モバP「カバーアルバム…ねぇ」 (29)

P「ふぅー……む」カタカタ

夕美「PさんPさん」ヒョコッ

P「んあ? 夕美か」

夕美「何してるの?」

P「いや、カバーアルバムの仕事が来ててな…。ほら、『jewelries!』だよ」

夕美「わぁっ! それ遂に私もやるんだね」・ワ・

P「ああ。それで曲を選んでるところでだな…」ナンダイマノギオン

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1449320013

夕美「やっぱり選ぶのって大変?」

P「うんにゃ。何人かはとりあえず曲選んでみたんだが、どうもなあ」

夕美「?」

P「やっぱり元曲のイメージが強くてな。果たしてこれでいいものかと疑わしくなる」

夕美「ちょっと私にも見せてよっ。どれどれ……」

P「あっオイ、これ社外秘のやつ――」

夕美「社内だから大丈夫! ……あっ、私のも決まってるねっ」

P「あのな……」

夕美「そこで私にいい考えがあるんだけど……」

P「……何だ?」

夕美「カラオケ、行ってみない?」

P「カラオケ…?」

夕美「うんっ、とりあえず今決まってるみんなで一度試しに歌ってみるの!」

P「まあ、確かに一度聞いてみるってのは良い手だが……いや、ううん……」

夕美「……なんだか歯切れ悪いなあ」

P「いや人気アイドルと一般男性がそういう施設に入るってのはなあ……」

夕美「敏腕プロデューサーとだから平気だよっ」・ワ・

P「いや、火種ってのはそう作るもんじゃあないし、ううむ……」

ちひろ「ああ、大丈夫ですよ」

P「?」







ちひろ「その程度のハエならこちらで何とかしておきますから」





P「」

夕美「」





ちひろ「……な~んちゃって☆ 冗談で――アレ?」

P「よしすぐに手の空いてるメンバー集めてこよう今すぐにだ」ドタドタ

夕美「分かったすぐに行こうね走って呼んでくるからすぐ済ませるからね」バタバタ



ドタバタドタバタ・・・



ちひろ「あれ?」



都内某カラオケ


P「――とまあ、そういうワケで集まってもらったんだが」

奏「……そういうこと」

飛鳥「あまり見ない組み合わせだと思ったが、ね」

響子「カバーソング! 楽しみですね♪」

早苗「ぶっちゃけこの面子でカラオケって聞いた時は何事かと思ったけどね」

夕美「発案は私なんだよっ」

P「今日のところはこの5人。すでになんとなく曲を決めていて、且つスケジュールの空いていたメンバーだな」

早苗「ラッキーねえ。これだけオフが重なることってもう無いんじゃない?」

P「ええ。もっとも仕事で共演する機会が増えるでしょうがね」

P「それじゃ、段取りを説明してく」

P「俺がとりあえず曲を入れていくから、試しに歌ってみてほしいんだ」

P「知らない曲だと思ったら、元曲のデータが入ったプレイヤーを持ってきてるから一度聞いてみてくれ」

P「残った時間は普通にカラオケを楽しむとしよう。時間はたっぷりあるが仕事に響かないようにな。以上だ」

P「これと、これと――よし、曲入れ終わったぞ。一曲目は夕美だ」


~♪


P「この曲は知ってるか?」

夕美「うん、大丈夫だよっ」

P「よし、ほれマイク」

夕美「よーしっ、ばっちり歌ってみせるからねっ♪」

夕美『黄金のシンバル鳴らすように 囁くのはお日様~♪』

夕美『一緒においで 木々の宴に 耳を澄ましましょう♪』



島谷ひとみ:「YUME日和」
https://www.youtube.com/watch?v=bvEKB7i6EMI

早苗「こりゃあ確かに、サマになってるわね」

P「どうですかね、雰囲気ぴったりだと思ったんですが」



夕美『「大丈夫きっと…」羽根になるココロ♪』

夕美『ヒカリへと 放してごらん~♪』・ワ・にぱー

夕美『虹を結んで空のリボン 君の笑顔へ贈り物よ♪』

夕美『願いをかけましょう夢日和』

夕美『明日また しあわせで あるように~♪』^ワ^


~♪


夕美「――っと、Pさんどうだった?」

P「ああ、こりゃ予想以上だ」

夕美「えへへっ、そっか」

P「とまあ、皆もこんな感じで頼む。良さそうだったら正式に企画書を出すつもりだ」

「「はーい」」


~♪


P「次の曲は……っと」

飛鳥「あー…おそらくはボクだろう?」

P「ん、よく分かったな」

飛鳥「カバーリクエストと聞いた時には既にこうなることを予測していたのかもしれないね」

P「それなら話が早い。歌詞は知ってるな?」

飛鳥「ああ。しかし君もおかしなところで悪ノリしてくれるね」

飛鳥『今宵は百万年に一度 太陽が沈んで夜が訪れる日♪』

飛鳥『終わりの来ないような戦いも 今宵は休戦して祝杯をあげる♪』



SEKAI NO OWARI:『Dragon Night』

P「トランシーバー用意してるぞ飛鳥」ホレ

飛鳥「……キミのそういうところは嫌いではないよ」パス



飛鳥『DragonNight、DragonNight、DragonNight 今宵♪』

飛鳥『ボクたちは友達のように歌うだろう♪』

飛鳥『ムーンライト、スターリースカイ、ファイアーバード 今宵♪』

飛鳥『ボクたちは友達のように踊るんだ♪』

~♪


P「どうだった、飛鳥?」

飛鳥「自分でも思っていた以上にしっくりきていて困ってるよ」

P「そうか、そりゃよかった。――っと、次は奏だな」


~♪


奏「ええ、マイクを頂戴」

飛鳥「はい」パス

P「プレイヤーは渡しておいたが、イケるか?」

奏「ええ、大体覚えたと思うわ」

歌詞は書かないほうがいいぞ
管理人にまた請求が来て迷惑かかる可能性がある


奏『秘密だと念おされ あなたにうなずけば』

奏『クールな私に戻る…いつも♪』



中森明菜:『1/2の神話』
https://www.youtube.com/watch?v=NhFyUidqVEE

>>18
マジか
打ち止めにした方がよさそうかね

歌詞無しでオチまでやるのが極めて難しいのでここまでとさせて頂きます
色々と大変なんですね
途中までですがお付き合いいただきありがとうございました

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