【ナイツ・イン・ザ・ナイトメア】崩壊の前奏曲【R18】 (11)

スティング製変態システムゲーの雄「ナイツ・イン・ザ・ナイトメア」
に登場するケイプホーン卿とイェルマ姐さんのエロパロSSであります!
どれだけのプレイヤーがSS速報VIPにいるのか皆目分かりませんが、よろしくであります!
今なら古本市場とかでこのゲームがワンコインで手に入るであります!
ワンコイン以上のやり込み要素があるのでぜひプレイしていただきたいであります!
あと自分はチーズに目がないであります!

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1450939620

かつて不文律に携わっていた聡明なるケイプホーン=ミルザ=ルキウス枢機卿は

その行き過ぎた探究心と愛国心によって消えぬ屈辱を身に刻まれた。

愛する母国から追放された彼の胸には生きとしいけるもの全てを

焼き滅ぼさんとする黒焔が豪々と揺らいでいた。

(許すまいか、ティアムート族のためにこの身を捧げたわしにこのような屈辱を……!
 もうよい。わしの誇り、愛国心を踏みにじるティアムートも、ロンダリア族も、共に滅びろ!)

臥薪嘗胆の日々、その代償として皇帝ウィルムガルドの深い信任を得たケイプホーン卿は

王子ノルディッシュ=ラウル=デネス=ド=グレイヴニルの

教育係として枢機卿の地位まで昇り詰めた。

彼はティアムート族の矜持の代わりに得た有文律の解読に

腐心していたが、これは難解を極めた。

彼とて一流の魔術師には違いないのだが

これを一人で解き明かすのは骨が折れるどころではない。

優れた魔術師が必要だがモロゾフをはじめ、優れた魔術師は軒並み皇帝派の人間である。

こちら側にもマームードなど優れた人材はいるものの

野望を語れる人間となると皆無に等しかった。

そんなある日、彼はセント・セレスティナ島遠征隊の仕事を見に行く南西視察団に同行し

政務間の余暇に町を散策していた。

そこにはポツポツと小さな灯の点った寂れた私娼窟があった。

彼以外に夜道を歩く人もなく、客引きすら見当たらなかった。

魔が差したのだろうか、それともこれは運命の女神の戯れなのか

彼はその据えた匂いのする路地裏へと足を踏み入れた。

「大臣様、気晴らしにいかが?」

安い化粧水の匂いを纏った場末の娼婦たちが玄関まで出て来て声をかけてくる。

彼は一瞥して足を止めようとしない。

やがてそんな彼の足が、ある家の前で止まった。

客引きすらしていないその長屋に何故か彼は興味を持った。

留守かと思って窓から覗くと、部屋には女性が一人いた。

その緑色の髪は安心よりも何処か毒気を思わせる物に映った。

「何か用かしら?」

「……ここに来る用など決まっているだろう」

ケイプホーンは女に言った。

「……そうね。寒いから中にでも入ったら?」

女は素っ気なくケイプホーンを部屋に案内した。

闇夜でも輝くこの高価な服や出で立ちを見れば

彼が政府の要人や高官であると分かるものだ。

何故なら、この付近に彼以上の身なりの男は全く見当たらないからだ。

しかし、彼女は一切媚を売らなかった。

王都に戻れば彼女より愛想の良い女は沢山いる。

彼女より若い女もいる。

彼女より美しい女もいる。

だが彼は彼女を選んだ。

選択がない、という訳ではなく、彼女のどこか

虚無な瞳の色が気になって去るに忍びなくなったのだ。

「名前は?」

「イェルマ」

イェルマはそれだけ言うとケイプホーンの肩を抱いてその瑞々しい唇を捧げた。

彼は黒髭の下にある唇を尖らせて、差し出された女唇を吸った。

彼女もそれに応えて、積極的に舌を絡める。

二人の唾液は口内で一対の隠蛇に撹拌されて、理性を溶かしていく。

ケイプホーンは口を離さずに彼女の薄着を一枚ずつ脱がしていく。

彼女は抵抗しないで彼の唇を吸い続けた。

口の繋がったまま、彼は彼女のまろび出た乳房に手を添えて軽く揉む。

手が蕩けそうな柔らかさに加えて、乳暈も品の良い大きさをしている。

こんな寂れた色町には勿体ない美巨乳だ。

「んっ……」

イェルマはその手を自らの緋唇へと導いた。

そこは既に妖しい恥露を帯びて火照りを示していた。

その温かな恥処をケイプホーンはゆっくりと、時間をかけて二本の指でいらった。

指が付け根を汁まみれにする頃になると、彼女はその歳の割に

すれた態度に似合わないくらい、可愛い喘ぎを漏らした。

それは口内で舌から彼に伝わっていく。

彼もその震えた舌を吸い舐めて、喘ぎを飲み込んでやった。

「はぁあん……!」

乳房に手を乗せたイェルマは、粗末なベッドに背中を預けた。

彼女を押し倒したケイプホーンは、その髭の下に伸びる舌を

くねらせて、彼女の股を大きく開かせる。

ほとんど客がついてないらしく、そこは春草の繁茂するに任せていた。

形もさほど崩れていない、ほぼ生娘と変わらない醜くも美しい肉門を

舌でこじ開け、ちゅぴちゅぴと優しく啜り嬲っていく。

滴り落ちてくる蜜味は、妻のそれとはまた違った。

ティアムート族から追放されたケイプホーンは

自らの破滅的な復讐のために敵の王宮に士官した。

彼は何としてもそこで権力を手に入れたかった。

そのためにケイプホーンは代々王家と関係の深い有力貴族の娘を妻にした。

彼女は姿こそ美しいが放埒であり、舞踏会で知り合った数々の男たちと交わっていた。

閨房での事務的な情事の中で、その恥穴は不快な悪臭を発して

彼の鼻を悩ませた事は今でも覚えている。

息子が生まれると、ケイプホーンは他の息子と義父を暗殺した。

疑惑を持った妻には先手を打ち、自宅の奥に軟禁した。

他人には人に伝染する病と偽っていたため

壁に頭を打ち付けて彼女が自殺した時も病に悩んでの事だろうと人々は思った。

義父を足掛かりにして有力貴族と繋がりを持った彼は

程なくして権力と富を手に入れた。

贅沢三昧の義父と放埒な妻を反面教師にして彼は謹直に政務を果たし

数々の功績を上げて皇帝の信任を得るに至った。

「ああんっ……!」

美門の果酒をたっぷり啜り尽くしたケイプホーンは

そのままその花孔へと膨らんだ剛直をあてがい、一気に挿し貫いた。

ティアムート族のそれは、他種族のものと比べて皮が硬く巨きいという特徴がある。

じっくり見られたら自分の出自に良からぬ推測を巡らすに違いない。

そう見た彼は彼女の意識を粉々にするかのように激しく交淫した。

蜜汁が絶え間なく飛散し、狭い部屋が一気に痴香で満ちた。

硬い竜槍は何度となくイェルマの牝を屠り、白艶の泡を身に纏う。

彼女もまた、ケイプホーンの異根に食らいついて、その悩ましい口から浅ましい嫣声を湧かせた。

「んああ……! やぁっ、やぁんっっ……!」

散々雄塊でイェルマを苛めまくったケイプホーンは最後に眉に皺を寄せると

膣の奥の更に奥へと、ブビュルビュルブビュウ、と粘性の強い濁酒を注ぎ込む。

彼女は長々しい嬌声を伸ばして射精の響きが終えるまで

彼の肩と腰に四肢をすがり付かせて悶えていた。

ぬぼっ、と巨根を引き抜いたケイプホーンはふうと息をついて軽く寝転んだ。

イェルマはふらついた腰で彼に寄り添い、仕事を終えた大尽を口一杯に頬張った。

なかなか殊勝な事をする、とケイプホーンは女の頭を優しく撫でて痴掃を任せる。

家を去る前に軽く彼女の口に、彼はどろりとした置き土産を味わわせた。

セント・セレスティナ島の遠征は数度に跨がり行われた。

ケイプホーンはその遠征の度に彼女が気になり例の私娼窟に足を運んだ。

ティアムート族以外の女など禽獣に等しい存在と思っていた彼だったが

不思議とあの女だけは妙に惹かれるものがあった。

それが恋でない事は明らかだった。ではこの思いは何なのだろうか。

「ねぇ、この遠征は成功しそう?」

この土地に来て何回目かの情事が終わった。

気だるさを水煙草で誤魔化していたケイプホーンは、そう尋ねた彼女を一瞥する。

ちょうど討伐した土地の自治を任せるかどうか彼は悩んでいた。

この遠征はきっと成功する。それは兵力から言って間違いない。

しかし得た土地は瘴気を発する沼が点在し、土地慣れしない彼の軍兵は

風土病とも言える症状を出していたのだ。

しかし、兵を置かなければ統治は出来ない。そこが悩みの種だった。

しかし、そんな事をどうせ娼婦に話した所で何も分かるまい。

そう思ったケイプホーンは端的にその事を話してその日は去った。

「土地の人間にその沼を埋めさせてはどうかしら」

次の日に訪れると、イェルマは解法を用意していた。

「土地の人間なら多少は耐性があるでしょう。

 埋まればよし、埋められなくても倒れて頭数は減っているから

 次に反乱を起こしても前より容易に殲滅出来るわ」

面白い女だ。ケイプホーンはそれから夜伽がてら政治・経済・財務・法務問わず

頭を抱える難題をさりげなく彼女に聞いた。

彼女は明瞭かつスマートな解法を示して彼を驚かせた。

若干人命を軽視しているところがあるが、彼女が聡明な人間である事は疑う余地もない。

ケイプホーンはある日彼女を身請けした。

自分の子飼いである第三騎士団に入れるためパトロンになり、彼女に高等魔法も学ばせた。

安易に妻として迎えなかった理由は、そろそろ歳の波を感じ

閨房での仕事に不安を覚えたからであり

また生まれたばかりの孫娘ビスチェ=ピアノッテ=ルキウスの身を案じたからである。

自身、王宮で地位を得る際に親族殺しをした覚えがあり

どこか狡猾で冷酷な所のある彼女もまた

自分と似たような事をするのではないかと思ったのだ。

「――イェルマ、お前に見せたい物がある」

魔法を学んだイェルマ=ウル=ヴァロムローヌをケイプホーン卿は

自室に招き、彼の持つ有分律を委ねた。

ゆっくりとだがこの時、運命の輪が歪む音が確かに二人の頭に響いた。

以上であります!

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