天使「幸福の相続」 (9)

友「またな、男」

男「おう、じゃーな」

友「飲みすぎて倒れんなよ」ガチャ バタン!

男「おー」

男「はあ...」プシュ ゴクゴク

天使「お友達は帰りましたね」

男「うおっ!誰だてめえ!」

天使「あなたの担当です。といっても会うのは初めてですが」

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男「なんだてめえ...勝手に人の部屋に上がりやがって」

男「...かわいい顔してるじゃねえか。」ドンッ

天使「やめたほうがいいですよ、あなたにお迎えをよこさなくてはならなくなる」

男「お迎えだ?」

天使「紹介が遅れました。私は天使と申します」

男「酔っ払いが部屋間違えたとしか思えねえな」

天使「では信じなくても結構。仕事の話をしましょう」

男「なんだよ、デリヘルなんか呼んだ覚えはねえぞ」

天使「先日、お父様がなくなりましたよね?」

男「んだよ無視かよ...そうだけど?」

男「あ?遺産目当てか?あいにくだがオヤジは貧乏人だぞ」

天使「いえ、遺産相続のお話です」

男「...金か?」

天使「残念ながらお金ではありません。土地でも、車でも」

男「じゃあなんだよ」

天使「お父様が生きていたら訪れたはずの幸福です」

男「宗教はお断りだ、さっさと帰れ。それともご奉仕してくれるのか?」ニヤニヤ

天使「確認だけですよ...お父様の幸福を相続されますか?」

男「めんどくせえ...もらえるなら貰いたいが手続きはごめんだ」

天使「すんなり信じるのですね。安心してください、手続きは一切ないです」

男「んだよ、ヤる気ねえなら帰れよ...酒のんでる途中だし」

天使「答えははいでよろしいのですね?」

男「そうだっつってんだろ!さっさとでてけ!」

天使「わかりました、さようなら男さん」ニッコリ

数日後

男「10億...」

男「ははは、ははははははは」

男「勝った!もう働かなくてすむ!ははははは!」

さらに数日後

男「競馬、女遊び...どれをとっても上手くいく。」

男「ふふ、ふはははははははは!」

男「は...」キィィィィ ドンッ!

オイ! ダイジョウブカ-!

男「なん...で。」

男「お前....!」

天使「不幸も相続されるって...いってませんでしたっけ?」

男「ざ..ん..な」

天使「さようならー、男さん」ニッコリ

友「ぎゃははは」

天使「こんにちは、友さん」ニタァ


END

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