年が明けて、元日の朝。
俺は車で1時間かけて、とある神社にやってきた。
男「ここが縁結びで有名な神社か。さすがにすごい人だな……」
お正月と言うこともあり、境内は参詣客で溢れている。
若い男女に親子連れ。
この神社は恋愛だけではなく、家族の縁やお金の縁、健康や学問にも効果があると言われているからだ。
そのため、各地から多くの人が訪れているのだろう。
まあ、
俺にっての縁結びは恋愛一択だ。
彼女いない歴を生まれたときから更新し続けている。
そんな俺でも縁結びが出来ると言うのなら、ぜひお願いしたいものだ。
参拝者の列に30分近く並び、ようやく順番が回ってきた。
俺はこの日のために用意した45円を賽銭箱に入れて、二礼二拍手を行う。
そして、神様にお祈りをした。
男『今年こそ、可愛い彼女が出来ますように――』ペコリ
これで今年こそ彼女が出来るだろう。
俺はそう思い、拝殿前を離れて授与所に向かった。
後は御守りを買えば、縁結び祈願は終了だ。
男「あ、あの……。この御守りをお願いします」
少女「五千円をお納めください」
男「……結構、高いな」
少女「ありがとうございました」
・・・
・・・・・・
女性「……すみません、やめてください!」
男性「ふざけるな! こっちは高い金を払ってんだよ!!」
女性「で、ですから、何度もお止めしたはずです」
男性「ふざけんな!」
御守りを買って社務所に向かっていると、離れのほうから男性の怒鳴り声が聞こえてきた。
どうやら、おみくじを販売している巫女さんが絡まれているようだ。
一般の参詣客が避けて通っているし、迷惑な客がいたものだ。
俺は少し迷ったが、勇気を出して声を掛けることにした。
男「あの、そちらの巫女さんが困っているようですけど」
男性「んだよ、お前。こっちは5回も空クジを引いてムカついてんだよ!」
男「空クジ?」
巫女「そ……そのことも、事前にご了承いただいたはずです」
男性「どうせ、全部ハズレなんだろ。ぼったくってんじゃねえぞ!」
男「事情は分かりませんけど、クレームがあるなら巫女さんではなくて、この神社の宮司と話をしたほうがいいと思いますよ」
男性「……ちっ、それもそうだな。ふざけやがって!」
男性は吐き捨てるように言い放つと、社務所へと向かっていった。
巫女「あのっ、助けていただいてありがとうございました」ペコリ
男「えっと、その……大丈夫でしたか」
巫女「はい、おかげさまで大丈夫です//」
男「そ、そっか。それは良かったです」
巫女「ところで、縁結びの御守りをお持ちだということは、あなたもおみこじをお引きになるのですか?」
男「えっと、はい。500円ですよね」
巫女「あの、おみこじは2万円をお納めください」
男「に……2万円?! でも、そこには500円って書いてあるんだけど」
おみくじ:200円
縁結びおみくじ:500円
巫女「はわわ、失礼いたしました。おみこじではなくて、縁結びおみくじを引かれるのですね」アセアセ
男「ちなみに、おみこじって何なんですか。言い間違い――じゃなさそうですよねえ」
巫女「おみこじは、私たち巫女と縁を結ぶことが出来るものなんです」
男「巫女さんと縁を結ぶ?」
巫女「はい。詳しい説明は致しかねますけど、縁結びの神社ですので……。ちなみに今は50名の巫女が奉仕しておりまして、すべての巫女がミコナンバーカードを持っています」
男「は、はあ」
ミコナンバーカード、ねえ。
どこかで聞いたことがあるような名前だな。
巫女「もうお察しでしょうけど、おみこじには巫女ナンバーが記入されたみくじ棒が入っているんです。ただし神様のお力により、何も書かれていないみくじ棒が出てくることがあります。その場合はご縁がなかったということで、巫女との縁結びはございません」
男「それが、さっきの男性なんだ。ハズレくじを入れるっていうのは、やっぱり良くないんじゃないかな」
巫女「無記入のみくじ棒は入っておりません。それにそう思うのでしたら、他のおみくじを引かれることをお勧めします」
さて、どうしたものか――。
ハズレを入れていないのにハズレが出るということは、上下逆さまに出てくることがあるということだろう。
つまり、2分の1の確率で誰かと付き合うことが出来ることになる。
1回が2万円。
2万円で彼女が出来る。
予算は超えているけど、お金はある。
お祈りしたし、御守りも買ったし……。
何だか怪しいサイトみたいだけど、神社だから大丈夫だよな。
男「じゃあ、1回だけおみこじを引いてみます」
巫女「ありがとうございます! それでは、2万円をお納めください」
男「は……はいっ」
諭吉さんを渡し、巫女さんからみくじ筒を受け取った。
付き合う相手がこの人だったら良いのにな。
美少女で可愛いし、少しだけど話もしたし……。
これを振れば、彼女が出来るかもしれない。
そう思うと、何だか心臓がバクバクしてきた。
じゃらじゃらじゃら・・・。
ストン――。
巫女「あっ、みくじ棒が落ちましたよ!」
男「えっ?! ご、ごめん」
巫女「いえ、大丈夫です」
まさか、おみくじの棒が落ちるとは思わなかった。
俺は慌てて棒を拾い、申し訳ない気持ちで巫女さんに手渡した。
巫女「えっと、巫女ナンバーは1104番ですね」
男「あっ、ほんとだ。それって、誰なんですか」
巫女「その番号は確か――。えっ、ええぇぇぇっっ!?」
男「どうかしましたか」アセアセ
巫女「あうっ// その……1104番は、わたし、なんです」
巫女さんがミコナンバーカードを取り出す。
それには彼女の名前と生年月日、そして『35‐1104』という数字が書かれていた。
男「…」
男「……」
男「ええぇぇぇっっ!!!」
男「ど、どうしたらいいんだろ」アセアセ
巫女「えっと、もうすぐ休憩中の巫女が戻ってきますので、その後は私と一緒に社務所までお願いします//」
男「は、はいっ」
マジかよ。
100分の1の確率でこの巫女さんが選ばれるだなんて、とても信じられない。
この展開はお約束すぎるだろ!
巫女「あの、待っている間にお名前を聞かせていただいても結構ですか?」
男「お……俺は男です」
巫女「素敵なお名前ですね。これからよろしくお願いします//」テレッ
~社務所~
男「へえ、中ってこういう風になってるんだ」
巫女「最近は和室が珍しくなっていますよね。すごく落ち着くと思いませんか」
男「そう……ですね」
巫女「ふふっ、それは良かったです」
男「……」
一瞬で会話が終わってしまった。
何だか、沈黙のせいで居心地が悪い。
巫女「えっと私……」
男「は、はいっ」
巫女「この神社に住み込みでご奉仕させていただいているんです。今年で4年目になるんですけど、こんなに早くご縁が巡ってくるだなんて考えていませんでした」
男「そうなんだ」
巫女「はい。あの男性から助けていただいたとき、すごくうれしかったです。それが私たちのご縁だったのでしょうね//」
男「あのときは俺も怖かったんだけど、巫女さんを助けないとって思ってて、それで勇気を出して――」
巫女「ありがとうございます。その勇気を神様がご覧になっていたのですね//」ニコッ
巫女「ところで、私のことを名前で呼んでほしいです」
男「えっと、神楽麻衣さんだっけ。今日が誕生日なんだよね」
ミコナンバーカードにそう書いてあった気がする。
とても巫女さんらしいと思う。
巫女「そうなんです、ありがとうございます。それで私の名前なんですけど、みんなは麻衣ちゃんと呼んでいます」
男「じゃあ、俺も『麻衣ちゃん』って呼べばいいんですか」
巫女「はいっ// 名前で呼ばれると、親近感が湧きますよね♪」
男「うん、そうですよね」
巫女「それでは、私は禊ぎをして参ります。男さんは、ごゆるりとなさっていてくださいね」トテトテ
麻衣ちゃんはそう言うと、待合室を出て行った。
たしか、禊ぎって身体を洗って清めることだよな。
一体何が始まるのだろう。
そう思っていると、彼女と入れ替わりで神職の男性が入ってきた。
神職「こんにちは、宮司と申します。あなたが彼女とご縁があった殿方ですね」
男「えっと、はい。あっ、そういえば柄の悪い男性がここに来たと思うんですけど、その人はどうなったんですか?」
宮司「……なるほど、そういう巡り合わせでしたか。ご心配なく。彼には丁重に帰っていただきましたよ」
男「少し気になっていたので、大丈夫そうで良かったです」
どうやら、何事もなく事が済んだようだ。
特に俺が気にする問題でもないし、これ以上考える必要はないだろう。
宮司「それでは、穢れを祓うためにお屠蘇でもいかがですか」
男「それがその、今日は車で来てまして――」
宮司「それでしたら、煮切ったものをご用意いたしましょう」
男「ありがとうございます」
男「ところで、これから何が始まるんですか」
俺はお屠蘇を飲み終えると、宮司さんに尋ねた。
何だか、とんでもないことに巻き込まれつつあるような気がする。
宮司「ただの縁結びでございます」
男「縁結び……」
宮司「はい。神の子である巫女と結ばれることは、それすなわち神様と縁を結ぶこと。それはそれは、大変喜ばしいことなのです」
男「神様との縁結び、ですか?!」
宮司「ここが縁結び神社として名高いことはご存知ですよね。つまり殿方と巫女のご縁を取り持つことが、この神社の伝統なんです」
男「ああ、そういうことなんですね。びっくりしました」
宮司「それでは席を外しますので、何か御用がありましたらお呼びください」
男「分かりました」
・・・
・・・・・・
巫女「男さん、お待たせしました」
男「あの、全然待ってないです」
巫女「禊ぎのついでにお菓子を持ってきたのですけど、一緒に食べませんか」
麻衣ちゃんはそう言うと、お盆を卓袱台の上に置いた。
小皿の上に和菓子が乗っていて、お茶も用意されている。
男「じゃあ、いただきます」
巫女「いただきます」
男「あまさが程よくて、すごく美味しい」
巫女「えへへ// 実は私が作ったんですよ」
男「麻衣ちゃんが?」
巫女「はい。午後から初詠みの会があるのですけど、そのときに召し上がっていただくお菓子なんです。それを少し、特別に分けていただきました」
男「麻衣ちゃんはお菓子作りが上手なんですね」
巫女「お菓子作りというか、こちらに住ませていただいている身ですから。お料理だけではなくて掃除、洗濯も出来ないと勤まりませんし、巫女舞の練習も欠かせません。毎日、かなり忙しいです」
男「へえ、大変だね」
巫女「男さんは、普段どのようなことをされているのですか?」
男「俺は普通の会社員で、夜は同僚と飲みに行ったり、休日は友達と遊びに行くことがあるくらいかな。でも、最近は家で過ごすことのほうが多いかも」
巫女「彼女がいないと、年末年始のイベントは寂しいですよね」クスクス
男「……それは、まあ」
巫女「でも、そのおかげで私は男さんに出逢えました。今までお待たせして、本当に申し訳ありませんでした//」
巫女装束に身を包み、満面の笑みを浮かべている麻衣ちゃん。
正座をしている緋袴の切れ目からは白衣が覗き、お尻のラインが見えている。
そんな彼女の言葉を聞いていると、何だか心が満たされてきた。
俺も笑顔で返し、麻衣ちゃんを見詰める。
すると、彼女がにじり寄ってきた。
巫女「私、神様から賜わったこのご縁を大切にして、男さんに相応しい女性になりたいです。私を受け入れてくださいますか?」
お互いの手が触れ合い、彼女が不安そうに俺を見た。
ちょっと待て。
これって、告白なのか?!
おみこじを引いたら、この神社の巫女さんと縁結びが行われる。
その巫女さんは礼儀正しいイメージで、彼女は掃除や家事が得意らしい。
しかも、美少女で可愛い。
断る理由は――、どこにもない!
男「こちらこそ、麻衣ちゃんが彼女になってくれたら、すごくうれしいです」
巫女「ありがとうございます//」テレッ
巫女「それでは男さん、これからよろしくお願いします」
麻衣ちゃんは切なそうに言うと、俺の手を取った。
そして俺のほうに上体を向けて、そっと身体を寄せてきた。
その姿は、まるで何かを待っているかのようだ。
巫女「……」
意図を理解出来ずにいると、麻衣ちゃんが目を瞑った。
それを見て、俺はようやく理解した。
彼女に顔を近づけ、ゆっくりと唇を重ね合わせる。
巫女「これで恋人同士、ですよねえ?」
男「そ、それはもちろん!」
巫女「……良かった// これから、もっと男さんのことを知りたいです」
その言葉を聞いて、俺はもう一度唇を重ねた。
そして、欲望に任せて舌をねじ込んだ。
弾力のある舌に触れ、そのまま口の中をまさぐっていく。
すると、さっき食べた和菓子の味がした。
巫女「んんっ…んっ……」
男「麻衣ちゃんの中、あまい味がする」
巫女「うぅ……、恥ずかしい//」
麻衣ちゃんが恥ずかしそうに視線を俯かせる。
まったく嫌がる様子がないので、もう一度キスをした。
今度は麻衣ちゃんも積極的に舌を差し込んできて、お互いにぎこちなく絡ませ合う。
もっとキスをしたい。
もっと、麻衣ちゃんを感じたい――。
巫女「んっ、んぅっ……」
巫女「ぁんっ……ぅん…………」
右手で胸に触れると、麻衣ちゃんの声に吐息が混じった。
初めて触る女性の胸。
それは弾力があり、とても張りがあった。
もう、興奮を抑えることが出来ない。
俺は少しずつ手に力が入っていき、麻衣ちゃんの胸を揉みしだく。
すると彼女は足を崩し、上体を反らし始めた。
そしてそのまま、仰向きに寝そべった。
巫女「あの……男さん。キス以上のことは、その……良くないと思います」
巫女「私はまだじゅ――ぅんっ、んんっ……//」
俺は麻衣ちゃんに覆いかぶさり、唇を重ねた。
そして、彼女を見詰めた。
男「麻衣ちゃんから誘ってきたわけだし、俺のことを知りたいって言ってくれたよね。だから、俺も麻衣ちゃんのことをもっと知りたいと思う」
巫女「そ、それはその、私はキスだけのつもりで……」
麻衣ちゃんはそう言うと、困ったように視線を泳がせた。
そして、その視線が一ヶ所に釘付けになった。
巫女「……!! お……大きくなっていますね//」
男「それは、麻衣ちゃんがすごく可愛いから――」
巫女「か、可愛いですか//」
男「俺は会ったときから、そう思ってた。それに胸もすごく柔らかくて//」
巫女「はうぅぅっ……//」
巫女「で、でも……衿が乱れてしまいます…………」
麻衣ちゃんはか細い声で言うと、右腕で襟首を隠してしまった。
そのせいで、胸元に袂が覆いかぶさる。
どうやら、本当に彼女を困らせてしまったようだ。
はじめてキスが出来て、少し舞い上がりすぎていたのかもしれない。
巫女「……」
巫女「……?」
巫女「あ、あの――」チラリッ
巫女「い、いえ……何でもないです//」プイッ
麻衣ちゃんはそう言うと、おもむろに左腕を広げた。
あっ!
そう言えば、女性の振袖は袂が開いていると聞いたことがある。
そこから手を入れれば、衿を乱さずに胸を触ることが出来るかもしれない。
男「麻衣ちゃん、起き上がってくれるかな」
巫女「は、はい……」
俺は背中側に移動し、袂の後ろ側を確認した。
するとそこは、想像したとおりに縫い止められていなかった。
大きく開いた袖下から、中に着ている白い襦袢が見えている。
さらに彼女が腕を動かすと、一瞬だけ素肌までも見ることが出来た。
男「ここからなら良いよね?」
巫女「……ええっ、振りからですか?!」
俺は麻衣ちゃんを抱き寄せて、袂に手を入れた。
彼女の細腕に触れて、撫でるようにして二の腕へと滑らせる。
そして脇の下をくぐって、胸元に手を伸ばした。
しかし角度が悪いらしく、なかなか胸の膨らみに手が届かない。
巫女「ふふっ。身八つ口を知らないって、男さんは本当に初めてなんですね」
男「……ごめん、身八つ口って何のこと?」
巫女「女性の着物は、脇の下に穴が開いているんです。そこから手を入れて衿を正したり、おはしょりの形を整えるんですよ」
男「へえ、知らなかった」
俺は感心して、ためしに袂をめくってみた。
すると、本当に脇の下に切れ目があった。
ここからならば、普通に手を入れられそうだ。
巫女「はうんっ……」
身八つ口から手を入れると、容易に胸を揉むことが出来た。
その柔らかさは、襦袢の上からでも分かる。
しかも、白衣の上から触っていたときとは段違いの柔らかさだ。
男「麻衣ちゃんの胸、すっごく柔らかいよ」
巫女「こういうことをするために、教えたわけではありま……せん。良くないことだと思います」
男「でも、可愛い声を出しているよね」
巫女「だって……、男さんがいやらしいから――//」
男「白衣の下に着ている襦袢にも穴が開いているの?」
巫女「そ、それは……。し、知らないですっ//」
男「じゃあ、調べてみるね」
巫女「んんっ、んぅっ……」
脇の下をまさぐると、麻衣ちゃんが身を捩じらせた。
それを気にせず触っていると、ほぼ同じ場所に切れ目を見つけることが出来た。
その下には、さらにもう一枚薄い肌着を着用している。
俺はその肌着の切れ目も探し、手を差し込んだ。
巫女「あぁん、あっ、あぁっ…………」
胸の膨らみに到達し、手の平で包み込む。
まるで柔肌が吸い付いてくるかのようだ。
俺は揉んだり回したりを繰り返しながら、ときどき指先で乳首をはじく。
すると、麻衣ちゃんがびくんと身体を振るわせた。
男「もしかして、気持ちよかった?」
巫女「よく分からないけど、もやもやして気持ちいい……です」
男「巫女さんなのにエッチだね」
巫女「そ、それは男さんが、も……揉んでくるからですよっ//」
男「でもノーブラだし、麻衣ちゃんは普通にエッチだよね」
巫女「それはその、和装ブラが必要なほど大きくないからで……。それにエッチなのは関係ないと思います」アセアセ
男「じゃあ、下着を着ないって話は本当なんだ」
巫女「確かに洋装の下着は着ていないですけど、白衣の下に着ているものは全部和装の下着なんです。だから、着ていないことにはなりませんよ」
男「ということは、ショーツを穿いてないってこと?」
俺はそう思い、緋袴を捲り上げてみた。
すると白衣の裾が足首まで覆っていて、脚が完全に隠されていた。
生足はまるで見えない。
それならばと、俺は白衣の裾を左右に広げる。
しかし、また足首まで隠されていた。
巫女「わわっ、裾をめくらないでください。み、見えちゃいます//」
男「恋人同士なら、その……見ても問題ないよね」
巫女「それは、そうですけど……」
男「なら、見ちゃおうかな」
巫女「あの、胸を触る以上のことをしたいなら、少しだけ聞いてください」
男「う、うん」
巫女「私はこの神社で奉仕するようになって、この縁結びで契りを交わした殿方と巫女のために、何度も巫女舞を奉納してきました。私はこの縁結びを信じているんです」
巫女「そしてこの神社の巫女として、この縁結びを信仰しています。それくらい、私にとって大切なことなんです」
男「つまり、したいなら真剣な交際をしてほしいってこと?」
巫女「はい。そして、これからもお互いに向き合っていきたいです//」
麻衣ちゃんは住み込みの巫女だ。
巫女だから礼儀正しくて、家事も出来る。
しかも、美少女で可愛い。
そんな彼女と、セックスが出来る。
というか、もう我慢できない。
彼女いない歴イコール年齢の俺には、これ以上の良縁は訪れないだろう。
ならば、このまま付き合ってしまうべきだ。
断る理由は――やっぱりない!
男「分かったよ。俺も真剣に向き合っていこうと思う」
俺はそう言って、麻衣ちゃんに口付けをした。
巫女「……男さん、優しくしてくださいね」
その言葉に頷き、俺は襦袢の裾を左右に広げた。
すると、ようやく生足が見えた。
膝下ほどの腰巻が露わになって、その薄い布地からは太ももが透けて見えている。
はだけた白装束と、捲り上げられた緋色の行灯袴。
俺の腕の中で、清廉な巫女が淫らな姿に変わっていく。
そして太ももを優しく撫でながら、最後の一枚を開いた。
男「あれっ、ショーツは穿いてるんだ」ショボン
巫女「穿かないと恥ずかしいし、寒いじゃないですか」
男「それもそうか」
俺はそう言いつつ、ショーツに指を滑らせた。
すると、股の部分がマジックテープで止められていることに気が付いた。
男「巫女さんの下着って、こうなってるんだ。外すよ」
巫女「……はぃ…………」
俺はそっと摘んで、マジックテープをはがした。
ビリビリッ・・・
巫女「……///」
大きな音が鳴り、クロッチが外れて女性器が露になる。
そっと触ってみると、ぬるりとぬめっていた。
男「これって、もしかして濡れてる?」
巫女「そ、それはその……わわっ、分かりませんっ……//」
男「ほらっ」クチュクチュ
巫女「あっ……あんっ…………んっ、んぅっ……」
男「やっぱり濡れてる」
巫女「だって、男さんがいやらしいことをしてくるから……//」
男「いやらしいことって、こういうことかな」サワサワ
巫女「はうんっ……ああっ、あぅっ……ううっ……」
巫女「もう少しやさしく……して、ください」
男「じゃあ、これくらいで」
巫女「そう、それがいいです……。あうんっ…あっ、んんっ…………」
言われたとおりに触ってあげると、麻衣ちゃんの声に艶が出てきた。
俺に背中を預け、快感に身を委ねている。
あそこを濡らして、感じてくれている。
もっといやらしい姿を見たい。
俺はそう思い、緋袴の帯に手を掛けた。
巫女「……袴は脱いだほうがいいのですか?」ハアハァ
男「そうじゃなくて、おっぱいを見たいと思って」
巫女「……小さい、ですよ?」
男「そんなことないと思う」
巫女「……」
麻衣ちゃんは少し考え込み、緋袴の下に手を入れた。
そして腰帯を解くと、綺麗にたたんで卓袱台の上に置いた。
巫女「小さくても、がっかりしないでくださいね//」
その言葉を聞いて、俺は意気揚々と白衣の衿を開いた。
しかし、同じく白色の長襦袢が見えるようになっただけだ。
そう言えば、3枚くらい重ね着してたっけ……。
かなりじれったい。
だけどブラジャーは着けていないから、脱がせればすぐに見ることが出来る!
俺はそう思い、長襦袢をはだけさせた。
すると肌着はガーゼのような素材で、胸が透けて見えていた。
ちょっと意表を突かれた感じだ。
男「麻衣ちゃん、乳首が透けてるんだけど」サワサワ
巫女「あぅん……もう、いたずらしないでくださいよお//」
男「それじゃあ、もっといたずらしちゃおうかな。肌着も脱がせちゃうよ」
俺はそう言って、肌着の衿を開いた。
肩があらわになり、二の腕へと袖を下ろしていく。
そして肘まで下ろしたくらいで、先に脱がせていた白衣の袖を着せた。
こうすれば、エロゲーなどで見る半裸の巫女さんと同じ格好になる。
俺は正面に回りこみ、舐めるように彼女を見詰めた。
白衣の衿を乱し、程よい大きさの乳房を露わにした巫女さん。
その膨らみの下は腰まで捲り上げた緋袴が印象的で、白衣の裾からは脚と女性器をさらけ出している。
その姿はとても背徳的で、それでいて生娘の柔肌を神秘的に魅せている。
巫女「あの……どこかおかしいですか」
男「そんなことないよ。麻衣ちゃんはすごく綺麗だと思う」
巫女「……うれしい//」
男「じゃあ、触るよ」
巫女「あうっ……あぁっ、男さん……」
巫女「んっ……もっと、あなたを知りたいです」
巫女「はうっ、あぁん……あぁ…あっ…………ぁんっ」
男「麻衣ちゃん、もう我慢できない」
巫女「はぅっ……んんっ、我慢……です、か」ハアハァ
男「一つになりたい」
巫女「……!!」
巫女「それって、私はどうしたらいいのですか。その……初めてでよく分からなくて//」
麻衣ちゃんはそう言うと、不安そうに俺を見詰めてきた。
こういときこそ、オトコの俺がリードしないといけないはずだ。
男「俺に任せてくれたらいいと思う」
巫女「……は、はい。お願いします//」
俺の言葉を聞いて、麻衣ちゃんは恥ずかしそうに微笑んだ。
男「じゃあ、優しくするから」
俺はズボンを脱ぎ、そしてパンツを脱いだ。
麻衣ちゃんの視線は硬くなった陰茎に釘付けになっている。
巫女「あうぅぅ、これが男さんの――」
男「麻衣ちゃん」
ついにセックスが出来る。
俺は白装束の裾の上にしゃがみ込み、女性器に陰茎を近づけた。
そして、ふと気が付いてしまった。
やばいっ!
コンドームを持ってないぞ、俺っ!!
巫女「あの、私の身体、何かおかしいですか?!」
男「いや、そうじゃなくて」アセアセ
巫女「あっ、ああ! 白衣の上に乗ることでしたら、神様にお許しをいただきますから。ですからその、お気になさらないでください」ニコッ
男「それは気にしてないというか、気にしないといけないんだけど……」
巫女「……?」
男「えっと、麻衣ちゃんはゴムを持っていたりするかな」
巫女「ゴムって髪留めのことですか? それでしたら、私の部屋に行けばありますよ」
男「そうじゃなくて、その……コンドームを持ってなくて――」
巫女「こんどーむ?」
まさか知らないのか?!
巫女さんが処女だというのはよく聞く話だけど、こんなにも無知だとは思わなかった。
背徳的な姿態と純真無垢な心。
そのギャップが、彼女を穢したいという欲望を膨らませていく。
巫女「よく分からないですけど、私は男さんに捧げたいです//」
麻衣ちゃんが俺の左手を取り、期待の眼差しを向けてきた。
俺に任せろと言ってしまった手前、もう後には退けない。
今はセックスが出来る、それだけでいい!
男「じゃあ、入れるよ」
巫女「あうっ、あうぅぅっ……!」
麻衣ちゃんが悲痛な声を出し、身体を強張らせた。
俺の手を握る力が強くなり、もう一方の左手は白衣の袖口をぎゅっと握っている。
そのせいなのか膣はかなりきつくて、なかなか入ってくれない。
男「え、えっと、優しくするから。だから……」
巫女「ううっ……はぃ…………」
俺は空いている手で麻衣ちゃんの胸を触り、少しでも気持ち良くなってもらおうと思った。
そして、少しずつ押し進めていく。
巫女「うぅぅっ、んんぅっ……!!」
男「麻衣ちゃん、全部入ったよ」
巫女「……はあはあ//」
男「麻衣ちゃんの中、すごく熱くなってる」
巫女「はうぅ、何だか恥ずかしい//」
巫女「んっ、んんっ……」
動かすとすぐにイってしまいそうなので、最初にキスをした。
そして口の中に舌を挿入して、お互いを確認する。
巫女「うふふ、この次はどうなさりたいですか//」
男「もっと気持ちよくなりたい」
巫女「良い……ですよ//」
男「それじゃあ、動かすね」
巫女「は、はいっ」
巫女「あうぅっ! あんっ、ああぁん……」
巫女「ああぁっ、あうんっ……あっ! あうっ、あああんっ!!」
男「麻衣ちゃん、気持ちいい!」
腰を動かすたびに、熱い粘膜が絡みついてくる。
それに合わせて麻衣ちゃんが淫らに喘ぎ、嬌声を上げている。
そのことが嬉しくて、俺はさらに腰を突き上げる。
巫女「男さん……はうっああぁん! あぁん……きもち、いぃ」
巫女「はあはぁ、あうんっ……んんっ、んっ…………」
男「麻衣ちゃん、イきそう」
巫女「あんっ、やんっ……いぃ、いく? あんっ、ああ……」
男「もうイクっ」
巫女「んんんっ! あうっ、ああぁん……ああぁんんっ!!」
巫女「……はうんっ!!」
ドピュッ
ドピュドピュッ・・・
巫女「はあはあ、いった……ですか」
男「麻衣ちゃん、ありがとう。すごく気持ちよかった……」チュッ
巫女「んっ、んんっ」
巫女「……こんな気持ちになったのは初めてです//」
男「俺もだよ。すごく満たされている感じがする」
巫女「はい……私もです//」
巫女「……あれっ?」
巫女「わわっ、早く拭き取らないと」アセアセ
ふと見ると、朱色の血液と白い精液が腰巻に流れ落ちていた。
自分を抑えられなくて、つい中に出してしまったのだ。
姫初め、完了。
筆下ろしも完了。
なんてどころではないっ!
男「ご、ごめんっ!」
巫女「これが男さんの精液なんですね。お洗濯当番の方に見られたら、少し恥ずかしいです//」
男「ええっ?! 心配するところって、そっち?!」
巫女「そっちと言われましても、男さんが私と関係を持ったときから結果は変わらないでしょうし//」
男「それって、どういう……」
巫女「かなり恥ずかしいので、先に着付けをさせてください。男さんも衣服をお召しになられてはいかがですか?」
男「そ、そうだね」
・・・
・・・・・・
お互いに居住まいを正し、卓袱台を挟んで向かい合った。
オトコとして責任は取らないといけないだろうけど、どういうことなのだろうか。
巫女「えっと、男さんは私の誕生日をご存知でしたよね。それを、どうやって知りましたか?」
男「それはミコナンバーカードを見せてもらったときに、そう書いてあったから――」
巫女「実は私、今日で16歳なんです」
男「えっ、ええぇぇっ!!」
巫女「そんなハレの日に縁結びで結ばれて、すごく幸せです//」
それって、かなりヤバくないか。
16歳だなんて知らなかったし――。
男「16歳だと知らなかったと言うか――」
巫女「でも、名前と誕生日を知っていましたよね。生まれ年も書いてありますよ。それに私の場合、生年月日が一番目立つはずなんです」
名前:神楽麻衣
生年月日:2000年1月1日
巫女番号:35‐1104
男「あっ、ああぁぁぁっ! 見ただけで気にしてなかった!!」
男「じゃあ、ここで4年間住み込みで奉仕しているって話は……」
巫女「私、この近くにある『私立かんなぎ女学園』の高等部1年生なんです。実家から遠いので寮に入ることになったのですが、学部によっては神社への住み込みが認められているんです」
巫女「だから私はここに応募して、中等部に入学したときから住み込みの助勤巫女として奉仕しています」
男「て……てっきり、高校を卒業してからだと思ってた」
巫女「男さんが授与所から御守りを授かったとき、そこで奉職していた巫女は何歳くらいに見えましたか?」
男「中学生くらい……かなあ」
巫女「はい。彼女は中等部の2年生で、冬休みの間だけ奉仕している巫女なんです。私と同じく、ミコナンバーカードを持っているんですよ。まあ、そういうことなんです」
男「じゃあ、ここには学生の巫女しかいないってこと?!」
巫女「ちゃんと本職巫女の方もいらっしゃいます。その方もミコナンバーカードを持っていますし、ご縁があればみくじ棒が出てきます。みくじ棒が入っていないのは、すでに既婚している巫女と私のようにご縁が成立した巫女だけなんです」
男「じゃ、じゃあ、この神社はこういうことをしているって知ってるの?」
巫女「縁結びは個人のことなので、宮司さまが見合いの席を取り持ってくださった後のことは、すべて巫女と殿方に任されています」
巫女「男さんは私のカードを見て、誕生日をご存知でしたよね。だから私は年齢も知っていると思い、男さんに何度も言いました。これ以上は良くない……と。16歳だということも、一度は伝えようとしたんですよ」
男「あ、ああ……、そうだっけ」
巫女「そして関係を持つ前に、この縁結びを巫女として信仰していることも説明いたしました。だから、私はこの縁談に合意があったと考えています」
巫女「男さんは『私と真剣に向き合う』と答えてくださいましたよね。その言葉を、私は心から信じています//」
ここで断ると、未成年者と関係を持った俺は確実に不味いことになる。
彼女が言った『関係を持ったときから結果は変わらない』という言葉。
その意味がようやく分かった――。
男「麻衣ちゃんのこと、責任を取るよ」
巫女「私、男さんに相応しい女性になれるように頑張りますね!」
男「俺も麻衣ちゃんを幸せに出来るように頑張る――」
巫女「えへへ// このみくじ棒とミコナンバーカードは、私たちのご縁を結んでくれました。二人でずっと大切にしていきましょうね」
男「うん、そうだね」
巫女「それじゃあ、一緒に書き初めをしませんか//」
その言葉と同時、宮司と女性の神職が入ってきた。
あ、ああ、
これが縁結びか――。
~happy marriage~
巫女「すべての巫女がミコナンバーカードを持っています」
―完―
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
機会あれば、またお願いします。
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