以前に別の掲示版で完結させた安価SSです
【序章 その四匹のポケモン】
ミュウ「僕たちは、とある目的で集まったポケモン。」
マナフィ「僕たちは、XY発売以降…まだ配信をされてもらえていないんだぁっ!!」
(2015年2月25日当時)
メロエッタ「そのせいで私たちの図鑑ページにカロスマークが付けられないと、全世界の物好きなトレーナーから苦情を受けてしまっているのよ!!」
ゲノセクト「今後解禁されると思いますが、それまで私達の精神が持ちません。」
ミュウ「だから、今からカロスマークを獲得する旅へ出ようと思う。」
一同「おぉ~っ!!」
ミュウ「とりあえず、まずはガブリアスを倒しに行こうと思う。」
(当時安価で決まりました。)
マナフィ「僕たち、殆ど冷ビ覚えるよねぇ。」チラッ
メロエッタ「悪かったわね。一匹だけ覚えなくて。
それに私、戦いはあまり好きじゃないのよ。」
ゲノセクト「まぁ、じゃあガブリアスを連れているチャンピオンのシロナさんの元へでも向かいましょうか。」
メロエッタ「果たして勝てるのかしら。」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1451836371
~サザナミタウン~
ミュウマナフィゲノセクト「れいとうビィィーム!!」ビビビ
ガブリアス「う、うぅ…。」バタッ
シロナ「まさか大勢で確実に倒すだなんて。しかも、バカンスに来ている時に勝負を挑まれるなんて思いもしてなかったわ。
ポケモンもガブリアスしか連れてきてなかったし…。」
ゲノセクト「勝てばいいんです。それにしても…水着似合ってますね。」
メロエッタ「私はほぼ見てただけだったけど。」
シロナ「あなたたち、カロスマークを求める旅をしているのね。だったら、カロスにあるフレア団の秘密基地へ行けばどうかしら。
そこでなら何か手掛かりが見つかるかもしれないわよ。」
メロエッタ「ありがとうございます。」
ミュウ「では皆、そこまで飛ぼうか。しっかり捕まっててくれよ。」
~フレア団秘密基地~
ミュウ「着いたのはいいけれど…。」
メロエッタ「随分と廃れた町にあるものね。本当にこんなところに手掛かりなんてあるのかしら。」
するとその時。
ウィ~ン。
一同「!」
何者かが、秘密基地の扉を開き現れた。
???「やぁ、君たち…こんなところで何をしているのかな。」
ミュウ「あ、あなたは…。」
フラダリ「おっと、自己紹介が遅れた。私はフラダリと申す者だ。フレア団という慈善団体の長を務めているよ。」
メロエッタ「はぁ。」
フラダリ「カロスマークを手に入れるため旅をしている?
素晴らしいことだ。」
ミュウ「まあ、私達の安息のためですが。」
フラダリ「ふぅん。そうだ君達、これを授けようじゃないか。何かの役には立つと思うよ。」
ミュウ達は、ホロキャスターをフラダリから貰った。
フラダリ「次は、プリズムタワーを訪れてみるといい。君達の旅が成就することを願っているよ。」
ゲノセクト「わかりました。ありがとうございます。」
フラダリは、ブツブツ何かを呟きながら帰っていった。
フラダリ「世界は与える者とうんちゃら…。
世界を私はうんちゃら…。
私は回る者にうんちゃら…。」
マナフィ「変な人だなぁ。」
~ミアレシティ~
ミュウ「ここが…プリズムタワーか。」
ゲノセクト「自転車に乗って回っている人たちをちらほら見受けますね。鳥ポケモンと卵を連れているようです。」
マナフィ「鳥と卵かー。親子丼みたいで美味しそうだ。」
シトロン「やあ、君たちですか。」
そこへ、プリズムタワーの管理人兼ジムリーダーのシトロンが現れた。
シトロン「話はフラダリさんから聞いていますよ。カロスマークを求める旅をしているんですってね。」
メロエッタ「そうなのよ。わかってるじゃない。」
シトロン「それなら…あの麗しきアズサさんという人に会うといいです。
そしてこのポケモンを助っ人に連れていきなさい。
お役に立つこと間違いありませんよ。」
メロエッタ「このポケモン…?」
ゼクロム「バリバリダ~ッ!!」
そのポケモンとは、イッシュの建国神話に伝わる伝説のポケモン、ゼクロムであった。
マナフィ「強そうだねぇ。」
ゲノセクト「このポケモンは…。」
シトロン「ジムの近くに落ちていた謎の黄金の光輪から出てきたところを妹が捕まえたポケモンです。その黄金の光輪はいつの間にかどっかいっちゃいましたけどね。」
メロエッタ「妹さん、凄いわね…。」
ゲノセクト(黄金の光輪…?)
シトロン「そして、ハァ…。
アズサさんに会ったら、ハァ…。
こ、この…プレゼントを渡して下さい…ハァ…。」
ミュウ達は、包装されている小包を受け取った。
ミュウ「色々ありがとう、シトロンさん。
自分は疲れたからゼクロムに飛んでもらおう。」
ゼクロム「ババリバリッシュ!!」
ダッ…。
ゼクロムは、一同を乗せて空へと飛び立った。
~アズサの家~
アズサ「あのつきまとい、またこんな物を…。しかも、なんでこんなボロい釣り竿なのよ!
せめて、凄い釣り竿にでもしなさいよっ!!
まあいいわ。ようこそあなたたち。」
ミュウ「というか、前に会いましたよね?
あなたのポケムーバーを通してこの世界に来たのですから。お久しぶりです。」
メロエッタ「いきなりですが、単刀直入に言います。」
ゲノセクト「私達に…カロスマークを入手する方法を教えて下さい!!」
ミュウ「あなたなら知っている筈ですよね。」
アズサ「ええ、確かに知っているわ。そして実は、その方法は二通りあるの。
一つは、デデンネというポケモンの力を借りる方法と…。」
ミュウ「もう一つは?」
アズサ「違法ツールを使って、ポケモンのデータそのものを書き換える方法よ。」
ゲノセクト「!」
ゲノセクト「ふ…ふざけるな!!」
ミュウ「!?」
ゲノセクト「改造なんてやり方、絶対にあってはならないはずだ!
なぜだ…改造されるポケモンの気持ちをなぜ考えない!!」
メロエッタ(い、いつもは冷静沈着なゲノセクトが…こうも感情的になるだなんて…。)
アズサ「落ち着いてゲノセクト。これはモラルの欠けた愚かなトレーナーのやることよ。その方法が広まっていることには私達も困ってるの。
なにせカロスマークどころか、ポケモンの能力を書き換える程の力を持っているからね。あの違法ツールは…。
ハルモニア☆ガジェットという会社が主に販売流出させているらしいのだけど…。」
ゲノセクト「うぅ…。
そんな方法の存在…許せる筈がない…。」
メロエッタ「ゲノセクト…。」
アズサ「今使うのはもう一つの方法、デデンネの秘術…デデーン法でドロドロになることよ。」
ゼクロム「そんないかにも怪しげな方法で本当にカロスマークは付くのか?」
マナフィ「ゼクロム、君…喋れたんだ。」
アズサ「デデンネの力は絶対よ。信じなさい。
今は11番道路へ行ってデデンネを連れてきてくれないかしら。」
マナフィ「わかったよぉ。」
~11番道路~
ゼクロム「…どういうことだ?
デデンネどころか、ポケモン自体の数が少なくなっているじゃないか。」
メロエッタ「この辺りは自然豊富でポケモンもたくさん生息している筈なのに…。」
マナフィ「みんなお腹でも壊したのかなぁ。」
ゲノセクト(何か…嫌な胸騒ぎがする…。)
ミュウ「ん…?
あそこにいる、怪しげな二人組は一体…?」
メロエッタ「あ、あの人は、以前私の髪型をパクったポケモン界随一のマッドな研究者…アクロマだわ!!」
ゼクロム「酷い言い様だな。」
マナフィ「凄い存在感だね、あの髪型。」
アクロマ「さて…このくらい捕まえればいいでしょう。あなた方マグマ団がボール工場を抑えてくれたおかげで、スムーズに捕獲が捗りました。」
ホムラ「ウヒョヒョ…。いえいえ、あなた方プラズマ団の優秀なポケモン軍団の存在あってこそですよ。」
ゼクロム「もう一人と話しているぞ。」
アクロマ「では…私達の共有アジトである、プラズマフリゲートに戻りましょうか。」
ホムラ「ウヒョヒョヒョ…まぁ私たちマグマ団の技術力でモンスターボールを作るのも容易いですが、この方が遥かに安上がりですからね。」
アクロマ「“あの方”からの資金援助もありがたいことです。」
ホムラ「さて…プラズマフリゲートはヒヨクシティに停めてあります。行きましょう。」
アクロマたちは、ヒヨクシティの方向へと向かったようだ。
ゲノセクト「プ…プラズマ団…!!」
ミュウ「ゲノセクト、お前あのプラズマ団という輩を知っているのか?」
ゲノセクト「知っているも何も…私はあの団から逃れてきた身なのです。」
ミュウ「!」
ゲノセクト「本来私は三億年前に一度滅んだ身なのですが…ポケムーバー以前の世界で、私の死骸に改造を施した者達がいました。恐らく金儲けか何かに利用する算段だったのでしょう。
その結果、私は現代に改造兵器として復活することになりました。私が改造を憎む理由はこれです。なぜ眠らせておいてくれなかった…!!
そしてそいつらから逃れようとやって来たこの世界では、今度はあのプラズマ団という輩に私は捕らえられてしまいました。
いえ…“私達”、でしたが。」
ミュウ「私たち?」
ゲノセクト「私には、一緒に復活を遂げた三匹の仲間たちがいました。
力を利用されるのを恐れ共にプラズマ団から逃げ出したのですが、三匹はあえなく捕まり、私だけが逃げ残ってしまいました。
助けに行こうにも、プラズマ団は既に拠点を移し、全く手かがりが掴めなかったのですが…。
ここに来て、私にツキが回ってきたようです。」
ミュウ「…。」
ゲノセクト「…どうしました?」
ミュウ「いや、自分も似たような境遇の奴を知っててさ。でも、そいつが今どうしてるのか全く知らないんだ。
とにかく、自分たちもヒヨクに向かおう!
今の件もあるし、それにあいつらが何か悪いことをしようと考えてるようなら…乗りかかった船だ。撲たちの手で、それを止めなければならない!!」
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