成しよう!」

クワタ「勝手に代表!?」

セレス「みなさん、賛成いただけたようですね?良かったですわ。」

ネプ「…あー、ごめん…。私は賛成出来ないかなーって…」

セレス「あら?なぜですの?」

ネプ「カメラがあるってことは監視されてるってことでしょ?私達のことを見ている人がいるとして、その人が休む時間を作らない方が良いと思うんだよね。」

キリギリ「そうね、夜に私たちが出歩かないルールを任意といえ設けてしまうと。黒幕の活動する時間イコール私たちの行動している時間になるわね。」

キリギリ「そうなると私たちが脱出する方法を探すのを妨害してくると思うのよ。でも全員がバラバラの時間に動いてしまえば…」

マイゾノ「いずれはここに閉じ込めた犯人さんも疲れて眠る…ということですか。」

トガミ「邪魔されずに探索が出来るのは魅力だが元々邪魔などされていないぞ」

トガミ「元より調べても無駄だったのだから妨害する必要もなかったのだろうけどな」

キリギリ「そうね、それに犯人が1人とは限らないという可能性もあるわね」

イシマル「と、とにかく任意であり強制ではないのだ!ルールとして掲げるだけなら構わんだろう!?」

ネプ「うん、まあ良いと思うよー。でもでもー、私は夜も昼も関係なく何もしないけどねー!」

セレス「…では、わたくしはこれで失礼しますわ」

フジサキ「…え?どこ行くのぉ…?」

セレス「もうすぐ夜時間になりますわ。その前にシャワーを浴びておこうと思いまして。」

セレス「それでは、ごきげんよう…」

セレスさんは優雅な足取りでそのまま食堂から出て行った…

それは、他の者に止める隙すら与えないような、ごく自然で当たり前の行動のようだった。

ヤマダ「も、ものすごい割り切りようですな…この場所に泊まる事に何も疑問も抱いていないような…」

オオガミ「適応力…か…」

エノシマ「どうすんの、議長?1人いなくなっちゃったけど…」

イシマル「う、うーむ……で、では…今日の会議はこれくらいにしておこうか…」

イシマル「なぜなら、夜時間まで間もなくだからな!僕らも明日に備えるとしよう!」

フジサキ「本当に…こんな場所に…お泊まりするしかないのぉ…」

エノシマ「仕方ないわよ。寝なきゃ体力削られるだけだし…」

オオワダ「今日のところは…諦めるしかねーな…」

フカワ「今日はそれでいいとしても…明日からは…ど、どうするの…?」

オオガミ「今日のように、手分けして調査を続ける他あるまい。何か発見があったら互いに持ち寄ればいい。」

アサヒナ「…そうだね。そうしよっか。」

エノシマ「じゃあ、解散ね…あたしも疲れたし…」

みんなは重い足取りでそれぞれの個室へと向かっていった…

マイゾノ「苗木君…私達も行きましょうか。」

ナエギ「うん、そうだね…」


主人公の変更が可能です。
①苗木誠
②ネプテューヌ

安価下1

本当に、この部屋で泊まるのか…

そうだ…休む前にシャワールームをもう1度調べておかないと…

女子の部屋だけ鍵が掛かる…はずだったよな?

ナエギ「よし、開けてみよう…」

「ガタガタガタ!」

ナエギ「駄目だ、やっぱり鍵が…」

モノクマ「ブブーッ!鍵じゃないよっ!」

ナエギ「…うわあっ!!」

モノクマ「リアクションが大げさだなぁ。まるで人を幽霊みたいに…」

モノクマ「いやっ…この場合は、『クマを幽霊みたいに』が正しいのかな?」

ナエギ「な、何しに来たんだよっ!」

モノクマ「苗木誠クン、マジヤバだよ!マジカルなヤバさだよ!」

モノクマ「実は、キミの部屋のシャワールームだけ、ドアの建付けが悪い事が判明したのですッ!!」

ナエギ「ドアが開かないのは鍵じゃなくて建付けのせい…?」

モノクマ「お知らせ読んでないんスか?字が読めないんスか?男子のシャワールームには鍵が掛からないんスよ!」

モノクマ「だって、男子のシャワールームに鍵があっても意味なーいじゃーん!」

モノクマ「いや、意味なくはないけど…ボクは…薔薇とか百合とかには詳しくないんで…」

モノクマ「とにかく、その建付けの悪いドアを開くにはちょっとしたコツが必要な訳で…ボクはそれを教えに来てあげたんだよ。」

モノクマ「いい?ドアノブをひねりつつ、上に持ち上げるようにしながら開けるんだ。ほれ、やってみ?」

ナエギ「ドアノブをひねりつつ…上に持ち上げるようにしながら…」

すると…ドアはあっさりと開閉する事が出来た。

モノクマ「うぷぷぷぅ…開いたね…でもさぁ、笑えない?キミの部屋のドアだけが建付け悪いなんて…」

モノクマ「だって、超高校級の幸運なんでしょ?それなのに全然ツイてないじゃんね!」

モノクマ「キミたちの先輩の超高校級の幸運と同じなら、この不運の後に何か良い事があるかもね!」

モノクマ「まあ、建付けは明日にでも直しておくよ」

モノクマ「じゃあ、ボクは唐突な感じで帰るねッ!」

ナエギ「お、おいっ!!待てよっ!!」

モノクマ「待つよ!」

ナエギ「うわぁ!?な、なんだよ!」

モノクマ「いやね、待てって言ったじゃん」

モノクマ「それに言い忘れた事があったからね、建付けの不備はこっちの責任だからお詫びとして”キミの部屋にだけバスタブ”を用意しておくよ、お風呂につかって疲れを癒してね」

モノクマ「それと少しアドバイスしちゃおうかな」

ナエギ「アドバイス…?」

モノクマ「ネプテューヌに気をつけて。彼女は超高校級の”女神”、だからね。」

ナエギ「…どういうことだ?」

モノクマ「”女神”と十神って似てるよね、それじゃ帰るね」

ナエギ「あ、おい!」

クソ…なんだよ…。ネプテューヌに気をつけろ…?

ナエギ「疑心暗鬼にさせようったってそうは行かないぞ。」

「キーン、コーン…カーン、コーン」

モノクマ「えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより”夜時間”になります。間もなく食堂はドアをロックされますので立ち入り禁止となりま~す。」

モノクマ「ではでは、いい夢を。おやすみなさい…」

ナエギ「夜時間か…外出は禁止の約束だったよな…」

ナエギ「霧切さんやネプテューヌは出歩いてたりするのかな…?」

ナエギ「でも僕は大人しく眠ろう…」

そんな独り言を呟きながらボクはベッドへと倒れ込み…それと同時に目を閉じた。

眠かった訳じゃないけど、ただ、ものすごい疲労感だった。

まるで1日中ぶっ通しで映画を見せ続けられたような疲労感…

自分がフィクションの世界に放り出されてしまったような錯覚…

…当たり前だ。

いきなり、こんな状況に巻き込まれて簡単に受け入れられる訳ないじゃないか…

こうして希望ヶ峰学園での初日は幕を閉じていった。

このまま眠ってしまって…

目が覚めたら全部夢だった…なんてオチはどうだろう?

オチとしては最低だけど、でも最高だ。それが1番いい。

モノクマ劇場

新しく始まる物語…

人生において新たなスタートを切ると思うと…

ボクはとても誇らしく、嬉しくてなりません。

今日は私たち新入生の為にこのような素晴らしい式典を執り行っていただき、誠にありがとうございました。

希望ヶ峰学園の生徒としての自覚を失う事なく、それぞれ、新しい自分の理想を目指して…

明日からの生活を、送っていく事を誓いますっ!


主人公を選択してください。
①苗木誠
②ネプテューヌ

安価下1

新しく始めたのはいいんだけど、同じEDに行かないように工夫するの忘れてて詰んだぽいすまない><

また初めからはだれるので後日トゥルー分投下して終わっていいですか…。

すまんな。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年04月09日 (土) 13:30:48   ID: vx3r8wVS

きも

2 :  SS好きの774さん   2016年04月12日 (火) 02:55:12   ID: OIe9PFTu

エタったのか

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