俺ガイル×仮面ライダー555のクロスssになります
それではどうぞ
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『ヒーロー』
それは人々を守る正義の戦士のことである。
ヒーローは全ての人間を守らなければならない。
それがいいヤツだろうと悪いヤツだろうと。
それに…ぼっちだろうと…
[第1話]
「ヒキタニくん、この人たちがそうだ。」
「ウス、総武高校奉仕部の比企谷八幡と言います。」
「俺は菊池啓太郎、よろしくね!」
「園田真理よ。それに…」
「やぁ、草加雅人だ。
比企谷くんの噂は葉山くんから聞いているよ。
なんでも学校内で人助けをしているそうじゃないか。そのキミの力を貸してほしいんだよ。」
ここは西洋洗濯舗菊池という老舗のクリーニング店。
そんな場所に何故か俺は同級生の葉山隼人と訪ねていた。
その理由は今俺の目の前にいる菊池啓太郎、園田真理、草加雅人という三人の男女にある。
今回の依頼者は面倒なことに学校関係者でもないこの三人だという話だ。
「この草加さんは以前俺が志望校の大学を見学しに行った時の知り合いでね。
それ以来こうして連絡を取り合っているんだよ。
今回はキミたち奉仕部の話を聞いて是非依頼したい事があるらしいんだ。」
「そう言われてもな…
正直学校関係者でもない連中の依頼なんてお断りだし…
つーか雪ノ下や由比ヶ浜には内緒で俺にこっそり依頼するってことは面倒事なんだろ?」
「確かにこれは面倒な相談だ。
比企谷くん、キミが嫌ならこの相談は断ってもいい。俺はそう思っているよ。」
「ちょっと草加さん!今はそんな事言ってる場合じゃないよ!?」
「そうよ!それと比企谷って言ったわよね!
こっちは緊急事態なのよ!ゴチャゴチャ文句言わずに私たちに協力しなさい!!
そうじゃないと巧が…!?」
「巧…?」
どうやら草加さん以外はこの相談に切羽詰っているらしい。
とりあえず話だけ聞いてみる事にした。
男「まずこのssにて注意していただきたいことが」
1、>>1はss初心者。「いくらなんでもこれはないわ」とか「キモ過ぎる」
とか思った人はブラウザの戻るを押してください。
2、メタ発言があります。ご容赦ください。
3、更新が遅くなります。
男「まあこんぐらいか。あとは…まぁキャラの設定としては>>1の知り合いなどが使われている。
ちなみに主人公の設定はほとんど作者だ。」
男「次から口調かわる」
男「じゃぁ温かい目で見てやってください。はじまりはじまりー」
さて、事の発端は今から1週間前に遡る。
実はこの店にはもう一人働いている青年が居る。
そいつの名は『乾巧』
だがこの青年は1週間前に忽然と姿を消してしまった。
その乾という青年がいなくなったのには理由があった。
依頼内容はこの乾巧なる青年を連れ戻したい事にあるそうだ。
マジ勘弁…こんなの自分たちでやってくれ…
「巧がいなくなる1週間前、私はあいつらに大怪我を負わされて命の危険に晒されたの。」
「それをたっくんがある施設に掛け合って治療してもらうように頼み込んでくれたんだ。」
「だがその際、
彼はあるモノを取引に使ってしまった。それは俺たちにとっては最も大事なモノでね。
恐らくその事を悔やんでいるんじゃないかな。」
なるほど、大体の話はわかった。
乾という青年はこの園田真理という女性を助けるために大事な物を取引に使った。
その事を問われるから姿を消したと…
確かに一応辻褄は合う。
だが今の話で少し引っ掛かる事もあるんだが…
「どうだヒキタニ、彼らの依頼を引き受けてくれないか?」
「無茶言うな。こんな相談聞けるか。しかもアンタら肝心な事を隠してるだろ。」
「ほぅ、俺たちが何を隠していると言うんだい?」
今の話で気になる事が3つある。
1.園田さんは誰に重傷を負わされた?
2.その乾さんとやらが取引に使った大事なモノって何?
3.ていうかこの件って実はかなり危険な案件なんじゃね?
以上がこの話を聞いて俺が思った疑問点だ。
これがわからない限り俺はこの依頼を受ける気はない。
つーか働く気なんかない専業主夫志望の俺は、
すぐにでも愛しの千葉へ帰りたい気持ちでいっぱいなんだが…
「もうっ!面倒くさいヤツ!こういうひねくれたところはまるで巧に似ているわ!」
「だが彼の言うことはもっともだ。確かにこの件は命の危険が伴うからね。」
「命の危険って…
草加さんはヒキタニくんの言うように俺たちに隠している事があるんですか?」
葉山がその疑問を指摘した直後だ。
「 「ギャァァァァァァッ!?」 」
店の外から叫び声が聞こえてきた。
「ガァァァァッ!」
「た…助けて…ぇ…」
「なっ…人が灰になって溶けていく!?」
「しかも襲っているのは三体の灰色の怪人たちだ!何だこいつら!?」
俺は怪人たちに襲われた人を助けようとする。
だが手を取るとその人の手はすぐに灰と化して崩れ落ちてしまう。
俺と葉山はこのあまりの恐ろしい光景にただ愕然とするばかりだった…
「草加くん!オルフェノクよ!」
「でも真理ちゃん…たっくんがいないよ…」
「いや、彼がいなくても俺一人で倒せる。
そうだ比企谷くん。
キミがさっき指摘していた疑問をこの戦いで教えてあげようじゃないか。」
それから啓太郎さんは店の奥から何やらボックスを引っ張り出し、
中に入ってある携帯電話とベルトの一式を草加さんに手渡した。
((Standyng by))
「変身ッ!」
((Complete))
ベルトが発動した次の瞬間、
草加雅人はΧの頭文字を象った異形の戦士へと変身した。
「フンッ!」
「お前は…カイザ…!?」
「そのベルトを寄越せ!それは王のベルト!我らオルフェノクが持つべきモノだ!!」
「ベルトを扱えるのは我らオルフェノクのみ!
本来なら人間ごときが使えるはずがないのに何故お前が扱えるのだ!?」
『オルフェノク』
聞きなれないその単語について啓太郎さんたちが説明してくれた。
なんでもそいつらは人類の進化した姿だとか…
それが人を襲って仲間を増やそうとしてるらしいが、
失敗するとこのように灰にさせてしまうというとんでもない話だ。
ナニソレ…八幡もうおうちに帰りたい…
「ハァッ!」
「ぐっ…強い!?」
「さっすが草加さん!」
「草加くん頑張って!」
確かにカイザとかいう戦士は強い。
なんせ3体の怪人を相手に余裕で戦っているんだもんな。
つーか俺と葉山はこの展開についていけずにすっかり蚊帳の外なんですけど…?
((Exceed Charge))
「イィィッヤァァァァッ!!」
「ギャァァァァッ!?」
草加さんは1体のオルフェノクを剣で切り裂きそいつは灰と化して崩れ落ちた。
仲間の無残な姿を目の当たりにした怪人たちも怖気づいて逃げ出す始末…
この光景をただ呆然と眺めるだけの俺と葉山。
そんな俺たちに変身を解いた草加さんが先ほど俺が指摘した疑問の回答を出してきた。
「キミの疑問に答えよう。」
「1の回答、真理を傷つけたのはオルフェノクという化物たちだ。
オルフェノクは俺たち人間の敵であり俺はそんなヤツらと戦う正義のヒーローなんだよ。」
「2の回答、乾くんが取引をしたのはオルフェノクの仲間たちだ。
彼はその際に俺が持つカイザのベルトと同じ性能を持つファイズのベルトをヤツらに渡してしまった。
だから俺たちはファイズのベルトをなんとしても取り戻さなければならない。」
「3の回答だが…
キミの言う通りこれは人類とオルフェノクの壮絶な戦いだ。
だからこの件は命懸けになると覚悟してほしい。」
どうやら葉山はとんでもない依頼を持ち込んでくれたようだ。
正直俺は…今ほどおうちに帰りたいと思った事はないだろう…
だがこの時誰が想像出来ただろうか。
実は同じ頃、
俺たちが連れ戻そうとしている乾巧は奉仕部の部室でこんな依頼をしていたそうだ。
「俺は…仲間たちと決別したい…この依頼を引き受けてくれるか…」
とりあえずここまで
2話に続きます
[第2話]
「「………」」
「突然部室にやってきてそんな事を言われても困るのだけど…?」
「そうだよ!ていうかお兄さん一体誰なの!?」
「何だよ?平塚先生俺の事をまだこいつらに紹介してくれてなかったんすか?」
「すまない、こいつの名は乾巧という。
昔の教え子なんだ。まあ気安くたっくんと呼んでやってくれ。」
「そこまでフレンドリーになる気はないんすけど…」
ここは総武高校にある奉仕部とかいう部室。
そこで俺こと乾巧は、
昔の恩師である平塚静先生と偶然再会してこの奉仕部という変な部活を紹介された。
なんでもここは平塚先生曰く魚をなんたらとか言ってたが…
まあ所謂人助けをするという妙に胡散臭い部活らしい。
「つーか平塚先生まだ独身だったんすね。俺が教わっていたのが数年前だからもう…」
「おいやめろ…私の歳を計算するな!
あぁ…そうだよ!未だに私は結婚できないアラサーだよ!それの何が悪い!?」
「とにかくよろしくたっくん。」
「たっくんやっはろ~!」
「だからお前らも勝手にたっくん言うんじゃねえ!?」
どうやらこいつらの中で俺の呼び方は不本意ながらたっくんと決定したようだ。
ちなみに依頼は受けてくれるのか聞いたが…
その前に平塚先生って確か今年で〇歳だよな?
いい加減誰か貰ってやれよ。じゃないと俺が…いや…それはないか…うん!無理だな!
「とにかくこの依頼はお断りさせてもらいます。
学校関係者でもない人間の依頼を扱う事はできません。
大体初対面の人間に、
いきなりこいつ呼ばわりするような無礼者は即刻この学校から追い出してください。」
「それにたっくん…なんか怖そうだし…」
「お前ら…随分とボロクソに言ってくれるな…俺の方が一応年上なんだぞ…?」
「まあ確かに乾は学生時代友達が少なかった…いや…いなかったな。
そういう意味ではあの比企谷と同じぼっちか。
とにかく私の面子を立てると思ってこいつの相談を聞いてやってくれ。」
「ハァ、仕方ないわね。雪ノ下雪乃よ。」
「由比ヶ浜結衣だよ!よろしくね!」
「雪乃に結衣か…まあよろしく頼むぜ…」
単なる気紛れで平塚先生を訪ねた俺もアレだが…
相変わらずこの人は傍若無人だ。
それに部員の雪乃とかいう猫みたく生意気なガキと結衣という犬みたく懐っこいギャル。
こいつらを見ていると真理と啓太郎の事を思い出しちまうな…
「それで乾さん、
依頼を達成するために先ほどの依頼内容の詳細を教えてほしいのだけど…」
「あぁ、わかった。」
それから俺は三人にさっきの依頼内容を細かく説明してみせた。
今から1週間前、真理が重傷を負って命の危険に晒された事。
その際にファイズのベルトをオルフェノクたちに渡しちまった事。
一応オルフェノクやファイズのベルトに関してはボカした。
さすがにそこまで深く関わらせるわけにはいかないからな。
「話はわかったけどさ…
つまりたっくんは真理って女の人を助けるために大事なモノを渡したんでしょ。
それってたっくん全然悪くないじゃん?」
「そうね、事情を話せば仲間の人たちもわかってくれるのではないかしら。」
「というか乾…
在学中は友達がいなかったのにようやく友達が出来たのか!先生は嬉しいぞ!!」
「先生は暑っ苦しいっすよ…でもまあ…話はそれだけじゃねえんだよ…」
そうだ、それだけなら俺だってこんな依頼はしない。
問題はあとひとつあるからだ。
「実は真理を治療してもらう時にもうひとつある取引をしちまった。
その所為でみんなの下に帰れないんだ。」
「そのもうひとつの取引とは何なの?」
「それは…悪いが言えない…」
「まったく話にならないわね。それでは依頼を解決する事が出来ないじゃない。」
「あー!うるせえ!とにかく必要な事は言った!あとはお前たちに任せたぞ!」
「え~!本当にこの依頼受けなきゃダメなの~!?」
まあここまで話せばもう話の内容は理解してくれるはずだ。
だが話を聞き終えた結衣が俺の顔を間近で眺めるとこう呟いてきた。
「ていうかさ、さっきから思ってたけどたっくんって雰囲気がヒッキーに似てるよね?」
「ヒッキーだと?何だそりゃ引きこもりの事か?いきなり失礼だろお前!?」
「あながち間違いではないわ。あの男は基本引きこもりのニート予備軍よ。」
「今はここにいないが比企谷八幡という私の教え子でな。昔のお前同様に手を焼いている。」
「でもヒッキーはスゴイんだよ!
私たちには思い付かない斜め下の方法で依頼を解決しちゃうんだから!!」
「ヒッキーねぇ…こんな面倒な女たちに囲まれてそいつかなり苦労してそうだな…」
そんな話を聞きながら俺はオルフェノクたちとの取引について考えていた。
ヤツらが提示した取引…
オルフェノクたちはファイズのベルトだけでなく俺に持ち掛けた取引の内容を言えない。
いや、言えるはずがない。
オルフェノクたちが俺に提示したもうひとつの取引条件。
それは…
「オルフェノクの仲間になれ。それがヤツらの提示した取引条件だった…」
ここまで
たっくんが平塚先生の昔の教え子だというのはss独自の設定です
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