幼馴染「おーい、いるかい?」 (16)

幼馴染「おーい、いるかい?」

シーン

幼馴染「あれ?いない」

幼馴染「そこか!!」

シーン

幼馴染「ありゃ、いない」

幼馴染「まぁいいか、先に始めよう」

カシュ ゴクゴク プハー

幼馴染「うん、働かなくても酒はうまい」

男「ぁあ…なんだ幼馴染か…」

幼馴染「あれ?いたんだ」

男「そりゃねぇ…俺の家だからねぇ…いますよ」

幼馴染「元気なさそうだね」





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男「100万馬券を買いそびれた…」

幼馴染「また競馬かい?そろそろ自分に才能が無い事を認めるべきだと思うよ」

男「違うんだ…馬券を買う直前にPCがフリーズしやがったんだ…はぁ……」

幼馴染「だから、この前のまぐれ当たりのお金でPCを買い換える様に勧めたのに」

男「だってよ…こんなことになるとは思っても無いしよ……」

幼馴染「馬券を買う才能以前に運が無いってことだろ?ギャンブル向いてないよ」

男「はぁ…そういうもんなのか……」

幼馴染「だいたい、未成年のうちからギャンブルってろくな大人にならないよ」

男「缶ビールをジュースの様に飲む奴に言われたくねぇーよ」

幼馴染「これは、金麦だからね」

男「一緒だっつーの」

幼馴染「僕だって本当はキリンラガーを飲みたいよ、でもね学生の身分じゃそんなお金は無いからね」

男「ラガーって、おっさんかよ」

幼馴染「うら若き乙女を前に失礼な事を言うよね君は」

男「PCさえフリーズしなければラガーぐらい、いくらでも買ってやったのによ」

幼馴染「君はいつも過去にすがるよねーそんなんじゃ、運が回ってこないのも納得だよ」

男「言ってろ」

幼馴染「しょうがないなーこっちに来なよ、慰めてあげるから」

男「はぁ?」

幼馴染「ほら」トントン

男「えっ?酔ってんの?」

幼馴染「僕が一杯目で酔うと思うかい?」

男「いや、思わない」

幼馴染「……」

男「……」ドキドキ

幼馴染「フッ…フッフッ、アハハハハッ」

男「へぇ?なに?」

幼馴染「ちょっとドキッとした?」

男「し、しねーよ、昼間から酒クセェ女なんざ興味ねぇよ」

ピンポーン

友「すまん、遅れたわ」

男「いや、呼んでねぇーんだけどよ」

友「ひでーな、そんなこと言ってるとあげねぇよ」

男「何をだよ」

幼馴染「遅かったね」

友「ちょっとな、これ買ってたら遅くなっちまった」

幼馴染「おーそれはキリンラガー6本パックではないか!」

友「たまには、こっちも飲みたいだろ?」

幼馴染「貰ってもいいのかい?」

友「おう、飲め飲め!俺からのクリスマスプレゼントだ!」

男「もう終わったつーのクリスマス」

友「あっ、そうか!じゃあ…お年玉?」

男「少しはぇーよ」

幼馴染「友は気が利くな-惚れちゃうかもよ」

友「酒クセェ女には興味ねぇよ」

男「だよな」

幼馴染「揃いもそろって本当に失礼だね君達は」バンバン

友「そんで、男には白霧島を」

男「おう、ありがと」

幼馴染「人におっさんなんて言う割に焼酎って君が一番おっさんじゃないかな?」

男「おまっ、これはなお湯で割ることによって容量が倍になるんすごく経済的な飲み物なんだぞ」

幼馴染「はいはい」

友「そんで、俺は獺祭だ!!」

男「それにしても、えらい羽振りがいいなどうしたのよ?」

友「ちょっと小銭が入ってな、今年も終わるしお前らと一緒にパーッとやろうかと思って」

男「お前、良い奴だなー馬鹿なのに」

友「気づくのがおせーよ、あと馬鹿は余計だ」

幼馴染「とりあえず、三人揃ったんだから乾杯しよう」

男「もう飲んでんじゃねーか」

友「ちょっと待ってろ、つまみも作るからさぁ」

幼馴染「こういうのは、形が大事なんだよ」

男「はぁ…しゃあねぇ」

幼馴染&友&男「乾杯!!」

今年も終わっちまう どうすりゃいいのよ俺は 何やってんだろう俺は なんもねーよなにも 年取るのが怖い

一緒に年を取ろう

30分後

友「つまみがきたぞ!ダメ人間共~!!」

男「ダメ人間が作ったものをダメ人間が食うと」

幼馴染「地産地消だね」

男「難しい言葉をよく知ってんな-」

幼馴染「だろ?」

友「いや、馬鹿にされてるから」

男「でもな、料理ができるとかなんかかっこいいよな」

友「こんなの、できるうちに入らねーよ」

幼馴染「これとか美味しい、友はいいお嫁さんになれるよ」

友「なれねーよ」

男「そうだな、友は絶望的にモテないし」

友「いや、そういうことじゃねぇーよ」

幼馴染「友がモテないのは全人類共通認識だもん」

友「お前ら嫌い」


2時間後

男「こうも、酒の好みがバラバラだというのもよ」

幼馴染「そうだ!そうだ!みんなビールを飲めばいいんだよ」

友「お前、ペース早すぎ俺が買ってきた分、もうねぇじゃねぇかよ」

幼馴染「これは、ちびちび呑む飲み物じゃないからね」

男「限度ってもんがあるだろ」

幼馴染「他人が決めた常識なんかに僕は縛られない」

友「かっこ良く聞こえるが、言ってることはダメ人間一直線だよね」

男「ちょっと、トイレに」

幼馴染「ついでに、ビールをとってきて」

友「俺の冷酒も」

男「世間様は忙しなく動きまわってる時期に何様なんだお前らは?」

幼馴染「年末に慌て動くなんて愚の骨頂だね、賢者は何時も冷静さ」

男「何もしないだけだろう」

友「あぁ、ぬるま湯に使って生きていきたい」

男「ダメ人間一直線ですわー」

4時間後

幼馴染「どうせやるなら、誰もやらないことをやろう」

友「花火でもやるか」

男「いやいやいや、寒いですよ外は」

幼馴染「外が寒いなら、部屋の中でやればいいだろ」

友「お前、頭いいな」

男「いや、馬鹿だよ」

幼馴染「冬に花火したっていいだろ」

男「部屋でやるとか言い出すからだろうが」

幼馴染「僕の家じゃないし」

男「何様のつもりなんですかねぇ?」

友「でもいいよな、一人暮らしって」

男「どこかの誰かが常駐してるから、実質三人暮らしなわけだけれども」

友「一人じゃ寂しいだろ?」

男「とくには」

幼馴染「小汚い六畳一間に、僕が居るのに何が不満なのかと?」

6時間後

男「いやーどうだろうか?あと一年ちょっとで受験生だろ」

友「実感わかねーよな、将来どうなってんのか俺たち?」

幼馴染「そんなに将来が気になるなら、自分の目で確認してくればいいだろ」

男「どうやってよ?」

幼馴染「そんなの決まってるだろ、今日を生き抜くのさ」

男「はぁ?」

幼馴染「今日をを生き抜かなけらば、明日は来ないからね」

友「そんな厳しい世の中じゃあるまいし」

幼馴染「人間、死ぬときはあっさり死ぬからね」

男「いやそうかも知んねぇよ」

幼馴染「将来なんて、今の積み重ねだろ真面目にとは言わないけど楽しく生きてきたいね」

男「馬鹿が将来なんか気にしたってしょうがないだろ」

友「そのさぁ、当たり前のように馬鹿って言うのやめない?」

8時間後

男「いつの間にかに、友寝ちゃってるよ」

幼馴染「友はお酒、弱いよねー」

男「お前が、異常なだけだよ」

幼馴染「僕が異常者だとでも?」

男「そこで、一升瓶を抱えて寝てる奴よりはな」

幼馴染「こんなモテない男代表みたいな奴より僕が下だと」

男「大人しくしてりゃーまだ可愛いのによ」

幼馴染「可愛いだけじゃない、見よこの豪快な呑みっぷりを」

男「その缶の山を捨てに行くのは俺なんですけど」

幼馴染「溶かせばいいだろ」

男「大胆な解決策ですね」

幼馴染「出来無いことは無い、誰もやらうとしないだけさ」

男「やらないのはやらないだけの理由があるだろうに」

期待と保守

?時間後

男「……」コクリコクリ

幼馴染「眠いの?」

男「そりゃねぇ、もういい時間だろ」

幼馴染「夜はまだまだこれからだ!」

男「何時間、飲めば気が済むんだよ」

幼馴染「正直な話、全く酔ってない遺伝てのは恐ろしいねぇ」

男「遺伝ってそんなのですむ話じゃねぇだろうよ」コクリコクリ

幼馴染「寝ていいよ、一人で飲んでるから」

男「いや、帰れよ」

幼馴染「こんな夜中に女の子を一人で帰すきなのかな」

男「なら、朝までいろよ俺は寝るから」

幼馴染「うん、そうする」

?分後

友「俺、寝てた?」

幼馴染「それはもう、ぐっすりと起きなきゃ良かったのに」

友「さり気なくひどいこと言うよな、そんで男は?」

幼馴染「友が起きるちょっと前に寝た、友は空気読めなさすぎ」

友「空気読めなくて悪いな、どこかに消えようか?」

幼馴染「いいよ、いなって外は寒いだろ」

友「こんなのの、どこがいいのやら」

幼馴染「そうだな~長くなるけどいい?」

友「やっぱやめとくわ、ノロケに付き合わせられるのは嫌だし」

幼馴染「それは残念だ」

友「付き合わないの?」

幼馴染「う~ん、今のままでいいかな」

友「もしかして、俺のことをk

幼馴染「気にしてないよ」キッパリ

友「最後まで言わせてくれよ」

幼馴染「そりゃ、男のことは好きだよ」

友「なら、付き合っちゃえばいいじゃん」

幼馴染「付き合うとかよくわかんないんだよね、今はこのままの関係で僕は十分かな」

友「そんなに難しく考えることか?お前と男が付き合ったとして今とたいして変わらないと思うが」

幼馴染「今と変わらないのであれば、付き合わなくていいだろ」

友「あぁ、そうか」

幼馴染「本当に、友は馬鹿だよね~」

友「そのさぁ、俺に馬鹿キャラを定着させようとしないでもらえるかな」

幼馴染「ごめんごめん、友はいじりがいがあるからさぁ」

友「はぁ~そんなのんびりしてると他の女にとられるぞ」

幼馴染「僕は可愛いからね、男ぐらいならいつでも余裕で落とせるよ」

友「そんなこと堂々という女は嫌いです」

幼馴染「僕はこんな性格だからね、友達も少ないし今は男とそれと後一人…誰だけ?えっと?」

友「泣くぞ」

幼馴染「それはやめてほしいな」


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