父「ママが一番愛しているのはパパだ」息子「いや、僕だ!!」 (22)

父「違うな、パパだ」

息子「僕だもん!!」

父「……証拠は?」

息子「幼稚園のお迎えに来てくれるもん!!」

父「お迎え……?」

息子「うん! パパはお仕事終わってもママは迎えに来ないでしょ!? でも僕のところには来るよ!!」

息子「つまりママは僕に会いたくてたまらないってことだよ!! パパはそうでもないってことだよ!!」

父「なっ……」

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父「だが待て!! それはお前が一人じゃ帰れないからだろ!?」

息子「今の時代はスマホで現在地が分かるから安心!!」

父(5歳のくせにスマホなんか持ちやがって……)

息子「ね? これでママがパパよりも僕のことが好きって分かったでしょ?」

父「……違うな」

息子「……?」

父「息子、お前はママのことをなんと呼んでいる?」

息子「ええっと……『ママ』って」

父「『ママ』……か、甘いな」

息子「……?」

父「パパはな!! ママのことを朋ちゃんと呼んでいる!!」

息子「なっ……」

父「いいか、パパとママはお互いあだ名で呼び合う関係なんだ!! ママと呼ぶのは師匠や先生という肩書きで呼ぶのと一緒!! 対してお前はどうだ!?」

息子「じゃ、じゃあ僕もママのこと、あだ名で呼ぶ!!」

父「馬鹿野郎!! 息子が親のことをあだ名で呼ぶなんて言語道断だぞ!!」

息子「そんな……じゃあ僕は息子として生まれた時点で……」

父「そうだ! お前の負けは確定している!!」

息子「……で、でも!! あだ名が全てじゃないよ!!」

父「なに……?」

息子「なにせ僕は……オムツを替えてもらったことがある!!」

父「なっ……」

息子「パパはないでしょ!?」

父「寧ろあってたまるか!!」

息子「つまりママは僕のことを自分でオムツ替えれるのについついお世話しちゃうぐらい好きなんだ!!」

父「お前……自分で替えれることができたのか?」

息子「うん、そうだよ」

父「なのにお前は……ママに替えてもらいたいからわざと……?」

息子「そういうこと」

父「……それだけではママが一番お前のことを好きだという根拠にはならないな」

息子「パパ……?」

父「パパとお前では……ママと一緒にいた時間が圧倒的に違う!!」

息子「なっ……」

父「パパはな、ママが中学一年生の時からの付き合いなんだ」

父「そこから大学卒業までずっと付き合って……就職が決まった後に結婚!!」

父「そして今に至る!! その期間……15年!!」

父「対してお前はどうだ!? ん!?」

息子「ご、5年……」

父「見ろ、10年も違う」

息子「……けどパパ、時間だけが全てじゃないよ」

父「何が言いたい?」

息子「これを見て」

父「これは……アルバム?」

息子「そう、そしてこのアルバムを開くと……」

息子「なんと!! 僕の写真しかない!!」

父「なっ……」

息子「これだけ撮ってるってことは僕のことが好きだってことだよ」

息子「対してパパが映ってる写真は全然ない。 それはママがパパよりも僕のことが好きだからでしょ?」

父「甘いな息子……これを見ろ」

息子「これは……?」

父「これはパパとママが若い時に撮ったアルバムだ」

父「この写真の数を見ろ!! お前のより圧倒的に多い!!」

息子「でもそれって昔の話でしょ?」

父「?」

息子「昔好きでも今が好きだったら意味ないじゃん。大切なのは今だよ」

息子「今も好きだったら僕よりも写真が多いはずだよね?」

父「くっ……」

父「息子……そのウザさは親譲りだな」

息子「そりゃどうも」

父「だがまだ甘い……息子、パパはママとは15年もの付き合いと言ったな?」

息子「うん」

父「その15年の間に……パパは何回ママとキスしたと思う?」

息子「!」

父「パパはな、ママと数えきれないほどチューをした!!」

父「お互いの口の中で舌が絡み合った!! それはもう激しくて激しくて……」

息子「僕だってキスしてもらったことあるもん!!」

父「何分だ?」

息子「へ?」

父「ママと何分長い間チューをした?」

息子「何分って……そりゃチューってやるだけだから1秒だよ」

父「パパは違う……最高記録は2分だ!!」

息子「なっ……僕の120倍違う!?」

父「どうだ!! 現在進行形でお前のことが好きだったらこれだけ長い間チューをするはずだ!!」

父「しかししていない!! ということは……そういうことだ!!」

息子「チュ、チューだけじゃないもん!! 僕はあれをやってもらったもん!!」

父「『あれ』……?」

息子「……ママのおっぱいいっぱい吸ったもん!!」

父「なっ……」

息子「チューよりもおっぱい吸う方がすごいもん!!」

息子「だからママは僕のことがパパよりも好きだもん!!」

父(……こうなったら秘技を使うしかない)

父「……息子よ、おっぱいを吸うよりも上の行為があることを知ってるか?」

息子「……上? 」

父「……パパはな……ママとセックスした」

息子「!!??」

父「キスなんかより! おっぱいを吸うことなんかより!!」

父「セックスはあらゆる愛を表す行為の中でも最上級の行為なのだ!!!」

息子「そ、そんな……」

父「セックスは気持ちいいぞ!! ママの喘ぎ声はエロし……ママは巨乳だし……そして気持ちいい!!」

息子「二回も言わないで!! ……じゃあ僕もセックスしてもらうよ!!」

父「馬鹿野郎!! 親子でセックスなんて言語道断だぞ!!」

息子「そんな……じゃあ僕は息子として生まれた時点で……」

父「そうだ! お前の負けは確定している!!」

息子「……このやりとりさっきやったね」

父「そうだな」

父「よし! こうなったら直接ママに聞こう!!」

息子「! そうか……その手があったね!! すっかり忘れてたよ!!」

父「よし、さっさと家に帰るぞ息子よ!!」

息子「うん! きっとママも待ってるよ!」

息子「……そういえばなんで今日はママじゃなくてパパが迎えに来たの?」

父「ママに頼まれたんだ」

息子「ママ、何か用事でもあったの?」

父「晩御飯作るからって言ってたぞ」

息子「そっか」

父「話してる場合じゃない、早く帰るぞ」

息子「うん!」

父「ただいまー」

息子「ただいまーーー!! あのねママ、僕聞きたいことがあるんだ!! あのねあのね……」











男「ハァハァ///」

母「イクゥ!!!」

父・息子「」

終わり

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