ブチャラティ「…ということだ。今から新しい仲間をつれてくる」
ミスタ「いや、どういう事だよ!」
ブチャラティ「とにかく俺が新人を連れてくると言ったんだ。ここから一切の文句は受け付けない」
アバッキオ「御都合主義の省略された説明じゃ納得がいかねえ…!」
フーゴ「それに、人数増えるって事は5人じゃなくなるって事なんですよ」
ナランチャ「アレェ!?6人だとゴレンジャーじゃねえよな?」
フーゴ「そこはどうする気です?ブチャラティ」
ブチャラティ「そうだな…まあ、そんなグラフで『その他』に分類される様な細かい事は気にするな。あまり気にするとハゲるぞ」
フーゴ「横暴ダァ!僕ら二人の時もゴレンジャーだったじゃないですか!やっと5人になったのに…!」
ブチャラティ「なら尚更気にする事は無いんじゃあないか?5人で無くともゴレンジャーを名乗れる事実がオレ達にはあるんだぜ」
フーゴ「ぐぬぬ」
ブチャラティ「あいつの事は会えば分かる…俺はあいつに来て貰いたいと思っているッ!以上だ」
ナランチャ「な なんかヤケに入れ込んでねぇか~?」ヒソヒソ
ミスタ「うーむ…偶に面倒くさい老人みたいになるからな、ブチャラティは」ヒソヒソ
アバッキオ「まぁどんなブチャラティでも俺はついていくがな…新人の件は別として」ヒソヒソ
ブチャラティ「さっき話した新しい仲間を連れてきた!」
ジョルノ「初めまして。ジョルノ・ジョバァーナです」
シーン
ブチャラティ「おい何だお前ら!」
ジョルノ「いえ、ブチャラティ…ここは自分で」
ギィィ… ドスッ
ジョルノ「失礼な事言わせてもらいますが、男の嫉妬は見苦しいと思います」スス
アバッキオ「なんで普通に席について人のケーキ取ろうとしてんだお前はー!」バシィ!
ジョルノ「痛っ」
ミスタ「な、なんだこいつ」
ジョルノ「先輩方には受け入れがたい事でしょう…仕方ない事だ…虐められても我慢します!」
フーゴ「ウワーッ厚かましい!いやだなぁ…今も昔もこう言う奴が出世するんだ…帰って欲しいよ」
ジョルノ「帰りません。何たってこのジョルノ・ジョバァーナには夢がある!」カチャカチャ
アバッキオ「訳分からねえ事言いながら人のカップを取るなァー!」パッシィア!
ジョルノ「痛っ…」
ナランチャ「おいおいおいおい!そんな事よりお前何歳なんだよー!」
ジョルノ「15歳です」
ナランチャ「俺より二個も下なのかよー!俺の事さん付けで呼べよな!」
フーゴ「なんかヤバいのが来ましたよ…やべえよやべえよ…どうするんですか」ヒソヒソ
アバッキオ「お前が言うなって感じだが、洗礼を受けさせるヒマがなかったぞ…」ヒソヒソ
ミスタ「なんつーか圧倒されるぜ、あの厚かましさ」ヒソヒソ
ブチャラティ「(よく分からんが、ジョルノ・ジョバァーナ…人に認められていく才能があるみたいだ…)」
ジョルノ「中々美味しいケーキですね、コレ」
フーゴ「どうすんだよ本当に…」
ブチャラティ「早速だが、たった今電報が入った。アンサツジャーの奴らが動き始めたようだ…全力でアンサツジャーから街を守るぞ!」
ミスタ「アンサツジャーがァ?とうとうか…」
ジョルノ「僕にとって初めての怪物ですね」
ブチャラティ「いや、アンサツジャーはギャング戦隊に所属するグループだ」
ジョルノ「えっ?それじゃあ仲間同士で戦うんですか…?」
ミスタ「戦隊が増え過ぎちまったせいで、怪物さんはほぼ全滅しちゃってよ…給料が中々入らないもんだから度々こうやって暴動が起こんだ」
ジョルノ「(世紀末だなぁ…)」
ブチャラティ「ジョルノ、変身バッチは持ってるよな」
ジョルノ「ええ勿論。数時間前貰ったばっかりですから」
ブチャラティ「よし、皆変身だ!」
シャランラ シャランラ
ブチャラティ「ホワイト!」
ジョルノ「ゴールド!」
ミスタ「ブルーッ!」
ナランチャ「オレンジィー!」
アバッキオ「パープル!」
フーゴ「パープル!」
ブチャラティ「6人揃って!!」
皆「ゴレンジャー!」
バァーーーン
ブチャラティ「行くぞ!」
ちょっと先輩方で色被ってる人いるんですけど
ダダダダ
ジョルノ「あのミスタさん、専用の乗り物とかは無いんですか」
ミスタ「ああ、基本徒歩だぜ。出動たってどうせいつも近所だし」
ジョルノ「(やはりアンパンマン号みたいなのはアニメの世界だけなんだな…)」
ブチャラティ「居たぞ!」
ジョルノ「うっ何人かコンビニの前にたむろしている…これがアンサツジャー!」
ジョルノ「(ただのヤンキーにしか見え無いが…)」
???「お前らは…」
ゴゴゴゴゴ
ブチャラティ「久しぶりだな…アンサツジャー!」
プロシュート「…」
ドドドドド
プロシュート「新入りが入ったって聞いたが…」
ブチャラティ「流石、情報を掴むのが早いな。ああ…ついさっきの入りたてほやほやだッ!」
フーゴ「(アンサツジャー…人数がやや少なかったな。残りはどこへ…!?)」
プロシュート(パープル)「ハッ…おいブチャラティー!パープル増やしてんじゃねえよ!2隊だけでパープル何人いると思ってるんだァー!!ややこしいわッ」
ブチャラティ「ン…?別にパープルは増やしてないぞ?」
プロシュート「じゃあアイツは何なんだよ!」
ビシィ!!
フーゴ「ぼ 僕のことか!?」
(後方)
ジョルノ「初めまして、新人のゴールドです。よろしくお願いします」
ペッシ(グリーン)「目立つなァお前…なんでそんな発光してんだい?」
メローネ(パープル)「ハァ?また?君らいい加減にしてくれよ…パープルは5人もお呼びじゃあねえんだよ!」
イルーゾォ(パープル)「そうだそうだ!」
フーゴ「僕じゃあねえぞォー!!!オイ!!」
プロシュート「そうか…?なんか初めて見た気がするが」
フーゴ「何度教えりゃいいんだ!?新入りが来る度に僕を指差しやがって…っ!」
フーゴ「新入りはアッチー!!!」ビシーッ!
ジョルノ「ン…?」
フーゴ「大体パープルが多いのは仕方ないじゃあないか!何故かパープルの戦闘服だけ異様に余ってるんだから…!!」
フーゴ「ハァーッ…ハァーッ…」
ミスタ「何て言うかなぁ?言ったほうがいいと思うか?それとも触らぬ神に祟りなしかァー?」ヒソヒソ
ナランチャ「やめといた方がいいぜ…無理に頑張ってはっちゃける姿ほどキツイものはねーからなぁ…」ヒソヒソ
ブチャラティ「俺も言う必要は無いと思う。『陰が薄い』と言うのは本人にとっては割と笑い事では無い筈」ヒソヒソ
プロシュート「そ そうか…そいつは悪いな」
フーゴ「まぁ良い…僕が先輩として紹介してやるよ。あいつが新入りのゴールド」
アバッキオ「無理するなよ…おい!新入りッ!ちょっとこっち来な!」
ジョルノ「…」キンキラキン
イルーゾォ「(金色の戦闘服なんてあったっけ?)」
タッタッタ
ジョルノ「な…何なんですかパープル!この没 個 性 の 溜 ま り 場はッ!?」キンキラキンキン
プロシュート「グァ"アア"アア"ア"ア"」
イルーゾォ「ア"ガ"ァッッ」
メローネ「アバア"ア"ア"聞きたく"無"い"!」
フーゴ「イ"ァ"ア"ア"!なんて破壊力なんだッ!どんな言葉よりも刺さる…」
アバッキオ「パ…パープルーーッ!ゴールドこの野郎!!」ガシーッ
ジョルノ「うぐぐっ離して下さい、パープル…」
アバッキオ「俺だって本当は『ディープパープル』とかにして、差別化したかったんだよッ!」
ジョルノ「それはちょっと不味くないですか…?」
ブチャラティ「凄いな…一気に四人も倒したぞ!!」
ミスタ「1人は仲間だけどな…」
ミスタ「まぁ残るはあと1人って事か…ヘイグリーン!覚悟しな!」
ペッシ「ま、待ってくれよォ~!オレ達が何をしたって言うんだよ~!」
ブチャラティ「何…?反乱を起こしただろう。だから俺たちが駆り出されたのだ」
ペッシ「誤解だ!オレ達人数が少ないだろ!?反乱を起こすかどうかで二つに別れたんだッ!!俺らは…クリーンだよ…!」
ミスタ「つまり…俺たちは…?」
ブチャラティ「本当の仲間を倒しちまったって事だな…」
ペッシ「そうだよぉおーー!」
ミスタ&ブチャラティ「うーむ…」
ブチャラティ「そう言えばそんな事を出る前に聞いた気がするなぁ…」ヒソヒソ
ミスタ「非常にまずいぜ…こんな事上に知られたら下手すら退職だぞ…」ヒソヒソ
ナランチャ「えっえっ…?ブ ブチャラティ…どうすんの?」ヒソヒソ
ブチャラティ「まあ待て、奴らには外傷が無い。実際一切触ってすらい無いんだからな。つまりオレ達がやったと言う証拠が無いんだ」ヒソヒソ
ナランチャ「…!」
ナランチャ「あったま良いー!確かに…!証拠がねえんじゃあな!」
ブチャラティ「問題は彼、グリーンだな…彼を言いくるめなくては」
ミスタ「それなら俺に良い案があるぜ!なぁナランチャ…」ガシッ
ナランチャ「え…?」
ペッシ「うっうっアニキィ~」
ナランチャ「なぁ…グリーン…この俺のチョコレートやるからよ…この事は黙っててくれねぇかな?」サッ
ブチャラティ「(いいぞ…ナランチャ)」
ペッシ「それは…ゴディバのチョコレート…!?」
ナランチャ「そう!ゴディバの…(クソックソ~~!ミスタ覚えてやがれ~ッ)」
ペッシ「ほ、本当かい?黙っていれば…あのゴディバのチョコレート…箱で?くれるのかい…!?」
ナランチャ「ああ!勿論!だから受け取ってくれヨォ!」
ペッシ「…だが断る」
ブチャラティ「何ィ!?」
ペッシ「皆の恨みッ言ってやるぞ…!盛大に盛って漏らしてやるぞ…!元々は戦隊が多すぎるのがいけねえんだッ!ライバルが減れば俺たちだって「当身!」ドスッ
ペッシ「うっ」ドサッ
ブチャラティ「…」スッ
ナランチャ「…」
ミスタ「…」
ブチャラティ「……」
ブチャラティ「オイ!帰るぞお前らー!!カラスが鳴いたらかーえろうだ!」
ミスタ「なんかどっと疲れたぜ…」
ナランチャ「あ~!腹減ったァーもう夕暮れだよー」
アバッキオ「…チッ…説教はココまでにしといてやるぜ…」バッ
ジョルノ「やっと!ってうわ…僕の服が…!ビロンビロンじゃあないですか」ベローン
ナランチャ「ギャハハハ!何じゃこりゃ…こりゃもう着れねえぜ?」
ミスタ「ゴールドの替えなんて無いよなぁ…見た事無いもんな。どーする新人、パープルにでもなるか?」
ジョルノ「いや、これ僕の手作りですし…。一応何着か替えが家にありますので、無問題です」
アバッキオ「はぁ!?手作りだとぉ…!」
ジョルノ「ええ、まぁ」
ミスタ「手作りィ~!?気合入れすぎだろ…!どう思う?」ヒソヒソ
アバッキオ「用意周到すぎて吃驚だぜ…しかし手作りか…成る程…成る程ックソッ」ヒソヒソ
ミスタ「その手があったかみたいな顔やめろよな…!」ヒソヒソ
ナランチャ「なんか逆に笑って良いのか分かんなくなってきたよォ~オレ…」ヒソヒソ
ジョルノ「この人達…何で定期的に輪になってヒソヒソ話するんだろうか…」
ジョルノ「ねえ、何でなんですか?ブチャラティ」
ブチャラティ「ん?何がだ?」
…
あれから数日後。
あの時倒れた人達は病院に運ばれたが(精神的ショックが大きすぎたのか)、まだ目覚めないそうだ。
『彼らが勝手に倒れたのは事実。俺らは堂々として居れば良い』とブチャラティは言っていた。
だが、見られていたのだ。ブチャラティがペッシに当身をする所を、コンビニ定員に。
更にミスタの残り香から僕達がそこにいた事が暴露、何だかんだで給料が半分に減らされた。
ブチャラティ「たった今電報が来た!何でも謎の紫の煙を撒き散らす怪物…怪人?よく分からないが何だか暴れているらしい!そいつから全力で街を守るんだ!」
ブチャラティ「行くぞお前ら!変身!」
シャランラ シャランラ
ブチャラティ「ホワイト」
ジョルノ「ゴールド!」
ミスタ「ブルーッ!」
ナランチャ「オレンジィー!」
アバッキオ「パープル!」
「ギャング戦隊ゴレンジャー!出動だ!」
完
>>8
もっといっぱい被ってる奴居たんだわ すまんな
一応、変身バッチって言ったけどポルナレフの荷物みたいなただの袋だし、皆生着替え
読んでくれてありがとうございました
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