頑張れ!悪の組織
第一話「ヒーロー誕生」
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秘密結社頭領「ふあははは!世界中は我のものだ!やれい貴様ら!」
戦闘員「きょー!」
戦闘員「みょー!」
ドカーン!
頭領「な、何だ!」
「俺はヒーロー!サン=シャイン!この世に太陽ある限り!悪の栄える隙は無し!」
「サンシャイングランドフレアァアアア!」
頭領「わ、我の組織が!手下たちがああああ!」
頭領「…あれから一ヶ月。ヒーロー『サン=シャイン』に我々はやられてばかりだ」
頭領「そもそも何なのだ奴は!あんなの下調べには引っかからなかったぞ!」
部下A「あの時頭領が放った怪人化ウイルス、それが太陽の光を吸収する不思議な体質の少年と融合した末に誕生したらしいです」
頭領「なら何故怪人として悪の限りを尽くさぬ!我ら組織の命令を聞かぬ」
部下B「あの時著名な科学者が近くにいたらしいです。きっとそいつが何らかの何らかをしたかと」
頭領「ふわふわしすぎだろ!」
部下A「ところで頭領、我々の目的って何ですか?」
頭領「世界征服」
部下B「どうやってですか?ビジョンあるんですか?」
頭領「…とりあえず暴力の限りを尽くして…まあ、世界征服だ」
部下A「そっちもふわふわしてるじゃないですか」
頭領「ええい分析班!何か無いのか!」
分析班班長「はい!見たところサン=シャインは炎タイプのようです」
部下A「まあ見たまんまですよね」
頭領「なるほど…よし」
部下B「どうするのですか?」
頭領「化け物を倒すには化け物をぶつけるしかあるまい?」ニヤァ
頭領「水タイプの怪人をぶつけるのだ!」
部下C「さすが頭領様!ボクたちと頭の出来が違う!」
部下A(誰でも真っ先に思いつくんじゃ…)
部下B(シー…)
怪人製造部
頭領「で、何かいないか?」
製造部員A「はい、今完成いたしました」
頭領「おお、これか!」
製造部員B「全身の98%が水で出来ている怪人、怪人クラゲリアンです!」
製造部員A「様々な人が恐怖を覚えるグレイ型エイリアンの形のボディと顔、クラゲの傘と触手」
製造部員C「ぬるぬるの触手で絡めとってヒーローを市民の目の前で陵辱羞恥アナル責めプレイなのー」
製造部員D「大津波を引き起こすこともできますぜ!」
頭領「よくやった!これぞ最強の怪人だ!」
頭領「ご褒美にハグしてやろう」ドヤ
製造部員ABD「いりません」
製造部員C「じゃああたしだけ貰うーギュー」
町
頭領《よし、クラゲリアン、津波で人々を巻き込め》
クラゲリアン「クラゲゲゲ!了解ですぜ頭領」
クラゲリアン「クーラーゲーゲゲゲゲゲー、クラゲオオツナミィイイイ!」
ザパァアアアンン
「きゃぁあああ」
「流されるぅうううう」
クラゲリアン「クラゲゲゲ、愉快だゲゲエゲ」
「そこまでだ!怪人!」
クラゲリアン「何者だゲ」
サン=シャイン「俺は太陽の子!サン=シャイン」
サン=シャイン「あの太陽輝ける内は、俺の瞳も輝ける!」
頭領(くくく、その暑苦しい前口上もこれで聞き納めとなると少々寂しいものがあるな)
頭領(しかし!これで聞き納めなのだ!さらば、ヒーロー、サン=シャイン)
サン=シャイン「暗い闇をも俺が照らす!全てを押し流す水ならば俺が蒸発させてやる!」
サン=シャイン「サンシャインバァアアアニイイイング!」
ジュアァァアアアア
クラゲリアン「なっ、波が蒸発しただとゲ」
頭領「」
頭領『く、クラゲリアン』
クラゲリアン「なんだゲ?頭領」
頭領『…頑張れ』ブチッ
クラゲリアン「つ、通信が途絶えたゲ!」
サン=シャイン「その程度の水で、俺の心の火が消せるかな?」
クラゲリアン「やってみなきゃわからないのゲ!」
クラゲリアンの触手がサン=シャインに触れた途端っクラゲリアンの触手は蒸発したっ!
クラゲリアン「ゲゲエーッ!?」
サン=シャイン「覚悟はいいか!その悲しき体!浄化してやろう!」
サン=シャイン「サンシャイングランドフレアァアアア!」
クラゲリアン「クラゲァァギャァアアアアア!」
ジョアァアアアアア!
クラゲリアン:完全蒸発
頭領「…黙祷」
頭領「さて、どうしたもんかね」
部下A「ところで頭領、我々の組織名って何ですか?」
頭領「そういや考えてないな。しかしとりあえずもう今日は疲れた…」
部下B「おいたわしや頭領様…」
部下C「休養を取るべきときにはきちんと取る!流石頭領様!」
次回予告!
名も無き悪の組織!卑怯なる悪魔のような組織は次の手を仕掛けてきた
なんと、サン=シャインの育ての親にして著名な科学者敷島碧博士を拉致したのだ!
やつらの恐ろしい企みとは!そしてサン=シャインの弱点が悪の組織に知られてしまった!
知識を盗み、尚敷島博士を人質に使う卑怯な悪の組織に、太陽が激昂する!
次回、太陽英雄伝説サン=シャイン2話
「絶体絶命!知られてしまった弱点」
次回も、太陽と燃えよ!
太陽は!全てを包み込む!
太陽は!全てを照らし出す!
太陽は!全ての闇を浄化する!
少年「日比野・光哉(ひびのこうや)」はヒーローである!
太陽エネルギーを吸収する特異体質をもった光哉は悪の組織が放った怪人化ウイルスと融合し、ヒーローとして生まれ変わった!
全ての悪を根絶やす!その思いを胸に!光哉は絶体絶命決死の戦いの日々に身を投じるのだ!
太陽英雄伝説サン=シャイン2話
「絶体絶命!知られてしまった弱点」
頭領「我々は何故負け続けるのだろう」
部下A「主人公補正等が足りないからではないかと!」
頭領「ほう、何だ?それは」
部下B「何でも知っているグーグル先生という人にパソコンを通してお伺いを立てたところ
主人公は負けない・強い・敵を必ず倒す・モテる。等の恩恵を受けられるそうです」
頭領「なるほど!ではどうするべきか!」
部下A「…」
部下B「…」
頭領「……」
頭領「え」
頑張れ!悪の組織
第二話「弱点を探れ!」
敷島碧「やあ日比野光哉君。私は君の育ての親にしてヒーロー『サン=シャイン』のバックアップなわけだけど」
日比野光哉「そうですね敷島博士。俺が怪物化しそうになったときあなたが瞬間的にヒーローにする催眠で上書きしてくれたんですよね
」
碧「いやいや、元々君にはヒーローとしての素質、悪を絶対に許さない気持ちがあったんだ」
光哉「それと、太陽のエネルギーを吸収する体質ですよね!」
碧「悪は絶対に許してはいけないんだ」
光哉「はい!絶対に許しはしません」
碧「はっ、怪人が現れた気がするぞ!」
光哉「外が騒がしいですね!怪人です!」
碧「聞こえるのかい?」
光哉「はい、サン=シャインに変身していなくても聴力は普通の人の何千倍です!」
光哉「行ってきます!サン!シャイィィィイイン!!」
怪人ピーマント「ピーマ、ピマピマ!俺さまは怪人ピーマント!」
ピーマント「子供のいるお宅の食卓にピーマンしか並ばなくする怪人だああ!ピーマピマピマ!」
サン=シャイン「くっ、なんて酷い怪人だ!そんなことをしたら子供たちが益々ピーマンを嫌いになってしまう!」
サン=シャイン「しかもそれでは栄養バランスが崩れてしまうではないか!」
???「まだまだいるぞお!」
サン=シャイン「何だって!?」
ニンジン忍者「私はニンジン忍者!」
ゴーヤ轟魔「オデはゴーヤ轟魔」
ロリセロリ「あたしロリセロリ」
『我ら子供が嫌いな野菜怪人四天王!』
頭領「…お前ら、『馬鹿馬鹿しい』って言葉知っているか?もしくは『くだらない』でもいいが」
製造部員A「馬鹿馬鹿しくは無いですよ」
製造部員B「くだらなくも無いっす」
頭領「うるせえ!資金調達部の苦労も考えろ!毎日遠国で地下水脈掘り当てたり石油発掘したりしてんだぞ!ぶっちゃけあいつらが一番有能だぞ!」
製造部員A「有能すぎて何でこの組織にいるのか謎の人々だ…」
製造部員D「ヒーローが野菜を倒すなんて出来るわけがねえ!
何故ならヒーローは子供のお手本として『野菜は体にいいもの、敵じゃない』としなければならないからだ!」
頭領「な、なるほど、そこまで考えていたのか」
製造部員B(そうなの?)ヒソヒソ
製造部員A(なわけないだろ。あの怪人たち作ろうって言い出したのCだぞ)ヒソヒソ
製造部員C「流石あたしでしょ!すごいでしょ!頭領様頭撫でてっ♪」
頭領「ちなみにあの怪人が子供たちに不人気だってのは調べたのか?」ナデナデ
製造部員C「あたしが嫌いな野菜ってだけだよー」
製造部員ABD(やっぱり)
碧「サン=シャイン!今朝の子供たちが来てくれたよ!」
サン=シャイン「はっ、君たちは。今朝出された野菜が食べられないとワガママを言っていた子達じゃないか!」
子供A「僕サン=シャインが教えてくれたから野菜食べるよ!」
子供B「嫌いな野菜でも美味しさがあるんだよね!食べるからその怪人やっつけてよ!サン=シャイン」
子供C「サン=シャインの活躍見たいの。えへへ」
子供D「野菜は体にいいんだよね!サン=シャインのおかげで学んだよ!」
サン=シャイン「その通りだ!野菜は太陽の恵みを沢山受けた素晴らしい食物なのだ!」
頭領(あ、これあかん流れだ)
サン=シャイン「子供の心に野菜は悪いやつだと刻みつけようとするなぞ!神が許してもこの俺が許さん!」
サン=シャイン「太陽の下に消えるがいい!サンシャイングランドフレアァアアアアア!」
『ぎゃぁあああああ!』
子供たち「わー!サン=シャインかっこいい!」
碧「やったね、日比野くん」
サン=シャイン「いや、今の俺はサン=シャインだ、そう呼んでくれ」
碧「はいはい」
頭領「黙祷…」
頭領「どうしようか?」
部下A「奴の弱点さえ分かれば…」
頭領「それだ!弱点を調べよう!」
部下C「流石頭領さま!」
部下A「いや、立案者俺」
頭領「調査部」
調査部員A「はい、お任せください」
調査部員B「ください!」
調査部員C「…ということでこの敷島碧博士という著名な科学者が育ての親のようだにゃ」
頭領「ふむふむ、よくやったぞ調査部員」
製造部員C「頭領様誉めて」
調査部員C「今回あんた関係にゃいでしょうが!」
頭領「では敷島博士を拉致するとしよう。そして奴の弱点を聞き出すのだ!」
部下C「流石頭領様!計画立案がクール!」
頭領「そういうことで拉致誘拐を頼むぞ。イケメン」
イケメン「ふっ、任せたまえブサイク諸君」
部下C「頭領様、あいつ殺していい?」
頭領「まあ待て、まだ利用価値がある」
イケメン「はっはっはっ、このイケメンの私に嫉妬するのは分かるよブサイクたち。まあ見ていたまえ、素晴らしい速さで遂行して見せよう」
イケメン「はーっはっはっは」
頭領「前言撤回だ、部下C。成否問わず終わったら躊躇せず殺せ」
部下C「了解だよ!流石頭領様」
イケメン「そこのレディ、私とお茶など如何かな?」
敷島碧博士「ん?レディ?私のことかな?」
イケメン「他に誰がいる?お美しいレディ」
碧「いやあそこまで言われると照れちゃうなあ」
イケメン「では、エスコートしましょう」
悪の組織アジト
頭領(ドンキで売ってたお面付けて)「はーっはっはっは!我こそは邪悪なる悪の大首領」
碧「くっ、私をハメたな!今にサン=シャインが助けに来てくれるさ!」
頭領「はっはっは、もっと叫ぶがいいさお嬢さん!はーっはっはっは」
部下A「楽しそうですね頭領様」
部下B「楽しんでるね頭領様」
部下C「楽しそうな頭領様も素敵!」
碧「サン=シャインは太陽の光を吸収して変身するんだ」
頭領「拷問とかしてみたかったのに拷問器具見せた途端吐きやがった…」
碧「だから弱点があるとすれば太陽の光が射さない時だ」
頭領「まあいいだろう。やつの弱点は分かった」
碧「なら私はもう帰っていいよな?な?」
頭領「ダメだ。貴様にはまだ働いてもらう」
碧「そ、そんな!」
光哉「敷島博士を返してほしければ夜10時に工場跡地に来い…だと?」
光哉「…くっ、なんと卑劣な!」
―――――
―――
―
頭領「はっはっは、見るがいい」
碧「こ、光哉くん!何で来たの!」
光哉「すいません敷島博士。あなたは怒りますよね」
光哉「しかし俺には、サン=シャインには逃げる等ありえない!」
頭領「はっはっは、太陽の出ていないこの時間にどうやって戦うのだね?」
光哉「くっ…」
碧「ごめん…私が残虐な拷問に負けて…」
頭領「する前にゲロっただろお前」
頭領「しかし、ようやくお前を倒せるというものだ」
頭領「ゆけ!怪人カニ鎌ボコ!」
碧「光哉くん逃げて!私のことはいいの!」
光哉「夜で変身できないと誰が言った?」
光哉「月は!太陽の光を反射して光ると知っているか!」
頭領「な、何だと!自ら光っているんじゃなかったのか!」
光哉「そして!月の光は太陽とはまた違う神秘のエネルギーがある!」
頭領「そ、そんなああ!」
光哉「たいよおおおおおお!」
光哉「へんっ、しん!」
光哉「サン=シャイン!ルナ!」
頭領「し、新フォームだとっ!?」
光哉「俺は太陽の子!月光の使者!」
光哉「サン=シャイン!ルナ!」
頭領「カニ鎌ボコ、ここは頼んだ!」
サン=シャイン・ルナ「待て!逃げるな」
カニ鎌ボコ「カーニカニカニ、待ていサン=シャイン・ルナこれが見えないのカニ?」ジャキン
碧「さ、サン=シャイン・ルナ…」
サン=シャイン・ルナ「くっ、敷島博士を人質にとるなんて卑怯だ!」
碧「サン=シャイン・ルナ!あれよ!」
サン=シャイン・ルナ「なるほど!」
カニ鎌ボコ「俺様の右手の鎌でギタギタに切り裂いて左手の巨大な拳でボコボコニしてやるカニ!」
サン=シャイン・ルナ「闇を照らす光となる!サンシャインブライトォォオオオ!」
カニ鎌ボコ「カニャァアアア!目ガニィイイイ!」
サン=シャイン・ルナ「今だ!逃げたまえ敷島博士!」
碧「ありがとうサン=シャイン・ルナ!」
サン=シャイン・ルナ「さて」
カニ鎌ボコ「…か、カニィ…」
サン=シャイン・ルナ「拷問をして弱点を聞き出し!尚人質とするその悪行!許すわけにはいかない!」
サン=シャイン・ルナ「後悔も反省も必要ない!貴様ら悪には消滅と浄化をくれてやろう!」
サン=シャイン・ルナ「サンシャイングランドフレアアァアアア!」
カニ鎌ボコ「カニギャァアアアア!」
サン=シャイン・ルナ「…悪は、滅したのだ」
頭領「黙祷…」
頭領「ふう…はあ…ああ…」
部下A「どうにか勝てませんかねえ」
部下B「きっと次回までにはなんか思いつきますって」
部下C「項垂れてる頭領様も素敵ぃ///」
部下A「この組織の組織名そろそろ決めません?」
次回予告!
卑怯で卑劣!悪魔の軍団の次の手段!
なんと、町が闇で覆われてしまったのだ!
太陽を失ってしまった町、押し寄せる邪悪なる悪鬼共
光を失った町にて英雄は光となりうるのか!
次回、太陽英雄伝説サン=シャイン3話
「ナイト・ダウン!」
次回も、太陽と燃えよ!
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