支配人「いや、あいにくかなり昔にだ。大学生までやってたよ」


ハル「そうでしたか……残念です……」ｼｭﾝ


支配人「あっ！いやっ！なんだろう！！急にやりたくなってきたなー思い切ってデッキそろえようかなああああああああああ」


ハル「ホントですか！？私、今めらめらーって感じです！！」


支配人「にしても何のデッキを組もうか悩むよなー」


ハル「みんなのデッキを参考にしてみたらどうですか？」


支配人「それは名案だな」


ハル「はいっ！」

支配人「ちなみに今の禁止制限ってどんな感じなんだ？」


ハル「2034年の禁止制限は、１周回って2015年10月のレギュレーションと同じですよ！！」


支配人「SSってすごい」


ハル「？　何か言いました？」


支配人「ゴホン。いや何でもないよ。じゃあさっそくみんなのデッキを聞いていくか」


ハル「そうですねっ」

支配人「フリーデュエルだったらデッキ被りしたくないしなー」


ハル「わかりますわかります！自分の色を出さないと！ですよね！」


支配人「自分の色か。いい例えだな。そういうハルは、めらめらーって感じだから【炎王】か？」


ハル「【ヴォルカニック列車ドール】です」


支配人「ガチじゃねーか」


ハル「ちなみにマツリさんは【EMEm】です」


支配人「」

支配人「環境デッキしか居ないフリーデュエルとか苦痛そのものだぞ……」


ハル「何人かは大会に出てるんで……えへへっ♪」


支配人「カードゲームやるアイドルって……改名でもする気かよ……」


ハル「？　何のことです？」


支配人「気にするな。環境デッキじゃないアイドルもいるのか？」


ハル「はいっ！主流はテーマデッキですね！私もフリーの時はちゃんと遊べるように【インフェルニティ】使ってます！」


支配人「もうダメだ環境デッキの使いすぎでハルの感覚がおかしくなってる」

ハル「テーマデッキで強いのはサワラさんですね」


支配人「【インフェルニティ】に勝てるテーマデッキって何だよ」


ハル「【アルカナフォース】です」


支配人「おいウソだろ」


ハル「コイントス全部成功します」


支配人「わあ当然正位置だ」

支配人「おっあそこでスイとカジカがやってるな」


ハル「見に行ってみましょう！」


支配人「おーやってるやってる」


スイ「『マンジュゴッド』を召喚！『ブリューナクの影霊衣』をサーチしてターンエンドだよっ！」


支配人「あれおかしいな？さっそく制限カードの名前が聞こえてきたな？」

カジカ「じゃあ私のターンですねっ！ドローっ！」


スイ「ふふん！ボクには『ブリューナクの影霊衣』がいるから簡単にはシンクロ召喚させないよ！！」


カジカ「えへへッ♪じゃあ『炎熱伝導場』を発動しますね♪」


支配人「カジカは【ラヴァル】か。確かに環境ではないな」


カジカ「これと、これとー、これを墓地に送りますねッ！」


スイ「そんなことしたってムダムダ！」

カジカ「じゃあ『真炎の爆発』を発動しますッ♪」


スイ「あれ……」


支配人「なんだかイヤな予感が……」


カジカ「シンクロ召喚で『ＴＧ ハイパー・ライブラリアン』と『フォーミュラ・シンクロン』を召喚します！」


支配人「おいフリーデュエルなのにソリティア始まったぞ」

-----数分後-----


カジカ「３体の『シューティング・クェーサー・ドラゴン』で順番に攻撃して終わりですッ♪」


スイ「そんなのって……ないよおおおおおおおおおお」


支配人「ここ選考会の会場だったっけ？」

支配人「こんな環境で遊戯王やろうって気にならねーよ……」


ハル「【M・HERO】とかどうですか？HEROって支配人さんっぽい気がします！強いですし！」


支配人「まぁ男はHEROに憧れるものだからな……ホントは【E・HERO】の方が好きなんだけど、この環境見てしまうとそうもいかないだろうな……」


ハル「まだ５人のデッキしか見てないじゃないですか！ちゃんと見てから決めましょうよ！！」


支配人「もっともだ。お、あっちでタッグデュエルしてるな」


ハル「ムスビちゃんとスースちゃん、スミレちゃんとシズカちゃんですね！行ってみましょう！」

スミレ「シズカ！もうちょっとで引き切れるから頑張って！」


シズカ「お任せくださいー♪」


支配人「調理師が場にいるってことはスミレは【調理師エクゾ】か。今までのを見ると優しく見えるのはなんでだろう……」


シズカ「えいっ！『六武の門』を発動します♪」


支配人「ああそうだよな、準制限だもんな」

シズカ「『増援』でサーチしたカゲキさんを召喚しますね。カゲキさんの効果で影武者さんを過激に特殊召喚……ふふっ♪」


支配人「ムスビとスースのデッキがわからんが、シエン出されたら相当きついんじゃないのか？」


ハル「タッグデュエルですから！シズカちゃんがシエンとナチュルでパーミッションしてる間にスミレちゃんがエクゾディアを揃える戦法ですね！」


支配人「SiSHの絆はダテじゃない……」

ムスビ「『ナチュル・ビースト』出される前に終わらせてよ！スース！」


スース「もう、ムスビったら。わかってるわよ、ドローするわね！」


スース「じゃあ『ブラック・ホール』を発動するわ！」


スミレ「じゃあシエンさんの効果で無効にしますね……シエンさんの強力な支援……ふふっ♪」


スース「じゃあ『ソーラー・エクスチェンジ』を発動するわ。あっ、ちょうど『ライトロード・ビースト ウォルフ』が２枚落ちたわ！」

ウォルフx2「おう」

スース「じゃあせっかくだから調理師とウォルフで『ライトロード・セイント ミネルバ』をエクシーズ召喚！Ｘ素材を取り除いてデッキから３枚墓地に送るわ！」


ジェインライラフェリス「ぐわー」


支配人「あいつトップ操作でもやってんのか？カードにアロマでも付けてんのか？」

スース「じゃあ３枚ドロー！そして『ライトロード・アーチャー フェリス』を特殊召喚！」


フェリス「こんちわ」


スース「フェリス効果でリリースしてシエンを破壊！その後３枚墓地に送るわ！」


シエン「どわー」
ガロスエイリンハーピィの羽箒「ぬわー」


スース「『ライトロード・サモナー ルミナス』を通常召喚！効果で墓地の『ライトロード・サモナー ルミナス』を蘇生！さらに効果発動！」


支配人「」

スミシズ「」


スース「やったわムスビ！」


ムスビ「ちょっとスース！私の出番がなかったじゃない！」


スース「そう？ムスビの真紅眼の飛竜が墓地にいたから安心して切り込めたんだけど」


ムスビ「うぐっ……そう言われると……」


支配人「仲がいいなあ」


ハル「Ni+CORAを生み出したコニーさんってやっぱりすごいですね！」

支配人「他には……っと」


ヒメ「てやんでイヤッッホォォォオオォオウ！『デステニー・ドロー
』を発動するぜ！！」


ロナ「ふえぇぇ！『マドルチェ・ティーブレイク』を発動しますぅ！！」


モモカ「アニメ観たからモモカ、やる気満々だよー！！『青眼の白龍』を特殊召喚！スゴイぞー！！カッコいいぞー！！このままモンスターにアタックだよー！滅びのバーストストリーム！」


シンジュ「『フォッシル・ダイナ パキケファロ』のリバース効果発動だ。破壊だな」


支配人「ヒメとモモカはアニメに影響されてるし、ロナとシンジュは勝てる気がしないな……あの歳で【閃光パキケガジェ】とかクレイジーすぎるだろ……」


ハル「わたしもたまに負けちゃいます……えへへ……」


ﾊﾞﾀｰﾝ

ウメ「ハルはどこ！？勝負しなさいよ！！」


エモコ「また自分から負けに行くなんて本当に無様ですねこのキャンキャン娘は」


ウメ「うるっさいわねー！私の【帝】が負けるわけないのよ！エクストラ削ったから今度こそ勝つわ！！」


エモコ「私の【彼岸】にボロッカスにやられてよく挑む気になりますね。そこに関しては尊敬します♪」


支配人「4Uもやってんのか……」


ハル「はいっ！ここのところ毎日来てます！」


支配人「もうジャンキーじゃねーか」

ハル「じゃあわたしはウメちゃんとデュエルしてきますね！デッキ、ぜったい考えておいてくださいね！」


支配人「お、おう……」


数日後、ナナスタは【アンデシンクロ】で奇声を上げながら暴れる支配人と禁止制限改定で落ち込むアイドル達がはびこる阿鼻叫喚の地獄となった。アイドルは全員辞めた。なぜかコニーさんも辞めた。4Uも解散した。KARAKURIは売れ続けた。
みんなもルールとマナーを守って楽しくデュエルしよう。ガッチャ。